JPH021377Y2 - - Google Patents

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JPH021377Y2
JPH021377Y2 JP1984189706U JP18970684U JPH021377Y2 JP H021377 Y2 JPH021377 Y2 JP H021377Y2 JP 1984189706 U JP1984189706 U JP 1984189706U JP 18970684 U JP18970684 U JP 18970684U JP H021377 Y2 JPH021377 Y2 JP H021377Y2
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heating wire
gutter
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rain
self
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  • Resistance Heating (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、雨樋等の樋内で、冬場雪解け水等が
凍結するのを防止する凍結防止器に関するもので
ある。
<従来の技術> 一般に、雨樋にあつては、冬場、特に春先にか
けては、日中、雪解け水が出てよく排出される
が、温度低下の激しい夜間から早朝にかけては、
周知のように雪解け水が硬く凍結し、日中の温度
上昇でも、容易に解けず、残留することがある。
これを繰り返しているうちに、遂には樋内部が完
全に凍結氷で詰まつてしまう。そうすると、雪解
け水は樋の外に溢れ、大きなつらら(氷柱)とし
て成長し、相当な重量物となつて落下したり、樋
そのもものを破損したりする。
このため、従来は、ニクロム線等の電熱ヒータ
ー線を雨樋の長さ方向に設けて、凍結氷を融解除
去している。
<考案が解決しようとする問題点> ところが、ニクロム線等の電熱ヒーターによる
場合、次のような欠点があつた。
(1) 電熱ヒーターでは、電流の導通部分と発熱部
分が同一であるため、雨樋への布設時、ヒータ
ー両端は、導通路として連通されていなければ
ならない。従つて、ヒーター両端で、外部電源
コードや他のヒーター線との間で、接続処理が
必要となり、その作業が大変である。
(2) 又、電熱ヒーターでは、長尺な雨樋へ布設
時、配線系統が当然、往路と復路の2系統を取
り、布設作業量の増大を招く他、雨樋の布設部
分によつては、発熱量の無駄となる場合もあ
る。
(3) 又、電熱ヒーターでは、通電電流と発熱量と
の関係で、既製品の長さはある程度特定されて
いるため、自由な任意の位置での切断ができな
い場合がある。即ち、雨樋の種々の形状や、長
さに対応できない場合がある。
(4) 又、電熱ヒーターでは、温度制御のため、サ
ーモスタツト等の温度制御器が必要とされる。
そして、雨樋の布設状態が複雑な場合、温度制
御器も一つだけではなく、複数のかなり多い数
のものが必要とされることがある。そうする
と、コスト上昇のみならず、安全性低下の問題
等も生じる。
(5) 更に、電熱ヒーターでは、導体が上記のよう
に導通部分と発熱部分を兼ねているが、ヒータ
ー線そのものは、余り太くなく、発熱線である
ため、線の劣化が大きく数年で断線する。又、
素材的にもあまり強いとは言えない。従つて、
布設時の張力等で、簡単に断線することがあ
る。
<問題点を解決するための手段> 本考案は、上記のような従来の電熱ヒーターを
用いる雨樋の凍結防止器の欠点に鑑みてなされた
もので、その特徴とする構成(手段)は、基本的
には、自己温度制御形発熱線を用い、この発熱線
を雨樋等の樋(半円形のものの他、円形のものも
含む)の外側或いは内部に、接着や巻付け等によ
り密着して取付け、且つ該発熱体の導体と外部電
源コードとの接続部及び該発熱線の端末部を絶縁
被覆した点にある。
<作用> 上記自己温度制御形発熱線は、樹脂材料中に導
電性粉末(カーボン粉末、金属粉末)を混合して
導電性組成物を作り、この組成物を例えば帯状に
形成すると共に、帯の長さ方向に適宜離間した2
本の導体を平行して埋込んだものであり、電流の
導通部分(導体)と発熱部分(導電性組成物)と
は別構成となつており、この2本の導体間に電源
電圧を単に印加すると、導電性組成物が発熱し、
その熱で樋自体を温めるため、凍結氷はスムーズ
に解かされる。
<実施例> 第1図は一般家屋の雨樋1,2に本考案の樋用
凍結防止器3を施した一実施例を示したものであ
る。ここで、雨樋1は家屋の軒下に水平に設置さ
れる断面半円形の樋であり、雨樋2は家屋の壁面
る沿つて垂下される断面円形の樋である。
上記水平の雨樋1では、本樋用凍結防止器3の
自己温度制御形発熱線4を、第2図A,Bに示す
ように樋の外側面又は内側面に密着させて布設す
る。又上記垂直の雨樋2では、自己温度制御形発
熱線4を、例えば第3図に示すように内部に入れ
て単に垂下させて布設する。この場合、垂下状態
を安定させるため、サイドワイヤー5等を垂下さ
せ、下方の錘6で硬く張り、このワイヤー5に発
熱線4を支持させるとよい。更に又、この雨樋2
では、第4図A,Bに示すように樋の外側面に直
接垂直に取付けるか、或いは螺旋状に巻付けて布
設してもよい。
上記自己温度制御形発熱線4の構造は、特に問
わないが、例えば、第5図、又は第6図の如く構
成する。第5図の発熱線は、上述のように樹脂材
料に導電性粉末を混合した導電性組成物7で自己
温度制御機能を有する発熱部分を帯状に形成する
と共に、該帯状の長さ方向に電流の導通部分を成
す2本の導体8,8を埋め込み、更に導電性組成
物7上に、内側から、内層絶縁被覆9、難燃性絶
縁被覆10、シールド編組11、外層被覆12を
順次施したものである。第6図の発熱線は、上記
と同様、内部の長さ方向に2本の導体8,8が埋
め込まれた導電性組成物7上に、内側から、絶縁
被覆13、シールド編組11を施し、簡略化した
ものである。
そして、かゝる構造の発熱線4を、上述のよう
に雨樋1,2に合わせて配線布設するわけである
が、例えば、第5図の発熱線を例にとると、先
ず、外部電源コード14と当該発熱線4の導体
8,8との接続部15は、例えば第7図の如く絶
縁被覆する。即ち、電源コード14の導体14
a,14aと発熱線4の導体8,8とを接続端子
16,16で接続し、シーリング材として、シリ
コーン系やポリウレタン系、ブチル系、シーラン
ト等の充填剤17で固めた後、熱収縮性チユーブ
18を被せ、加熱し、熱収縮させる。次に発熱線
4のシールド編組11とアース線19とを接続端
子20で接続し、このアース線19を電源コード
14と揃えた後、上記と同じくシーリング材とし
て、シリコーン系、ポリウレタン系、アクリル
系、SBR、ブチル系等の充填剤21で固め、し
かる後、熱収縮性チユーブ22を被せ、加熱し、
熱収縮させる。尚、この絶縁処理は、この他、モ
ールド処理や、絶縁キヤツプ等を用いて行うこと
もできる。又一方、発熱線4の端末部23は、例
えば第8図の如く絶縁被覆する。即ち、シールド
編組11を解いて引出し、シリコーン系、シーラ
ント等の充填剤24と共に、発熱線4端部の難燃
性絶縁被覆10上に絶縁キヤツプ25を嵌め込
み、この後、解いたシールド編組11を絶縁キヤ
ツプ25上に被せ、次に上記と同じくシリコーン
系、シーラント等の充填剤26と共に、発熱線4
端部の全体に絶縁キヤツプ27を嵌め込み、充填
剤26の硬化により固定する。尚、この絶縁処理
も、この他、モールド処理や、上記のように熱収
縮性チユーブを用いて行つてもよい。
<考案の効果> 本考案は、以上の説明から明らかなように、自
己温度制御形発熱線を用い、この発熱線を雨樋等
の樋(半円形のものの他、円形のものも含む)の
外側或いは内部に、密着して取付け、且つ該発熱
体の導体と外部電源コードとの接続部及び該発熱
線の端末部を絶縁被覆した樋用凍結防止器に係
り、雨樋等の分野で、以下に述べる従来にない絶
大な効果を得ることができる。
(1) 自己温度制御形発熱線では、電流の導通部分
と発熱部分が異なるため、雨樋への布設時、発
熱線の一端は、単に切断し、端末処理するのみ
でよい。従つて、配線そのものが簡単で、接続
処理個所が少なくてよく、接続作業の大幅な軽
減が可能となる。このため、既設の雨樋に対し
て、需要者自らが布設することも可能である。
(2) 又、自己温度制御形発熱線では、2本の導体
により導通路が完結しているため、長尺な雨樋
への布設時、配線の往路と復路は必要とせず、
単に1本の発熱線を貼り付ける等すればよく、
設計、発熱量等に無駄なく構成することができ
る。
(3) 又、自己温度制御形発熱線では、上記のよう
に導通路が完結しているため、ある程度自由な
任意の長さで切断することができる。つまり、
雨樋の種々の形状や、長さに自在に対応するこ
とができる。
(4) 又、自己温度制御形発熱線では、温度の上下
による樹脂の膨張、収縮により、樹脂内部の導
電性粉末間の離間間隔が変化するため、温度は
自動的にコントロールされ、従来のように温度
制御のための温度制御器(サーモスタツト等)
が不要である。従つて、コスト低下は勿論のこ
と、極めて信頼性の高い安全性が得られる。
(5) 更に、自己温度制御形発熱線では、導体が導
通部分だけを担つているため、柔軟な細線でも
よく、又必要により、シールド編組を施すこと
も自在で、多少の折曲げでは断線することのな
い極めて丈夫なものも得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の樋用凍結防止器の実施例を示す
もので、第1図は上記樋用凍結防止器を一般家屋
の雨樋に適用した一例の概略説明図、第2図A,
Bは水平雨樋部分への発熱線の布設状態を示す各
縦断面図、第3図は垂直雨樋部分への発熱線の布
設状態を示す縦断面図、第4図A,Bは垂直雨樋
部分への発熱線の他の布設状態を示す各側面図、
第5図及び第6図は発熱線の構造を示す端部の各
斜視図、第7図は発熱線と電源コードとの接続部
の絶縁被覆を示す縦断面図、第8図は発熱線の端
末部の絶縁被覆を示す縦断面図である。 図中、1,2……雨樋、3……樋用凍結防止
器、4……自己温度制御形発熱線、7……導電性
組成物、8,8……導体、14……電源コード、
15……発熱線の接続部、23……発熱線の端末
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 自己温度制御形発熱線を、樋の外側或いは内部
    の長さ方向に密着布設し、且つ該発熱線の導体と
    外部電源コードとの接続部及び該発熱線の端末部
    を絶縁被覆したことを特徴とする樋用凍結防止
    器。
JP1984189706U 1984-12-14 1984-12-14 Expired JPH021377Y2 (ja)

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JPS61108426U JPS61108426U (ja) 1986-07-09
JPH021377Y2 true JPH021377Y2 (ja) 1990-01-12

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JPH0428331Y2 (ja) * 1986-10-09 1992-07-09
JPH0425468Y2 (ja) * 1986-12-16 1992-06-18

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JPS581993A (ja) * 1981-06-15 1983-01-07 レイケム・コ−ポレイシヨン 導電性ポリマ−器具のエンドシ−ル

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