JPH0782220A - 2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルの製造方法 - Google Patents

2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルの製造方法

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JPH0782220A
JPH0782220A JP5227275A JP22727593A JPH0782220A JP H0782220 A JPH0782220 A JP H0782220A JP 5227275 A JP5227275 A JP 5227275A JP 22727593 A JP22727593 A JP 22727593A JP H0782220 A JPH0782220 A JP H0782220A
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征二 内山
Riako Nakano
里愛子 中野
Hiroshi Machida
博 町田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】2,6−ナフタレンジカルボン酸とメタノ−ル
を反応させて2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル
を製造する当たり、高収率を以て工業的に安定した円滑
なエステル化方法を開発する。 【構成】エステル化反応に際して、触媒として有機塩基
化合物を使用することを特徴とする2,6−ナフタレン
ジカルボン酸とメタノ−ルからの2,6−ナフタレンジ
カルボン酸ジメチルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、高機能性ポリエステル
原料として有用な2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメ
チルを製造する方法に関する。
【0001】
【従来の技術】一般に2,6−ナフタレンジカルボン酸
ジメチルは、2,6−ナフタレンジカルボン酸をメタノ
ールでエステル化することにより製造することができる
が、2,6−ナフタレンジカルボン酸はメタノールには
溶解し難く反応速度が極めて遅いために、通常はエステ
ル化触媒を用いて反応させる。従来、エステル化触媒を
用いてエステル化する方法としては、例えば特公昭49-1
74号には硫酸または硫酸以外の鉱酸を用いる方法、特公
昭55-33704号には銅、マンガン、レニウム、銅の酸化
物、クロムの酸化物等を用いる方法、特公昭58-1099 号
には硫酸ベリリウム、硫酸ビスマス、硫酸バナジル、チ
タン酸テトラー n- ブチル、チタン酸テトラー iso-
プロピルなどを用いる方法、特開昭50-83360号には硫酸
第二鉄、硫酸水銀、硫酸インジウム、硫酸亜鉛等を用い
る方法、特開昭50-83361号、特開昭50-84553号および特
開昭50-88058号にはモリブデンの酸化物、硫化物、シア
ン化物、チオシアン化物、モリブデン酸、リンモリブデ
ン酸等のモリブデン化合物などを用いる方法、特開昭51
-48641号には塩基性酢酸アルミニウム、塩化第一錫、二
酸化テルル、タングストケイ酸等を用いる方法などが開
示されている。
【0002】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、これ
らの方法は工業装置を対象とした場合には、多くの欠点
を有している。例えば硫酸及び硫酸以外の鉱酸を用いる
方法では、反応装置の耐腐食性が要求されるため製造設
備としてはコストが嵩み、更にジメチルエーテルの副生
を伴うためにメタノールの損失が大きい。また、前記し
た各種金属や金属化合物は、メタノールには溶けず反応
液中での分散性も悪いため、エステル化反応を促進する
には充分ではない。また、これらの触媒の多くは固体で
あり、前述の如くメタノールにも溶けないために、反応
器への供給方法に特別な工夫が必要となり、工業的に有
利な方法とは云えない。
【0003】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、前述した
如き不都合を解消すべく、工業上有利に用い得る触媒に
ついて鋭意検討した結果、ある種の有機塩基化合物がメ
タノールに容易に溶解し、エステル化反応の促進に大き
な効果を持つことを見い出し、本発明を完成させるに至
った。即ち、本発明は2,6−ナフタレンジカルボン酸
とメタノールを反応させて2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸ジメチルを製造するに際し、触媒として有機塩基化
合物を使用することを特徴とする2,6−ナフタレンジ
カルボン酸ジメチルの製造方法である。本発明で用いる
2,6−ナフタレンジカルボン酸は、如何なる方法で製
造されたものでもよく、例えば、2−アシル−6−アル
キルナフタレンあるいは2,6−ジメチルナフタレンを
酸化して得られる2,6−ナフタレンジカルボン酸が用
いられる。
【0004】本発明の方法において、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸とメタノールとのエステル化反応に適用
される触媒は、有機塩基化合物であり、例えば、ピリジ
ン、キノリン、1,8−ジアザビシクロ( 5,4,0)
−7−ウンデセン ( 以下DBUと呼称) などの環状有
機塩基、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テト
ラエチルアンモニウム等の第四級アンモニウム化合物、
水酸化トリメチルスルホニウム等の水酸化スルホニウム
化合物、コリン等が挙げられる。 これらのうち、特に
反応速度の点からDBU、水酸化テトラメチルアンモニ
ウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、コリン等が好
ましい。これらは、一種のみ用いても二種以上を併用し
てもよい。
【0005】これら本発明のエステル化触媒は、メタノ
ールに溶解した後、容易に反応器に供給でき、反応液中
に均一に分散させることができる。エステル化触媒の使
用割合は、2,6−ナフタレンジカルボン酸に対して
0.2〜10重量%、好ましくは1〜5重量%である。
触媒の量が0.2重量%よりも少ない場合には効果が
小さく、また10重量%よりも多くしても反応速度や反
応収率の更なる向上は見られないので経済的には好まし
くない。
【0006】エステル化反応に使用するメタノールの量
は、2,6−ナフタレンジカルボン酸に対する重量比で
1〜10倍、好ましくは4〜6倍である。 メタノール
の使用量が少なすぎるとエステル化反応が遅くなるため
好ましくない。また、必要以上に多くしても、反応速度
や反応収率の更なる向上は見られないことに加えて、未
反応メタノ−ルの回収量が多くなり経済的に不利とな
る。エステル化の反応温度は、通常200〜350℃、
好ましくは220〜280℃である。 200℃以下の
温度では、反応速度が遅く反応に長時間を要す。また3
50℃より高い温度では、重合等の副反応が多くなり収
率が低下するので好ましくない。反応時間は、触媒量や
反応温度によっても変化するが、通常30分から5時間
程度である。 反応の形式は、回分式、連続式いずれで
もよいが、本発明の方法では触媒を含め反応を均一系で
取り扱うことができるために、工業的には特に連続式を
採用するのが有利である。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、エステル化の困難な
2,6−ナフタレンジカルボン酸をメタノ−ルと反応さ
せて2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルを製造す
るにあたり、有機塩基触媒を用いることによって、反応
器への触媒供給が容易となり、且つ充分に高い反応速度
と収率が達成できるものであり、その工業的な意義は極
めて大きい。
【0008】
【実施例】次に、実施例、及び比較例により本発明を更
に具体的に説明する。尚、本発明はこれらの実施例によ
り制限されるものではない。実施例1 内容積100mlのsusー 316製反応器に、2,6−
ナフタレンジカルボン酸6.0g、メタノール36.0
g、触媒として水酸化テトラメチルアンモニウムの10
%メタノール溶液1.2gを仕込み、反応温度260℃
にて1時間振盪しながら反応を行った。冷却後内容物を
ジメチルホルムアムド中に取り出して溶解した後、ガス
クロマトグラにより分析を行った。 その結果、2,6
−ナフタレンジカルボン酸ジメチルの収率は、2,6−
ナフタレンジカルボン酸に対して93.2モル%であっ
た。また、0.05N−KOHで滴定して未反応2,6
−ナフタレンジカルボン酸および2,6−ナフタレンジ
カルボン酸モノメチルエステルを定量した結果、未反応
2,6−ナフタレンジカルボン酸は0.3モル%であ
り、2,6−ナフタレンジカルボン酸モノメチルエステ
ルは6.5モル%であった。
【0009】実施例2 触媒としてDBUを0.18g使用した以外は、実施例
1と同様に反応を行った。 反応生成物の分析を行った
結果、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルの収率
は92.0モル%であり、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸モノメチルエステルは7.5モル%、未反応2,6
−ナフタレンジカルボン酸は0.5%であった。
【0010】実施例3 触媒として水酸化テトラエチルアンモニウムの10%水
溶液を1.2g使用した以外は、実施例1と同様に反応
を行った。 反応生成物の分析を行った結果、2,6−
ナフタレンジカルボン酸ジメチルの収率は92.2モル
%であり、2,6−ナフタレンジカルボン酸モノメチル
エステルは6.8モル%、未反応2,6−ナフタレンジ
カルボン酸は1.0モル%であった。
【0011】実施例4 触媒としてコリンの50%水溶液0.3gを使用した以
外は、実施例1と同様に反応を行った。 反応生成物の
分析を行った結果、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジ
メチルの収率は91.5モル%であり、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸モノメチルエステルは6.8モル%、
未反応2,6−ナフタレンジカルボン酸は1.7モル%
であった。
【0012】比較例1 実施例1において触媒を使用しない以外は、実施例1と
同様に反応を行った。反応生成物の分析を行った結果、
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルの収率は2,
6 −ナフタレンジカルボン酸に対して54.5モル%
であった。また、2,6−ナフタレンジカルボン酸モノ
メチルエステルは30.1モル%、未反応2,6−ナフ
タレンジカルボン酸は15.4モル%であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2,6−ナフタレンジカルボン酸とメタノ
    ールを反応させて2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメ
    チルを製造するに際し、触媒として有機塩基化合物を使
    用することを特徴とする2,6−ナフタレンジカルボン
    酸ジメチルの製造方法。
  2. 【請求項2】有機塩基化合物が、第四級アンモニウム化
    合物、1, 8−ジアザビシクロ(5,4,0)−7−ウ
    ンデセン、コリンから選ばれた少なくとも一種である請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】第四級アンモニウム化合物が、水酸化テト
    ラメチルアンモニウム又は水酸化テトラエチルアンモニ
    ウムから選ばれた少なくとも一種である請求項2記載の
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112441918A (zh) * 2019-09-04 2021-03-05 中国石油化工股份有限公司 合成2,6-萘二甲酸二甲酯的方法
CN112876359A (zh) * 2021-02-08 2021-06-01 上海中化科技有限公司 一种2,6-萘二甲酸二甲酯的制备方法

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CN112441918A (zh) * 2019-09-04 2021-03-05 中国石油化工股份有限公司 合成2,6-萘二甲酸二甲酯的方法
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