JPH0783533B2 - 被覆電線の中間ストリップ領域の処理方法 - Google Patents

被覆電線の中間ストリップ領域の処理方法

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JPH0783533B2
JPH0783533B2 JP1025999A JP2599989A JPH0783533B2 JP H0783533 B2 JPH0783533 B2 JP H0783533B2 JP 1025999 A JP1025999 A JP 1025999A JP 2599989 A JP2599989 A JP 2599989A JP H0783533 B2 JPH0783533 B2 JP H0783533B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、被覆電線の中間ストリップ領域の処理方法
およびその装置に関する。
(従来の技術とその課題) 第19図は中間ストリップされたハーネス1を示す斜視図
である。同図に示すように、このハーネス1は両端の被
覆部2が剥取られ、それにより露出した芯線3,3にそれ
ぞれ端子4,4が圧着されるとともに、中間ストリップ領
域の被覆部2が剥取られてその領域の芯線3が露出して
いる。このようなハーネス1は、例えばその中間ストリ
ップ領域の芯線3に別のハーネスの端部を接続し、二股
ハーネスとして利用されるのが一般的である。
ところで、この種のハーネス1を製造する従来の方法と
しては、被覆電線の中間ストリップ領域に対応する被覆
部を剥取る中間ストリップ工程を行ない、その後その電
線を所定寸法に切断する切断工程、切断された電線の端
部の被覆部を剥取る端部剥取工程を順次行なって、最後
に剥取端部に端子を圧着する端子圧着工程を行ない、そ
して上記ハーネス1を製造するような方法が最も一般的
に行なわれている。
しかしながら、上記中間ストリップ工程における被覆電
線の中間ストリップ領域の被覆部のみを精度よく剥取る
ことは本質的に困難であり、中間ストリップ工程の実施
に用いられる従来の中間ストリップ装置では、被覆電線
の中間ストリップ領域に対応する被覆部を安定して除去
できない。このため、中間ストリップ領域の被覆部が残
されたままその後の切断工程等に送り込まれることがあ
り、除去し残された被覆部の影響により切断工程におい
て測長精度が著しく低下してしまったり、あるいは切断
工程等において被覆部が脱落して塵埃となる等、次工程
で支障を来たすという問題があった。
このような問題を解決する方法として、中間ストリップ
領域に対応する被覆部を、その被覆部が脱落せず、しか
も作業者による被覆部の剥取りが容易に行なわれる程度
にまで処理し、被覆部が残された状態で作業者により上
記被覆部の剥取りを行なうことが考えられる。
(発明の目的) この発明は、上記観点に基づいてなされたもので、中間
ストリップ領域の被覆部が脱落されることなく、しかも
作業者により被覆部を容易に除去できるように被覆電線
を処理できる中間ストリップ領域の処理方法およびその
装置を提供することを目的とする。
(目的を達成するための手段) 請求項1記載の発明は、被覆電線の中間ストリップ領域
に対応する被覆部の剥取を容易にするための被覆電線の
中間ストリップ領域の処理方法であって、上記目的を達
成するため、前記中間ストリップ領域に対応する被覆部
に、被覆電線の長手方向に沿って芯線に達しない程度に
スリット状の切込溝を形成する工程と、前記中間ストリ
ップ領域の被覆部が芯線から脱落しないように、前記切
込溝の両側で前記芯線に達するまで被覆部全周に切込み
を入れる工程とを含むようにしている。
請求項2記載の発明は、被覆電線の中間ストリップ領域
に対応する被覆部の剥取を容易にするための被覆電線の
中間ストリップ領域の処理装置であって、上記目的を達
成するため、前記被覆電線が張り渡されるようにその中
間ストリップ領域の両側をクランプするクランプ手段、
前記被覆部に切込まれた状態で被覆電線の長手方向に沿
って移動することにより芯線に達しない程度に前記被覆
部に切込溝を形成する切裂用カッターと、前記被覆電線
を挟み込むことにより前記被覆部全周に芯線まで達する
ような切込みを入れる切込用カッターとが、前記中間ス
トリップ領域の近傍位置において前記長手方向に沿って
一定間隔を保った状態で長手方向に沿って移動自在に配
置されたカッター部、前記切裂用および切込用カッター
の作動と、前記カッター部の前記長手方向への移動を駆
動する駆動手段、前記被覆電線の被覆部に前記切裂用カ
ッターを芯線に達しない程度に切込ませて前記カッター
部を前記長手方向に沿って移動させることにより前記被
覆部に切込溝を形成する切裂処理と、前記切込用カッタ
ーが前記切込溝の一端側に位置するように前記カッター
部を移動させてから前記切込用カッターを作動させて被
覆部全周に切込みを入れる第1の切込処理と、前記切込
用カッターが前記切込溝の他端側に位置するように前記
カッター部を移動させてから前記切込用カッターを作動
させて被覆部全周に切込みを入れる第2の切込処理とが
行なわれるように前記駆動手段の駆動を制御する制御手
段とを備える。
(実施例) 第1図は請求項2記載の発明に関連した被覆電線の中間
ストリップ領域の処理装置を示す概略斜視図、第2図は
第1図のII−II線断面図である。なお、この処理装置
は、請求項1記載の発明に共通な実施例方法を実現する
装置ともなっている。
両図に示すように、この処理装置は、平行に配置された
状態で矢符P方向にそれぞれ送給される2本の被覆電線
50a,50bを2本同時に処理する装置であって、被覆電線5
0a,50bの長手方向に沿った前後方向(矢符P,Qに示す)
に移動自在なカッター部60と、カッター部60に支持され
た2本の被覆電線50a,50bにそれぞれ対応して2組ずつ
配置された切込用および切裂用カッター70a,70b,80a,80
bと、カッター部60の前後位置にそれぞれ配置され2本
の被覆電線50a,50bをそれぞれ把持・解除自在な上流側
および下流側クランプ90,100と、上流側クランプ90の電
線送給方向Pに対し上流側に配置され被覆電線50a,50b
を2本同時に矢符P方向に間欠的に送給可能な測長ロー
ラ110と、下流側クランプ100の電線送給方向Pに対し下
流側に配置されたドローローラ120とを有している。そ
して、2本の被覆電線50a,50bが測長ローラ110により矢
符P方向に所定量送給されてから、被覆電線50a,50bが
両クランプ90,100により張り渡されるようにクランプさ
れ、その状態でカッター部60を矢符P,Qに示す前後方向
に適当に移動(その詳細は後述する)させる一方、各カ
ッター70a,70b,80a,80bを適当に作動(その詳細は後述
する)させて、被覆電線50a,50bのそれぞれの中間スト
リップ領域に対応する被覆部に切込,切裂処理が施され
るように構成されている。また、切込,切裂処理後は、
両クランプ90,100の被覆電線50a,50bへの把持を解除し
てから、測長ローラ110およびドローローラ120により被
覆電線50a,50bが下流側に送り出されるとともに、次の
中間ストリップ領域に対応する被覆部がカッター部60へ
送り込まれるように構成されている。こうして上述の動
作が繰り返され、これにより被覆電線50a,50bの中間ス
トリップ領域の被覆部が連続的に処理される。
第3図は上記処理装置の平面図、第4図は第3図のIV−
IV線断面図、第5図は第3図のV−V線断面図、第6図
は第3図のVI−VI線断面図である。第1図ないし第6図
に示すように、上流側および下流側クランプ90,100をそ
れぞれ支持するクランプブラケット91,101には、2本の
シャフト92,92が相互に平行で矢符R,Sに示す左右方向に
間隔を保った状態で、矢符P,Qに示す前後方向に摺動自
在となるように支持される。さらに、2本のシャフト9
2,92の前後両端は、連結バー93,94により相互に連結さ
れて、2本のシャフト92,92が一体的に前後方向に移動
するように構成される。一方、ドローローラ120を支持
するローラブラケット121には、上記連結バー94の左右
方向に対する中央部に対応してシリンダ122の胴部本体
が固定されるとともに、シリンダ122のピストンロッド
先端が上記連結バー94に固定されて、シリンダ122によ
りそのピストンロッドが進退移動されると、2本のシャ
フト92,92が前後方向に移動するように構成されてい
る。
2本のシャフト92,92には、相互に矢符P,Qに示す前後方
向に間隔を保った状態でシャフト92,92と一体的に移動
するように第1および第2移動プレート61,62がそれぞ
れ固定される。第1および第2移動プレート61,62のそ
れぞれの両側部上端には、それぞれ矢符P,Qに示す前後
方向に沿って延びるレール63a,63bが固定される。ま
た、第2移動プレート62の中央には、ピストンロッド貫
通穴62aが形成され、この貫通穴62aにピストンロッドが
収容されるようにしてシリンダ64の胴部本体が第2移動
プレート62に固定される。
一方、第1および第2移動プレート61,62の上部に配置
されるカッター部60は、底板65と、底板65の左右両側端
部に沿って取付けられた左右両側壁66a,66bと、底板65
の前後両端部に沿って取付けられた前後壁67,68とを有
している。第5図および第6図に示すように、底板65の
下面には、上記レール63a,63bに対応して略L形のガイ
ド部材69a,69bが取付けられ、その略L形のガイド部材6
9a,69bと、底板65の下面とで形成されるそれぞれの溝内
に上記レール63a,63bをスライド自在に収容することに
より、第1および第2移動プレート61,62に対しカッタ
ー部60が矢符P,Qに示す前後方向に移動自在となるよう
に構成される。さらに、第1および第2移動プレート6
1,62間に対応する底板65の下面中央には、略L形の連結
部材71の水平片が固定されるとともに、垂直片が上記シ
リンダ64のピストンロッド先端に連結される。これによ
り、シリンダ64のピストンロッドが進退駆動されると、
カッター部60が第1および第2移動プレート61,62に対
し矢符P,Qに示す前後方向に移動するように構成され、
しかも上述したようにシリンダ122の駆動によりシャフ
ト92,92が前後方向に摺動されると、カッター部60が第
1および第2移動プレート61,62とともに、前後方向に
移動するように構成されている。
カッター部60の前後壁67,68の内面には、2本のガイド
レール72,72が矢符R,Sに示す左右方向に沿って配置され
るように取付けられる。2本のガイドレール72,73のう
ち前壁67に設けられたガイドレール72には、2組の切込
用カッター支持台74,75がそれぞれ取付けられる。すな
わち、各切込用カッター支持台74,75の一面には、上記
ガイドレール72に対応してガイド溝76(第4図)がそれ
ぞれ形成されており、これらガイド溝76内に上記ガイド
レール72をそれぞれスライド自在に収容することによ
り、各切込用カッター支持台74,75が左右方向にそれぞ
れ移動自在となるように構成される。さらに、第6図に
示すように、各組の切込用カッター支持台74,75のうち
左右方向に対し外側に配置される一方側の切込用カッタ
ー支持台74の下端には、水平方向に延びるラック固定片
76がそれぞれ形成され(第6図において一方側のみ示
す)、各ラック固定片76に、ラック77がその歯部が上方
に向くようにしてそれぞれ取付けられる。一方、各組の
他方側の切込用カッター支持台75の下端には、ラック78
がその歯部が下方に向くようにしてそれぞれ取付けられ
る。さらに、前後両端がカッター部60の前後壁67,68に
それぞれ枢支されたピニオン79が上記両ラック77,78に
それぞれ噛合されて、各組の一方側の切込用カッター支
持台74がそれぞれ左右方向に対し内方向へ移動すると、
ラック77,ピニオン79およびラック78を介して他方側の
切込用カッター支持台75が上記一方側の切込用カッター
支持台74に相反して外方向にそれぞれ移動するように構
成されている。また、各切込用カッター支持台74,75の
上端には、2本の被覆電線50a,50bをそれぞれ挟み込む
ようにして2枚一組の切込用カッター70a,70bがブラケ
ット81を介してそれぞれ取付けられる。一方、カッター
部60の左右両側壁66a,66bにはそれぞれピストンロッド
貫通穴82(第6図において一方側のみ示す)が形成さ
れ、左右両側壁66a,66bの外面にそれぞれシリンダ83a,8
3bの胴部本体がそのピストンロッドが上記ピストンロッ
ドが上記ピストンロッド貫通穴82に収容されるようにし
て取付けられるとともに、シリンダ83a,83bのピストン
ロッド先端が一方側の切込用カッター支持台74にそれぞ
れ固定されている。そして、シリンダ83a,83bのピスト
ンロッドが進出駆動されると、一方側の切込用カッター
支持台74がそれぞれ左右方向に対し内方向に移動すると
ともに、上述したように他方側の切込用カッター支持台
75がそれぞれ外方向に移動して、2組の切込用カッター
70a,70bにより各電線送給ラインXa,Xb(第1図)上にそ
れぞれ配置された2本の被覆電線50a,50bがそれぞれ挟
み込まれ、これにより2本の被覆電線50a,50bの被覆部
全周がそれぞれ芯線に達するまで切込まれるように構成
している。
また、第5図に示すように、カッター部60の後壁68周辺
部の構造は、上記第6図に示す前壁67周辺部の構造とほ
ぼ同様に構成されている。すなわち、後壁68の内面に設
けられるガイドレール73には、それぞれレール長手方向
に沿ってスライド自在に二組の切裂用カッター支持台17
4,175が取付けられるとともに、各組の一方側の切裂用
カッター支持台174と、他方側の切裂用カッター支持台1
75とはラック177,178およびピニオン179により連結さ
れ、さらに、左右両側壁66a,66bの外面には、シリンダ8
4a,84bの胴部本体が取付けられるとともに、各ピストン
ロッドの先端がそれぞれ両側壁66a,66bを貫通して一方
側の切裂用カッター支持台174にそれぞれ固定される。
そして、シリンダ84a,84bのピストンロッドが進退駆動
されると、切裂用カッター支持台174,175がその一方側
と他方側とが相互に相反するようにして矢符R,Sに示す
左右方向に移動するように構成されている。また、各切
裂用カッター支持台174,175の上端にそれぞれブラケッ
ト181を介して取付けられる2組の切裂用カッター80a,8
0bは、その刃部がそれぞれ各組ごとに、各電線送給ライ
ンXa,Xb(第1図)を左右方向から挟み込むようにしな
がら、それぞれ水平姿勢で保持されており、上述したよ
うに、シリンダ84a,84bの各ピストンロッドが進出駆動
されると、各電線送給ラインXa,Xb上に配置された被覆
電線50a,50bが左右方向から切裂用カッター80a,80bにそ
れぞれ芯線に達しない程度に切込むように構成される。
さらに、この切込状態で、シリンダ122によりカッター
部60を前後方向に移動させると、被覆電線50a,50bの左
右両側の被覆部に被覆電線50a,50bの長手方向に沿った
スリット状の切込溝がそれぞれ形成されるように構成し
ている。
この処理装置では、各シリンダ64,83a,83b,84a,84b,12
2、各クランプ90,100、測長ローラ110およびドローロー
ラ120等の各駆動部が、それぞれ図示しない制御手段に
接続されて、その制御手段からの出力信号に基づいて上
記各駆動部の駆動を制御して後に説明するような動作が
行なわれる。
次に、この処理装置の動作を、第7図ないし第15図の動
作説明図および第16図のフローチャートに基づいて説明
する。なお、この装置の動作が容易に理解できるよう
に、第7図ないし第15図の各図中にシリンダ64,122のそ
れぞれのピストンロッドの進退状態を示す。この場合、
シリンダ64のストローク量は、被覆電線50a,50bの中間
ストリップ領域の長手方向寸法に対応するとともに、シ
リンダ122のストローク量は、後述する被覆部の切裂量
に対応している。
まず、動作開始前におけるシリンダ64のピストンロッド
は進出位置にあり、その他のシリンダ83a,83b,84a,84b,
122の各ピストンロッドは後退位置にある。また、上流
側および下流側クランプ90,100による被覆電線50a,50b
の把持は解除されている。この状態で、ステップS1に示
すように、2本の被覆電線50a,50bが測長ローラ110(お
よびドローローラ120)により電線送給方向Pに沿って
所定量送給される。次に、ステップS2に示すように上流
側および下流側クランプ90,100により被覆電線50a,50b
がそれぞれ張り渡されるように把持される。これによ
り、被覆電線50a,50bのそれぞれの中間ストリップ予定
領域の下流側端部近傍位置に対応して切裂用カッター80
a,80bの先端がそれぞれ配置されることになる。次に、
第7図に示すように、シリンダ84a,84bを進出作動させ
て切裂用カッター80a,80bにより被覆部を芯線に達しな
い程度に切込む(第7図において、被覆電線50a,50bの
うち一方側のみを示し、さらにそれぞれ2枚一組の切込
用および切裂用カッター70a,80aのうち、それぞれ一方
側のみを示す。以下、第8図ないし第15図においても同
じ。)。つづいて、この切込状態のまま、第8図に示す
ようにシリンダ122のピストンロッドが進出作動され
て、カッター部60が切裂用カッター80a,80bとともに、
矢符Qに示す後方へ移動させる。これにより、被覆部の
中間ストリップ予定領域の下流側端部近傍位置から上流
側端部近傍位置にかけて、スリット状の切込溝130(同
図斜線に示す。第9図ないし第14図においても同じ。)
が被覆電線50a,50bの長手方向に沿ってそれぞれ形成さ
れる。その後、第9図に示すようにシリンダ84a,84bの
各ピストンロッドが後退作動されて、ステップS3に示す
切裂処理が完了する。
次に、第10図に示すようにシリンダ64,122のピストンロ
ッドがそれぞれ後退作動され、カッター部60が切込用お
よび切裂用カッター70a,70b,80a,80bとともに矢符Pに
示す前方へ移動し、切込用カッター70a,70bの先端が中
間ストリップ予定領域の下流側端部位置に対応して配置
される。次に、第11図に示すように、シリンダ83a,83b
の各ピストンロッドが進出作動されて、被覆電線50a,50
bが切込用カッター70a,70bにより挟み込まれ、これによ
り中間ストリップ予定領域の下流側端部位置の被覆部全
周が芯線に達するまで切込まれる(ステップS4)。次
に、この状態から、第12図に示すように、シリンダ122
のピストンロッドが進出作動されるとともに、それに同
期させながらシリンダ83a,83bの各ピストンロッドが後
退作動される。これにより、切込用カッター70a,70bが
矢符Q方向に移動しながら後退し、中間ストリップ予定
領域の下流側端部の被覆部が切込用カッター70a,70bに
より係止させながら上流側に押し込まれる。その結果、
中間ストリップ予定領域の下流側端部の被覆部が、それ
よりも下流側の被覆部から離脱するように圧縮されて芯
線から剥離される。
一方、上記シリンダ122のピストンロッドの進出作動に
より、切込用カッター70a,70bの先端は、中間ストリッ
プ領域予定の上流側端部位置に対応する位置まで移動
し、その後、第13図に示すように、シリンダ83a,83bの
各ピストンロッドを進出作動されて、切込用カッター70
a,70bにより中間ストリップ予定領域の上流側端部位置
の被覆部全周が切込まれる(ステップS5)。この切込み
状態で、第14図に示すように、シリンダ122のピストン
ロッドが後退作動されるとともに、それに同期させてシ
リンダ83a,83bの各ピストンロッドが後退作動される。
これにより、切込用カッター70a,70bが矢符P方向に移
動しながら後退し、中間ストリップ予定領域の上流側端
部の被覆部が切込用カッター70a,70bにより係止されな
がら下流側に押し込まれる。その結果、上記と同様、中
間ストリップ予定領域の上流側端部の被覆部が、それよ
りも上流側の被覆部から離脱するように圧縮されて芯線
から剥離される。なお、上記実施例では、第10図ないし
第13図において、切込溝130の僅かに外側で切込用カッ
ター70a、70bにより切込みを入れているが、切込溝130
の両端に接する位置で切込みを入れてもよい。この場
合、第17図および第18図に示すように中間ストリップ領
域の被覆部は、その切込溝130の深さ寸法を芯線51に達
しない程度に設定することにより、芯線51の外周近傍で
繋がって、芯線51を囲んで一体となっているため、中間
ストリップ領域の被覆部が芯線51から脱落するようにな
ことはない。
次に、ステップS6で両クランプ90,100の被覆電線50a,50
bへの把持が解除される。この後、再び、第15図に示す
ように、両ローラ110,120により被覆電線50a,50bが矢符
P方向に所定量送給され(ステップS1)、上記ステップ
S3ないしS5の処理が施された中間ストリップ処理領域が
下流側へ送り出されるとともに、次の中間ストリップ予
定領域が切裂用カッター80a,80bに対応する位置まで送
り込まれる。こうして次のステップS2に移行し、上述の
動作が繰り返されて、中間ストリップ領域の処理が連続
的に行なわれる。
このようにして処理された被覆電線50a,50bは、中間ス
トリップ領域に対応する被覆部が常に残されるように処
理されるため、切断工程、端部剥取工程および端子圧着
工程等の次工程に送り込まれた段階で中間ストリップ領
域においてところどころ被覆部が脱落していたりするよ
うなばらつきが全くなくなり、測長精度の低下や被覆部
の脱落による塵埃の発生等の問題を解消できる。また、
上記次工程の処理を行ってから、作業者による中間スト
リップ領域の被覆部の剥取作業も容易に行なえる。すな
わち、被覆電線50a,50bの中間ストリップ領域の被覆部
を剥ぎ取るには、第17図に示すように、切込溝130の左
右両側部の被覆部にそれぞれ指を掛けて、切込溝130を
左右に押し開くようにして被覆部を毟り取ればよい。そ
うすれば、切込溝130の底部、即ち芯線51の外周近傍で
繋がっていた被覆部が、切込溝130に沿って切裂かれ、
容易に被覆部を剥取ることができる。しかも、被覆部を
剥取る場合、中間ストリップ領域に対応する被覆部のう
ち前後両端部の被覆部が、長手方向に対し中間ストリッ
プ領域内方へそれぞれ位置ずれされて芯線51から剥離さ
れているため、被覆部の剥取りが一層容易となる。ま
た、必要となるまで中間ストリップ領域の被覆部を芯線
51に付着させておくことができるので、中間ストリップ
領域において芯線51がむやみに露出されることがなく、
銅等で構成される芯線51の錆防止等、芯線51を保護する
こともできる。さらに、芯線51に達しない程度に切込み
を入れて切込溝130を形成しているため、中間ストリッ
プ領域の芯線51が切裂用カッター80a、80bにより傷つく
ようなこともなく、良好な中間ストリップが可能であ
る。これは、芯線51が捩られて、その径が一定でない場
合に特に有効である。
(発明の効果) 以上のように、この発明の被覆電線の中間ストリップ領
域の処理方法およびその装置によれば、中間ストリップ
領域の被覆部が脱落されることなく、しかも作業者によ
りその被覆部を容易に除去できるように被覆電線を処理
することができ、切断工程、端部剥取工程および端子圧
着工程等の次工程に送り込まれた段階で、被覆部がとこ
ろどころ脱落していたりするようなばらつきがなくな
り、測長精度の低下や被覆部の脱落による塵埃の発生等
の問題を解消できるという効果が得られる。さらに、芯
線に達しない程度に切込みを入れて切込溝を形成してい
るため、中間ストリップ領域において芯線が傷つくよう
なことも防げる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例である被覆電線の中間スト
リップ領域の処理装置を示す概略斜視図、第2図は第1
図のII−II線断面図、第3図は上記処理装置の平面図、
第4図は第3図のIV−IV線断面図、第5図は第3図のV
−V線断面図、第6図は第3図のVI−VI線断面図、第7
図ないし第15図はそれぞれ上記処理装置の動作を説明す
るための図、第16図は同じくその動作を説明するための
フローチャート、第17図は上記処理装置により処理され
た被覆電線を示す斜視図、第18図は同様に処理された被
覆電線の断面図、第19図は中間ストリップされたハーネ
スを示す斜視図である。 50a,50b……被覆電線、51……芯線、60……カッター
部、64……シリンダ、70a,70b……切込用カッター、74,
75……切込用カッター支持台、80a,80b……切裂用カッ
ター、90……上流側クランプ、100……下流側クラン
プ、110……測長ローラ、120……ドローローラ、130…
…切込溝、174,175……切裂用カッター支持台

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被覆電線の中間ストリップ領域に対応する
    被覆部の剥取を容易にするための中間ストリップ領域の
    処理方法であって、 前記中間ストリップ領域に対応する被覆部に、被覆電線
    の長手方向に沿って芯線に達しない程度にスリット状の
    切込溝を形成する工程と、 前記切込溝の両側で前記芯線に達するまで被覆部全周に
    切込みを入れる工程とを含む被覆電線の中間ストリップ
    領域の処理方法。
  2. 【請求項2】被覆電線の中間ストリップ領域に対応する
    被覆部の剥取を容易にするための中間ストリップ領域の
    処理装置であって、 前記被覆電線が張り渡されるようにその中間ストリップ
    領域の両側をクランプするクランプ手段と、 前記被覆部に切込まれた状態で被覆電線の長手方向に沿
    って移動することにより芯線に達しない程度に前記被覆
    部に切込溝を形成する切裂用カッターと、前記被覆電線
    を挟み込むことにより前記被覆部全周に芯線まで達する
    ような切込みを入れる切込用カッターとが、前記中間ス
    トリップ領域の近傍位置において、前記長手方向に沿っ
    て一定間隔を保った状態で長手方向に沿って移動自在に
    配置されたカッター部と、 前記切裂用および切込用カッターの作動と、前記カッタ
    ー部の前記長手方向への移動を駆動する駆動手段と、 前記被覆電線の被覆部に前記切裂用カッターを芯線に達
    しない程度に切込ませて前記カッター部を前記長手方向
    に沿って移動させることにより前記被覆部に切込溝を形
    成する切裂処理と、前記切込用カッターが前記切込溝の
    一端側に位置するように前記カッター部を移動させてか
    ら前記切込用カッターを作動させて被覆部全周に切込み
    を入れる第1の切込処理と、前記切込用カッターが前記
    切込溝の他端側に位置するように前記カッター部を移動
    させてから前記切込用カッターを作動させて被覆部全周
    に切込みを入れる第2の切込処理とが行なわれるように
    前記駆動手段の駆動を制御する制御手段とを備えた被覆
    電線の中間ストリップ領域の処理装置。
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