JPH03125704A

JPH03125704A - 人工芝生製グラウンド

Info

Publication number: JPH03125704A
Application number: JP26338489A
Authority: JP
Inventors: Hisahiro Tamaoki; 玉置　壽煕
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1989-10-09
Filing date: 1989-10-09
Publication date: 1991-05-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、ゴルフ場やサッカー場といった各種施設に用
いられる人工芝生製グラウンドに関するものである。

（従来の技術）一般に、人工芝生１は基布２に芝葉３・・・を植毛して
成形されており、自然な歩行感を出すため、通常芝葉３
内に砂４が充填され、全体として基礎材上に敷設される
表層材５を構成するようになっている（第５図参照）。

ところで、芝葉３内に充填された砂４は、その磨耗と圧
密化により同化が速やかに進行し、その結果、人工芝生
ｌと砂４で構成された表層材５を使用した場合、次のよ
うな問題が発生する。

ゴルフ場の多経路に使用した場合には、スパイクが突き
刺さり難くなって歩行感が悪化する。また、ティーグラ
ウンドに用いた場合には、ティーを立てることが圃くて
困難となる。さらに、運動場の基礎材上に敷設した場合
は、緩衝効果を失って転倒時の危険性を増大させる。

これらのことから、砂４の代わりにゴムなどの弾性粒体
を充填する試みが提案されている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、ゴムなどの弾性粒体を充填すると、歩行
時、その弾性によりフワフワした感じとなり、自然な歩
行感が損なわれる。また、ティーグラウンドにおいては
、ティーを突き立てた場合、弾性によりティーが跳ね返
され、適当な高さに立てることが困難となる。さらには
、運動場に使用した場合も同様で、踏ん張り力を弱める
ため、かえって走りにくくなる。

本発明はこのような従来技術の問題に鑑みてなされたも
ので、長期にわたって固化の進行がなく、その間自然な
歩行感や衝撃吸収効果を維持することのできる人工芝生
製グラウンドを提供するものである。

（課題を解決するための手段）本発明は、基布およびこの基布に植毛された芝葉によっ
て人工芝生を成形し、この芝葉内に大部分の粒径が’ｌ
　ａｍ以下であって、ゴム状弾性を有しない有機粒体を
少なくとも充填し、これら人工芝生と有機粒体とによっ
て表層材を構成したことを特徴とするものである。

（作用）基礎材上に人工芝生を敷設し、この人工芝生の芝葉内に
大部分の粒径が２璽畷以下の、ゴム状弾性を有しない有
機粒体、例えば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、
ビニール系樹脂あるいは木粉、さらには、ピートモスな
どより形成された粒体を少なくとも充填する。この結果
、人工芝生と有機粒体からなる表層材が基礎材上に敷設
される。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図には、本発明の第１実施例に係る人工芝生製グラ
ウンドの断面が記載されており、この人工芝生ｌは基布
２に芝葉３・・・が植毛されて成形されている。そして
、芝葉３内にはゴム状弾性を有しない有機粒体６が充填
され、これらの人工芝生１と有機粒体６によって表層材
５ａが構成されている。

ここに用いられる有機粒体６は、屋外の風雨にさらされ
る環境下で使用しても水に溶出したり、耐候劣化によっ
て風化が起こることがないような耐蝕性が必要である。

すなわち、長期にわたって安定性を保持できない場合、
充填物が減量し、維持管理の負搗を軽減することができ
ない。また、有機粒体６の弾性が大きい場合、前述した
ようにティーが反発されて戻され、位置決めが困難とな
ることから、ゴム状弾性を有しない性状が必要となる。

このように、ゴム状弾性を有しない有機粒体としては、
例えば、オレフィン系樹脂、ビニール系樹脂、スチレン
系樹脂あるいは木粉、さらには、ピートモスなどより成
形することができ、これらの中でも、ポリエチレン、あ
るいはポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂が、その
表面の滑りの性質が寄与するため、特に良好である。

また、粒体６の大きさは、あまり大きすぎるとティーな
どを突き立てた時、この粒体６に衝突してうまく突き立
てることができない。これは、スパイクを有する靴を履
いて歩行した場合にも同様である。大部分の粒体６の粒
径が６龍を越えると、粒体６にスパイクが突き当たった
り、そうでなかったりすることとなり、砂利道を歩いた
感じとなる。ティーグラウンド用としては、ティーを手
で突き立てるため、特に粒径は小さくしなければならな
い。具体的には、大部分の粒体６の粒径が１ｎ以下、そ
れ以外の分野で用いる場合も大部分の粒体６の粒径が２
鶴以下であることが好ましい。

一方、あまり細かすぎるものは風によって飛散し、また
、雨によって流出するため、好ましくない。

したがって、砂の下限である粒径０．０７４ｔｘ以下の
ものは少ないほうがよい。

これらの粒体６を支持する芝葉３は、長期間の使用に耐
えるため、耐蝕性、耐候性、耐水性が求められるが、そ
れ以外に粒体６を支持すると同時に、粒体６との擦過に
耐えることが必要となる。

すなわち、磨耗によって損傷が早期に進行すると粒体６
を支持できなくなるから、磨耗に対して強い材料が要求
される。

さらに、芝葉３の長さは、スパイクの長さが大きいもの
で１０１ｍ弱であり、これらを対象としたときには最低
それ以上の長さを必要とし、また、ティーグラウンドで
は、最低２５鶴以上を必要とする。

芝葉３の材料としては、ナイロン、ポリエステル、ポリ
プロピレンがあり、用途により使い分ける必要がある。

例えば、粒体６の移動を阻止するためには、ボリューム
があり、へたり易いポリプロピレンが好ましい。一方、
車両の通行も考えられる場所に使用する場合は、車のス
リップによる熱に耐える必要があり、ポリエステルやナ
イロンが好ましい。また、ゴルフ場の歩経路にポリプロ
ピレンのようなへたり易い糸を使用すると、へたった糸
をスパイクシューズが踏み固めることによって芝葉３が
絡み合い、固化の進行をさらに早める結果となる。この
場合には、弾性回復力が優れているために表面における
粒体６の保持力が小さいナイロンが最適である。

具体例を説明すると、人工芝生１は、ポリプロピレン製
基布２にトータルデニール７６００Ｄポリプロピレンス
プリントヤーンをパイル長５　Ｑ　ａｍになるように植
毛して芝葉３を成形し、その後、合成ゴムにてコーティ
ングを行い、植毛された芝葉３の脱落を防止したもので
ある。

この上に大部分の粒径が２１以下のポリプロピレン製粒
体６を下から４０ｍまで充填し、その上に粒径２１−以
下の砂４を５Ｎ入れ、全体としての充填筋さを４５鶴と
したものである。ここで、砂４は、粒体６が一般に比重
が小さいことから生じる飛散を防止するため、充填され
ている。

この第１実施例を第５図に示した従来例（同一の人工芝
生１の芝葉３内に砂４を充填したもの）とティーグラウ
ンドとして同じ場所で２力月使用した結果、従来例にお
いては当初簡単に突き立ったティーが２力月後には突き
立てることが困難となったのに対し、本実施例において
は２力月経過後であっても節単に突き立てることができ
た。

なお、この実施例では、有機粒体６の上部に砂４を充填
したものを示したが、硬度を調節するため粒体６と砂４
を混合して用いることもでき、この場合には、自然な外
観が得られる利点がある。

また、粒体６の材質をポリプロピレンから発泡ビニール
や発泡スチレンなどに代えることもできるが、これらの
材質の場合、長期にわたって使用すると、繰り返し座屈
により徐々に効果が減少する難点がある。

次に、第２図に示された本発明の第２実施例において、
人工芝生ｌは、ポリプロピレン製基布２に単糸４００Ｄ
、トークルデニール９６０００のナイロン七ノフィラメ
ントをパイル長１９關になるように植毛して芝葉３を成
形したもので、この芝葉３内に大部分の粒径が２＠１以
下の高密度ポリエチレン製粒体６を下から１５龍まで充
填し、その上に粒径が２龍以下の砂４を厚さ４１−だけ
充填し、全体として充填高さを１９■ｌとしたものであ
る。

この第２実施例をゴルフ場の歩経路として１力年使用し
た。同じ人工芝生に砂４のみを充填した従来例と比較し
た場合、この従来例においては、当初サクサクとスパイ
クが突き刺さっていたが、１年後には相当固くなり、ス
パイクが突き刺さり難くなった。一方、本実施例では、
１年経過後も殆ど固くならず、スパイクも突き刺さり易
く、歩行感に変化は認められなかった。

この実施例においても、粒体と砂を混合して用いること
もできる他、粒体がビニール系樹脂やスチレン系樹脂な
どで形成されたものでもよい。

また、木粉が耐蝕性が悪いことを利用し、粒体として木
粉を用いて固くなるのを防止することもできる。すなわ
ち、風雨にさらされる環境では、バクテリアや微生物の
影響により固化された部分を柔軟化させる効果がある。

これを適用したものが第３図に示す第３実施例であり、
これは、第２実施例に示した人工芝生１　（ポリプロピ
レン製基布２に単糸４００Ｄ、トータルデニール９６０
０Ｄのナイロン七ノフィラメントをパイル長１９ｍｍに
なるように植毛して芝葉３を成形したもの）に、大部分
の粒径が２龍以下の木粉と砂を１＝３の割合で混合し、
１９１１まで充填したものである。この第３実施例をゴ
ルフ場の歩経路として１力年使用した場合、１年経過後
もあまり固くなっていなかった。

なお、木粉を充填した後、砂をその上に充填するように
してもよい（第４図参照）。

また、木粉に代えてピートモスのような繊維質の粒体を
形成し、これらの粒体と砂を混合して充填し、あるいは
、粒体を充填した後、その上に砂を充填するようにして
もよい。

（発明の効果）以上のように本発明にあっては、人工芝生の芝葉内に、
大部分の粒体の粒径が２−以下であって、ゴム状弾性を
有しない有機粒体を少なくとも充填したことにより、長
期間使用しても固化せず、この間自然な歩行感と、衝撃
に対する緩衝効果を維持することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の人工芝生製グランドを例示するもので、
第１図はその第１実施例を示す断面図、第２図はその第
２実施例を示す断面図、第３図はその第３実施例を示す
断面図、第４図はその第４実施例を示す断面図、第５図
は従来技術を示す断面図である。１・・・人工芝生　　　　２・・・基布３・・・芝葉　
　　　　　４・・・砂５．５ａ・・・表層材　　６・・・有機粒体＠３図（ナイロ、）第４２（ボリフ゛ロピレン）

Claims

【特許請求の範囲】

１）基布およびこの基布に植毛された芝葉によって人工
芝生を成形し、この芝葉内に大部分の粒径が２ｍｍ以下
であって、ゴム状弾性を有しない有機粒体を少なくとも
充填し、これら人工芝生と有機粒体とによって表層材を
構成したことを特徴とする人工芝生製グラウンド。