JPH0784721B2 - 人工芝グランド - Google Patents
人工芝グランドInfo
- Publication number
- JPH0784721B2 JPH0784721B2 JP62289634A JP28963487A JPH0784721B2 JP H0784721 B2 JPH0784721 B2 JP H0784721B2 JP 62289634 A JP62289634 A JP 62289634A JP 28963487 A JP28963487 A JP 28963487A JP H0784721 B2 JPH0784721 B2 JP H0784721B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sand
- ground
- particles
- grass
- elastic
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Road Paving Structures (AREA)
- Carpets (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は表面が硬くならず適当な弾性を有する砂入り人
工芝グランドに関する。
工芝グランドに関する。
コンクリートやアスファルト等の安定基盤上に人工芝を
敷設し、その芝目内に砂を投入することにより運動競技
用のグランドを造ることはすでに知られている(特公昭
60-46203)。
敷設し、その芝目内に砂を投入することにより運動競技
用のグランドを造ることはすでに知られている(特公昭
60-46203)。
この砂入り人工芝グランドは従来の人工芝グランドに比
べ、すべりが少なく、またある程度の弾性を有し、競技
者に疲れを与えないため、実際に普及しつつある。
べ、すべりが少なく、またある程度の弾性を有し、競技
者に疲れを与えないため、実際に普及しつつある。
従来の砂入り人工芝グランドに用いる砂は、通常の土と
砂あるいは水分を含みやすいパーミキュライト等との混
合物であった。
砂あるいは水分を含みやすいパーミキュライト等との混
合物であった。
ところがこのような土や砂は雨が降り、またその上を人
が踏み、これを繰返していると表面が硬化し、通常のグ
ランドと同じように硬くなってしまう欠点があった。
が踏み、これを繰返していると表面が硬化し、通常のグ
ランドと同じように硬くなってしまう欠点があった。
これは通常の土や砂は雨水を一定時間保持するが、乾燥
すると互いに接着した状態になり、硬化する性質がある
からと考えられる。
すると互いに接着した状態になり、硬化する性質がある
からと考えられる。
また、パーミキュライト等の吸水性粒子も通常の砂と混
合されているため、水分保持の機能を十分発揮できない
のが現状であった。
合されているため、水分保持の機能を十分発揮できない
のが現状であった。
本発明はこのような従来の技術の欠点を解消するため、
検討した結果得られたものである。
検討した結果得られたものである。
したがって本発明の目的は、従来の砂入り人工芝グラン
ドの欠点を改良し、すぐれた表面弾性を有する砂入り人
工芝グランドを提供することにある。
ドの欠点を改良し、すぐれた表面弾性を有する砂入り人
工芝グランドを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は次の手段をとる。
即ち、本発明の砂入り人工芝グランドは基材に合成樹脂
製のパイル糸を植毛した人工芝を安定基盤上に敷設し、
その芝目内に砂を入れた砂入り人工芝グランドにおい
て、該砂として硅酸分が85%以上の天然硅砂および/ま
たは吸湿性合成樹脂粒子を用い、かつその下層に、砂に
弾性体を被覆した弾性粒子を敷いたことを特徴とするも
のである。
製のパイル糸を植毛した人工芝を安定基盤上に敷設し、
その芝目内に砂を入れた砂入り人工芝グランドにおい
て、該砂として硅酸分が85%以上の天然硅砂および/ま
たは吸湿性合成樹脂粒子を用い、かつその下層に、砂に
弾性体を被覆した弾性粒子を敷いたことを特徴とするも
のである。
本発明における人工芝は従来から知られているものを用
いることができる。つまり、織物、不織布等の基材にナ
イロン、ポリプロピレン、ポリエステル等のフィルムヤ
ーンからなるパイル糸を植毛し、表面をカット状あるい
はループ状にした人工芝であり、中でもパイル糸の素材
はナイロンが好ましい。つまりナイロンパイルは耐摩耗
性に富み、また適度の吸湿を有し、吸湿時に膨張するた
め砂を動かし、硬化を防止するからである。
いることができる。つまり、織物、不織布等の基材にナ
イロン、ポリプロピレン、ポリエステル等のフィルムヤ
ーンからなるパイル糸を植毛し、表面をカット状あるい
はループ状にした人工芝であり、中でもパイル糸の素材
はナイロンが好ましい。つまりナイロンパイルは耐摩耗
性に富み、また適度の吸湿を有し、吸湿時に膨張するた
め砂を動かし、硬化を防止するからである。
安定基盤とはコンクリートやアスファルト等グランドの
基礎になるものであり、好ましくは水を吸わないもので
ある。
基礎になるものであり、好ましくは水を吸わないもので
ある。
安定基盤上に人工芝を敷設する方法は従来公知の方法で
よく、接着剤等を用い、また、フェルト等を介在させる
こともできる。
よく、接着剤等を用い、また、フェルト等を介在させる
こともできる。
芝目内に投入する砂は天然硅砂、吸湿性合成樹脂粒子か
ら選ばれる。天然硅砂は硅酸分が85%以上必要であり、
粒径は0.15〜1.5mmのものが好ましい。この砂は水分率
が5〜8%のとき最も体積が大きくなる(体積膨張率10
〜20%)。
ら選ばれる。天然硅砂は硅酸分が85%以上必要であり、
粒径は0.15〜1.5mmのものが好ましい。この砂は水分率
が5〜8%のとき最も体積が大きくなる(体積膨張率10
〜20%)。
また、吸湿性合成樹脂粒子としてはポリアクリル酸ソー
ダー、ポリビニルアルコール、グラフト重合により変性
した合成樹脂等、吸湿性のものが選ばれる。
ダー、ポリビニルアルコール、グラフト重合により変性
した合成樹脂等、吸湿性のものが選ばれる。
これらの粒子は水を含むことにより膨張し、常に動くた
め、固化しない性質を有する。
め、固化しない性質を有する。
本発明における弾性粒子とは、砂に弾性体を被覆したも
のであり、その弾性体としては次のものが好ましい。
のであり、その弾性体としては次のものが好ましい。
ブタジエン系合成ゴム、ポリエチレン−ポリプロピレン
共重合体等のポリオレフィン系弾性体、ポリウレタン、
ポリエーテルエステル、ポリエーテルエステルアミド等
の熱可塑性弾性体等があげられる。砂としては、特に限
定されないが粒子径0.15〜1.5mmのものが好ましい。弾
性体の被覆方法は弾性体溶媒溶液の吹きつけ、ディッピ
ング等いずれでもよい。被覆層の厚みは0.3〜1.0mmが好
ましい。
共重合体等のポリオレフィン系弾性体、ポリウレタン、
ポリエーテルエステル、ポリエーテルエステルアミド等
の熱可塑性弾性体等があげられる。砂としては、特に限
定されないが粒子径0.15〜1.5mmのものが好ましい。弾
性体の被覆方法は弾性体溶媒溶液の吹きつけ、ディッピ
ング等いずれでもよい。被覆層の厚みは0.3〜1.0mmが好
ましい。
上層の天然硅砂と下層の弾性粒子の層の厚み比は100/30
〜100/60が好ましい。
〜100/60が好ましい。
本発明の弾性粒子は砂が芯に入っているため、比重が大
きく、冠水時に流失することがなく、外側の弾性体によ
りグランド表面に常に適当な弾性を与える。
きく、冠水時に流失することがなく、外側の弾性体によ
りグランド表面に常に適当な弾性を与える。
実施例1 アスファルトで安定基盤を造り、その上に、ポリプロピ
レン平織物にナイロンフィルムカットパイルを植毛した
パイル長さ19mmの人工芝を敷設し、その芝目内に粒子径
0.5〜1.0mmの硅砂にポリウレタンを厚み0.5mmで被覆し
た弾性粒子を7.0mm厚さに敷き、その上に硅酸分が90%
の粒径0.15〜1.5mmの天然硅砂を10mm厚さに投入して人
工芝グランドを造った。この人工芝グランドを6カ月間
テニス競技に使用した結果、山中式土壌硬度計による表
面の硬さは施工初期と同じであり、上層の砂は全く固ま
らず、東京都港湾局の指定の方法による表面弾性は施工
初期と同じであった。
レン平織物にナイロンフィルムカットパイルを植毛した
パイル長さ19mmの人工芝を敷設し、その芝目内に粒子径
0.5〜1.0mmの硅砂にポリウレタンを厚み0.5mmで被覆し
た弾性粒子を7.0mm厚さに敷き、その上に硅酸分が90%
の粒径0.15〜1.5mmの天然硅砂を10mm厚さに投入して人
工芝グランドを造った。この人工芝グランドを6カ月間
テニス競技に使用した結果、山中式土壌硬度計による表
面の硬さは施工初期と同じであり、上層の砂は全く固ま
らず、東京都港湾局の指定の方法による表面弾性は施工
初期と同じであった。
つぎに、この人工芝グランドに散水して、グランドを冠
水状態に維持しながら、ラグビー部員10名により、タッ
クルとパスワークの練習を30分ずつしてもらった。その
後、グランドの水を排水して、弾性粒子の状態を観察し
たところ、弾性粒子が、部分的に表面に移動しているも
のは認められたが、流出してはいなかった。
水状態に維持しながら、ラグビー部員10名により、タッ
クルとパスワークの練習を30分ずつしてもらった。その
後、グランドの水を排水して、弾性粒子の状態を観察し
たところ、弾性粒子が、部分的に表面に移動しているも
のは認められたが、流出してはいなかった。
比較例 弾性粒子の代わりに直径1.0〜2.0mmのゴム粒子を使って
実施例1と同じ人工芝グランドを造ってテニス競技に使
用した結果、当初の表面弾性率は良好であったが日が経
つにつれて冠水によりゴム粒子が流出し、表面弾性が低
下し上層の砂も硬化しはじめた。
実施例1と同じ人工芝グランドを造ってテニス競技に使
用した結果、当初の表面弾性率は良好であったが日が経
つにつれて冠水によりゴム粒子が流出し、表面弾性が低
下し上層の砂も硬化しはじめた。
つぎに、実施例1と同様に、この人工芝グランドに散水
して、グランドを冠水状態に維持しながら、ラグビー部
員10名により、タックルとパスワークの練習を30分ずつ
してもらった。その結果、練習の間に弾性粒子が水に浮
いて流されていた。また、練習の後、グランドの水を排
水して、弾性粒子の状態を観察したところ、練習で荒ら
された箇所の砂層の下の弾性粒子は殆ど流出していた。
して、グランドを冠水状態に維持しながら、ラグビー部
員10名により、タックルとパスワークの練習を30分ずつ
してもらった。その結果、練習の間に弾性粒子が水に浮
いて流されていた。また、練習の後、グランドの水を排
水して、弾性粒子の状態を観察したところ、練習で荒ら
された箇所の砂層の下の弾性粒子は殆ど流出していた。
本発明の砂入り人工芝グランドは次の効果を発揮する。
(1)芝目にいれる砂として上層と下層に性質の異なる
物質を入れ、砂に動きを与えるため、砂が詰まって硬化
しない。
物質を入れ、砂に動きを与えるため、砂が詰まって硬化
しない。
(2)砂の粒子表面に弾性体を被覆した弾性粒子を下層
に敷設するのでグランド表面に常に適当な弾性を与え、
競技者の脚に負担をかけない。
に敷設するのでグランド表面に常に適当な弾性を与え、
競技者の脚に負担をかけない。
(3)本発明の弾性粒子は比重が大きいので冠水しても
流出せず、常に良好なグランドコンディションを確保す
る。
流出せず、常に良好なグランドコンディションを確保す
る。
Claims (1)
- 【請求項1】基材に合成樹脂製のパイル糸を植毛した人
工芝を安定基盤上に敷設し、その芝目内に砂を入れた砂
入り人工芝グランドにおいて、該砂として硅酸分が85%
以上の天然硅砂および/または吸湿性合成樹脂粒子を用
い、かつその下層に、砂に弾性体を被覆した弾性粒子を
敷いたことを特徴とする人工芝グランド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62289634A JPH0784721B2 (ja) | 1987-11-18 | 1987-11-18 | 人工芝グランド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62289634A JPH0784721B2 (ja) | 1987-11-18 | 1987-11-18 | 人工芝グランド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01131705A JPH01131705A (ja) | 1989-05-24 |
JPH0784721B2 true JPH0784721B2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=17745776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62289634A Expired - Lifetime JPH0784721B2 (ja) | 1987-11-18 | 1987-11-18 | 人工芝グランド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0784721B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0814083B2 (ja) * | 1989-08-09 | 1996-02-14 | 積水化学工業株式会社 | 人工芝生製グランド |
JPH0372102A (ja) * | 1989-08-10 | 1991-03-27 | Moon Star Co | 砂入り人工芝 |
JPH0814084B2 (ja) * | 1989-11-14 | 1996-02-14 | 積水化学工業株式会社 | 人工芝生製グラウンド |
JPH0732565Y2 (ja) * | 1989-11-24 | 1995-07-26 | 株式会社サアミ | 人工芝の敷設構造 |
US6551689B1 (en) * | 1998-09-21 | 2003-04-22 | Fieldturf Holdings Inc. | Synthetic grass with resilient granular top surface layer |
JP2004169449A (ja) * | 2002-11-21 | 2004-06-17 | Toa Doro Kogyo Co Ltd | 舗装体及び舗装体の形成方法 |
JP4758963B2 (ja) * | 2006-08-18 | 2011-08-31 | ヨコハマポリマー化成株式会社 | 被覆珪砂 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5846371U (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-29 | 住友ゴム工業株式会社 | 人工芝生製運動競技場 |
-
1987
- 1987-11-18 JP JP62289634A patent/JPH0784721B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01131705A (ja) | 1989-05-24 |
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