JPH0291039A - ソルビン酸またはそのエステルの製造法 - Google Patents

ソルビン酸またはそのエステルの製造法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、クロトンアルデヒドとケテンとの重合反応生
成物であるポリエステルから、ソルビン酸またはそのエ
ステルを工業的に有利に製造する方法に関するものであ
る。
従来の技術 〉ルピン酸またはその塩は、抗微生物作用を有するため
1食品等の保存剤として有用である。
ソルビン酸の製造法としては種々の方法が知られている
が、以下に述べるように、クロトンアルデヒドをケテン
と反応させることにより中間体としてのβ−ラクトンを
経てポリエステルを得、ついでこのポリエステルを濃塩
酸で熱分解してソルビン酸を得るルートが工業的には重
要である。
くポリエステル) 本出願人の出願にかかる特公昭42−13849号公報
には、クロトンアルデヒドとケテンとを反応させる際の
反応触媒として亜鉛、酸化亜鉛、カドミウムまたはニッ
ケルを用いることが示されており、同じく本出願人の出
願にかかる特公昭45−9368号公報には、反応触媒
として銅、酸化銅またはコバルトを用いる方法が示され
ている。
特公昭45−5789号公報には、クロトンアルデヒド
・ケテン付加反応物を得る際の反応触媒として亜鉛アセ
チルアセトナートまたはその錯塩を用いる方法が示され
ており、同様に特公昭45−36315公報には、反応
触媒としてアセチルアセトンのカドミウム錯塩を用いる
ことが示されている。
上に引用した文献の中で言及されている従来法によれば
、クロトンアルデヒドとケテンとを反応させる際の反応
触媒として、従来は三フフ化ホウ素、塩化亜鉛、フリー
ゾルタラフッ型触媒、イソH草酸亜鉛、イソ酪酸亜鉛、
ステアリン酸コバルト、炭素数4〜18の脂肪酸のニッ
ケル・亜鉛・コバルト塩、2価の遷移金属の脂肪酸塩、
炭素数3以下の有機酸の亜鉛塩、ソルビン酸亜鉛などが
提案されていたことがわかる。
〈ソルビン酸) −に記ポリエステルを濃111酸で熱分解すると、加水
分解反応、異性化反応および脱水反応が起きて、2.4
−ヘキサジエン酸の種々の異性体が生成する0反応混合
物にはタール状のハルツが含まれるので、これを適当な
手段を講じて精製すれば、2.4−ヘキサジエン酸の異
性体混合物が得られる。この異性体混合物を精留すれば
、2.4−ヘキサジエン酸のトランス−2,トランス−
4型具性体であるソルビン酸が得られる。ソルビン酸カ
リウムを得るときは、ソルビン酸を水酸化カリウムと反
応させればよい。
上記ポリエステルを濃塩酸で熱分解したとき生成する2
、4−ヘキサジエン酸の種々の異性体は、ソルビン酸(
つまりトランス−2,上ランスー4型異性体)のほか、
シス−2,トランス−4型;トランス−2,シス−4型
;シス−2,シス−4型である。以下、ソルビン酸以外
の3異性体を総称して2,4−ヘキサジエン酸のシス異
性体、または単にシス異性体と称することにする。
ソルビン酸中にシス異性体が含まれると、ソルビン酸の
経時安定性が損なわれので、ソルビン酸に混入するシス
異性体をできるだけ除去するか、シス異性体をソルビン
酸に異性化することが必要となる。
特公昭42−10487号公報には、シス異性体を元素
状硫黄および/またはガス状塩化水素もしくはe5塩酸
で処理することにより、ソルビン酸に胃性化する方法が
示されている。
特開昭48−86814号公報には、シス異性体を白金
族金属の存在下に接触的に経過させることにより、ソル
ビン酸に異性化する方法が開示されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、クロトンアルデヒドとケテンとの重合反
応生成物であるポリエステルを濃塩酸で熱分解する方法
は、タール状のハルツが多く生成するためその除去工程
が複雑になり、工業的には大きな問題点となっている。
また、ハルツが多く生成することは2.4−ヘキサジエ
ン酸の収率がそれだけ低下することを意味するので、シ
ス異性体をソルビン酸に異性化する反応を行っても、ソ
ルビン酸の収率が低くなることを免かれない。
本発明は、このような状況に鑑み、クロトンアルデヒド
とケテンとの重合反応生成物であるポリエステルから、
ソルビン酸またはそのメチルエステルを工業的に有利に
製造する方法を提供することを目的になされたものであ
る。
課題を解決するための手段 本発明のソルビン酸またはそのエステルの製造法は、 クロトンアルデヒドとケテンとの重合反応生成物である
ポリエステルを、低級アルコールの存在下に!#gJな
酸で分解して、ヘキセン酸またはヘキサジエン酸あるい
はこれらの誘導体を生成させる工程(A)、 前工程(A)の分解液を蒸留に供し、目的留分を得る工
程(B)、および、 前工程(B)の目的留分に酸またはアルカリを添加して
加熱することにより、ソルビン酸またはそのエステルを
得る工程(C)、 からなることを特徴とするものである。
以下本発明の詳細な説明する。
l棺」A工 工程(A)は、クロトンアルデヒドとケテンとの重合反
応生成物であるポリエステルを、低級アルコールの存在
下に!&6Iな酸で分解して、ヘキセン酸またはヘキサ
ジエン酸あるいはこれらの誘導体を生成させる工程から
なる。
クロトンアルデヒドとケテンとを反応させて、その重合
反応生成物であるポリエステルを得るには、従来の技術
の項でも述べた種々の触媒を用いることができる。
本発明においては、得られたポリエステルを低級アルコ
ールの存在下に稀薄な酸で分解する。
典型的な反応操作にあっては、まず反応器にポリエステ
ル、低級アルコールおよび酸を仕込み、攪拌下に所定の
温度まで昇温し、低級アルコールを吹き込みながら副生
ずる水を低級アルコールと共に留出させるようにする。
反応温度は50〜130℃程度、低級アルコールの吹き
込み時間は1〜12時間程度とすることが多い。場合に
よっては、低級アルコールを一括仕込みして反応を行う
ことも可能である。
低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、n
−プロパツール、インプロパツールなどがあげられ、通
常はメタノールを用いる。
反応器に最初に仕込む低級アルコールの量は、ポリエス
テル100重量部に対し0〜100重量部、殊に5〜5
0重量部、反応中に吹き込む低級アルコールの量は、ポ
リエステル100重量部に対し80〜1000重量部、
殊に100〜500重量部とするのが適当である。ただ
しこの範囲は典型的な場合であり、この範囲でも反応は
進む。
酸としては、塩酸、硫酸、カチオン交換樹脂などが用い
られ、特に硫酸が重要である。
工程(A)の分解反応におけるポリエステルと酸の割合
は、ポリエステル100重量部に対し酸を0.1〜5重
量部、殊に0.3〜3重量部の割合で用いることが好ま
しく、醜の割合が余りに小さいと分解反応が円滑に進ま
ないか反応時間が極端に長くなり、一方酸の割合が余り
に大きいとタール状のハルツを生じやすくなる。酸は反
応当初に仕込むのが通常であるが、一部を反応中に追加
仕込みするようにしてもよい。
工程(A)の分解反応における系中の酸の濃度は、仕込
み当初で0.1〜10重量%、殊に0.2〜3重量%と
するのが適当であり、低級アルコールの吹き込み中もお
おむねこの範囲内の割合が保たれるようにすることが望
ましい。酸の濃度が低すぎる場合は分解反応が円滑に進
まないか反応時間が極端に長くなり、一方酸の濃度が高
すぎる場合はタール状のハルツが生成しやすく、またそ
のハルツの生成量も多くなり、爾後の操作が行いにくく
なる。
従って、酸の添加量を上述の範囲内に設定すると共に、
系中の酸の濃度も上述の範囲内となるように低級アルコ
ールの量を設定すべきである。
上で述べたポリエステルの分解反応により、ヘキセン酸
またはヘキサジエン酸あるいはこれらの誘導体、さらに
詳しくは。
■ 2.4−ヘキサジエン酸またはそのエステルの種々
の異性体 トランス−2,トランス−4型具性体(つまりソルビン
S)、 シス−2,トランス−4型具性体、 トランス−2,シス−4型異性体。
シス−2,シス−4型異性体 ■ 2,5−ヘキサジエン酸またはそのエステルの種々
の異性体。
■ 3−メトキシ−4−ヘキセン酸またはそのエステル
の種々の異性体、 などが生成する。
工」L工】つ− 工程(B)は、前工程(A)の分解液を蒸留に供し、目
的留分を得る工程からなる。
工程(A)の分解液を蒸留に供することにより、未反応
物やハルツを含まない目的留分が得られる。
蒸留は、分解液中の溶媒等の初留分、未反応物およびハ
ルツを除くフラッシュ蒸留、一定の温度中で留出する留
分ごとに分画する分留法のいずれもが採用される。通常
、蒸留は減圧下に行われ、たとえば60〜b される。
該蒸留により得られる留分の組成(エステル)は、おお
よそ次の如くである。
2.4−ヘキサジエン酸異性体 トランス−2,トランス−4型具性体 35〜45重量% シス−2,トランス−4型具性体 10〜20重量% トランス−2,シス−4型異性体 1〜5重量% シス−2,シス−4型異性体 微量 2.5−ヘキサジエン酸異性体 20〜25重量% 3−メトキシ−4−ヘキセン酸異性体 80〜15重量% 工程(B)で得られた留分をそのまま使用して次の工程
(C)に供してもよく、各留分をさらに分留して次の工
程(C)に供してもよい。
工1L工U 工程(C)は、前工程(B)の目的留分に酸またはアル
カリを添加して加熱することにより、ソルビン酸または
そのエステルを得る工程からなる。
酸としては、塩酸、硫酸、カチオン交換樹脂などが用い
られる。アルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムなどが用いられる。
酸の添加量またはアルカリの添加量は、目的留分に対し
0.01〜10重量%、特に0.1〜5重量%とするこ
とが好ましい。酸またはアルカリの添加量の過少は異性
化または脱アルコール反応速度の低下を招き、酸または
アルカリの過多は副反応の増大を招く。
反応溶媒としては、メタノール、エタノール。
n−プロパツール、イソプロパツールなどが好適に用い
られるが、酸添加の場合には反応溶媒の添加を省略する
こともできる。
目的留分と反応溶媒との合計量に対する目的留分の割合
は、酸添加の場合には30〜100重量%、アルカリ添
加の場合には30〜80重量%に設定することが多いが
、必ずしもこの範囲に限られない。
反応温度は、酸を添加する場合には50〜130℃程度
、アルカリを添加する場合にはO〜140°C程度にそ
れぞれ設定することが多いが、必ずしもこの範囲に限定
されるものではない。
反応時間は、数10分〜数時間で充分である。
酸を添加するかアルカリを添加するかの選択、酸の添加
量またはアルカリの添加量の設定、反応溶媒の共存量の
設定は、目的留分の組成によって異なるので、上記条件
の中から目的留分の組成に応じた最適の条件を選ぶべき
である。
1隻=讃】 前工程(C)の反応物からのソルビン酸またはそのエス
テルの単離、精製は、常法に従い蒸留、晶析などの操作
を行うことにより達成される。
作   用 工程(A)においてはポリエステルの分解が起こり、2
.4−ヘキサジエン酸またはそのエステルの種々の異性
体、2.5−ヘキサジエン酸またはそのエステルの種々
の異性体、3−メトキシ−4−ヘキセン酸またはそのエ
ステルの桂々の異性体などが生成する。分解液には、こ
れらの生成物のほかに、低級アルコール、不完全分解物
、副反応物、未反応のポリエステル、ハルツなども含ま
れる。
工程(B)において分解物を蒸留に供すると、2.4−
ヘキサジエン酸またはそのエステルの種々の異性体、2
.5−ヘキサジエン酸またはそのエステルの種々の異性
体、3−メトキシ−4−ヘキセン酸またはそのエステル
の種々の異性体からなる目的留分が分離される。
フラッシュ蒸留を行えばこれらの目的留分全部が含まれ
たものが得られ1分留を行えばこれらの留分のうち特定
成分に富むものが得られる。
工程(C)においては、異性化(2,4−ヘキサジエン
酸またはそのエステルのシス体からソルビン酸またはそ
のエステルへの異性化、2,5−ヘキサジエン酸または
そのエステルから2,4−ヘキサジエン酸またはそのエ
ステルへの異性化)、脱アルコール(3−メトキシ−4
−ヘキセン酸またはそのエステルから2.4−ヘキサジ
エン酸またはそのエステルへの脱水反応)が進行し、ソ
ルビン酸またはそのエステルあるいは2゜4−ヘキサジ
エン酸またはそのエステルに富む生成物が得られる。
実  施  例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。
以下「部」、「%」とあるのは重量基準で表わしたもの
である。
実施例1 〈ポリエステルの製造〉 反応器に精製クロトンアルデヒド1450部と亜鉛粉末
5部を仕込み、30〜40℃に保ちなからケテン420
部を吹き込んで反応させた。
反応終了後、30〜40 mmHgの減圧下、120℃
まで加熱して未反応のクロトンアルデヒドおよび副生物
を留去し、ポリエステル1030部を得た。
〈工程(A)〉 上記で得たポリエステル200部に濃硫酸1部とメタノ
ール50部とを加え、攪拌しなから内温か85℃になる
まで昇温した。
以下内温をこの温度に維持し、約4時聞辛かけてメタノ
ール350部を吹き込みながら常圧で副生水とメタノー
ルを留出させた。
〈工程(B)〉 工程(A)の反応液を、当初は常圧で、ついで減圧下に
フラッシュ蒸留し、主留分205部を得た。
(工程(C)〉 2.5−ヘキサジエン酸メチル14.7%、ソルビン酸
メチル(つまりトランス−2,トランス−4型2.4−
ヘキサジエン酸メチル) 84.7%、2゜4−ヘキサ
ジエン酸メチルのシストランス型異性体(シス−2,ト
ランス−4型およびトランス−2、シス−4型) 19
.111%、その他1.0%の組成を有する主留分10
0部に、メタノール66.7部を加えて主留分濃度60
%のメタノール溶液をagl製した。
この溶液にフレーク状の水酸化ナトリウム3.17部を
加え、攪拌下に温度60℃で1時間反応させた。
反応物をガスクロマトグラフィー分析したところ、その
組成は、2,5−ヘキサジエン酸メチル0.3%、ソル
ビン酸メチル77.7%、2,4−ヘキサジエン酸メチ
ルのシストランス型異性体19.2%、その他2.8%
であり、2.5−ヘキサジエン酸メチルはほぼ定量的に
ソルビン酸に異性化していることが判明した。
実施例2 〈ポリエステルの製造〉 実施例1を繰り返した。
〈工程(A)〉 上記で得たポリエステル200部に濃硫酸1.3部とメ
タノール50部とを加え、攪拌しなから内温か95℃に
なるまで昇温した。
以下内温をこの温度に維持し、約6時間かけてメタノー
ル474部を吹き込みながら常圧で副生水とメタノール
を留出させた。
〈工程(B)) 実施例1と同様にして行った。
〈工程(C)〉 2.5−ヘキサジエン酸メチル23.3%、ソルビン酸
メチル(つまりトランス−2,トランス−4型2.4−
ヘキサジエン酸メチル) eo、e%、2゜4−ヘキサ
ジエン酸メチルのシストランス型異性体(シス−2,ト
ランス−4型およびトランス−2、シス−4型) 14
.9%、その他1.0%の組成を有する主留分100部
に、濃硫酸3.0部を加え、攪拌下に内温135℃まで
昇温してこの温度で2時間反応させた。
反応物をガスクロマトグラフィー分析したところ、その
組成は、2.5−ヘキサジエン酸メチル1.9%、ソル
ビン酸メチル81.2%、2.4−ヘキサジエン酸メチ
ルのシストランス型異性体16.0%、その他0.9%
であり、2.5−ヘキサジエン酸メチルはほぼ定量的に
ソルビン酸に異性化していることが判明した。
実施例3 工程(B)までは実施例1を繰り返した。
工程(B)の主留分を分留して、2.4−ヘキサジエン
酸メチルのシストランス型異性体(シス−2,トランス
−4型85%およびトランス−2、シス−4型15%)
を得た。
このシストランス型異性体にメタノールを加えて60部
濃度の溶液とした後、計算量の水酸化ナトリウム(25
%水溶液)、ついで同じく計算量の濃塩酸(36%水溶
液)を加え、フリーの酸に変換した。
このシストランス型具性体酸lOO部に濃硫酸3.0部
を加え、低沸分を常圧下に留去しなから内温135℃に
まで昇温し、この温度で2時間反応させた。
反応物をガスクロマトグラフィー分析したところ、その
組成は、シストランス型異性体5.0%、ソルビン酸9
5.0%であり、シストランス型異性体の大部分がソル
ビン酸に異性化していることが判明した。
実施例4 工程(B)までは実施例1を繰り返した。
工程(B)の主留分を分留して、3−メトキシ−4−ヘ
キセン酸メチルを95.0%の純度で含む留分を得た。
この留分1f18.3部に濃硫酸0.33部を加え、昇
温した。昇温により発生するメタノールを留出させなか
ら内温を135℃に保ち、1時間反応させた。この間メ
タノール30部が留出し、脱メタノールが終了して、ソ
ルビン酸53.5%、2.4−ヘキサジエン酸のシス−
2,トランス−4型具性体18.0%、トランス−シス
型異性体3.5%、2.5−ヘキサジエン酸25.0%
を含む生成液が得られた。
発明の効果 本発明においては、工程(A)においてポリエステルを
低級アルコールの存在下に稀薄な酸で分解するようにし
ているので、従来汎用されている濃塩酸による分解方法
のようにハルツがタール状とならず、またハルツの生成
量も少なく、取會扱いが著しく行いやすくなる。
ホl)エステルの分解により、ソルビン酸またはそのエ
ステルだけでなくヘキセン酸またはヘキサジエン酸ある
いはこれらの誘導体も生成するが、工程(B)の蒸留に
続き工程(C)の異性化反応または脱アルコール反応を
行うようにしたので、異性体または誘導体は収率良くソ
ルビン酸またはそのエステルあるいは2,4−ヘキサジ
エン酸またはそのエステルに転換し、最終的なソルビン
酸またはそのエステルの収率が向上する。
よって本発明は工業的な意義が大きい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、クロトンアルデヒドとケテンとの重合反応生成物で
    あるポリエステルを、低級アルコールの存在下に稀薄な
    酸で分解して、ヘキセン酸またはヘキサジエン酸あるい
    はこれらの誘導体を生成させる工程(A)、 前工程(A)の分解液を蒸留に供し、目的留分を得る工
    程(B)、および、 前工程(B)の目的留分に酸またはアルカリを添加して
    加熱することにより、ソルビン酸またはそのエステルを
    得る工程(C)、 からなることを特徴とするソルビン酸またはそのエステ
    ルの製造法。 2、低級アルコールがメタノールである請求項1記載の
    製造法。
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