JP2549048B2 - 人工芝製運動競技場 - Google Patents

人工芝製運動競技場

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JP2549048B2 JP4359516A JP35951692A JP2549048B2 JP 2549048 B2 JP2549048 B2 JP 2549048B2 JP 4359516 A JP4359516 A JP 4359516A JP 35951692 A JP35951692 A JP 35951692A JP 2549048 B2 JP2549048 B2 JP 2549048B2
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浩 長谷川
一典 長久
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は芝目内に細かい粒径の
充填物を多数充填した運動競技場に関し、特に詳しく言
うと、ゲートボールやパターゴルフあるいはホッケー等
ボールをグランド上を転がす競技において使用するボー
ルの種類によりボールの転がり特性をコントロールでき
るようにした人工芝運動製競技場に関する。
【0002】
【従来の技術】野球、サッカー、ホッケー、ゲートボー
ルあるいはパターゴルフ等の球技スポーツ用の競技場に
は、競技場の維持管理の容易さ、雨上がりでの使用のし
易さ、グランドコンデイションの均一性等の特徴から人
工芝が広く使用されている。人工芝としては、その表層
材として基布にナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂
製のパイルを密に植設した人工芝(以下、砂無し人工芝
生と称する)や、パイルの間隔を多少広めにしてその芝
目内に砂等の充填物を入れた人工芝生(以下、砂入り人
工芝生と称する)の2種類に大別される。
【0003】砂無し人工芝生は、基布に長さが6〜14
mmのパイルを密に植設したもので、従来の天然芝等に
比較して、長期間使用しても緩衝特性を損なわず、ボー
ルの転がり性能が経時変化するようなこともなく、競技
者が転倒しても擦傷ができることはないなどの利点があ
る反面、滑り易く、かつスライディングをした場合に表
面パイルとの摩擦により火傷をすることがある。また、
金属スパイク靴を使用する球技のような場合には人工芝
生を傷めるため金属スパイク靴の使用を制限せざるを得
ないという欠点がある。更に、パイルと基布のみのため
競技者の着地時の緩衝性が硬く、長時間にわたりプレー
した場合、疲労を感じる。これを改良するために、基布
の下面にゴムチップやウレタン樹脂チップで構成された
緩衝層を配置することも提案されているが、競技者の着
地点のみが変形する局部変形であり、疲労感の全面的な
改良にはなっていないのが現状である。
【0004】一方、砂入り人工芝生は粒径の細かい砂や
硅砂などの充填物をその層厚が13〜30mmになるよ
うに充填し、人工芝生はその葉先を充填層の表面から1
〜5mm突出させている。そのため、雨や散水などの水
分は充填層に吸引され、パイルの水切れは砂無し人工芝
生より格段に良く、パイルの目付量も少なくて済む利点
がある。また、砂無し人工芝生は自重が軽いため基盤に
接着等で固定しているが、砂入り人工芝生は充填物が2
0〜30kg/平方mあるため、基盤上に置敷き施工が
可能になり、施工コストを低くできる利点もある。更
に、充填剤層もある程度露呈しているので、スライディ
ングの際のパイルによる火傷を防止でき、競技者が着地
した時充填層が板状に変化して面的な緩衝効果を奏する
ので、砂無し人工芝生より緩衝特性に優れている。この
ような理由から、砂入り人工芝生の運動競技場が広く普
及しつつある。
【0005】一方、ゲートボールやホッケーあるいはパ
ターゴルフ等の球技においては、砂無し人工芝生の場合
直毛状のパイルではボールの転がりに対して抵抗が強
く、天然の土や天然芝の競技場に比べてボールが転がり
難く、また砂入り人工芝生の場合パイルの目付量が砂無
し人工芝生より少ないので、パイルによってボールの転
がりが阻害されることはないが、目砂である充填物の粒
径が1mm以下と小さいため逆にボールが転がり過ぎる
という欠点がある。そこで、砂無し人工芝生の場合は、
直毛状のパイルを所定間隔をおいて植設するとともにそ
れらの間隙にループ状にパイルを植設したハイカットロ
ーループという手法でパイルを植設することにより、そ
して砂入り人工芝生の場合は、捲縮加工したパイルを植
設することにより、ボールが転がり抵抗を調整してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、植設方
法を変えたりパイルを加工する等の処理は生産コストが
高くつく欠点がある。更に、競技に使用するうちに、人
工芝にへたりが発生し、ボールの転がり特性が時間とと
もに変化して初期より転がりすぎたり、よく使用する部
分とそうでない部分で転がり特性が異なってきたりする
ことがある。
【0007】また、上述のようにボールの転がり特性を
改良するように処理された人工芝以外の人工芝製の競技
場では、天然芝や土等の競技場での大会や試合に備えて
練習を行いたいとしてもボールの転がり特性を変更する
ことは不可能であった。
【0008】そこでこの発明の目的は、植設方法を変え
たりパイルを加工する等の処理を行うことなく、簡便に
かつ確実にボールの転がり特性を調整することができる
人工芝運動製競技場を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、基布上に合
成樹脂で作られたパイルを植設することにより構成され
た人工芝の芝目に粒径の小さい砂や合成樹脂で構成され
た充填物を充填した人工芝製運動競技場において、充填
物の層から突出する人工芝の上面には粒径が1〜5mm
の粒状物が均一に散布されていることを特徴とするもの
である。
【0010】上述の粒状物はパイルの先端に固着しても
よい。
【0011】
【作用】使用するボールの直径や重量あるいは形状を考
慮して粒状物の粒径を1〜5mm内のいずれかに設定す
ることにより、土や天然芝の競技場と同等なボール転が
り特性を持たせることができる。また、粒状物は散布さ
れているだけなので、使用中に粒状物の密度が不均一に
なったら、ブラッシングをすることにより容易に初期状
態に戻すことができ、種々の競技を行うような競技場に
あっては、粒状物が競技の邪魔になる場合には、回収す
ることもできる。
【0012】また、ゲートボールやホッケーあるいはパ
ターゴルフ等それ専用の競技場の場合は、上述の粒状物
を例えば接着や溶着等の手段により各パイルの先端部に
固着させる。
【0013】
【実施例】以下、この発明を図面に示す一実施例につい
て説明すると、上面が実質的に平滑に形成された基盤1
上に人工芝2は敷設されている。基盤1は栗石や砕石等
を敷き詰めた透水構造であっても、コンクリートやアス
ファルト等の非透水構造であってもよい。人工芝2は、
ポリアミド、アクリル、塩化ビニリデンあるいはポリプ
ロピレン等の合成樹脂から作られた扁平な直毛状のスプ
リットヤーンやモノフィラメントヤーンで構成されたパ
イル3を裏打ち基布4に従来の砂入り人工芝生と同様な
間隔をおいて多数植設することにより構成されている。
人工芝2の芝目内には、0.1〜1.0mmの細かい粒
径の砂、硅砂、高分子材料の弾性粒状物あるいはこれら
の混合物で構成された充填物5が目砂として各パイル3
の先端が1〜2mm程度露呈するに十分な厚みをもって
充填されている。なお、図示していないが基盤1と裏打
ち基布4との間に、ゴムチップやウレタンあるいはポリ
エチレン等の発泡体を施工現場で打設したり、平板状の
成形品を敷詰めることにより構成される緩衝材を介在さ
せてもよい。充填物5上には更に露呈する各パイル先端
を埋めるように、粒径が1〜5mmの粒状物6が散布さ
れている。粒状物6は硅砂、砂、ビーズ、ガラス玉ある
いはゴムチップ等で構成される。
【0014】この粒状物6の粒径は、プレーする球技の
ボールの直径や重さあるいは形状、または人工芝2の露
呈しているパイル3の高さや凹凸等の表面状態により効
果が異なってくるので、これらを考慮して調整すればよ
い。粒状物6の粒径は1mm以下の小さい場合は、ボー
ルの転がりに殆ど影響を与えず、5mm以上の粒径では
ボールの転がり距離が小さすぎたり、イレギュラーな転
がりとなる。したがって、使用するボールの直径、重
さ、あるいは人工芝2の表面状態によりその粒径を選定
するのが望ましい。使用中に粒状物6の密度が不均一に
なったら、ブラッシングをすることにより容易に初期状
態に戻すことができる。また、種々の競技を行うような
競技場にあっては、粒状物6が競技の邪魔になる場合に
は、清掃機等で回収することもできる。なお、これら粒
状物6はゲートボールやホッケーあるいはパターゴルフ
等それ専用の競技場の場合は、例えば接着や溶着等の手
段により各パイル3に固着させてもよい。
【0015】次に、ゲートボールを例に取って、この発
明によるボールの転がり特性を実験した結果を説明す
る。実験は土、天然芝そして人工芝の各グランドにおけ
るボールの転がり距離を測定した。ゲートボールのステ
ィックはヘッドが真下に来た時、グランド上のゲートボ
ールを打つようにそのシャフトの先端を支持台に回動可
能に支持し、このヘッドを45゜の角度から、すなわち
人工芝上から21cmの高さからその自重により回動さ
せてボールに当て、ボールの転がり距離を測定した。人
工芝グランドは、19mmのパイル長さを有する人工芝
に粒径が0.1〜2.0mmの充填物を17〜18mm
の厚みに充填した砂入り人工芝に充填物として平均粒径
が1.2mmである3号の硅砂を0.3Kg/平方mの
割合で均一に散布したもの(具体例1)、3号の硅砂を
具体例1の1/3である0.1Kg/平方mの割合で均
一に散布したもの(具体例2)、3号の硅砂を具体例1
の3倍である0.9Kg/平方mの割合で均一に散布し
たもの(具体例3)、平均粒径が具体例1より小さい
0.8mmの硅砂を具体例1と同じ割合で散布したもの
(具体例4)、平均粒径が具体例1より大きい1.7m
mの硅砂を具体例1と同じ割合で散布したもの(具体例
5)、そして上述の砂入り人工芝のみのもの(具体例
6)の6種類を用意した。この外に土のグランドおよび
天然芝のグランドでもボールの転がり距離を測定した。
その結果、土のグランドや天然芝のグランドにおけるボ
ールの転がり距離はそれぞれ3.8mであったのに対
し、具体例1、2、3、4、5、6のボールの転がり距
離はそれぞれ4.0m、4.5m、5.5m、5.1
m、3.0m(イレギュラ多発)、6.0m、であっ
た。この結果、具体例1のボールの転がり距離は土のグ
ランドや天然芝のグランドと同程度であることが判る。
【0016】次に1.41mmの粒径の硅砂が86%を
占める3号硅砂と0.84mmの粒径の硅砂が62%を
占める4号硅砂を用い、その散布量を変えた場合のボー
ルの転がり抑制効果を測定した。その結果を以下の表1
に示す。
【0017】
【表1】 この表からも判るように、3号硅砂の場合散布量が0.
1、0.3、そして0.5Kg/平方mのどの場合でも
抑制効果が大であり、特に0.3Kg/平方mを散布し
た時に非常に抑制効果を発揮していることが判る。一
方、4号硅砂の場合は粒度が小さいため、散布量の増減
では抑制効果のコントロールができないことが判った。
【0018】
【発明の効果】以上のようにこの発明は、充填物の層か
ら突出する人工芝の上面に粒径が1〜5mmの粒状物を
均一に散布するという極めて簡単な構成ではあるが、使
用するボールの直径や重量あるいは形状を考慮して粒状
物の粒径を設定することにより、土や天然芝の競技場と
同等なボール転がり特性を持たせることができる。ま
た、粒状物は散布されているだけなので、使用中に粒状
物の密度が不均一になったら、ブラッシングをすること
により容易に初期状態に戻すことができ、種々の競技を
行うような競技場にあっては、粒状物が競技の邪魔にな
る場合には、回収することもできる。
【0019】また、ゲートボールやホッケーあるいはパ
ターゴルフ等それ専用の競技場の場合は、請求項2に記
載のように粒状物を例えば接着や溶着等の手段により各
パイルの先端部に固着させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の一部を拡大して示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 基盤 2 人工芝 3 パイル 4 裏打ち基布 5 充填物 6 粒状物

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布上に合成樹脂で作られたパイルを植
    設することにより構成された人工芝の芝目に粒径の小さ
    い砂や合成樹脂で構成された充填物を充填した人工芝製
    運動競技場において、前記人工芝の上面には粒径が1〜
    5mmの粒状物が均一に散布されていることを特徴とす
    る人工芝製運動競技場。
  2. 【請求項2】 前記粒状物は前記パイルの先端に固着さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の人工芝製運
    動競技場。
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