JPH078183Y2 - 樹脂成形用金型の糸引き防止パット - Google Patents
樹脂成形用金型の糸引き防止パットInfo
- Publication number
- JPH078183Y2 JPH078183Y2 JP11325489U JP11325489U JPH078183Y2 JP H078183 Y2 JPH078183 Y2 JP H078183Y2 JP 11325489 U JP11325489 U JP 11325489U JP 11325489 U JP11325489 U JP 11325489U JP H078183 Y2 JPH078183 Y2 JP H078183Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- sprue
- nozzle
- prevention pad
- passage hole
- Prior art date
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、樹脂成形用金型のノズルタッチ部に設置し
て使用され、スプル品の取出しにおいてスプル品とノズ
ルとの間に生じる糸引きを防止するに好適な糸引き防止
パットに関するものである。
て使用され、スプル品の取出しにおいてスプル品とノズ
ルとの間に生じる糸引きを防止するに好適な糸引き防止
パットに関するものである。
一般に射出成形においては、成形サイクルを縮めるため
に、水等の冷媒で金型を強制冷却している。一方、ノズ
ル内の樹脂は連続射出ができるようにヒータ等の加熱手
段で常に溶融状態に保持されるようになっている。斯る
状態で成形品とスプル品が取り出されることとなる。
に、水等の冷媒で金型を強制冷却している。一方、ノズ
ル内の樹脂は連続射出ができるようにヒータ等の加熱手
段で常に溶融状態に保持されるようになっている。斯る
状態で成形品とスプル品が取り出されることとなる。
しかしながら、成形品の取り出しがなされる場合、第12
図に示すように、通路部成36と共に取り出されるスプル
品8の端面8′にノズル内の溶融樹脂が引きずられて尾
を引くいわゆる糸引き38が生じ易い。これは、金型のノ
ズルタッチ面にノズルが直かに接触して直接熱結合がな
され、また、冷媒による金型の冷却が主にキャビティを
中心としてなされるため、スプル品8の端面8′部分は
高温状態を維持されて半固化状態となってノズル側の溶
融樹脂との結合が強いためと予想される。糸引きが生じ
た場合、スプル品8が取り出されても糸引き部38が金型
のパーティング面やキャビティに入り込み、パーティン
グ面の損傷や寸法精度の低下、あるいは表面性状のむら
を招来していた。
図に示すように、通路部成36と共に取り出されるスプル
品8の端面8′にノズル内の溶融樹脂が引きずられて尾
を引くいわゆる糸引き38が生じ易い。これは、金型のノ
ズルタッチ面にノズルが直かに接触して直接熱結合がな
され、また、冷媒による金型の冷却が主にキャビティを
中心としてなされるため、スプル品8の端面8′部分は
高温状態を維持されて半固化状態となってノズル側の溶
融樹脂との結合が強いためと予想される。糸引きが生じ
た場合、スプル品8が取り出されても糸引き部38が金型
のパーティング面やキャビティに入り込み、パーティン
グ面の損傷や寸法精度の低下、あるいは表面性状のむら
を招来していた。
このため、例えば実公昭63−50102号公報では、スプル
ブッシュとノズルとの間に、スプルに連通する穴を有す
る熱伝導率の高い金属製薄板を設けてノズル部分の熱を
放散させる技術が提案されている。薄板の放熱作用によ
って溶融樹脂の糸を冷却して引き伸ばしにくくし、切断
し安くすることを企図したものである。
ブッシュとノズルとの間に、スプルに連通する穴を有す
る熱伝導率の高い金属製薄板を設けてノズル部分の熱を
放散させる技術が提案されている。薄板の放熱作用によ
って溶融樹脂の糸を冷却して引き伸ばしにくくし、切断
し安くすることを企図したものである。
しかしながら、上述のような糸引き防止具では、温度変
化の作用のみにたよるものであるため、作用がデリケー
トで画一性がなく、糸引き防止の機能にバラツキを生じ
るものであった。
化の作用のみにたよるものであるため、作用がデリケー
トで画一性がなく、糸引き防止の機能にバラツキを生じ
るものであった。
そこでこの考案は、糸引き防止機能の精度を高めること
ができ、よって成形作業の高効率化を図れる糸引き防止
パットの提供をその目的とする。
ができ、よって成形作業の高効率化を図れる糸引き防止
パットの提供をその目的とする。
この考案は、上記目的を達成するために、ノズルからス
プルへの熱移動の抑制とともに、この種の溶融樹脂が有
する非ニュートン流体の特性すなわち粘弾性を利用して
僅かな機械的動作による接触で流動抵抗を増大させるこ
とによって糸引き防止を確実に行うことを企図したもの
で、その特徴は、ノズルタッチ面に当接してノズルとの
間で挟持される当て板と、この当て板の略中央に形成さ
れ上記樹脂導入口に連通される樹脂通過孔とを備え、上
記樹脂通過孔の周縁には、上記樹脂導入口内方でスプル
の径方向に拡開可能な拡開片が形成されている構成にあ
る。
プルへの熱移動の抑制とともに、この種の溶融樹脂が有
する非ニュートン流体の特性すなわち粘弾性を利用して
僅かな機械的動作による接触で流動抵抗を増大させるこ
とによって糸引き防止を確実に行うことを企図したもの
で、その特徴は、ノズルタッチ面に当接してノズルとの
間で挟持される当て板と、この当て板の略中央に形成さ
れ上記樹脂導入口に連通される樹脂通過孔とを備え、上
記樹脂通過孔の周縁には、上記樹脂導入口内方でスプル
の径方向に拡開可能な拡開片が形成されている構成にあ
る。
この考案によれば、当て板が金型のノズルタッチ面に当
接してノズルとの間で挟持され、これによりノズルから
金型のノズルタッチ面への熱移動が緩和される。この状
態でノズルから溶融樹脂が射出されると、その流動圧で
拡開片がスプルの径方向へ押し広げられ、樹脂は樹脂通
過孔を通り、金型の樹脂導入口へ入り込みスプルへ送ら
れる。射出が終って流動圧が消失すると拡開片が弾性で
復帰して収縮し、拡開片の収縮によってノズル側の溶融
樹脂の流動が阻止され、スプル端面と分離される。
接してノズルとの間で挟持され、これによりノズルから
金型のノズルタッチ面への熱移動が緩和される。この状
態でノズルから溶融樹脂が射出されると、その流動圧で
拡開片がスプルの径方向へ押し広げられ、樹脂は樹脂通
過孔を通り、金型の樹脂導入口へ入り込みスプルへ送ら
れる。射出が終って流動圧が消失すると拡開片が弾性で
復帰して収縮し、拡開片の収縮によってノズル側の溶融
樹脂の流動が阻止され、スプル端面と分離される。
第1図乃至第6図はこの考案の一実施例を示す。樹脂成
形用の金型2には、成形機のノズル4のセッティング位
置にスプルブシュ6が設置されており、スプルブシュ6
にはスプル8が形成されている。スプル8の端部は樹脂
導入口10としてなる。スプルブシュ6の端面には、湾曲
面をなすノズルタッチ面12が形成されており、ノズルタ
ッチ面12とノズル4との間には糸引き防止パット14が設
置されている。
形用の金型2には、成形機のノズル4のセッティング位
置にスプルブシュ6が設置されており、スプルブシュ6
にはスプル8が形成されている。スプル8の端部は樹脂
導入口10としてなる。スプルブシュ6の端面には、湾曲
面をなすノズルタッチ面12が形成されており、ノズルタ
ッチ面12とノズル4との間には糸引き防止パット14が設
置されている。
ノズル4の射出口16から射出された溶融樹脂Pは、糸引
き防止パット14の樹脂通過孔20を通過してスプル8に送
られ、図示しないがこの後、例えばランナ、ゲートを経
てキャビティに送られる。射出が終わると冷却固化過程
を経て金型2が開かれ、スプル品8等が取り出される。
き防止パット14の樹脂通過孔20を通過してスプル8に送
られ、図示しないがこの後、例えばランナ、ゲートを経
てキャビティに送られる。射出が終わると冷却固化過程
を経て金型2が開かれ、スプル品8等が取り出される。
糸引き防止パット14は、第2図及び第3図に示すよう
に、例えば薄肉のステンレス板で形成することができ、
ノズルタッチ面12に当接してノズル4との間で挟持され
る当て板18と樹脂導入口10に連通する樹脂通過孔20とを
備え、樹脂通過孔20の周縁には、樹脂導入口10の内方で
スプル8の径方向に拡開可能な拡開片22が形成されてい
る。
に、例えば薄肉のステンレス板で形成することができ、
ノズルタッチ面12に当接してノズル4との間で挟持され
る当て板18と樹脂導入口10に連通する樹脂通過孔20とを
備え、樹脂通過孔20の周縁には、樹脂導入口10の内方で
スプル8の径方向に拡開可能な拡開片22が形成されてい
る。
この例では当て板18は、ノズルタッチ面12に対応する凸
部24と、スプルブシュ6の端面26に当接する鍔部28とか
ら成っている。上記凸部24の表面には両面テープ等の粘
着材30が貼られることが好ましく、これによって挟持に
先立っての仮止めがなされる。粘着材30の貼り付け箇所
は鍔部28の表面でも良い。また、仮止めは当て板18の一
部乃至全部を磁性材料で形成することによっても可能で
ある。当て板18によって、ノズルタッチ面12に対するノ
ズル4の接触が間接的接触となり、これによってノズル
4からノズルタッチ面12への熱移動が緩和される。従っ
て、冷却固化過程においてスプル品8の端面8′部分も
第6図に示すように固化状態となり、固化物と溶融物と
の間の結合力の弱さによってスプル品8の取り出し時、
端面8′から溶融樹脂Pが良好に分離され、糸引きが防
止される。
部24と、スプルブシュ6の端面26に当接する鍔部28とか
ら成っている。上記凸部24の表面には両面テープ等の粘
着材30が貼られることが好ましく、これによって挟持に
先立っての仮止めがなされる。粘着材30の貼り付け箇所
は鍔部28の表面でも良い。また、仮止めは当て板18の一
部乃至全部を磁性材料で形成することによっても可能で
ある。当て板18によって、ノズルタッチ面12に対するノ
ズル4の接触が間接的接触となり、これによってノズル
4からノズルタッチ面12への熱移動が緩和される。従っ
て、冷却固化過程においてスプル品8の端面8′部分も
第6図に示すように固化状態となり、固化物と溶融物と
の間の結合力の弱さによってスプル品8の取り出し時、
端面8′から溶融樹脂Pが良好に分離され、糸引きが防
止される。
また、凸部24の裏面側には、中心部から放射状に延び深
さが外方へ漸減する切込み32が形成されている。切込み
32は溶融樹脂Pの流動圧で中心部から破壊する程度で形
成されるもので、これにより溶融樹脂Pが射出されるこ
とによって、第4図に示すように、凸部24における切込
み32が形成された部位が樹脂導入口10の内方へ開かれ、
樹脂通過孔20と拡開片22とが同時に形成されるものであ
る。
さが外方へ漸減する切込み32が形成されている。切込み
32は溶融樹脂Pの流動圧で中心部から破壊する程度で形
成されるもので、これにより溶融樹脂Pが射出されるこ
とによって、第4図に示すように、凸部24における切込
み32が形成された部位が樹脂導入口10の内方へ開かれ、
樹脂通過孔20と拡開片22とが同時に形成されるものであ
る。
射出が終わると溶融樹脂Pの流動圧が消失するので、第
5図に示すように、拡開片22は弾性によってスプル8の
径方向へ若干収縮する弁作用を呈する。勿論、拡開片22
を射出前から第5図に示すような収縮状態に形成してお
いても良い。この場合にも拡開片22は射出時、溶融樹脂
Pの流動圧でスプル8の径方向へ押し広げられ、射出後
弾性によって内方へ収縮する。
5図に示すように、拡開片22は弾性によってスプル8の
径方向へ若干収縮する弁作用を呈する。勿論、拡開片22
を射出前から第5図に示すような収縮状態に形成してお
いても良い。この場合にも拡開片22は射出時、溶融樹脂
Pの流動圧でスプル8の径方向へ押し広げられ、射出後
弾性によって内方へ収縮する。
金型2内の樹脂の冷却固化過程が終わり、金型2が開か
れてスプル品8の取り出しが行われると、第6図に示す
ように、スプル品8の移動に伴ってノズル4内の溶融樹
脂Pが引きずられるが、拡開片22に接触するため、溶融
樹脂Pが有する非ニュートン流体の特性、すなわち粘弾
性によって流動抵抗が増大してスプル品8との密着を断
たれる。これによって糸引きが防止される。
れてスプル品8の取り出しが行われると、第6図に示す
ように、スプル品8の移動に伴ってノズル4内の溶融樹
脂Pが引きずられるが、拡開片22に接触するため、溶融
樹脂Pが有する非ニュートン流体の特性、すなわち粘弾
性によって流動抵抗が増大してスプル品8との密着を断
たれる。これによって糸引きが防止される。
なお、当て板18は凸部24のみでも糸引き防止機能を良好
に果たし得るが、鍔部28を設けることによって、その放
熱作用により熱移動の抑制が助長される利点とともに、
鍔部28を指で押さえた状態でノズル4をセッティングし
て挟持できる便利さがある。なお、当て板18としては金
属板に限らず、熱移動を抑制できる範囲で種々選定でき
るものである。
に果たし得るが、鍔部28を設けることによって、その放
熱作用により熱移動の抑制が助長される利点とともに、
鍔部28を指で押さえた状態でノズル4をセッティングし
て挟持できる便利さがある。なお、当て板18としては金
属板に限らず、熱移動を抑制できる範囲で種々選定でき
るものである。
実験の結果、同一の糸引き防止パット14で約60時間の成
形作業において糸引き防止機能を維持することができ
た。すなわち、溶融樹脂Pとの流動摩擦によって拡開片
22が摩耗するため、糸引き防止パット14の糸引き防止機
能に一定の限界が認められたわけであるが、交換するこ
とによって糸引き防止機能を復帰させることができる。
従って、耐用時間が極めて長く、また極めて安価に製作
できるとともに使い捨て使用が容易であるため、成形作
業における作業性の向上並びに作業コストの面から従来
の手段に比して格別のメリットをもたらすものである。
形作業において糸引き防止機能を維持することができ
た。すなわち、溶融樹脂Pとの流動摩擦によって拡開片
22が摩耗するため、糸引き防止パット14の糸引き防止機
能に一定の限界が認められたわけであるが、交換するこ
とによって糸引き防止機能を復帰させることができる。
従って、耐用時間が極めて長く、また極めて安価に製作
できるとともに使い捨て使用が容易であるため、成形作
業における作業性の向上並びに作業コストの面から従来
の手段に比して格別のメリットをもたらすものである。
次に第7図乃至第9図は他の実施例を示すもので、樹脂
通過孔20及び拡開孔22の変形例である。前記例と同一部
分は同一符号にて示す。
通過孔20及び拡開孔22の変形例である。前記例と同一部
分は同一符号にて示す。
糸引き防止パット34の凸部24には、中心部から等間隔で
三方に放射状に延びる楔形の切欠部36a,36a,36aからな
る樹脂通過孔36が形成されている。樹脂通過孔36と同時
に形成される樹脂通過孔36の凸形の周縁部はそれぞれ拡
開片38としてなる。また、当て板18の表面には粘着材30
が設けられている。射出がなされると第8図に示すよう
に、溶融樹脂Pの流動圧で各拡開片38はスプル8の径方
向外方へ開かれ、射出が終わって流動圧が消失すると第
9図に示すように、弾性によって内方へ収縮する。前記
例と同様、拡開片38の収縮によって溶融樹脂Pは流動抵
抗が増大してスプル品8との密着を断たれ、当て板18に
よる熱移動の緩和作用とあいまって糸引きが防止され
る。
三方に放射状に延びる楔形の切欠部36a,36a,36aからな
る樹脂通過孔36が形成されている。樹脂通過孔36と同時
に形成される樹脂通過孔36の凸形の周縁部はそれぞれ拡
開片38としてなる。また、当て板18の表面には粘着材30
が設けられている。射出がなされると第8図に示すよう
に、溶融樹脂Pの流動圧で各拡開片38はスプル8の径方
向外方へ開かれ、射出が終わって流動圧が消失すると第
9図に示すように、弾性によって内方へ収縮する。前記
例と同様、拡開片38の収縮によって溶融樹脂Pは流動抵
抗が増大してスプル品8との密着を断たれ、当て板18に
よる熱移動の緩和作用とあいまって糸引きが防止され
る。
第10図及び第11図は、樹脂通過孔20のさらに他の例を示
したものである。第10図に示す糸引き防止パット40の樹
脂通過孔42は、中心部から等間隔で四方に延びる楔形の
切欠部42a..からなり、その凸形の周縁部は拡開片44と
してなる。また、第11図に示す糸引き防止パット46の樹
脂通過孔48は、中心部から等間隔で五方に延びる楔形の
切欠部48a..からなり、その凸形の周縁部は拡開片50と
してなる。糸引き防止機構は前述と同様である。また、
図示しないが糸引き防止パット40,46の当て板18の表面
には糸引き防止パット34と同様に粘着材が設けられてい
る。
したものである。第10図に示す糸引き防止パット40の樹
脂通過孔42は、中心部から等間隔で四方に延びる楔形の
切欠部42a..からなり、その凸形の周縁部は拡開片44と
してなる。また、第11図に示す糸引き防止パット46の樹
脂通過孔48は、中心部から等間隔で五方に延びる楔形の
切欠部48a..からなり、その凸形の周縁部は拡開片50と
してなる。糸引き防止機構は前述と同様である。また、
図示しないが糸引き防止パット40,46の当て板18の表面
には糸引き防止パット34と同様に粘着材が設けられてい
る。
また、拡開片22が射出時の樹脂温度で収縮するように、
糸引き防止パット14を形状記憶合金で形成することもで
きる。この場合、射出前において拡開片22は収縮状態に
あるが形状記憶性を有せず、溶融樹脂Pの流動圧で拡開
される。射出が終わると流動圧で阻止されていた形状記
憶性が発揮されて収縮するものである。この場合も前記
例と同様の糸引き防止機能を得ることができる。
糸引き防止パット14を形状記憶合金で形成することもで
きる。この場合、射出前において拡開片22は収縮状態に
あるが形状記憶性を有せず、溶融樹脂Pの流動圧で拡開
される。射出が終わると流動圧で阻止されていた形状記
憶性が発揮されて収縮するものである。この場合も前記
例と同様の糸引き防止機能を得ることができる。
この考案によれば、当て板によってノズルからスプルへ
の熱移動が緩和されるとともに、拡開片の収縮によって
ノズル側の溶融樹脂の流動が阻止されるので、スプル端
面と溶融樹脂とを確実に切り離して糸引きを防止するこ
とができ、よって成形作業の能率向上、成形品の品質の
向上及び作業コストの低減を図ることができる。
の熱移動が緩和されるとともに、拡開片の収縮によって
ノズル側の溶融樹脂の流動が阻止されるので、スプル端
面と溶融樹脂とを確実に切り離して糸引きを防止するこ
とができ、よって成形作業の能率向上、成形品の品質の
向上及び作業コストの低減を図ることができる。
第1図はこの考案の一実施例に係る糸引き防止パットの
使用状態を示す概要断面図、第2図は全体斜視図、第3
図は第2図のIII−III線での断面図、第4図は流動圧に
よる拡開片の拡開状態を示す概要断面図、第5図は射出
終了において拡開片が収縮する状態を示す概要断面図、
第6図は成形品押し出し時の拡開片による樹脂阻止状態
を示す概要断面図、第7図は他の例を示す正面図、第8
図はその拡開片の拡開状態を示す第7図のVIII−VIII線
での概要断面図、第9図はその拡開片の収縮状態を示す
同概要断面図、第10図及び第11図はさらに他の例を示す
正面図、第12図は糸引き成品の一例を示す斜視図であ
る。 2……樹脂成形用金型、4……ノズル 8……スプル、10……樹脂導入口 12……ノズルタッチ面 14,34,40,46……糸引き防止パット 18……当て板 20,36,42,48……樹脂通過孔 22,38,44,50……拡開片
使用状態を示す概要断面図、第2図は全体斜視図、第3
図は第2図のIII−III線での断面図、第4図は流動圧に
よる拡開片の拡開状態を示す概要断面図、第5図は射出
終了において拡開片が収縮する状態を示す概要断面図、
第6図は成形品押し出し時の拡開片による樹脂阻止状態
を示す概要断面図、第7図は他の例を示す正面図、第8
図はその拡開片の拡開状態を示す第7図のVIII−VIII線
での概要断面図、第9図はその拡開片の収縮状態を示す
同概要断面図、第10図及び第11図はさらに他の例を示す
正面図、第12図は糸引き成品の一例を示す斜視図であ
る。 2……樹脂成形用金型、4……ノズル 8……スプル、10……樹脂導入口 12……ノズルタッチ面 14,34,40,46……糸引き防止パット 18……当て板 20,36,42,48……樹脂通過孔 22,38,44,50……拡開片
Claims (1)
- 【請求項1】成形機のノズルが当接するノズルタッチ面
と、スプルへの樹脂導入口とを備える樹脂成形用金型に
設置される糸引き防止具において、 上記ノズルタッチ面に当接してノズルとの間で挟持され
る当て板と、この当て板の略中央に形成され上記樹脂導
入口に連通される樹脂通過孔とを備え、上記樹脂通過孔
の周縁には、上記樹脂導入口内方でスプルの径方向に拡
開可能な拡開片が形成されていることを特徴とする樹脂
成形用金型の糸引き防止パット。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11325489U JPH078183Y2 (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | 樹脂成形用金型の糸引き防止パット |
GB9020778A GB2236273B (en) | 1989-09-27 | 1990-09-24 | Stringiness-preventing pad used in an injection mould |
US07/588,262 US5078588A (en) | 1989-09-27 | 1990-09-26 | Stringiness-preventing pad used in an injection mold |
KR2019900014901U KR920004576Y1 (ko) | 1989-09-27 | 1990-09-27 | 사출성형 금형의 실 발생현상 방지 패드 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11325489U JPH078183Y2 (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | 樹脂成形用金型の糸引き防止パット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0352124U JPH0352124U (ja) | 1991-05-21 |
JPH078183Y2 true JPH078183Y2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=31661672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11325489U Expired - Lifetime JPH078183Y2 (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | 樹脂成形用金型の糸引き防止パット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078183Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-09-27 JP JP11325489U patent/JPH078183Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0352124U (ja) | 1991-05-21 |
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