JPH0782680B2 - ヘリカルスキヤン方式テ−プ再生装置のヘツド切換信号生成回路 - Google Patents

ヘリカルスキヤン方式テ−プ再生装置のヘツド切換信号生成回路

Info

Publication number
JPH0782680B2
JPH0782680B2 JP61161608A JP16160886A JPH0782680B2 JP H0782680 B2 JPH0782680 B2 JP H0782680B2 JP 61161608 A JP61161608 A JP 61161608A JP 16160886 A JP16160886 A JP 16160886A JP H0782680 B2 JPH0782680 B2 JP H0782680B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
head
circuit
reproduction
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61161608A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6318559A (ja
Inventor
雅秀 南雲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP61161608A priority Critical patent/JPH0782680B2/ja
Publication of JPS6318559A publication Critical patent/JPS6318559A/ja
Publication of JPH0782680B2 publication Critical patent/JPH0782680B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、例えば回転ヘッド式のデジタルオーディオ
テープレコーダ等のようなヘリカルスキャン方式テープ
再生装置に係り、特に複数のヘッドから得られる各再生
信号を選択するヘッド切換信号を生成するヘッド切換信
号生成回路に関する。
(従来の技術) 周知のように、音響機器の分野では、可及的に高密度か
つ高忠実度記録再生化を図るために、音声信号等の情報
信号をPCM(パルス コード モジュレーション)技術
によりデジタル化データに変換して記録媒体に記録し、
これを再生するようにしたデジタル記録再生システムが
普及してきている。
このうち、記録媒体として磁気テープを使用するもの
は、デジタルオーディオテープレコーダと称されてお
り、例えば複数のヘッドをテープの幅方向に配設してな
る固定ヘッド式のものと、ヘッドが周側に沿って回転す
るように設けられた円筒形状のドラムにテープを巻き付
けてヘリカルスキャンを行なうようにした回転ヘッド式
のものとがある。
ここで、第7図は上記回転ヘッド式のデジタルオーディ
オテープレコーダの全体的な構成を示すものである。す
なわち、図中11,12は一対のリール台で、それぞれリー
ルモータ13,14によって図中反時計方向に回転駆動され
ることにより、テープ15が図中矢印aで示す方向に走行
されるようになされている。
また、上記一対のリール台11,12間には、円筒形状に形
成されたドラム16と、キャプスタン17及び図示しないピ
ンチローラとが配置されている。このうち、ドラム16に
は、その回転中心を挟んで互いに外向きに一対の記録再
生ヘッド(以下ヘッドという)18,19が支持されてい
る。また、このドラム16、ドラムモータ20によって図中
反時計方向に回転駆動されるようになっている。
そして、記録再生時には、図示のように、ドラム16の中
心から90°の開角の範囲で、テープ15がドラム16の周側
面に一定の傾斜をもって斜めに巻き付けられる。また、
キャプスタン17は、キャプスタンモータ21によって図中
反時計方向に一定速度で回転駆動されるとともに、前記
ピンチローラがテープ15を介して圧接され、テープ15が
定速走行されるようになる。このため、テープ15には、
ヘッド18に対応するトラックとヘッド19に対応するトラ
ックとが、交互に一定の傾斜をもって形成されるように
なるものである。
この場合、ヘッド18は、トラックの形成方向に対して+
20°のアジマス角をもってドラム16に支持されており、
ヘッド19は、トラックの形成方向に対して−20°のアジ
マス角をもってドラム16に支持されているものである。
次に、記録再生動作について説明する。まず、記録時に
は、情報信号をPCM化してなるデジタル化データDATAR
が、入力端子22に供給される。すると、このデタル化デ
ータDATARは、加算回路23によって、クロック発生回路2
4から出力される後述する各種制御データDが付加され
た後、スイッチ回路25及びゲート回路26,27を介して、
ヘッド18,19に供給される。
ここで、上記クロック発生回路24は、システムクロック
信号入力端子28に供給される一定周波数のシステムクロ
ック信号SCに基づいて、上記制御データDやその他の後
述するクロック信号を生成するものである。
また、上記スイッチ回路25は、クロック発生回路24から
出力される記録用ヘッド切換信号(以下記録用ヘッドク
ロック信号という)HDCKRに基づいて切換制御されるも
のである。すなわち、スイッチ回路25は、記録用ヘッド
クロック信号HDCKRによって、ヘッド18がテープ15に接
触されている期間加算回路23の出力データをヘッド18に
導くように切換えられ、ヘッド19がテープ15に接触され
ている期間加算回路23の出力データをヘッド19に導くよ
うに切換えられるものである。
さらに、上記ゲート回路26,27は、記録モードのときH
レベルの信号が供給され、再生モードのときLレベルの
信号が供給される記録再生モード入力端子29に、Hレベ
ルの信号が供給された状態(つまり記録モード)でゲー
トが開状態となり、加算回路23の出力データがヘッ18,1
9に供給されるようになるものである。
このため、記録モードでは、入力端子22に供給されたデ
ジタル化データDATARがヘッド18,19に交互に供給される
ようになり、ここにテープ15へのデジタル化データDATA
Rの記録が行なわれるものである。
また、再生時には、各ヘッド18,19から得られる再生信
号RFが、それぞれコンデンサC1,C2,増幅器30,31、イコ
ライザ回路32,33及びスイッチ回路34を介して取り出さ
れ、データスライス回路35に供給される。このスイッチ
回路34は、後述する位置信号検波制御回路36から出力さ
れる再生用ヘッド切換信号(以下再生用ヘッドクロック
信号という)HDCKPに基づいて切換制御されるものであ
る。
すなわち、スイッチ回路34は、再生用ヘッドクロック信
号HDCKPによって、ヘッド18がテープ15に接触されてい
る期間ヘッド18の再生信号RFをデータスライス回路35に
導くように切換えられ、ヘッド19がテープ15に接触され
ている期間ヘッド19の再生信号RFをデータスライス回路
35に導くように切換えられるものである。このため、デ
ータスライス回路35には、各ヘッド18,19から得られ再
生信号RFが交互に供給されるようになる。
ここで、上記データスライス回路35は、入力された再生
信号RFを波形整形してデジタル化データDATAPを生成す
るものである。この生成されたデジタル化データDATAP
は、出力端子37を介して図示しない復調再生回路系に供
給される。また、上記デジタル化データDATAPは、PLL
(位相同期ループ)回路38に供給されデータ抜き取りク
ロック信号PLCKが生成される。このデータ抜き取りクロ
ック信号PLCKは、出力端子39を介して上記復調再生回路
系に供給されて復調再生動作に供され、ここにテープ15
に記録されたデータの再生が行なわれるものである。
次に、前記ドラムモード20は、以下に述べるドラムサー
ボ回路によって、その回転速度が一定となるように制御
されている。すなわち、前記ドラム16の近傍には、周波
数検出用のヘッド40と、位置検出用のヘッド41とが設置
されている。このうち、ヘッド40は、ドラム16とともに
回転され周波数検出用の交流磁化パターン(FGパター
ン)が形成された回転体(図示せず)に対向して設置さ
れているもので、ドラム16の回転数に対応した周波数信
号DFGを発生するものである。
そして、上記ヘッド40から得られた周波数信号DFGは、
増幅器42を介して、自動周波数比較回路(以下AFC回路
という)43に供給され、前記クロック発生回路24から出
力される基準クロック信号AFCCKと周波数比較される。
このAFC回路43は、上記周波数信号DFGと基準クロック信
号AFCCKとの周波数差に応じた電圧信号を生成し、加算
回路44に出力するものである。
一方、上記ヘッド41は、ドラム16とともに回転され位置
検出用の磁化パターンが形成された回転体(図示せず)
に対向して設置されているもので、ドラム16の回転時に
おける各ヘッド18,19の位置を判別する基準となる位置
信号DPGを発生するものである。
そして、上記ヘッド41から得られた位置信号DPGは、増
幅器45を介して、前記位置信号検波制御回路36に供給さ
れる。この位置信号検波制御回路36は、入力された位置
信号DPGを検波して位相信号MDPGを生成する。そして、
上記位置信号検波制御回路36から得られた位相信号MDPG
は、自動位相比較回路(以下APC回路という)46に供給
され、クロック発生回路24から出力される基準クロック
信号APCCKと位相比較される。このAPC回路46は、上記位
相信号MDPGと基準クロック信号APCCKとの位相差に応じ
た電圧信号を生成し、上記加算回路44に出力するもので
ある。
このため、上記加算回路44は、AFC回路43及びAPC回路46
からそれぞれ出力される電圧信号を加算する。そして、
この加算回路44から出力される電圧信号が、イコライザ
回路47及び駆動回路48を介して前記ドラムモータ20に供
給されることにより、ドラムモータ20が一定の回転速度
になるように制御され、ここにドラム16の回転速度が一
定(100/3Hz)になるように制御されるものである。
ここで、上記のようなドラムサーボ回路においては、AF
C回路43によって周波数信号DFGと基準クロック信号AFCC
Kとの周波数差が、ある範囲内にはいった状態で、APC回
路46が駆動されるように制御されている。
また、上記位置信号検波制御回路36は、上記ヘッド41か
ら得られる位置信号DPGに基づいて、前記スイッチ回路3
4を切換えるための再生用ヘッドクロック信号HDCKPを生
成するものである。
次に、前記キャプスタンモータ21は、以下に述べるキャ
プスタンサーボ回路によって、その回転速度が制御され
ている。すなわち、前記キャプスタン17の近傍には、周
波数検出用のヘッド49が設置されている。このヘッド49
は、キャプスタン17とともに回転され周波数検出用の交
流磁化パターン(FGパターン)が形成された回転体(図
示せず)に対向して配置されているもので、キャプスタ
ン17の回転数に対応した周波数信号CFGを発生するもの
である。
そして、上記ヘッド49から得られた周波数信号CFGは、
増幅器50を介して、キャプスタンサーボ回路51に供給さ
れる。このキャプスタンサーボ回路51は、記録モードの
ときHレベルの信号が供給され、再生モードのときLレ
ベルの信号が供給される記録再生モード入力端子52に、
Hレベルの信号が供給された状態(つまり記録モード)
で、上記周波数信号CFGと前記クロック発生回路24から
出力される基準クロック信号SCKとを周波数比較し、そ
の周波数差に応じた電圧信号を生成するとともに、上記
周波数信号CFGを分周した信号と上記基準クロック信号S
CKとを位相比較し、その位相差に応じた電圧信号を生成
して、これら両電圧信号を加算して出力するものであ
る。
このキャプスタンサーボ回路51から出力される電圧信号
は、イコライザ回路53及び駆動回路54を介して前記キャ
プスタンモータ21に供給されることにより、キャプスタ
ンモータ21が一定の回転速度になるように制御され、こ
こに記録モードにおいてキャプスタン17の回転速度が一
定、つまりテープ15の走行速度が一定(8.150mm/s)に
なるように制御されるものである。
また、上記記録再生モード入力端子52に、Lレベルの信
号が供給された状態(つまり再生モード)では、キャプ
スタンサーボ回路51は、上記周波数信号CFGと前記クロ
ック発生回路24から出力される基準クロック信号SCKと
を周波数比較し、その周波数差に応じた電圧信号を生成
するとともに、後述するATF回路55から出力されるトラ
ッキングエラー信号TEと上記基準クロック信号SCKとを
位相比較し、その位相差に応じた電圧信号を生成して、
これら両電圧信号を加算して出力するものである。そし
て、この電圧信号が上記イコライザ回路53及び駆動回路
54を介してキャプスタンモータ20に供給され、ここに再
生モードにおいてキャプスタン17の回転速度、つまりテ
ープ15の走行速度が制御されるようになるものである。
ここで、上記ATF回路55には、前記スイッチ回路34で導
かれた各ヘッド18,19からの再生信号RFと、前記位置信
号検波制御回路36から出力される再生用ヘッドクロック
信号HDCKPと、前記データスライス回路35から出力され
るデジタルデータDATAPとが供給されている。そして、
このATF回路55は、詳細な動作は後述するが、テープ15
の再生状態で、再生用ヘッドクロック信号HDCKP及びデ
ジタル化データDATAPを用い、再生信号RF中に含まれるA
TF信号を利用して、各ヘッド18,19と、それに対応する
テープ15上に形成された各トラックとのトラッキングず
れに対応するトラッキングエラー信号TEを生成するもの
である。
このため、再生状態においては、キャプスタンモータ21
は、上記トラッキングエラー信号TEに基づいて回転速度
制御が行なわれ、テープ15の走行速度が制御されるよう
になり、ここに上記トラッキングずれをなくし各ヘッド
18,19が対応するトラックの中心を正確にトレースする
ようにするためのトラッキングサーボが行なわれるもの
である。
また、前記リールモータ13,14は、上記クロック発生回
路24から出力されるリールモータ制御信号RMS1,RMS2
が、駆動回路56,57を介してそれぞれ供給されることに
より所定の回転速度で回転駆動され、リール台11からの
テープ15の供給及びリール台12によるテープ15の巻き取
りが行なわれるものである。
次に、第8図は、テープ15に形成されるトラックのフォ
ーマットを示すものでる。すなわち、1つのトラック
は、196ブロックで構成されており、中央部の128ブロッ
クがPCM化されたデジタル化データが記憶されるデータ
領域となっている。また、このデータ領域の両側には、
前記制御データDが記録されている。
ここで、上記制御データDは、第8図中左側から、11ブ
ロックのマージンデータMARGIN、2ブロックのPLLデー
タ、8ブロックのサブコードデータSUB1、1ブロックの
ポストアンブルデータPA、3ブロックのIBGデータ、5
ブロックのATFデータ、3ブロックのIBGデータ及び2ブ
ロックのPLLデータの順序で記録されている。
また、上記制御データDは、第8図中右側から、11ブロ
ックのマージンデータMARGIN、1ブロックのポストアン
ブルデータPA、8ブロックのサブコードデータSUB2、2
ブロックのPLLデータ、3ブロックのIBGデータ、5ブロ
ックのATFデータ及び3ブロックのIBGデータの順序で記
録されている。
そして、上記データ領域には、デジタル化データが8ビ
ット−10ビット変換,NRZ(ノン リターン トゥ ゼ
ロ)変調されて記録されている。また、上記サブコード
データSUB1、SUB2は、曲番や絶対時間等を示す情報信号
である。さらに、上記PLLデータは、上記サブコードデ
ータSUB1,SUB2や前記データ抜き取りクロック信号PLCK
を生成するための情報信号であり、fch/2(fchはデータ
レートで9.408MHz)の単一波である。また、上記マージ
ンデータMARGIN及びポストアンブルデータPAは、それぞ
れfcn/2で、IBGデータはfcn/6の単一波である。
ここで、上記1ブロックは、第9図に示すように、36シ
ンボルより構成されている。このうち、中央部の28シン
ボルがデジタル化データが記憶されるデータ領域となっ
ている。また、このデータ領域の図中左側には、4シン
ボルの制御データが記録されており、データ領域の図中
右側には、4シンボルのパリティデータPaが記録されて
いる。
そして、上記1シンボルは8ビットで構成されており、
上記4シンボルの制御データは、第10図に示すように、
1シンボルのシンクデータSYNC,2シンボルのワードW1,W
2及び1シンボルのパリティデータPbよりなるものであ
る。ここで、ワードW1はチャネル数,エンファシス及び
トラックピッチ幅等を示しており、ワードW2はブロック
アドレスを示している。
また、前記ATFデータは、第11図に示すように、ヘッド1
8に対応するトラックに同期(SYNC)信号S1(fch/18)
と、パイロット信号(図中格子状に示す)P(fch/72の
単一波)とが形成され、ヘッド19に対応するトラックに
同期信号S2(fch/12)と、パイロット信号(図中格子状
に示す)Pとが形成されてなるものである。
なお、第11図において、矢印bはヘッド18,19の移動方
向を示し、矢印cはテープ15の走行方向を示している。
次に、前記トラッキングサーボについて説明する。この
トラッキングサーボは、一般に、エリア分割型ATF(オ
ートマティック トラック ファインディング)方式が
採用され、そのなかでも4トラック完結式が実際に使用
されている。
すなわち、第11図中上から2番目のトラックをヘッド19
がトレースすることを考える。まず、ヘッド19が同期信
号S2の記録部分に到達されると、前記ATF回路55が、上
記位置信号検波制御回路36から出力される再生用ヘッド
クロック信号HDCKPに基づいて、ヘッド19からの再生信
号RFが供給されていることを判別するとともに、上記デ
ータスライス回路35から出力されるデジタル化データDA
TAPに基づいて、同期信号S2を検出する。
そして、上記ATF回路55は、上記同期信号S2が検出され
たタイミングで、隣接するトラック(第11図中1番上の
トラック)から漏れるパイロット信号Pをヘッド19が再
生したレベルを検出する。次に、上記ATF回路55は、上
記同期信号S2が検出された時点から所定時間経過したタ
イミングで、隣接するトラック(第11図中上から3晩目
のトラック)から漏れるパイロット信号Pをヘッド19が
再生したレベルを検出する。そして、ATF回路55は、検
出された両パイロット信号Pの漏れのレベル差を算出
し、ここにヘッド19が自己のトレースすべきトラックの
中心から、どちら側の隣接するトラックに偏っているか
に対応するトラッキングエラー信号TEが生成されるもの
である。
その後、上記のようにして生成されたトラッキングエラ
ー信号TEに基づいて、前述したようにキャプスタンモー
タ21が制御され、テープ15の走行速度が制御されること
により、トラッキングサーボが施されるものである。
次に、前記再生用ヘッドクロック信号HDCKPと、ヘッド1
8,19から得られる再生信号RFとの関係について説明す
る。すなわち、第12図(a)は、再生用ヘッドクロック
信号HDCKPを示し、この信号がHレベルの期間、第12図
(b)に示すように、前記スイッチ回路34がヘッド18か
ら得られる再生信号RFaをデータスライス回路35に導く
ように切換えられ、Lレベルの期間、前記スイッチ回路
34がヘッド19から得られる再生信号RFbをデータスライ
ス回路35に導くように切換えられるものである。
そして、再生用ヘッドクロック信号HDCKPの1周期が、
前記ドラム16の1回転に相当しており、再生用ヘッドク
ロック信号HDCKPのHレベル及びLレベル期間の略中央
部で、各ヘッド18,19からの再生信号RFa,RFbが得られる
ようになされている。
なお、前記記録用ヘッドクロック信号HDCKRも、そのH
レベル期間においてデジタルデータをヘッド18に供給す
るようにスイッチ回路25を切換えるとともに、そのLレ
ベル期間におしてデジタル化データをヘッド19に供給す
るようにスイッチ回路25を切換えるようになされている
ものである。そして、記録用ヘッドクロック信号HDCKR
と、ヘッド18,19にそれぞれ供給するデジタル化データ
との関係も、上記と略同様になされているものである。
ここにおいて、前記各ヘッド18,19の位置を判別するた
めの位置信号DPGは、第13図に示すように、ドラム16と
一体的に回転され一部に位置検出用の磁化パターン58が
形成された回転体59に対向させて、前記ヘッド41を設置
するようにし、この回転体59が回転され磁化パターン58
がヘッド41に近付くことにより発生されるものである。
この場合、上記位置信号DPGが発生されてからの経過時
間によって、どちらのヘッド18,19がテープ15に接触し
ているかを判別することができ、ここにヘッド位置を判
別することができるものである。
このため、上記位置信号DPGに基づいて、前記位置信号
検波制御回路36は、第12図(a),(b)に示したよう
に、各ヘッド18,19からの再生信号RFa,RFbの発生タイミ
ングに合わせた、再生用ヘッドクロック信号HDCKPを生
成することができるものである。
しかしながら、上述したような従来の再生用ヘッドクロ
ック信号HDCKPの生成手段では、ドラム16に対するヘッ
ド18,19の取り付け位置と、回転体59に対する磁化パタ
ーン18の形成位置とに誤差が生じるため、再生用ヘッド
クロック信号HDCKPのHレベル及びLレベル期間と、各
ヘッド18,19からの再生信号RFa,RFbの発生タイミングと
を、第12図(a),(b)に示した関係に合わせること
が非常に困難であり、ヘッド18,19と磁化パターン58と
の位置合わせのための調整作業がめんどうになるという
問題が生じる。
(発明が解決しようとする問題点) 以上のように、従来の再生用ヘッドクロック信号HDCKP
の生成手段では、再生用ヘッドクロック信号HDCKPのH
レベル及びLレベル期間と、各ヘッド18,19からの再生
信号RFa,RFbの発生タイミングとを合わせることが非常
に困難であるという問題を有している。
そこで、この発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、ヘッド切換信号と各ヘッドから得られる再生信号の
発生タイミングとを自動調整することができ、調整作業
を容易化し得る極めて良好なヘリカルスキャン方式テー
プ再生装置のヘッド切換信号生成回路を提供することを
目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) すなわち、この発明に係るヘリカルスキャン方式テープ
再生装置のヘッド切換信号生成回路は、一定周期のヘッ
ド切換信号によって、複数のヘッドから得られる各再生
信号が再生用の信号処理系に導かれるように選択的に切
換えられた各状態で、それぞれテープのトラックの両端
部に記録された各ATF信号が共に得られるように、ヘッ
ド切換信号と各ヘッドから得られる再生信号の発生タイ
ミングとを調整するようにしたものである。
(作用) そして、上記のような構成によれば、ヘッド切換信号
が、複数のヘッドからの各再生信号を信号処理系に導く
状態となされているそれぞれのときに、ヘッドがトレー
スするトラックの両端部に記録された各ATF信号が共に
得られるようになるまで、ヘッド切換信号と各ヘッドか
ら得られる再生信号の発生タイミングとを調整するよう
にしたので、調整作業を容易化することができるもので
ある。
(実施例) 以下、この発明の一実施例について図面を参照して詳細
に説明する。第1図において、第7図と同一部分には同
一記号を付して示し、ここでは異なる部分についてのみ
説明する。すなわち、前記ATF回路55内でトラッキング
エラー信号TE生成のために用いられる同期信号S1,S2
は、クロック発生回路24に供給されるようになされてい
る。また、上記ATF回路55からは、いずれのヘッド18,19
が現在テープ15をトレースしているかを示すヘッド判別
信号HSが、クロック発生回路24に発生されている。
ここで、上記クロック発生回路24は、一定周期の基準ク
ロック信号CKを発生する。この基準クロック信号CKは、
シフトレジスタ回路60及びセレクト回路61を介して、再
生用ヘッドクロック信号HDCKPとして前記スイッチ回路3
4に供給されるとともに、クロック発生回路24に帰還さ
れている。
そして、上記シフトレジスタ回路60は、入力された基準
クロック信号CKを時間軸方向に一定の遅延量τづつシフ
トする作用を行なうものである。また、上記セレクト回
路61は、クロック発生回路24から出力されるセレクト信
号SEに基づいて、上記シフトレジスタ回路60によってシ
フトされた基準クロック信号CKのうち、所望の遅延量n
τ(nは0以上の整数)のものを選択して、再生用ヘッ
ドクロック信号HDCKPとして出力する作用を行なうもの
である。
上記のような構成において、以下、第2図に示すフロー
チャート及び第3図に示すタイミング図を参照して、そ
の動作を説明する。まず、開始(ステップS1)される
と、このデジタルオーディオテープレコーダは、ステッ
プS2で、前述したドラムサーボ及びキャプスタンサーボ
が行なわれ、ドラム16の回転及びテープ15の走行が行な
われるとともに、再生モードに強制的に設定されるよう
になる。
次に、ステップS3で、クロック発生回路24は、第3図
(a)に示すような一定周期の基準クロック信号CKを発
生する。この基準クロック信号CKは、第3図(b)に示
すように、ヘッド41から発生される位置信号DPGのHレ
ベル時(つまり前記磁化パターン56がヘッド41に最も接
近したとき)に立上がりを有するように形成されるもの
で、そのHレベル期間とLレベル期間とが等しくなるよ
うになされている。そして、ドラム16は前述したドラム
サーボによって100/3Hzで回転されるので、位置信号DPG
の周期は一定となり、このため基準クロック信号CKが一
定周期となるものである。
その後、ステップS4で、デジタルオーディオテープレコ
ーダは、テープ15が記録済みテープであることを確認す
るとともに、ステップS5でヘッド18,19の接触している
部分がテープ15の不感帯であるか否かを判別する。そし
て、不感帯であれば(YES)、ステップS6で不感帯を脱
出するようにする。
ここで、不感帯でない場合は、各ヘッド18,19からは、
第3図(c)に示す発生タイミングで再生信号RFa,RFb
がそれぞれ得られることになる。この場合、各ヘッド1
8,19とヘッド41及び時間パターン58との取り付け位置関
係が、先に第13図で示したようになされているとする
と、ヘッド18から再生信号RFaが得られてから、ドラム1
6が角度θ回転するのに要する時間Tθが経過した後
に、位置信号DPGがHレベルとなることになる。
そして、上記ステップS5で、不感帯でないと判別された
場合(NO)は、次に述べる動作が行なわれる。まず、ク
ロック発生回路24は、セレクト回路61に対して、シフト
レジスタ回路60の出力のうち遅延量0のものを選択する
セレクト信号SEを発生する。このため、セレクト回路61
からは、第3図(d)に示すように、上記基準クロック
信号CKと同位相の再生用ヘッドクロック信号HDCKPが発
生されるようになる。
すると、前記スイッチ回路34は、第3図(d)に示され
る再生用ヘッドクロック信号HDCKPによって切換制御さ
れることになる。そして、この再生用ヘッドクロック信
号HDCKPのHレベル期間が、ヘッド18の再生信号RFaをAT
F回路55に導くようにスイッチ回路34を切換え、Lレベ
ル期間がヘッド19の再生信号RFbをATF回路55に導くよう
にスイッチ回路34を切換えることに対応している。
このため、ATF回路55では、第3図(e)に示すよう
に、各再生信号RFa,RFbのうち、終端部に記録されてい
るATFデータ中の同期信号S1,S2のみが検出されることに
なる。すなわち、1トラックの始端部と終端部とに記録
されたATFデータにそれぞれ含まれる同期信号S1,S2のう
ちの、一方のみが検出されることになる。
そして、クロック発生回路24は、ATF回路55から出力さ
れると同期信号S1,S2と、ヘッド判別信号HSとに基づい
て、各ヘッド19,19の再生信号RFa,RFb中から同期信号S
1,S2が1つしか得られないことを検出する。
すると、次に、クロック発生回路24は、セレクト回路61
に対して、シフトレジスタ回路60の出力のうち遅延量τ
のものを選択するセレクト信号SEを発生する。このた
め、セレクト回路61からは、第3図(f)に示すよう
に、上記基準クロック信号CKからτだけ位相の遅れた再
生用ヘッドクロック信号HDCKPが発生れるようになる。
すると、前記スイッチ回路34は、第3図(f)に示され
る再生用ヘッドクロック信号HDCKPによって切換制御さ
れることになる。このため、ATF回路55では、第3図
(g)に示すように、各再生信号RFa,RFbの始端部及び
終端部にそれぞれ記録されているATFデータ中の同期信
号S1,S2がいずれも検出されないようになる。そして、
クロック発生回路24は、ATF回路55から同期信号S1,S2が
発生されないことを検出する。
すると、次に、クロック発生回路24は、セレクト回路61
に対して、シフトレジスタ回路60の出力のうち遅延量2
τのものを選択するセレクト信号SEを発生し、以下上記
と同様の動作が行なわれる。そして、このように基準ク
ロック信号CKを順次遅延させた信号でスイッチ回路34を
切換えるようにする動作は、各再生信号RFa,RFbの始端
部及び終端部にそれぞれ記録されているATFデータ中の
同期信号S1,S2が、2つともスイッチ回路34を介して得
られるようになるまで続けられる。
すなわち、前記ステップS5で不感帯でない場合(NO)、
ステップS7で1つのトラックに記録された2つの同期信
号S1またはS2が共にスイッチ回路34を介して得られたか
否かが判別されるものである。そして、2つの同期信号
S1またはS2が共に検出されない場合(NO)、ステップS8
で、上記したように再生用ヘッドクロック信号HDCKPの
位相がτづつ順次遅延されるようになる。
このようにして、クロック発生回路24は、セレクト回路
61に対して、シフトレジスタ回路60の出力のうち遅延量
5τのものを選択するセレクト信号SEを発生し、第3図
(h)に示すように、上記基準クロック信号CKから5τ
だけ位相の遅れた再生用ヘッドクロック信号HDCKPが発
生されたとき、第3図(i)に示すように、各再生信号
RFa,RFbの始端部及び終端部にそれぞれ記録されている
同期信号S1,S2がともにスイッチ回路34を介して得られ
るようになったとする。
すると、クロック発生回路24は、1つのトラックに記録
された2つの同期信号S1またはS2が共にスイッチ回路34
を介して得られたことを判別し、ステップS7による判別
結果がYESとなされる。
次に、ステップS9で、スイッチ回路34を介して得られた
2つの周期信号S1またはS2が、第3図(h)に示す再生
用ヘッドクロック信号HDCKPの極性反転時点に近接して
発生されないように、つまり極性反転時点から第3図に
示すような余裕分τ1及びτ2を差し引いた範囲内で得
られるか否かが判別される。そして、このような条件で
得られれば(YES)、クロック発生回路24は、セレクト
回路61に供給するセレクト信号SEをロックし、第3図に
示す位相の再生用ヘッドクロック信号HDCKPを継続して
発生させるようにし、ここに再生用ヘッドクロック信号
HDCKPが自動調整されて得られるようになるものであ
る。
その後、ステップS10で、上記再生用ヘッドクロック信
号HDCKPを利用する他の処理(例えば記録再生データ開
始信号の生成等)を行なわせた後、ステップS11で、外
部操作によって記録モードが要求されたか否かを判別す
る。そして、要求されていれば(YES)、ステップS12で
デジタルオーディオテープレコーダが記録モードに設定
され、以下前述した記録動作が行なわれる。また、ステ
ップS11で記録モードが要求されていなければ(NO)、
ステップS13で再生モードが継続され、前述した再生動
作が行なわれるようになるものである。
したがって、上記実施例のような構成によれば、ドラム
16の回転に対応した位置信号DPGに同期する基準クロッ
ク信号CKの位相を、ヘッド18,19から得られる各再生信
号RFa,RFbの始端部及び終端部にそれぞれ記録されてい
るATFデータ中の同期信号S1,S2が、2つともスイッチ回
路34に介して得られるようになるまで、順次所定量τづ
つ遅延させるようにしたので、再生用ヘッドクロック信
号HDCKPのHレベル及びLレベル期間と、各ヘッド18,19
から得られる再生信号RFa,RFbの発生タイミングとを自
動調整することができ、調整作業を容易化することがで
きるものである。
次に、第4図は、この発明の他の実施例を示すものであ
る。すなわち、クロック発生回路24からスイッチ回路34
に対して、直接再生用ヘッドクロック信号HDCKPを発生
させるようにするとともに、この再生用ヘッドクロック
信号HDCKPをクロック発生回路24によって制御される遅
延回路62を介して、APC回路46の基準クロック信号KCKと
するようにしたものである。
上記のような構成において、以下、第5図に示すフロー
チャート及び第6図に示すタイミング図を参照して、そ
の動作を説明する。まず、開始(ステップS21)される
と、このデジタルオーディオテープレコーダは、ステッ
プS22で、前述したドラムサーボ及びキャプスタンサー
ボが行なわれ、ドラム16の回転及びテープ15の走行が行
なわれるとともに、クロック発生回路24から第6図
(a)に示すような、再生用ヘッドクロック信号HDCKP
が発生されるようになる。この場合、APC回路46は、位
置信号DPGと基準クロック信号APCCKとを位相比較してい
る。
なお、第3図と同様に、第6図(b)は上記位置信号DP
Gを示し、第6図(c)は各ヘッド18,19から得られる再
生信号RFa,RFbの発生タイミングを示している。
そして、ステップS23で、デジタルオーディオテープレ
コーダは再生モードに強制的に設定される。その後、デ
ジタルオーディオテープレコーダは、ステップS24で、
テープ15が記録済みテープであることを確認するととも
に、ステップS25でヘッド18,19の接触している部分がテ
ープ15の不感帯であるか否かを判別する。そして、不感
帯であれば(YES)、ステップS26で不感帯を脱出するよ
うにする。
ここで、不感帯でない場合は、前述したように、各ヘッ
ド18,19からは、第6図(c)に示す発生タイミングで
再生信号RFa,RFbがそれぞれ得られることになる。この
場合、各ヘッド18,19とヘッド41及び磁化パターン58と
の取り付け位置関係が、先に第13図で示したようになさ
れているとすると、ヘッド18から再生信号RFaが得られ
るから、ドラム16が角度θ回転するのに要する時間Tθ
が経過した後に、位置信号DPGがHレベルとなることに
なる。
そして、上記ステップS25で、不感帯でないと判別され
た場合(NO)は、次に述べる動作が行なわれる。まず、
クロック発生回路24は、遅延回路62に対して、再生用ヘ
ッドクロック信号HDCKPを遅延量0出力させるようにす
る。すると、遅延回路62からは、第6図(d)に示すよ
うに、上記再生用ヘッドクロック信号HDCKPと同位相の
基準クロック信号CKCが発生されるようになる。
そこで、APC回路46は、上記基準クロック信号APCCKに代
えて、この基準クロック信号CKCと位置信号DPGとを位相
比較するようになる。このため、ドラム16の回転数は通
常と同じで、ヘッド18,19から得られる各再生信号RFa,R
Fbも、第6図(e)に示すようになされている。
そして、第6図(e)で示すタイミングで発生される各
再生信号RFa,RFbが、第6図(a)で示す再生用ヘッド
クロック信号HDCKPで制御されるスイッチ回路34を介し
て、ATF回路55に導かれると、ATF回路55では、第6図
(f)に示すように、各再生信号RFa,RFbのうち、終端
部に記録されているATFデータ中の同期信号S1,S2のみが
検出されることになる。すなわち、1トラックの始端部
と終端部とに記録されたATFデータにそれぞれ含まれる
同期信号S1,S2のうちの、一方のみが検出されることに
なる。
そして、クロック発生回路24は、ATF回路55から出力さ
れる同期信号S1,S2と、ヘッド判別信号HSとに基づい
て、各ヘッド18,19の再生信号RFa,RFb中から同期信号S
1,S2が1つしか得られないとを検出する。
すると、次に、クロック発生回路24は、遅延回路62に対
して、再生用ヘッドクロック信号HDCKPを遅延量τだけ
遅延させるようにする。このため、遅延回路62からは、
第6図(g)に示すように、上記再生用ヘッドクロック
信号HDCKPからτだけ位相の遅れた基準クロック信号CKC
が発生されるようになる。そして、この基準クロック信
号CKCに基づいてドラム16の回転数が制御されることに
より、ヘッド18,19から得られる再生信号RFa,RFbの発生
タイミングは、第6図(h)に示すように位相が遅れる
ようになる。
この場合も、ATF回路55で検出される同期信号S1,S2は、
第6図(i)に示すように、各再生信号RFa,RFbのう
ち、終端部に記録されているATFデータ中の同期信号のS
1,S2のみが検出されることになる。そして、このように
再生用ヘッドクロック信号HDCKPを順次遅延させた基準
クロック信号CKCでドラム16の回転数を変えるようにす
る動作は、各再生信号RFa,RFbの始端部及び終端部にそ
れぞれ記録されているATFデータ中の同期信号S1,S2が、
2つともスイッチ回路34を介して得られるようになるま
で続けられる。
すなわち、前記ステップS25で不感帯でない場合(N
O)、ステップS27で1つのトラックに記録された2つの
同期信号S1またはS2が共にスイッチ回路34を介して得ら
れたか否かが判別されるものである。そして、2つの同
期信号S1またはS2が共に検出されない場合(NO)、ステ
ップS28で、上記したように基準クロック信号CKCの位相
がτづつ順次遅延されるようになる。
このようにして、クロック発生回路24が、遅延回路62に
対して、再生用ヘッドクロック信号HDCKPを遅延量2τ
だけ遅延させるようにすると、遅延回路62からは、第6
図(j)に示すように、上記再生用ヘッドクロック信号
HDCKPから2τだけ位相の遅れた基準クロック信号CKCが
発生されるようになる。そして、この基準クロック信号
CKCに基づいてドラム16の回転数が制御されることによ
って、ヘッド18,19から得られる再生信号RFa,RFbの発生
タイミングは、第6図(k)に示すように位相が遅れた
ものとなる。
このとき、第6図(l)に示すように、各再生信号RFa,
RFbの始端部及び終端部にそれぞれ記録されている同期
信号S1,S2がともにスイッチ回路34を介して得られるよ
うになったとすると、クロック発生回路24は、1つのト
ラックに記録された2つの同期信号S1またはS2が共にス
イッチ回路34を介して得られたことを判別し、ステップ
S27による判別結果がYESとなされる。
次に、ステップS29で、スイッチ回路34を介して得られ
た2つの同期信号S1またはS2が、第6図(a)に示す再
生用ヘッドクロック信号HDCKPの極性反転時点に近接し
て発生されないように、つまり極性反転時点から前述し
たような余裕分を差し引いた範囲内で得られるか否かが
判別される。そして、このような条件で得られれば(YE
S)、クロック発生回路24は、遅延回路61をロックし、
第6図(j)に示す位相の基準クロック信号CKCを継続
して発生させるようにし、ここに再生用ヘッドクロック
信号HDCKPと各再生信号RFa,RFbの発生タイミングとが自
動調整されるようになるものである。
その後、ステップS30で、外部操作によって記録モード
が要求されたか否かを判別する。そして、要求されてい
れば(YES)、ステップS31でデジタルオーディオテープ
レコーダが記録モードに設定され、以下前述した記録動
作が行なわれる。また、ステップS30で記録モードが要
求されていなければ(NO)、ステップS32で再生モード
が継続され、前述した再生動作が行なわれるようになる
ものである。
そして、上記のような構成によっても、前記実施例と同
様な効果を得ることができるものである。
なお、この発明は上記各実施例に限定されるものではな
く、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実
施することができる。
[発明の効果] したがって、以上詳述したようにこの発明によれば、ヘ
ッド切換信号と各ヘッドから得られる再生信号の発生タ
イミングとを自動調整することができ、調整作業を容易
化し得る極めて良好なヘリカルスキャン方式テープ再生
装置のヘッド切換信号生成回路を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るヘリカルスキャン方式テープ再
生装置のヘッド切換信号生成回路の一実施例を示すブロ
ック構成図、第2図及び第3図はそれぞれ同実施例の動
作を説明するためのフローチャート及びタイミング図、
第4図はこの発明の他の実施例を示すブロック構成図、
第5図及び第6図はそれぞれ同他の実施例の動作を説明
するためのフローチャート及びタイミング図、第7図は
従来のヘリカルスキャン方式テープ再生装置のヘッド切
換信号生成回路を示すブロック構成図、第8図乃至第10
図はそれぞれ1トラックに記録されるデータのフォーマ
ットを説明するための図、第11図はATFデータの詳細を
示す図、第12図は再生用ヘッドクロック信号とヘッドか
ら得られる再生信号との関係を示すタイミング図、第13
図は位置信号の生成手段を示す構成図である。 11,12……リール台、13,14……リールモータ、15……テ
ープ、16……ドラム、17……キャプスタン、18,19……
ヘッド、20……ドラムモータ、21……キャプスタンモー
タ、22……入力端子、23……加算回路、24……クロック
発生回路、25……スイッチ回路、26,27……ゲート回
路、28……システムクロック信号入力端子、29……記録
再生モード入力端子、30,31……増幅器、32,33……イコ
ライザ回路、34……スイッチ回路、35……データスライ
ス回路、36……位置信号検波制御回路、37……出力端
子、38……PLL回路、39……出力端子、40,41……ヘッ
ド、42……増幅器、43……AFC回路、44……加算回路、4
5……増幅器、46……APC回路、47……イコライザ回路、
48……駆動回路、49……ヘッド、50……増幅器、51……
キャプスタンサーボ回路、52……記録再生モード入力端
子、53……イコライザ回路、54……駆動回路、55……AT
F回路、56,57……駆動回路、58……磁化パターン、59…
…回転体、60……シフトレジスタ回路、61……セレクト
回路、62……遅延回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周側に沿って複数のヘッドが配置され回転
    駆動されるドラムと、このドラムの周側面に接触され前
    記複数のヘッドが選択的にトレースする各トラックの両
    端部にトラッキングエラー信号生成用のATF信号が記録
    されたテープと、前記複数のヘッドから得られる各再生
    信号を選択的に再生用の信号処理系に導く切換手段とを
    備え、ヘッド切換信号によって前記複数のヘッドが前記
    各トラックを選択的にトレースするタイミングに合わせ
    て前記切換手段の切換動作を制御するヘリカルスキャン
    方式テープ再生装置において、前記ヘッド切換信号によ
    って、前記複数のヘッドから得られる各再生信号が前記
    信号処理系に導かれるように前記切換手段が切換えられ
    た各状態で、それぞれ前記テープのトラックの両端部に
    記録された各ATF信号が共に前記切換手段から得られる
    ように、前記ヘッド切換信号と前記各ヘッドから得られ
    る再生信号の発生タイミングとを調整する制御手段を具
    備してなることを特徴とするヘリカルスキャン方式テー
    プ再生装置のヘッド切換信号生成回路。
JP61161608A 1986-07-09 1986-07-09 ヘリカルスキヤン方式テ−プ再生装置のヘツド切換信号生成回路 Expired - Lifetime JPH0782680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61161608A JPH0782680B2 (ja) 1986-07-09 1986-07-09 ヘリカルスキヤン方式テ−プ再生装置のヘツド切換信号生成回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61161608A JPH0782680B2 (ja) 1986-07-09 1986-07-09 ヘリカルスキヤン方式テ−プ再生装置のヘツド切換信号生成回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6318559A JPS6318559A (ja) 1988-01-26
JPH0782680B2 true JPH0782680B2 (ja) 1995-09-06

Family

ID=15738392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61161608A Expired - Lifetime JPH0782680B2 (ja) 1986-07-09 1986-07-09 ヘリカルスキヤン方式テ−プ再生装置のヘツド切換信号生成回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0782680B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6318559A (ja) 1988-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5003411A (en) Method for recording/reproducing and searching digital signals using a helical scan type rotary head
JPH0883415A (ja) 信号記録及び/又は再生装置、信号記録及び/又は再生方法並びに記録媒体
JPH0782680B2 (ja) ヘリカルスキヤン方式テ−プ再生装置のヘツド切換信号生成回路
KR100423177B1 (ko) 디지탈신호기록/재생장치및방법
KR930001795B1 (ko) 위상차검출장치 및 이를 구비한 기록재생장치
JPH0782681B2 (ja) ヘリカルスキヤン方式テ−プ再生装置のヘツド切換信号生成回路
JPH0750923B2 (ja) 回転ヘツド型再生装置
JPH0685246B2 (ja) ヘリカルスキヤン方式テ−プ再生装置のキヤプスタン制御回路
JPH0687333B2 (ja) ヘリカルスキヤン方式テ−プ再生装置のドラム制御回路
JPH0782682B2 (ja) ヘリカルスキヤン方式テ−プ再生装置のヘツド切換信号生成回路
JP2663517B2 (ja) 再生装置
JPS6383966A (ja) デジタル再生装置のデ−タ抜き取りクロツク信号生成回路
JP3042553B2 (ja) 信号再生装置および方法
JPS6383988A (ja) デジタル再生装置のデ−タ検索回路
JPH0687334B2 (ja) ヘリカルスキヤン方式テ−プ再生装置のドラム制御回路
JPH0650837Y2 (ja) トラッキングサ−ボ装置
JPS6383946A (ja) ヘリカルスキャン方式テ−プ再生装置のデ−タ検策回路
JPS6383972A (ja) デジタル再生装置のpllデ−タ領域検出回路
JPS63167477A (ja) 磁気記録再生装置
JPS63195850A (ja) 回転ヘツド式テ−プレコ−ダの再生方式
JPH08172594A (ja) 磁気記録再生装置
JPS60182022A (ja) ダビング装置
JPH10188401A (ja) ヘッド位相調整手段を有する磁気記録再生装置
JPH0834025B2 (ja) 再生装置
JPS6384207A (ja) Pll制御回路