JPH0784267A - 液晶表示素子及び空間光変調素子 - Google Patents
液晶表示素子及び空間光変調素子Info
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- JPH0784267A JPH0784267A JP23269293A JP23269293A JPH0784267A JP H0784267 A JPH0784267 A JP H0784267A JP 23269293 A JP23269293 A JP 23269293A JP 23269293 A JP23269293 A JP 23269293A JP H0784267 A JPH0784267 A JP H0784267A
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- electrode
- spatial light
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 有機高分子からなる複数の支柱によって液晶
層の層厚を均一に保持することにより、高コントラスト
な液晶表示素子及び空間光変調素子を実現する。 【構成】 透明絶縁性基板101(例えば、ガラス)の
上に、透明導電性電極103(例えば、ITO(インジ
ウム−スズ酸化物)、SnOx )と、液晶層107を配
向する配向膜105とを順次積層する。また、対向側の
透明導電性電極104にも配向膜106を一様に成膜す
る。さらに、両透明導電性電極103、104間に有機
高分子からなる複数の支柱108を形成する。
層の層厚を均一に保持することにより、高コントラスト
な液晶表示素子及び空間光変調素子を実現する。 【構成】 透明絶縁性基板101(例えば、ガラス)の
上に、透明導電性電極103(例えば、ITO(インジ
ウム−スズ酸化物)、SnOx )と、液晶層107を配
向する配向膜105とを順次積層する。また、対向側の
透明導電性電極104にも配向膜106を一様に成膜す
る。さらに、両透明導電性電極103、104間に有機
高分子からなる複数の支柱108を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射型又は透過型のデ
ィスプレイに用いられる液晶表示装置、もしくは投写型
ディスプレイ又は光演算装置などに用いられる空間光変
調素子に関する。
ィスプレイに用いられる液晶表示装置、もしくは投写型
ディスプレイ又は光演算装置などに用いられる空間光変
調素子に関する。
【0002】
【従来技術】大画面、高密度画素からなる高品位テレビ
が様々な方式で開発され実用化されている。中でも、従
来のブラウン管(CRT)方式に代えて液晶技術を使っ
た投写型ディスプレイの開発が盛んである。CRT方式
であると、高密度画素に対して画面の輝度が低下し暗く
なる。また、CRT自身、大型化が困難である。一方、
トランジスタ駆動方式の液晶素子による投写型ディスプ
レイ装置は有力な方法ではあるが、開口率が大きくなら
ないこと、素子が高価であること等の問題がある。ま
た、CRTを光入力手段とする液晶ライトバルブは従来
より素子形状が簡単でかつCRTと液晶素子の利点を組
み合わせた装置として注目されている(特開昭63−1
09422号公報)。
が様々な方式で開発され実用化されている。中でも、従
来のブラウン管(CRT)方式に代えて液晶技術を使っ
た投写型ディスプレイの開発が盛んである。CRT方式
であると、高密度画素に対して画面の輝度が低下し暗く
なる。また、CRT自身、大型化が困難である。一方、
トランジスタ駆動方式の液晶素子による投写型ディスプ
レイ装置は有力な方法ではあるが、開口率が大きくなら
ないこと、素子が高価であること等の問題がある。ま
た、CRTを光入力手段とする液晶ライトバルブは従来
より素子形状が簡単でかつCRTと液晶素子の利点を組
み合わせた装置として注目されている(特開昭63−1
09422号公報)。
【0003】近年では、高感度なアモルファスシリコン
受光層と液晶とを組み合わせることにより、100イン
チ以上の大画面で動画像を映し出すことが可能となっ
た。また、液晶材料として高速応答可能な強誘電性液晶
を用いることによって、より高速・高解像度の液晶ライ
トバルブを実現することが可能となった。この液晶ライ
トバルブは、強誘電性液晶の持つメモリー性と2値化特
性を使った次世代の並列演算装置、光コンピューティン
グ装置の核としても期待されている。
受光層と液晶とを組み合わせることにより、100イン
チ以上の大画面で動画像を映し出すことが可能となっ
た。また、液晶材料として高速応答可能な強誘電性液晶
を用いることによって、より高速・高解像度の液晶ライ
トバルブを実現することが可能となった。この液晶ライ
トバルブは、強誘電性液晶の持つメモリー性と2値化特
性を使った次世代の並列演算装置、光コンピューティン
グ装置の核としても期待されている。
【0004】ところで、液晶表示素子の液晶層及び空間
光変調素子の変調層である液晶層は、ガラス製のビーズ
によって数μmの層厚が制御されている。ビーズ分散法
としては、ビーズを大気中で分散させる乾式法が一般的
であるが、ビーズを混入させた溶液をスプレーする湿式
法等もある。
光変調素子の変調層である液晶層は、ガラス製のビーズ
によって数μmの層厚が制御されている。ビーズ分散法
としては、ビーズを大気中で分散させる乾式法が一般的
であるが、ビーズを混入させた溶液をスプレーする湿式
法等もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】配向膜間の液晶層の層
厚を所定の膜厚で均一に制御することにより、高コント
ラストな画像を得ることができる。
厚を所定の膜厚で均一に制御することにより、高コント
ラストな画像を得ることができる。
【0006】しかし、前記従来のようにビーズによって
液晶層の層厚を制御すると、ビーズの位置や個数が一定
でないために液晶層の層厚に分布不均一が生じ、低コン
トラスト、ショート欠陥、画像欠陥といった問題を引き
起こす虞れがある。
液晶層の層厚を制御すると、ビーズの位置や個数が一定
でないために液晶層の層厚に分布不均一が生じ、低コン
トラスト、ショート欠陥、画像欠陥といった問題を引き
起こす虞れがある。
【0007】例えば、乾式法は、ダスト除去されている
大気中でビーズを一定量設置し、窒素等のガスによって
分散させた後に基板を投入し、基板上にビーズを沈下さ
せ、沈下時間でビーズ量を制御する方法であるが、ビー
ズは基板に浮いた状態となっているために風圧に弱い。
従って、ビーズ分散後に基板に付着したダストを窒素ブ
ローで取り除くと、ビーズも簡単に除去されてしまい、
分散後のダスト除去を行うことができない。また、ビー
ズは保存状態が難しく、湿気などで塊になり、窒素で分
散させるときに基板上に塊のビーズが沈下し、基板間隙
が厚くなってコントラストが低下する虞れがある。さら
に、ビーズの位置や個数は不特定であるため、一回の工
程で必要以上のビーズを使用しなければならない。
大気中でビーズを一定量設置し、窒素等のガスによって
分散させた後に基板を投入し、基板上にビーズを沈下さ
せ、沈下時間でビーズ量を制御する方法であるが、ビー
ズは基板に浮いた状態となっているために風圧に弱い。
従って、ビーズ分散後に基板に付着したダストを窒素ブ
ローで取り除くと、ビーズも簡単に除去されてしまい、
分散後のダスト除去を行うことができない。また、ビー
ズは保存状態が難しく、湿気などで塊になり、窒素で分
散させるときに基板上に塊のビーズが沈下し、基板間隙
が厚くなってコントラストが低下する虞れがある。さら
に、ビーズの位置や個数は不特定であるため、一回の工
程で必要以上のビーズを使用しなければならない。
【0008】また、湿式法は、アルコール等にビーズを
混入させたものをスプレーする方法であるが、スプレー
する際に大気中のダストを含むため、基板上にビーズと
共にゴミも分散され、ダストがショート欠陥を引き起こ
したり、基板間隙が厚くなってコントラストが低下する
虞れがある。また、スプレーのノズルから溶液が大粒の
水滴で基板に降り掛かることが多く、水滴乾燥後に水滴
のふち部分にビーズが塊となって残存するため、基板間
隙が厚くなってコントラストが低下し、画像欠陥を引き
起こす虞れがある。また、有機溶剤であるために揮発し
やすく、溶媒とビーズ量との比が変動し、常に一定量の
分散量に調整することは困難である。
混入させたものをスプレーする方法であるが、スプレー
する際に大気中のダストを含むため、基板上にビーズと
共にゴミも分散され、ダストがショート欠陥を引き起こ
したり、基板間隙が厚くなってコントラストが低下する
虞れがある。また、スプレーのノズルから溶液が大粒の
水滴で基板に降り掛かることが多く、水滴乾燥後に水滴
のふち部分にビーズが塊となって残存するため、基板間
隙が厚くなってコントラストが低下し、画像欠陥を引き
起こす虞れがある。また、有機溶剤であるために揮発し
やすく、溶媒とビーズ量との比が変動し、常に一定量の
分散量に調整することは困難である。
【0009】本発明は、前記従来技術の課題を解決する
ため、簡単な構造によって液晶層の層厚を制御すること
のできる液晶表示素子及び空間光変調素子を提供するこ
とを目的とする。
ため、簡単な構造によって液晶層の層厚を制御すること
のできる液晶表示素子及び空間光変調素子を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る液晶表示素子は、第1の基板と、前記
第1の基板に対向する第2の基板と、前記第1の基板上
の第1の電極と、前記第2の基板上の第2の電極と、前
記第1及び第2の電極上の配向膜と、前記第1の電極と
前記第2の電極との間に挿入された液晶層とを少なくと
も備えた液晶表示素子であって、前記第1の電極と前記
第2の電極との間隙を一定に保持する有機高分子膜から
なる複数の支柱を、前記第1又は第2の電極の上に形成
したことを特徴とする。
め、本発明に係る液晶表示素子は、第1の基板と、前記
第1の基板に対向する第2の基板と、前記第1の基板上
の第1の電極と、前記第2の基板上の第2の電極と、前
記第1及び第2の電極上の配向膜と、前記第1の電極と
前記第2の電極との間に挿入された液晶層とを少なくと
も備えた液晶表示素子であって、前記第1の電極と前記
第2の電極との間隙を一定に保持する有機高分子膜から
なる複数の支柱を、前記第1又は第2の電極の上に形成
したことを特徴とする。
【0011】また、本発明に係る空間光変調素子は、第
1の基板と、前記第1の基板に対向する第2の基板と、
前記第1の基板上の第1の電極と、前記第2の基板上の
第2の電極と、前記第1の電極に電気的に接続され、複
数の画素部分と、前記複数の画素部分の間にある画素間
部分とを有し、前記画素部分の各々が前記画素間部分に
よって電気的に分離された光導電層と、前記光導電層の
前記画素部分に電気的に接続され、かつ、相互に電気的
に分離された複数の反射膜と、前記複数の反射膜と前記
第2の電極との間に挿入された液晶層とを少なくとも備
えた空間光変調素子であって、前記反射膜と前記第2の
電極との間隙を一定に保持する有機高分子からなる複数
の支柱を、前記反射膜側又は第2の電極側に形成したこ
とを特徴とする。
1の基板と、前記第1の基板に対向する第2の基板と、
前記第1の基板上の第1の電極と、前記第2の基板上の
第2の電極と、前記第1の電極に電気的に接続され、複
数の画素部分と、前記複数の画素部分の間にある画素間
部分とを有し、前記画素部分の各々が前記画素間部分に
よって電気的に分離された光導電層と、前記光導電層の
前記画素部分に電気的に接続され、かつ、相互に電気的
に分離された複数の反射膜と、前記複数の反射膜と前記
第2の電極との間に挿入された液晶層とを少なくとも備
えた空間光変調素子であって、前記反射膜と前記第2の
電極との間隙を一定に保持する有機高分子からなる複数
の支柱を、前記反射膜側又は第2の電極側に形成したこ
とを特徴とする。
【0012】また、前記空間光変調素子の構成において
は、光導電層が整流性を有するのが好ましい。また、前
記空間光変調素子の構成においては、支柱が隣接する反
射膜間に形成されているのが好ましい。
は、光導電層が整流性を有するのが好ましい。また、前
記空間光変調素子の構成においては、支柱が隣接する反
射膜間に形成されているのが好ましい。
【0013】また、前記空間光変調素子の構成において
は、支柱が、反射膜と第2の電極との間の液晶層の層厚
を一定に保持する第1の支柱と、前記光導電層の周辺部
における前記第1の基板と前記第2の基板との間の液晶
層の層厚を一定に保持する第2の支柱とからなるのが好
ましく、この場合にはさらに、支柱の一方が反射膜上又
は反射膜間上に形成され、前記支柱の他方が前記第1の
基板上の前記光導電層を含まない周辺領域もしくは前記
周辺領域と対向する前記第2の基板又は第2の電極上に
形成されているのが好ましい。
は、支柱が、反射膜と第2の電極との間の液晶層の層厚
を一定に保持する第1の支柱と、前記光導電層の周辺部
における前記第1の基板と前記第2の基板との間の液晶
層の層厚を一定に保持する第2の支柱とからなるのが好
ましく、この場合にはさらに、支柱の一方が反射膜上又
は反射膜間上に形成され、前記支柱の他方が前記第1の
基板上の前記光導電層を含まない周辺領域もしくは前記
周辺領域と対向する前記第2の基板又は第2の電極上に
形成されているのが好ましい。
【0014】また、前記液晶表示素子又は空間光変調素
子の構成においては、有機高分子膜の材料としてポリイ
ミドを主成分としたものを用いるのが好ましい。また、
前記液晶表示素子又は空間光変調素子の構成において
は、支柱は、前記支柱が形成されている側の接着面積が
大きく、対向側の接着面積が小さいのが好ましい。
子の構成においては、有機高分子膜の材料としてポリイ
ミドを主成分としたものを用いるのが好ましい。また、
前記液晶表示素子又は空間光変調素子の構成において
は、支柱は、前記支柱が形成されている側の接着面積が
大きく、対向側の接着面積が小さいのが好ましい。
【0015】
【作用】前記液晶表示素子又は空間光変調素子の構成に
よれば、液晶層の層厚を均一なものとすることができる
ので、高コントラストな液晶表示素子又は空間光変調素
子を実現することができる。
よれば、液晶層の層厚を均一なものとすることができる
ので、高コントラストな液晶表示素子又は空間光変調素
子を実現することができる。
【0016】また、前記空間光変調素子の構成におい
て、支柱が隣接する反射膜間に形成されているという好
ましい構成によれば、反射効率が低下することはないの
で、さらに高コントラストな空間光変調素子を実現する
ことができる。
て、支柱が隣接する反射膜間に形成されているという好
ましい構成によれば、反射効率が低下することはないの
で、さらに高コントラストな空間光変調素子を実現する
ことができる。
【0017】また、前記空間光変調素子の構成におい
て、支柱が、反射膜と第2の電極との間の液晶層の層厚
を一定に保持する第1の支柱と、前記光導電層の周辺部
における前記第1の基板と前記第2の基板との間の液晶
層の層厚を一定に保持する第2の支柱とからなるという
好ましい構成によれば、画素部と周辺部の液晶層の層厚
を均一に保持することができる。
て、支柱が、反射膜と第2の電極との間の液晶層の層厚
を一定に保持する第1の支柱と、前記光導電層の周辺部
における前記第1の基板と前記第2の基板との間の液晶
層の層厚を一定に保持する第2の支柱とからなるという
好ましい構成によれば、画素部と周辺部の液晶層の層厚
を均一に保持することができる。
【0018】また、前記液晶表示素子又は空間光変調素
子の構成において、有機高分子膜の材料としてポリイミ
ドを主成分としたものを用いるという好ましい構成によ
れば、硬質な膜となるために機械的強度が強く、また、
絶縁性に優れているために、欠陥の無い良好な特性を有
する液晶表示素子又は空間光変調素子を実現することが
できる。
子の構成において、有機高分子膜の材料としてポリイミ
ドを主成分としたものを用いるという好ましい構成によ
れば、硬質な膜となるために機械的強度が強く、また、
絶縁性に優れているために、欠陥の無い良好な特性を有
する液晶表示素子又は空間光変調素子を実現することが
できる。
【0019】また、前記液晶表示素子又は空間光変調素
子の構成において、支柱は、前記支柱が形成されている
側の接着面積が大きく、対向側の接着面積が小さいとい
う好ましい構成によれば、配向膜を形成するためのラビ
ング工程においてラビング処理を施しても支柱が倒れて
しまうことはない。また、支柱の対向側の接着面積が小
さいために、基板張り合わせ工程においても支柱全体に
かかる圧力が小さくなり、その結果、圧力による破壊を
も防止することができる。
子の構成において、支柱は、前記支柱が形成されている
側の接着面積が大きく、対向側の接着面積が小さいとい
う好ましい構成によれば、配向膜を形成するためのラビ
ング工程においてラビング処理を施しても支柱が倒れて
しまうことはない。また、支柱の対向側の接着面積が小
さいために、基板張り合わせ工程においても支柱全体に
かかる圧力が小さくなり、その結果、圧力による破壊を
も防止することができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。 (実施例1)図1は本発明に係る液晶表示素子の一実施
例を示す断面図である。
に説明する。 (実施例1)図1は本発明に係る液晶表示素子の一実施
例を示す断面図である。
【0021】図1に示すように、透明絶縁性基板101
(例えば、ガラス)の上には、透明導電性電極103
(例えば、ITO(インジウム−スズ酸化物)、SnO
x )と、液晶層107を配向する配向膜105とが順次
積層されている。また、対向側の透明導電性電極104
にも配向膜106が一様に成膜されている。さらに、両
透明導電性電極103、104間には有機高分子からな
る複数の支柱108が形成されており、これにより液晶
層107の層厚を一定に保つことができるようにされて
いる。尚、図1中、102は透明絶縁性基板(例えば、
ガラス)である。
(例えば、ガラス)の上には、透明導電性電極103
(例えば、ITO(インジウム−スズ酸化物)、SnO
x )と、液晶層107を配向する配向膜105とが順次
積層されている。また、対向側の透明導電性電極104
にも配向膜106が一様に成膜されている。さらに、両
透明導電性電極103、104間には有機高分子からな
る複数の支柱108が形成されており、これにより液晶
層107の層厚を一定に保つことができるようにされて
いる。尚、図1中、102は透明絶縁性基板(例えば、
ガラス)である。
【0022】液晶層107の液晶材料としては、強誘電
性液晶のカイラルスメクティックC液晶を用いるのが好
ましい。また、液晶層107の厚みは、反射型液晶表示
素子の場合であるので、約1μmに設定するのが出力光
のコントラスト比を高くできて好ましい。
性液晶のカイラルスメクティックC液晶を用いるのが好
ましい。また、液晶層107の厚みは、反射型液晶表示
素子の場合であるので、約1μmに設定するのが出力光
のコントラスト比を高くできて好ましい。
【0023】次に、上記構成を有する液晶表示素子の製
造方法を図2を参照しながら説明する。まず、厚みガラ
ス基板201、202上に、スパッタ蒸着法によってI
TOを0.05〜0.5μmの膜厚で成膜し、透明導電
性電極203、204を形成した(図2(a))。
造方法を図2を参照しながら説明する。まず、厚みガラ
ス基板201、202上に、スパッタ蒸着法によってI
TOを0.05〜0.5μmの膜厚で成膜し、透明導電
性電極203、204を形成した(図2(a))。
【0024】次いで、透明導電性電極203の上にポリ
アミック酸をスピンコートによって塗布し、300℃の
温度で1時間にわたって加熱することにより、膜厚が1
μmのポリイミド高分子膜205を形成した(図2
(b))。
アミック酸をスピンコートによって塗布し、300℃の
温度で1時間にわたって加熱することにより、膜厚が1
μmのポリイミド高分子膜205を形成した(図2
(b))。
【0025】次いで、ポリイミド高分子膜205の上
に、抵抗加熱蒸着法によってクロム206を成膜し(図
2(c))、フォトリソグラフィーによって、4μm
ψ、ピッチ10μmのレジストパターンを形成した。次
いで、過塩素酸等を含むエッチャントによりエッチング
した後、発煙硝酸によってレジストを除去した(以上、
図2(d))。
に、抵抗加熱蒸着法によってクロム206を成膜し(図
2(c))、フォトリソグラフィーによって、4μm
ψ、ピッチ10μmのレジストパターンを形成した。次
いで、過塩素酸等を含むエッチャントによりエッチング
した後、発煙硝酸によってレジストを除去した(以上、
図2(d))。
【0026】次いで、クロムパターンをエッチングマス
クとし、異方性ドライエッチング法により、隣接するク
ロムパターン間のポリイミド高分子膜205を除去した
(図2(e))。次いで、クロム206をウェットエッ
チング法によって除去することにより、支柱207を形
成した(図2(f))。この場合、ポリイミド高分子膜
205はクロムパターンより回り込むため、支柱207
の断面形状はほぼ台形状になる。
クとし、異方性ドライエッチング法により、隣接するク
ロムパターン間のポリイミド高分子膜205を除去した
(図2(e))。次いで、クロム206をウェットエッ
チング法によって除去することにより、支柱207を形
成した(図2(f))。この場合、ポリイミド高分子膜
205はクロムパターンより回り込むため、支柱207
の断面形状はほぼ台形状になる。
【0027】次いで、両基板上にポリアミック酸をスピ
ンコートによって塗布し、200℃の温度で1時間にわ
たって加熱することにより、膜厚が約200オングスト
ロームのポリイミド高分子膜を形成した。次いで、強誘
電性液晶分子の配向が素子の厚さ方向と平行になるよう
に配向処理を施し、配向膜208、209を形成した
(以上、図2(g))。尚、配向処理(ラビング処理)
はレーヨン樹脂布で表面を一定方向に擦ることによって
行った。
ンコートによって塗布し、200℃の温度で1時間にわ
たって加熱することにより、膜厚が約200オングスト
ロームのポリイミド高分子膜を形成した。次いで、強誘
電性液晶分子の配向が素子の厚さ方向と平行になるよう
に配向処理を施し、配向膜208、209を形成した
(以上、図2(g))。尚、配向処理(ラビング処理)
はレーヨン樹脂布で表面を一定方向に擦ることによって
行った。
【0028】次いで、ガラス基板202の上に熱硬化樹
脂を、液晶注入の開口部を除いて全体を包囲するように
スクリーン印刷した。次いで、これら一対のガラス基板
を張り合わせて真空袋に入れ、真空引きして密閉した
後、内部を真空状態に保ちながら約90℃の雰囲気中で
約30分間にわたって加熱し、さらに約150℃の雰囲
気中で約2時間にわたって加熱することにより、樹脂を
硬化させて液晶パネルを作製した。そして、真空状態で
強誘電性液晶を約80℃で加熱しながら、窒素ガスの導
入による加圧と毛管現象を利用して液晶パネルの開口部
から注入し、液晶パネルに強誘電性液晶を均一に充填し
た。尚、強誘電性液晶分子を均一配向とするために、こ
の素子を恒温槽中で液晶相転移温度以上の、例えば約9
0℃まで加熱し、約0.2℃/分の徐冷速度で室温に戻
した後、液晶パネルの開口部を樹脂で密閉した。これに
より、両基板間に、1μm厚の液晶層210が形成さ
れ、図1の構造を有する液晶表示素子が得られた(以
上、図2(h)。
脂を、液晶注入の開口部を除いて全体を包囲するように
スクリーン印刷した。次いで、これら一対のガラス基板
を張り合わせて真空袋に入れ、真空引きして密閉した
後、内部を真空状態に保ちながら約90℃の雰囲気中で
約30分間にわたって加熱し、さらに約150℃の雰囲
気中で約2時間にわたって加熱することにより、樹脂を
硬化させて液晶パネルを作製した。そして、真空状態で
強誘電性液晶を約80℃で加熱しながら、窒素ガスの導
入による加圧と毛管現象を利用して液晶パネルの開口部
から注入し、液晶パネルに強誘電性液晶を均一に充填し
た。尚、強誘電性液晶分子を均一配向とするために、こ
の素子を恒温槽中で液晶相転移温度以上の、例えば約9
0℃まで加熱し、約0.2℃/分の徐冷速度で室温に戻
した後、液晶パネルの開口部を樹脂で密閉した。これに
より、両基板間に、1μm厚の液晶層210が形成さ
れ、図1の構造を有する液晶表示素子が得られた(以
上、図2(h)。
【0029】以上のような方法を採用すれば、支柱20
7を容易に形成することができ、その結果、支柱207
によって基板の間隔を一定に保持することにより液晶層
210の層厚を均一なものとすることができるので、高
コントラストな液晶表示素子を実現することができる。
7を容易に形成することができ、その結果、支柱207
によって基板の間隔を一定に保持することにより液晶層
210の層厚を均一なものとすることができるので、高
コントラストな液晶表示素子を実現することができる。
【0030】支柱207を形成する有機高分子膜の材料
としては、上記したようなポリイミドを主成分としたも
のを用いるのが好ましい。硬質な膜であるために、ラビ
ング工程や基板張り合わせ工程などの機械的な強度に強
く、破壊され難いからである。また、膜を簡易に形成す
ることができ、絶縁性に優れているために、欠陥の無い
良好な特性を有する液晶表示素子を実現することができ
る。
としては、上記したようなポリイミドを主成分としたも
のを用いるのが好ましい。硬質な膜であるために、ラビ
ング工程や基板張り合わせ工程などの機械的な強度に強
く、破壊され難いからである。また、膜を簡易に形成す
ることができ、絶縁性に優れているために、欠陥の無い
良好な特性を有する液晶表示素子を実現することができ
る。
【0031】また、支柱207の断面形状が台形となっ
ており、基板との接着面積が広いために、ラビング工程
においてラビング処理を施しても倒れてしまうことはな
い。また、支柱207の対向基板との接触面積が小さい
ために、基板張り合わせ工程においても支柱207全体
にかかる圧力が小さくなり、その結果、圧力による破壊
をも防止することができる。
ており、基板との接着面積が広いために、ラビング工程
においてラビング処理を施しても倒れてしまうことはな
い。また、支柱207の対向基板との接触面積が小さい
ために、基板張り合わせ工程においても支柱207全体
にかかる圧力が小さくなり、その結果、圧力による破壊
をも防止することができる。
【0032】(実施例2)図3は本発明に係る空間光変
調素子を示す断面図である。図3に示すように、透明絶
縁性基板301(例えば、ガラス)の上には、透明導電
性電極303(例えば、ITO、SnOx )と、整流性
を有する光導電層305(例えば、ダイオード構造を有
するアモルファスシリコン半導体)とが順次積層されて
いる。また、光導電層305の上には、分離した微小形
状の第1及び第2の画素306、307と、液晶層31
2を配向する配向膜310とが順に配置されている。ま
た、画素間の光導電層305には溝が形成されており、
この溝の底には読み出し光に対する出力遮光膜308
(例えば、Al、Ti、Cr、Ag、Au、Ta、Pt
などの金属膜)が形成されている。また、前記溝の中に
は絶縁層309が形成されている。また、対向側の透明
導電性電極304にも配向膜311が一様に成膜されて
いる。また、両透明導電性電極303、304間には有
機高分子からなる複数の支柱313が形成されており、
これにより液晶層312の層厚を一定に保つことができ
るようにされている。尚、図3中、302は透明絶縁性
基板である。
調素子を示す断面図である。図3に示すように、透明絶
縁性基板301(例えば、ガラス)の上には、透明導電
性電極303(例えば、ITO、SnOx )と、整流性
を有する光導電層305(例えば、ダイオード構造を有
するアモルファスシリコン半導体)とが順次積層されて
いる。また、光導電層305の上には、分離した微小形
状の第1及び第2の画素306、307と、液晶層31
2を配向する配向膜310とが順に配置されている。ま
た、画素間の光導電層305には溝が形成されており、
この溝の底には読み出し光に対する出力遮光膜308
(例えば、Al、Ti、Cr、Ag、Au、Ta、Pt
などの金属膜)が形成されている。また、前記溝の中に
は絶縁層309が形成されている。また、対向側の透明
導電性電極304にも配向膜311が一様に成膜されて
いる。また、両透明導電性電極303、304間には有
機高分子からなる複数の支柱313が形成されており、
これにより液晶層312の層厚を一定に保つことができ
るようにされている。尚、図3中、302は透明絶縁性
基板である。
【0033】本空間光変調素子の駆動は、両透明導電性
電極303、304間にパルス電圧を印加することによ
ってなされる。そして、光導電層305が成膜されてい
る透明絶縁性基板301側からの書き込み光315によ
って光導電層305に情報が書き込まれる。書き込み光
315の強度に応じて光導電層305の電気抵抗が減少
し、第2の画素307と対向する透明導電性電極304
とに挟まれた液晶層312に印加される電圧が増大す
る。この電圧の大きさに応じて液晶層312の配向が変
化する。この液晶層312を通過する直線偏光の読み出
し光316は、第2の画素307で反射し再び液晶層3
12を通過した後、検光子318を通り、出力光319
として液晶層312に書き込まれた情報が読み出され
る。尚、図3中、317は偏光子である。
電極303、304間にパルス電圧を印加することによ
ってなされる。そして、光導電層305が成膜されてい
る透明絶縁性基板301側からの書き込み光315によ
って光導電層305に情報が書き込まれる。書き込み光
315の強度に応じて光導電層305の電気抵抗が減少
し、第2の画素307と対向する透明導電性電極304
とに挟まれた液晶層312に印加される電圧が増大す
る。この電圧の大きさに応じて液晶層312の配向が変
化する。この液晶層312を通過する直線偏光の読み出
し光316は、第2の画素307で反射し再び液晶層3
12を通過した後、検光子318を通り、出力光319
として液晶層312に書き込まれた情報が読み出され
る。尚、図3中、317は偏光子である。
【0034】光導電層305に使用する材料としては、
例えば、CdS、CdTe、CdSe、ZnS、ZnS
e、GaAs、GaN、GaP、GaAlAs、InP
等の化合物半導体、Se、SeTe、AsSe等の非晶
質半導体、Si、Ge、Si 1-x Cx 、Si1-x G
ex 、Ge1-x Cx (0<x<1)の多結晶又は非晶質
半導体、また、(1)フタロシアニン顔料(以下「P
c」と略す)、例えば、無金属Pc、XPc(X=C
u、Ni、Co、TiO、Mg、Si(OH)2 等)、
AlClPcCl、TiOClPcCl、InClPc
Cl、InClPc、InBrPcBrなど、(2)モ
ノアゾ色素、ジスアゾ色素等のアゾ系色素、(3)ペニ
レン酸無水化物及びペニレン酸イミドなどのペニレン系
顔料、(4)インジゴイド染料、(5)キナクリドン顔
料、(6)アントラキノン類、ピレンキノン類などの多
環キノン類、(7)シアニン色素、(8)キサンテン染
料、(9)PVK/TNFなどの電荷移動錯体、(1
0)ビリリウム塩染料とポリカーボネイト樹脂から形成
される共晶錯体、(11)アズレニウム塩化合物など有
機半導体等がある。
例えば、CdS、CdTe、CdSe、ZnS、ZnS
e、GaAs、GaN、GaP、GaAlAs、InP
等の化合物半導体、Se、SeTe、AsSe等の非晶
質半導体、Si、Ge、Si 1-x Cx 、Si1-x G
ex 、Ge1-x Cx (0<x<1)の多結晶又は非晶質
半導体、また、(1)フタロシアニン顔料(以下「P
c」と略す)、例えば、無金属Pc、XPc(X=C
u、Ni、Co、TiO、Mg、Si(OH)2 等)、
AlClPcCl、TiOClPcCl、InClPc
Cl、InClPc、InBrPcBrなど、(2)モ
ノアゾ色素、ジスアゾ色素等のアゾ系色素、(3)ペニ
レン酸無水化物及びペニレン酸イミドなどのペニレン系
顔料、(4)インジゴイド染料、(5)キナクリドン顔
料、(6)アントラキノン類、ピレンキノン類などの多
環キノン類、(7)シアニン色素、(8)キサンテン染
料、(9)PVK/TNFなどの電荷移動錯体、(1
0)ビリリウム塩染料とポリカーボネイト樹脂から形成
される共晶錯体、(11)アズレニウム塩化合物など有
機半導体等がある。
【0035】また、非晶質のSi、Ge、Si
1-x Cx 、Si1-x Gex 、Ge1-x Cx (以下、a−
Si、a−Ge、a−Si1-x Cx 、a−Si1-x Ge
x 、a−Ge1-x Cx のように略す)を光導電層305
として使用する場合には、水素又はハロゲン元素を含め
てもよく、誘電率を小さくしたり抵抗率を増加させるた
めに酸素又は窒素を含めてもよい。また、抵抗率を制御
するために、p型不純物であるB、Al、Gaなどの元
素、又はn型不純物であるP、As、Sbなどの元素を
添加してもよい。このように不純物を添加した非晶質材
料を積層してp/n型、p/i型、i/n型、p/i/
n型などの接合を形成し、光導電層305内に空乏層を
形成して誘電率及び暗抵抗あるいは動作電圧極性を制御
することもできる。また、このような非晶質材料だけで
はなく、上記の材料を2種類以上積層してヘテロ接合を
形成し、光導電層305内に空乏層を形成してもよい。
1-x Cx 、Si1-x Gex 、Ge1-x Cx (以下、a−
Si、a−Ge、a−Si1-x Cx 、a−Si1-x Ge
x 、a−Ge1-x Cx のように略す)を光導電層305
として使用する場合には、水素又はハロゲン元素を含め
てもよく、誘電率を小さくしたり抵抗率を増加させるた
めに酸素又は窒素を含めてもよい。また、抵抗率を制御
するために、p型不純物であるB、Al、Gaなどの元
素、又はn型不純物であるP、As、Sbなどの元素を
添加してもよい。このように不純物を添加した非晶質材
料を積層してp/n型、p/i型、i/n型、p/i/
n型などの接合を形成し、光導電層305内に空乏層を
形成して誘電率及び暗抵抗あるいは動作電圧極性を制御
することもできる。また、このような非晶質材料だけで
はなく、上記の材料を2種類以上積層してヘテロ接合を
形成し、光導電層305内に空乏層を形成してもよい。
【0036】尚、液晶層415の液晶材料としては、強
誘電性液晶のカイラルスメクティックC液晶を用いるの
が好ましい。また、液晶層415の厚みは、反射型空間
光変調素子の場合であるので、約1μmに設定するのが
出力光のコントラスト比を高くできて好ましい。
誘電性液晶のカイラルスメクティックC液晶を用いるの
が好ましい。また、液晶層415の厚みは、反射型空間
光変調素子の場合であるので、約1μmに設定するのが
出力光のコントラスト比を高くできて好ましい。
【0037】また、支柱410は、画素電極(第1及び
第2の画素404、405)上又は隣接する画素電極間
の上のどちらに形成してもよいが、画素電極間の上に形
成すれば、反射効率が低下することはないので、高コン
トラストな空間光変調素子を実現することができる。
第2の画素404、405)上又は隣接する画素電極間
の上のどちらに形成してもよいが、画素電極間の上に形
成すれば、反射効率が低下することはないので、高コン
トラストな空間光変調素子を実現することができる。
【0038】次に、上記構成を有する空間光変調素子の
製造方法を図4を参照しながら説明する。まず、厚みガ
ラス基板401の上に、スパッタ蒸着法によってITO
を0.05〜0.5μmの膜厚で成膜し、透明導電性電
極402を形成した。次いで、プラズマCVD法によっ
てp/i/nダイオード構造の水素化アモルファスシリ
コン(以下a−Si:Hと略す)膜を2μm程度の膜厚
で積層し、光導電層403を形成した。ここで、p層に
はボロンが400ppmだけドーピングされており、n
層にはリンが50ppmだけドーピングされている。ま
た、p層の膜厚は1000オングストローム、i層の膜
厚は1.7μm、n層の膜厚は2000オングストロー
ムである。次いで、光導電層403の面上に、抵抗加熱
蒸着法等によってクロム等の金属膜を2000オングス
トロームの膜厚で成膜し、フォトリソグラフィーによっ
て、20μm×20μm、ピッチ25μm、1000×
1000画素の約2μm厚のレジストパターンを形成し
た。次いで、過塩素酸等を含むエッチャントによりエッ
チングした後、発煙硝酸によってレジストを除去し、第
1の画素404を形成した。次いで、酸素とフッ化炭素
の混合ガスをマイクロ波を用いて励起した異方性ドライ
エッチング法により、第1の画素404をエッチングマ
スクとして光導電層(a−Si:H膜)403に1.3
μmの溝を設けた。この後、基板全面に再びアルミニウ
ムを3000オングストロームの膜厚で蒸着し、第2の
画素405及び出力遮光膜406を形成した。次いで、
炭素粒子を含有する光重合型の高分子膜を全面に塗布し
た後、高分子膜を硬化させるために約200℃の基板温
度で約10分間にわたって加熱する。そして、第2の画
素405の表面まで全面異方性ドライエッチングを施
し、絶縁層407を形成した(以上、図4(a))。
製造方法を図4を参照しながら説明する。まず、厚みガ
ラス基板401の上に、スパッタ蒸着法によってITO
を0.05〜0.5μmの膜厚で成膜し、透明導電性電
極402を形成した。次いで、プラズマCVD法によっ
てp/i/nダイオード構造の水素化アモルファスシリ
コン(以下a−Si:Hと略す)膜を2μm程度の膜厚
で積層し、光導電層403を形成した。ここで、p層に
はボロンが400ppmだけドーピングされており、n
層にはリンが50ppmだけドーピングされている。ま
た、p層の膜厚は1000オングストローム、i層の膜
厚は1.7μm、n層の膜厚は2000オングストロー
ムである。次いで、光導電層403の面上に、抵抗加熱
蒸着法等によってクロム等の金属膜を2000オングス
トロームの膜厚で成膜し、フォトリソグラフィーによっ
て、20μm×20μm、ピッチ25μm、1000×
1000画素の約2μm厚のレジストパターンを形成し
た。次いで、過塩素酸等を含むエッチャントによりエッ
チングした後、発煙硝酸によってレジストを除去し、第
1の画素404を形成した。次いで、酸素とフッ化炭素
の混合ガスをマイクロ波を用いて励起した異方性ドライ
エッチング法により、第1の画素404をエッチングマ
スクとして光導電層(a−Si:H膜)403に1.3
μmの溝を設けた。この後、基板全面に再びアルミニウ
ムを3000オングストロームの膜厚で蒸着し、第2の
画素405及び出力遮光膜406を形成した。次いで、
炭素粒子を含有する光重合型の高分子膜を全面に塗布し
た後、高分子膜を硬化させるために約200℃の基板温
度で約10分間にわたって加熱する。そして、第2の画
素405の表面まで全面異方性ドライエッチングを施
し、絶縁層407を形成した(以上、図4(a))。
【0039】次いで、ポリアミック酸をスピンコートに
よって塗布し、300℃の温度で1時間にわたって加熱
することにより、膜厚が1μmのポリイミド高分子膜4
08を形成した(図4(b))。
よって塗布し、300℃の温度で1時間にわたって加熱
することにより、膜厚が1μmのポリイミド高分子膜4
08を形成した(図4(b))。
【0040】次いで、ポリイミド高分子膜408の面上
に、抵抗加熱蒸着法によってクロム409を成膜し(図
4(c))、フォトリソグラフィーによって、4μm
ψ、ピッチ10μmのレジストパターンを形成した。次
いで、過塩素酸等を含むエッチャントによりエッチング
した後、発煙硝酸によってレジストを除去した(以上、
図4(d))。
に、抵抗加熱蒸着法によってクロム409を成膜し(図
4(c))、フォトリソグラフィーによって、4μm
ψ、ピッチ10μmのレジストパターンを形成した。次
いで、過塩素酸等を含むエッチャントによりエッチング
した後、発煙硝酸によってレジストを除去した(以上、
図4(d))。
【0041】次いで、クロムパターンをエッチングマス
クとし、異方性ドライエッチング法によってエッチング
を施し、クロムパターン間のポリイミド高分子膜408
を除去した(図4(e))。この場合、ポリイミド高分
子膜408はクロムパターンより回り込むため、ほぼ台
形状となった。次いで、ウェットエッチング法によって
クロム409を除去し、支柱410を形成した(図4
(f))。
クとし、異方性ドライエッチング法によってエッチング
を施し、クロムパターン間のポリイミド高分子膜408
を除去した(図4(e))。この場合、ポリイミド高分
子膜408はクロムパターンより回り込むため、ほぼ台
形状となった。次いで、ウェットエッチング法によって
クロム409を除去し、支柱410を形成した(図4
(f))。
【0042】次いで、他方の厚みガラス基板411上に
0.05〜0.5μm厚の透明導電性電極412を成膜
形成した後、両基板上にポリアミック酸をスピンコート
によって塗布し、200℃の温度で1時間にわたって加
熱することにより、膜厚が約200オングストロームの
ポリイミド高分子膜を形成した。次いで、強誘電性液晶
分子の配向が素子の厚さ方向と平行になるように配向処
理を施し、配向膜413、414を形成した(以上、図
4(g))。尚、配向処理(ラビング処理)はレーヨン
樹脂布で表面を一定方向に擦ることによって行った。
0.05〜0.5μm厚の透明導電性電極412を成膜
形成した後、両基板上にポリアミック酸をスピンコート
によって塗布し、200℃の温度で1時間にわたって加
熱することにより、膜厚が約200オングストロームの
ポリイミド高分子膜を形成した。次いで、強誘電性液晶
分子の配向が素子の厚さ方向と平行になるように配向処
理を施し、配向膜413、414を形成した(以上、図
4(g))。尚、配向処理(ラビング処理)はレーヨン
樹脂布で表面を一定方向に擦ることによって行った。
【0043】次いで、光導電層403を積層した側のガ
ラス基板401の上に、直径2.6μmの樹脂製ビーズ
を混合した熱硬化樹脂を、液晶注入の開口部を除いて光
導電層403の全体を包囲するようにスクリーン印刷し
た。次いで、これら一対のガラス基板を張り合わせて真
空袋に入れ、真空引きして密閉した後、内部を真空状態
に保ちながら約90℃の雰囲気中で約30分間にわたっ
て加熱し、さらに約150℃の雰囲気中で約2時間にわ
たって加熱することにより、樹脂を硬化させて液晶パネ
ルを作製した。そして、真空状態で強誘電性液晶を約8
0℃で加熱しながら、窒素ガスの導入による加圧と毛管
現象を利用して液晶パネルの開口部から注入し、液晶パ
ネルに強誘電性液晶を均一に充填した。尚、強誘電性液
晶分子を均一配向とするために、この素子を恒温槽中で
液晶相転移温度以上の、例えば約90℃まで加熱し、約
0.2℃/分の徐冷速度で室温に戻した後、液晶パネル
の開口部を樹脂で密閉した。これにより、両基板間に、
1μm厚の液晶層415が形成され、図3の構造を有す
る空間光変調素子が得られた(以上、図4(h))。
ラス基板401の上に、直径2.6μmの樹脂製ビーズ
を混合した熱硬化樹脂を、液晶注入の開口部を除いて光
導電層403の全体を包囲するようにスクリーン印刷し
た。次いで、これら一対のガラス基板を張り合わせて真
空袋に入れ、真空引きして密閉した後、内部を真空状態
に保ちながら約90℃の雰囲気中で約30分間にわたっ
て加熱し、さらに約150℃の雰囲気中で約2時間にわ
たって加熱することにより、樹脂を硬化させて液晶パネ
ルを作製した。そして、真空状態で強誘電性液晶を約8
0℃で加熱しながら、窒素ガスの導入による加圧と毛管
現象を利用して液晶パネルの開口部から注入し、液晶パ
ネルに強誘電性液晶を均一に充填した。尚、強誘電性液
晶分子を均一配向とするために、この素子を恒温槽中で
液晶相転移温度以上の、例えば約90℃まで加熱し、約
0.2℃/分の徐冷速度で室温に戻した後、液晶パネル
の開口部を樹脂で密閉した。これにより、両基板間に、
1μm厚の液晶層415が形成され、図3の構造を有す
る空間光変調素子が得られた(以上、図4(h))。
【0044】(実施例3)上記実施例2の基板張り合わ
せ工程(図4(h))においては、光導電層403から
液晶層415までの厚み分のビーズをシール樹脂に混入
させてシール印刷している。しかし、この場合には、ビ
ーズがシール樹脂に均一に混入されにくいため、画素部
と周辺部の液晶層415の層厚に不均一が生じる虞れが
ある。また、シール剤の厚さとビーズの系を考慮しなけ
ればならないため、周辺部の間隙を正確に求めることは
困難である。
せ工程(図4(h))においては、光導電層403から
液晶層415までの厚み分のビーズをシール樹脂に混入
させてシール印刷している。しかし、この場合には、ビ
ーズがシール樹脂に均一に混入されにくいため、画素部
と周辺部の液晶層415の層厚に不均一が生じる虞れが
ある。また、シール剤の厚さとビーズの系を考慮しなけ
ればならないため、周辺部の間隙を正確に求めることは
困難である。
【0045】しかし、図5に示す構造を採用すれば、こ
れらの課題を簡単に解消することができる。すなわち、
第2の画素508と第2の電極504との間の液晶層5
14の層厚を一定に保持する第1の支柱510と、光導
電層505の周辺515における第1の基板501と第
2の基板502との間の液晶層514の層厚を一定に保
持する第2の支柱511とを形成することにより、画素
部と周辺部の液晶層514の層厚を均一に保持すること
ができる。尚、図5中、503は第1の電極、506は
絶縁層、507は出力遮光膜、509は第1の画素、5
12、513は配向膜である。
れらの課題を簡単に解消することができる。すなわち、
第2の画素508と第2の電極504との間の液晶層5
14の層厚を一定に保持する第1の支柱510と、光導
電層505の周辺515における第1の基板501と第
2の基板502との間の液晶層514の層厚を一定に保
持する第2の支柱511とを形成することにより、画素
部と周辺部の液晶層514の層厚を均一に保持すること
ができる。尚、図5中、503は第1の電極、506は
絶縁層、507は出力遮光膜、509は第1の画素、5
12、513は配向膜である。
【0046】次に、上記構成を有する空間光変調素子の
製造方法を図5を参照しながら説明する。まず、絶縁層
506を形成した後、図4の工程(b)〜(f)と同様
にして光導電層505側の第2の画素508、508間
の上に第1の支柱510を形成する。
製造方法を図5を参照しながら説明する。まず、絶縁層
506を形成した後、図4の工程(b)〜(f)と同様
にして光導電層505側の第2の画素508、508間
の上に第1の支柱510を形成する。
【0047】次いで、ガラス基板(第2の基板)502
上に透明導電性電極(第2の電極)504を形成した
後、3.6μmのポリイミド高分子膜を形成する。ここ
で、ポリイミド高分子膜の膜厚は、第1の電極503か
ら第2の電極504までの膜の総厚(光導電層、液晶
層、第1及び第2の画素)に0.5μmを加算した厚さ
とする。次いで、抵抗加熱蒸着法によってクロムを成膜
し、フォトリソグラフィーによって、5μmψ、ピッチ
100μmのレジストパターンを形成する。次いで、過
塩素酸等を含むエッチャントによりエッチングした後、
発煙硝酸によってレジストを除去する。次いで、クロム
パターンをエッチングマスクとし、異方性ドライエッチ
ング法によってポリイミド高分子膜にエッチングを施
し、第2の支柱511を形成する。尚、第2の支柱51
1は、対向側基板の透明導電性電極 (第2の電極)5
04又はガラス基板(第2の基板)502の上に形成す
る。また、第2の支柱511は、光導電層505の周辺
と対向するように形成する。
上に透明導電性電極(第2の電極)504を形成した
後、3.6μmのポリイミド高分子膜を形成する。ここ
で、ポリイミド高分子膜の膜厚は、第1の電極503か
ら第2の電極504までの膜の総厚(光導電層、液晶
層、第1及び第2の画素)に0.5μmを加算した厚さ
とする。次いで、抵抗加熱蒸着法によってクロムを成膜
し、フォトリソグラフィーによって、5μmψ、ピッチ
100μmのレジストパターンを形成する。次いで、過
塩素酸等を含むエッチャントによりエッチングした後、
発煙硝酸によってレジストを除去する。次いで、クロム
パターンをエッチングマスクとし、異方性ドライエッチ
ング法によってポリイミド高分子膜にエッチングを施
し、第2の支柱511を形成する。尚、第2の支柱51
1は、対向側基板の透明導電性電極 (第2の電極)5
04又はガラス基板(第2の基板)502の上に形成す
る。また、第2の支柱511は、光導電層505の周辺
と対向するように形成する。
【0048】次に、図4の工程(g)と同様にして両基
板に配向膜512、513を形成する。光導電層505
を積層した側のガラス基板501の上に熱硬化樹脂を、
液晶注入の開口部を除いて光導電層505の全体を包囲
するようにスクリーン印刷する。次いで、これら一対の
ガラス基板を張り合わせ、図4の工程(h)と同様にし
て樹脂を熱硬化させて液晶を注入すれば、図5に示す空
間光変調素子が得られる。
板に配向膜512、513を形成する。光導電層505
を積層した側のガラス基板501の上に熱硬化樹脂を、
液晶注入の開口部を除いて光導電層505の全体を包囲
するようにスクリーン印刷する。次いで、これら一対の
ガラス基板を張り合わせ、図4の工程(h)と同様にし
て樹脂を熱硬化させて液晶を注入すれば、図5に示す空
間光変調素子が得られる。
【0049】尚、本実施例3においては、第1の支柱5
10を第1の基板501側に形成し、第2の支柱511
を第2に基板502側に形成しているが、必ずしもこの
構成に限定されるものではなく、各々逆の基板側に形成
してもよい。
10を第1の基板501側に形成し、第2の支柱511
を第2に基板502側に形成しているが、必ずしもこの
構成に限定されるものではなく、各々逆の基板側に形成
してもよい。
【0050】次に、上記実施例2、3において作製した
空間光変調素子を投写型ディスプレイとして評価した。
図6に投写型ディスプレイ装置の模式図を示す。
空間光変調素子を投写型ディスプレイとして評価した。
図6に投写型ディスプレイ装置の模式図を示す。
【0051】本実施例によって得られた空間光変調素子
601に、CRTディスプレイ602によって光書き込
みを行う。素子の画素数は縦480横650である。読
み出し用の光源605(メタルハライドランプ)をコン
デンサーレンズ604、偏光ビームスプリッタ603を
介して空間光変調素子601に照射する。出力像はレン
ズ606で拡大されスクリーン607に映し出される。
CRTディスプレイ602上の各ドットが空間光変調素
子601の分離された画素内に書き込まれると、スクリ
ーン607上では四角形状に変換される。
601に、CRTディスプレイ602によって光書き込
みを行う。素子の画素数は縦480横650である。読
み出し用の光源605(メタルハライドランプ)をコン
デンサーレンズ604、偏光ビームスプリッタ603を
介して空間光変調素子601に照射する。出力像はレン
ズ606で拡大されスクリーン607に映し出される。
CRTディスプレイ602上の各ドットが空間光変調素
子601の分離された画素内に書き込まれると、スクリ
ーン607上では四角形状に変換される。
【0052】空間光変調素子601の開口率は80%と
大きく明るい画像が得られ、100インチ相当の大きさ
に拡大した像はスクリーン607上で1000ルーメン
以上の光束を持つ。また、スクリーン607上での画像
のコントラストは200:1、解像度は縦方向650本
TVライン数であることが確認された。また、動画像を
出力したところ、ビデオレートの動きに対して残像はな
く鮮明な高輝度画像が得られた。
大きく明るい画像が得られ、100インチ相当の大きさ
に拡大した像はスクリーン607上で1000ルーメン
以上の光束を持つ。また、スクリーン607上での画像
のコントラストは200:1、解像度は縦方向650本
TVライン数であることが確認された。また、動画像を
出力したところ、ビデオレートの動きに対して残像はな
く鮮明な高輝度画像が得られた。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る液晶
表示素子又は空間光変調素子の構成によれば、液晶層の
層厚を均一なものとすることができるので、高コントラ
ストな液晶表示素子又は空間光変調素子を実現すること
ができる。
表示素子又は空間光変調素子の構成によれば、液晶層の
層厚を均一なものとすることができるので、高コントラ
ストな液晶表示素子又は空間光変調素子を実現すること
ができる。
【0054】また、前記空間光変調素子の構成におい
て、支柱が隣接する反射膜間に形成されているという好
ましい構成によれば、反射効率が低下することはないの
で、さらに高コントラストな空間光変調素子を実現する
ことができる。
て、支柱が隣接する反射膜間に形成されているという好
ましい構成によれば、反射効率が低下することはないの
で、さらに高コントラストな空間光変調素子を実現する
ことができる。
【0055】また、前記空間光変調素子の構成におい
て、支柱が、反射膜と第2の電極との間の液晶層の層厚
を一定に保持する第1の支柱と、前記光導電層の周辺部
における前記第1の基板と前記第2の基板との間の液晶
層の層厚を一定に保持する第2の支柱とからなるという
好ましい構成によれば、画素部と周辺部の液晶層の層厚
を均一に保持することができる。
て、支柱が、反射膜と第2の電極との間の液晶層の層厚
を一定に保持する第1の支柱と、前記光導電層の周辺部
における前記第1の基板と前記第2の基板との間の液晶
層の層厚を一定に保持する第2の支柱とからなるという
好ましい構成によれば、画素部と周辺部の液晶層の層厚
を均一に保持することができる。
【0056】また、前記液晶表示素子又は空間光変調素
子の構成において、有機高分子膜の材料としてポリイミ
ドを主成分としたものを用いるという好ましい構成によ
れば、硬質な膜となるために機械的強度が強く、また、
絶縁性に優れているために、欠陥の無い良好な特性を有
する液晶表示素子又は空間光変調素子を実現することが
できる。
子の構成において、有機高分子膜の材料としてポリイミ
ドを主成分としたものを用いるという好ましい構成によ
れば、硬質な膜となるために機械的強度が強く、また、
絶縁性に優れているために、欠陥の無い良好な特性を有
する液晶表示素子又は空間光変調素子を実現することが
できる。
【0057】また、前記液晶表示素子又は空間光変調素
子の構成において、支柱は、前記支柱が形成されている
側の接着面積が大きく、対向側の接着面積が小さいとい
う好ましい構成によれば、配向膜を形成するためのラビ
ング工程においてラビング処理を施しても支柱が倒れて
しまうことはない。また、支柱の対向側の接着面積が小
さいために、基板張り合わせ工程においても支柱全体に
かかる圧力が小さくなり、その結果、圧力による破壊を
も防止することができる。
子の構成において、支柱は、前記支柱が形成されている
側の接着面積が大きく、対向側の接着面積が小さいとい
う好ましい構成によれば、配向膜を形成するためのラビ
ング工程においてラビング処理を施しても支柱が倒れて
しまうことはない。また、支柱の対向側の接着面積が小
さいために、基板張り合わせ工程においても支柱全体に
かかる圧力が小さくなり、その結果、圧力による破壊を
も防止することができる。
【図1】本発明に係る液晶表示素子の一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】液晶表示素子の製造方法の一実施例を示す工程
図である。
図である。
【図3】本発明に係る空間光変調素子の一実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】空間光変調素子の製造方法の一実施例を示す工
程図である。
程図である。
【図5】本発明に係る空間光変調素子の他の実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】本発明に係る空間光変調素子を用いて作製した
投写型ディスプレイ装置の模式図である。
投写型ディスプレイ装置の模式図である。
101 透明絶縁性基板(第1の基板) 102 透明絶縁性基板(第2の基板) 103 透明導電性電極(第1の電極) 104 透明導電性電極(第2の電極) 105 配向膜 106 配向膜 107 液晶層 108 支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川本 三紀子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小川 久仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 第1の基板と、前記第1の基板に対向す
る第2の基板と、前記第1の基板上の第1の電極と、前
記第2の基板上の第2の電極と、前記第1及び第2の電
極上の配向膜と、前記第1の電極と前記第2の電極との
間に挿入された液晶層とを少なくとも備えた液晶表示素
子であって、前記第1の電極と前記第2の電極との間隙
を一定に保持する有機高分子膜からなる複数の支柱を、
前記第1又は第2の電極の上に形成したことを特徴とす
る液晶表示素子。 - 【請求項2】 第1の基板と、前記第1の基板に対向す
る第2の基板と、前記第1の基板上の第1の電極と、前
記第2の基板上の第2の電極と、前記第1の電極に電気
的に接続され、複数の画素部分と、前記複数の画素部分
の間にある画素間部分とを有し、前記画素部分の各々が
前記画素間部分によって電気的に分離された光導電層
と、前記光導電層の前記画素部分に電気的に接続され、
かつ、相互に電気的に分離された複数の反射膜と、前記
複数の反射膜と前記第2の電極との間に挿入された液晶
層とを少なくとも備えた空間光変調素子であって、前記
反射膜と前記第2の電極との間隙を一定に保持する有機
高分子からなる複数の支柱を、前記反射膜側又は第2の
電極側に形成したことを特徴とする空間光変調素子。 - 【請求項3】 光導電層が整流性を有する請求項2に記
載の空間光変調素子。 - 【請求項4】 支柱が隣接する反射膜間に形成された請
求項2に記載の空間光変調素子。 - 【請求項5】 支柱が、反射膜と第2の電極との間の液
晶層の層厚を一定に保持する第1の支柱と、前記光導電
層の周辺部における前記第1の基板と前記第2の基板と
の間の液晶層の層厚を一定に保持する第2の支柱とから
なる請求項2に記載の空間光変調素子。 - 【請求項6】 支柱の一方が反射膜上又は反射膜間上に
形成され、前記支柱の他方が前記第1の基板上の前記光
導電層を含まない周辺領域もしくは前記周辺領域と対向
する前記第2の基板又は第2の電極上に形成された請求
項5に記載の空間光変調素子。 - 【請求項7】 有機高分子膜の材料としてポリイミドを
主成分としたものを用いる請求項1に記載の液晶表示素
子又は請求項2に記載の空間光変調素子。 - 【請求項8】 支柱は、前記支柱が形成されている側の
接着面積が大きく、対向側の接着面積が小さい請求項1
に記載の液晶表示素子又は請求項2に記載の空間光変調
素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23269293A JPH0784267A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 液晶表示素子及び空間光変調素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23269293A JPH0784267A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 液晶表示素子及び空間光変調素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0784267A true JPH0784267A (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=16943289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23269293A Pending JPH0784267A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 液晶表示素子及び空間光変調素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0784267A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6563562B2 (en) | 1997-10-24 | 2003-05-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid crystal panel with holding substrate having fixing protuberances |
JP2006171789A (ja) * | 1999-07-06 | 2006-06-29 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 表示装置 |
JP2007206373A (ja) * | 2006-02-01 | 2007-08-16 | Sony Corp | 光学素子および表示装置 |
CN100399136C (zh) * | 2005-09-19 | 2008-07-02 | 联诚光电股份有限公司 | 液晶显示面板及其制造方法 |
JP2009230152A (ja) * | 2009-06-04 | 2009-10-08 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 液晶表示装置の作製方法 |
JP2011103001A (ja) * | 2011-01-05 | 2011-05-26 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 液晶表示装置 |
US9343570B2 (en) | 1999-07-06 | 2016-05-17 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and fabrication method thereof |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP23269293A patent/JPH0784267A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6563562B2 (en) | 1997-10-24 | 2003-05-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid crystal panel with holding substrate having fixing protuberances |
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JP4713365B2 (ja) * | 1999-07-06 | 2011-06-29 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 液晶表示装置、及び電子機器 |
US9343570B2 (en) | 1999-07-06 | 2016-05-17 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and fabrication method thereof |
US9786787B2 (en) | 1999-07-06 | 2017-10-10 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and fabrication method thereof |
JP2018142021A (ja) * | 1999-07-06 | 2018-09-13 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 液晶表示装置 |
JP2019133180A (ja) * | 1999-07-06 | 2019-08-08 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 液晶表示装置 |
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