JPH078460U - 水道管の凍結防止装置 - Google Patents

水道管の凍結防止装置

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JPH078460U
JPH078460U JP3599293U JP3599293U JPH078460U JP H078460 U JPH078460 U JP H078460U JP 3599293 U JP3599293 U JP 3599293U JP 3599293 U JP3599293 U JP 3599293U JP H078460 U JPH078460 U JP H078460U
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heater
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JP3599293U
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広治 渡辺
佳信 尾原
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水道管1の外側に、断面略円弧状に形成され
たアタッチメント2・2が密着して設けられており、こ
のアタッチメント2の背面2bに形成された平面部を有
するヒータ取付台2cに、正特性サーミスタからなる発
熱体を内部に備えたヒータ3が密着して設けられてい
る。また、水道管1等は、断熱材11により保温されて
いる。 【効果】 例えば寒冷地域における屋外または屋内に配
管されている水道管に設けることにより、水道水の凍結
を防止することができる。それゆえ、体積膨張による水
道管の破裂や、給湯設備等の損傷・破損を防止すること
が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、PTC(Positive Temperature Coefficient)特性を有する定温ヒ ータ、例えばチタン酸バリウム系磁器半導体からなるヒータを備えた水道管の凍 結防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
寒冷地域では冬季に、屋外または屋内に配管されている水道管内の水道水が、 例えば夜間に凍結して氷となり、翌日、水道水が流れなくなる場合がある。そし て、水道水が凍結すると、体積膨張により水道管が破裂したり、あるいは給湯設 備等を損傷・破損する虞れがあるので、従来は、水道管に湯を懸けて氷を溶解し たり、あるいは前日に水道管内の水道水を抜き取り、凍結を防止する等の作業を 行っている。
【0003】 ところが、氷を溶解するためには湯を沸かさなければならず、手間と時間が掛 かると共に、屋内等、湯を懸けることができない場所に配管されている水道管に は、この方法を用いることが不可能となっている。また、毎日、水道管内の水道 水を抜き取る作業は面倒であると共に、作業を行うことを忘れる虞れがある。
【0004】 そこで、従来より、帯状ヒータを水道管に巻き付ける等して水道水の凍結を防 止することが行われている。上記の帯状ヒータを備えた従来の凍結防止装置は、 図8に示すように、水道管31の外側に、ニクロム線等が内蔵されている帯状ヒ ータ32が密着して設けられ、この帯状ヒータ32および水道管31を保温する ために、発泡ポリウレタン樹脂や発泡ポリエチレン樹脂等からなる断熱材33が 水道管31に固定されている。そして、帯状ヒータ32にて発生する熱を断熱材 33により保温すると共に、水道管31を介して水道水34に伝達することによ り、水道水34の凍結を防止している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の凍結防止装置が備えている帯状ヒータ32は、発熱 温度を一定にするための温度制御回路や、過熱を防止するための過熱防止回路が 必要であり、凍結防止装置が大型化するという問題を有している。また、帯状ヒ ータ32を水道管31に固定するためには、例えば帯状ヒータ32を水道管31 に巻き付けた後、帯状ヒータ32を針金や紐、接着剤、ビニル製のテープ等で係 止する必要があり、取り付け方法が面倒であるという問題を有している。従って 、水道管への取り付け方法が容易で、しかも小型化・軽量化がなされている凍結 防止装置が求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案の凍結防止装置は、水道管の凍結を防止する凍結防止装置 であって、上記水道管の外側に、断面略円弧状に形成された伝熱板が密着して設 けられ、上記伝熱板の背面側に形成された、平面部を有するヒータ取付部に、正 特性サーミスタからなる発熱体を内部に備え、周囲を電気絶縁性被覆材料にて被 覆されたヒータが密着して設けられていることを特徴としている。
【0007】 請求項2記載の考案の凍結防止装置は、請求項1記載の凍結防止装置において 、上記伝熱板が、弾性を備えると共に、水道管の外周の少なくとも半分以上にわ たって密着可能な大きさに形成されていることを特徴としている。
【0008】
【作用】
請求項1記載の構成によれば、水道管の外側に、断面略円弧状に形成された伝 熱板が密着して設けられており、この伝熱板の背面に、正特性サーミスタからな る発熱体を内部に備え、周囲を電気絶縁性被覆材料にて被覆されたヒータが取り 付けられていることで、伝熱板の表面温度は、ヒータの通電後に所定温度まで迅 速に上昇し、所定温度に達すると、その温度が保たれることになる。
【0009】 また、上記の伝熱板の背面側に形成された、平面部を有するヒータ取付部にヒ ータが密着して設けられていることで、ヒータからの熱を効率よく伝熱板に伝達 することができる。
【0010】 これにより、発熱体にて発生する熱を伝熱板を介して水道管内の水道水に効率 良く伝達することができ、水道水の凍結防止の効果を素早く発揮することができ る。即ち、例えば寒冷地域における屋外または屋内に配管されている水道管にこ の凍結防止装置を設けることにより、水道水の凍結を防止することができる。そ れゆえ、体積膨張による水道管の破裂や、給湯設備等の損傷・破損を防止するこ とが可能となる。
【0011】 請求項2記載の構成によれば、伝熱板が、弾性を備えると共に、水道管の外周 の少なくとも半分以上にわたって密着可能な大きさに形成されているので、伝熱 板を僅かに変形させて水道管の外側に填めることにより、伝熱板、即ち凍結防止 装置を水道管における所定位置に固定することができる。
【0012】 これにより、凍結防止装置を水道管に固定するための特別な部材・工程が不要 となり、部品点数および工程数を削減することができる。また、水道管への取り 付け方法が容易となり、かつ、短時間で行うことができる。
【0013】
【実施例】
本考案の一実施例について図1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通り である。尚、以下の説明においては、2個のヒータを備えた凍結防止装置を例に 挙げることとする。
【0014】 本実施例に係る水道管の凍結防止装置は、図1ないし図3に示すように、鉄や ポリ塩化ビニル樹脂等からなる水道管1の外側における所定位置に、水道管1の 長さ方向に対して垂直な断面が略円弧状に形成された伝熱板としてのアタッチメ ント2・2が密着状態で設けられている。このアタッチメント2の背面2bにお ける所定位置には、扁平な略直方体状のヒータ3が取り付けられている。また、 上記のアタッチメント2・2、ヒータ3・3、および水道管1を保温するために 、保温部材である断熱材11が水道管1に設けられている。
【0015】 尚、上記のアタッチメント2は、熱伝導性に優れると共に弾性を備えた金属板 、例えば鉄板や亜鉛板、銅板、リン青銅板、アルミニウム板、ステンレス板等で 、例えば0.3mm程度の厚みに作製されている。そして、図4(a)に示すよ うに、アタッチメント2の背面2b側には、平面部を有するヒータ取付部2cが 形成されており、これによって、上記の略直方体状のヒータ3とアタッチメント 2自体とが密着可能となっている。
【0016】 また、上記アタッチメント2のヒータ取付部2cにおける平面部の大きさは、 上記のヒータ3の密着面の大きさとほぼ同じ大きさに形成されており、これによ って、ヒータ3の熱が無駄にアタッチメント2から放熱されることなく、水道管 1に伝熱し得るものとなっている。
【0017】 また、上記アタッチメント2の正面2a側は、水道管1外周の曲率よりも僅か に小さい曲率を有しており、水道管1の外周の少なくとも半分以上にわたって密 着可能な大きさに形成されている。また、アタッチメント2は、水道管1の外側 における所望の位置に取り付け易いように、各ヒータ3に別個に設けられている 。
【0018】 尚、上記アタッチメント2は、ポリ塩化ビニル樹脂やシリコン樹脂等の難燃性 プラスチックで作製されていてもよい。また、アタッチメント2の厚みとしては 、水道管1の太さ、および、水道管1への伝熱効率を考慮すれば、0.3mm〜 3.0mm程度が望ましいが、これに限定するものではない。
【0019】 また、上記のアタッチメント2を水道管1に固定する際には、応力を掛けるこ とによりアタッチメント2を僅かに変形させて水道管1の外側に填める。アタッ チメント2は、弾性を備えており、しかも上述した曲率および大きさに形成され ているので、水道管1の外側に填めた後、応力を除去すると元の形状に戻り、水 道管1に固定される。
【0020】 上記のヒータ3は、図6および図7に示すように、発熱体4、金属端子8・8 、給電線であるリード線9・9、および電気絶縁性被覆材料で形成された絶縁ケ ース10で構成されている。
【0021】 発熱体4は、正温度係数(Positive Temperature Coefficient)を有する素材 、例えばチタン酸バリウム等を主原料としたセラミックス半導体からなり、室温 からキュリー温度Tc (抵抗急変温度)までは低抵抗であるが、キュリー温度T c を越えると急峻に抵抗値が増大する特性を有する感熱素子としての正特性サー ミスタである。この特性により、発熱体4は、電圧が印加されると、最初は、低 温であるために抵抗値が小さくて大電流が流れ、この結果、急激に温度が上昇す る一方、温度がキュリー温度Tc を越えると抵抗値が急峻に増大することにより 、一定温度以上には温度が上がらず、一定温度を安定に保つこととなる。即ち、 発熱体4は自己温度制御機能を備えることになる。従って、ヒータ3は、消費電 力が少なく、温度制御回路や過熱防止回路を省くことができ、小型化が可能とな っている。また、局部過熱による発火等の虞れもない。尚、この発熱体4は、材 料組成によりキュリー温度Tc が、およそ30〜250 ℃の範囲で任意に設定できる ので、本実施例における発熱体4では、被加熱物である水道管1の加熱に有効な アタッチメント2の表面温度が実現でき、かつ、安全性や省電力化を考慮してキ ュリー温度Tc を設定すればよい。
【0022】 上記の発熱体4は、扁平な直方体状をなし、図7に示すように、上面および下 面に、例えば銀塗料を塗布して形成された電極4a・4aを備えている。
【0023】 金属端子8は、発熱体4よりも若干小さい長方形状に形成されている。また、 各金属端子8には、リード線9を接続するための給電部8aが形成されている。 これら給電部8a・8aは、互いに平行となり、対応するリード線9・9の導入 方向へ延びている。
【0024】 発熱体4と金属端子8・8との電気的な接続は、発熱体4の電極4aと金属端 子8とを、例えばエポキシ樹脂/銀混合の導電性接着剤で貼着することにより行 われている。一方、給電部8a・8aとリード線9・9との電気的な接続は、給 電部8a・8aの対向面側にそれぞれ対応するリード線9を例えば半田付けする ことにより行われている。
【0025】 絶縁ケース10は、被覆基体である絶縁ケース下部10aと、絶縁ケース上部 10bとで構成されている。この絶縁ケース10は、発熱体4および金属端子8 ・8を被覆して密封、即ち、シールしている。また、絶縁ケース10は、リード 線9と金属端子8の給電部8aとの半田付け部分に力学的負荷が掛かって断線等 が起こらないように、リード線9・9の金属端子8側末端部も覆うようになって いる。さらに、絶縁ケース下部10aの底面10cは、アタッチメント2の背面 2bの形状に沿った略平板状になっており、これにより、ヒータ3は、アタッチ メント2の背面2b側に形成された、平面部を有するヒータ取付部2cに密着可 能となっている。
【0026】 上記の絶縁ケース10は、射出成形等により予め成形された絶縁ケース下部1 0aに発熱体4等を収容し、射出成形用金型(図示せず)に設置した後、絶縁ケ ース上部10b部分となる電気絶縁性被覆材料を射出成形することにより、絶縁 ケース下部10aと絶縁ケース上部10bとを一体化し、形成される。これによ り、発熱体4等は絶縁ケース10内部に密封され、固定される。
【0027】 絶縁ケース10は、熱収縮率が小さく、熱伝導性や機械的強度に優れると共に 、発熱体4の発熱温度に耐え得る耐熱性、および、リード線9・9の被覆材料と の密着性が良好であることが必要であり、例えば、ポリアミド樹脂、ポリプロピ レン樹脂およびガラスからなるポリマアロイ等によって形成されている。また、 絶縁ケース10は、水蒸気等の水分を内部に通さない防水性および空気を内部に 通さない気密性をも備えている。
【0028】 また、アタッチメント2の背面2bのヒータ取付部2cへの絶縁ケース10、 即ちヒータ3の取り付けは、例えば接着剤で両者を貼着することにより行われて いる。尚、アタッチメント2の背面2bのヒータ取付部2cへのヒータ3の取り 付けを、ボルト・ナットを用いて行ってもよい。
【0029】 尚、アタッチメント2へのヒータ3の取り付けを接着剤で行う場合には、アタ ッチメント2のヒータ取付台2cの厚みは例えば1mm程度で良く、また、アタ ッチメント2へのヒータ3の取り付けをボルト・ナットで行う場合には、ヒータ 3にボルト嵌挿孔を設ける必要がある。また、この場合、アタッチメント2とヒ ータ3との保持部分がボルトで止められている部分だけであるので、取り付け強 度を得るためには、アタッチメント2のヒータ取付台2cの厚みを例えば3mm 程度にする必要がある。
【0030】 上記のヒータ3においては、金属端子8・8の給電部8a・8aの対向面側に それぞれリード線9を接続していることにより、金属端子8・8の外面側にはリ ード線9・9の接続による凹凸が生じない。従って、この凹凸を吸収するための 厚みを絶縁ケース10に設ける必要がなく、絶縁ケース10、即ちヒータ3を薄 く形成することができる。これにより、ヒータ3を小型化・軽量化・薄型化する ことができると共に、発熱体4で発生した熱を効率良くアタッチメント2に伝達 することができる。さらに、絶縁ケース10の底面10cとアタッチメント2の ヒータ取付部2cとを密着させるので、熱の伝達効率をより一層向上させること ができる。
【0031】 図1ないし図3に示すように、断熱材11は、略円筒形状をなしており、アタ ッチメント2・2、ヒータ3・3、および水道管1を保温するようになっている 。断熱材11は、熱収縮率が小さく、保温性および断熱性に優れ、弾性や可撓性 、撥水性を備えると共に、ヒータ3の発熱温度に耐え得る耐熱性を備えることが 必要であり、例えば、発泡ポリエチレン樹脂や発泡ポリウレタン樹脂等の発泡プ ラスチックで作製されている。また、断熱材11の厚みは、水道管1等を保温す るのに有効な厚みとなっており、例えば、水道管1の外径および内径を考慮して 、その厚みを10mmにしている。このため、例えば外気温が氷点下であっても 、ヒータ3、即ち発熱体4にて発生する熱が外部に逃げる虞れはなく、発熱体4 にて発生する熱をアタッチメント2を介して水道管1内の水道水に効率良く伝達 することができる。
【0032】 さらに、断熱材11は、断熱材11を水道管1に容易に取り付けることができ るように、例えば、断熱材11の長さ方向に沿って外周面から内周面に通じる切 れ目(図示せず)が設けられている。従って、断熱材11を水道管1に取り付け る際には、応力を掛けることにより断熱材11を変形させて上記の切れ目を開き 、水道管1の外側に填める。断熱材11は、弾性や可撓性を備えているので、水 道管1の外側に填めた後、応力を除去して切れ目を閉じると、元の形状に戻って 水道管1を包み込み、水道管1の所定位置に固定される。
【0033】 尚、例えば水道管1が太い場合等は、断熱材11に切れ目を設ける代わりに、 断熱材11を長さ方向に沿って2つに分割し、これら断面略円弧状に分割された 断熱材にて水道管1を挟み込むようにしてもよい。但し、この場合には、断熱材 を水道管1に固定するために、例えば針金や紐、接着剤、ビニル製のテープ等が 必要となる。また、発熱体4のキュリー温度Tc が充分に高く設定されることに より、水道管1の温度が0℃以上の温度に充分に保たれる場合には、断熱材11 を省略してもよい。
【0034】 上記の各ヒータ3に接続されているリード線9・9は、図1に示すように、タ ーミナル部材15を介して電源コード16と接続されており、この電源コード1 6を通じて外部電源と電気的に接続されている。従って、各ヒータ3は、互いに 並列に接続されている。尚、リード線9…および電源コード16の長さは、凍結 防止装置の取り扱い易さや取り付け位置等を考慮して、適宜設定すればよい。
【0035】 上記の構成において、水道管1に凍結防止装置を取り付ける際には、先ず、ア タッチメント2・2の正面2aを水道管1の所望の位置に押し付ける。アタッチ メント2は、弾性を備えているので、上記の如く水道管1に押し付けられると、 僅かに拡がるように変形し、アタッチメント2の正面2aが水道管1の外側に密 着した状態で水道管1に固定される。その後、上述のようにして断熱材11を取 り付けて凍結防止装置が完成する。
【0036】 尚、アタッチメント2・2同士、即ちヒータ3・3同士の取り付け間隔は、例 えば、発熱体4のキュリー温度Tc や、水道管1の直径等に応じた最適の間隔と なるように設定すればよい。また、ヒータ3・3同士は、水道管1の長さ方向に 沿って同一直線上に固定してもよく、また、水道管1を取り巻くように螺旋状に 固定してもよい。さらに、必要に応じて、断熱材11の固定および疵防止には、 例えば針金や紐、ビニル製のテープ等を用い固定するとともに、上記断熱材11 の外周面に、ポリ塩化ビニル樹脂等からなる外皮13を両面に粘着性を有するテ ープ等により固定しても良い。
【0037】 上記構成の凍結防止装置は、正特性サーミスタからなる発熱体4を備えたヒー タ3を発熱手段としているので、通電後に迅速に温度上昇し、所定の温度に達す ると、その温度を保つことになる。よって、アタッチメント2・2が所定の温度 まで迅速に上昇し、水道管1を介して水道管1内の水道水を素早く加熱すること ができる。これにより、水道管1に凍結防止の機能を付与することができる。
【0038】 以上のように、上記構成の凍結防止装置は、水道管1の外側に、断面略円弧状 に形成されたアタッチメント2・2が密着して設けられており、このアタッチメ ント2の背面2bに、正特性サーミスタからなる発熱体4を内部に備え、周囲を 絶縁ケース10にて被覆されたヒータ3が密着して設けられているので、発熱体 4にて発生する熱をアタッチメント2を介して水道管1内の水道水に効率良く伝 達することができ、水道水の凍結防止の効果を素早く発揮することができる。即 ち、例えば寒冷地域における屋外または屋内に配管されている水道管1に凍結防 止装置を設けることにより、水道水の凍結を防止することができる。それゆえ、 体積膨張による水道管1の破裂や、給湯設備等の損傷・破損を防止することが可 能となる。
【0039】 また、上記のアタッチメント2に、平面部を有するヒータ取付台2cが形成さ れており、これに直方体状のヒータ3が密着して設けられているので、アタッチ メント2とヒータ3との密着性を良好なものとすることができ、これによって、 ヒータ3から水道管1への伝熱効率をさらに向上させることができる。
【0040】 また、アタッチメント2が、弾性を備えると共に、水道管1の外周の少なくと も半分以上にわたって密着可能な大きさに形成されているので、アタッチメント 2を僅かに変形させて水道管1の外側に填めることにより、アタッチメント2、 即ち凍結防止装置を水道管1における所定位置に固定することができ、凍結防止 装置を水道管1に固定するための特別な部材・工程が不要となり、部品点数およ び工程数を削減することができる。また、水道管1への取り付け方法が容易とな り、且つ、短時間で行うことができる。
【0041】 尚、上記の実施例では、アタッチメント2は、水道管1の外側における所望の 位置に取り付け易いように、ヒータ3毎に別個に設けられている構成となってい るが、例えば、水道管1への取り付け等に支障が無い場合には、アタッチメント 2・2を互いに繋げて一つの大きなアタッチメントにしてもよい。また、上記の 実施例では、アタッチメント2は、水道管1の外周の少なくとも半分以上にわた って密着可能な大きさに形成されている構成となっているが、例えば、水道管1 が太い場合等には、アタッチメント2を必ずしも上記の大きさに形成しなくても よい。この場合には、アタッチメント2を、接着剤等により水道管1に貼着すれ ばよい。
【0042】 また、上記の実施例では、凍結防止装置について、ヒータ3を2個用いた場合 を例に挙げて説明したが、ヒータ3の個数は、勿論、上記の2個に限定されるも のではなく、水道管1の直径や長さ、外気温等に応じて適宜変更すればよい。そ して、発熱体4は、上記の扁平な直方体状に限定されるものではなく、扁平な円 柱状や三角柱状等の種々の形状であってもよい。さらに、断熱材11を、必要に 応じて接着剤等により水道管1等に貼着してもよい。
【0043】 また、ヒータ3の形状について、本実施例では、扁平の略直方体状であるとし ているが、これに限定されるものではなく、例えば、扁平の略円柱状であっても 良く、アタッチメント2のヒータ取付台2cと密着可能となるように少なくとも 一面が平面となっていればよい。
【0044】 また、アタッチメント2のヒータ取付部2cの形状について、本実施例では、 ヒータ3が直方体状であるので、この形状とほぼ同一の大きさの長方形状の平面 としているが、これに限定されるものではなく、例えば、上記ヒータ3の形状が 円柱状であれば、円板状の平面部を有するヒータ取付部とし、また、三角形状で あれば、三角形状の平面部を有するヒータ取付部とすればよい。
【0045】 さらに、アタッチメント2およびヒータ3の形状や大きさ、厚みも、水道管1 の直径や長さ等に応じて最適の形状や大きさ、厚みとなるように種々変更するこ とが可能である。その上、上記の実施例では、発熱体4を内部に1個備えたヒー タ3を用いた場合を例に挙げて説明したが、ヒータ内部に備える発熱体4の個数 は、1個に限定されるものではなく、複数個であってもよい。この場合には、ヒ ータ内部に備える発熱体4の個数は、水道管1の直径や長さ、外気温等に応じて 適宜変更すればよい。尚、ヒータ内部に備える発熱体4…は、例えば一対の金属 端子により、互いに並列となるように電気的に接続すればよい。
【0046】 尚、本実施例では、ヒータ3からの熱を放熱させることなく、効率良く水道管 1に伝達させるために、上記のアタッチメント2のヒータ取付部2cにおける平 面部の大きさとヒータ3の密着面との大きさはほぼ同じ大きさとしている。これ により、アタッチメント2のヒータ取付部2cの大きさは、水道管1の太さに係 わらず一定となる。このため、ヒータ3の幅よりも太い水道管1に凍結防止装置 を設置する場合、本実施例の図4(a)(b)に示すアタッチメント2を使用し 、また、ヒータ3の幅よりも細い水道管に凍結防止装置を設置する場合、例えば 図5(a)(b)に示す形状を有するアタッチメント12を使用すれば良い。
【0047】
【考案の効果】
請求項1記載の考案の水道管の凍結防止装置は、以上のように、水道管の外側 に、断面略円弧状に形成された伝熱板が密着して設けられ、上記伝熱板の背面に 形成された、平面部を有するヒータ取付部に、正特性サーミスタからなる発熱体 を内部に備え、周囲を電気絶縁性被覆材料にて被覆されたヒータが密着して設け られている構成である。
【0048】 これにより、伝熱板の表面温度は、ヒータの通電後に所定温度まで迅速に上昇 し、所定温度に達すると、その温度を保つことになるので、発熱体にて発生する 熱を伝熱板を介して水道管内の水道水に効率良く伝達することができ、水道水の 凍結防止の効果を素早く発揮することができる。即ち、この凍結防止装置を例え ば寒冷地域における屋外または屋内に配管されている水道管に設けることにより 、水道水の凍結を防止することができ、体積膨張による水道管の破裂や、給湯設 備等の損傷・破損を防止することが可能となるという効果を奏する。
【0049】 請求項2記載の考案の水道管の凍結防止装置は、以上のように、伝熱板が、弾 性を備えると共に、水道管の外周の少なくとも半分以上にわたって密着可能な大 きさに形成されている構成である。
【0050】 これにより、伝熱板を僅かに変形させて水道管の外側に填めることにより、伝 熱板、即ち凍結防止装置を水道管における所定位置に固定することができるので 、凍結防止装置を水道管に固定するための特別な部材・工程が不要となり、部品 点数および工程数を削減することができる。また、水道管への取り付け方法が容 易となり、かつ、短時間で行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における凍結防止装置を水道
管に取り付けた状態を一部破断で示す斜視図である。
【図2】上記の凍結防止装置を水道管に取り付けた状態
を示す横断面図である。
【図3】上記の凍結防止装置を水道管に取り付けた状態
を示す縦断面図である。
【図4】上記の凍結防止装置のアタッチメントを示し、
同図(a)は斜視図であり、同図(b)は断面図であ
る。
【図5】上記の凍結防止装置のアタッチメントを示し、
同図(a)は斜視図であり、同図(b)は断面図であ
る。
【図6】上記の水道管凍結防止装置のヒータを一部破断
線で示す平面図である。
【図7】上記のヒータの断面図である。
【図8】従来の凍結防止装置を水道管に取り付けた状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 水道管 2 アタッチメント(伝熱板) 2a 正面 2b 背面 2c ヒータ取付部 3 ヒータ 4 発熱体 8 金属端子 9 リード線 10 絶縁ケース(電気絶縁性被覆材料) 11 断熱材 12 アタッチメント(伝熱板)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水道管の凍結を防止する凍結防止装置であ
    って、 上記水道管の外側に、断面略円弧状に形成された伝熱板
    が密着して設けられ、上記伝熱板の背面側に形成され
    た、平面部を有するヒータ取付部に、正特性サーミスタ
    からなる発熱体を内部に備え、周囲を電気絶縁性被覆材
    料にて被覆されたヒータが密着して設けられていること
    を特徴とする水道管の凍結防止装置。
  2. 【請求項2】上記伝熱板が、弾性を備えると共に、水道
    管の外周の少なくとも半分以上にわたって密着可能な大
    きさに形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    水道管の凍結防止装置。
JP3599293U 1993-06-30 1993-06-30 水道管の凍結防止装置 Pending JPH078460U (ja)

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JP3599293U JPH078460U (ja) 1993-06-30 1993-06-30 水道管の凍結防止装置

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JP2012518138A (ja) * 2009-02-13 2012-08-09 ザ ゲイツ コーポレイション 加熱型流体導管システム及びその方法
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