JPH0781351A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

車両のサスペンション装置

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JPH0781351A
JPH0781351A JP5230098A JP23009893A JPH0781351A JP H0781351 A JPH0781351 A JP H0781351A JP 5230098 A JP5230098 A JP 5230098A JP 23009893 A JP23009893 A JP 23009893A JP H0781351 A JPH0781351 A JP H0781351A
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JP
Japan
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damping coefficient
damping
shock absorber
changed
road
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JP5230098A
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English (en)
Inventor
Toru Yoshioka
透 吉岡
Tetsurou Butsuen
哲朗 仏圓
Yasunori Yamamoto
康典 山本
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ショックアブソーバのばね上上下変動を抑制
する機能を損うことなく、路面勾配による車体姿勢の変
化を抑制して乗心地の向上を図る。 【構成】 ばね上とばね下との間に、減衰係数が複数段
に変更可能なショックアブソーバを配設し、該ショック
アブソーバの実際に発生する減衰力が、ばね上が上下変
動しないような目標の減衰力となるようショックアブソ
ーバの減衰係数を変更制御する。上記実際の減衰力と目
標の減衰力との差が所定の不感帯領域内のときショック
アブソーバの減衰係数の変更を禁止する。走行道路の路
面勾配を検出する検出手段64と、路面勾配に応じて上
記不感帯領域のしきい値α,βを変更する変更手段65
とを設ける。上記しきい値α,βの変更により、路面勾
配により車体重量が偏って作用する側のショックアブソ
ーバの減衰係数が高い方に変更し易くなり、その収縮量
が少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のサスペンション
装置に関し、特に、ばね上とばね下との間に、減衰係数
が複数段に変更可能な減衰係数可変式のショックアブソ
ーバを備えるものの改良に係わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のサスペンション装置にお
いては、車体側としてのばね上と、車輪側としてのばね
下との間に、車輪の上下振動を減衰させるためのショッ
クアブソーバが装備されている。このショックアブソー
バには、減衰係数可変式のものとして、減衰係数が大小
2段に変更可能なもの、減衰係数が多段又は無段連続的
に変更可能なもの等種々のものがある。
【0003】そして、このような減衰係数可変式のショ
ックアブソーバの制御方法は、基本的には、ショックア
ブソーバの実際に発生する減衰力が、ばね上が上下変動
をしない目標の減衰力いわゆるスカイフックダンパー力
となるようショックアブソーバの減衰係数を変更制御す
るものである。その具体的な制御方法として、例えば特
開昭60−248419号公報には、ばね上とばね下と
の間の相対変位の符号とその微分値であるばね上ばね下
間の相対速度の符号とが一致するか否かを調べ、一致す
るときにはショックアブソーバの減衰係数を大きくして
該ショックアブソーバが発生する減衰力を大きくし、不
一致のときにはショックアブソーバの減衰係数を小さく
して該ショックアブソーバが発生する減衰力を小さくす
ることが開示されている。
【0004】また、このような制御においては、中立位
置付近の変位に対してショックアブソーバの減衰係数が
頻繁に切換えられるのを防止するために不感帯を設ける
ことが一般に行われている。例えば、実開昭63−40
213号公報には、ばね上ばね下間相対変位の符号とば
ね上ばね下間相対速度の符号との一致・不一致に基づい
て減衰係数を変更制御するに当たり、ばね上ばね下間相
対変位に対して不感帯領域を設け、該不感帯領域内では
常にショックアブソーバの減衰係数を小さいものに保持
するとともに、舵角や舵角速度等のばね上入力が大きい
ときには上記不感帯領域の幅を小さくして、車両のロー
リングを抑制し得るようにすることが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両が上り
坂等を路面勾配のある道路を走行するときには、車体重
量が勾配下側に位置する車輪側に偏って作用し、該車輪
側のショックアブソーバが著しく収縮することにより車
体(ばね上)が路面勾配に伴う傾斜に対し加算する方向
に更に傾斜することになり、乗員に不安感ないし不快感
を与えるという問題がある。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、上述の如く減衰係数が
複数段に変更可能なショックアブソーバに着目し、該シ
ョックアブソーバの減衰係数を適宜変更することによ
り、ショックアブソーバの本来の機能つまりばね上の上
下変動を抑制する機能を損うことなく、路面勾配による
車体姿勢の変化を抑制して乗心地の向上を図り得る車両
のサスペンション装置を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、車両のサスペンション装置
として、ばね上とばね下との間に配設され、減衰係数が
複数段に変更可能なショックアブソーバと、該ショック
アブソーバが実際に発生する減衰力を検出する実減衰力
検出手段と、ばね上が上下変動しないようなショックア
ブソーバの目標の減衰力を決定する目標減衰力決定手段
と、上記実際の減衰力が上記目標の減衰力となるようシ
ョックアブソーバの減衰係数を変更制御する減衰係数制
御手段と、該減衰係数制御手段の変更制御に対し所定の
規制を加える規制手段と、走行道路の路面勾配を検出す
る路面勾配検出手段と、上記路面勾配に応じて、車体姿
勢が変化しないよう上記規制手段の規制内容を変更する
規制内容変更手段とを備える構成とする。
【0008】請求項2及び3記載の発明は、いずれも請
求項1記載の発明に従属し、その一つの態様を示すもの
である。すなわち、請求項2記載の発明では、上記規制
手段は、実際の減衰力と目標の減衰力との差が所定の不
感帯領域内のときショックアブソーバの減衰係数の変更
を禁止するものであり、上記規制内容変更手段は、上記
不感帯領域のしきい値を変更するものである。また、請
求項3記載の発明では、上記規制手段は、ショックアブ
ソーバが変更可能な複数段の減衰係数の中からそれより
も少ない数の減衰係数を限定し、その限定された減衰係
数間でのみ変更するように規制するものであり、上記規
制内容変更手段は、該規制手段により限定される減衰係
数の範囲を変更するものである。
【0009】請求項4及び5記載の発明は、いずれも請
求項2記載の発明に従属し、上記規制内容変更手段によ
るしきい値の変更をより具体的に示す。すなわち、請求
項4記載の発明では、規制内容変更手段は、走行道路が
上り坂のときには後輪側のショックアブソーバの減衰係
数が高い方に変更し易くなり、走行道路が下り坂のとき
には前輪側のショックアブソーバの減衰係数が高い方に
変更し易くなるように不感帯領域のしきい値を変更する
ものである。また、請求項5記載の発明では、規制内容
変更手段は、走行道路がカントを有するときにはカント
下側車輪のショックアブソーバの減衰係数が高い方に変
更し易くなるように不感帯領域のしきい値を変更するも
のである。
【0010】請求項6及び7記載の発明は、いずれも請
求項3記載の発明に従属し、上記規制内容変更手段によ
る減衰係数の範囲の変更をより具体的に示す。すなわ
ち、請求項6記載の発明では、規制内容変更手段は、走
行道路が上り坂のときには後輪側のショックアブソーバ
の減衰係数が高く、走行道路が下り坂のときには前輪側
のショックアブソーバの減衰係数が高くなるように、規
制手段により限定される減衰係数の範囲を変更するもの
である。また、請求項7記載の発明では、規制内容変更
手段は、走行道路がカントを有するときにはカント下側
車輪のショックアブソーバの減衰係数が高くなるよう
に、規制手段により限定される減衰係数の範囲を変更す
るものである。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
車両の走行時には、ショックアブソーバが実際に発生す
る減衰力を実減衰力検出手段が検出するとともに、ばね
上が上下変動しないようなショックアブソーバの目標の
減衰力を目標減衰力決定手段が決定する。そして、上記
実減衰力検出手段の信号と上記目標減衰力決定手段の信
号とを受ける減衰係数制御手段の制御の下に、ショック
アブソーバの実際の減衰力が目標の減衰力となるようシ
ョックアブソーバの減衰係数が変更されることにより、
ばね上の上下変動が有効に抑制される。この場合、上記
減衰係数制御手段の変更制御に対し規制手段により所定
の規制が加えられる。例えば請求項2記載の発明では、
実際の減衰力と目標の減衰力との差が不感帯領域内のと
き減衰係数の変更が禁止され、減衰係数が頻繁に変更さ
れることが防止される。また、請求項3記載の発明で
は、ショックアブソーバの減衰係数が限定された範囲で
変更され、減衰係数の大幅な変更による音や振動の発生
が防止される。
【0012】また一方、車両が路面勾配のある道路を走
行するときには、そのことを路面勾配検出手段が検出
し、該検出手段の信号を受ける規制内容変更手段により
上記規制手段の規制内容が路面勾配に応じて変更され
て、車体姿勢の変化が抑制される。つまり、例えば走行
道路が上り坂のときには、車体重量が偏って作用する後
輪側のショックアブソーバの減衰係数が高くなり、その
収縮量が少なくなるので、車体後部の沈み込みが抑制さ
れる。また、走行道路が下り坂のときには、車体重量が
偏って作用する前輪側のショックアブソーバの減衰係数
が高くなり、その収縮量が少なくなるので、車体前部の
沈み込みが抑制される。さらに、走行道路がカントを有
するときには、車体重量が偏って作用するカント下側車
輪のショックアブソーバの減衰係数が高くなり、その収
縮量が少なくなるので、車体の車幅方向の姿勢変化が抑
制される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1は本発明の第1実施例に係わるサスペ
ンション装置を装備する車両の部品レイアウトを示す。
【0015】図1において、1,2,3及び4は左右の
前輪5(左側の前輪のみ図示する)及び後輪6(左側の
後輪のみ図示する)に各々対応して設けられた四つのシ
ョックアブソーバであって、各車輪の上下動を減衰させ
るものである。該各ショックアブソーバ1〜4は、内蔵
するアクチュエータ25(図2及び図3参照)により減
衰係数が相互に異なった10段に変更可能に設けられて
おり、また、実際に発生する減衰力の大きさを検出する
実減衰力検出手段としての圧力センサ(図示せず)を内
蔵している。7は上記各ショックアブソーバ1〜4の上
部外周に配設されたコイルスプリング、8は上記各ショ
ックアブソーバ1〜4内のアクチュエータ25に対して
制御信号を出力してその減衰係数を変更制御するコント
ロールユニットであり、該コントロールユニット8に向
けて上記各ショックアブソーバ1〜4内の圧力センサか
ら検出信号が出力される。
【0016】また、11,12,13及び14は各車輪
毎のばね上の上下方向の加速度を検出する四つの上下加
速度センサ、15は従動輪たる前輪5の回転速度から車
速を検出する車速センサ、16はステアリングハンドル
の操舵角(つまりステアリング舵角)を検出する舵角セ
ンサ、17はドライバーがショックアブソーバ1〜4の
減衰係数についてハードモード、ソフトモードまたはコ
ントロールモードのいずれかに切り換えるモード選択ス
イッチであり、該モード選択スイッチ17により、ハー
ドモードが選択されたときは、大きな減衰係数が選択さ
れ、減衰力がハードなものになる。また、ソフトモード
が選択されたときは、小さな減衰係数が選択され、減衰
力がソフトなものになる。さらに、コントロールモード
が選択されたときは、予めコントロールユニット8内に
記憶されたマップあるいはテーブルに基づいて、ショッ
クアブソーバ1〜4の減衰係数の変更制御が行われる。
この変更制御については、後に詳述する。
【0017】図2は上記ショックアブソーバ1〜4の構
造を示す。但し、この図では、ショックアブソーバ1〜
4に内蔵される圧力センサは、便宜上省略している。
【0018】図2において、21はシリンダであって、
該シリンダ21内には、ピストンとピストンロッドとを
一体的に成形してなるピストンユニット22が摺動自在
に嵌装されている。上記シリンダ21及びピストンユニ
ット22は、それぞれ別々に設けられた結合構造を介し
てばね下及びばね上に結合されている。
【0019】上記ピストンユニット22には、二つのの
オリフィス23、24が形成されている。そのうちの一
方のオリフィス23は常に開いており、他方のオリフィ
ス24は、その通路面積(絞り)がアクチュエータ25
により10段階に変更可能に設けられている。上記アク
チュエータ25は、図3にも示すように、ピストンユニ
ット22内に固定して配置されたスリーブ26と、該ス
リーブ26内を貫通しかつ回転自在に設けられたシャフ
ト27と、該シャフト27を所定の角度毎に回転させる
ステップモータ28と、上記シャフト27の下端に回転
一体に連結され、円周方向に所定の間隔毎に形成された
九つの円形孔29,29,…を有する第1オリフィスプ
レート30と、上記スリーブ26の下端に取付けられ、
円周方向に沿って円弧状に形成された長孔31を有する
第2オリフィスプレート32とを備えている。そして、
ステップモータ28が作動して第1オリフィスプレート
30が回動することにより、該第1オリフィスプレート
30の円形孔29が第2オリフィスプレート32の長孔
31と対向したりしなくなったりし、また、その対向す
る円形孔29の個数も零から九つまで順次変わるように
なっている。
【0020】上記シリンダ21内の上室33、下室34
及びこの両室33,34に通じるピストンユニット22
内の空洞は、適度の粘性を有する流体で満たされてい
る。この流体は、上記オリフィス23,24のいずれか
を通って上室33と下室34との間を移動するようにな
っている。
【0021】図4はサスペンション装置の振動モデルを
示し、ms はばね上質量、mu はばね下質量、Zs はば
ね上変位、Zu はばね下変位、ks はコイルスプリング
7のばね定数、kt はタイヤのばね定数、Dk はショッ
クアブソーバ1〜4の減衰係数である。
【0022】図5はショックアブソーバ1〜4の減衰係
数を示す図であり、D1 〜D10は、それぞれショックア
ブソーバ1〜4の減衰係数を示している。図5におい
て、縦軸はショックアブソーバ1〜4の発生する減衰力
を、横軸はばね上の変位速度つまりばね上絶対速度Xs
(dzs /dt)とばね下の変位速度つまりばね下絶対
速度Xu (dzu /dt)との差、すなわち、ばね上と
ばね下との間の相対速度(Xs −Xu )を示している。
減衰係数D1 〜D10は、各ショックアブソーバ1〜4で
10段階に変更可能なものであって、D1 は最もソフト
な減衰力を発生させる減衰係数を示し、D10は最もハー
ドな減衰力を発生させる減衰係数を示す。ここで、減衰
係数Dk (k =1〜10)は、第1オリフィスプレート
30に形成された九つの円形孔29,29,…のうち、
(10−k )個の円形孔29が、第2オリフィスプレー
ト32に形成された長孔31と連通することで選択され
るようになっている。従って、減衰係数D1 は、第1オ
リフィスプレート30の九つの円形孔29,29,…全
てが第2オリフィスプレート32の長孔31と連通する
ことで選択され、減衰係数D10は、第1オリフィスプレ
ート30の九つの円形孔29,29,…のいずれもが第
2オリフィスプレート32の長孔31と連通しないこと
で選択されることになる。
【0023】図6及び図7は上記ステップモータ28の
構造を示す。すなわち、ステップモータ28は、筒状体
40と、該筒状体40内に収容されたロータ41及びス
テータ42と、上記筒状体40に取付けられる蓋43と
を有する。上記ロータ41の外周部には複数の矩形状の
歯41a,41a,…が形成されているとともに、上記
ステータ42の内周部には、これと対応して複数の矩形
状の歯42a,42a,…が形成されており、また、ス
テータ42には、ソレノイド44が巻回されている。ロ
ータ41には、2本のストッパピン45,46が形成さ
れている。一方、上記蓋43の裏面には、図8に示すよ
うに、上記両ストッパピン45,46に対応する位置の
円周方向に二つの溝47,48が形成されている。その
うち、溝47は、ストッパピン45と係合してステップ
モータ28の可動範囲を制限するものであり、他方、溝
48はストッパピン46と係合するものである。そし
て、上記両ストッパピン45,46をそれぞれ溝47,
48と係合させることによって、蓋43を被せたときに
ロータ41の重心が回転中心と一致するようになってい
る。従って、蓋43の中心から溝47,48の両端部を
見た円周角は、溝48の方が溝47より大きく設定され
ており、専ら溝47によって、ステップモータ28の可
動範囲が決定されるようになっている。また、上記ロー
タ41が、図7で時計回りに回転すると、ショックアブ
ソーバ1〜4の減衰係数Dk がより大きくなって減衰力
はよりハードになり、他方反時計回りに回転すると、減
衰係数Dk がより小さくなって減衰力はよりソフトにな
る。さらに、ロータ41の矩形状の歯41aがステータ
42の隣接する矩形状の歯42aに対向する位置に移動
させられたとき、つまり、ステップモータ28が一段回
転したとき、減衰係数Dkが1つだけ変化するようにな
っている。従って、ストッパピン45が図8で溝47の
左端部である第1基準位置に位置しているとき、減衰係
数Dk はD10となり、ショックアブソーバ1〜4が最も
ハードな減衰力を発生し、他方、ストッパピン45が図
8で溝47の右端部である第2基準位置に位置している
とき、減衰係数Dk はD1 となり、ショックアブソーバ
1〜4が最もソフトな減衰力を発生するようになってい
る。
【0024】図9はサスペンション装置の制御系のブロ
ック構成を示す。図9中、第1の圧力センサ51、上下
加速度センサ11及びアクチュエータ25aは車体左側
の前輪5に、第2の圧力センサ52、上下加速度センサ
12及びアクチュエータ25bは車体右側の前輪5に、
第3の圧力センサ53、上下加速度センサ13及びアク
チュエータ25cは車体左側の後輪6に、第4の圧力セ
ンサ54、上下加速度センサ14及びアクチュエータ2
5dは車体右側の後輪6にそれぞれ対応して設けられた
ものである。尚、アクチュエータ25a〜25dは、図
2中のアクチュエータ25と同じものであり、圧力セン
サ51〜54は、ショックアブソーバ1〜4にそれぞれ
内蔵されたものである。
【0025】また、15,16及び17はそれぞれ上述
した車速センサ、舵角センサ及びモード選択スイッチ、
56は車両の車体前後方向の加減速度を検出する加減速
度検出手段としての前後加速度センサ、57は車両のヨ
ーレートを検出するヨーレートセンサであり、これらセ
ンサ・スイッチ類の検出信号は全てコントロールユニッ
ト8に入力されている。一方、コントロールユニット8
からは制御信号がそれぞれ第1〜第4のアクチュエータ
25a〜25dに対して出力され、この制御信号に基づ
いたアクチュエータ25a〜25dの作動により、各シ
ョックアブソーバ1〜4の減衰係数Dkiが変更制御され
る。尚、減衰係数Dkiの前側の添字kは、切換え段を意
味し、1〜10の値をとる。後側の添字iは、アクチュ
エータ25a〜25dないしそれを内蔵するショックア
ブソーバ1〜4の番号を意味し、1〜4の値をとる。
【0026】次に、上記コントロールユニット8による
ショックアブソーバ1〜4の減衰係数Dkiの変更制御を
説明する。この変更制御は、図10及び図11にそれぞ
れ示すフローチャートに従って行われる。図10はショ
ックアブソーバ1〜4の減衰係数Dkiを変更制御する基
本制御のフローチャートであり、図11は上記基本制御
に先立って不感帯領域のしきい値α,βを設定するため
のしきい値設定ルーチンのフローチャートである。
【0027】図10において、スタートした後、先ず始
めに、ステップS1 で制御フラグFが1にセットされて
いるか否かを判定する。この制御フラグFは、モード選
択スイッチ17でコントロールモードが選択されている
とき1にセットされ、ハードモード又はソフトモードが
選択されているとき0にリセットされる。そして、ハー
ドモード又はソフトモード選択時にはそのままリターン
し、コントロールモード選択時にはステップS2 に進
む。
【0028】ステップS2 では上下加速度センサ11〜
14により検出されたばね上絶対加速度ΔXG1〜ΔXG4
を入力する。しかる後、ステップS3 でこのΔXG1〜Δ
XG4を数値積分法などにより積分して、上下方向のばね
上絶対速度XG1〜XG4を求める。このXG1〜XG4は、加
速度センサ11〜14の位置における上下方向のばね上
絶対速度なので、ステップS4 でこれを各ショックアブ
ソーバ1〜4の位置における上下方向のばね上絶対速度
Xs1〜Xs4に変換する。
【0029】続いて、ステップS5 で上記ばね上絶対速
度Xs1〜Xs4と重力加速度gとの積に負符号を付して、
各ショックアブソーバ1〜4のスカイフックダンパー力
Fai(=−g・Xsi)(i=1〜4)を算出する。この
スカイフックダンパー力Faiは、スカイフックダンパー
理論においてばね上が上下変動しなくなる理想の減衰力
である。
【0030】続いて、ステップS6 で圧力センサ51〜
54により検出されたショックアブソーバ1〜4の実際
に発生する減衰力Fs1〜Fs4を入力した後、ステップS
7 において、下記の式により、 Y1i=Fsi・(Fai−α・Fsi) … Y2i=Fsi・(Fai−β・Fsi) … に従って、Y1i,Y2iを算出する。但し、α≧1,0<
β<1である。
【0031】そして、ステップS8 において、上記Y1i
が正である(Y1i>0)ならば、ショックアブソーバ1
〜4の減衰係数に、現在の減衰係数Dkiより一段大きい
D(k+1)iを設定する一方、上記Y2iが負である(Y2i<
0)ならば、ショックアブソーバ1〜4の減衰係数に、
現在の減衰係数Dkiより一段小さいD(k-1)iを設定す
る。続いて、ステップS9 において、ショックアブソー
バ1〜4の減衰係数が設定した減衰係数に変更されるよ
うに、対応するアクチュエータ25a〜25dに制御信
号を出力し、しかる後にリターンする。
【0032】ここで、α、βは、減衰係数Dkiの変更制
御に不感帯領域を設定するためのしきい値である。つま
り、FsiとFaiとが同符号の場合、上記式の(Fai−
α・Fsi)は、α≧1であるので、Fsiにαが乗ぜられ
ていない場合に比して、Fsiと異符号になり易く、その
結果、hαi は負になり易いから、減衰係数Dkiのハー
ド側への変更が行われ難くなる。また、上記式の(F
ai−β・Fsi)は、0<β<1であるので、Fsiにβが
乗ぜられていない場合に比して、Fsiと同符号になり易
く、その結果、hβi は正になり易いから、減衰係数D
kiのソフト側への変更も行われ難くなる。さらに、上限
しきい値αが1に近付くよう小さくなる程、減衰係数D
kiのハード側への変更がより行われ易くなり、また、下
限しきい値βが0に近付くよう小さくなる程、減衰係数
Dkiのソフト側への変更がより行われ難くなる。以上の
ことは、図12において、αが1に近付くよう小さくな
ると、減衰係数Dkiのハード側への変更を規制する不感
帯領域の一方の領域(Fa=αFs とFa =Fs とで挟
まれた領域)が狭くなり、βが0に近付くよう小さくな
ると、減衰係数Dkiのソフト側への変更を規制する不感
帯領域の他方の領域(Fa =Fs とFa =βFs とで挟
まれた領域)が広がることからも分かる。
【0033】以上によって、図10に示す基本制御のう
ち、前半部(ステップS2 〜S5 )の制御フローによ
り、請求項1記載の発明にいう、ばね上が上下変動しな
いようなショックアブソーバの目標の減衰力であるスカ
イフックダンパー力Fa を決定する目標減衰力決定手段
61が構成され、後半部(ステップS6 〜S9 )の制御
フローにより、請求項1記載の発明にいう、実際の減衰
力Fs が上記スカイフックダンパー力Fa となるようシ
ョックアブソーバ1〜4の減衰係数を各々独立に変更制
御する減衰係数制御手段62が構成されている。また、
ステップS7 は、上記減衰係数制御手段62の変更制御
に対し不感帯領域を設定して規制を加える規制手段63
としての機能を有する。
【0034】図11においては、スタートした後、先ず
始めに、ステップS11で舵角センサ16により検出され
たステアリング舵角θ及び車速センサ15で検出された
車速Vを用いて、旋回半径R1 を下記の式により、 R1 =(1+A・V)・L・N/θ … 算出する。但し、Aはスタビリティファクタ、Lはホイ
ールベース、Nはステアリングギヤ比である。
【0035】続いて、ステップS12でヨーレートセンサ
57により検出されたヨーレートγ及び車速センサ15
で検出された車速Vを用いて、旋回半径R2 を下記の式
により、 R2 =V/γ … 算出する。尚、旋回半径R1 ,R2 は、ステアリング舵
角θ又はヨーレートγの符号に伴って、左旋回時に正の
値になり、右旋回時に負の値になる。
【0036】続いて、ステップS13で上記ステアリング
舵角θが所定値aより小さいか否かを判定するととも
に、ステップS14で上記式による旋回半径R1 の絶対
値が上記式による旋回半径R2 の絶対値より大きいか
否かを判定する。上記両判定のいずれか一方がNOのと
きにはそのままリターンする一方、両判定が共にYES
のときには、ステップS15で旋回半径R1 の絶対値と旋
回半径R2 の絶対値との差Bを算出する。ここで、式
による旋回半径R1 と式による旋回半径R2 とが異な
るのは、走行道路が幅方向の路面勾配であるカントを有
することによるものであり、カントが大きい程、式に
よる旋回半径R1 と式による旋回半径R2 との差Bは
大きな値となる。また、カントのある道路ではステアリ
ングハンドルが大きく操舵されることはないことから、
ステアリング舵角θが所定値aより大きいとき(ステッ
プS13の判定がNOのとき)には、以後のカントによる
しきい値α,βの変更は行わないようにしている。よっ
て、ステップS11〜S15により、請求項1記載の発明に
いう、走行道路の路面勾配を検出する路面勾配検出手段
64が構成されている。
【0037】上記ステップS15で旋回半径R1 の絶対値
と旋回半径R2 の絶対値との差Bを算出した後、ステッ
プS16で旋回半径R2 が正の値であるか、つまり左旋回
時であるか否かを判定する。この判定がYESの左旋回
時には、ステップS17,S18で各々上記差Bの絶対値が
所定値K,Jより大きいか否かを判定する。ここで、上
記所定値K,Jは、K<Jの大小関係がある。そして、
差Bの絶対値が所定値Jより大きい大カントのときに
は、ステップS19でカント下側である車体左側ショック
アブソーバ1,3の減衰係数の変更制御における不感帯
領域の上限しきい値α1 ,α3 にαa を、下限しきい値
β1 ,β3 にβa を各々設定し、差Bの絶対値が所定値
Jより小さく所定値Kより大きい中カントのときには、
ステップS20で上記上限しきい値α1 ,α3 にαb を、
下限しきい値β1 ,β3 にβb を各々設定し、差Bの絶
対値が所定値Kより小さい小カントのときには、ステッ
プS21で上記上限しきい値α1 ,α3 にαc を、下限し
きい値β1 ,β3 にβc を各々設定する。ここで、 1<αa <αb <αc … 0<βa <βb <βc <1 … の大小関係がある。また、αc ,βc は本実施例の基準
しきい値であり、図11のフローチャートで、特に設定
されないショックアブソーバの減衰係数の変更制御にお
ける不感帯領域のしきい値は、この基準しきい値αc ,
βc になる。
【0038】一方、上記ステップS16の判定がNOの右
旋回時には、ステップS22,S23で各々上記差Bの絶対
値が所定値K,J(K<J)より大きいか否かを判定す
る。そして、差Bの絶対値が所定値Jより大きい大カン
トのときには、ステップS24でカント下側である車体右
側ショックアブソーバ2,4の減衰係数の変更制御にお
ける不感帯領域の上限しきい値α2 ,α4 にαa を、下
限しきい値β2 ,β4にβa を各々設定し、差Bの絶対
値が所定値Jより小さく所定値Kより大きい中カントの
ときには、ステップS25で上記上限しきい値α2 ,α4
にαb を、下限しきい値β2 ,β4 にβb を各々設定
し、差Bの絶対値が所定値Kより小さい小カントのとき
には、ステップS26で上記上限しきい値α2 ,α4 にα
c を、下限しきい値β2 ,β4 にβc を各々設定する。
【0039】以上のフローチャートのうち、後半部分
(ステップS16〜S26)によって、請求項1記載の発明
にいう、走行道路の路面勾配であるカントに応じて、車
体姿勢が変化しないよう、つまりカント下側のショック
アブソーバ1〜4の減衰係数Dkiが高い方に変更し易く
なるよう上記規制手段63の規制内容である不感帯領域
のしきい値α,βを変更する規制内容変更手段65が構
成されている。
【0040】次に、上記第1実施例の作用・効果につい
て説明するに、車両の走行時にショックアブソーバ1〜
4が伸縮作動するとき、コントロールユニット8、特に
減衰係数制御手段62の制御の下に、ショックアブソー
バ1〜4の実際に発生する減衰力Fs が目標の減衰力で
あるスカイフックダンパー力Fa となるようショックア
ブソーバ1〜4の減衰係数DkiがD1 〜D10の間で変更
されるので、ばね上の上下変動を可及的に抑制すること
ができる。この際、実際の減衰力Fs とスカイフックダ
ンパー力Fa との差が不感帯領域内のときには、減衰係
数Dkiの変更が禁止されるので、減衰係数Dkiが頻繁に
変更されることを防止できる。
【0041】また、車両がカントを有する曲線道路上を
旋回走行するときには、コントロールユニット8の路面
勾配検出手段64が、ステアリング舵角θを基に算出さ
れる旋回半径R1 とヨーレートγを基に算出される旋回
半径R2 との差Bを媒介としてカントの有無を判断し、
規制内容変更手段65によって、上記不感帯領域のしき
い値α,βが、カントによる車体姿勢が変化しないよう
に変更される。つまり、左路肩側が下側となるカントを
有する曲線道路に沿って左側に旋回走行するときには、
カント下側である車体左側ショックアブソーバ1,3の
減衰係数Dkiの変更制御における上限しきい値αが基準
しきい値αc より小さいαa ,αb に、下限しきい値β
が基準しきい値βc より小さいβa ,βb に各々変更さ
れて、減衰係数Dkiが高い方に変更し易くなるので、そ
の分該ショックアブソーバ1,3の収縮量が少なくな
る。逆に、右路肩側が下側となるカントを有する曲線道
路に沿って右側に旋回走行するときには、カント下側で
ある車体右側ショックアブソーバ2,4の減衰係数Dki
の変更制御における上限しきい値αが基準しきい値αc
より小さいαa ,αb に、下限しきい値βが基準しきい
値βc より小さいβa,βb に各々変更されて、減衰係
数Dkiが高い方に変更し易くなるので、その分該ショッ
クアブソーバ2,4の収縮量が少なくなる。この結果、
カントによる車体姿勢の変化を抑制することができ、乗
心地の向上を図ることができる。しかも、カントの大き
さに応じて、しきい値α,βが2段に変更されて減衰係
数Dkiが高い方に変更し易くなる度合いも変えられるの
で、カントによる車体姿勢の変化をより効果的に抑制す
ることができる。
【0042】図13は本発明の第2実施例に係わる減衰
係数限定ルーチンのフローチャートであり、この減衰係
数限定ルーチンは、ショックアブソーバ1〜4の減衰係
数Dkiを変更制御する基本制御に先立って行われるもの
である。尚、第2実施例では、サスペンション装置のハ
ード的構成は、第1実施例のそれと全く同じであるの
で、その部品等を引用するときは、第1実施例の場合の
符号を使用する。
【0043】上記減衰係数限定ルーチンの前半部(ステ
ップS31〜S36)においては、図11に示すしきい値設
定ルーチンの前半部(ステップS11〜S15)と同様に、
ステアリング舵角θを基に算出した旋回半径R1 の絶対
値とヨーレートγを基に算出した旋回半径R2 の絶対値
との差Bを演算することで、路面勾配検出手段64とし
て走行道路の幅方向の路面勾配であるカントを検出する
ようになっている。
【0044】そして、上記差Bの算出後、ステップS36
で旋回半径R2 が正の値であるか、つまり左旋回時であ
るか否かを判定する。この判定がYESの左旋回時に
は、ステップS37,S38で各々上記差Bの絶対値が所定
値K,J(K<J)より大きいか否かを判定する。そし
て、差Bの絶対値が所定値Jより大きい大カントのとき
には、ステップS39でカント下側である車体左側ショッ
クアブソーバ1,3のハード側減衰係数DH1,DH3にD
10を、ソフト側減衰係数DS1,DS3にD9 を各々設定
し、差Bの絶対値が所定値Jより小さく所定値Kより大
きい中カントのときには、ステップS40で上記ハード側
減衰係数DH1,DH3にD8 を、ソフト側減衰係数DS1,
DS3にD7 を各々設定し、差Bの絶対値が所定値Kより
小さい小カントのときには、ステップS41で上記ハード
側減衰係数DH1,DH3にD6 を、ソフト側減衰係数DS
1,DS3にD4 を各々設定する。
【0045】一方、上記ステップS36の判定がNOの右
旋回時には、ステップS42,S43で各々上記差Bの絶対
値が所定値K,Jより大きいか否かを判定する。そし
て、差Bの絶対値が所定値Jより大きい大カントのとき
には、ステップS44でカント下側である車体右側ショッ
クアブソーバ2,4のハード側減衰係数DH2,DH4にD
10を、ソフト側減衰係数DS2,DS4にD9 を各々設定
し、差Bの絶対値が所定値Jより小さく所定値Kより大
きい中カントのときには、ステップS45で上記ハード側
減衰係数DH2,DH4にD8 を、ソフト側減衰係数DS2,
DS4にD7 を各々設定し、差Bの絶対値が所定値Kより
小さい小カントのときには、ステップS46で上記ハード
側減衰係数DH2,DH4にD6 を、ソフト側減衰係数DS
2,DS4にD4を各々設定する。
【0046】第2実施例の場合、ショックアブソーバ1
〜4の減衰係数Dkiを変更制御する基本制御は、図10
に示す第1実施例のそれと基本的には同じであるが、ス
テップS8 における判定式に基づくショックアブソーバ
1〜4の減衰係数の変更が異なる。すなわち、第2実施
例においては、Y1iが正である(Y1i>0)ならば、シ
ョックアブソーバ1〜4の減衰係数Dkiにハード側減衰
係数DHiを設定する一方、上記Y2iが負である(Y2i<
0)ならば、ショックアブソーバ1〜4の減衰係数Dki
にソフト側減衰係数DSiを設定する。
【0047】従って、第2実施例では、規制手段は、シ
ョックアブソーバ1〜4の10段の減衰係数D1 〜D10
の中から二つの減衰係数DHi,DSiを限定し、その限定
された二つの減衰係数DHi,DSi間でのみ変更するよう
に規制するものである。但し、図13のフローチャート
で、特にハート側及びソフト側減衰係数が設定されない
ショックアブソーバの減衰係数の変更制御は、第1実施
例のそれと同じであり、減衰係数D1 〜D10の間でショ
ックアブソーバの減衰係数が変更される。また、図13
のフローチャートの後半部(ステップS36〜S46)によ
って、上記規制手段により限定される二つの減衰係数D
Hi,DSiを変更する規制内容変更手段65´が構成さ
れ、該規制内容変更手段65´は、走行道路がカントを
有するときにはカント下側車輪のショックアブソーバ1
〜4の減衰係数Dk1〜Dk4が高くなるように、二つの減
衰係数DHi,DSiを変更するようになっている。
【0048】そして、上記第2実施例においても、車両
の走行時には、第1実施例の場合と同様に、ショックア
ブソーバ1〜4の実際に発生する減衰力Fs が目標の減
衰力であるスカイフックダンパー力Fa となるようショ
ックアブソーバ1〜4の減衰係数DkiがD1 〜D10の間
で変更されるので、ばね上の上下変動を可及的に抑制す
ることができる。
【0049】また、車両がカントを有する曲線道路上を
旋回走行するときには、カント下側である車体一側(左
旋回時では車体左側、右旋回時では車体右側)のショッ
クアブソーバ1,3又は2,4において、変更可能な1
0段の減衰係数D1 〜D10の中から、ハード側の二つの
減衰係数DHi,DSiが限定され、その二つの減衰係数D
Hi,DSi間でのみショックアブソーバの減衰係数kiが変
更されるので、その減衰係数Dk3,Dk4はハード側のも
の(高い減衰係数)となり、その収縮量が少なくなる。
この結果、カントによる車体姿勢の変化を抑制すること
ができ、乗心地の向上を図ることができる。しかも、カ
ントの大きさに応じて、上記ショックアブソーバ1,3
又は2,4の減衰係数Dkiが段階的によりハード側のも
のに変えられるので、車体姿勢の変化をより効果的に抑
制することができる。さらに、ショックアブソーバ1〜
4の減衰係数Dkiが変更される際に発生する音や振動を
抑制することもできる。
【0050】図14は本発明の第3実施例に係わるしき
い値設定ルーチンのフローチャートであり、このしきい
値設定ルーチンは、図11に示す第1実施例のそれの変
形例である。尚、第3実施例では、サスペンション装置
のハード的構成は、第1実施例のそれと全く同じである
ので、その部品等を引用するときは、第1実施例の場合
の符号を使用する。また、ショックアブソーバ1〜4の
減衰係数Dkiを変更制御する基本制御は、図10に示す
第1実施例のそれと全く同じである。
【0051】図14においては、スタートした後、先ず
始めに、ステップS51で車速センサ15により検出され
た車速Vを入力し、ステップS52でこの車速Vを微分し
て車両の前後加速度gを算出する。続いて、ステップS
53で前後加速度センサ56により検出された車両の前後
加速度Gを入力し、ステップS54でこの前後加速度Gと
上記前後加速度gとの差Eを算出する。ここで、前後加
速度センサ56は振り子式のものであるため、走行道路
が縦方向の路面勾配を有する場合、その検出値は路面勾
配による誤差を含むことになる。従って、上記差Eは走
行道路の路面勾配の大きさを示すものであり、走行道路
が上り坂のときには差Eは正の値となり、走行道路が下
り坂のときには差Eは負の値となる。またステップS51
〜S54により、走行道路の路面勾配(詳しくは縦方向の
路面勾配)を検出する路面勾配検出手段71が構成され
ている。
【0052】上記差Eの算出後、ステップS55で該差E
が正の値であるか、つまり走行道路が上り坂であるか否
かを判定する。この判定がYESの上り坂のときには、
ステップS56,S57で各々上記差Eの絶対値が所定値
L,Mより大きいか否かを判定する。ここで、上記所定
値L,Mは、L<Mの大小関係がある。そして、差Eの
絶対値が所定値Mより大きい急激な上り坂のときには、
ステップS58で後輪側のショックアブソーバ3,4の減
衰係数の変更制御における不感帯領域の上限しきい値α
3 ,α4 にαa を、下限しきい値β3 ,β4 にβa を各
々設定し、差Eの絶対値が所定値Mより小さく所定値L
より大きい中程度の上り坂のときには、ステップS59で
上記上限しきい値α3 ,α4 にαb を、下限しきい値β
3 ,β4 にβb を各々設定し、差Eの絶対値が所定値L
より小さい緩やかな上り坂のときには、ステップS60で
上記上限しきい値α3 ,α4 にαc を、下限しきい値β
3 ,β4 にβc を各々設定する。ここで、αa 〜αc ,
βa 〜βc の大小関係は、第1実施例の場合と同じく、 1<αa <αb <αc … 0<βa <βb <βc <1 … である。また、αc ,βc は基準しきい値であり、図1
4のフローチャートで、特に設定されないショックアブ
ソーバの減衰係数の変更制御における不感帯領域のしき
い値は、この基準しきい値αc ,βc になる。
【0053】一方、上記ステップS55の判定がNOの下
り坂のときには、ステップS61,S62で各々上記差Eの
絶対値が所定値L,M(L<M)より大きいか否かを判
定する。そして、差Eの絶対値が所定値Mより大きい急
激な下り坂のときには、ステップS63で前輪側のショッ
クアブソーバ1,2の減衰係数の変更制御における不感
帯領域の上限しきい値α1 ,α2 にαa を、下限しきい
値β1 ,β2 にβa を各々設定し、差Eの絶対値が所定
値Mより小さく所定値Lより大きい中程度の下り坂のと
きには、ステップS64で上記上限しきい値α1 ,α2 に
αb を、下限しきい値β1 ,β2 にβb を各々設定し、
差Eの絶対値が所定値Lより小さい緩やかな下り坂のと
きには、ステップS65で上記上限しきい値α1 ,α2 に
αc を、下限しきい値β1 ,β2 にβc を各々設定す
る。
【0054】以上のフローチャートのうち、後半部分
(ステップS55〜S65)によって、走行道路の路面勾配
に応じて、車体姿勢が変化しないよう、つまり走行道路
が上り坂のときには後輪側ショックアブソーバ3,4の
減衰係数Dkiが高い方に変更し易くなり、走行道路が下
り坂のときには前輪側ショックアブソーバ1,2の減衰
係数Dkiが高い方に変更し易くなるように不感帯領域の
しきい値α,βを変更する規制内容変更手段72が構成
されている。
【0055】そして、上記第3実施例においても、車両
の走行時には、第1実施例の場合と同様に、ショックア
ブソーバ1〜4の実際に発生する減衰力Fs が目標の減
衰力であるスカイフックダンパー力Fa となるようショ
ックアブソーバ1〜4の減衰係数DkiがD1 〜D10の間
で変更されるので、ばね上の上下変動を可及的に抑制す
ることができる。
【0056】また、車両が上り坂を走行するときには、
車体重量が偏って作用する後輪側のショックアブソーバ
3,4の減衰係数Dkiの変更制御における上限しきい値
αが基準しきい値αc より小さいαa ,αb に、下限し
きい値βが基準しきい値βcより小さいβa ,βb に各
々変更されて、減衰係数Dkiが高い方に変更し易くなる
ので、その分該ショックアブソーバ3,4の収縮量が少
なくなる。逆に、車両が下り坂を走行するときには、車
体重量が偏って作用する前輪側のショックアブソーバ
1,2の減衰係数Dkiの変更制御における上限しきい値
αが基準しきい値αc より小さいαa ,αb に、下限し
きい値βが基準しきい値βc より小さいβa ,βb に各
々変更されて、減衰係数Dkiが高い方に変更し易くなる
ので、その分該ショックアブソーバ1,2の収縮量が少
なくなる。この結果、走行道路の縦方向の路面勾配によ
る車体姿勢の変化を抑制することができ、乗心地の向上
を図ることができる。しかも、上記路面勾配の大きさに
応じて、前輪側又は後輪側ショックアブソーバ1,2又
は3,4の減衰係数Dkiが段階的によりハード側のもの
に変えられるので、車体姿勢の変化をより効果的に抑制
することができる。
【0057】図15は本発明の第4実施例に係わる減衰
係数限定ルーチンのフローチャートであり、この減衰係
数限定ルーチンは、ショックアブソーバ1〜4の減衰係
数Dkiを変更制御する基本制御に先立って行われるもの
である。尚、第4実施例では、サスペンション装置のハ
ード的構成は、第1実施例のそれと全く同じであるの
で、その部品等を引用するときは、第1実施例の場合の
符号を使用する。
【0058】上記減衰係数限定ルーチンの前半部(ステ
ップS71〜S74)においては、図14に示すしきい値設
定ルーチンの前半部(ステップS51〜S54)と同様に、
車速Vを基に算出した前後加速度gと振り子式前後加速
度センサ56で検出した前後加速度Gとの差Eを演算す
ることで、路面勾配検出手段71として走行道路の縦方
向の路面勾配を検出するようになっている。
【0059】そして、上記差Eの算出後、ステップS75
で該差Eが正の値であるか、つまり走行道路が上り坂で
あるか否かを判定する。この判定がYESの上り坂のと
きには、ステップS76,S77で各々上記差Eの絶対値が
所定値L,M(L<M)より大きいか否かを判定する。
そして、差Eの絶対値が所定値Mより大きい急激な上り
坂のときには、ステップS78で後輪側ショックアブソー
バ3,4のハード側減衰係数DH3,DH4にD10を、ソフ
ト側減衰係数DS3,DS4にD9 を各々設定し、差Eの絶
対値が所定値Mより小さく所定値Lより大きい中程度の
上り坂のときには、ステップS79で上記ハード側減衰係
数DH3,DH4にD8 を、ソフト側減衰係数DS3,DS4に
D7 を各々設定し、差Eの絶対値が所定値Lより小さい
緩やかな上り坂のときには、ステップS80で上記ハード
側減衰係数DH3,DH4にD6 を、ソフト側減衰係数DS
3,DS4にD4 を各々設定する。
【0060】一方、上記ステップS75の判定がNOの下
り坂のときには、ステップS81,S82で各々上記差Eの
絶対値が所定値L,Mより大きいか否かを判定する。そ
して、差Eの絶対値が所定値Mより大きい急激な下り坂
のときには、ステップS83で前輪側ショックアブソーバ
1,2のハード側減衰係数DH1,DH2にD10を、ソフト
側減衰係数DS1,DS2にD9 を各々設定し、差Eの絶対
値が所定値Mより小さく所定値Lより大きい中程度の下
り坂のときには、ステップS84で上記ハード側減衰係数
DH1,DH2にD8 を、ソフト側減衰係数DS1,DS2にD
7 を各々設定し、差Eの絶対値が所定値Lより小さい緩
やかな下り坂のときには、ステップS85で上記ハード側
減衰係数DH1,DH2にD6 を、ソフト側減衰係数DS1,
DS2にD4 を各々設定する。
【0061】第4実施例の場合、ショックアブソーバ1
〜4の減衰係数Dkiを変更制御する基本制御は、図10
に示す第1実施例のそれと基本的には同じであるが、ス
テップS8 における判定式に基づくショックアブソーバ
1〜4の減衰係数の変更が異なる。すなわち、第4実施
例においては、Y1iが正である(Y1i>0)ならば、シ
ョックアブソーバ1〜4の減衰係数Dkiにハード側減衰
係数DHiを設定する一方、上記Y2iが負である(Y2i<
0)ならば、ショックアブソーバ1〜4の減衰係数Dki
にソフト側減衰係数DSiを設定する。
【0062】従って、第4実施例では、規制手段は、シ
ョックアブソーバ1〜4の10段の減衰係数D1 〜D10
の中から二つの減衰係数DHi,DSiを限定し、その限定
された二つの減衰係数DHi,DSi間でのみ変更するよう
に規制するものである。但し、図15のフローチャート
で、特にハート側及びソフト側減衰係数が設定されない
ショックアブソーバの減衰係数の変更制御は、第1実施
例のそれと同じであり、減衰係数D1 〜D10の間でショ
ックアブソーバの減衰係数が変更される。また、図15
のフローチャートの後半部(ステップS75〜S85)によ
って、上記規制手段により限定される二つの減衰係数D
Hi,DSiを変更する規制内容変更手段73が構成され、
該規制内容変更手段73は、走行道路が上り坂のときに
は後輪側ショックアブソーバ3,4の減衰係数Dkiが高
く、走行道路が下り坂のときには前輪側ショックアブソ
ーバ1,2の減衰係数Dkiが高くなるように、二つの減
衰係数DHi,DSiを変更するようになっている。
【0063】そして、上記第4実施例においても、車両
の走行時には、第1実施例の場合と同様に、ショックア
ブソーバ1〜4の実際に発生する減衰力Fs が目標の減
衰力であるスカイフックダンパー力Fa となるようショ
ックアブソーバ1〜4の減衰係数DkiがD1 〜D10の間
で変更されるので、ばね上の上下変動を可及的に抑制す
ることができる。
【0064】また、車両が上り坂を走行するときには、
車体重量が偏って作用する後輪側のショックアブソーバ
3,4において、変更可能な10段の減衰係数D1 〜D
10の中から、ハード側の二つの減衰係数DHi,DSiが限
定され、その二つの減衰係数DHi,DSi間でのみショッ
クアブソーバの減衰係数kiが変更されるので、その減衰
係数Dk3,Dk4はハード側のもの(高い減衰係数)とな
り、その収縮量が少なくなる。逆に、車両が下り坂を走
行するときには、車体重量が偏って作用する前輪側のシ
ョックアブソーバ1,2において、変更可能な10段の
減衰係数D1 〜D10の中から、ハード側の二つの減衰係
数DHi,DSiが限定され、その二つの減衰係数DHi,D
Si間でのみショックアブソーバの減衰係数kiが変更され
るので、その減衰係数Dk3,Dk4はハード側のものとな
り、その収縮量が少なくなる。この結果、走行道路の縦
方向の路面勾配による車体姿勢の変化を抑制することが
でき、乗心地の向上を図ることができる。しかも、上記
路面勾配の大きさに応じて、前輪側又は後輪側ショック
アブソーバ1,2又は3,4の減衰係数Dkiが段階的に
よりハード側のものに変えられるので、車体姿勢の変化
をより効果的に抑制することができる。さらに、ショッ
クアブソーバ1〜4の減衰係数Dkiが変更される際に発
生する音や振動を抑制することもできる。
【0065】尚、本発明は上記第1〜第4実施例に限定
されるものではなく、その他種々の変形例を包含するも
のである。例えば、上記第1及び第3実施例では、路面
勾配に応じて、所定のショックアブソーバ1〜4の減衰
係数Dkiが高い方に変更し易くなるように不感帯領域の
しきい値α,βを変更するに当たり、上限しきい値αと
下限しきい値βの両方を小さくするようにしたが、本発
明では、上限しきい値α又は下限しきい値βの一方のみ
を小さくするようにしてもよい。
【0066】また、上記第3及び第4実施例では、走行
道路の縦方向の路面勾配を検出するに当たり、車速Vを
基に算出した前後加速度gと振り子式前後加速度センサ
56で検出した前後加速度Gとの差Eから上記路面勾配
を検出したが、本発明は、この検出方法以外に、例えば
エンジントルク又はスロットル開度を基に推定される前
後加速度(水平路面を基準とする前後加速度)と車両の
実際の前後加速度(例えば車速Vを基に算出した前後加
速度g)との比較から路面勾配を検出するようにしても
よい。
【0067】
【発明の効果】以上の如く、本発明における車両のサス
ペンション装置によれば、ショックアブソーバの実際の
減衰力が目標の減衰力となるようショックアブソーバの
減衰係数を変更することでばね上の上下変動を有効に抑
制しながら、走行路面の路面勾配により車体重量が偏っ
て作用する側のショックアブソーバの減衰係数が高くな
り、車体姿勢の変化を抑制することができるので、乗心
地の向上を図ることができる。
【0068】特に、請求項2記載の発明では、実際の減
衰力と目標の減衰力との差が不感帯領域内のときショッ
クアブソーバの減衰係数の変更が禁止されるので、減衰
係数の頻繁な変更を防止できるという効果をも有する。
【0069】また、請求項3記載の発明では、ショック
アブソーバの減衰係数が限定された範囲で変更されるの
で、減衰係数の大幅な変更による音や振動の発生を防止
できるという効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わるサスペンション装
置を備える車両の部品レイアウトを示す斜視図である。
【図2】ショックアブソーバの主要部を示す縦断面図で
ある。
【図3】アクチュエータの分解斜視図である。
【図4】サスペンション装置の振動モデルを示す模式図
である。
【図5】ショックアブソーバの減衰係数を示す図であ
る。
【図6】ステップモータの斜視図である。
【図7】ステップモータのロータおよびステータの平面
図である。
【図8】ステップモータの蓋の底面図である。
【図9】サスペンション装置の制御系のブロック構成図
である。
【図10】ショックアブソーバの減衰係数を変更制御す
る基本制御のフローチャート図である。
【図11】しきい値設定ルーチンのフローチャート図で
ある。
【図12】しきい値α,βの意義を説明するための図で
ある。
【図13】第2実施例に係わる減衰係数限定ルーチンの
フローチャート図である。
【図14】第3実施例を示す図11相当図である。
【図15】第4実施例を示す図13相当図である。
【符号の説明】
1〜4 ショックアブソーバ 8 コントロールユニット 51〜54 圧力センサ(実減衰力検出手段) 61 目標減衰力決定手段 62 減衰係数制御手段 63 規制手段 64,71 路面勾配検出手段 65,65´,72,73 規制内容変更手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね上とばね下との間に配設され、減衰
    係数が複数段に変更可能なショックアブソーバと、 該ショックアブソーバが実際に発生する減衰力を検出す
    る実減衰力検出手段と、 ばね上が上下変動しないようなショックアブソーバの目
    標の減衰力を決定する目標減衰力決定手段と、 上記実際の減衰力が上記目標の減衰力となるようショッ
    クアブソーバの減衰係数を変更制御する減衰係数制御手
    段と、 該減衰係数制御手段の変更制御に対し所定の規制を加え
    る規制手段と、 走行道路の路面勾配を検出する路面勾配検出手段と、 上記路面勾配に応じて、車体姿勢が変化しないよう上記
    規制手段の規制内容を変更する規制内容変更手段とを備
    えたことを特徴とする車両のサスペンション装置。
  2. 【請求項2】 上記規制手段は、実際の減衰力と目標の
    減衰力との差が所定の不感帯領域内のときショックアブ
    ソーバの減衰係数の変更を禁止するものであり、上記規
    制内容変更手段は、上記不感帯領域のしきい値を変更す
    るものである請求項1記載の車両のサスペンション装
    置。
  3. 【請求項3】 上記規制手段は、ショックアブソーバが
    変更可能な複数段の減衰係数の中からそれよりも少ない
    数の減衰係数を限定し、その限定された減衰係数間での
    み変更するように規制するものであり、上記規制内容変
    更手段は、該規制手段により限定される減衰係数の範囲
    を変更するものである請求項1記載の車両のサスペンシ
    ョン装置。
  4. 【請求項4】 上記規制内容変更手段は、走行道路が上
    り坂のときには後輪側のショックアブソーバの減衰係数
    が高い方に変更し易くなり、走行道路が下り坂のときに
    は前輪側のショックアブソーバの減衰係数が高い方に変
    更し易くなるように不感帯領域のしきい値を変更するも
    のである請求項2記載の車両のサスペンション装置。
  5. 【請求項5】 上記規制内容変更手段は、走行道路がカ
    ントを有するときにはカント下側車輪のショックアブソ
    ーバの減衰係数が高い方に変更し易くなるように不感帯
    領域のしきい値を変更するものである請求項2記載の車
    両のサスペンション装置。
  6. 【請求項6】 上記規制内容変更手段は、走行道路が上
    り坂のときには後輪側のショックアブソーバの減衰係数
    が高く、走行道路が下り坂のときには前輪側のショック
    アブソーバの減衰係数が高くなるように、規制手段によ
    り限定される減衰係数の範囲を変更するものである請求
    項3記載の車両のサスペンション装置。
  7. 【請求項7】 上記規制内容変更手段は、走行道路がカ
    ントを有するときにはカント下側車輪のショックアブソ
    ーバの減衰係数が高くなるように、規制手段により限定
    される減衰係数の範囲を変更するものである請求項3記
    載の車両のサスペンション装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009234438A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Honda Motor Co Ltd サスペンションの制御装置
US8296009B2 (en) 2007-11-13 2012-10-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Suspension controller
JP2014019335A (ja) * 2012-07-19 2014-02-03 Nissan Motor Co Ltd 車体制振制御装置
JP2021075198A (ja) * 2019-11-12 2021-05-20 日立Astemo株式会社 路面勾配推定装置、車両制御装置、車両制御方法および車両制御システム

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