JPH01131628A - 砂入り人工芝グランド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は芝目の中に砂が均一に分散し、砂が偏在しにく
い人工芝グランドに関する。

〔従来の技術〕

球技場、球技コート、フィールド競技場等のいわゆるグ
ランドは古来、土、砂、芝生等天然のものであったが、
より競技がやりやすいようにあるいは天候に左右されな
いように、また手入れが容易なように改善され、今では
クレイや人工芝等のグランドが増えている。

人工芝のグランドは手入れが簡単、水はけがよい点から
急速に普及したが、まだ、滑べりやすいとか芝目に方向
性が生じる等の欠点があり、改良が望まれていた。

そこで、この人工芝の芝目内に砂を投入して、より競技
者の脚を保護しようとする試みがある（特公昭６Ｏ−４
６２０３）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

人工芝は通常、基材にポリプロピレンあるいはナイロン
のフィルムをスリットしたヤーンから成るパイル糸を植
毛し、ループをカットし、カットパイルの細片が上方に
向かってほぼ直立しており、一定の方向に芝目を有する
ものが用いられる。

この人工芝をコンクリート、アスファルト等の安定基盤
上に敷設し、その上から砂あるいは土を芝目内に散布す
るのであるが、砂を投入すると、まず、最初の砂が芝の
細片と細片の間に入るが砂の入り易い細片隙間と入りに
くい細片隙間が存在するので、砂が入り易い細片隙間の
細片を押しのけ、次の砂が入り易い状態となる。

つまり、一箇所に砂が入ると、次から次へと同じ場所に
砂が入り、砂が偏在する傾向がある。

また人工芝は一定の方向に芝目を有するので、砂を投入
する方向に常に留意する必要があり、砂を均一に投入す
ることは熟練を要し、結果的にグランド表面に凹凸が生
じ、競技に支障をきたすことになる。特にテニスコート
等の場合はボールのバウンドの程度が異なり、プレーに
支障をきたすことがある。

そこで、通常は砂を投入後、ブラッシングを行ない表面
を平滑化させたり、砂を吸い上げ砂を入れ直したりして
いるが、長期間使用しているとまた砂が偏在し、度々、
ブラッシングが必要となり、グランドのメンテナンスが
大変であった。

この砂が偏在する理由はほぼストレートのパイル糸がほ
ぼ垂直に植毛されているため芝目に方向性が生じ、砂が
流れやすい所と流れにくい所ができるものと考えられる
。特にパイル目付が少ない場合に顕著である。

本発明はかかる従来の砂入り人工芝グランドの欠点を解
消するため検討した結果、得られたものである。

したがって、本発明の目的は砂が均一に分散し、ブラッ
シング等のメンテナンスが容易な砂入り人工芝グランド
を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明は次の手段をとるもの
である。

即ち、本発明の砂入り人工芝グランドは合成樹脂製の捲
縮パイル糸を基材に植毛した人工芝を安定基盤の上に敷
設し、芝目の中に砂を散布したことを特徴とするもので
ある。

以下、本発明の構成を具体的に説明する。

本発明において使用する人工芝は捲縮がかかったパイル
糸を使用する必要がある。

合成樹脂の種類は特に限定されないが、ナイロン、ポリ
プロピレンが一般的であり、耐摩耗性の点からナイロン
が好ましい。

フィルムをスリット・シたパイルは捲縮加工がされてい
る。捲縮加工方法は従来公知の圧縮賦形、熱ギア賦形方
式等が利用できる。捲縮度は特に限定されないが、１０
〜２５山／２．５４ａｍが好ましく、特に１５〜２０山
／２．５４ｃｍが好ましい。また、パイル細片の長さは
１０〜２５ｍが好ましい。なお、本発明においてはこの
捲縮パイル糸を使用することが必須であるが、更にスト
レートパイル糸を混在させることもできる。ストレート
パイルは５０％以下、好ましくは３０％未満の少量の範
囲で混在させる。

芝目内に散布する砂は特にその粒子形状、種類の限定は
ないが、硅酸骨の多い天然珪砂が粒子形状も球形に近く
、最も好ましい。また、この砂の他に吸湿性あるいは吸
水性の合成樹脂粒子をランダムにあるいは層状に混合し
てもよい。

〔作　用〕

本発明に使用する人工芝のパイル糸は捲縮がかかってお
り、細片はストレートに上向きに生えておらず、屈曲し
、あるいはカールしているため、細片と細片との隙間か
むらなく均一であり、パイル糸は圧縮回復性に優れてい
る。その芝目内に砂が散布されるとパイル細片は極めて
複雑に屈曲し、からみ合いが生じ、結果として砂の偏在
を許さず均一に分散させるものと考えられる。また、捲
縮の方向は完全にランダムで方向性を有さないため、長
期間使用しても芝目に方向性が現れず、砂の片寄りが起
こりにくいものと考えられる。

〔実施例〕

実施例１ ポリプロピレン平織物の基材に、ナイロンフィルムをス
リットしたスリットヤーンを流体処理捲縮機で捲縮加工
したパイル糸を植毛し、細片幅８．０　ｍｓ、高さ１９
ｎ＋のカット状の人工芝を製造し、アスファルト、コン
クリート基盤の上に敷設し、テニスコートを造成した。

この上に天然珪砂を散布し、ブラッシングをした結果、
砂は基材表面から１６鶴の層まで芝目内に積層された。

パイル糸の捲縮数は０．１０．１５．２０．２５を選ん
で比較した。

最初に砂を入れ、−度ブラッシングを行なったときの状
態とこのテニスコートを６力月間使用した後の状態とを
高所から砂の混入ムラを観察することにより、砂の偏在
程度を判別し、結果を表１に示した。

砂の偏在状態は肉眼で下記ランクに区分して判定した。

×：砂の点在が無数に見られ、コート表面の凹凸が多い
。

○：砂はほとんど均一に散布されており、凹凸もほとん
どない。

◎：砂は均一に散布されており、凹凸も見られない。

〔発明の効果〕

本発明の砂入り人工芝グランドは捲縮を有するパイル糸
を使った人工芝を使用しているため、砂を散布したとき
砂が芝目内で偏在せず、均一に分散される。その結果、
グランド表面が平滑になり、テニスコート等に最適な状
態が得られる。

また、長期間使用しても砂が偏在化せずメンテナンスが
極めて容易である。

代理人　弁理士　　小　川　信　−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 合成樹脂製の捲縮パイル糸を基材に植毛した人工芝を安
   定基盤の上に敷設し、芝目の中に砂を散布したことを特
   徴とする砂入り人工芝グランド。