JPH07826A - ハロゲン、貴金属及び少なくとも一つの追加金属を包む複合触媒、及び炭素原子数2〜12の炭化水素の芳香族化にその触媒を使用する方法 - Google Patents
ハロゲン、貴金属及び少なくとも一つの追加金属を包む複合触媒、及び炭素原子数2〜12の炭化水素の芳香族化にその触媒を使用する方法Info
- Publication number
- JPH07826A JPH07826A JP6026619A JP2661994A JPH07826A JP H07826 A JPH07826 A JP H07826A JP 6026619 A JP6026619 A JP 6026619A JP 2661994 A JP2661994 A JP 2661994A JP H07826 A JPH07826 A JP H07826A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- matrix
- metal
- zeolite
- metals
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J29/00—Catalysts comprising molecular sieves
- B01J29/04—Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
- B01J29/06—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
- B01J29/40—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the pentasil type, e.g. types ZSM-5, ZSM-8 or ZSM-11, as exemplified by patent documents US3702886, GB1334243 and US3709979, respectively
- B01J29/42—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the pentasil type, e.g. types ZSM-5, ZSM-8 or ZSM-11, as exemplified by patent documents US3702886, GB1334243 and US3709979, respectively containing iron group metals, noble metals or copper
- B01J29/44—Noble metals
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J29/00—Catalysts comprising molecular sieves
- B01J29/04—Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
- B01J29/06—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
- B01J29/40—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the pentasil type, e.g. types ZSM-5, ZSM-8 or ZSM-11, as exemplified by patent documents US3702886, GB1334243 and US3709979, respectively
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J29/00—Catalysts comprising molecular sieves
- B01J29/04—Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
- B01J29/06—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
- B01J29/40—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the pentasil type, e.g. types ZSM-5, ZSM-8 or ZSM-11, as exemplified by patent documents US3702886, GB1334243 and US3709979, respectively
- B01J29/405—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the pentasil type, e.g. types ZSM-5, ZSM-8 or ZSM-11, as exemplified by patent documents US3702886, GB1334243 and US3709979, respectively containing rare earth elements, titanium, zirconium, hafnium, zinc, cadmium, mercury, gallium, indium, thallium, tin or lead
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J2229/00—Aspects of molecular sieve catalysts not covered by B01J29/00
- B01J2229/10—After treatment, characterised by the effect to be obtained
- B01J2229/16—After treatment, characterised by the effect to be obtained to increase the Si/Al ratio; Dealumination
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J2229/00—Aspects of molecular sieve catalysts not covered by B01J29/00
- B01J2229/10—After treatment, characterised by the effect to be obtained
- B01J2229/26—After treatment, characterised by the effect to be obtained to stabilize the total catalyst structure
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J2229/00—Aspects of molecular sieve catalysts not covered by B01J29/00
- B01J2229/30—After treatment, characterised by the means used
- B01J2229/42—Addition of matrix or binder particles
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 −MFI構造のゼオライトであって、骨組み
中に珪素と、アルミニウムおよび/またはガリウムとを
包み、その微結晶の外側表面が、その合成の後にヘキサ
フルオロ珪酸アンモニウムによる処理で改質されたMF
I構造のゼオライトと、−マトリックスと、−白金族貴
金属と、−錫、ゲルマニウム、インジウム、鉛、ガリウ
ム、タリウム、銅、金、銀、ニッケル、ルテニウム、
鉄、クロム、モリブデン、およびタングステンからなる
群から選ばれる追加金属と、−ハロゲンと、−場合によ
っては、ガリウムおよび/または亜鉛と、−場合によっ
ては、アルカリ金属およびアルカリ土類金属からなる群
から選ばれる元素とを含む、芳香族化用複合触媒。 【効果】 本発明の芳香族化用複合触媒は、2〜12個
の炭素原子を有する炭化水素の芳香族化反応における触
媒として、非常に優れている。
中に珪素と、アルミニウムおよび/またはガリウムとを
包み、その微結晶の外側表面が、その合成の後にヘキサ
フルオロ珪酸アンモニウムによる処理で改質されたMF
I構造のゼオライトと、−マトリックスと、−白金族貴
金属と、−錫、ゲルマニウム、インジウム、鉛、ガリウ
ム、タリウム、銅、金、銀、ニッケル、ルテニウム、
鉄、クロム、モリブデン、およびタングステンからなる
群から選ばれる追加金属と、−ハロゲンと、−場合によ
っては、ガリウムおよび/または亜鉛と、−場合によっ
ては、アルカリ金属およびアルカリ土類金属からなる群
から選ばれる元素とを含む、芳香族化用複合触媒。 【効果】 本発明の芳香族化用複合触媒は、2〜12個
の炭素原子を有する炭化水素の芳香族化反応における触
媒として、非常に優れている。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、次の事項に関するもの
である。 1.触媒、即ち以下のものを包む複合触媒: −MFI構造のゼオライトであって、その骨組みの中
に、珪素と、アルミニウムおよびガリウムからなる群か
ら選ばれる少なくとも一つの元素を含有し、かつ、その
微結晶の外側表面が、その合成の後で改質されたゼオラ
イト、以下これをN/MFIと称する、 −マトリックス、 −マトリックスおよび/またはN/MFI(好ましくは
マトリックスに)に担持された少なくとも一つのプラチ
ナ族の貴金属、 −錫、ゲルマニウム、インジウム、鉛、ガリウム、タリ
ウム;銅、金、銀のようなIb族の金属;ニッケル、ル
テニウム、鉄のようなVIII族の金属; および、クロ
ム、モリブデン、タングステンのようなVI族の金属から
なる群から選ばれ、マトリックスおよび/またはN/M
FI(好ましくはマトリックス)に担持された少なくと
も一つの追加金属、 −N/MFIおよび/またはマトリックス(好ましくは
マトリックス)に担持された、弗素、塩素、臭素および
沃素からなる群から選ばれる少なくとも一つのハロゲ
ン、好ましくは塩素、 −場合によっては、N/MFIおよび/またはマトリッ
クス(好ましくはN/MFI)に担持された、ガリウム
および亜鉛からなる群から選ばれる少なくとも一つの添
加元素、および −場合によっては、N/MFIおよび/またはマトリッ
クスに担持された、アルカリ金属およびアルカリ土類か
らなる群から選ばれる少なくとも一つの元素、好ましく
は、リチウムまたはカリウム。
である。 1.触媒、即ち以下のものを包む複合触媒: −MFI構造のゼオライトであって、その骨組みの中
に、珪素と、アルミニウムおよびガリウムからなる群か
ら選ばれる少なくとも一つの元素を含有し、かつ、その
微結晶の外側表面が、その合成の後で改質されたゼオラ
イト、以下これをN/MFIと称する、 −マトリックス、 −マトリックスおよび/またはN/MFI(好ましくは
マトリックスに)に担持された少なくとも一つのプラチ
ナ族の貴金属、 −錫、ゲルマニウム、インジウム、鉛、ガリウム、タリ
ウム;銅、金、銀のようなIb族の金属;ニッケル、ル
テニウム、鉄のようなVIII族の金属; および、クロ
ム、モリブデン、タングステンのようなVI族の金属から
なる群から選ばれ、マトリックスおよび/またはN/M
FI(好ましくはマトリックス)に担持された少なくと
も一つの追加金属、 −N/MFIおよび/またはマトリックス(好ましくは
マトリックス)に担持された、弗素、塩素、臭素および
沃素からなる群から選ばれる少なくとも一つのハロゲ
ン、好ましくは塩素、 −場合によっては、N/MFIおよび/またはマトリッ
クス(好ましくはN/MFI)に担持された、ガリウム
および亜鉛からなる群から選ばれる少なくとも一つの添
加元素、および −場合によっては、N/MFIおよび/またはマトリッ
クスに担持された、アルカリ金属およびアルカリ土類か
らなる群から選ばれる少なくとも一つの元素、好ましく
は、リチウムまたはカリウム。
【0002】2.前記触媒の調製と、1分子当り2〜1
2個の炭素原子を有する炭化水素の芳香族化反応におい
て、前記触媒を使用する方法。
2個の炭素原子を有する炭化水素の芳香族化反応におい
て、前記触媒を使用する方法。
【0003】
【従来技術および解決すべき課題】ガリウム、または亜
鉛、または白金の担持されたゼオライトをベースとする
触媒は、プロパンおよびブタンの芳香族化において活性
であり、かつ選択的であることは知られている。一般的
に知られた形式としては、1分子当り6個以上の炭素原
子を有する炭化水素は、白金、例えば錫またはレニウム
を加えることの出来る金属を包むアルミン酸タイプの触
媒を利用することによって、接触改質により、芳香族に
転換される。これらの改質触媒は、しかしながら、1分
子当り6個より少ない炭素原子を含む炭化水素の芳香族
化に対しては、ほとんど性能を発揮しない。従って、C
2 −C12タイプ、特にC3 −C10タイプの炭化水素の芳
香族化のために、性能を発揮する触媒を発見することは
大いに実利がある。
鉛、または白金の担持されたゼオライトをベースとする
触媒は、プロパンおよびブタンの芳香族化において活性
であり、かつ選択的であることは知られている。一般的
に知られた形式としては、1分子当り6個以上の炭素原
子を有する炭化水素は、白金、例えば錫またはレニウム
を加えることの出来る金属を包むアルミン酸タイプの触
媒を利用することによって、接触改質により、芳香族に
転換される。これらの改質触媒は、しかしながら、1分
子当り6個より少ない炭素原子を含む炭化水素の芳香族
化に対しては、ほとんど性能を発揮しない。従って、C
2 −C12タイプ、特にC3 −C10タイプの炭化水素の芳
香族化のために、性能を発揮する触媒を発見することは
大いに実利がある。
【0004】ゼオライトの存在下で、1分子当り9個よ
り少ない炭素原子を含む炭化水素の芳香族化反応は、既
に、諸発明と公告の対象となっている。特許請求されて
いる、例えばガリウムまたは亜鉛の担持されたゼオライ
トMFIをベースとする触媒系は、全て、重大なる欠
点、即ち、メタンの高い選択性という害を豪る。
り少ない炭素原子を含む炭化水素の芳香族化反応は、既
に、諸発明と公告の対象となっている。特許請求されて
いる、例えばガリウムまたは亜鉛の担持されたゼオライ
トMFIをベースとする触媒系は、全て、重大なる欠
点、即ち、メタンの高い選択性という害を豪る。
【0005】最近(本出願人によるフランス特許出願9
0/06015および91/10624)、一方ではゼ
オライトMFIと、および他方では、白金族の貴金属、
および錫、鉛またはインジウムのような少なくとも一つ
の追加金属が担持された、一般的に非結晶質の支持体ま
たはマトリックスとを含む複合触媒の利用が、2〜4個
および5〜9個の炭素原子を有するパラフィンの芳香族
化反応において、従来の技法に比べ、著しく改善された
触媒性能をもたらすことが発見された。
0/06015および91/10624)、一方ではゼ
オライトMFIと、および他方では、白金族の貴金属、
および錫、鉛またはインジウムのような少なくとも一つ
の追加金属が担持された、一般的に非結晶質の支持体ま
たはマトリックスとを含む複合触媒の利用が、2〜4個
および5〜9個の炭素原子を有するパラフィンの芳香族
化反応において、従来の技法に比べ、著しく改善された
触媒性能をもたらすことが発見された。
【0006】かかる触媒の利用によって望ましくない生
成物、メタンの形成をもたらす反応を特に抑制すること
ができる。
成物、メタンの形成をもたらす反応を特に抑制すること
ができる。
【0007】更により最近、本出願人(フランス特許出
願91/14205および91/14207)によっ
て、場合によってはガリウムおよび/または亜鉛が酸化
物の形で担持されたゼオライトMFIと、白金族の少く
とも一つの貴金属、およびI、III 、IV、VI、VIII族の
少なくとも一つの追加金属が担持されたマトリックスで
あって、前記マトリックスも、場合によっては少なくと
も一つのハロゲン、および場合によっては少なくとも一
つのアルカリ金属またはアルカリ土類を含む複合触媒の
利用が、1分子当り2〜4個または5〜12個の炭素原
子を有するパラフィンの芳香族化反応において、従来の
技法に比べて著しく改善された触媒性能をもたらすこと
が発見された。
願91/14205および91/14207)によっ
て、場合によってはガリウムおよび/または亜鉛が酸化
物の形で担持されたゼオライトMFIと、白金族の少く
とも一つの貴金属、およびI、III 、IV、VI、VIII族の
少なくとも一つの追加金属が担持されたマトリックスで
あって、前記マトリックスも、場合によっては少なくと
も一つのハロゲン、および場合によっては少なくとも一
つのアルカリ金属またはアルカリ土類を含む複合触媒の
利用が、1分子当り2〜4個または5〜12個の炭素原
子を有するパラフィンの芳香族化反応において、従来の
技法に比べて著しく改善された触媒性能をもたらすこと
が発見された。
【0008】
【課題を解決するための手段】本出願人によって行われ
た研究は、驚くべきことに、 −ゼオライトMFIであって、その微結晶の外側表面
が、その合成の後に、少なくとも一つの処理により改質
され、N/MFIと呼ばれ、場合によっては、ガリウム
および/または亜鉛が酸化物形態で担持され、かつ、場
合によっては少なくとも一つのアルカリ金属またはアル
カリ土類金属を含むもの、および、 −マトリックスであって、そのマトリックス上に、パラ
ジウム、白金、ニッケル、イリジウムまたはロジウムの
ような白金族の貴金属の少なくとも一つと、錫、ゲルマ
ニウム、鉛、インジウム、ガリウム、タリウム;銅、
金、銀のようなIb族の金属;ニッケル、ルテニウム、
鉄のようなVIII族の金属;クロム、モリブデン、タング
ステンのようなVI族の金属空なる群から選ばれる少なく
とも一つの追加金属とが担持され、前記マトリックス
は、同時に、少なくとも一つのハロゲン(好ましくは塩
素)、および場合によっては少なくとも一つのアルカリ
金属またはアルカリ土類金属、好ましくは、リチウムま
たはカリウムを含むもの、を含む複合触媒の利用が、1
分子当り2〜12個の炭素原子を有する化合物を含む炭
化水素仕込原料の芳香族化反応において、従来の技法に
比べて改善された触媒性能をもたらすことを発見するに
至った。
た研究は、驚くべきことに、 −ゼオライトMFIであって、その微結晶の外側表面
が、その合成の後に、少なくとも一つの処理により改質
され、N/MFIと呼ばれ、場合によっては、ガリウム
および/または亜鉛が酸化物形態で担持され、かつ、場
合によっては少なくとも一つのアルカリ金属またはアル
カリ土類金属を含むもの、および、 −マトリックスであって、そのマトリックス上に、パラ
ジウム、白金、ニッケル、イリジウムまたはロジウムの
ような白金族の貴金属の少なくとも一つと、錫、ゲルマ
ニウム、鉛、インジウム、ガリウム、タリウム;銅、
金、銀のようなIb族の金属;ニッケル、ルテニウム、
鉄のようなVIII族の金属;クロム、モリブデン、タング
ステンのようなVI族の金属空なる群から選ばれる少なく
とも一つの追加金属とが担持され、前記マトリックス
は、同時に、少なくとも一つのハロゲン(好ましくは塩
素)、および場合によっては少なくとも一つのアルカリ
金属またはアルカリ土類金属、好ましくは、リチウムま
たはカリウムを含むもの、を含む複合触媒の利用が、1
分子当り2〜12個の炭素原子を有する化合物を含む炭
化水素仕込原料の芳香族化反応において、従来の技法に
比べて改善された触媒性能をもたらすことを発見するに
至った。
【0009】本発明の触媒の中に包まれるゼオライトN
/MFIは、ゼオライトMFIから得られるが、従来技
法の中で記述されている全ての技術で調製することがで
きる。そのように、かかるゼオライトの合成は、有機試
剤および/またはアルコールの存在下または不存在下
で、一般的に知られたOH−媒質中で行うことができ
る。論文“高シリカ・ゼオライトの合成−P・ヤコブお
よびJ・マルテンス、表面科学と触媒の研究(Studies i
n Surface Science ang Catalysis)Vol.33,19
87”では、ゼオライトMFIの一般的に知られた合成
法が記述されている。本発明の触媒の中に含められるゼ
オライトN/MFIは、ゼオライトMFIから得られる
が、同様に、有機化合物の存在下(特許EP−A−17
2068およびUSP5,085,763)、または不
存在下(フランス特許出願90/16529)で、弗化
物媒質のように、一般には余り知られていない媒質の中
で、合成することが出来る。本発明において利用される
ゼオライトは、その骨組みの中に、珪素と、アルミニウ
ムおよびガリウムからなる群から選ばれる少なくとも一
つの元素とを含む。
/MFIは、ゼオライトMFIから得られるが、従来技
法の中で記述されている全ての技術で調製することがで
きる。そのように、かかるゼオライトの合成は、有機試
剤および/またはアルコールの存在下または不存在下
で、一般的に知られたOH−媒質中で行うことができ
る。論文“高シリカ・ゼオライトの合成−P・ヤコブお
よびJ・マルテンス、表面科学と触媒の研究(Studies i
n Surface Science ang Catalysis)Vol.33,19
87”では、ゼオライトMFIの一般的に知られた合成
法が記述されている。本発明の触媒の中に含められるゼ
オライトN/MFIは、ゼオライトMFIから得られる
が、同様に、有機化合物の存在下(特許EP−A−17
2068およびUSP5,085,763)、または不
存在下(フランス特許出願90/16529)で、弗化
物媒質のように、一般には余り知られていない媒質の中
で、合成することが出来る。本発明において利用される
ゼオライトは、その骨組みの中に、珪素と、アルミニウ
ムおよびガリウムからなる群から選ばれる少なくとも一
つの元素とを含む。
【0010】本発明においてゼオライトMFIが、アル
カリ金属またはアルカリ土類金属のうちから選ばれる少
なくとも一つの元素を含む場合(以下A/MFIと記
す)には、そのゼオライトへの担持は、例えば、次の通
り行うことができる。
カリ金属またはアルカリ土類金属のうちから選ばれる少
なくとも一つの元素を含む場合(以下A/MFIと記
す)には、そのゼオライトへの担持は、例えば、次の通
り行うことができる。
【0011】ゼオライトMFIは、 −ゼオライトが、その合成の後、場合によっては含有す
る有機化合物、および/またはアルカリ金属またはアル
カリ土類金属カチオンを、実際上完全に除去することに
より、水素形態−H−MFIと記す−に転換される。在
来の技法の中で記述されている全ての技術を、水素形態
への過程のために、例えば、カ燃に続くか、または続く
ことなしでのイオン交換または様々な化学処理を利用す
ることが出来る。一つまたは複数のアルカリ金属または
アルカリ土類金属は、引続いて、A/MFIを得るため
に、在来の技法として一般的に知られた全ての技術によ
る塩類の水溶液または有機溶液を介して導入される。
る有機化合物、および/またはアルカリ金属またはアル
カリ土類金属カチオンを、実際上完全に除去することに
より、水素形態−H−MFIと記す−に転換される。在
来の技法の中で記述されている全ての技術を、水素形態
への過程のために、例えば、カ燃に続くか、または続く
ことなしでのイオン交換または様々な化学処理を利用す
ることが出来る。一つまたは複数のアルカリ金属または
アルカリ土類金属は、引続いて、A/MFIを得るため
に、在来の技法として一般的に知られた全ての技術によ
る塩類の水溶液または有機溶液を介して導入される。
【0012】−有機化合物のあらゆる完全な除去によ
り、一つまたは複数の付加されるべきアルカリ金属−こ
のアルカリ金属はゼオライト合成の媒質によって投入さ
れるが−を含む形に直接的に転換される。付加されるべ
きアルカリ金属またはアルカリ土類金属の含有率は、場
合によって、A/MFIを得るために、在来の技法とし
て一般的に知られた全ての技術によるこれらのアルカリ
金属またはアルカリ土類金属塩類の水溶液または有機溶
液から始めて、容易に増大させることができる。
り、一つまたは複数の付加されるべきアルカリ金属−こ
のアルカリ金属はゼオライト合成の媒質によって投入さ
れるが−を含む形に直接的に転換される。付加されるべ
きアルカリ金属またはアルカリ土類金属の含有率は、場
合によって、A/MFIを得るために、在来の技法とし
て一般的に知られた全ての技術によるこれらのアルカリ
金属またはアルカリ土類金属塩類の水溶液または有機溶
液から始めて、容易に増大させることができる。
【0013】この方法は、本発明の範囲を制限しない。
少なくとも一つのアルカリ金属またはアルカリ土類金属
の導入は、本発明による触媒の調製のいかなる時にで
も、特に成形の後で行うことが出来る。
少なくとも一つのアルカリ金属またはアルカリ土類金属
の導入は、本発明による触媒の調製のいかなる時にで
も、特に成形の後で行うことが出来る。
【0014】ゼオライトMFI上に担持される付加され
るべきアルカリ金属またはアルカリ土類金属の含有率は
0.001〜6重量%、好ましくは0.005〜3重量
%である。
るべきアルカリ金属またはアルカリ土類金属の含有率は
0.001〜6重量%、好ましくは0.005〜3重量
%である。
【0015】ゼオライトMFIまたはA/MFIは、ア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属からなる群から選ば
れる少なくとも一つの元素を含む場合、以下に記述され
るように、特にその酸性度を変えるための目的で、少な
くとも一つの処理を受ける。
ルカリ金属またはアルカリ土類金属からなる群から選ば
れる少なくとも一つの元素を含む場合、以下に記述され
るように、特にその酸性度を変えるための目的で、少な
くとも一つの処理を受ける。
【0016】ゼオライトMFIまたはA/MFIは、乾
燥ゼオライト100g当り、0.0006モル〜0.0
06モル、好ましくは乾燥ゼオライト100g当り、
0.002〜0.006モルの少なくとも一つのカチオ
ンのフルオロ珪酸塩、好ましくは、ヘキサフルオロ珪酸
アンモニウムの稀薄溶液による少なくとも一つの処理に
付される。この様にして、処理されたゼオライトについ
ては、原子数で5%以下の総脱アルミニウムの割合が得
られる。換言すれば、その処理は骨組みの中に存在する
アルミニウム原子の多くとも5%を取除くことにある。
燥ゼオライト100g当り、0.0006モル〜0.0
06モル、好ましくは乾燥ゼオライト100g当り、
0.002〜0.006モルの少なくとも一つのカチオ
ンのフルオロ珪酸塩、好ましくは、ヘキサフルオロ珪酸
アンモニウムの稀薄溶液による少なくとも一つの処理に
付される。この様にして、処理されたゼオライトについ
ては、原子数で5%以下の総脱アルミニウムの割合が得
られる。換言すれば、その処理は骨組みの中に存在する
アルミニウム原子の多くとも5%を取除くことにある。
【0017】カチオンのフルオロ珪酸塩による処理は、
全体のSi/Alの原子比が、通常5〜1000の間、
好ましくは10〜500の間にあるゼオライトMFIに
対して実施される。かかるゼオライトMFIは、好まし
くはNH4 +の形、若しくは、その合成に必要な有機構
造化物を未だ部分的に含んでいる。又、それはH+また
はNa+の形でも見出すことが出来る。ゼオライトMF
Iの試料のNH4 +形への転換は、有機構造物の不存在
下での弗化物媒質中で合成されたMFIのナトリウム形
から、硝酸アンモニウムの濃厚溶液(10N)を用い
て、数回のイオン交換を行うことによるか、又有機構造
化物を含むMFIを550℃の空気で、カ焼する形で行
われる。カ焼は、引続いて、硝酸アンモニウムの濃厚液
(10N)を用いて、数回のイオン交換が施される。乾
燥したMFIの重量に対するナトリウムの重量含有率
は、一般的には2000ppm以下、好ましくは100
0ppm以下、更に好ましくは200ppm以下であ
る。
全体のSi/Alの原子比が、通常5〜1000の間、
好ましくは10〜500の間にあるゼオライトMFIに
対して実施される。かかるゼオライトMFIは、好まし
くはNH4 +の形、若しくは、その合成に必要な有機構
造化物を未だ部分的に含んでいる。又、それはH+また
はNa+の形でも見出すことが出来る。ゼオライトMF
Iの試料のNH4 +形への転換は、有機構造物の不存在
下での弗化物媒質中で合成されたMFIのナトリウム形
から、硝酸アンモニウムの濃厚溶液(10N)を用い
て、数回のイオン交換を行うことによるか、又有機構造
化物を含むMFIを550℃の空気で、カ焼する形で行
われる。カ焼は、引続いて、硝酸アンモニウムの濃厚液
(10N)を用いて、数回のイオン交換が施される。乾
燥したMFIの重量に対するナトリウムの重量含有率
は、一般的には2000ppm以下、好ましくは100
0ppm以下、更に好ましくは200ppm以下であ
る。
【0018】脱アルミニウム剤および珪素供給剤として
用いられたフルオロ珪酸塩は、ゼオライトの微結晶の外
側の表面から取除かれたアルミニウム原子の代りに珪素
の原子を再挿入することを可能とし、次の化学式を有す
る塩基の一つであり得る:M2/XSiF6 、ここで、
Mは原子価Xを有する金属または非金属のカチオンであ
る。従って、カチオンはMは、NH4 +、アルキルアン
モニウム、K+、Na+、Li+、Ba2+、M
g2+、Cd2+、Cu+、Cu2+、Ca2+、Cs
+、Fe2+、Co2+、Pb2+、Mn2+、R
b+、Ag+、Sr2+、Zn2+、Ti+またはH+
であり得る。好ましくはヘキサフルオロ珪酸アンモニウ
が用いられる。何故ならこれは、容易に除去することの
出来る水の中に溶けるアンモニウム塩(NH4 )3 Al
F6 の形成をもたらすからである。一般的に、ヘキサフ
ルオロ珪酸アンモニウによるゼオライトの処理温度は、
20〜100℃、好ましくは50〜100℃の間にあ
る。用いられたヘキサフルオロ珪酸アンモニウムの量
は、450℃、4時間、乾燥空気流下で乾燥されたゼオ
ライトに対して計算して、一般に乾燥ゼオライト100
g当り、0.006モルより低い。ゼオライトの処理
は、反応されるべき媒質のpHを4〜8の間、好ましく
は5.5〜7の間(ゼオライトが直接酸の腐食による骨
組みの破壊を受けないpH価)に緩衝することを可能に
する酢酸アンモニウムの存在下で行なわれる。
用いられたフルオロ珪酸塩は、ゼオライトの微結晶の外
側の表面から取除かれたアルミニウム原子の代りに珪素
の原子を再挿入することを可能とし、次の化学式を有す
る塩基の一つであり得る:M2/XSiF6 、ここで、
Mは原子価Xを有する金属または非金属のカチオンであ
る。従って、カチオンはMは、NH4 +、アルキルアン
モニウム、K+、Na+、Li+、Ba2+、M
g2+、Cd2+、Cu+、Cu2+、Ca2+、Cs
+、Fe2+、Co2+、Pb2+、Mn2+、R
b+、Ag+、Sr2+、Zn2+、Ti+またはH+
であり得る。好ましくはヘキサフルオロ珪酸アンモニウ
が用いられる。何故ならこれは、容易に除去することの
出来る水の中に溶けるアンモニウム塩(NH4 )3 Al
F6 の形成をもたらすからである。一般的に、ヘキサフ
ルオロ珪酸アンモニウによるゼオライトの処理温度は、
20〜100℃、好ましくは50〜100℃の間にあ
る。用いられたヘキサフルオロ珪酸アンモニウムの量
は、450℃、4時間、乾燥空気流下で乾燥されたゼオ
ライトに対して計算して、一般に乾燥ゼオライト100
g当り、0.006モルより低い。ゼオライトの処理
は、反応されるべき媒質のpHを4〜8の間、好ましく
は5.5〜7の間(ゼオライトが直接酸の腐食による骨
組みの破壊を受けないpH価)に緩衝することを可能に
する酢酸アンモニウムの存在下で行なわれる。
【0019】カチオンのフルオロ珪酸塩、好ましくは、
ヘキサフルオロ珪酸アンモニウムの溶液と、例えば酢酸
アンモニウム溶液中でのゼオライトの懸濁液との接触段
階をへて、反応されるべき混合液は、強い攪拌下で所望
の温度で、一般的には30分〜48時間、好ましくは一
般的に1〜2時間の間にある期間放置される。ゼオライ
トは、引続いて、反応温度で濾過され、又、熱湯で少な
くとも一回は、十分に洗浄される。
ヘキサフルオロ珪酸アンモニウムの溶液と、例えば酢酸
アンモニウム溶液中でのゼオライトの懸濁液との接触段
階をへて、反応されるべき混合液は、強い攪拌下で所望
の温度で、一般的には30分〜48時間、好ましくは一
般的に1〜2時間の間にある期間放置される。ゼオライ
トは、引続いて、反応温度で濾過され、又、熱湯で少な
くとも一回は、十分に洗浄される。
【0020】上記に述べた一連の処理は、カチオンのフ
ルオロ珪酸塩、好ましくはヘキサフルオロ珪酸アンモニ
ウムの溶液によるゼオライトMFIの処理は、濾過と熱
湯での少なくとも一回の十分な洗浄を受けて、ゼオライ
トに結晶の外側表面の脱アルミニウムの所望の割合を授
け、より選択性のある触媒とするために必要なだけ繰返
し行うことができる。
ルオロ珪酸塩、好ましくはヘキサフルオロ珪酸アンモニ
ウムの溶液によるゼオライトMFIの処理は、濾過と熱
湯での少なくとも一回の十分な洗浄を受けて、ゼオライ
トに結晶の外側表面の脱アルミニウムの所望の割合を授
け、より選択性のある触媒とするために必要なだけ繰返
し行うことができる。
【0021】これら一連の処理の後、改質されたゼオラ
イトは、結晶格子の中に存在するカチオン、例えばアン
モニウムを分解し、又そのようにして、改質されたゼオ
ライト−以下N/MFIと称する−の酸形態(H+)を
得るために所定の熱処理を受ける。
イトは、結晶格子の中に存在するカチオン、例えばアン
モニウムを分解し、又そのようにして、改質されたゼオ
ライト−以下N/MFIと称する−の酸形態(H+)を
得るために所定の熱処理を受ける。
【0022】次の系、すなわちSi−Al、Si−Al
−Ga、Si−Ga系の一つで合成されたMFIタイプ
の全てのゼオライトは、本発明に適合する。しかしなが
ら、Si/Tの比は、一般的には5に等しいかまたはそ
れ以上、好ましくは10以上、更に好ましくは13〜5
00の間にある。ここで、TはAlおよび/またはGa
を表わす。
−Ga、Si−Ga系の一つで合成されたMFIタイプ
の全てのゼオライトは、本発明に適合する。しかしなが
ら、Si/Tの比は、一般的には5に等しいかまたはそ
れ以上、好ましくは10以上、更に好ましくは13〜5
00の間にある。ここで、TはAlおよび/またはGa
を表わす。
【0023】上記に述べた技術は、本発明を、その範囲
を限定することなく、註釈するものである。
を限定することなく、註釈するものである。
【0024】本発明において使用され、かつ先に述べた
技術により改質されたゼオライトMFIを定義する一般
的な呼称であるゼオライトN/MFIは、場合により、
ガリウムおよび/または亜鉛、好ましくはガリウムの担
持に付すことも、又、触媒の他の構成成分と、ガリウム
および/または亜鉛、好ましくはガリウムであって、場
合によっては混合後に混合物中に導入出来るものとを混
合することも出来る。
技術により改質されたゼオライトMFIを定義する一般
的な呼称であるゼオライトN/MFIは、場合により、
ガリウムおよび/または亜鉛、好ましくはガリウムの担
持に付すことも、又、触媒の他の構成成分と、ガリウム
および/または亜鉛、好ましくはガリウムであって、場
合によっては混合後に混合物中に導入出来るものとを混
合することも出来る。
【0025】ガリウムおよび/または亜鉛の担持は、同
時に、前もってその酸性度の改質を介在させることがで
きる。
時に、前もってその酸性度の改質を介在させることがで
きる。
【0026】数多くのガリウムおよび/または亜鉛の担
持技術を、本発明において使うことが出来る。その技術
として、塩類の水溶液の利用によるイオン交換、または
前記塩溶液による含浸をあげることが出来る。
持技術を、本発明において使うことが出来る。その技術
として、塩類の水溶液の利用によるイオン交換、または
前記塩溶液による含浸をあげることが出来る。
【0027】複合触媒上に場合により担持したこれらの
二つの金属の集積した含有率は、0.01〜10重量
%、好ましくは0.03〜4重量%の間にある。
二つの金属の集積した含有率は、0.01〜10重量
%、好ましくは0.03〜4重量%の間にある。
【0028】マトリックスは、少なくとも一つの耐火酸
化物、および特に、マグネシウム、アルミニウム、チタ
ン、ジルコニウム、トリウム、珪素および硼素からなる
群から選ばれる金属の少なくとも一つの酸化物を包含す
る。更に、マトリックスは、炭素を包含することもでき
る。
化物、および特に、マグネシウム、アルミニウム、チタ
ン、ジルコニウム、トリウム、珪素および硼素からなる
群から選ばれる金属の少なくとも一つの酸化物を包含す
る。更に、マトリックスは、炭素を包含することもでき
る。
【0029】望ましいマトリックスはアルミナであり、
その比表面積は、有利には10〜600m2 /g、好ま
しくは150〜400m2 /gの間に置くことが出来
る。
その比表面積は、有利には10〜600m2 /g、好ま
しくは150〜400m2 /gの間に置くことが出来
る。
【0030】本出願人は、驚くべきことに、ゼオライト
の骨組み中に、珪素と、アルミニウムおよびガリウムか
らなる群から選定された少なくとも一つの元素とを有
し、上記のように合成後の、少なくとも一つの処理によ
って改質されている、“N/MFI”と称せられもので
あり、場合によっては、酸化物形のガリウムおよび/ま
たは亜鉛、好ましくはガリウムが添加(ドープ)された
ゼオライトMFIと;場合によって、少なくとも一つの
アルカリ金属またはアルカリ土類金属と;マトリックス
であって、例えばパラジウム、白金、ニッケル、イリジ
ウム、またはロジウムのような白金族の少なくとも一つ
の貴金属と、錫、ゲルマニウム、鉛、インジウム、ガリ
ウム、タリウム;銅、金、銀のようなIb族金属;ニッ
ケル、ルテニウム、鉄のようなVIII族金属;およびクロ
ム、モリブデン、タングステンのようなVI族金属からな
る群から選ばれる少なくとも一つの追加金属とが担持さ
れ、同時に、少なくとも一つのハロゲン(好ましくは塩
素)を含有するマトリックスとを含み、かつ前記ゼオラ
イトが場合によっては、少なくとも一つのアルカリ金属
またはアルカリ土類金属を含有している複合触媒の利用
が、1分子当り2〜12個の炭素原子を含むパラフィン
の芳香族化反応において、在来の技法の触媒と比べて改
善された触媒性能をもたらすことを発見した。
の骨組み中に、珪素と、アルミニウムおよびガリウムか
らなる群から選定された少なくとも一つの元素とを有
し、上記のように合成後の、少なくとも一つの処理によ
って改質されている、“N/MFI”と称せられもので
あり、場合によっては、酸化物形のガリウムおよび/ま
たは亜鉛、好ましくはガリウムが添加(ドープ)された
ゼオライトMFIと;場合によって、少なくとも一つの
アルカリ金属またはアルカリ土類金属と;マトリックス
であって、例えばパラジウム、白金、ニッケル、イリジ
ウム、またはロジウムのような白金族の少なくとも一つ
の貴金属と、錫、ゲルマニウム、鉛、インジウム、ガリ
ウム、タリウム;銅、金、銀のようなIb族金属;ニッ
ケル、ルテニウム、鉄のようなVIII族金属;およびクロ
ム、モリブデン、タングステンのようなVI族金属からな
る群から選ばれる少なくとも一つの追加金属とが担持さ
れ、同時に、少なくとも一つのハロゲン(好ましくは塩
素)を含有するマトリックスとを含み、かつ前記ゼオラ
イトが場合によっては、少なくとも一つのアルカリ金属
またはアルカリ土類金属を含有している複合触媒の利用
が、1分子当り2〜12個の炭素原子を含むパラフィン
の芳香族化反応において、在来の技法の触媒と比べて改
善された触媒性能をもたらすことを発見した。
【0031】本発明の複合触媒は、2通りの方式により
調製出来る。その原則は以下に述べる通りであり、実際
の施法は当業者に知られている。
調製出来る。その原則は以下に述べる通りであり、実際
の施法は当業者に知られている。
【0032】第一の方式:ゼオライトMFI、若しくは
ゼオライトA/MFI、若しくはゼオライトN/MFI
が、マトリックスと混合される。この混合は、双方の粉
末の間でも、予め成型された双方の固形物の間でも、粉
末と予め成型された固形物の間でも実施することが出来
る。同時に、在来の技法の中で述べられた全ての技術に
より、2つの固形物を同時に成型することも出来る、す
なわち型取り、押出し、包込み、ドロップ凝固、噴霧に
よる乾燥である。この成型作業の際、もし必要であれ
ば、シリカおよびアルミナからなる群から選ばれる成型
添加剤を加えることが出来る。このようにして、ゼオラ
イトをマトリックスと混合し、成型を行う。
ゼオライトA/MFI、若しくはゼオライトN/MFI
が、マトリックスと混合される。この混合は、双方の粉
末の間でも、予め成型された双方の固形物の間でも、粉
末と予め成型された固形物の間でも実施することが出来
る。同時に、在来の技法の中で述べられた全ての技術に
より、2つの固形物を同時に成型することも出来る、す
なわち型取り、押出し、包込み、ドロップ凝固、噴霧に
よる乾燥である。この成型作業の際、もし必要であれ
ば、シリカおよびアルミナからなる群から選ばれる成型
添加剤を加えることが出来る。このようにして、ゼオラ
イトをマトリックスと混合し、成型を行う。
【0033】混合と成型の後で、金属の担持、ハロゲン
の導入、および場合によってはガリウムおよび/または
亜鉛、好ましくはガリウムの担持を、マトリックスとゼ
オライトで構成される全体に対して行う。担持の順序は
余り重要でない。若しゼオライトMFIがはじめにマト
リックスと混合されていたなら、先に紹介した結晶の外
側表面の改質技術による改質が必要である。若しゼオラ
イトが最初に、少なくとも一つのアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属を含まないなら、この導入は調製のどの
時点でも行うことができる。若しマトリックスが最初
に、少なくとも一つのアルカリ金属またはアルカリ土類
金属を含まないなら、この導入は同様に調製のどの時点
でも行うことが出来る。
の導入、および場合によってはガリウムおよび/または
亜鉛、好ましくはガリウムの担持を、マトリックスとゼ
オライトで構成される全体に対して行う。担持の順序は
余り重要でない。若しゼオライトMFIがはじめにマト
リックスと混合されていたなら、先に紹介した結晶の外
側表面の改質技術による改質が必要である。若しゼオラ
イトが最初に、少なくとも一つのアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属を含まないなら、この導入は調製のどの
時点でも行うことができる。若しマトリックスが最初
に、少なくとも一つのアルカリ金属またはアルカリ土類
金属を含まないなら、この導入は同様に調製のどの時点
でも行うことが出来る。
【0034】第二の方式:一方では、マトリックス上
に、ハロゲン、諸金属、および場合によっては、アルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の少なくとも一つの元素
を、予め担持する(マトリックス上への異なる元素の導
入順序は重要ではない)。
に、ハロゲン、諸金属、および場合によっては、アルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の少なくとも一つの元素
を、予め担持する(マトリックス上への異なる元素の導
入順序は重要ではない)。
【0035】他方では、場合によっては、ゼオライトN
/MFI上に、ガリウムおよび/または亜鉛、好ましく
はガリウム、および場合により、アルカリ金属またはア
ルカリ土類金属元素を担持する。または、先に紹介した
結晶の外側表面の改質技術により、前もってN/MFI
に達しているゼオライトMFI上に、ガリウムおよび/
または亜鉛、好ましくはガリウムを担持する。
/MFI上に、ガリウムおよび/または亜鉛、好ましく
はガリウム、および場合により、アルカリ金属またはア
ルカリ土類金属元素を担持する。または、先に紹介した
結晶の外側表面の改質技術により、前もってN/MFI
に達しているゼオライトMFI上に、ガリウムおよび/
または亜鉛、好ましくはガリウムを担持する。
【0036】続いて、場合によりガリウムおよび/また
は亜鉛、好ましくはガリウム、および場合により、アル
カリ金属またはアルカリ土類金属元素を含有するゼオラ
イトを、諸金属、ハロゲン、および場合により、アルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の元素を含有するマトリ
ックスと混合し、その成型を行う。成型は、先に述べた
(第一の方式)と同じ条件で得られる。
は亜鉛、好ましくはガリウム、および場合により、アル
カリ金属またはアルカリ土類金属元素を含有するゼオラ
イトを、諸金属、ハロゲン、および場合により、アルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の元素を含有するマトリ
ックスと混合し、その成型を行う。成型は、先に述べた
(第一の方式)と同じ条件で得られる。
【0037】変形法として、場合により、ガリウムおよ
び/または亜鉛、好ましくはガリウム、および場合によ
り、アルカリ金属またはアルカリ土類金属元素が担持さ
れたゼオライトは、マトリックスへのハロゲンの導入お
よび諸金属の担持の段階の何れかで、マトリックスに混
合することが出来る。
び/または亜鉛、好ましくはガリウム、および場合によ
り、アルカリ金属またはアルカリ土類金属元素が担持さ
れたゼオライトは、マトリックスへのハロゲンの導入お
よび諸金属の担持の段階の何れかで、マトリックスに混
合することが出来る。
【0038】望ましい調製方法は: −場合により、ガリウムおよび/または亜鉛、好ましく
はガリウム、およびアルカリ金属またはアルカリ土類金
属元素を、ゼオライトN/MFIに担持すること、 −マトリックス上に、諸金属を担持し、ハロゲンを導入
し、および場合によりアルカリ金属またはアルカリ土類
金属元素を導入すること、 −それから、引続き、ガリウムおよび/または亜鉛、好
ましくはガリウムがチャージされ、および場合によりア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属元素がチャージされ
たゼオライトを、諸金属、ハロゲン、および場合により
アルカリ金属またはアルカリ土類金属元素がチャージさ
れたマトリックスの中に、双方の粉末の成型として導入
する。
はガリウム、およびアルカリ金属またはアルカリ土類金
属元素を、ゼオライトN/MFIに担持すること、 −マトリックス上に、諸金属を担持し、ハロゲンを導入
し、および場合によりアルカリ金属またはアルカリ土類
金属元素を導入すること、 −それから、引続き、ガリウムおよび/または亜鉛、好
ましくはガリウムがチャージされ、および場合によりア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属元素がチャージされ
たゼオライトを、諸金属、ハロゲン、および場合により
アルカリ金属またはアルカリ土類金属元素がチャージさ
れたマトリックスの中に、双方の粉末の成型として導入
する。
【0039】成型は、好ましくは湿式粉砕の技術を用い
て行うことが出来るミクロン単位の粉砕の後で行われ
る。
て行うことが出来るミクロン単位の粉砕の後で行われ
る。
【0040】複合触媒は、1〜99%(触媒全体の質量
に対する重量)のゼオライトN/MFIを含有し、10
0%への補足分は、マトリックス、諸金属およびハロゲ
ンで構成される。ゼオライトおよびマトリックスのそれ
ぞれの割合は、広い範囲で変化する。なぜなら、この割
合は、一方では、TがAlおよび/またはGaである、
ゼオライトのSi/Tの比により、他方では、望ましい
調製方法において、マトリックスの諸金属およびハロゲ
ンの含有率にかかっているからである。
に対する重量)のゼオライトN/MFIを含有し、10
0%への補足分は、マトリックス、諸金属およびハロゲ
ンで構成される。ゼオライトおよびマトリックスのそれ
ぞれの割合は、広い範囲で変化する。なぜなら、この割
合は、一方では、TがAlおよび/またはGaである、
ゼオライトのSi/Tの比により、他方では、望ましい
調製方法において、マトリックスの諸金属およびハロゲ
ンの含有率にかかっているからである。
【0041】諸金属およびハロゲンを含有するマトリッ
クスは、望ましい調製方法の場合には、一般に次のよう
に、フランス特許出願91/10624の中で述べられ
ている手順に従って調製される。この手順は、2つの調
製方法の中で述べられたように、マトリックスに関して
のみでも、およびマトリックス/ゼオライトの混合に関
しても使用可能である。
クスは、望ましい調製方法の場合には、一般に次のよう
に、フランス特許出願91/10624の中で述べられ
ている手順に従って調製される。この手順は、2つの調
製方法の中で述べられたように、マトリックスに関して
のみでも、およびマトリックス/ゼオライトの混合に関
しても使用可能である。
【0042】諸金属の含浸のためには、導入しようとす
る諸金属の普通の溶液か、白金族の貴金属および追加金
属、又場合により、アルカリ金属とアルカリ土類金属か
らなる群から選ばれる元素の特有の溶液が使用される。
いくつかの溶液が使用される時、乾燥および/または中
間的なカ焼の手順が踏まれる。慣習的には、例えば、5
00〜1000℃の間で、好ましくは、分子状酸素の存
在下で、例えば空気の掃気でのカ焼により、調製を終了
する。
る諸金属の普通の溶液か、白金族の貴金属および追加金
属、又場合により、アルカリ金属とアルカリ土類金属か
らなる群から選ばれる元素の特有の溶液が使用される。
いくつかの溶液が使用される時、乾燥および/または中
間的なカ焼の手順が踏まれる。慣習的には、例えば、5
00〜1000℃の間で、好ましくは、分子状酸素の存
在下で、例えば空気の掃気でのカ焼により、調製を終了
する。
【0043】白金族の貴金属は、マトリックス中に、塩
または貴金属化合物を含む、水溶液または水ではない溶
液の助けによって、前記マトリックスの含浸により、導
入することが出来る。白金は一般的には、マトリックス
中にクロロ白金酸の形で導入されている。しかしなが
ら、全ての貴金属に関しては、アンモニア化合物、すな
わち例えば、クロロ白金アンモニウム、ジクロロ白金ジ
カルボニル、ヘキサハイドロキシル白金酸、塩化パラジ
ウム、硝酸パラジムのような化合物を、同様に用いるこ
とが出来る。
または貴金属化合物を含む、水溶液または水ではない溶
液の助けによって、前記マトリックスの含浸により、導
入することが出来る。白金は一般的には、マトリックス
中にクロロ白金酸の形で導入されている。しかしなが
ら、全ての貴金属に関しては、アンモニア化合物、すな
わち例えば、クロロ白金アンモニウム、ジクロロ白金ジ
カルボニル、ヘキサハイドロキシル白金酸、塩化パラジ
ウム、硝酸パラジムのような化合物を、同様に用いるこ
とが出来る。
【0044】錫、ゲルマニウム、鉛、インジウム、ガリ
ウム、タリウム;銅、金、銀のようなIb族金属;ニッケ
ル、ルテニウム、鉄のようなVIII族金属;およびクロ
ム、モリブデン、タングステンのようなVI族金属からな
る群から選ばれる追加金属Mは、例えば、錫の塩化物、
錫の臭化物および硝酸錫、鉛のハロゲン化物、硝酸鉛、
酢酸鉛および炭酸鉛、ゲルマニウムの塩化物および蓚酸
ゲルマニウム、硝酸インジウム硝化物およびインジウム
の塩化物のような化合物を介して導入することが出来
る。
ウム、タリウム;銅、金、銀のようなIb族金属;ニッケ
ル、ルテニウム、鉄のようなVIII族金属;およびクロ
ム、モリブデン、タングステンのようなVI族金属からな
る群から選ばれる追加金属Mは、例えば、錫の塩化物、
錫の臭化物および硝酸錫、鉛のハロゲン化物、硝酸鉛、
酢酸鉛および炭酸鉛、ゲルマニウムの塩化物および蓚酸
ゲルマニウム、硝酸インジウム硝化物およびインジウム
の塩化物のような化合物を介して導入することが出来
る。
【0045】ハロゲン、好ましくは塩素は、白金族金属
のハロゲン化物の少なくとも一つ、または、追加金属が
ハロゲン化合物から導入される場合には、このハロゲン
化合物の少なくとも一つを介して、導入することが出来
る。補足的な方法は、ハロゲン酸またはハロゲンの塩を
含む水溶液によるマトリックスの含浸に在る。例えば、
塩素は塩酸溶液を使用することによって担持することが
出来る。他の方法は、通常400〜900℃の間の温度
で、例えば、CCl4 、CH2 Cl2 、CH3Clのよ
うなハロゲンを含む有機化合物の存在下でのカ焼に在
る。
のハロゲン化物の少なくとも一つ、または、追加金属が
ハロゲン化合物から導入される場合には、このハロゲン
化合物の少なくとも一つを介して、導入することが出来
る。補足的な方法は、ハロゲン酸またはハロゲンの塩を
含む水溶液によるマトリックスの含浸に在る。例えば、
塩素は塩酸溶液を使用することによって担持することが
出来る。他の方法は、通常400〜900℃の間の温度
で、例えば、CCl4 、CH2 Cl2 、CH3Clのよ
うなハロゲンを含む有機化合物の存在下でのカ焼に在
る。
【0046】アルカリ金属およびアルカリ土類金属から
なる群から選ばれる元素は、好ましくはリチウムまたは
カリウムは、例えば、前記元素のハロゲン化物、硝酸
塩、炭酸塩、シアン化物および蓚酸塩のような化合物を
介して導入される。
なる群から選ばれる元素は、好ましくはリチウムまたは
カリウムは、例えば、前記元素のハロゲン化物、硝酸
塩、炭酸塩、シアン化物および蓚酸塩のような化合物を
介して導入される。
【0047】これから詳述する調製プロセスは、因み
に、次の工程を含む: a) 弗素、塩素、臭素および沃素からなる群から選ば
れる少なくとも一つの元素のマトリックスへの導入、 a') アルカリ金属およびアルカリ土類金属からなる群
から選ばれる少なくとも一つの元素のマトリックスへの
場合によっての導入、 b) 工程a)またはa')で得られた生成物のカ焼、 c) 少なくともの一つの白金族貴金属のマトリックス
への導入、 d) 工程c)で得られた生成物のカ焼、 e) 以下Mと称する、少なくとも一つの追加金属を、
工程d)で得られた生成物に導入すること。
に、次の工程を含む: a) 弗素、塩素、臭素および沃素からなる群から選ば
れる少なくとも一つの元素のマトリックスへの導入、 a') アルカリ金属およびアルカリ土類金属からなる群
から選ばれる少なくとも一つの元素のマトリックスへの
場合によっての導入、 b) 工程a)またはa')で得られた生成物のカ焼、 c) 少なくともの一つの白金族貴金属のマトリックス
への導入、 d) 工程c)で得られた生成物のカ焼、 e) 以下Mと称する、少なくとも一つの追加金属を、
工程d)で得られた生成物に導入すること。
【0048】若しアルカリ金属またはアルカリ土類金属
を使用しないなら、上記の調製のプロセスのa)c)
d)およびe)のみを実施する。
を使用しないなら、上記の調製のプロセスのa)c)
d)およびe)のみを実施する。
【0049】本発明において少なくとも一つの白金族貴
金属の用法は、具体的例としては、アンモニア化合物の
使用の助けで行うことが出来る。
金属の用法は、具体的例としては、アンモニア化合物の
使用の助けで行うことが出来る。
【0050】白金の場合、例えば、化学式Pt(N
H3 )6 X4 のヘキサアンミン白金(IV)塩、化学式
(PtX(NH3 )5 X3 のハロゲノペンタアンミン白
金(IV)塩、化学式PtX4 (NH3 )2 のテトラハロ
ゲノジアンミン白金(IV)塩、ハロゲノ−ポリケトンと
化学式H(Pt(aca)2 X)のハロゲン化合物との
白金錯塩を挙げることができる。ここで、Xは、塩素、
弗素、臭素および沃素から形成される群の中から選定さ
れたハロゲンであり、好ましくはXは塩素であり、ac
aは、アセチルアセトンの誘導体である化学式C5 H7
O2 残基を表わす。
H3 )6 X4 のヘキサアンミン白金(IV)塩、化学式
(PtX(NH3 )5 X3 のハロゲノペンタアンミン白
金(IV)塩、化学式PtX4 (NH3 )2 のテトラハロ
ゲノジアンミン白金(IV)塩、ハロゲノ−ポリケトンと
化学式H(Pt(aca)2 X)のハロゲン化合物との
白金錯塩を挙げることができる。ここで、Xは、塩素、
弗素、臭素および沃素から形成される群の中から選定さ
れたハロゲンであり、好ましくはXは塩素であり、ac
aは、アセチルアセトンの誘導体である化学式C5 H7
O2 残基を表わす。
【0051】白金族の貴金属の導入は、好ましくは、上
記に挙げた有機金属化合物の水または有機溶液の助けを
借りて、含浸により行なわれる。使用可能な有機溶剤と
しては、パラフィン系、ナフテン系および芳香族系炭化
水素、および例えば、1分子当り1〜12個の炭素原子
を有するハロゲン化有機化合物を挙げることが出来る。
例えば、n−ヘプタン、メチルクロロヘキサン、トルエ
ンおよびクロロホルムを挙げることが出来る。又、溶剤
の混合液を使用することも出来る。
記に挙げた有機金属化合物の水または有機溶液の助けを
借りて、含浸により行なわれる。使用可能な有機溶剤と
しては、パラフィン系、ナフテン系および芳香族系炭化
水素、および例えば、1分子当り1〜12個の炭素原子
を有するハロゲン化有機化合物を挙げることが出来る。
例えば、n−ヘプタン、メチルクロロヘキサン、トルエ
ンおよびクロロホルムを挙げることが出来る。又、溶剤
の混合液を使用することも出来る。
【0052】白金族の貴金属の導入の後で、得られた生
成物は、場合によっては、乾燥され、続いて好ましく
は、400〜1000℃の温度でカ焼される。
成物は、場合によっては、乾燥され、続いて好ましく
は、400〜1000℃の温度でカ焼される。
【0053】このカ焼の後で、高温、例えば、300〜
500℃の間で、水素での還元に先立ち、少なくとも一
つの追加金属Mの導入が行なわれる。追加金属Mは、そ
の金属の錯体、特に金属Mのポリケトン錯体、およびア
ルキル金属、シクロアルキル金属、アリール金属、アル
キルアリール金属、アリールアルキル金属のような金属
炭化水素からなる群から選ばれる少なくとも一つの有機
化合物の形で導入することが出来る。
500℃の間で、水素での還元に先立ち、少なくとも一
つの追加金属Mの導入が行なわれる。追加金属Mは、そ
の金属の錯体、特に金属Mのポリケトン錯体、およびア
ルキル金属、シクロアルキル金属、アリール金属、アル
キルアリール金属、アリールアルキル金属のような金属
炭化水素からなる群から選ばれる少なくとも一つの有機
化合物の形で導入することが出来る。
【0054】金属Mの導入は、有利には、その金属の有
機金属化合物を有機溶剤中の溶液の助けを借りて行われ
る。同時に、金属Mの有機ハロゲン化合物を用いること
も出来る。金属Mの化合物として、Mが錫である場合
は、テトラブチル錫、Mが鉛である場合はテトラエチル
鉛、Mがインジウムである場合は、トリフェニルインジ
ウムを特に挙げることが出来る。
機金属化合物を有機溶剤中の溶液の助けを借りて行われ
る。同時に、金属Mの有機ハロゲン化合物を用いること
も出来る。金属Mの化合物として、Mが錫である場合
は、テトラブチル錫、Mが鉛である場合はテトラエチル
鉛、Mがインジウムである場合は、トリフェニルインジ
ウムを特に挙げることが出来る。
【0055】含浸の溶剤は、1分子当り6〜12個の炭
素原子を有するパラフィン系、ナフテン系、芳香族系の
炭化水素、および1分子当り1〜12個の炭素原子を有
するハロゲン有機化合物により構成される群から選定さ
れる。例えば、n−ヘプタン、メチルシクロヘキサンお
よびクロロホルムを挙げることが出来る。同様に、上記
の溶剤の混合物を使用することも出来る。
素原子を有するパラフィン系、ナフテン系、芳香族系の
炭化水素、および1分子当り1〜12個の炭素原子を有
するハロゲン有機化合物により構成される群から選定さ
れる。例えば、n−ヘプタン、メチルシクロヘキサンお
よびクロロホルムを挙げることが出来る。同様に、上記
の溶剤の混合物を使用することも出来る。
【0056】上記のような調製プロセスを用いない場合
は、少なくとも一つの白金族の貴金属のを導入する前
に、少なくとも一つの追加金属Mを導入することが考え
られる。若し金属Mが貴金属の前に導入されるなら、使
用される金属Mの化合物は、一般的には、金属Mのハロ
ゲン化物、硝酸塩、酢酸塩、酒石酸塩、炭酸塩および蓚
酸塩で構成される群の内から選定される。従って、この
導入は、水溶液中で有利に行なわれる。この場合、少な
くとも一つの貴金属の導入を進める前に、400〜10
00℃の温度の空気下で、カ焼が行われる。
は、少なくとも一つの白金族の貴金属のを導入する前
に、少なくとも一つの追加金属Mを導入することが考え
られる。若し金属Mが貴金属の前に導入されるなら、使
用される金属Mの化合物は、一般的には、金属Mのハロ
ゲン化物、硝酸塩、酢酸塩、酒石酸塩、炭酸塩および蓚
酸塩で構成される群の内から選定される。従って、この
導入は、水溶液中で有利に行なわれる。この場合、少な
くとも一つの貴金属の導入を進める前に、400〜10
00℃の温度の空気下で、カ焼が行われる。
【0057】N/MFIとマトリックスをベースとする
複合触媒は、好ましくは次のものを)含む: 1) マトリックスに対する重量: −マトリックスおよび/またはゼオライト、好ましくは
マトリックスに担持された、少なくとも一つ白金族貴金
属は、0.01〜2%、好ましくは0.1〜0.5%、 −マトリックスおよび/またはゼオライト、好ましくは
マトリックスに担持された追加金属Mは0.005〜2
%、追加金属が錫である場合には好ましくは錫0.01
〜0.5%、金属Mが錫でない場合は、ゲルマニウム、
インジウム、鉛、ガリウム、タリウム;銅、金、銀のよ
うなIb族金属;ニッケル、ルテニウム、鉄のようなVI
II族金属;およびクロム、モリブデン、タングステンの
ようなVI族金属から構成される群から選ばれる少なくと
も一つ金属0.005〜0.7%、好ましくは0.01
〜0.6%、触媒が少なくとも2つの追加金属を含む場
合は、選定された追加金属の総含有率は、0.02〜
1.20%、好ましくは0.02〜1.0%、更に好ま
しくは0.03〜0.80%である。
複合触媒は、好ましくは次のものを)含む: 1) マトリックスに対する重量: −マトリックスおよび/またはゼオライト、好ましくは
マトリックスに担持された、少なくとも一つ白金族貴金
属は、0.01〜2%、好ましくは0.1〜0.5%、 −マトリックスおよび/またはゼオライト、好ましくは
マトリックスに担持された追加金属Mは0.005〜2
%、追加金属が錫である場合には好ましくは錫0.01
〜0.5%、金属Mが錫でない場合は、ゲルマニウム、
インジウム、鉛、ガリウム、タリウム;銅、金、銀のよ
うなIb族金属;ニッケル、ルテニウム、鉄のようなVI
II族金属;およびクロム、モリブデン、タングステンの
ようなVI族金属から構成される群から選ばれる少なくと
も一つ金属0.005〜0.7%、好ましくは0.01
〜0.6%、触媒が少なくとも2つの追加金属を含む場
合は、選定された追加金属の総含有率は、0.02〜
1.20%、好ましくは0.02〜1.0%、更に好ま
しくは0.03〜0.80%である。
【0058】−弗素、塩素、臭素および沃素で構成され
る群から選定されたハロゲン元素、好ましくは塩素は、
0.1〜15%、好ましくは0.2〜10%、ハロゲン
は、マトリックスおよび/またはゼオライト、好ましく
はマトリックスに導入されている。
る群から選定されたハロゲン元素、好ましくは塩素は、
0.1〜15%、好ましくは0.2〜10%、ハロゲン
は、マトリックスおよび/またはゼオライト、好ましく
はマトリックスに導入されている。
【0059】2) その結晶の外側表面がその合成の後
で改質されており、その骨組みの中に珪素と、アルミニ
ウムおよびガリウムから選ばれる少なくとも一つ元素を
包んでいる、MFI構造のゼオライトは1〜99重量
%。
で改質されており、その骨組みの中に珪素と、アルミニ
ウムおよびガリウムから選ばれる少なくとも一つ元素を
包んでいる、MFI構造のゼオライトは1〜99重量
%。
【0060】3) 場合によっては、マトリックスに対
する重量で: −アルカリ金属およびアルカリ土類金属からなる群から
選定された少なくとも一つの金属は0.01〜4%、好
ましくは0.1〜0.6%、この元素は、好ましくはマ
トリックス中に導入される。
する重量で: −アルカリ金属およびアルカリ土類金属からなる群から
選定された少なくとも一つの金属は0.01〜4%、好
ましくは0.1〜0.6%、この元素は、好ましくはマ
トリックス中に導入される。
【0061】4) 場合によっては、N/MFIに対す
る重量で: −ガリウムおよび亜鉛から構成される群から選定され
た、好ましくはガリウムの添加(ドープ)元素は0.0
1〜10重量%、好ましくは0.03〜4%、この元素
は、ゼオライトおよび/またはマトリックス、好ましく
はゼオライト中に導入される。 −付加されるべきアルカリ金属またはアルカリ土類金属
元素は、0.001〜6重量%、好ましくは0.005
〜3%、この元素は、好ましくはゼオライト中に導入さ
れる。
る重量で: −ガリウムおよび亜鉛から構成される群から選定され
た、好ましくはガリウムの添加(ドープ)元素は0.0
1〜10重量%、好ましくは0.03〜4%、この元素
は、ゼオライトおよび/またはマトリックス、好ましく
はゼオライト中に導入される。 −付加されるべきアルカリ金属またはアルカリ土類金属
元素は、0.001〜6重量%、好ましくは0.005
〜3%、この元素は、好ましくはゼオライト中に導入さ
れる。
【0062】本発明によるプロセスにおいて、調製が終
った時、成型された触媒は、その結晶格子の外側表面
が、先に述べた技術による合成の後で改質されているゼ
オライトMFI、複数の金属、少なくとも一つのハロゲ
ン、およびマトリックスを含有する。それから350℃
〜1000℃の間、好ましくは400℃〜700℃の
間、更に好ましくは450℃〜600℃の間の温度の空
気下で、カ焼が行なわれる。その様にカ焼された触媒
は、高温、例えば、400℃〜700℃の間の水素下
で、活性化処理を有利に受けることが出来る。水素下で
の処理の手順は、例えば、水素流下で、通常300℃〜
500℃の間、好ましくは350℃〜450℃の間にあ
る、還元の最高温度までゆっくりとした上昇で、この温
度を、一般的には、1〜6時間の間、維持することから
成立っている。
った時、成型された触媒は、その結晶格子の外側表面
が、先に述べた技術による合成の後で改質されているゼ
オライトMFI、複数の金属、少なくとも一つのハロゲ
ン、およびマトリックスを含有する。それから350℃
〜1000℃の間、好ましくは400℃〜700℃の
間、更に好ましくは450℃〜600℃の間の温度の空
気下で、カ焼が行なわれる。その様にカ焼された触媒
は、高温、例えば、400℃〜700℃の間の水素下
で、活性化処理を有利に受けることが出来る。水素下で
の処理の手順は、例えば、水素流下で、通常300℃〜
500℃の間、好ましくは350℃〜450℃の間にあ
る、還元の最高温度までゆっくりとした上昇で、この温
度を、一般的には、1〜6時間の間、維持することから
成立っている。
【0063】先に述べた本発明の触媒は、1分子当り2
〜12個の炭素原子を有するアルカンの芳香族化のため
に、オレフィンの存在、または存在なしに使われる。こ
の芳香族系炭化水素の生成反応は、特別な利点の夢を見
せる。なぜなら、この反応は、一方では精製作業から出
てくる軽質留分を、より付加価値の高い生産物(ベンゼ
ン、トルエンおよびキシレン)に転換することにより、
軽質留分の価値を増大させ、他方では、オレフィンを含
有し得るパラフィン系仕込原料を、高いオクタン価の燃
料のベースに転換することを可能にするからである。更
に、2つのケースともに、例えば、水素化処理プロセス
に不可欠な水素の大量生産にも貢献する。
〜12個の炭素原子を有するアルカンの芳香族化のため
に、オレフィンの存在、または存在なしに使われる。こ
の芳香族系炭化水素の生成反応は、特別な利点の夢を見
せる。なぜなら、この反応は、一方では精製作業から出
てくる軽質留分を、より付加価値の高い生産物(ベンゼ
ン、トルエンおよびキシレン)に転換することにより、
軽質留分の価値を増大させ、他方では、オレフィンを含
有し得るパラフィン系仕込原料を、高いオクタン価の燃
料のベースに転換することを可能にするからである。更
に、2つのケースともに、例えば、水素化処理プロセス
に不可欠な水素の大量生産にも貢献する。
【0064】1分子当り2〜4個および/または5〜1
2個の炭素原子を有する炭化水素仕込原料は、本発明に
よる触媒と、400〜700℃の間の温度で接触させら
れる。
2個の炭素原子を有する炭化水素仕込原料は、本発明に
よる触媒と、400〜700℃の間の温度で接触させら
れる。
【0065】
【実施例】次に続く実施例は、本発明をその範囲を限定
することなく、註釈するものである。 [実施例1:0.38%の白金、0.30%の錫、およ
び1.0%の塩素を含有するアルミナの調製(触媒
A)]使用するアルミナは、210m2 /gの比表面
積、および0.51cm3 /gの多孔質容積を有する。
することなく、註釈するものである。 [実施例1:0.38%の白金、0.30%の錫、およ
び1.0%の塩素を含有するアルミナの調製(触媒
A)]使用するアルミナは、210m2 /gの比表面
積、および0.51cm3 /gの多孔質容積を有する。
【0066】アルミナ支持体100gに対して500c
m3 の塩酸水溶液を加える。3時間接触放置し、水分を
切り、100〜120℃で1時間乾燥する。
m3 の塩酸水溶液を加える。3時間接触放置し、水分を
切り、100〜120℃で1時間乾燥する。
【0067】塩素を含む乾燥された生成物について、引
続き150cm3 の固形物に、ヘキサクロロ白金酸の水
溶液を加えて、白金の含浸を行う。この溶液の白金の濃
度は、2.7g/lに等しい。6時間接触放置し、10
0〜120℃で1時間乾燥し、続いて530℃で2時間
カ焼する。
続き150cm3 の固形物に、ヘキサクロロ白金酸の水
溶液を加えて、白金の含浸を行う。この溶液の白金の濃
度は、2.7g/lに等しい。6時間接触放置し、10
0〜120℃で1時間乾燥し、続いて530℃で2時間
カ焼する。
【0068】塩素と白金を含むカ焼された生成物につい
て、錫の含浸を行う。テトラブチル錫の有機溶液を、ア
ルミナ支持体と、支持体100g当り100cm3 の溶
液の割合で、6時間接触させる。得られた固形物は、続
いて水分を切り、100〜120℃で1時間乾燥、続い
て、乾燥水素流下で、2時間、450℃で還元する。
て、錫の含浸を行う。テトラブチル錫の有機溶液を、ア
ルミナ支持体と、支持体100g当り100cm3 の溶
液の割合で、6時間接触させる。得られた固形物は、続
いて水分を切り、100〜120℃で1時間乾燥、続い
て、乾燥水素流下で、2時間、450℃で還元する。
【0069】アルミナは、そのようにして、重量で、
0.38%の白金、0.3%の錫、1.0%の塩素を含
む。
0.38%の白金、0.3%の錫、1.0%の塩素を含
む。
【0070】[実施例2:水素形態のゼオライトMFI
(触媒B)]水素形態のゼオライトH−MFIを使用す
る。これは、次のような合成が終了した時に得られる: −硝酸アンモニウムでの処理、 −空気下で550℃でのカ焼。
(触媒B)]水素形態のゼオライトH−MFIを使用す
る。これは、次のような合成が終了した時に得られる: −硝酸アンモニウムでの処理、 −空気下で550℃でのカ焼。
【0071】得られた固形物の特性は、Si/Al比は
27に等しく、ナトリウムの含有率は0.009重量%
に等しい。その77Kの窒素の吸収により測定された多
孔質容積は0.189cm3 /gである。結晶格子の単
位銷胞(セル)の容積は5341(1010m)3 であ
る。
27に等しく、ナトリウムの含有率は0.009重量%
に等しい。その77Kの窒素の吸収により測定された多
孔質容積は0.189cm3 /gである。結晶格子の単
位銷胞(セル)の容積は5341(1010m)3 であ
る。
【0072】[実施例3:ヘキサフロオロ珪酸アンモニ
ウムにより改質された水素形態のゼオライトMFIの調
製(触媒C)]このゼオライト試料は、乾燥された水素
形態のゼオライトH−MFI100gから調製される。
ゼオライトの質量は、450℃の乾燥空気下で、4時間
の乾燥の後で、測定される。このゼオライトは還流の硝
酸アンモニア水溶液の処理を通じて、アンモニア形(N
H4 −MFIと記される)にされる。濾過の後で、固形
物は120℃で、恒温器で乾燥される。
ウムにより改質された水素形態のゼオライトMFIの調
製(触媒C)]このゼオライト試料は、乾燥された水素
形態のゼオライトH−MFI100gから調製される。
ゼオライトの質量は、450℃の乾燥空気下で、4時間
の乾燥の後で、測定される。このゼオライトは還流の硝
酸アンモニア水溶液の処理を通じて、アンモニア形(N
H4 −MFIと記される)にされる。濾過の後で、固形
物は120℃で、恒温器で乾燥される。
【0073】この様にして得られたゼオライトNH4 −
MFIは、引続いて、80℃で、酢酸アンモニウムの水
溶液中に懸濁される。1.07グラムのヘキサフルオロ
珪酸アンモニウムを含む水溶液が、続いて、最初の質量
100gの乾燥ゼオライトに加えられる。攪拌下で、2
時間の接触の後、固形物は水で充分にすすがれる。
MFIは、引続いて、80℃で、酢酸アンモニウムの水
溶液中に懸濁される。1.07グラムのヘキサフルオロ
珪酸アンモニウムを含む水溶液が、続いて、最初の質量
100gの乾燥ゼオライトに加えられる。攪拌下で、2
時間の接触の後、固形物は水で充分にすすがれる。
【0074】この操作は、連続的に5回繰返して行わ
れ、最後に、固形物は空気下で550℃でカ焼される。
れ、最後に、固形物は空気下で550℃でカ焼される。
【0075】得られた固形物(触媒C)の特性は、 −全体のSi/Alモル比は32に等しく、 −表面のSi/Alモル比は74に等しい。
【0076】この表面の比は、XPS(ESCA)によ
り測定され、ゼオライト結晶の外側表面の特性でもあ
る。従って主として、脱アルミニウムと珪素原子の再挿
入の段階があった。
り測定され、ゼオライト結晶の外側表面の特性でもあ
る。従って主として、脱アルミニウムと珪素原子の再挿
入の段階があった。
【0077】[実施例4:混合の調製(触媒Dおよび
E)]触媒DとEは、触媒A、BおよびCから、混合に
より調製される。これらの混合は、次の割合で実施され
る: −触媒D=触媒A60g+触媒B40g −触媒E=触媒A60g+触媒C40g これらの混合の構成物の各々は、予め、準ミクロ単位の
粉砕に付される。混合の後、触媒DとEは、型取りによ
り成型される。
E)]触媒DとEは、触媒A、BおよびCから、混合に
より調製される。これらの混合は、次の割合で実施され
る: −触媒D=触媒A60g+触媒B40g −触媒E=触媒A60g+触媒C40g これらの混合の構成物の各々は、予め、準ミクロ単位の
粉砕に付される。混合の後、触媒DとEは、型取りによ
り成型される。
【0078】[実施例5:プロパンに対する触媒の性
能]前述した調整法の4つの触媒A、B、CおよびD、
および本発明による触媒Eも同様に、次の条件下で、プ
ロパンの転換についてテストされた: −温度:485℃ −圧力:1バール −PPH:1.5h−l テスト結果を表1に示す。
能]前述した調整法の4つの触媒A、B、CおよびD、
および本発明による触媒Eも同様に、次の条件下で、プ
ロパンの転換についてテストされた: −温度:485℃ −圧力:1バール −PPH:1.5h−l テスト結果を表1に示す。
【0079】
【表1】
【0080】従って、本発明による触媒Eは、比較の触
媒、特に触媒Dの選択性より明らかに高い芳香族生成物
の選択性をもたらすことが判る。
媒、特に触媒Dの選択性より明らかに高い芳香族生成物
の選択性をもたらすことが判る。
【0081】[実施例6:軽質ナフサに対する触媒の性
能]1分子当り5〜6個の炭素原子を有する炭化水素の
混合物から構成される仕込原料の転換を試みる。このた
めに、調製法を先に述べた触媒A、B、C、DおよびE
の1つの存在下で操作を行う。
能]1分子当り5〜6個の炭素原子を有する炭化水素の
混合物から構成される仕込原料の転換を試みる。このた
めに、調製法を先に述べた触媒A、B、C、DおよびE
の1つの存在下で操作を行う。
【0082】これらの触媒は、その組成(重量%で表
す)が次の通りのC5 −C6 の仕込原料の転換について
テストされた:
す)が次の通りのC5 −C6 の仕込原料の転換について
テストされた:
【0083】操作条件は、次の通りである: −温度:475℃ −圧力:2.5バール −PPH:2h-1 テスト結果を表2に示す。
【0084】
【表2】
【0085】従って、本発明による触媒Eは、比較の触
媒、特に触媒Dの選択性より明らかに高い芳香族生成物
の選択性をもたらすことが判る。
媒、特に触媒Dの選択性より明らかに高い芳香族生成物
の選択性をもたらすことが判る。
【0086】
【発明の効果】本発明の芳香族化用複合触媒は、2〜1
2個の炭素原子を有する炭化水素の芳香族化反応におけ
る触媒として、非常に優れている。
2個の炭素原子を有する炭化水素の芳香族化反応におけ
る触媒として、非常に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10G 35/095 6958−4H // C07B 61/00 300 (72)発明者 エリック ベナジ フランス国 モンテソン ブールヴァール ドゥ ラ レピュブリク 67 (72)発明者 ジャン マリー デーヴ フランス国 シャトゥー アヴニュー ク ロード モネ 3
Claims (9)
- 【請求項1】 一方では、MFI構造ゼオライトであっ
て、その合成の後で、少なくとも一つのカチオンのフル
オロ珪酸塩の稀薄溶液での少なくとも一つの処理によっ
て改質され、前記ゼオライトがその骨組みの中に、珪素
と、アルミニウムおよびガリウムからなる群から選ばれ
る少なくとも一つの元素とを包んでいる、MFI構造ゼ
オライト、および他方では、マトリックスを包む芳香族
化用複合触媒であって、前記触媒は、さらに、 −白金族の少なくとも一つの貴金属と、 −錫、ゲルマニウム、インジウム、鉛、ガリウム、タリ
ウム、銅、金、銀、ニッケル、ルテニウム、鉄、クロ
ム、モリブデン、およびタングステンからなる群から選
ばれる少なくとも一つの追加金属と、 −弗素、塩素、臭素、および沃素からなる群から選ばれ
る少なくとも一つのハロゲン元素とを含んでいる、芳香
族化用複合触媒。 - 【請求項2】 さらに、ガリウムおよび亜鉛からなる群
から選ばれる一つの添加(ドープ)元素を包む、請求項
1記載の複合触媒。 - 【請求項3】 前記添加元素がガリウムである、請求項
2記載の複合触媒。 - 【請求項4】 添加元素の含有率が、ゼオライトに対し
て重量で表わして、0.01〜10%である、請求項1
または2項記載の複合触媒。 - 【請求項5】 プラチナ族の貴金属の含有率が、マトリ
ックスに対して重量で表わして、0.01〜2%であ
り、マトリックスに対して重さで表わした追加金属の含
有率が、 −追加金属が錫の時は、0.005〜2%であり、 −追加金属が、他の追加金属から選ばれる時は、0.0
05〜0.7%であり、少なくとも2つの追加金属が在
る時には、追加金属の総含有率が、マトリックスに対し
て重量で0.02〜1.20%であり、 ハロゲンの含有率は、マトリックスに対して重量で表わ
して、0.1〜15%である、請求項1〜4項のうちの
1項に記載の複合触媒。 - 【請求項6】 マトリックスが、さらに、アルカリ金属
およびアルカリ土類金属からなる群から選ばれる少なく
とも一つの金属を、0.01〜4重量%含有する、請求
項1〜5項のうちの1項に記載の複合触媒。 - 【請求項7】 前記選ばれる金属が、リチウムまたはカ
リウムである、請求項6記載の複合触媒。 - 【請求項8】 マトリックスがアルミナである、請求項
1〜7項のうちの1項に記載の複合触媒。 - 【請求項9】 請求項1〜7項のうちの1項に記載の複
合触媒を、1分子当り2〜12個の炭素原子を有する化
合物を含む炭化水素の仕込原料から芳香族炭化水素を生
産するプロセスにおいて使用する方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9302203A FR2701866B1 (fr) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | Catalyseur composite contenant un halogène, un métal noble et au moins un métal additionnel, et son utilisation en aromatisation d'hydrocarbures C2-C12. |
FR9302203 | 1993-02-24 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07826A true JPH07826A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=9444441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6026619A Withdrawn JPH07826A (ja) | 1993-02-24 | 1994-02-24 | ハロゲン、貴金属及び少なくとも一つの追加金属を包む複合触媒、及び炭素原子数2〜12の炭化水素の芳香族化にその触媒を使用する方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0612563B1 (ja) |
JP (1) | JPH07826A (ja) |
DE (1) | DE69410657T2 (ja) |
ES (1) | ES2119975T3 (ja) |
FR (1) | FR2701866B1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008114550A1 (ja) * | 2007-03-20 | 2008-09-25 | Meidensha Corporation | 低級炭化水素芳香族化触媒及び芳香族化合物の製造方法 |
JP2008260006A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-30 | Meidensha Corp | 低級炭化水素芳香族化触媒及び芳香族化合物の製造方法 |
JP2009119319A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Meidensha Corp | 低級炭化水素芳香族化触媒及び芳香族化合物の製造方法 |
US8558045B2 (en) | 2007-06-29 | 2013-10-15 | Meidensha Corporation | Catalyst for aromatization of lower hydrocarbons and process for production of aromatic compounds |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2132902A1 (en) * | 1993-09-27 | 1995-03-28 | Kazuhide Terada | Highly active zsm-5 zeolite and process for producing the same |
CN1079287C (zh) * | 1998-04-23 | 2002-02-20 | 中国科学院新疆化学研究所 | 含镓硅酸盐分子筛催化剂的合成方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5080878A (en) * | 1989-07-11 | 1992-01-14 | Mobil Oil Corp. | Modified crystalline aluminosilicate zeolite catalyst and its use in the production of lubes of high viscosity index |
US4753910A (en) * | 1987-02-17 | 1988-06-28 | Mobil Oil Corporation | Dealumination of aluminosilicate zeolites |
FR2633636B1 (fr) * | 1988-07-04 | 1991-05-31 | Inst Francais Du Petrole | Procede de transformation du durene dans un melange d'hydrocarbures de point d'ebullition compris entre 30 et 300 oc |
FR2666249B1 (fr) * | 1990-09-03 | 1994-07-22 | Inst Francais Du Petrole | Catalyseur et procede d'aromatisation des hydrocarbures contenant 2 a 4 atomes de carbone par molecule. |
FR2674769B1 (fr) * | 1991-04-04 | 1994-04-29 | Inst Francais Du Petrole | Catalyseur du type galloaluminosilicate contenant du gallium, un metal noble de la famille du platine et au moins un metal additionnel, et son utilisation en aromatisation des hydrocarbures. |
-
1993
- 1993-02-24 FR FR9302203A patent/FR2701866B1/fr not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-02-04 EP EP19940400248 patent/EP0612563B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1994-02-04 DE DE1994610657 patent/DE69410657T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-02-04 ES ES94400248T patent/ES2119975T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1994-02-24 JP JP6026619A patent/JPH07826A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008114550A1 (ja) * | 2007-03-20 | 2008-09-25 | Meidensha Corporation | 低級炭化水素芳香族化触媒及び芳香族化合物の製造方法 |
JP2008260006A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-30 | Meidensha Corp | 低級炭化水素芳香族化触媒及び芳香族化合物の製造方法 |
US8278237B2 (en) | 2007-03-20 | 2012-10-02 | Meidensha Corporation | Catalyst for aromatization of lower hydrocarbons and process for production of aromatic compounds |
US8558045B2 (en) | 2007-06-29 | 2013-10-15 | Meidensha Corporation | Catalyst for aromatization of lower hydrocarbons and process for production of aromatic compounds |
JP2009119319A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Meidensha Corp | 低級炭化水素芳香族化触媒及び芳香族化合物の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FR2701866A1 (fr) | 1994-09-02 |
DE69410657T2 (de) | 1998-10-01 |
DE69410657D1 (de) | 1998-07-09 |
EP0612563A1 (fr) | 1994-08-31 |
FR2701866B1 (fr) | 1995-06-02 |
ES2119975T3 (es) | 1998-10-16 |
EP0612563B1 (fr) | 1998-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5456822A (en) | Catalyst of the galloaluminosilicate type containing gallium, a nobel metal of the platinum family and at least on additional metal, and its use in the aromatization of hydrocarbons | |
US5227557A (en) | Process for the aromatization of hydrocarbons containing 2 to 4 carbon atoms per molecule | |
JP4345038B2 (ja) | 不飽和化合物の選択的水素化方法 | |
US5529964A (en) | Modified molecular sieves by means of solid ion exchange | |
CN88103549A (zh) | 乙烷转化制取液态芳族烃的催化剂 | |
KR100565134B1 (ko) | 제올라이트euo를함유하는촉매,및분자당8개의탄소원자를함유한방향족화합물의이성화반응에이촉매를사용하는방법 | |
JPS62192488A (ja) | 少なくとも2つの触媒床を通る接触リホ−ミング方法 | |
EP0309139B1 (en) | Method for producing stabilized zeolite catalysts | |
JPS63236544A (ja) | モルデン沸石をベースとする正パラフィン類の異性化触媒の再生または活性化方法 | |
US3852215A (en) | Catalyst for hydrocarbon conversion | |
KR100538436B1 (ko) | 포화된지방족탄화수소를올레핀계탄화수소로탈수소화시키는방법 | |
CN113289673B (zh) | 一种异构化催化剂及其制备方法和应用 | |
JP4221684B2 (ja) | 接触水素化リフォーミング方法 | |
JPH07826A (ja) | ハロゲン、貴金属及び少なくとも一つの追加金属を包む複合触媒、及び炭素原子数2〜12の炭化水素の芳香族化にその触媒を使用する方法 | |
US6228789B1 (en) | Silylated water vapor treated zinc or gallium promoted zeolite and use thereof for the conversion of non-aromatic hydrocarbons to olefins and aromatic hydrocarbons | |
JP3513777B2 (ja) | 接触水素化改質方法 | |
JPH026323A (ja) | 貴金属含有チタノシリケートおよび芳香族炭化水素の製造法 | |
JPH11222595A (ja) | ゼオライトim−5をベースとする触媒を用いるパラフィン仕込原料の流動点の改良方法 | |
PL89067B1 (ja) | ||
JPH11507685A (ja) | ケイ素含有触媒での炭化水素の芳香族化合物への接触変換方法 | |
US4311582A (en) | Stabilized reforming catalyst | |
KR100245782B1 (ko) | 엠에프아이 구조의 촉매, 및 그 촉매를 사용하여 2 내지 12개의 탄소원자를 갖는 탄화수소를 방향족화시키는 방법 | |
JP3548868B2 (ja) | 接触水素添加方法 | |
JPH03114535A (ja) | 新規の白金リフォーミング触媒及び担体物質 | |
JPH0790171B2 (ja) | ゼオライト触媒 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |