JPS646863Y2 - - Google Patents
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- JPS646863Y2 JPS646863Y2 JP14071381U JP14071381U JPS646863Y2 JP S646863 Y2 JPS646863 Y2 JP S646863Y2 JP 14071381 U JP14071381 U JP 14071381U JP 14071381 U JP14071381 U JP 14071381U JP S646863 Y2 JPS646863 Y2 JP S646863Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、人工芝生を表面に敷設して構成さ
れた野球場、サツカー競技場、競技用トラツク、
テニスコート等の運動競技場、特にその人工芝生
面の改良に関する。
れた野球場、サツカー競技場、競技用トラツク、
テニスコート等の運動競技場、特にその人工芝生
面の改良に関する。
近年、人工芝生を採用する野球場が増えている
が、その一方では人工芝生によると思われる競技
者の身体的故障の発生が報じられている。その因
果関係についての医学的解明は未だ明らかにされ
ていないが、選手のスパイクが人工芝生の芝目内
に突き刺つて躓いたり、捕球、送球のため素早く
踏み止まろうとしたときに靴底を介して瞬間的に
加えられる強大な荷重を人工芝生が充分に吸収し
得ないため、その反力として強大な衝撃が選手の
足首部、膝関節、大腿部等に負荷されることによ
るものと推測される。この事態に対応するため、
半球状スパイクを設けた運動靴がすでに提案され
ているが、半球状スパイクは人工芝生上ですべり
を助長する等の理由から実用的ではなく余り普及
されていない。
が、その一方では人工芝生によると思われる競技
者の身体的故障の発生が報じられている。その因
果関係についての医学的解明は未だ明らかにされ
ていないが、選手のスパイクが人工芝生の芝目内
に突き刺つて躓いたり、捕球、送球のため素早く
踏み止まろうとしたときに靴底を介して瞬間的に
加えられる強大な荷重を人工芝生が充分に吸収し
得ないため、その反力として強大な衝撃が選手の
足首部、膝関節、大腿部等に負荷されることによ
るものと推測される。この事態に対応するため、
半球状スパイクを設けた運動靴がすでに提案され
ているが、半球状スパイクは人工芝生上ですべり
を助長する等の理由から実用的ではなく余り普及
されていない。
本出願人は、このような状況に鑑み、先に、人
工芝生の芝目内に川砂、海砂、硅砂等の硅酸塩鉱
物粒(即ち無機質粒状物)、コルク粒、ヤシ殻粗
砕粒、加硫ゴム粒(即ち有機質粒状物)等を所定
の厚みに散布充填することにより、恰もバンカー
に打込まれたゴルフボールの如く、前記粒状物
(砂)の塑性変形により瞬間的に衝撃力を吸収す
るとともに、スパイク尖端の芝目への引掛りを有
効に防止することができる発明(特願昭56−
105993号(特開昭58−7005号公報))を提案した。
この発明によれば、そのほかに降雨時に人工芝生
表面の水滴を吸収する適度な吸水性と、降雨後に
は芝生表面に水溜りができない程度の保水能力が
得られ、短時間内にプレーの再開を可能にするこ
とができるという利点がある。しかしながら、そ
の後の実験によると、特に鉱物粒子が用いられて
いる場合、プレーヤの運動に伴なつて移動する細
砂等の粒状物と人工芝生との摺擦により、人工芝
生の摩耗が促進されることが判明した。
工芝生の芝目内に川砂、海砂、硅砂等の硅酸塩鉱
物粒(即ち無機質粒状物)、コルク粒、ヤシ殻粗
砕粒、加硫ゴム粒(即ち有機質粒状物)等を所定
の厚みに散布充填することにより、恰もバンカー
に打込まれたゴルフボールの如く、前記粒状物
(砂)の塑性変形により瞬間的に衝撃力を吸収す
るとともに、スパイク尖端の芝目への引掛りを有
効に防止することができる発明(特願昭56−
105993号(特開昭58−7005号公報))を提案した。
この発明によれば、そのほかに降雨時に人工芝生
表面の水滴を吸収する適度な吸水性と、降雨後に
は芝生表面に水溜りができない程度の保水能力が
得られ、短時間内にプレーの再開を可能にするこ
とができるという利点がある。しかしながら、そ
の後の実験によると、特に鉱物粒子が用いられて
いる場合、プレーヤの運動に伴なつて移動する細
砂等の粒状物と人工芝生との摺擦により、人工芝
生の摩耗が促進されることが判明した。
したがつて、この考案の目的は、先に提案した
発明の利点、すなわちすぐれた衝撃緩衝能や適度
な吸水性および保水能力を損なうことなく、芝目
内に充填された粒状物による人工芝生の摩耗を可
及的に防止し得、かつ、その人工芝生に適度なク
ツシヨン性をもたせることができるようにした運
動競技場を提供することにある。
発明の利点、すなわちすぐれた衝撃緩衝能や適度
な吸水性および保水能力を損なうことなく、芝目
内に充填された粒状物による人工芝生の摩耗を可
及的に防止し得、かつ、その人工芝生に適度なク
ツシヨン性をもたせることができるようにした運
動競技場を提供することにある。
以下、この考案を添付図面に示された実施例に
もとづいて詳細に説明する。
もとづいて詳細に説明する。
この運動競技場は、基盤1上に敷設された人工
芝生2を備えている。なお、この基盤1は、地面
を堀り下げて構築された図示しない路床上に順次
積層された粒調砕石層3と、密粒アスフアルト・
コンクリート層4とからなる。人工芝生2は、公
知のものであつてよく、例えばポリアミド、ポリ
ウレタンなどの合成樹脂を用いて鋳型成形法によ
り基盤1上に無数の細長帯片を一体的に立設した
構造のものを用いることができるが、好ましく
は、外観、風合い等の面で天然芝生により類似
し、かつ、ボールのバウンドや靴底のすべり等の
運動競技上のコンデイシヨンに密接に関与する耐
ヘタリ性および人工芝生自体の耐久性に関与する
引張強度、引裂強度、耐候性、寸法安定性等の物
理的、機械的特性の面からすれば、ポリアミド、
ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリプロピレン等のフイルム
を細切したスリツトヤーンをパイル糸とするか、
または溶融紡糸により異形断面孔を有するノズル
を通して扁平糸を造り、これをパイル糸として、
これらパイル糸を裏打基布5に植毛して形成され
た構造のものがよい。
芝生2を備えている。なお、この基盤1は、地面
を堀り下げて構築された図示しない路床上に順次
積層された粒調砕石層3と、密粒アスフアルト・
コンクリート層4とからなる。人工芝生2は、公
知のものであつてよく、例えばポリアミド、ポリ
ウレタンなどの合成樹脂を用いて鋳型成形法によ
り基盤1上に無数の細長帯片を一体的に立設した
構造のものを用いることができるが、好ましく
は、外観、風合い等の面で天然芝生により類似
し、かつ、ボールのバウンドや靴底のすべり等の
運動競技上のコンデイシヨンに密接に関与する耐
ヘタリ性および人工芝生自体の耐久性に関与する
引張強度、引裂強度、耐候性、寸法安定性等の物
理的、機械的特性の面からすれば、ポリアミド、
ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリプロピレン等のフイルム
を細切したスリツトヤーンをパイル糸とするか、
または溶融紡糸により異形断面孔を有するノズル
を通して扁平糸を造り、これをパイル糸として、
これらパイル糸を裏打基布5に植毛して形成され
た構造のものがよい。
この人工芝生2の芝目内には、図示の如く第1
の粒状物層6と第2の粒状物層7とが形成されて
いる。第1の粒状物層6は、弾力性を有するゴ
ム、コルクもしくはプラスチツク等からなる弾性
粒状物を主材として構成されており、場合によつ
ては吸水性を高める上からこれに川砂等の無機質
粒状物を少量含ませてもよい。一方、この第1の
粒状物層6上に積層される第2の粒状物層7は、
無機質粒状物により構成されている。この無機質
粒状物としては川砂、海砂、硅砂等の硅酸塩鉱物
粒が最も好ましく、特にこの鉱物粒を粒度調整し
たのち、加熱脱水した乾燥粒子は、人工芝生2内
に保留される水分を吸収してより迅速に乾燥状態
に復元する。なお、粒度としてはいわゆる硅砂5
号ないし8号程度のものが好適である。これらの
粒状物層6,7は芝目内に散布充填されることに
より積層されるのであるが、その全体の厚みは、
適用される競技場の種類(野球、サツカー、テニ
ス等)に応じて要求される緩衝性能、スパイクの
引掛り防止能力、および水分吸収能力等を考慮し
て定められる。例えば、5〜30mmの長さを有する
人工芝生2においては、その葉先2aが2〜15mm
程度突出するように芝目内に散布充填される。
の粒状物層6と第2の粒状物層7とが形成されて
いる。第1の粒状物層6は、弾力性を有するゴ
ム、コルクもしくはプラスチツク等からなる弾性
粒状物を主材として構成されており、場合によつ
ては吸水性を高める上からこれに川砂等の無機質
粒状物を少量含ませてもよい。一方、この第1の
粒状物層6上に積層される第2の粒状物層7は、
無機質粒状物により構成されている。この無機質
粒状物としては川砂、海砂、硅砂等の硅酸塩鉱物
粒が最も好ましく、特にこの鉱物粒を粒度調整し
たのち、加熱脱水した乾燥粒子は、人工芝生2内
に保留される水分を吸収してより迅速に乾燥状態
に復元する。なお、粒度としてはいわゆる硅砂5
号ないし8号程度のものが好適である。これらの
粒状物層6,7は芝目内に散布充填されることに
より積層されるのであるが、その全体の厚みは、
適用される競技場の種類(野球、サツカー、テニ
ス等)に応じて要求される緩衝性能、スパイクの
引掛り防止能力、および水分吸収能力等を考慮し
て定められる。例えば、5〜30mmの長さを有する
人工芝生2においては、その葉先2aが2〜15mm
程度突出するように芝目内に散布充填される。
上記したように、この考案においては、人工芝
生2の芝目内に弾性粒状物からなる第1の粒状物
層6を形成してから、それをベース層としてその
上に川砂等の無機質粒状物を散布充填して第2の
粒状物層7を形成するようにしたことにより、従
来のものに比べて使用する無機質粒子の量が少な
くなるとともに、下層に弾性粒状物層が形成され
ているため、その無機質粒子自体の動きが余り抵
抗のないものとなり、これらの相乗作用により葉
先2aの摩耗を極力少なく抑えることができる。
なお、この第2の粒状物層7の層厚は、適用され
る運動競技場の種類等を考慮して第1の粒状物層
6との関係において相対的に決められる。また、
この考案の意図するところによれば、上記第2の
粒状物層7内に予め人工的に角のないほぼ球形状
に形成されたガラスビーズ等の球形粒状物を混入
することにより、葉先2aの摩耗をより効果的に
低減させることができる。一方、この運動競技場
においては、川砂等からなる第2の粒状物層7の
塑性変形による衝撃吸収能に加えて、その下方に
形成されている弾性粒状物からなる第1の粒状物
層6によるクツシヨン性能が付与されるため、従
来にもましてプレーヤによりすぐれた使用感を与
えることができる。
生2の芝目内に弾性粒状物からなる第1の粒状物
層6を形成してから、それをベース層としてその
上に川砂等の無機質粒状物を散布充填して第2の
粒状物層7を形成するようにしたことにより、従
来のものに比べて使用する無機質粒子の量が少な
くなるとともに、下層に弾性粒状物層が形成され
ているため、その無機質粒子自体の動きが余り抵
抗のないものとなり、これらの相乗作用により葉
先2aの摩耗を極力少なく抑えることができる。
なお、この第2の粒状物層7の層厚は、適用され
る運動競技場の種類等を考慮して第1の粒状物層
6との関係において相対的に決められる。また、
この考案の意図するところによれば、上記第2の
粒状物層7内に予め人工的に角のないほぼ球形状
に形成されたガラスビーズ等の球形粒状物を混入
することにより、葉先2aの摩耗をより効果的に
低減させることができる。一方、この運動競技場
においては、川砂等からなる第2の粒状物層7の
塑性変形による衝撃吸収能に加えて、その下方に
形成されている弾性粒状物からなる第1の粒状物
層6によるクツシヨン性能が付与されるため、従
来にもましてプレーヤによりすぐれた使用感を与
えることができる。
図面はこの考案による人工芝生製運動競技場の
一部断面図である。 図中、1は基盤、2は人工芝生、5は裏打基
布、6は第1の粒状物層、7は第2の粒状物層で
ある。
一部断面図である。 図中、1は基盤、2は人工芝生、5は裏打基
布、6は第1の粒状物層、7は第2の粒状物層で
ある。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) セメント、アスフアルト等よりなる基盤上に
人工芝生を敷設してなる人工芝生製運動競技場
において、 前記人工芝生の芝目内には、弾性を有するゴ
ムもしくはプラスチツク等の弾性粒状物を主材
とする第1の粒状物層と、該第1の粒状物層上
に積層された主として川砂等の無機質粒状物か
らなる第2の粒状物層とが形成されていること
を特徴とする人工芝生製運動競技場。 (2) 前記第2の粒状物層内には、人工的にほぼ球
形状に形成されたガラスビーズ等の球形粒状物
が含まれていることを特徴とする実用新案登録
請求の範囲第1項記載の人工芝生製運動競技
場。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14071381U JPS5846371U (ja) | 1981-09-22 | 1981-09-22 | 人工芝生製運動競技場 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14071381U JPS5846371U (ja) | 1981-09-22 | 1981-09-22 | 人工芝生製運動競技場 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5846371U JPS5846371U (ja) | 1983-03-29 |
JPS646863Y2 true JPS646863Y2 (ja) | 1989-02-22 |
Family
ID=29933859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14071381U Granted JPS5846371U (ja) | 1981-09-22 | 1981-09-22 | 人工芝生製運動競技場 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5846371U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0784721B2 (ja) * | 1987-11-18 | 1995-09-13 | 東レ株式会社 | 人工芝グランド |
-
1981
- 1981-09-22 JP JP14071381U patent/JPS5846371U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5846371U (ja) | 1983-03-29 |
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