JPH09320740A - ヒータ装置 - Google Patents

ヒータ装置

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JPH09320740A
JPH09320740A JP13362496A JP13362496A JPH09320740A JP H09320740 A JPH09320740 A JP H09320740A JP 13362496 A JP13362496 A JP 13362496A JP 13362496 A JP13362496 A JP 13362496A JP H09320740 A JPH09320740 A JP H09320740A
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heat
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Tetsuo Yamaguchi
哲生 山口
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ヒータ装置1は、断熱材板2と、断熱材板
2上に配列された複数のヒータモジュール3とを有して
いる。ヒータモジュール3には、PTCサーミスタを発
熱体として用いたテープ状ヒータ6が備えられている。
ヒータモジュール3は、互いに所定の間隔を置いて平行
に配列されており、隣接するヒータモジュール3の間
は、ヒータモジュール3の表面に結露した液体を排出す
るための排出経路7となっている。 【効果】テープ状ヒータ6から発生した熱によって、ヒ
ータモジュール3の表面に氷層が生じることがない。ま
た、ヒータ装置1には、排出経路7が形成されているか
ら、ヒータモジュール3の表面で雰囲気中の水分が凝結
したとしても、この水分がヒータモジュール3付近に滞
留することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PTC(Positive
Temperature Coefficient)サーミスタを発熱体として
用いたヒータ装置に関し、特に業務用の冷凍倉庫や冷蔵
倉庫に用いられるのに好適なヒータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大量の生鮮食品や冷凍食品等を保存する
ために、業務用の大型冷凍倉庫が使用されている。冷凍
倉庫内は極低温であり、空気中に含まれている水分は、
霜となって冷凍倉庫の壁面や床面に付着してしまう。し
たがって、品物の搬出や搬入の際に庫内に外気が進入す
ると、この外気中の水分が凝固して床面等に付着する。
短期間では、床面に付着する霜も少量であり、床面に氷
層の凹凸が生じることはない。しかし、長期間となる
と、冷凍倉庫内の気流の状態により霜の付着しやすい箇
所が存在するようになり、床面に氷層の凹凸が現れる。
【0003】この凹凸は、搬入や搬出の際に重量のある
品物(例えば大型の鮮魚の入った魚箱)の搬入路の障害
となったり、台車の車輪を自由に操作できなくなる等の
不具合を生じる。また、長期間、短期間にかかわらず、
僅かでも床面に氷層があれば、作業員の転倒事故を誘発
させる原因となる。(以下、床面に氷層が生じること
を、「床の凍結」という。) そこで、このような床の凍結を防止するために、通路と
なる部分の床材の内部に電熱ヒータが埋め込まれている
冷凍倉庫もある。この場合、電熱ヒータは、冷凍倉庫の
施工時に、床面がコンクリートで平滑に仕上げられる直
前の段階で敷設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、床の凍結を
防止するために電熱ヒータを用いると、冷凍倉庫内の温
度変化に追随して発熱量を変化させるために、供給電力
を制御するためのコントローラ等が必要となったり、庫
内の温度が異常上昇した場合に、異常過熱するおそれが
ある。また、電熱ヒータでは、比較的温度が高い箇所で
も、低い箇所でも、同じ発熱量になってしまい、庫内の
温度分布に対応できない。
【0005】また、冷凍食品等がヒータによって加熱さ
れると融けてしまうので、冷凍食品をヒータが配設され
ている箇所に置くことはできない。一方、電熱ヒータは
冷凍倉庫の施工時に敷設されているので、冷凍食品等を
置くスペースは、ヒータが配設されていない箇所に限定
されてしまう。また、ヒータの設置箇所のレイアウト
を、冷凍倉庫の施工後に変更することはできない。その
うえ、ヒータに故障が生じた場合にコンクリートの床面
を剥がさなくてはならない等、メンテナンスが困難であ
る。
【0006】さらに、電熱ヒータによって床面が加熱さ
れるだけでは、凝結した水分が床面に溜まり、足場が悪
くなるうえ、不潔になる可能性がある。ヒータ設置箇所
のレイアウトを変更できるように、たとえば、実開昭5
5−111492号の明細書に開示されている浴室の床
暖房用の保温すのこを改良して、冷凍倉庫の床面に配置
すべきヒータ装置を構成することが考えられる。しか
し、上記の明細書に開示されている浴室用の保温すのこ
は、すのこ踏板内に電熱線を埋め込んだものであるか
ら、電熱ヒータを用いた場合における上述の各課題を解
決することはできない。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述の課題を解
決し、雰囲気温度に応じた適切な発熱量を達成できるヒ
ータ装置を提供することである。また、本発明の他の目
的は、表面で凝結した水分が表面に滞留しないヒータ装
置を提供することである。本発明のさらに他の目的は、
様々なレイアウトで配置することができ、さらにメンテ
ナンスを容易にできるヒータ装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載のヒータ装置は、一方表面上の液体を
排出経路に導くことができる形状に形成され、他方表面
がヒータ取付面とされた放熱部材と、この放熱部材のヒ
ータ取付面に取り付けられ、正特性サーミスタ素子を絶
縁材料で被覆することによってテープ状に形成されたテ
ープ状ヒータとを含むことを特徴とするものである。
【0009】請求項1記載の構成によれば、テープ状ヒ
ータから発生した熱が放熱部材に与えられるから、この
放熱部材の表面に氷層が生じることを防止できる。放熱
部材は、その表面上の液体を排出経路に導くことができ
る形状を有しているから、放熱部材の表面で雰囲気中の
水分が凝結したとしても、この水分が滞留することはな
い。
【0010】しかも、この発明にかかるテープ状ヒータ
は、正特性サーミスタ素子を用いて構成されているか
ら、温度が低ければ発熱量が多くなり、温度が高ければ
発熱量が小さくなる。つまり、正特性サーミスタ素子を
用いたことによって、テープ状ヒータは自己温度制御機
能を有することになる。したがって、温度に応じた適切
な発熱量を達成でき、かつ、電力を効率的に利用でき
る。
【0011】さらに、テープ状ヒータの自己温度制御に
より、過熱のおそれがないという利点もある。また、請
求項2記載の発明は、複数のヒータモジュールを並列に
配列して構成されたヒータ装置であって、上記ヒータモ
ジュールは、一方表面上の液体を排出通路に導くことが
できる形状に形成され、他方表面がヒータ取付面とされ
た放熱部材と、この放熱部材のヒータ取付面に取り付け
られ、正特性サーミスタ素子を絶縁材料で被覆すること
によってテープ状に形成されたテープ状ヒータとを含む
ことを特徴とするヒータ装置である。
【0012】請求項2記載の構成によれば、請求項1記
載の発明の場合と同様な作用を達成できるほか、複数の
長尺なヒータモジュールを並列に配列してヒータ装置が
構成されているので、ヒータモジュールの長さおよび配
列態様を適切に定めることによって、用途に応じた適当
な大きさにユニット化されたヒータ装置を構成すること
ができる。ヒータ装置をユニット化しておくことによっ
て、様々なレイアウトでヒータ装置を配置することがで
きるうえ、レイアウトの変更も容易になしうる。しか
も、メンテナンスも容易である。
【0013】請求項3記載の発明は、テープ状ヒータ
が、上記複数のヒータモジュールのうちの少なくとも2
つを通って引き回されていることを特徴とする請求項2
記載のヒータ装置である。請求項3記載の構成によれ
ば、少なくとも2つのヒータモジュールを通ってテープ
状ヒータが引き回されているので、使用するテープ状ヒ
ータの数をヒータモジュールの数よりも少なくすること
ができる。よって、テープ状ヒータへの給電のための2
次加工のための作業が軽減される。例えば、全てのヒー
タモジュールを通して1本のテープ状ヒータを引き回せ
ば、給電のための2次加工の必要はほとんどなくなる。
【0014】請求項4記載の発明は、上記放熱部材は、
天面部と、天面部から立ち下がる側面部とを有し、天面
部の下面がヒータ取付面とされているものであり、上記
複数のヒータモジュールは、隣接する一対の放熱部材の
相対向する側面部の間に液体を排出するための排出経路
が形成されるように配列されていることを特徴とする請
求項2または請求項3記載のヒータ装置である。
【0015】請求項4記載の構成によれば、隣接する一
対の放熱部材の相対向する側面部の間に排出経路が形成
されているから、放熱部材の表面で凝結した水分は、ヒ
ータモジュールの間を通って排出される。したがって、
例えばこのヒータ装置を冷凍倉庫の通路に配置して使用
する場合に、放熱部材の天面部には氷層が形成されるこ
とがなく、また、ヒータモジュールの付近に水が滞留す
ることもない。そのため、冷凍倉庫内の作業員は、天面
部の上を安全に通行することができ、また、台車による
品物の搬入/搬出作業を支障なく行える。
【0016】請求項5記載の発明は、上記放熱部材のヒ
ータ取付面側においてテープ状ヒータを覆うように配置
された断熱材をさらに含むことを特徴とする請求項1な
いし請求項4のいずれかに記載のヒータ装置である。請
求項5記載の構成によれば、テープ状ヒータを覆うよう
に断熱材が配置されているので、加熱効率を高めること
ができる。特に、冷凍倉庫や冷蔵倉庫の床面にこのヒー
タ装置を設置するような場合には、熱容量の大きな床面
とテープ状ヒータとを熱的に遮断することにより、加熱
効率を劇的に向上できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の
一実施形態に係るヒータ装置の断面図であり、図2は、
その平面図である。このヒータ装置1は、例えば、冷凍
倉庫内の通路となる箇所に設置されるものである。ヒー
タ装置1は、断熱材板2と、断熱材板2上に配列された
複数個(この実施形態では4つ)のヒータモジュール3
とを有している。ヒータモジュール3は互いに所定の間
隔を置いて平行に配列されており、隣接するヒータモジ
ュール3の間が、ヒータモジュール3の表面で凝結した
水分等の液体を排出するための排出経路7にされてい
る。断熱材板2は、例えばポリスチレン発泡体等の発泡
樹脂の成形品からなり、ヒータ装置1の用途に応じた適
当な大きさにされている。
【0018】ヒータモジュール3には、例えばポリスチ
レン等の合成樹脂で成形された放熱部材4が備えられて
いる。放熱部材4は、断面が略U字形状の長手状のもの
であり、天面部40と、天面部40の長手の両側縁から
立ち下がった一対の側面部41および42とを含んでい
る。例えば、天面部40の上面に結露した水分は、天面
部40から側面部41および42を伝わって、排出経路
7へと導かれる。したがって、天面部40の上面に、結
露した水分等の液体が滞留することはない。ヒータモジ
ュール3にはさらに、天面部40の下面に接着された伝
熱板5と、伝熱板5の下面に接着されたテープ状ヒータ
6とが備えられている。
【0019】伝熱板5は、例えばアルミニウム、銅等の
熱伝導性の優れた材料で構成されており、テープ状ヒー
タ6の熱を天面部40全体に伝えることができるよう
に、天面部40とほぼ同じ大きさに形成されている。放
熱部材4の天面部40に伝熱板5を接着剤で固定し、さ
らに、伝熱板5の下面にテープ状ヒータ6を接着剤によ
って接着固定し、最後に、放熱部材4を断熱材板2に押
し込むことによって、ヒータ装置1が完成する。
【0020】図3は、テープ状ヒータ6の内部構成を一
部切り欠いて示す平面図であり、図4は、図3の切断面
線A−Aから見た断面図である。図3および図4を参照
して、テープ状ヒータ6には、PTC(Positive Tempe
rature Coefficient)特性を有する複数個のPTCサー
ミスタ60が発熱体として用いられている。PTCサー
ミスタ60は、電圧が印加されると発熱する、例えばチ
タン酸バリウムを主成分とするチップ状の半導体であ
る。PTCサーミスタ60は、室温からキュリー温度
(抵抗急変温度)Tcまでは低抵抗であるが、キュリー
温度Tcを越えると抵抗値が増大する特性を有する感熱
素子である。したがって、PTCサーミスタ60は、キ
ュリー温度Tcを下回る低温下において電圧が印加され
ると、抵抗値が小さいため大電流が流れ、この結果、急
激に温度が上昇する。一方、温度がキュリー温度Tcを
越えると、抵抗値が増加してPTCサーミスタ60を流
れる電流量が低下するので発熱量が減少することによ
り、一定温度以上には温度が上がらず、温度を安定に保
つことができる。すなわち、PTCサーミスタ60は、
自己温度制御機能を有している。したがって、各箇所の
温度に応じた発熱量を得ることができるから、発熱量制
御のための温度制御回路や過熱防止回路等を別途設ける
必要がない。
【0021】PTCサーミスタ60は、テープ状ヒータ
6の長手方向に平行に配設された一対の導電線61およ
び62に跨がった状態に、互いに所定の間隔を置いて並
列に設けられている。PTCサーミスタ60は、導電性
を有する金属によって形成された留め具63によって導
電線61および62に固定されている。PTCサーミス
タ60の表面の留め具63が当接する部分には、例えば
銀塗料を塗布して形成されたオーム性電極64が設けら
れており、PTCサーミスタ60と留め具63とはオー
ム性接続している。よって、PTCサーミスタ60の体
積全体にわたって電流が均一に流れる。なお、留め具6
3とオーム性電極64とは、導電性を有する接着剤また
は半田によって固定されている。
【0022】PTCサーミスタ60、導電線61および
62、ならびに留め具63は、電気絶縁性およびPTC
サーミスタ60の発熱に耐え得る耐熱性を有する柔軟な
材料、例えばブチルゴム等からなる被覆部材65によっ
て被覆されている。被覆部材65は、シート状に形成さ
れた一対の部材であって、PTCサーミスタ60、導電
線61および62、ならびに留め具63を上下から挟み
込んだ状態で圧着されて装着される。被覆部材65に
は、ブチルゴムの他に、電気絶縁性、PTCサーミスタ
60の発熱に耐え得る耐熱性および柔軟性を有するゴム
や樹脂等を用いることができる。また、テープ状ヒータ
6の先端には、電気絶縁性を有するゴムまたは樹脂製の
封止部材66が取り付けられており、被覆部材65の先
端部において露出している導電線61および62を封止
して、防水性および電気絶縁性を確保している。
【0023】テープ状ヒータ6の一端から、導電線61
および62が引き出されており、この導電線61および
62には、電源コード8(図2参照)のリード線81お
よび82がそれぞれ接続されている。したがって、電源
コード8を図外の交流電源に接続すると、交流電源から
の電圧が複数のPTCサーミスタ60に並列に印加され
ることになる。なお、導電線61および62とリード線
81および82との接続部分は、図2に示すように、電
気絶縁性を有する被覆部材67によって絶縁被覆されて
いる。
【0024】図1および図2を再び参照して、この実施
形態のヒータ装置1は、例えば、次のようにして作成さ
れる。合成樹脂成形品による放熱部材4の天面部40の
下面に、アルミニウム製の伝熱板5を例えばエポキシ系
接着剤(積水化学工業製 エスダイン 518X−2)
で固定し、長尺の構造物を4つ作成する。そして、これ
らの複数の構造物の全てを1本のテープ状ヒータ6が通
るように、天面部40に接着された伝熱板5の下面にテ
ープ状ヒータ6をエポキシ系接着剤で接着することによ
って、4つのヒータモジュール3が作成される。一方、
発泡樹脂によって一体成形された断熱材板2の上面に、
放熱部材4の一対の側面部41および42を挿入するこ
とができる8つの切込みを平行に形成しておく。上述の
ようにして作成したヒータモジュール3を、断熱材板2
の上面に形成されたスリットの位置にそれぞれ合わせ
て、放熱部材4の側面部41および42をスリットに押
し込むことによって、ヒータモジュール3が断熱材板2
に固定される。ヒータモジュール3は、伝熱板5および
テープ状ヒータ6が断熱材板2に覆われた状態になるま
で、断熱材板2に押し込まれる。このとき、ヒータモジ
ュール3の端部から露出しているヒータ線は、断熱材板
2上に這わせてある。断熱材板2上に固定されたヒータ
モジュール3は、互いに平行に配列されており、隣接す
る一対のヒータモジュール3のうち、一方のヒータモジ
ュール3の側面部41と、他方のヒータモジュール3の
側面部42との間には、ヒータモジュール3の表面で凝
結した水分等の液体を排出するための排出経路7が形成
される。このようにして、ヒータ装置1が完成する。
【0025】このヒータ装置1によれば、テープ状ヒー
タ6から発生された熱は、伝熱板5に与えられて、放熱
部材4を温める。したがって、ヒータ装置1が冷凍倉庫
の床面に設置されても、ヒータモジュール3の表面に氷
層が生じることがない。また、ヒータ装置1には排出経
路7が形成されており、放熱部材4は表面上の液体を排
出経路7に導くことができる形状に形成されているの
で、ヒータモジュール3の表面で雰囲気中の水分がヒー
タモジュール3の表面に凝結しても、この水分がヒータ
モジュール3上に滞留することはない。よって、冷凍倉
庫内の作業員は、ヒータモジュール3(天面部40)の
上を安全に通行することができ、また、台車による品物
の搬入/搬出作業を支障なく行える。
【0026】さらに、この実施形態では、1本のテープ
状ヒータ6が、複数個のヒータモジュール3を通って引
き回されているので、給電のための配線等の2次加工が
不要である。また、伝熱板5およびテープ状ヒータ6
が、断熱材板2に覆われた状態にされているので、ヒー
タモジュール3の表面の加熱効率を高めることができ
る。特に、このヒータ装置1が冷凍倉庫の床面に設置さ
れる場合には、断熱材板2によって熱容量の大きな床面
とテープ状ヒータ6とが熱的に遮断されるので、良好な
加熱効率を実現できる。
【0027】また、ヒータモジュール3の長さおよび配
列態様を適切に定めることによって、ヒータ装置1を用
途に応じた適当な大きさのユニットとすることができ
る。ゆえに、例えば冷凍倉庫内の通路となる箇所のみに
ヒータ装置1を設置する等、ヒータ装置1を様々なレイ
アウトで配置することができる。そのうえ、冷凍食品等
の置き場所を変更した場合にも、ヒータ装置1のレイア
ウトを容易に変更できる。さらに、ヒータ装置1に故障
が生じた場合には、故障しているヒータ装置1のみを修
理すればよく、メンテナンスも容易である。
【0028】この実施形態の説明は以上の通りである
が、この発明は上述の実施の形態に限定されるものでは
ない。たとえば、上述の実施形態においては、テープ状
ヒータ6は、放熱部材4に伝熱板5を介して取り付けら
れているが、放熱部材4が十分な熱伝導性を有する場合
には、伝熱板5を省略して、テープ状ヒータ6が放熱部
材4に直接接着されてもよい。
【0029】また、上述の実施形態のヒータ装置1で
は、伝熱板5およびテープ状ヒータ6が、断熱材板2に
よって覆われているが、図5に示すように、ヒータモジ
ュール3がテープ状ヒータ6の下面の位置まで埋め込ま
れることによって、伝熱板5およびテープ状ヒータ6が
断熱材板2の上面から露出した構成のヒータ装置1Aと
されてもよい。
【0030】さらに、上述の実施形態においては、断熱
板材2上にヒータモジュール3が配設されているが、図
6、図7および図8に示すように、各ヒータモジュール
3Aの内側に断熱材9を施したものを、ヒータモジュー
ル3Aと直角に交わるように並べられた複数本の棒状部
材10上に跨がった状態に固定することによって、いわ
ゆるすのこ形状のヒータ装置1Bとされてもよい。この
ヒータ装置1Bによっても、上述の実施形態のヒータ装
置1と同様の作用効果を奏することができる。
【0031】また、図9に示すヒータ装置1Cでは、1
本のテープ状ヒータ6が、1つのヒータモジュール3を
複数回通されて、全てのヒータモジュール3に引き回さ
れている。これにより、上述のヒータ装置1と比べてヒ
ータの出力を増大することができる。また、図10に示
すように、ヒータモジュール3の数と同数本のテープ状
ヒータ6を用いて、各ヒータモジュール3のそれぞれに
1本のテープ状ヒータ6を接着し、これら複数本のテー
プ状ヒータ6を並列に接続することによって、ヒータ装
置1Dが構成されてもよい。このとき、各テープ状ヒー
タ6とリード線83との接続部分は、電器絶縁性を有す
る材料によって被覆されている。このヒータ装置1Dで
は、発熱温度の異なるテープ状ヒータ6を用いることに
よって、各ヒータモジュール3ごとに発熱温度を変更で
き、温度分布を出すことができる。
【0032】また、図11に示すヒータ装置1Eでは、
並列に接続された2本のテープ状ヒータ6のうちの1本
のテープ状ヒータ6が、4つのヒータモジュール3のう
ちの2つのヒータモジュール3を通って引き回されてお
り、残りの1本のテープ状ヒータが、残り2つのヒータ
モジュール3を通って引き回されている。これにより、
テープ状ヒータ6ごとに発熱温度を変更することができ
るうえ、ヒータモジュール3の数よりも少ない数のテー
プ状ヒータ6を使用しているので、テープ状ヒータ6へ
の給電のための2次加工が容易である。
【0033】また、図12に示すように、2本のテープ
状ヒータ6を、全てのヒータモジュール3を通って引き
回してもよい。このように構成されたヒータ装置1Fで
は、テープ上ヒータ6の発熱温度をそれぞれ異ならせる
ことによって、発熱温度を複数段階に変化させることが
可能である。さらに、この場合でも、使用するテープ状
ヒータ6の本数は、ヒータモジュール3の個数よりも少
ないので、テープ状ヒータ6への給電のための2次加工
を容易にできる。
【0034】さらに、図13に示すように、ヒータモジ
ュール30の放熱部材45が、天面部46と、天面部4
6の長手の両側縁から延設された側面部47および48
とを有し、隣接する一対のヒータモジュール30のうち
の一方のヒータモジュール30の側面部47と、他方の
ヒータモジュール30の側面部48とが接続されて、断
面V字形状の排出経路70が形成されてもよい。このヒ
ータ装置1Gにおいても、図5に示すヒータ装置1Aと
同様の作用効果を奏することができる。
【0035】その他、特許請求の範囲に記載された範囲
で種々の変更を施すことが可能である。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、テープ状
ヒータから発生した熱が放熱部材に与えられるから、こ
の放熱部材の表面に氷層が生じることを防止できる。ま
た、放熱部材は、その表面上の液体を排出経路に導くこ
とができる形状を有しているから、放熱部材の表面で雰
囲気中の水分が凝結したとしても、この水分が滞留する
ことはない。
【0037】請求項2記載の発明によれば、複数の長尺
なヒータモジュールを並列に配列してヒータ装置が構成
されているので、ヒータモジュールの長さおよび配列態
様を適切に定めることによって、用途に応じた適当な大
きさにユニット化されたヒータ装置を構成することがで
きる。ヒータ装置をユニット化しておくことによって、
様々なレイアウトでヒータ装置を配置することができる
うえ、レイアウトの変更も容易になしうる。しかも、メ
ンテナンスも容易である。
【0038】請求項3記載の発明によれば、使用するテ
ープ状ヒータの数を、ヒータモジュールの数よりも少な
くすることができるので、テープ状ヒータへの給電のた
めの2次加工のための作業が軽減される。全てのヒータ
モジュールを通して1本のテープ状ヒータを引き回せ
ば、給電のための2次加工の必要はほとんどなくなる。
請求項4記載の発明によれば、放熱部材の表面で凝結し
た水分は、ヒータモジュールの間を通って排出される。
したがって、例えばこのヒータ装置を冷凍倉庫の通路に
配置して使用する場合に、放熱部材の天面部には氷層が
形成されることがなく、また、ヒータモジュールの付近
に水が滞留することもない。そのため、冷凍倉庫内の作
業員は、天面部の上を安全に通行することができ、ま
た、台車による品物の搬入/搬出作業を支障なく行え
る。
【0039】請求項5記載の発明によれば、テープ状ヒ
ータを覆うように断熱材が配置されているので、加熱効
率を高めることができる。特に、冷凍倉庫や冷蔵倉庫の
床面にこのヒータ装置を設置するような場合には、熱容
量の大きな床面とテープ状ヒータとを熱的に遮断するこ
とにより、加熱効率を劇的に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるヒータ装置の断面図
である。
【図2】図1に示すヒータ装置の平面図である。
【図3】テープ状ヒータの内部構成を一部切り欠いて示
す平面図である。
【図4】図3の切断面線A−Aから見たテープ状ヒータ
の断面図である。
【図5】ヒータ装置の第2の実施形態を示す断面図であ
る。
【図6】ヒータ装置の第3の実施形態を示す断面図であ
る。
【図7】図6に示すヒータ装置の斜視図である。
【図8】図6に示すヒータ装置の平面図である。
【図9】ヒータ装置の第4の実施形態を示す平面図であ
る。
【図10】ヒータ装置の第5の実施形態を示す平面図で
ある。
【図11】ヒータ装置の第6の実施形態を示す平面図で
ある。
【図12】ヒータ装置の第7の実施形態を示す平面図で
ある。
【図13】ヒータ装置の第8の実施形態を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G ヒー
タ装置 2 断熱材板 3,3A ヒータモジュール 4 放熱部材 6 テープ状ヒータ 7,70 排出経路 9 断熱材 60 PTCサーミスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方表面上の液体を排出経路に導くことが
    できる形状に形成され、他方表面がヒータ取付面とされ
    た放熱部材と、 この放熱部材のヒータ取付面に取り付けられ、正特性サ
    ーミスタ素子を絶縁材料で被覆することによってテープ
    状に形成されたテープ状ヒータとを含むことを特徴とす
    るヒータ装置。
  2. 【請求項2】複数のヒータモジュールを並列に配列して
    構成されたヒータ装置であって、 上記ヒータモジュールは、 一方表面上の液体を排出通路に導くことができる形状に
    形成され、他方表面がヒータ取付面とされた放熱部材
    と、 この放熱部材のヒータ取付面に取り付けられ、正特性サ
    ーミスタ素子を絶縁材料で被覆することによってテープ
    状に形成されたテープ状ヒータとを含むことを特徴とす
    るヒータ装置。
  3. 【請求項3】テープ状ヒータが、上記複数のヒータモジ
    ュールのうちの少なくとも2つを通って引き回されてい
    ることを特徴とする請求項2記載のヒータ装置。
  4. 【請求項4】上記放熱部材は、天面部と、天面部から立
    ち下がる側面部とを有し、天面部の下面がヒータ取付面
    とされているものであり、 上記複数のヒータモジュールは、隣接する一対の放熱部
    材の相対向する側面部の間に液体を排出するための排出
    経路が形成されるように配列されていることを特徴とす
    る請求項2または請求項3記載のヒータ装置。
  5. 【請求項5】上記放熱部材のヒータ取付面側においてテ
    ープ状ヒータを覆うように配置された断熱材をさらに含
    むことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
    に記載のヒータ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006000320A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Showa Denko Kk ベッド、ベッド用マットの加熱方法及びベッドの寝床板部構成部材
JP2009533196A (ja) * 2006-04-17 2009-09-17 ソルコ ビオメディカル カンパニーリミテッド 温度自動調節ケーブルの屈曲方法および過熱防止温熱マット
CN104791893A (zh) * 2015-05-04 2015-07-22 国网冀北节能服务有限公司 一种ptc陶瓷电采暖装置及集中采暖系统

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