JPS6339725B2 - - Google Patents
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- JPS6339725B2 JPS6339725B2 JP61216124A JP21612486A JPS6339725B2 JP S6339725 B2 JPS6339725 B2 JP S6339725B2 JP 61216124 A JP61216124 A JP 61216124A JP 21612486 A JP21612486 A JP 21612486A JP S6339725 B2 JPS6339725 B2 JP S6339725B2
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Description
本発明は、改良された表層構造を持つ人工芝生
製運動競技場、例えば人工芝生張りテニスコー
ト、野球場、サツカー場又はゴルフ場のグリー
ン、テイーグランド若しくは通路に関する。
製運動競技場、例えば人工芝生張りテニスコー
ト、野球場、サツカー場又はゴルフ場のグリー
ン、テイーグランド若しくは通路に関する。
（背景）
近年、従来の天然芝生張り運動競技場が保守に
著しい手数を必要とする他、芝の種類によつては
冬季の運動シーズンに枯れてしまうなどの欠点が
あるため、例えばポリアミド等の合成繊維からな
るパイル糸を基布に植毛してなる人工芝生を地盤
面に敷設した運動競技場、殊に野球場が広く採用
されつつある。 しかし人工芝生は、天然芝に比べて弾性が乏し
いため、野球やサツカー等の競技における選手の
激しい動きにより生じる応力を充分には吸収する
ことができず、これに因る反力が足首や膝の関節
或はそれに付属する筋肉等に障害を与え易い。或
は、障害を与えるとまでは行かなくとも、選手に
対し天然芝生に比べ重い疲労を与える。 （従来技術の問題点） そこで以上の欠点を解決する目的で、出願人ら
は先に実公昭51−33472号に係る人工芝生製運動
競技場を開発した。この考案によれば、人工芝生
の芝目内へ充填された土壌、合成樹脂粒子、鋸屑
等の木材粉末、アンツーカー用混和土等が選手の
脚部に対する反力を軽減する。しかし、実際の施
工経験によると、土砂等の充填材は雨水や使用に
よる踏み付けなどにより次第に弾性を失うため、
長期に亙り設計性能を維持するのが困難であるこ
とが判つた。この欠点は、鋸屑のような木粉の多
用により多少改善されるが、雨水、散水等で湿潤
した木粉は、フザリウム属菌等の腐朽菌により比
較的急速に腐朽するから、長期に亙る効果を期待
するのは不可能であるのみでなく、木粉は保水性
が大であるから、降雨後も長く湿潤する結果、転
倒事故の原因となり易い。なお類似の着想とし
て、人工芝生の芝目内へに膨張蛭石などの鉱物質
を充填する提案（特開昭52−62935）もあるが、
この場合も蛭石が衝撃により砕けて微粉化し、早
期に弾性を喪失する点では土壌充填時と大同小異
である。
著しい手数を必要とする他、芝の種類によつては
冬季の運動シーズンに枯れてしまうなどの欠点が
あるため、例えばポリアミド等の合成繊維からな
るパイル糸を基布に植毛してなる人工芝生を地盤
面に敷設した運動競技場、殊に野球場が広く採用
されつつある。 しかし人工芝生は、天然芝に比べて弾性が乏し
いため、野球やサツカー等の競技における選手の
激しい動きにより生じる応力を充分には吸収する
ことができず、これに因る反力が足首や膝の関節
或はそれに付属する筋肉等に障害を与え易い。或
は、障害を与えるとまでは行かなくとも、選手に
対し天然芝生に比べ重い疲労を与える。 （従来技術の問題点） そこで以上の欠点を解決する目的で、出願人ら
は先に実公昭51−33472号に係る人工芝生製運動
競技場を開発した。この考案によれば、人工芝生
の芝目内へ充填された土壌、合成樹脂粒子、鋸屑
等の木材粉末、アンツーカー用混和土等が選手の
脚部に対する反力を軽減する。しかし、実際の施
工経験によると、土砂等の充填材は雨水や使用に
よる踏み付けなどにより次第に弾性を失うため、
長期に亙り設計性能を維持するのが困難であるこ
とが判つた。この欠点は、鋸屑のような木粉の多
用により多少改善されるが、雨水、散水等で湿潤
した木粉は、フザリウム属菌等の腐朽菌により比
較的急速に腐朽するから、長期に亙る効果を期待
するのは不可能であるのみでなく、木粉は保水性
が大であるから、降雨後も長く湿潤する結果、転
倒事故の原因となり易い。なお類似の着想とし
て、人工芝生の芝目内へに膨張蛭石などの鉱物質
を充填する提案（特開昭52−62935）もあるが、
この場合も蛭石が衝撃により砕けて微粉化し、早
期に弾性を喪失する点では土壌充填時と大同小異
である。
以上の実情に鑑み、本発明は、腐朽の恐れがな
く、長期に亙り適度の弾性を維持しうると共に、
水はけ及び乾燥性の優れた人工芝生製競技場を提
供するのを目的とする。
く、長期に亙り適度の弾性を維持しうると共に、
水はけ及び乾燥性の優れた人工芝生製競技場を提
供するのを目的とする。
（概要）
以上の課題を解決せんがため、本発明に係る人
工芝生製運動競技場は、人工芝生からなる表層の
芝目内に微細な弾性ゴムチツプのみが充填されて
いることを特徴とする。 （人工芝生） 本発明の人工芝生製運動競技場に使用する人工
芝生としては、従来のものと同様、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアミド等の熱可塑性合成樹脂を材料と
して鋳型成形法により基盤上に無数の細長帯片を
一体的に立設形成したものの他、前記合成樹脂フ
イルムのスリツトヤーンや該合成樹脂を異形オリ
フイスを通して溶融紡糸した扁平フイラメントを
パイル糸として基布に植設したもの等が任意に選
択使用される。 （充填材） 本発明では、その特徴的な構成として、ソリツ
ドゴム、フオームドゴム等の弾性ゴムの微粒子が
唯一の充填材として利用される。その粒径は、充
填時の作業効率の見地から、従来から目砂用に慣
用されている細砂と略々同径か又はそれより幾分
小さ目のものが望ましい。 弾性ゴム微粒子、殊にソリツドゴムの微粒子
は、優れた弾性及び摩擦性を有すると同時に、吸
水性が殆ど有しないから、耐滑り性並びに降雨時
の水はけ及びその後の乾燥性共に卓越する。 （充填量） 充填材の量は、テニスコートを対象としたと
き、該充填材が充填後時日を経過して充分安定し
た時点で、充填厚さ約８〜18mm、かつ人工芝生の
葉先が２〜８mm程度露出する程度の量である。従
つて、対象が野球場、サツカー場の如き他種の競
技場になればこの量は当然多少変化しうるし、ま
た人工芝生の種類や目付量の変化又は変動によつ
ても、該量はある程度可変的である。
工芝生製運動競技場は、人工芝生からなる表層の
芝目内に微細な弾性ゴムチツプのみが充填されて
いることを特徴とする。 （人工芝生） 本発明の人工芝生製運動競技場に使用する人工
芝生としては、従来のものと同様、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアミド等の熱可塑性合成樹脂を材料と
して鋳型成形法により基盤上に無数の細長帯片を
一体的に立設形成したものの他、前記合成樹脂フ
イルムのスリツトヤーンや該合成樹脂を異形オリ
フイスを通して溶融紡糸した扁平フイラメントを
パイル糸として基布に植設したもの等が任意に選
択使用される。 （充填材） 本発明では、その特徴的な構成として、ソリツ
ドゴム、フオームドゴム等の弾性ゴムの微粒子が
唯一の充填材として利用される。その粒径は、充
填時の作業効率の見地から、従来から目砂用に慣
用されている細砂と略々同径か又はそれより幾分
小さ目のものが望ましい。 弾性ゴム微粒子、殊にソリツドゴムの微粒子
は、優れた弾性及び摩擦性を有すると同時に、吸
水性が殆ど有しないから、耐滑り性並びに降雨時
の水はけ及びその後の乾燥性共に卓越する。 （充填量） 充填材の量は、テニスコートを対象としたと
き、該充填材が充填後時日を経過して充分安定し
た時点で、充填厚さ約８〜18mm、かつ人工芝生の
葉先が２〜８mm程度露出する程度の量である。従
つて、対象が野球場、サツカー場の如き他種の競
技場になればこの量は当然多少変化しうるし、ま
た人工芝生の種類や目付量の変化又は変動によつ
ても、該量はある程度可変的である。
本発明の人工芝生製運動競技場において、充填
材として用いられた弾性ゴムチツプは、自体ゴム
弾性を有するので、衝撃を受けても破砕すること
がなく、かつ粒子相互がくつつき合うこともない
から、従来の土砂、蛭石等の鉱物質材料又は鋸屑
等の木粉を充填したものに比し、遥かに衝撃吸収
性に優れるのみでなく、激しい踏み付けや降雨に
よつても締め固まり生じない。その上、腐朽する
こともないから、長期に亙り安定した性能を持続
する。加えて、吸水性に乏しいから、降雨時の水
はけ及び降雨後の乾燥性共に良好であり、更に摩
擦性が優れているので、湿潤時でも転倒事故を生
じ難い。
材として用いられた弾性ゴムチツプは、自体ゴム
弾性を有するので、衝撃を受けても破砕すること
がなく、かつ粒子相互がくつつき合うこともない
から、従来の土砂、蛭石等の鉱物質材料又は鋸屑
等の木粉を充填したものに比し、遥かに衝撃吸収
性に優れるのみでなく、激しい踏み付けや降雨に
よつても締め固まり生じない。その上、腐朽する
こともないから、長期に亙り安定した性能を持続
する。加えて、吸水性に乏しいから、降雨時の水
はけ及び降雨後の乾燥性共に良好であり、更に摩
擦性が優れているので、湿潤時でも転倒事故を生
じ難い。
以下、実施例により発明実施の一例を紹介する
が、本例示は当然説明用のもので、発明思想の制
限又は限定を意図したものではない。 第１図は、本発明を適用したテニスコートのや
や模型的な部分拡大縦断面図である。 本例テニスコートでは、地面を掘下げて形成し
た地盤４上に、順次、粒調砕石層５及び密粒アス
フアルト・コンクリート層６を積層して基盤３が
構築され、該基盤３上に平均背丈26mmのポリプロ
ピレン製人工芝生１が敷設された後、該芝生１の
人工芝生目内に、粒径約28〜200メツシユの範囲
内の粒子を90％以上含むゴムチツプ２が、平均18
mm厚みに散布、充填されている。なお、基盤３及
び人工芝生１の周測部には舗装止めブロツク７が
構築され、さらに該ブロツク７の外側の地中に、
前記粒調砕積層５の下部と通じる排水溝８が構築
されている。 以上のコートにおける早期排水性能及びゴムチ
ツプ層２の締め固まり防止効果を確認するため、
該コート上に大量の水を連続的に撒水して人工芝
生１を完全に冠水させた後、放水を停止する手順
を数回繰り返して行つたところ、各回とも水は約
20分後には人工芝生１の層から退き、プレー可能
な状態となり、かつ、ゴムチツプ層２のレベル低
下も全く認められなかつた。 さらに、以上のコートの使用上の性能を確かめ
るため、10名のパネラーにプレイさせ、構築後日
の浅い従来の砂入り人工芝生コートの使用感を官
能的に比較させたところ、下表の結果が得られ
た。 〔実公昭51−33472号に係る砂入り人工芝生製
運動競技場との比較〕
が、本例示は当然説明用のもので、発明思想の制
限又は限定を意図したものではない。 第１図は、本発明を適用したテニスコートのや
や模型的な部分拡大縦断面図である。 本例テニスコートでは、地面を掘下げて形成し
た地盤４上に、順次、粒調砕石層５及び密粒アス
フアルト・コンクリート層６を積層して基盤３が
構築され、該基盤３上に平均背丈26mmのポリプロ
ピレン製人工芝生１が敷設された後、該芝生１の
人工芝生目内に、粒径約28〜200メツシユの範囲
内の粒子を90％以上含むゴムチツプ２が、平均18
mm厚みに散布、充填されている。なお、基盤３及
び人工芝生１の周測部には舗装止めブロツク７が
構築され、さらに該ブロツク７の外側の地中に、
前記粒調砕積層５の下部と通じる排水溝８が構築
されている。 以上のコートにおける早期排水性能及びゴムチ
ツプ層２の締め固まり防止効果を確認するため、
該コート上に大量の水を連続的に撒水して人工芝
生１を完全に冠水させた後、放水を停止する手順
を数回繰り返して行つたところ、各回とも水は約
20分後には人工芝生１の層から退き、プレー可能
な状態となり、かつ、ゴムチツプ層２のレベル低
下も全く認められなかつた。 さらに、以上のコートの使用上の性能を確かめ
るため、10名のパネラーにプレイさせ、構築後日
の浅い従来の砂入り人工芝生コートの使用感を官
能的に比較させたところ、下表の結果が得られ
た。 〔実公昭51−33472号に係る砂入り人工芝生製
運動競技場との比較〕
【表】
〓評価内容〓
＊ 若干難点あり；
＊＊ 柔らか過ぎる。
上表が示すように、本発明に係るコートは、性
能上、従来コートと大差が無くことが窺われる。
＊ 若干難点あり；
＊＊ 柔らか過ぎる。
上表が示すように、本発明に係るコートは、性
能上、従来コートと大差が無くことが窺われる。
以上説明した通り、本発明は、腐朽の恐れがな
く、長期に亙り適度の弾性を維持しうると共に、
水はけ及び乾燥性並びに摩擦性に優れた人工芝生
製競技場を提供しうるという結果を介して体育の
振興及び競技者の安全に寄与しうる。
く、長期に亙り適度の弾性を維持しうると共に、
水はけ及び乾燥性並びに摩擦性に優れた人工芝生
製競技場を提供しうるという結果を介して体育の
振興及び競技者の安全に寄与しうる。
第１図は、本発明を適用したテニスコートのや
や模型的な部分拡大縦断面図である。図中の符号
の意味は以下の通り。 １：人工芝生、２：弾性粒状物（ゴムチツプ）、
３：基盤、４：地盤、５：粒調砕石層、６：密粒
アスフアルト・コンクリート層、７：舗装止めブ
ロツク、８：排水溝。
や模型的な部分拡大縦断面図である。図中の符号
の意味は以下の通り。 １：人工芝生、２：弾性粒状物（ゴムチツプ）、
３：基盤、４：地盤、５：粒調砕石層、６：密粒
アスフアルト・コンクリート層、７：舗装止めブ
ロツク、８：排水溝。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 人工芝生からなる表層の芝目内に微細な弾性
ゴムチツプのみが充填されていることを特徴とす
る人工芝生製運動競技場。 ２ 弾性ゴムチツプが、ソリツド状又はフオーム
状加硫ゴムチツプである特許請求の範囲第１項記
載の競技場。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21612486A JPS6263701A (ja) | 1986-09-13 | 1986-09-13 | 人工芝生製運動競技場 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21612486A JPS6263701A (ja) | 1986-09-13 | 1986-09-13 | 人工芝生製運動競技場 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6263701A JPS6263701A (ja) | 1987-03-20 |
| JPS6339725B2 true JPS6339725B2 (ja) | 1988-08-08 |
Family
ID=16683632
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21612486A Granted JPS6263701A (ja) | 1986-09-13 | 1986-09-13 | 人工芝生製運動競技場 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6263701A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008125895A1 (en) * | 2007-04-12 | 2008-10-23 | Roberto Nusca | Method for obtaining synthetic turf |
| JP6186030B1 (ja) * | 2016-03-14 | 2017-08-23 | 長谷川体育施設株式会社 | 人工芝・天然芝複合グラウンドおよびその施工方法 |
| JP6712727B2 (ja) * | 2016-04-28 | 2020-06-24 | 積水樹脂株式会社 | 人工芝部材敷設面の排水構造 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5133472U (ja) * | 1974-09-02 | 1976-03-11 | ||
| JPS5262936A (en) * | 1975-11-18 | 1977-05-24 | Haas Frederick T Jun | Truck and field surface for sporting events |
-
1986
- 1986-09-13 JP JP21612486A patent/JPS6263701A/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5133472U (ja) * | 1974-09-02 | 1976-03-11 | ||
| JPS5262936A (en) * | 1975-11-18 | 1977-05-24 | Haas Frederick T Jun | Truck and field surface for sporting events |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6263701A (ja) | 1987-03-20 |
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