JPH0443113A - 車両用サスペンション装置 - Google Patents

車両用サスペンション装置

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JPH0443113A
JPH0443113A JP15090290A JP15090290A JPH0443113A JP H0443113 A JPH0443113 A JP H0443113A JP 15090290 A JP15090290 A JP 15090290A JP 15090290 A JP15090290 A JP 15090290A JP H0443113 A JPH0443113 A JP H0443113A
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JP
Japan
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damping force
cylinder
vehicle
stabilizer
hydraulic
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Application number
JP15090290A
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English (en)
Inventor
Masatsugu Yokote
正継 横手
Fukashi Sugasawa
菅沢 深
Toshihiro Yamamura
智弘 山村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0443113A publication Critical patent/JPH0443113A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/80Interactive suspensions; arrangement affecting more than one suspension unit
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/80Interactive suspensions; arrangement affecting more than one suspension unit
    • B60G2204/82Interactive suspensions; arrangement affecting more than one suspension unit left and right unit on same axle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/80Interactive suspensions; arrangement affecting more than one suspension unit
    • B60G2204/83Type of interconnection
    • B60G2204/8304Type of interconnection using a fluid

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本願発明は、車丙用ザスベンシ貸ン装置に係り、特に、
減衰力可変形のショックアブソーバと流体圧式スタビラ
イザとを搭載j〜だ車両用ザスペンション装置に関づ−
る。
〔従来の技術〕
従来、この種の装置として(、J:、例えば実開昭6O
−7(i506号記載のもの(考案の名称は「油圧式ス
タビライザ」)が知られている。
この従来装置は、車両左右のサスペンシリンアーム及び
車体間の」二重方向に各々介装させた片ロッド・複動彫
の油圧シリンダを有し、この左右の油圧シリンダ間で一
方の上側シリンダ室と他方の下側シリンダ室とを油圧配
管を介して交差状態で連通させ、この油圧配管の途中に
は夫々オリフィスを挿入するとともに、各油圧シリンダ
の上側シリンダ室とオリフ、ニスとの間の油圧配管部分
に、作動油を弾撥的6二付勢するばね機構を連通させて
いる。一方、各車輪支持部材及び車体間にはスlラット
形のショックアブソーバが個別に取り付けられているや 〔発明が解決1.ようとする課題〕 しかしながら、上述した従来装置においては、単にショ
ックアブソ・−バと油圧式スタビライザとが併置され、
ショックアブソーバ及びスタビライザが車両のバウンス
及びロールに対j−で同時に作動するため、バウンス時
及びロール時共にジグックアブソ・−バの減衰力F&及
びスタビライザの減衰力F、が発生し、減衰力発生の面
からは単独の減衰機構と等価になって、それらの減衰力
FA+F、をロール時の操縦安定性とバウンス時の乗心
地との妥協点から決定せざるを得ない状況になることか
ら、操縦安定性と乗心地との高い1/ベルでの両立が困
難であるという問題があった。
本願発明は、このような従来装Tの有する問題に鑑みて
なされたもので、その解決しようとする課題は、ジ−ツ
クアブソーバ及び流体圧式スタビライザを併置したシス
テムに対j7、操縦安定性と乗心地との高いレベルでの
両立を図るよ・うにすることである。
〔課題を解決するだめの手段゛〕
上記課題を解決するため、請求項(1)記載の発明は第
1図(a)に示す如く、車輪支持部材及び車体間に個別
に介挿され減衰力を変更可能なショックアブソーバを備
えるとともに、車両左右のサスペンションリンク及び車
体間に揺動可能に介挿された一対の複動形涼体圧シリン
ダと、この一対の流体圧シリンダの内、一方のシリンダ
のシリンダ室と他方のシリンダのシリンダ室とを相互に
接続する第1の管路ど、この第1の管路各々に第2の管
路を介して連通され且つ作動流体を弾撥的に付勢する流
体室と、前記第1及び第2の管路を含む流路の途中に個
別に介挿された絞り弁とを有するスタビライザを備え、
前記スタビライザの内圧を皐丙の旋回状態に基づき制御
する内圧制御手段と、この内圧制御手段が制御状態にあ
るときには、前記各ショックアブソーバの減衰力を直進
時よりも低下させる減衰力低下指令手段とを設けている
また請求項(2)記載の発明は第1図0))に示す如く
、車輪支持部材及び車体間に個別に介挿され減衰力を変
更可能なショックアブソーバを備えると々もに、車両左
右のサスペンションリンク及び車体間に揺動可能に介挿
された一対の複動形流体圧シリンダと、この一対の済体
圧シリンダの内、一方のシリンダのシリンダ室と他方の
シリンダのシリンダ室とを相互に接続する第1の管路と
、この第1の管路各々番こ第2の管路を介1.て連通さ
れ且つ作動流体を弾撥的に付勢する流体室と、前記第1
及び第2の管路を含む流路の途中に個別に介挿された可
変絞り弁とを有するスタビライザを備え、前記可変絞り
弁が発生する減衰力を車両の旋回状態に基づき制御する
絞り弁制御手段と、この絞り弁制御手段が制御状態にあ
るときには、前記各ショックアブソーバの減衰力を直進
時よりも低下させる減衰力低下指令手段とを設けている
〔作用〕
請求項(1)記載の発明においては、車両がバウンスす
ると、各輪のショックアブソーバがそのスI・ローフ速
度に応じて減衰力を発生させる。その−方で、内圧制御
手段は、旋回状態ではないとしてスタビライザを能動的
には制御しない。そこで、スタビライザにおいて、左右
流体圧シリンダの同位相のストロークに因り圧縮された
シリンダ室の作動流体は、そのほぼ全量が第1の管路を
通って相互に反対側シリンダの伸長されたシリンダ室に
流れ込むため、スタビライザはバウンス時には殆ど減衰
力を発生しない。
一方、車両のロール時にあっては、内圧制御手段が作動
して、スタビライザの内圧をロール抑制方向に制御する
。つまり、例えば、左右一方の側の流体圧シリンダの上
側シリンダ室と他方の側の流体圧シリンダの下側シリン
ダ室とが同時に圧縮され、且つ、左右一方の側の流体圧
シリンダの下側シリンダ室と他方の側の流体圧シリンダ
の上側シリンダ室とが同時に伸長される。このため、圧
縮される側の作動流体は対応する第2の管路を通って一
方の流体室に流れ、伸長される側の流路には対応する流
体室から第2の管路を通って作動流体が供給される。こ
のとき、作動流体が絞り弁を通過するので、その絞り効
果に拠ってロールに抗する減衰力が発生する。
このようにスタビライザが制御されるとき、減衰力低下
指令手段が各ショックアブソーバの減衰力を下げ又は零
に設定する。これにより、各ショックアブソーバで発生
する減衰力がバウンス時に比べて低下する。
このため、本願発明ではバウンス時の減衰力発生は主に
ショックアブソーバが担当し、ロール時の減衰力発生は
主にスタビライザが担当するから、バウンス時の乗心地
はショックアブソーバの減衰比によって独立して決定さ
れ、ロール時の操縦安定性はスタビライザの絞り弁の減
衰比によって独立して決定される。したがって、ショッ
クアブソーバ及びスタビライザが分担する減衰特性を各
々最適に設定でき、高いレベルで操縦安定性と乗心地と
を両立させることができる。
また、請求項(2)記載の発明によれば、ロール時にお
いては、各ショックアブソーバの減衰力が下げられ、ス
タビライザに備える可変絞り弁の減衰力が積極的に制御
されてロールが抑制される。またバウンス時においては
、各ショックアブソーバの減衰力によってバウンス制御
がなされる。これにより、可変絞り弁及びショックアブ
ソーバの減衰力の使い分けがなされ、請求項(1)記載
の発明と同等の作用が得られる。
〔実施例] (第1実施例) 以下、本願発明の第1実施例を添付図面の第2図乃至第
4図に基づき説明する。なお、この第1実施例は請求項
(1)記載の発明に相当する。
第2図において、2L、2Rは車両の左輪、右輪を、4
は車輪支持部材を、6は車体を夫々示す。
車輪支持部材4にはサスペンションリンク8の一端が揺
動可能に連結され、このサスペンションリンク8の他端
は車体6に揺動可能に連結されている。
車輪支持部材4及び車体6間には、車両用サスペンショ
ン装置9が装備されており、このサスペンション装置9
は、サスペンションリンク8と車体6との間に設けられ
た減衰力可変形のショックアブソーバ10及びコイルス
プリング12と、サスペンションリンク8と車体6との
間にアクチュエータ部分が設けられたスタビライザ14
とを備えている。
この内、減衰力可変形のショックアブソーバ10は、従
来周知の如く、内蔵する電動モータに供給される制御信
号C8に応じてオリフィスの流路面積が変更され、発生
する減衰力を大小に変更できるようになっている。
また、スタビライザ14は、左右輪のサスペンションリ
ンク8及び車体6間に設けたスタビライザ本体14Aと
、このスタビライザ本体14Aによる旋回時のロール剛
性を制御する制御部14Bとを備えている。
スタビライザ本体14Aは、流体圧シリンダとしての油
圧シリンダ2OL、2ORと、固定減衰係数の絞り弁2
2A、22Bと、流体室としてのアキュムレータ24A
、24Bと、開閉弁としての電磁切換弁25とを有し、
これらの各要素が第1の油圧配管(第1の管路;)26
A、26B及び第2の油圧fh’、W (第2 )tj
ie) 28 A、  28 B IZよって相互に接
続された構造になっている。
油圧シリンダ2 OL、2ORの夫々は、シリンダチj
、−ブ20aと、このシリンダチューブ20d内を一端
側の・シリンダ室’[J (第1シリンダ室)及び他端
側のシリンダ室L(第2シリンダ室)に分離j7且つチ
y、−ブ内を摺動可能なピストン20bと、このピスト
ン20bに固設され輪画方向に延びるピストンロッド2
Ocとを有した両ロッド。
複動形U二構成されている。このようt構造を有する油
圧シリンダ2 OL、  20 R纂:、各々、ピスト
ンロッド20eの下方の端部がサスペンシリンリンク8
6二取り付けられ、上方の端部がフリーな状態に置かれ
るとともに、このフリ一端側のシリンダ千y、−ブ20
a(7)4部が車体6に揺動可能に支持され、これbニ
ーよって、油圧シリンダ2OL、20Rが左右のバネ上
、バネ下問に各々立設されている。
そ17て、左輪側油圧シリンダ20I、の上側シリンダ
室Uが第1の油圧配管26Aを介して右輪側油圧シリン
ダ2ORの下側シリンダ室■、に接続され、左輪側油圧
シリンダ2OLの下側シリンダ室りが第1の油圧配管2
6Bを介1.て右輪側油圧シリンダ2ORの上側シリン
ダ室Uに接続され、これにより、相互にクロス接続の状
態にある。また、第1の油圧配!26 A、  26 
Bの途中位置には、夫々、第2の油圧配管28A、28
Bが接続されている。この第2の油圧配管28A、28
Bはアキュムレータ24A、24Bに各々接続されると
ともに、その配管28A、2BBの途中に前述した絞り
弁22A、22Bが個別に介装されている。
さらに、第1の油圧配管26A、26B夫々の途中位置
は電磁切換弁25を介して相互に接続されている。この
電磁切換弁25は、2ポ一12位置の常開弁で成り、そ
のソレノイドには後述するコントローラからソレノイド
制御信号Sが入力するようになっている。
一方、前記制御部14Bは、シリンダ内圧を制御するア
クチュエータとしてのコントロールシリンダ30と、こ
のコン−コールシリンダ301’l接続される第3の油
圧配管32A、32Bと、コントロールシリンダ30を
駆動する電動モータ34とを備えるLともに、コントロ
ーラ36.横加速度センサ38を備える。
この内、コントロー・ルシリンダ30は前述し、た油圧
シリンダ20L、2ORと同様に、両ロンド。
複動形に構成されており、シリンダ内圧、−ブ30aと
、このシリンダチューブ30a内を2つのシリンダ室R
1,R2に分離し甘つチュー・ブ内を摺動可能なピスト
ン30bと、このピストン30bに固設され輪画方向に
延びるピストンロッド30Cとを有している。この内、
シリンダ室R1,R2は第3の油圧配管32A、32B
を介して、第2の油圧配管28A、28Bに各々連通し
ている。
また、ピストンロッド30cの一端はフリーな状態に置
かれ、他端にラック30dが形成されている。このラッ
ク30dには電動モータ34のピニオン34aが噛み合
うようになっている。
ざらに、横加速度センサ38は車体の所定位置に設置さ
れ、慣性力の方向に応した正9の相加速度信号Gを電圧
信号の形で検出し、コント1〕−ラ36に供給する。
コントローラ3Gは本実施例ではマイクロコンピュータ
及びモータ駆動回路、ソレノイド駆動回路などを有し、
横加速度センサ38の検出信号Gを入力して後述する第
3図の処理を行い、電動モータ34を駆動するモータ駆
C1信号i及び切換弁25を切り換えるソ1/ノイド制
御仁号Sを出力するようになっている。なお、電動モー
タ34には図示しない回転角センサが取り付けられ、こ
の−i!ンサからの干−夕回転位置信号θRがコントロ
ーラ36に供給され、モータの回転位置制御に供される
や 次に、本実施例の動作を説明する。
最初に、コントローラ36のマイクロコンピュータで実
行される第3図の処理を説明する。第3図の処理は電源
オンと共に起動するものである。
これを説明すると、同図ステップ■において、コントロ
ーラ3Gのマイクロコンピュータは檜加速度センサ38
の検出信号Gを読み込み、その値を記憶した後、ステッ
プ■に移行する。ステップ■では、スタビライザ14を
制御する必要があるが否かを判断するために、横加速度
G=0か否かを判断する。この判断でrYESJの場合
はステップ■に移行し、ソレノイド駆動信号Sをオフと
して電磁切換弁25を「開」状態とする。これにより、
第1の油圧配管26A、26Bが相互に連通状態となる
次いでステップ■に移行し、コントローラ36は通常走
行時におけるシラツクアブソーバ10の減衰力指令を行
う、これにより、各シラツクアブソーバ10は走行状態
に応じて予め設定された減衰力のソフト、ミデイアム、
ハードの減衰特性を呈するから、直進時の車体の揺動が
抑えられる。
この後、ステップ■に戻り、旋回状態になって横加速度
が発生するまで上述した制御が繰り返される。
一方、ステップ■の判断で「NO」の場合は、スタビラ
イザ14を制御する必要があるとして、ステップ■に移
行する。このステップ■ではステップ■と反対にソレノ
イド制御信号Sをオンにする。これにより、電磁切換弁
25が「閉」状態となって、第1.第2の油圧配管26
A、26B同士が遮断される。
次いで、マイクロコンピュータはその処理をステップ■
に進める。このステップ■では、各ショックアブソーバ
10内のオリフィスの流路径が所定値まで実質的に拡大
する制御信号C3を電動モータに出力し、ピストン速度
に比例して発生する減衰力を、通常走行時の「ソフト」
な減衰力よりも更に低い値まで低下させる。つまり、旋
回時にはショックアブソーバ10に拠って発生される減
衰力が、直進時よりも小さな値となる。
この後、ステップ■に移行して、第4図中の曲線に対応
して予め格納されている特性マツプを参照し、ステップ
■での読み込み値Gに対応したモータ回転角指令値1θ
H1を算出する。この回転角指令値1θH1は、横加速
度Gの増加に応じて大きくなるものである。
このようにステップ■にてモータ回転角指令値θ、1が
設定されると、ステップ■に移行して、ステップ■の読
み込み値Gの符号から車両が右旋回か否かを判断する。
この判断においてrYES」の場合は、ステップ■〜■
の処理を行う。つまり、マイクロコンピュータはステッ
プ■でモータ右回転(第2図中で時計回転方向)に対応
した向きのモータ駆動信号iを出力する。次いで、ステ
ップ[相]ではモータ回転位置信号θRを入力し、ステ
ップ0では入力信号θRを用いて電動モータ34が右方
向に指令値60分だけ回転したが否かを判断する。そし
て、rNO,の場合はステップ■〜■の処理を繰り返し
、rYES、の場合はステップ@でモータ回転を中止さ
せた後、ステップ■に戻る。これによって、電動モータ
34は指令値θイたけ右方向に回転する。
一方、ステップ■にてrNOJの判断時には、ステップ
@〜[相]、@の処理を、ステップ■〜■と同様に行う
、これによって、電動モータ34は指令値θ、だけ左方
向に回転する。
本実施例では、第3の油圧配管32A、32B。
コントロールシリンダ30.電動モータ34.電磁切換
弁25.横加速度センサ38.及び第3図ステップ■、
■、■、■〜■の処理が内圧制御手段を構成し、第3図
ステップ■の処理が減衰力低下指令手段を構成している
次に、本実施例の全体動作を説明する。
車両が凹凸の無い良路を直進しているものとすると、横
加速度センサ38の検出信号Gが零であるから、第3図
のステップ■〜■の処理によって、スタビライザ14の
能動制御は中止される。即ち、電動モータ34への回転
指令はなされず、ソレノイド制御信号S=オフとなって
電磁切換弁25が開(連通)状態に制御される。このた
め、コントロールシリンダ30のピストン位置30bは
中立位置を保持し、且つ、スタビライザ14の各配管及
びシリンダ室U、Lが同圧に保持されている。
そして、この直進状態では、車輪2L、2Rにバウンド
、リバウンドが生じないので、左右の油圧シリンダ2O
L、2ORのストローク変化も発生セーす、配管26A
、26B、28A、28B内に作動油の涼れが生じ収い
。1〜たがって、絞り弁22A、22Bのオリフィス及
び第1.第2の油圧配管26A、26B、2BA。28
Bの流路抵抗に因り滅デ、力が発生ずる1′″Lとも兼
い。
この直進中に、H方の車輪2L(2R)のみが突起乗越
し等によってスト1コ・−り変動を生じたとする。この
場合U二は、横加速度Gは殆ど茎であるから、前述と同
様にコントロールシリング30は中立状態りあり、電磁
切換弁25の開状態が維持されて内圧非制御状M3にあ
る。このため、ストローク変動を生じた輪のショックア
ブソーバlOはその時点で指令されている減衰比に基づ
く減衰力を発生させ(第3図ステップ■参照)、直進時
の揺動を的Wに吸収する。
このショックアブソーバ10の減衰制御に並行して、ス
タビライザ14において例えば油圧シリンダ20L(2
OR)がストローク縮小し、これによ、って、その」二
側シリンダ室Uが圧縮されて作動油が流れ出たとする。
しかし、油圧シリンダ2OL(2OR)が両ロッド形で
あるため、圧縮された容積と同じ分だけ下側シリンダ室
りが同時に拡張され、上側シリンダ室Uから流れ出た作
動油は電位切換弁25を介して同一シリンダの下側シリ
ンダ室Rに全て吸収される8即ち、作動油が絞り弁22
A(22B)を通過することが無いので、この絞り弁2
2A(22B)に因る減、衰力ば発生せず、第1の油圧
配管26A、26Bの小さな流動抵抗のみによる微小な
減衰力発生に止められる。
このため、路面からの振動がスタビライザ14を介して
車体に伝達されることによる、乗心地の悪化も防止され
る6 さらに、直進状態において、路面凹凸によって両輪にバ
ウンスが生じたとする。この場合も横加速度検出値Gは
ほぼ零であるから、コントローラ36はスタビライザ1
4の能動制御中止を維持する。そこで、各輪のショック
アブソーバ10はその時点で指令されている減衰比に応
じた減衰力を発生させ、車体振動を的確に減衰させる。
このショックアブソーバ10によるバウンス制御ととも
に、仮に、凸部iIl遇によって車輪2■、。
2Rがバウンドし、油圧シリンダ2OL、2ORのピス
トン20bが共に車体上刃に移動しようとすると、」−
例シリンダ室Uが共に同時に圧縮されるとともC1下側
シリンダ室I、が共に同時に拡張される。これにより、
上側シリンダ室U内の作動油は互いに第1の油圧配管2
6A (26B)!通って自己及び反対側シリンダの下
側シリンダ室T。
に流れ込む。しかし、上側、下側シリンダ室U、Lの容
積変化1.Iり<両ロンド形のために互いに等し2いの
で、第2の油圧配管28A、28B内の油■変化は生じ
ないゆこれば、凹部通過によって車輪2L、2Rがリバ
ウンドし、下側シリンダ室りが共に圧縮された場合も同
様である。したがって、バウンド、リバウンド時共に作
動油が絞り弁22A、22Bを通過しないから、スタビ
ライザ14に拠る減衰力は殆ど発生せず、バネ反力も生
じない。これによって、従来のようにバウンスを伴う不
整路走行に起因して絞り弁22A、22Bが住じる減衰
力は小さく、スタビライザ14により乗心地が損なわれ
ることもない。
さらに、上述の直進状態から良路での旋回状態に移行し
たとする。この旋回が例えば右旋回であって、車両後ろ
側からみて左輪2L側が沈み込み、右輪2R側が浮き上
がる方向のロール(第2図中の矢印A参照)が発生しよ
うとしたとする。この旋回に際して、横加速度センサ3
8は慣性力を検知(7て旋回方向に応じて正負の横加速
度信号GをEン)0−ラ36に出力する、そこで、コン
トローラ36は第3図のステップ■の判断に基づいて、
今度は、各輪のショックアブソーバ1oの減衰比を通常
走行時よりも格段に低い値に設定しく第3図ステップ■
参照)、各ショックアブソーバ1゜に拠って減衰力が殆
ど発生しない状態にするー・方で、スタビライザ14の
能動制御を開始する。つまり、電磁切換弁25を閉とし
、第1の油圧配管26A、26B相互を遮断させ、各配
管26A。
26Bを独立した系とする。さらに、コントローラ36
では横加速度Gに対応したモータ回転指令値1θM 1
がマツプ参照によって設定され、この指令値に対応した
回転制御が指令される。これにより、電動モータ34は
設定した方向(いまの例では第2図中で時計方向)に回
転してピストンロッド30cを第2図中の左端方向に指
令値61分だけ移動させる。
そこで、コントロールシリンダ30のシリンダ室R1が
圧縮され、その圧力上昇に因ってシリンダ室R1内部の
作動油が第3の油圧配管32Aを介して第2の油圧配管
28A側に流入するとともに、他方のシリンダ室R2が
拡張して圧力低下状態になる。このため、第2の油圧配
管28Aの内圧、即ち左輪側油圧シリンダ2OLの上側
シリンダ室U及び右輪側油圧シリンダ20Rの下側シリ
ンダ室りの作動圧が上昇し、作動油が絞り弁22Aを介
してアキュムレータ24Aに徐々に流れ込む、一方、第
2の油圧配管28B側の内圧は低下しているので、他方
のアキュムレータ24Bから絞り弁22Bを介して、作
動油が第1.第2の油圧配管26A、28A及び左輪側
油圧シリンダ20Lの下側シリンダ室り、右輪側油圧シ
リンダ2ORの上側シリンダ室Uに徐々に供給される。
このとき、左輪側油圧シリンダ20Lでは上側。
下側シリンダ室U、L間の差圧に拠って車体沈む込みに
抗する力が発生するとともに、絞り弁22Aの絞り効果
に拠って減衰力が発生する一方、右輪側油圧シリンダ2
0Rでは上側、下側シリンダ室tJ、  L間の差圧に
拠って車体浮き上がりに抗する力が発生するとともに、
絞り弁22Bの絞り効果に拠って減衰力が発生する。こ
れにより、図中のA方向のロールに抵抗するモーメント
が生じて、ロールが事前に且つ積極的に抑制される。こ
のモーメントは旋回中の変化する横加速度Gの大きさに
応じてきめ細かく調整されるから、ロール角が的確に抑
制される。そして、旋回が終了すると、前述した直進走
行に対応した中立状態に自動復帰する。
左旋回の場合には、上述した動作が左右反対になるもの
の同一である。
さらに、凹凸のある悪路で旋回したとする。この場合も
、コントローラ36は第3図ステップ■の処理によって
各ショックアブソーバ10による減衰力を著しく低くす
る一方、スタビライザ14を前述と同様に積極的に制御
する。そして、路面からの凹凸により左右同相の振動入
力があると、この振動入力により、ロール抑制状態に重
畳した状態で、油圧シリンダ20L、2ORのストロー
クが上下動し、前述と同様に反対側シリンダの上側、(
下側)シリンダ室U (L)との作動油往来によって吸
収する。係る凹凸路に因る油圧シリンダ2OL、2OR
の上下動が片輪のみ又は左右逆相の場合には、前述した
ロール抑制状態に重畳した状態で、作動油が絞り弁22
A、22Bを介してアクチュエータ24A、24Bとの
間で往来し、緩衝効果が得られる。
以上のように本実施例においては、車両のロール時はス
タビライザ14の減衰力F、によりロールを抑制し、バ
ウンス時は各ショックアブソーバlOの減衰力Faによ
りバウンスを抑制するようにし、スタビライザ14及び
ショックアブソーバ10の主たる役割を分担させている
。このため、スタビライザ14はロール時に所望の減衰
力F。
が得られるように、絞り弁22A、22Bの減衰比C3
を独立に設定でき、各ショックアブソーバ10はバウン
ス時に所望の減衰力Faが得られるように減衰比C^を
独立に設定できるから、減衰比C,,CAの設定に際し
、従来のような操縦安定性及び乗心地双方の妥協点を探
る必要はなく、各々の減衰係数を別個にしかも所望の値
に設定できる。したがって、減衰比Cs、Caを妥協点
に設定した場合に比べ、スタビライザ14のロール抑制
に依る操縦安定性とショックアブソーバ10のバウンス
抑制に依る乗心地向上とを格段に高精度な状態で両立さ
せることができる。
なお、請求項(1)記載の発明における減衰力低下指令
手段は、スタビライザの制御時にショックアブソーバの
減衰力を殆ど零になるよ゛うに制御してもよく、これに
より、ショックアブソーバとスタビライザの役割分担が
より明確になって、各減衰係数の設定も容易になる。
また、前述した第1実施例では横加速度センサを用い、
このセンサにより横加速度を直接検出して、内圧制御を
行う構成としたかに請求項(1)記載の発明における内
圧制御手段はそのような構成に限定されるものではなく
、例えば、車速検出信号と操舵角検出信号とに基づき、
例えば特開昭62−293167号公報に示される手法
によって横加速度を推定演算し、この推定演算値に基づ
き内圧制御を行う構成としてもよく、また、車速値及び
操舵角、操舵角速度値から旋回状態を推定し、内圧制御
を行うようにしてもよい。
(第2実施例) 次に、本願発明の第2実施例を添付図面の第5図乃至第
7図に基づき説明する。なお、この第2実施例は請求項
(2)記載の発明に相当する。
第5図において、52L、52Rは車両の左輪。
右輪を、54は車輪支持部材としてのナックルを、56
は車体を夫々示す、そして、ナックル54と車体56と
の間にはサスペンション装置58が介装されている。
サスペンション装置58は、バネ上、バネ下関のサスペ
ンションストラット60と、サスペンシランリンクとし
てのロアアーム62と、ロール剛性を発生するスタビラ
イザ64とを備えている。
サスペンションストラット60は、ナックル54の上端
部と車体56との間で略車体上下方向に立設され、発生
する減衰力を変更可能な減衰力可変ショックアブソーバ
60Aを内蔵している。このショックアブソーバ60A
は従来周知の構成であり、内蔵する電動モータに供給さ
れる制御信号C3に応じてオリフィスの流路面積を変更
でき、発生減衰力を制御できるようになっている。サス
ベンジタンストラッド60のバネ上、バネ下相当位置に
はコイルスプリング66が装備されている。
また、各サスベンジタンストラッド60の下端部と車体
6との間にはロアアーム62が取り付けられ、このロア
アーム62はナックル54の上下動に伴って車体側の揺
動軸回りに揺動可能になっている。
また、スタビライザ64は第5図に示すように、流体圧
シリンダとしての油圧シリンダ70L、7ORと、減衰
力発生用の可変絞り弁72A、72B及び流体室として
の油室74A、74Bとを有し、これらの各要素が第1
の油圧配管76A、76B(第1の管路)及び第2の油
圧配管78A。
78B(第2の管路)によって相互に接続された構造に
なっている。
油圧シリンダ70L、70Rの夫々は、シリンダチュー
ブ70aと、このシリンダチューブ7゜a内を2つのシ
リンダ室U、 Lに分離し且っ摺動可能なピストン70
bと、このピストン70bに固設され片方の軸方向に延
びるピストンロンドア0cとを有した片ロンド、複動形
に構成され、各々の摺動部分は液密状態でシールされて
いる。このような構造を有する油圧シリンダ70L、7
0Rは、各々、ピストンロンドア0cの端部がロアアー
ム62の車輪側端に取り付けられるとともに、シリンダ
チューブ70aの端部が車体56に揺動可能に支持され
、これによって、油圧シリンダ70L、70Rが左右の
バネ上、バネ下関に各々立設されている。
そして、左輪側油圧シリンダ70Lの上側シリンダ室U
が第1の油圧配管76Aを介して右輪側油圧シリンダ7
0Rの下側シリンダ室りに接続され、左輪側油圧シリン
ダ70Lの下側シリンダ室りが第1の油圧配管76Bを
介して右輪側油圧シリンダ70Rの上側シリンダ室Uに
接続され、これにより、相互にクロス接続の状態をとる
。1また、第1の油圧配管76A、76Bの途中位置に
は、可変絞り弁72A、72Bが各々挿入されている。
可変絞り弁72A、72Bは、その電磁ソレノイドに供
給されるソレノイド制御信号LSに応じてプランジャが
移動し、これに付勢されてスプール弁が移動してオリフ
ィス径が可変されるようになっている。
また、第1の油圧配管76A、76Bにおける可変絞り
弁72A、72Bの挿入点よりもシリンダ寄りの所定位
置には、夫々、油室74A、74Bに連通ずる第2の油
圧配管78A、78Bが接続されている。
油室74A、74Bの各々は、シリンダチューブ74a
と、このシリンダチューブ74a内で摺動可能なピスト
ン74bと、このピストン74bを押圧する所定ばね定
数のスプリング74cとを有し、シリンダチューブ74
a内のスプリング74cとは反対側にシリンダ室りが形
成されている。
このシリンダ室りが第2の油圧配管78A(78B)に
連通している。一方、スプリング74cは、リテーナ7
4eに支承され、このリテーナ74eは調節ねじ74f
によって進退調整可能になっている。
さらに、上述した減衰力可変ショックアブソーバ60A
、60A及び可変絞り弁72A、72Bを制御する機構
として、本実施例では、横加速度センサ79及びコント
ローラ80を備えている。
横加速度センサ79は車体に装備され、その横方向に発
生する加速度に対応した信号Gをコントローラ80に出
力する。コントローラ80はマイクロコンピュータを搭
載して構成され、第6図の処理を行って旋回状態の判断
を行い、減衰力切換の指令信号C3,LSを各ショック
アブソーバ60A及び可変絞り弁72A、72Bに出力
する。
次に、本第2実施例の動作を説明する。
最初に、コントローラ80にて実行される第6図の処理
を説明する。
同図ステップのにおいて、コントローラ80は横加速度
センサ79の検出信号Gを読み込み、その値を横加速度
として記憶する0次いでステップ■に移行し、ステップ
■で読み込んだ横加速度Gが閾値G、に対して、G<G
oか否かを判断する。
ここで、閾値G0は直進時又はこれに近い走行状態と旋
回状態とを弁別可能な基準値である。
ステップ■にてrYES、と判断されたときは、直進又
はこれに近い走行状態であってロール制御が必要の無い
状態であるとして、ステップ■、■の処理を行う、ステ
ップ■では、コントローラ80は可変絞り弁72A、7
2Bにソレノイド制御信号LSを出力し、可変絞り弁7
2A、72Bのオリフィスを各々開放させる。また、ス
テップ■では、通常走行時における4輪のショックアブ
ソーバ60Aの減衰力指令を行う、これにより、各ショ
ックアブソーバ60Aは走行状態に応じて予め設定され
た減衰力のソフト ミデイアム、ハードの減衰特性を呈
するから、直進時の車体の揺動が抑えられる。
この後、第6図の処理はそのステップ■に戻され、旋回
状態になって横加速度00以上となるまで同様の制御が
繰り返される。
一方、ステップ■においてrNo、、即ち横加速度G≧
G、であると判断されたときは、ロール制御が必要な状
態であるとして、ステップ■〜■の処理を行う。
この内、ステップ■では、各レジツクアブソーバ60A
内のオリフィスの流路径が所定値まで実質的に拡大する
制御信号O5をショックアブソーバ60Aの電動モータ
に出力し、減衰力が通常走行時の「ソフト」な値よりも
更に低い値又は殆ど零となる状態まで低下させる。つま
り、旋回時には各ショックアブソーバ60Aに拠って発
生する減衰力が、直進時よりも格段に小さな値となるか
又は零となる。
この後、ステップ■において、第7図中の曲線に対応し
てメモリに予め格納されている特性マツプを参照し、ス
テップ■での読み込み値Gに対応した可変絞り弁72A
、72Bに対するオリフィス径指令値Mを算出する。こ
こで、指令値Mは横加速度1G+の増加に反比例するよ
うに設定されている。
このように設定されたオリフィス径指令値Mは、ステッ
プ■にて出力される。これによって、可変絞り弁72A
、72Bの夫々には指令値Mに対応したソレノイド制御
信号LSが出力され、横加速度101が大きくなるほど
、オリフィス径が小さくなって、減衰係数C1が大きく
なる。
このステップ■の処理が終了すると、再びステップ■に
戻って上述した処理が繰り返される。
本第2実施例では、横加速度センサ79及び第6図ステ
ップ■、■、■、■の処理が絞り弁制御手段を構成し、
第6図ステップ■の処理が減衰力低下指令手段を構成し
ている。
次に、本第2実施例の全体動作を説明する。
車両が凹凸の無い良路を直進しているものとすると、横
加速度センサ79の検出信号Gが零であるから、第6図
のステップ■〜■の処理によって、スタビライザ64の
可変絞り弁72A、72Bの減衰制御が中止される。即
ち、可変絞り弁72A。
72Bのオリフィスが殆ど開放されて、その減衰係数C
8が殆ど零となる。
この直進状態では、車輪52L、52Rにバウンド、リ
バウンドが生じないので、左右の油圧シIJンダ7OL
、70Rのストローク変化も発生せず、配管76A、7
6B、78A、78B内に作動油の流れが生じない、し
たがって、絞り弁72A、72B及び第1.第2の油圧
配管76A、76B、78A;  78Bの流路抵抗に
因り減衰力が発生することも無い。
かかる直進状態において、路面凹凸によって両輪にバウ
ンスが生じたとする。この場合も横加速度検出値Gはほ
ぼ零であるから、コントローラ80はスタビライザ64
の可変絞り弁72A、72Bに対する能動制御中止を維
持する。そこで、各輪のショックアブソーバ60Aはそ
の時点で指令されている減衰比に応じた減衰力を発生さ
せ、車体振動を的確に減衰させる。
このショックアブソーバ60Aによるバウンス制御と並
行して行われるスタビライザ64の作動は以下のようで
ある。仮に、凸部通過によって車輪52L、52Rがバ
ウンドし、油圧シリンダ70L、70Rのピストン70
bが共に車体上方に移動しようとすると、上側シリンダ
室Uが共に同時に圧縮されるとともに、下側シリンダ室
りが共に同時に拡張される。これにより、上側シリンダ
室U内の作動油は互いに第1の油圧配管76A(76B
)を通って反対側シリンダの下側シリンダ室りに流れ込
むとともに、第2の油圧配管78A(78B)を通って
油室74A(74B)に流れ込む。しかし、今のバウン
ス状態にあっては、可変絞り弁72A、72Bの減衰係
数C8ζ0であるから、両絞り弁72A、72Bは殆ど
減衰力を発生しない、これは、凹部通過によって車輪5
2L、52Rがリバウンドし、下側シリンダ室りが共に
圧縮された場合も同様である。
このように、バウンド、リバウンド時共に可変絞り弁7
2A、72Bに拠る減衰力は殆ど発生しないから、かか
るバウンス状態における減衰力は各ショックアブソーバ
60Aにより主として賄われる。このため、スタビライ
ザ14により乗心地が損なわれることもない。
さらに、上述の直進状態から良路での旋回状態に移行し
たとする。この旋回が例えば右旋回であって、車両後ろ
側からみて左輪52L側が沈み込み、右輪52R側が浮
き上がる方向のロール(第5図中の矢印A参照)が発生
しようとしたとする。
この旋回に際して、横加速度センサ79は慣性力を検知
して旋回方向に応じて正負の横加速度信号Gをコントロ
ーラ80に出力する。そこで、コントローラ80は第6
図のステップ■の判断に基づいて、今度は、各輪のショ
ックアブソーバ60Aの減衰係数を通常走行時よりも格
段に低い値に設定する(第6図ステップ■参照)一方で
、スタビライザ64の能動制御を開始する。つまり、コ
ントローラ80では横加速度Gに対応した、可変絞り弁
72A、72Bのオリフィス径指令値Mがマツプ参照に
よって設定され、この指令値Mに対応した回転制御が指
令される。これにより、可変絞り弁72A、72Bのオ
リフィス径は共に横加速度ICIが大きいほど絞られて
、大きな減衰係数C5を呈する。
これと伴に、今の旋回に付勢されて、左輪側のショック
アブソーバ60A及び油圧シリンダ70Lのストローク
が縮小しようとし、右輪側のショックアブソーバ60A
及び油圧シリンダ70Rのストロークが伸長しようとす
る。しかし、各ショックアブソーバ60Aの減衰係数C
Aは、いま、低い値又は零に変更されているので、発生
する減衰力は殆ど零となる。
一方、スタビライザ64では、左輪側油圧シリンダ70
Lの上側シリンダ室U及び右輪側油圧シリンダ70Rの
下側シリンダ室りが同時に圧縮され、反対に、左輪側油
圧シリンダ70Lの下側シリンダ室り及び右輪側油圧シ
リンダ70Rの上側シリンダ室Uが同時に拡張される。
これにより、圧縮される側の油圧系の圧力が高まり、作
動油が一方の油室74Aに流れ込むとともに、拡張され
る側の油圧系の圧力が低下し、作動油が他方の油室74
Bから流れ込む。このとき、圧縮側、拡張側共に、作動
油が可変絞り弁72A、72Bを通過するから、その時
点の指令減衰係数C5に対応した減衰力が発生される。
このようにロール時においては、シタツクアブソーバ6
0Aによる減衰力は殆ど零となるが、スタビライザ64
の可変絞り弁72A、72Bがロール抑制ための減衰力
の大部分を賄って、図中のA方向のロールに抵抗するモ
ーメントを形成し、ロールを抑制する。このモーメント
は旋回中の変化する横加速度Gの大きさに応じてきめ細
かく調整されるから、ロール角が的確に抑制される。そ
して、旋回が終了すると、前述した直進走行に対応した
中立状態に自動復帰する。
左旋回の場合には、上述した動作が左右反対になるもの
の同一である。
以上のように本実施例においては、車両のロール時はス
タビライザ64の可変絞り弁72A、72Bの減衰力F
3によりロールを抑制し、バウンス時は各ショックアブ
ソーバ60Aの減衰力F。
によりバウンスを抑制するようにし、両者の主たる役割
を分担させている。このため、可変絞り弁72A、72
Bの減衰係数03をロール時に所望の減衰力F3が得ら
れるように独立して設定でき、各ショックアブソーバ6
0Aの減衰係数C1をバウンス時に所望の減衰力FAが
得られるように独立に設定できるから、減衰比C,,C
,の設定に際し、前述した第1実施例と同等の効果を得
ることができる。
なお、上述した絞り弁制御手段において、前述した第1
実施例と同様に、車速及び操舵角から横加速度を推定に
より求めるようにし、この推定値を利用してもよいし、
また、車速値及び操舵角。
操舵角速度値から旋回状態を推定し、内圧制御を行うよ
うにしてもよい。
また、本願各発明に用いる複動形の流体圧シリンダは、
前述したように両ロンド形に限定されることなく、片ロ
ンド形であってもよい。また、流体圧シリンダの車輪側
、車体側取付位置を車両左右で相互に反対向きにするこ
ともでき、これによると、流体圧シリンダを接続する管
路は見かけ上、クロス接続にならず並行接続となる。
さらに、本願発明における作動流体は上述した如く作動
油を用いるものに限定されることなく、例えば非圧縮性
の気体を作動流体として用いるものであってもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように請求項(1)記載の発明は、減衰力
を走行状態に応じて変更できるシロツクアブソーバと、
ロール時にのみ絞り弁に拠り減衰力を発生させ且つ旋回
状態に対応して減衰力を能動的に制御できるスタビライ
ザとを併置したサスペンシラン装置にあって、スタビラ
イザの制御時にはショックアブソーバの減衰力を低下さ
せるため、バウンス時のメインの減衰力はショックアブ
ソーバが担い、ロール時のメインの減衰力はスタビライ
ザが担う。これにより、バウンス及びロールに対する姿
勢変動抑制の役割が分担され、ショックアブソーバ及び
スタビライザの減衰比を、担当した姿勢変動抑制に必要
な所望値に独立して設定できるから、従来のようにショ
ックアブソーバ及びスタビライザの減衰比を乗心地と操
縦安定性とを勘案した妥協点に設定する場合に比べて、
格段に高精度の操縦安定性及び乗心地を夫々得ることが
でき、より高いレベルでの両立化を達成できるという利
点がある。
また、請求項(2)記載の発明においては、スタビライ
ザにおけるロール抑制制御を、可変絞り弁の絞り具合に
よって簡便に行うことができ、これにより、簡単な構成
ながら、請求項(1)記載の発明と同等の作用効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は夫々本願発明のクレーム対応図、
第2図乃至第4図は本願発明の第1実施例を示す図であ
って、第2図は概略構成図、第3図はコントローラでの
処理の一例を示す概略フローチャート、第4図はモータ
回転角指令値の特性例を示すグラフである。第5図乃至
第7図は本願発明の第2実施例を示す図であって、第5
図は概略構成図、第6図はコントローラでの処理例を示
す概略フローチャート、第7図はオリフィス径指令値の
特性例を示すグラフである。 図中の主要符号は、6・・・車体、8・・・サスベンジ
璽ンリンク、9・・・車両用サスペンション装置、10
・・・シッックアプソーバ、14・・・スタビライザ、
2OL、20R−・・油圧シリンダ、22L、22R・
・・絞り弁、24L、24R・・・アキュムレータ、2
5・・・電磁切換弁、26A、26B・・・第1の油圧
配管、28A、28B・・・第2の油圧配管、30・・
・コントロールシリンダ、32A、32B・・・第3の
油圧配管、34・・・電動モータ、36・・・コントロ
ーラ、38・・・横加速度センサ、 56・・・車体、58・・・車両用サスペンシラン装置
、60A・・・シラツクアブソーバ、62・・・ロアア
ーム、64・・・スタビライザ、70L、70R・・・
油圧シリンダ、72A、72B・・・可変絞り弁、74
A、74B・・・油室、76A、76B・・・第1の油
圧配管、78A、78B・・・第2の油圧配管、79・
・・横加速度センサ、80・・・コントローラ、U・・
・上側シリンダ室、L・・・下側シリンダ室、である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車輪支持部材及び車体間に個別に介挿され減衰力
    を変更可能なショックアブソーバを備えるとともに、 車両左右のサスペンションリンク及び車体間に揺動可能
    に介挿された一対の複動形流体圧シリンダと、この一対
    の流体圧シリンダの内、一方のシリンダのシリンダ室と
    他方のシリンダのシリンダ室とを相互に接続する第1の
    管路と、この第1の管路各々に第2の管路を介して連通
    され且つ作動流体を弾撥的に付勢する流体室と、前記第
    1及び第2の管路を含む流路の途中に個別に介挿された
    絞り弁とを有するスタビライザを備え、 前記スタビライザの内圧を車両の旋回状態に基づき制御
    する内圧制御手段と、この内圧制御手段が制御状態にあ
    るときには、前記各ショックアブソーバの減衰力を直進
    時よりも低下させる減衰力低下指令手段とを設けたこと
    を特徴とする車画用サスペンション装置。
  2. (2)車輪支持部材及び車体間に個別に介挿され減衰力
    を変更可能なショックアブソーバを備えるとともに、 車両左右のサスペンションリンク及び車体間に揺動可能
    に介挿された一対の複動形流体圧シリンダと、この一対
    の流体圧シリンダの内、一方のシリンダのシリンダ室と
    他方のシリンダのシリンダ室とを相互に接続する第1の
    管路と、この第1の管路各々に第2の管路を介して連通
    され且つ作動流体を弾撥的に付勢する流体室と、前記第
    1及び第2の管路を含む流路の途中に個別に介挿された
    可変絞り弁とを有するスタビライザを備え、前記可変絞
    り弁が発生する減衰力を車両の旋回状態に基づき制御す
    る絞り弁制御手段と、この絞り弁制御手段が制御状態に
    あるときには、前記各ショックアブソーバの減衰力を直
    進時よりも低下させる減衰力低下指令手段とを設けたこ
    とを特徴とする車両用サスペンシヨン装置。
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