JPH0679859U - 水道管の凍結防止装置 - Google Patents

水道管の凍結防止装置

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JPH0679859U
JPH0679859U JP1995193U JP1995193U JPH0679859U JP H0679859 U JPH0679859 U JP H0679859U JP 1995193 U JP1995193 U JP 1995193U JP 1995193 U JP1995193 U JP 1995193U JP H0679859 U JPH0679859 U JP H0679859U
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water pipe
heat transfer
transfer plate
heater
temperature
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JP1995193U
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佳信 尾原
広治 渡辺
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水道管1の外側に、断面略円弧状に形成され
た伝熱板2・2が密着して設けられており、この伝熱板
2の背面2bに、正特性サーミスタからなる発熱体を内
部に備えたヒータ3が密着して設けられている。伝熱板
2は、弾性を備えると共に、水道管1の外周の少なくと
も半分以上にわたって密着可能な大きさに形成されてい
る。また、水道管1等は、断熱材11により保温されて
いる。 【効果】 例えば寒冷地域における屋外または屋内に配
管されている水道管に設けることにより、水道水の凍結
を防止することができる。それゆえ、体積膨張による水
道管の破裂や、給湯設備等の損傷・破損を防止すること
が可能となる。伝熱板を水道管の外側に填めることによ
り凍結防止装置を固定できるので、取り付け方法が容易
となり、かつ、短時間で行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、PTC(Positive Temperature Coefficient)特性を有する定温ヒ ータ、例えばチタン酸バリウム系磁器半導体からなるヒータを備えた水道管の凍 結防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
寒冷地域では冬季に、屋外または屋内に配管されている水道管内の水道水が、 例えば夜間に凍結して氷となり、翌日、水道水が流れなくなる場合がある。そし て、水道水が凍結すると、体積膨張により水道管が破裂したり、あるいは給湯設 備等を損傷・破損する虞れがあるので、従来は、水道管に湯を懸けて氷を溶解し たり、あるいは前日に水道管内の水道水を抜き取り、凍結を防止する等の作業を 行っている。
【0003】 ところが、氷を溶解するためには湯を沸かさなければならず、手間と時間が掛 かると共に、屋内等、湯を懸けることができない場所に配管されている水道管に は、この方法を用いることが不可能となっている。また、毎日、水道管内の水道 水を抜き取る作業は面倒であると共に、作業を行うことを忘れる虞れがある。
【0004】 そこで、従来より、帯状ヒータを水道管に巻き付ける等して水道水の凍結を防 止することが行われている。上記の帯状ヒータを備えた従来の凍結防止装置は、 図6に示すように、水道管31の外側に、ニクロム線等が内蔵されている帯状ヒ ータ32が密着して設けられ、この帯状ヒータ32および水道管31を保温する ために、発泡ポリウレタン樹脂や発泡ポリエチレン樹脂等からなる断熱材33が 水道管31に固定されている。そして、帯状ヒータ32にて発生する熱を断熱材 33により保温すると共に、水道管31を介して水道水34に伝達することによ り、水道水34の凍結を防止している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の凍結防止装置が備えている帯状ヒータ32は、発熱 温度を一定にするための温度制御回路や、過熱を防止するための過熱防止回路が 必要であり、凍結防止装置が大型化するという問題を有している。また、帯状ヒ ータ32を水道管31に固定するためには、例えば帯状ヒータ32を水道管31 に巻き付けた後、帯状ヒータ32を針金や紐、接着剤、ビニル製のテープ等で係 止する必要があり、取り付け方法が面倒であるという問題を有している。従って 、水道管への取り付け方法が容易で、しかも小型化・軽量化がなされている凍結 防止装置が求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案の凍結防止装置は、上記の課題を解決するために、水道管 の凍結を防止する凍結防止装置であって、上記水道管の外側に、断面略円弧状に 形成された伝熱板が密着して設けられ、上記伝熱板の背面に、正特性サーミスタ からなる発熱体を内部に備え、周囲を電気絶縁性被覆材料にて被覆されたヒータ が密着して設けられていることを特徴としている。
【0007】 請求項2記載の考案の凍結防止装置は、上記の課題を解決するために、請求項 1記載の凍結防止装置において、上記伝熱板が、弾性を備えると共に、水道管の 外周の少なくとも半分以上にわたって密着可能な大きさに形成されていることを 特徴としている。
【0008】
【作用】
請求項1記載の構成によれば、水道管の外側に、断面略円弧状に形成された伝 熱板が密着して設けられており、この伝熱板の背面に、正特性サーミスタからな る発熱体を内部に備え、周囲を電気絶縁性被覆材料にて被覆されたヒータが密着 して設けられている。このため、伝熱板の表面温度は、ヒータの通電後に所定温 度まで迅速に上昇し、所定温度に達すると、その温度を保つことになる。
【0009】 これにより、発熱体にて発生する熱を伝熱板を介して水道管内の水道水に効率 良く伝達することができ、水道水の凍結防止の効果を素早く発揮することができ る。即ち、例えば寒冷地域における屋外または屋内に配管されている水道管に設 けることにより、水道水の凍結を防止することができる。それゆえ、体積膨張に よる水道管の破裂や、給湯設備等の損傷・破損を防止することが可能となる。
【0010】 請求項2記載の構成によれば、伝熱板が、弾性を備えると共に、水道管の外周 の少なくとも半分以上にわたって密着可能な大きさに形成されているので、伝熱 板を僅かに変形させて水道管の外側に填めることにより、伝熱板、即ち凍結防止 装置を水道管における所定位置に固定することができる。
【0011】 これにより、凍結防止装置を水道管に固定するための特別な部材・工程が不要 となり、部品点数および工程数を削減することができる。また、水道管への取り 付け方法が容易となり、かつ、短時間で行うことができる。
【0012】
【実施例】
本考案の一実施例について図1ないし図5に基づいて説明すれば、以下の通り である。尚、以下の説明においては、2個のヒータを備えた凍結防止装置を例に 挙げることとする。
【0013】 本実施例にかかる水道管の凍結防止装置は、図1ないし図3に示すように、鉄 やポリ塩化ビニル樹脂等からなる水道管1の外側における所定位置に、水道管1 の長さ方向に対して垂直な断面が略円弧状に形成された伝熱板2・2が密着状態 で設けられている。伝熱板2の背面2bにおける所定位置には、扁平な略円柱状 のヒータ3が密着状態で設けられている。また、上記の伝熱板2・2、ヒータ3 ・3、および水道管1を保温するために、保温部材である断熱材11が水道管1 に設けられている。
【0014】 上記の伝熱板2は、熱伝導性に優れると共に弾性を備えた金属板、例えば銅板 やリン青銅板、アルミニウム板、ステンレス板等で、例えば 0.3mm程度の厚みに 作製されている。伝熱板2の正面2aは、水道管1外周の曲率よりも僅かに小さ い曲率を有しており、水道管1の外周の少なくとも半分以上にわたって密着可能 な大きさに形成されている。また、伝熱板2は、水道管1の外側における所望の 位置に取り付け易いように、各ヒータ3に別個に設けられている。尚、伝熱板2 は、ポリ塩化ビニル樹脂やシリコン樹脂等の難燃性プラスチックで作製されてい てもよい。
【0015】 伝熱板2を水道管1に固定する際には、応力を掛けることにより伝熱板2を僅 かに変形させて水道管1の外側に填める。伝熱板2は、弾性を備えており、上述 した曲率および大きさに形成されているので、水道管1の外側に填めた後、応力 を除去すると元の形状に戻り、水道管1に固定される。
【0016】 上記のヒータ3は、図4および図5に示すように、発熱体4、金属端子8・8 、給電線であるリード線9・9、および電気絶縁性被覆材料で形成された絶縁ケ ース10で構成されている。
【0017】 発熱体4は、正温度係数(Positive Temperature Coefficient)を有する素材 、例えばチタン酸バリウム等を主原料としたセラミックス半導体からなり、室温 からキュリー温度Tc (抵抗急変温度)までは低抵抗であるが、キュリー温度T c を越えると急峻に抵抗値が増大する特性を有する感熱素子としての正特性サー ミスタである。この特性により、発熱体4は、電圧が印加されると、最初は、低 温であるために抵抗値が小さくて大電流が流れ、この結果、急激に温度が上昇す る一方、温度がキュリー温度Tc を越えると抵抗値が急峻に増大することにより 、一定温度以上には温度が上がらず、一定温度を安定に保つこととなる。即ち、 発熱体4は自己温度制御機能を備えることができる。従って、ヒータ3は、消費 電力が少なく、温度制御回路や過熱防止回路を省くことができ、小型化が可能と なっている。また、局部過熱による発火等の虞れもない。尚、この発熱体4は、 材料組成によりキュリー温度Tc が、およそ30〜250 ℃の範囲で任意に設定でき るので、本実施例における発熱体4では、被加熱物である水道管1の加熱に有効 な伝熱板2の表面温度が実現でき、かつ、安全性や省電力化を考慮してキュリー 温度Tc を設定すればよい。
【0018】 上記の発熱体4は、扁平な円柱状をなし、図5に示すように、上面および下面 に、例えば銀塗料を塗布して形成された電極4a・4aを備えている。
【0019】 金属端子8は、発熱体4の外径に略等しい径の円形平板状をなしている。また 、各金属端子8には、リード線9を接続するための給電部8aが形成されている 。これら給電部8a・8aは、互いに平行となり、対応するリード線9・9の導 入方向へ延びている。
【0020】 発熱体4と金属端子8・8との電気的な接続は、発熱体4の電極4aと金属端 子8とを、例えばエポキシ樹脂/銀混合の導電性接着剤で貼着することにより行 われている。また、給電部8a・8aとリード線9・9との電気的な接続は、給 電部8a・8aの対向面側にそれぞれ対応するリード線9を例えば半田付けする ことにより行われている。
【0021】 絶縁ケース10は、被覆基体である絶縁ケース下部10aと、絶縁ケース上部 10bとで構成されている。この絶縁ケース10は、発熱体4および金属端子8 ・8を被覆して密封、即ち、シールしている。また、絶縁ケース10は、リード 線9と金属端子8の給電部8aとの半田付け部分に力学的負荷が掛かって断線等 が起こらないように、リード線9・9の金属端子8側末端部も覆うようになって いる。さらに、絶縁ケース下部10aの底面10cは、伝熱板2の背面2bの曲 率と略等しい曲率を有する略円弧状になっており、これにより、ヒータ3は、伝 熱板2の背面2bに密着可能となっている。
【0022】 上記の絶縁ケース10は、射出成形等により予め成形された絶縁ケース下部1 0aに発熱体4等を収容し、射出成形用金型(図示せず)に設置した後、絶縁ケ ース上部10b部分となる電気絶縁性被覆材料を射出成形することにより、絶縁 ケース下部10aと絶縁ケース上部10bとを一体化し形成される。これにより 、発熱体4等は絶縁ケース10内部に密封され、固定される。
【0023】 絶縁ケース10は、熱収縮率が小さく、熱伝導性や機械的強度に優れると共に 、発熱体4の発熱温度に耐え得る耐熱性、および、リード線9・9の被覆材料と の密着性が良好であることが必要であり、例えば、ポリアミド樹脂、ポリプロピ レン樹脂およびガラスからなるポリマアロイ等によって形成されている。また、 絶縁ケース10は、水蒸気等の水分を内部に通さない防水性および空気を内部に 通さない気密性をも備えている。
【0024】 また、伝熱板2の背面2bへの絶縁ケース10、即ちヒータ3の取り付けは、 例えば接着剤で両者を貼着することにより行われている。尚、伝熱板2の背面2 bへのヒータ3の取り付けを、ボルト・ナットを用いて行ってもよい。
【0025】 上記のヒータ3においては、金属端子8・8の給電部8a・8aの対向面側に それぞれリード線9を接続していることにより、金属端子8・8の外面側にはリ ード線9・9の接続による凹凸が生じない。従って、この凹凸を吸収するための 厚みを絶縁ケース10に設ける必要がなく、絶縁ケース10、即ちヒータ3を薄 く形成することができる。これにより、ヒータ3を小型化・軽量化・薄型化する ことができると共に、発熱体4で発生した熱を効率良く伝熱板2に伝達すること ができる。さらに、絶縁ケース10の底面10cと伝熱板2の背面2bとを密着 させるので、熱の伝達効率をより一層向上させることができる。
【0026】 図1および図3に示すように、断熱材11は、略円筒形状をなしており、伝熱 板2・2、ヒータ3・3、および水道管1を保温するようになっている。断熱材 11は、熱収縮率が小さく、保温性および断熱性に優れ、弾性や可撓性、撥水性 を備えると共に、ヒータ3の発熱温度に耐え得る耐熱性を備えることが必要であ り、例えば、発泡ポリエチレン樹脂や発泡ポリウレタン樹脂等の発泡プラスチッ クで作製されている。また、断熱材11の厚みは、水道管1等を保温するのに有 効な厚みとなっている。このため、例えば外気温が氷点下であっても、ヒータ3 、即ち発熱体4にて発生する熱が外部に逃げる虞れはなく、発熱体4にて発生す る熱を伝熱板2を介して水道管1内の水道水20に効率良く伝達することができ る。
【0027】 さらに、断熱材11は、断熱材11を水道管1に容易に取り付けることができ るように、例えば、断熱材11の長さ方向に沿って外周面から内周面に通じる切 れ目(図示せず)が設けられている。従って、断熱材11を水道管1に取り付け る際には、応力を掛けることにより断熱材11を変形させて上記の切れ目を開き 、水道管1の外側に填める。断熱材11は、弾性や可撓性を備えているので、水 道管1の外側に填めた後、応力を除去して切れ目を閉じると、元の形状に戻って 水道管1を包み込み、水道管1の所定位置に固定される。
【0028】 尚、例えば水道管1が太い場合等は、断熱材11に切れ目を設ける代わりに、 断熱材11を長さ方向に沿って2つに分割し、これら断面略円弧状に分割された 断熱材にて水道管1を挟み込むようにしてもよい。但し、この場合には、断熱材 を水道管1に固定するために、例えば針金や紐、接着剤、ビニル製のテープ等が 必要となる。また、発熱体4のキュリー温度Tc が充分に高く設定されることに より、水道管1の温度が0℃以上の温度に充分に保たれる場合には、断熱材11 を省略してもよい。
【0029】 上記の各ヒータ3に接続されているリード線9・9は、図1ないし図3に示す ように、ターミナル部材15を介して電源コード16と接続されており、この電 源コード16を通じて外部電源と電気的に接続されている。従って、各ヒータ3 は、互いに並列に接続されている。尚、リード線9…および電源コード16の長 さは、凍結防止装置の取り扱い易さや取り付け位置等を考慮して、適宜設定すれ ばよい。
【0030】 上記の構成において、水道管1に凍結防止装置を取り付ける際には、先ず、伝 熱板2・2の正面2aを水道管1の所望の位置に押し付ける。伝熱板2は、弾性 を備えているので、上記の如く水道管1に押し付けられると、僅かに拡がるよう に変形し、伝熱板2の正面2aが水道管1の外側に密着した状態で水道管1に固 定される。その後、上述のようにして断熱材11を取り付けて凍結防止装置が完 成する。尚、伝熱板2・2同士、即ちヒータ3・3同士の取り付け間隔は、例え ば、発熱体4のキュリー温度Tc や、水道管1の直径等に応じた最適の間隔とな るように設定すればよい。また、ヒータ3・3同士は、水道管1の長さ方向に沿 って同一直線上に固定してもよく、また、水道管1を取り巻くように螺旋状に固 定してもよい。さらに、必要に応じて、断熱材11の固定に、例えば針金や紐、 ビニル製のテープ等を用いてもよい。
【0031】 上記構成の凍結防止装置は、正特性サーミスタからなる発熱体4を備えたヒー タ3を発熱手段としているので、通電後に迅速に温度上昇し、所定の温度に達す ると、その温度を保つことになる。よって、伝熱板2・2が所定の温度まで迅速 に上昇し、水道管1を介して水道管1内の水道水20を素早く加熱することがで きる。これにより、水道管1に凍結防止の機能を付与することができる。
【0032】 例えば具体例として、上記構成の凍結防止装置を水道管1に固定し、外気温 - 25℃の条件で通電を行った場合には、通電開始50分後の水道管1の表面温度は-1 .4℃、水道水20の温度は 0.4℃であった。また、外気温 -10℃の条件で通電を 行った場合には、通電開始 250分後の水道管1の表面温度は15℃、水道水20の 温度は15℃であった。これらのことから明らかなように、凍結防止装置により、 水道管1に凍結防止の機能が付与されていることがわかる。また、消費電力は 3 .5Whであった。
【0033】 一方、上記構成の凍結防止装置の代わりに、 100V−35Wの帯状ヒータ(株式 会社ワーク製)を水道管1に固定し、外気温 -10℃の条件で通電を行った場合に は、通電開始 250分後の水道管1の表面温度は32.2℃、水道水20の温度は34.4 ℃となり、水道管1および水道水20が不必要に加熱された。また、消費電力は 38Whであった。さらに、帯状ヒータが局部過熱する虞れが生じた。
【0034】 以上のように、上記構成の凍結防止装置は、水道管1の外側に、断面略円弧状 に形成された伝熱板2・2が密着して設けられており、この伝熱板2の背面2b に、正特性サーミスタからなる発熱体4を内部に備え、周囲を絶縁ケース10に て被覆されたヒータ3が密着して設けられているので、発熱体4にて発生する熱 を伝熱板2を介して水道管1内の水道水20に効率良く伝達することができ、水 道水20の凍結防止の効果を素早く発揮することができる。即ち、例えば寒冷地 域における屋外または屋内に配管されている水道管1に凍結防止装置を設けるこ とにより、水道水20の凍結を防止することができる。それゆえ、体積膨張によ る水道管1の破裂や、給湯設備等の損傷・破損を防止することが可能となる。
【0035】 また、伝熱板2が、弾性を備えると共に、水道管1の外周の少なくとも半分以 上にわたって密着可能な大きさに形成されているので、伝熱板2を僅かに変形さ せて水道管1の外側に填めることにより、伝熱板2、即ち凍結防止装置を水道管 1における所定位置に固定することができ、凍結防止装置を水道管1に固定する ための特別な部材・工程が不要となり、部品点数および工程数を削減することが できる。また、水道管1への取り付け方法が容易となり、かつ、短時間で行うこ とができる。
【0036】 尚、上記の実施例では、伝熱板2は、水道管1の外側における所望の位置に取 り付け易いように、ヒータ3毎に別個に設けられている構成となっているが、例 えば、水道管1への取り付け等に支障が無い場合には、伝熱板2・2を互いに繋 げて一つの伝熱板にしてもよい。また、上記の実施例では、伝熱板2は、水道管 1の外周の少なくとも半分以上にわたって密着可能な大きさに形成されている構 成となっているが、例えば、水道管1が太い場合等には、伝熱板2を必ずしも上 記の大きさに形成しなくてもよい。この場合には、伝熱板2を、接着剤等により 水道管1に貼着すればよい。
【0037】 また、上記の実施例では、凍結防止装置について、ヒータ3を2個用いた場合 を例に挙げて説明したが、ヒータ3の個数は、勿論、上記の2個に限定されるも のではなく、水道管1の直径や長さ、外気温等に応じて適宜変更すればよい。そ して、発熱体4およびヒータ3の形状は、上記の扁平な円柱状に限定されるもの ではなく、扁平な直方体状や三角柱状等の種々の形状であってもよい。さらに、 断熱材11を、必要に応じて接着剤等により水道管1等に貼着してもよい。
【0038】 また、伝熱板2およびヒータ3の形状や大きさ、厚みも、水道管1の直径や長 さ等に応じて最適の形状や大きさ、厚みとなるように種々変更することが可能で ある。その上、上記の実施例では、発熱体4を内部に1個備えたヒータ3を用い た場合を例に挙げて説明したが、ヒータが内部に備える発熱体4の個数は、1個 に限定されるものではなく、複数個であってもよい。この場合には、ヒータ内部 に備える発熱体4の個数は、水道管1の直径や長さ、外気温等に応じて適宜変更 すればよい。発熱体4を内部に複数個備えたヒータを用いると、リード線9…の 本数が減少するので、リード線9…と電源コード16との接続が容易となる。尚 、ヒータ内部に備える発熱体4…は、例えば一対の金属端子により、互いに並列 となるように電気的に接続すればよい。
【0039】
【考案の効果】
請求項1記載の考案の水道管の凍結防止装置は、以上のように、水道管の外側 に、断面略円弧状に形成された伝熱板が密着して設けられ、上記伝熱板の背面に 、正特性サーミスタからなる発熱体を内部に備え、周囲を電気絶縁性被覆材料に て被覆されたヒータが密着して設けられている構成である。
【0040】 これにより、伝熱板の表面温度は、ヒータの通電後に所定温度まで迅速に上昇 し、所定温度に達すると、その温度を保つことになるので、発熱体にて発生する 熱を伝熱板を介して水道管内の水道水に効率良く伝達することができ、水道水の 凍結防止の効果を素早く発揮することができる。即ち、例えば寒冷地域における 屋外または屋内に配管されている水道管に設けることにより、水道水の凍結を防 止することができ、体積膨張による水道管の破裂や、給湯設備等の損傷・破損を 防止することが可能となるという効果を奏する。
【0041】 請求項2記載の考案の水道管の凍結防止装置は、以上のように、伝熱板が、弾 性を備えると共に、水道管の外周の少なくとも半分以上にわたって密着可能な大 きさに形成されている構成である。
【0042】 これにより、伝熱板を僅かに変形させて水道管の外側に填めることにより、伝 熱板、即ち凍結防止装置を水道管における所定位置に固定することができるので 、凍結防止装置を水道管に固定するための特別な部材・工程が不要となり、部品 点数および工程数を削減することができる。また、水道管への取り付け方法が容 易となり、かつ、短時間で行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における凍結防止装置を水道
管に取り付けた状態を一部破断で示す斜視図である。
【図2】上記の凍結防止装置の斜視図である。
【図3】上記の凍結防止装置を水道管に取り付けた状態
を示す断面図である。
【図4】上記の凍結防止装置におけるヒータを一部破断
で示す概略の正面図である。
【図5】上記のヒータの断面図である。
【図6】従来の凍結防止装置を水道管に取り付けた状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 水道管 2 伝熱板 2a 正面 2b 背面 3 ヒータ 4 発熱体 8 金属端子 9 リード線 10 絶縁ケース(電気絶縁性被覆材料) 11 断熱材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水道管の凍結を防止する凍結防止装置であ
    って、 上記水道管の外側に、断面略円弧状に形成された伝熱板
    が密着して設けられ、上記伝熱板の背面に、正特性サー
    ミスタからなる発熱体を内部に備え、周囲を電気絶縁性
    被覆材料にて被覆されたヒータが密着して設けられてい
    ることを特徴とする水道管の凍結防止装置。
  2. 【請求項2】上記伝熱板が、弾性を備えると共に、水道
    管の外周の少なくとも半分以上にわたって密着可能な大
    きさに形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    水道管の凍結防止装置。
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