JPH0781367A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

車両のサスペンション装置

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JPH0781367A
JPH0781367A JP25358393A JP25358393A JPH0781367A JP H0781367 A JPH0781367 A JP H0781367A JP 25358393 A JP25358393 A JP 25358393A JP 25358393 A JP25358393 A JP 25358393A JP H0781367 A JPH0781367 A JP H0781367A
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光廣 林
Tetsuya Shirotani
哲也 城谷
Nobuo Mori
信男 森
Toshiyuki Takakusaki
利之 高草木
Nobuo Miura
信夫 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造でロールの助長を防止でき、且つ
車両の乗心地を良好にできるとともに、4輪を独立して
車高調整できるようにすること。 【構成】 車両の各車輪を独立懸架するサスペンション
ユニット1A〜1Dと、車両前後のサスペンションユニ
ットを連通する連通配管21、22と、この連通配管に
各サスペンションユニット毎に設置された連通用制御弁
23A〜23Dと、2本の連通配管を給排配管25にて
接続し、この給排配管に、作動油を分流する1組のチェ
ックバルブ30を介して給油ポンプ26を、上記作動油
を合流する他の1組のチェックバルブ31を介してドレ
ンタンク28をそれぞれ接続した作動油給排ユニット2
4と、を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両のサスペンション
装置に係り、特に、各サスペンションユニットへ作動油
を給排する油圧回路を改良した車両のサスペンション装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両、特に4輪車両のサスペンション装
置には、実開昭58-112606 号公報記載の考案(第1従来
例)や特公平2- 49930号公報記載の発明(第2従来例)
のように、各車両毎にサスペンションユニットが独立し
て設置され、左側のサスペンションユニットと右側のサ
スペンションユニットとが連通管により連通され、更
に、これらのサスペンションユニットへ作動流体(空
気)が給排されて、車高を調整したり、車両の姿勢を制
御できるようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記第1及び第2従来
例のサスペンション装置では、連通管に開閉バルブ装置
が設置され、この開閉バルブ装置を閉操作して左右のサ
スペンションユニットの連通を遮断し、車両旋回時のロ
ールの助長を防止している。しかし、上記開閉バルブ装
置は比較的大型であり、配管レイアウトが複雑になりや
すく、また消費電力も大きい。
【0004】また、第2従来例のサスペンション装置で
は、開閉バルブ装置を閉操作するとサスペンションユニ
ットのばね定数が高くなって、車両の乗心地が低下して
しまう。
【0005】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、簡単な構造でロールの助長を防止でき、
且つ、車両の乗心地を良好にできるとともに4輪を独立
して車高調整できる車両用サスペンション装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、車両の各車
輪を独立懸架するサスペンションユニットと、車両前後
の上記サスペンションユニットを連通する連通配管と、
この連通配管に各サスペンションユニット毎に設置され
た連通用制御弁と、上記2本の連通配管を給排配管にて
接続し、この給排配管に、作動油を分流する1組のチェ
ック弁を介して給油ポンプを、上記作動油を合流する他
の1組のチェック弁を介してドレンタンクをそれぞれ接
続した作動油給排ユニットと、を有するものである。
【0007】
【作用】従って、この発明に係る車両のサスペンション
装置によれば、車両前後のサスペンションユニットを連
通する2本の連通管が給排配管にて接続され、この給排
配管に作動油を分流する1組のチェック弁と、作動油を
合流する他の1組のチェック弁とが配設されたので、こ
れら2本の連通配管は上記1組のチェック弁及び他の1
組のチェック弁によって常時非連通状態となる。このた
め、車両の旋回時に左右のサスペンションユニット間
で、連通配管及び給排配管を介して作動油が流れず、こ
の結果ロールの助長を防止できる。
【0008】また、車両前後のサスペンションユニット
間を連通する連通配管に連通用制御弁が配設されたの
で、この連通用制御弁を開閉操作することにより、給油
ポンプからの作動油を各サスペンションユニット毎独立
に供給でき、あるいはドレンタンクへ排出できる。この
ため、各サスペンションユニット毎に独立して、車高調
整またはダイブあるいはスクォート時の姿勢制御を実施
できる。
【0009】また、連通用制御弁を開操作することによ
り、車両前後のサスペンションユニットを連通させるこ
とができるので、車両前後のサスペンションユニット間
で作動油を流出入できる。このため、サスペンションユ
ニットのばね定数を極めて低くでき、車両の乗心地を非
常に良好にできる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、この発明に係る車両のサスペンション
装置の一実施例を示す管路図である。図2は、図1のサ
スペンション装置におけるショックアブソーバの断面図
である。図3は、図1の車両のサスペンション装置にお
けるサスペンションユニットの第1変形例を示す管路図
である。図4は、図1の車両のサスペンション装置にお
けるサスペンションユニットの第2変形例を示す管路図
である。図5は、図1の車両のサスペンション装置にお
けるサスペンションユニットの第3変形例を示す管路図
である。
【0011】図1に示すサスペンションユニット1A、
1B、1C、1Dは、車両例えば自動4輪車の4輪にそ
れぞれ設置されて、各車輪を独立に緩衝懸架するもので
ある。サスペンションユニット1A、1Bが左右の前輪
のそれぞれに設置され、サスペンションユニット1C、
1Dが左右の後輪のそれぞれに設置される。各サスペン
ションユニット1A、1B、1C及び1Dは、コイルス
プリング2と、このコイルスプリング内に配設されたシ
ョックアブソーバ3と、このショックアブソーバ3に油
圧配管4を介して接続された高圧アキュムレータ5及び
低圧アキュムレータ6と、低圧アキュムレータ6側の油
圧配管4に互いに並列に配設されたアキュムレータ用制
御弁7及びリリーフ弁8と、有するものである。ここ
で、後輪のサスペンションユニット1C及び1Dでは、
コイルスプリングはショックアブソーバ3と離れた位置
に配置されているので図示しない。尚、図1中の符号1
0はフィルターを示す。
【0012】ショックアブソーバ3は、図2に示すよう
に、チューブ11の内部にピストン13が収容され、こ
れにより下部油室A、上部油室Bが区画して形成され
る。更に、チューブ11に進入及び退出するピストンロ
ッド14内にロッド油室Dが形成される。このピストン
ロッド14が車体側に、チューブ11が車軸側にそれぞ
れ連結される。
【0013】これらピストンロッド14及びチューブ1
1に、図1に示す前記コイルスプリング2の上下端部が
固着されて、車輪に作用する衝撃力が吸収される。この
コイルスプリング2の金属ばね定数は常時一定値に設定
される。
【0014】図2に示すショックアブソーバ3のロッド
油室Dは、前記油圧配管4(図1)に連通され、この油
圧配管4を介して高圧アキュムレータ5及び低圧アキュ
ムレータ6の油室15a及び16aに連通される。高圧
アキュムレータ5及び低圧アキュムレータ6は、摺動可
能に収容されたフリーピストン17によって、それぞれ
上記油室15a、16aと気体室15b、16bとに区
画される。この気体室15bに高圧ガスが、気体室16
bに低圧ガスがそれぞれ封入されている。従って、これ
らの高圧ガス及び低圧ガスにより、サスペンションユニ
ット1A、1B、1C、1Dの気体ばね定数が設定され
る。サスペンションユニット1A、1B、1C及び1D
のばね定数は、この金属ばね定数と上記気体ばね定数と
の総和である。
【0015】前記アキュムレータ用制御弁7は常時開、
通電時閉のソレノイドバルブである。このアキュムレー
タ用制御弁7の閉時に、ショックアブソーバ3のロッド
油室Dは、低圧アキュムレータ6の油室16aとの連通
が遮断され、高圧アキュムレータ5の油室15aのみと
連通されて、サスペンションユニット1A、1B、1
C、1Dの気体ばね定数が高くなり、これらのサスペン
ションユニットのばね定数が高く(ハードに)設定され
る。反対にアキュムレータ用制御弁7の開時には、サス
ペンションユニット1A、1B、1C、1Dの気体ばね
定数が低くなり、これらのサスペンションユニット1
A、1B、1C、1Dのばね定数が低く(ソフトに)設
定される。
【0016】前記リリーフ弁8は、ショックアブソーバ
3及び高圧アキュムレータ5を連結する油圧配管4と、
低圧アキュムレータ6との間に配置される。このリリー
フ弁8は、アキュムレータ用制御弁7が閉操作されてシ
ョックアブソーバ3が低圧アキュムレータ6と遮断され
た状態で、ショックアブソーバ3内の油圧が所定圧以上
となったときに開作動して、上記油圧を低圧アキュムレ
ータ6へ逃がし、高圧アキュムレータ5及びショックア
ブソーバ3を保護している。
【0017】さて、図2に示すショックアブソーバ3の
ピストン13にはピストンバルブ18が配設され、ピス
トン13がチューブ11の内部を摺動する。ピストンロ
ッド14が進入するショックアブソーバ3の縮み側作動
時に、ピストンバルブ18を経て下部油室Aから上部油
室Bへ作動油が流れ、このときの流路抵抗が縮み側減衰
力を発生させ、同時に、ピストンロッド14の進入体積
に相当する余剰油を、ロッド油室Dを経てアキュムレー
タ5、6へ逃がす。また、ショックアブソーバ3の伸側
作動時には、ピストンバルブ18を経て上部油室Bから
下部油室Aへ作動油が流れ、このときには伸側減衰力が
発生する。
【0018】図1に示すように、サスペンションユニッ
ト1A及び1Cの油圧配管4は、高圧アキュムレータ5
及びアキュムレータ制御弁7とショックアブソーバ3と
の間において連通配管21により接続され、この連通配
管21に連通制御弁23A及び23Cが配設される。ま
た、サスペンションユニット1B及び1Dの油圧配管4
も、同様に連通配管22により接続され、この連通配管
22に連通用制御弁23B及び23Dが配設される。こ
れらの連通用制御弁23A及び23C並びに23B及び
23Dは常時閉、通電時開のソレノイドバルブである。
常時閉としたのは、エンジンを停止した停車時に、1つ
のショックアブソーバ3が壊れて作動油が流出しても、
他のショックアブソーバ3から作動油が流出するのを防
止するためである。
【0019】サスペンションユニット1A及び1Cは、
連通用制御弁23A及び23Cの閉時には独立して作動
し、開時には両サスペンションユニットの連通配管4が
連通状態になる。また、サスペンションユニット1B及
び1Dは、連通用制御弁23B及び23Dの閉時には独
立して作動し、開時には両サスペンションユニットの油
圧配管4が連通状態になる。
【0020】サスペンションユニット1A及び1Cの油
圧配管4の連通によって、サスペンションユニット1A
の高圧アキュムレータ5及び低圧アキュムレータ6並び
にショックアブソーバ3と、サスペンションユニット1
Cの高圧アキュムレータ5及び低圧アキュムレータ6並
びにショックアブソーバ3とが連通状態になり、サスペ
ンションユニット1A及び1Cが、互いに相手方のアキ
ュムレータ5及び6によってばね定数が低く(ソフト
に)なる。同様に、サスペンションユニット1B及び1
Dの油圧配管4の連通によっても、サスペンションユニ
ット1B及び1Dのばね定数が低く(ソフトに)なる。
【0021】一方、連通用制御弁23A及び23Cが閉
じてサスペンションユニット1A及び1Cが独立した場
合には、このサスペンションユニット1A及び1Cは、
互いに相手方の高圧アキュムレータ5及び低圧アキュム
レータ6並びにショックアブソーバ3と遮断されるの
で、その分ばね定数が高く(ハードに)なり、車両前後
の荷重差が大きな場合に生ずるピッチングを抑制する。
同様に、連通用制御弁23B及び23Dが閉じてサスペ
ンションユニット1B及び1Dが独立した時にも、サス
ペンションユニット1B及び1Dのばね定数が高く(ハ
ードに)なって、ピッチングを抑制する。
【0022】更に、図1に示すように、連通配管21の
連通用制御弁23A及び23C間と、連通配管22の連
通用制御弁23B及び23D間に、作動油給排ユニット
24の給排配管25が接続される。この作動油給排ユニ
ット24は、給油ポンプ26及びドレン弁27を有し、
このドレン弁27は常時閉、通電時開のソレノイドバル
ブである。
【0023】上記給排配管25に2個1組のチェックバ
ルブ30と、2個1組の他のチェックバルブ31とが並
列に配置される。給排配管25における2個のチェック
バルブ30間に給油ポンプ26が接続され、上記チェッ
クバルブ30は、この給油ポンプ26からの作動油を連
通配管21側及び22側へ分流する。また、給排配管2
5における2個のチェックバルブ31間に、ドレン弁2
7を介してドレンタンク28が接続され、上記チェック
バルブ31は、連通配管21側及び22側からの作動油
を合流してドレンタンク28へ流す。上述のように、チ
ェックバルブ30は作動油を左右に分流するよう配置さ
れ、また、チェックバルブ31は、左右からの作動油を
合流するよう配置されているので、これらのチェックバ
ルブ30及び31によって、連通配管21及び22が常
に非連通状態に維持される。
【0024】ドレン弁27の閉時における給油ポンプ2
6の作動により、ドレンタンク28からの作動油がフィ
ルタ29を経、チェックバルブ30及び給排配管25を
経て連通配管21及び22へ供給される。これらの連通
配管21及び22に供給された作動油は、連通用制御弁
23A、23B、23C及び23Dの開作動時に、サス
ペンションユニット1A、1B、1C及び1Dにおける
ショックアブソーバ3のロッド油室D(図2)へ至り、
下部油室Aへ至って、サスペンションユニット1A、1
B、1C及び1Dを伸ばし、車高を高く設定する。
【0025】また、図1のドレン弁27の開作動時に
は、サスペンションユニット1A、1B、1C及び1D
におけるショックアブソーバ3の下部油室A(図2)内
の作動油が、ロッド油室D及び油圧配管4を経、図1に
示す連通配管21及び22からチェックバルブ31を経
て、ドレンタンク28へ排出される。これにより、サス
ペンションユニット1A、1B、1C及び1Dが縮み、
車高が低く設定される。
【0026】上述のサスペンションユニット1A、1
B、1C及び1Dにおけるアキュムレータ用制御弁7、
連通用制御弁23A、23B、23C及び23D、並び
に作動油給排ユニット24の給油ポンプ26及びドレン
弁27は、図示しない制御回路によって制御される。こ
の制御回路は、車両の各部所に設置された車速センサ、
車高センサ、操舵角センサ、ブレーキスイッチ、スロッ
トルセンサ、イグニッションスイッチ及びドアスイッチ
からの各検出信号を入力して、上記アキュムレータ用制
御弁7、連通用制御弁23A〜23D、給油ポンプ26
及びドレン弁27を制御する。
【0027】次に、作用・効果を説明する。車両前後の
荷重差が小さいときには、制御回路は、乗車人数が少人
数と判断し、連通用電磁弁23A及び23Cならびに2
3B及び23Dを励磁して開操作し、サスペンションユ
ニット1A及び1Cの油圧配管4を連通配管21により
連通させ、またサスペンションユニット1B及び1Dの
油圧配管4を連通配管22により連通させる。この連通
により、サスペンションユニット1A及び1Cは互いに
相手方のアキュムレータ5及び6によってばね定数が極
めて低くソフトになり、またサスペンションユニット1
B及び1Dも同様にしてばね定数が極めて低くソフトに
なって、各サスペンションユニット1A〜1Dのアキュ
ムレータ5及び6を大型化させることなく、車両の乗心
地を良好にできる。
【0028】例えば、前輪が段差等に乗り上げたとき
に、前輪のサスペンションユニット1A及び1Bのショ
ックアブソーバ3から排出された作動油が、後輪のサス
ペンションユニット1C及び1Dのショックアブソーバ
3へ流入してこのショックアブソーバが伸び、車両後部
が持ち上がり、車両はフラットになって、乗心地が良好
になる。
【0029】この車両前後の荷重差が小さいときに、旋
回時のロール、急ブレーキ時のダイブ、急加速時のスク
ォート等に対し姿勢制御を実施するときには、サスペン
ションユニット1A〜1Dのアキュムレータ用制御弁7
を閉操作し、更に連通用制御弁23A〜23Dも閉操作
してサスペンションユニット1A及び1C間の作動油の
流出入を遮断し、サスペンションユニット1B及び1D
間の作動油の流出入を遮断して、サスペンションユニッ
ト1A〜1Dのばね定数を極めて高くする。これによ
り、車両の姿勢変化を小さく押える。
【0030】また、車両前後の荷重差が大きいとき、例
えば車両の後部座席に3人以上が乗って車両に合計5人
以上が乗ったときには、車両前後の荷重配分が悪く、車
両の後部が著しく下がる。従って、制御回路は、連通用
制御弁23A及び23C並びに23B及び23Dを閉操
作して、連通配管21及び22の連通状態を遮断し、サ
スペンションユニット1A、1B、1C及び1Dを独立
にする。この結果、各サスペンションユニット1A、1
B、1C及び1Dの高圧アキュムレータ5及び低圧アキ
ュムレータ6が相互に独立となり、これらサスペンショ
ンユニット1A〜1Dのばね定数が重量に見合ったソフ
トなばね定数となる。
【0031】この車両前後の荷重差が大きいときに、ロ
ール、ダイブあるいはスクォート等に対し車両の姿勢を
制御するには、サスペンションユニット1A〜1Dのア
キュムレータ用制御弁7を閉操作し、サスペンションユ
ニット1A〜1Dのばね定数を極めて高くして実施す
る。
【0032】また、車高が低く車高を高く設定したいと
きには、制御回路は、給油ポンプ26を起動させ、連通
用制御弁23A〜23Dを開作動させて、ドレンタンク
28内の作動油をサスペンションユニット1A〜1Dの
ショックアブソーバ3における下部油室A(図2)内へ
導いて、これらのショックアブソーバ3を同時に伸長
し、車高を上昇(UP)させる。車両右側のみを上昇さ
せるときには、連通用制御弁23A及び23Cを閉じ、
連通用制御弁23B及び23Dを開いて、サスペンショ
ンユニット1B及び1Dのショックアブソーバ3のみへ
作動油を供給して実施し、車両上昇終了後、連通用制御
弁23A及び23Cを開く。車両左側のみを上昇させる
ときには、連通用制御弁23A及び23Cのみを開操作
して、同様に実施する。また、サスペンションユニット
1A〜1Dを独立して上昇させるときには、優先順位を
決めて連通用制御弁23A〜23Dのうちの1つを順次
開操作し、サスペンションユニット1A〜1Dへ作動油
を順次供給して実施する。
【0033】車高を低く(DOWN)するときには、制
御回路は、連津用制御弁23A〜23Dを開操作させ、
ドレン弁27を開作動させて、各サスペンションユニッ
ト1A〜1Dのショックアブソーバ3における下部油室
A(図2)からの作動油をドレンタンク28(図1)へ
排出させ、これらのショックアブソーバ3を同時に収縮
させて、車高を下降させる。右側のみを下降させるとき
には、連通用制御弁23A及び23Cのみを閉じ、連通
用制御弁23B及び23Dから作動油を流して実施し、
下降終了後、連通用制御弁23A及び23Cを開く。左
側のみを下降させるときには、連通用制御弁23B及び
23Dのみを閉じて同様に実施する。また、サスペンシ
ョンユニット1A〜1Dを独立して下降させるときに
は、優先順位を決めて連通用制御弁23A〜23Dのう
ちの1つを順次開いて、サスペンション1A〜1Dから
の作動油を順次ドレンタンク28へ戻して実施する。
【0034】上記実施例によれば、車両前後のサスペン
ションユニット1A及び1Cを連通する連通配管21
と、車両前後のサスペンションユニット1B及び1Dを
連通する連通配管22とが給排配管25にて接続され、
この給排配管25に、作動油を分流する1組のチェック
バルブ30と、作動油を合流する他の1組のチェックバ
ルブ31とが配設されたので、これら2本の連通配管2
1及び22は、1組のチェックバルブ30及び他の1組
のチェックバルブ31によって常時非連通状態となる。
このため、車両旋回時、例えば右旋回時に、左側のサス
ペンションユニット1A及び1Cが収縮し、これらのサ
スペンションユニット1A及び1Cにおけるショックア
ブソーバ3内の作動油が、右側のサスペンションユニッ
ト1B及び1Dにおけるショックアブソーバ3内へ流入
しようとするが、チェックバルブ30及び31によって
連通配管21及び22が非連通状態にあるため、右側の
サスペンションユニット1B及び1Dにおけるショック
アブソーバ3へ作動油が流れず、従って、ロールの助長
を防止できる。
【0035】また、前後のサスペンションユニット1A
及び1Cを連通する連通配管21に連通用制御弁23A
及び23Cが設置され、車両前後のサスペンションユニ
ット1B及び1Dを連通する連通配管22に連通用制御
弁23B及び23Dが配置されたので、これらの連通用
制御弁23Aから23Dを開閉操作することにより、給
油ポンプ26からの作動油を各サスペンションユニット
1A〜1D毎に独立して供給でき、また各サスペンショ
ンユニット1A〜1Dからの作動油を独立してドレンタ
ンク28内へ排出できる。このため、各サスペンション
ユニット1A〜1D毎に独立して、車高調整またはダイ
ブあるいはスクォート等の姿勢制御を実施できる。
【0036】また、連通用制御弁23A及び23Cを開
操作することにより車両前後のサスペンションユニット
1A及び1Cを連通させ、連通用制御弁23B及び23
Dを開操作することにより車両前後のサスペンションユ
ニット1B及び1Dを連通させることができるので、車
両前後のサスペンションユニット1A及び1C間で作動
油を流出入でき、また、車両前後のサスペンションユニ
ット1B及び1D間で作動油を流出入できる。このた
め、サスペンションユニット1A〜1Dのばね定数を極
めて低く設定でき、車両の乗心地を非常に良好にでき
る。
【0037】更に、1組のチェックバルブ30と他の1
組のチェックバルブ31とによって、連通配管21及び
22を非連通状態としている。これらのチェックバルブ
30及び31は小型であり、油圧配管を簡単にレイアウ
トでき、更に電力を消費しない。従って、サスペンショ
ン装置のコストを低減できる。
【0038】また、連通用制御弁23A〜23Dを閉操
作したときにも、サスペンションユニット1A〜1Dに
おいて高圧アキュムレータ5及び低圧アキュムレータ6
を共にショックアブソーバ3に接続できるので、各サス
ペンションユニット1A〜1Dを独立させた場合にも、
車両の乗心地を損なうことがない。
【0039】ところで、図1に示すリリーフ弁8は、シ
ョックアブソーバ3及び高圧アキュムレータ5に作用す
る油圧を低圧アキュムレータ6へ逃がすよう構成された
が、図3に示すように、リリーフ弁8の他端をドレンタ
ンク28に接続して、ショックアブソーバ3及び高圧ア
キュムレータ5に作用する油圧をドレンタンク28へ逃
がしても良い(第1変形例)。更に、図4に示すよう
に、サスペンションユニット1A〜1Dにおける各ショ
ックアブソーバ3及び高圧アキュムレータ5間をリリー
フ用チェックバルブ32A、32B、32C及び32D
にそれぞれ接続させ、リリーフ弁8の一端をこれらのリ
リーフ用チェックバルブ32A〜32Dに接続し、多端
をドレンタンク28に接続させても良い。また、図5に
示すように、任意のサスペンションユニットにおけるリ
リーフ弁8の他端を他のサスペンションユニットの油圧
配管4に接続しても良い。例えば、サスペンションユニ
ット1Aのリリーフ弁8の他端をサスペンションユニッ
ト1Cの油圧配管4に、サスペンションユニット1Cの
リリーフ弁8の他端をサスペンションユニット1Aの油
圧配管4にそれぞれ接続しても良い。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る車両のサ
スペンション装置によれば、簡単な構造でロールの助長
を防止でき、且つ車両の乗心地を良好にできるととも
に、4輪を独立して車高調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係る車両のサスペンション
装置の一実施例を示す管路図である。
【図2】図2は、図1のサスペンション装置におけるシ
ョックアブソーバの断面図である。
【図3】図3は、図1の車両のサスペンション装置にお
けるサスペンションユニットの第1変形例を示す管路図
である。
【図4】図4は、図1の車両のサスペンション装置にお
けるサスペンションユニットの第2変形例を示す管路図
である。
【図5】図5は、図1の車両のサスペンション装置にお
けるサスペンションユニットの第3変形例を示す管路図
である。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D サスペンションユニット 3 ショックアブソーバ 21、22 連通配管 23A、23B、23C、23D 連通用制御弁 24 作動油給排ユニット 25 給排配管 26 給油ポンプ 28 ドレンタンク 30 チェックバルブ 31 チェックバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高草木 利之 埼玉県行田市藤原町1−14−1 株式会社 ショーワ埼玉工場内 (72)発明者 三浦 信夫 埼玉県行田市藤原町1−14−1 株式会社 ショーワ埼玉工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の各車輪を独立懸架するサスペンシ
    ョンユニットと、 車両前後の上記サスペンションユニットを連通する連通
    配管と、 この連通配管に各サスペンションユニット毎に設置され
    た連通用制御弁と、 上記2本の連通配管を給排配管にて接続し、この給排配
    管に、作動油を分流する1組のチェック弁を介して給油
    ポンプを、上記作動油を合流する他の1組のチェック弁
    を介してドレンタンクをそれぞれ接続した作動油給排ユ
    ニットと、 を有することを特徴とする車両のサスペンション装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005088766A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Toyota Motor Corp 車両用サスペンションシステム
US7546911B2 (en) 2004-09-21 2009-06-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Suspension apparatus
KR20160087191A (ko) * 2015-01-13 2016-07-21 주식회사 만도 차량용 액티브 서스펜션 장치

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US7546911B2 (en) 2004-09-21 2009-06-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Suspension apparatus
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