JP3209031B2 - 車両のサスペンション制御装置 - Google Patents

車両のサスペンション制御装置

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JP3209031B2
JP3209031B2 JP05148995A JP5148995A JP3209031B2 JP 3209031 B2 JP3209031 B2 JP 3209031B2 JP 05148995 A JP05148995 A JP 05148995A JP 5148995 A JP5148995 A JP 5148995A JP 3209031 B2 JP3209031 B2 JP 3209031B2
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coefficient
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ショックアブソ
ーバの減衰係数を変更可能なサスペンション制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から減衰係数を調整可能なショック
アブソーバを備えた車両においては、車輪の接地性や乗
心地を向上させるためにコントローラからの指令によっ
てアクチュエータを駆動し、ショックアブソーバの減衰
係数を可変制御するものが知られており、例えば、特開
平6−92126号公報に開示されるような装置があ
る。
【0003】これは、車体のロールまたはピッチ方向の
速度をそれぞれ検出して、これら速度に応じて車体の制
振を行うショックアブソーバの減衰係数の大きさを補正
することにより、スカイフックダンパ制御に近い制振特
性で車体のロールまたはピッチ運動を抑制しようとする
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体にロー
ルあるいはピッチ方向の加振入力が加わった場合のスカ
イフックダンパ制御を考えると、例えば、図14に示す
ように、車両の走行中に左前輪2FLと左後輪2RLが
突起に乗り上げる一方、右前輪2FR及び右後輪2RR
が平坦路を走行中の場合には、車体に図中右回りのロー
ル運動が発生する。このとき、左右の前輪2FL、2F
Rに着目してスカイフックダンパ制御の減衰係数を考え
ると、スカイフックダンパ制御による左前輪の減衰力F
FL及び右前輪の減衰力FFRは次のように表される。な
お、FLは左前輪、FRは右前輪をそれぞれ示す(以下
同様)。
【0005】FFL=−Cs×ZVFL …(a1) FFR=−Cs×ZVFR …(a2) ただし、Cs;スカイフックダンパ制御による係数 ZVFL、ZVFR;各車輪に対応したバネ上絶対速度 スカイフックダンパ制御による理想的な車体ロール方向
の減衰力FFL−FFRは次のようになる。
【0006】 FFL−FFR=−Cs×(ZVFL−ZVFR) …(a3) 左右前輪のショックアブソーバの目標減衰係数CFL、C
FRは、それぞれ次式より求められる。
【0007】 CFL=−Cs×ZVFL/HVFL …(a4) CFR=−Cs×ZVFR/HVFR …(a5) なお、相対速度HVFL、HVFRはバネ上の絶対速度をX
FL’、XFR’、バネ下の絶対速度をX0FL'、X0FR'とす
ると次のように演算されるものである。
【0008】HVFL=X0FL'−XFL' HVFR=X0FR'−XFR' 上記(a4)式で求めた左前輪の目標減衰係数CFLは、バ
ネ上の絶対速度が正方向(図14の上方向)、相対速度
HVFLも正方向となるため負の値となるが、実際には、
ショックアブソーバの減衰係数は正の値にしか設定でき
ないため、左前輪の目標減衰係数CFLは、ショックアブ
ソーバで設定可能な最小の減衰係数Cminに設定され
る。一方、上記(a5)式で求めた右前輪の目標減衰係数
FRは、バネ上の絶対速度が負の方向(図14の下方
向)、相対速度HVFLは正方向となるため、正の値とな
って、スカイフックダンパ制御を行うことができる。
【0009】このようにして、左右前輪の減衰係数を設
定した場合の各車輪の減衰力FFL'、FFR’は、 FFL'=CFL×HVFL=Cmin×HVFL …(a6) FFR'=CFR×HVFR=−Cs×ZVFR=FFR …(a7) となって、右前輪2FRに発生する減衰力FFR’は、上
記(a2)式で求めたスカイフックダンパ制御による減衰
力FFRと一致するが、突起に乗り上げた左前輪2FLに
発生する減衰力FFL'は、上記(a1)式の理想的なスカ
イフックダンパ制御による減衰力FFLに対して過大とな
って、実際に発生するロール方向の減衰力FFL'−FFR'
は次式のように表される。
【0010】 FFL'−FFR'=Cmin×HVFL−FFR =FFL−(−Cs×ZVFL)+Cmin×HVFL−FFR =FFL−FFR+{Cmin−(−Cs×ZVFL/HVFL)}×HVFL >FFL−FFR …(a8) すなわち、理想的なスカイフックダンパ制御によるロー
ル減衰力FFL−FFRに対して、実際に発生するロール減
衰力FFL'−FFR'が不足するため車体のロール方向の運
動は抑制されない。
【0011】また、ピッチ方向についてもこのロール方
向と同様にして、前後輪のうちの一方が突起に乗り上げ
て、スカイフックダンパ制御による減衰係数の目標値が
ショックアブソーバで設定可能な最小減衰係数Cmin
満となる場合も、スカイフックダンパ制御によるピッチ
方向の減衰力が不足して、ピッチ方向の運動が抑制され
ないのである。
【0012】しかしながら、上記従来のサスペンション
制御装置にあっては、スカイフックダンパ制御によりコ
ントローラで演算された車体のロールまたはピッチ運動
を抑制するための目標減衰係数が、ショックアブソーバ
で設定可能な最小減衰係数よりも小さくなる場合には、
上記したようにショックアブソーバで設定可能な最小減
衰係数とするだけであるため、ロールまたはピッチ方向
の減衰力が理想的なスカイフックダンパ制御による減衰
力に対して不足し、車体に発生するロールまたはピッチ
方向の運動を確実に抑制できない場合があった。
【0013】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、スカイフックダンパ制御による目標減衰係
数がショックアブソーバで設定可能な最小減衰係数より
小さくなる場合にも車体のロールまたはピッチ運動を抑
制可能な車両のサスペンション制御装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図21に
示すように、各車輪のバネ上とバネ下との間に介装され
て減衰係数Cを変更する減衰係数変更手段51を備えた
ショックアブソーバ3と、各車輪のバネ上の車体上下方
向の絶対速度を検出するバネ上絶対速度検出手段52
と、各車輪のバネ下のバネ上に対する車体上下方向の相
対速度を検出する相対速度検出手段53と、これらバネ
上絶対速度検出手段52と相対速度検出手段53の検出
値に基づいて前記ショックアブソーバ3の目標減衰係数
を演算するとともに、この目標減衰係数にショックアブ
ソーバ3の減衰係数が一致するよう前記減衰係数変更手
段51を駆動する制御手段54とを有する車両のサスペ
ンション制御装置において、前記制御手段54は、左右
の車輪の目標減衰係数と最小減衰係数Cminとを比較す
る比較手段55と、この比較結果に基づいて少なくとも
一方の目標減衰係数がショックアブソーバ3で設定可能
な最小減衰係数Cmin未満の場合にはこの最小減衰係数
minを目標減衰係数として設定するとともに、他方の
車輪のショックアブソーバの減衰係数を前記目標減衰係
数より増大させるロール減衰補正手段56とを備える。
【0015】また、第2の発明は、図21に示すよう
に、各車輪のバネ上とバネ下との間に介装されて減衰係
数Cを変更する減衰係数変更手段51を備えたショック
アブソーバ3と、各車輪のバネ上の車体上下方向の絶対
速度を検出するバネ上絶対速度検出手段52と、各車輪
のバネ下のバネ上に対する車体上下方向の相対速度を検
出する相対速度検出手段53と、これらバネ上絶対速度
検出手段52と相対速度検出手段53の検出値に基づい
て前記ショックアブソーバ3の目標減衰係数を演算する
とともに、この目標減衰係数にショックアブソーバ3の
減衰係数が一致するよう前記減衰係数変更手段51を駆
動する制御手段54とを有する車両のサスペンション制
御装置において、前記制御手段54は、前記目標減衰係
数とショックアブソーバ3で設定可能な最小減衰係数C
minとを比較する比較手段55と、この比較結果に基づ
いて左右の目標減衰係数が共に最小減衰係数Cminより
小さい場合には、前記最小減衰係数Cminと目標減衰係
数の差が大きい方の減衰係数を前記最小減衰係数Cmin
に設定するとともに、他方のショックアブソーバ3の減
衰係数を最小減衰係数Cminより増大させるロール減衰
補正手段56とを備える。
【0016】また、第3の発明は、前記第1または第2
の発明において、前記ロール減衰補正手段56は、前記
左右のショックアブソーバ3の目標減衰係数に基づいて
車体のロール方向の減衰力の不足分を演算するロール減
衰力演算手段57と、このロール減衰力の不足分に応じ
てロール減衰補正係数C2を演算する補正係数演算手段
58と、前記ロール減衰補正係数C2を前記目標減衰係
数に加算して前記減衰係数を増大する加算手段59とを
備える。
【0017】また、第4の発明は、前記第3の発明にお
いて、前記補正係数演算手段は、目標減衰係数と前記最
小減衰係数Cminの差の左右の差に応じたロール減衰補
正係数C2を演算する。
【0018】また、第5の発明は、図21に示すよう
に、各車輪のバネ上とバネ下との間に介装されて減衰係
数Cを変更する減衰係数変更手段51を備えたショック
アブソーバ3と、各車輪のバネ上の車体上下方向の絶対
速度を検出するバネ上絶対速度検出手段52と、各車輪
のバネ下のバネ上に対する車体上下方向の相対速度を検
出する相対速度検出手段53と、これらバネ上絶対速度
検出手段52と相対速度検出手段53の検出値に基づい
て前記ショックアブソーバ3の目標減衰係数を演算する
とともに、この目標減衰係数にショックアブソーバ3の
減衰係数が一致するよう前記減衰係数変更手段51を駆
動する制御手段54とを有する車両のサスペンション制
御装置において、前記制御手段54は、前後の車輪の目
標減衰係数とショックアブソーバで設定可能な最小減衰
係数Cminとを比較する比較手段55と、この比較結果
に基づいて少なくとも一方の目標減衰係数がショックア
ブソーバ3で設定可能な最小減衰係数Cmin未満の場合
にはこの最小減衰係数Cminを目標減衰係数として設定
するとともに、他方の車輪のショックアブソーバ3の減
衰係数を前記目標減衰係数より増大させるピッチ減衰補
正手段56とを備える。
【0019】また、第6の発明は、図21に示すよう
に、各車輪のバネ上とバネ下との間に介装されて減衰係
数Cを変更する減衰係数変更手段51を備えたショック
アブソーバ3と、各車輪のバネ上の車体上下方向の絶対
速度を検出するバネ上絶対速度検出手段52と、各車輪
のバネ下のバネ上に対する車体上下方向の相対速度を検
出する相対速度検出手段53と、これらバネ上絶対速度
検出手段52と相対速度検出手段53の検出値に基づい
て前記ショックアブソーバ3の目標減衰係数を演算する
とともに、この目標減衰係数にショックアブソーバ3の
減衰係数が一致するよう前記減衰係数変更手段51を駆
動する制御手段54とを有する車両のサスペンション制
御装置において、前記制御手段54は、前記目標減衰係
数とショックアブソーバで設定可能な最小減衰係数C
minとを比較する比較手段55と、この比較結果に基づ
いて前後の目標減衰係数が共に最小減衰係数Cminより
小さい場合には前記最小減衰係数Cminと目標減衰係数
の差が大きい方の減衰係数を前記最小減衰係数Cmin
設定するとともに、他方のショックアブソーバ3の減衰
係数を最小減衰係数Cminより増大させるピッチ減衰補
正手段56とを備える。
【0020】また、第7の発明は、前記第5または第6
の発明において、前記ピッチ減衰補正手段56は、前記
前後のショックアブソーバ3の目標減衰係数に基づいて
車体のピッチ方向の減衰力の不足分を演算するピッチ減
衰力演算手段57と、このピッチ減衰力の不足分に応じ
てピッチ減衰補正係数C2を演算する補正係数演算手段
58と、前記ピッチ減衰補正係数C2を前記目標減衰係
数に加算して前記減衰係数を増大する加算手段59とを
備える。
【0021】また、第8の発明は、前記第7の発明にお
いて、前記補正係数演算手段は、目標減衰係数と前記最
小減衰係数Cminの差の左右の差に応じたロール減衰補
正係数C2を演算する。
【0022】
【作用】したがって、第1の発明は、左右の車輪のショ
ックアブソーバの目標減衰係数とショックアブソーバで
設定可能な最小減衰係数Cminとを比較して左右のうち
の少なくとも一方の目標減衰係数がショックアブソーバ
で設定可能な最小減衰係数Cmin未満の場合にはこの最
小減衰係数Cminを目標減衰係数として設定するととも
に、左右方向の他方の車輪のショックアブソーバの目標
減衰係数を目標減衰係数より増大させることで、ロール
方向の減衰力の不足分を補って車体のロール運動を抑制
することができる。
【0023】また、第2の発明は、左右の車輪のショッ
クアブソーバの目標減衰係数とショックアブソーバで設
定可能な最小減衰係数Cminとを比較して、左右の目標
減衰係数が共にショックアブソーバで設定可能な最小減
衰係数Cmin未満の場合には、最小減衰係数Cminと目標
減衰係数の差が大きい方の目標減衰係数を前記最小減衰
係数Cminに設定するとともに、このショックアブソー
バの左右方向の他方の目標減衰係数を最小減衰係数C
minより増大させることで、ロール方向の減衰力の不足
分を補って車体のロール運動を抑制することができる。
【0024】また、第3の発明は、ロール減衰補正手段
は、左右のショックアブソーバ3の目標減衰係数の差に
基づいて車体のロール方向の減衰力の不足分を演算し、
このロール減衰力の不足分に応じて演算したロール減衰
補正係数C2を、最小減衰係数Cminに設定したショック
アブソーバと左右方向の他方のショックアブソーバの目
標減衰係数に加算することで、不足するロール方向の減
衰力を補って車体のロール方向の運動を抑制することが
できる。
【0025】また、第4の発明は、前記補正係数演算手
段は、目標減衰係数と前記最小減衰係数Cminの差を左
右それぞれについて演算し、さらに左右の目標減衰係数
の差に応じて演算したロール減衰補正係数C2を目標減
衰係数に加算するため、スカイフックダンパ制御による
理想的なロール減衰力を得て、車体のロール方向の運動
を確実に抑制することができる。
【0026】また、第5の発明は、前後の車輪のショッ
クアブソーバの目標減衰係数とショックアブソーバで設
定可能な最小減衰係数Cminとを比較して前後のうちの
少なくとも一方の目標減衰係数がショックアブソーバで
設定可能な最小減衰係数Cmin未満の場合にはこの最小
減衰係数Cminを目標減衰係数として設定するととも
に、前後方向の他方の車輪のショックアブソーバの減衰
係数を目標減衰係数より増大させることで、ピッチ方向
の減衰力の不足分を補って車体のピッチ運動を抑制する
ことができる。
【0027】また、第6の発明は、前後の車輪のショッ
クアブソーバの目標減衰係数とショックアブソーバで設
定可能な最小減衰係数Cminとを比較して、前後の目標
減衰係数が共にショックアブソーバで設定可能な最小減
衰係数Cmin未満の場合には、最小減衰係数Cminと目標
減衰係数の差が大きい方の目標減衰係数を前記最小減衰
係数Cminに設定するとともに、このショックアブソー
バの前後方向の他方の目標減衰係数を最小減衰係数C
minより増大させることで、ピッチ方向の減衰力の不足
分を補って車体のピッチ運動を抑制することができる。
【0028】また、第7の発明は、ピッチ減衰補正手段
は、前後のショックアブソーバ3の目標減衰係数の差に
基づいて車体のピッチ方向の減衰力の不足分を演算し、
このピッチ減衰力の不足分に応じて演算したピッチ減衰
補正係数C2を、最小減衰係数Cminに設定したショック
アブソーバと前後方向の他方のショックアブソーバの目
標減衰係数に加算することで、不足するピッチ方向の減
衰力を補って車体のピッチ方向の運動を抑制することが
できる。
【0029】また、第8の発明は、前記補正係数演算手
段は、目標減衰係数と前記最小減衰係数Cminの差を前
後それぞれについて演算し、さらに前後の目標減衰係数
の差に応じて演算したピッチ減衰補正係数C2を目標減
衰係数に加算するため、スカイフックダンパ制御による
理想的なピッチ減衰力を得て、車体のピッチ方向の運動
を確実に抑制することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0031】図1〜図2に示すように、各車輪2FL〜
2RLと車体1との間にはショックアブソーバ3FR〜
3RLとバネ4がそれぞれ介装され、車体1がばね上
を、車輪2FR〜2RLがばね下を構成する。なお、F
Rは右前輪、FLは左前輪、RRは右後輪、RLは左後
輪をそれぞれ示し、以下同様である。
【0032】このショックアブソーバ3FR〜3RL
は、減衰係数を変更する手段として後述するようにアク
チュエータ7FR〜7RLによって駆動される減衰力調
整機構を備え、マイクロコンピュータ100を主体にし
て構成されたコントローラ10の指令に応じて駆動され
るアクチュエータ7FR〜7RLによって各ショックア
ブソーバ3FR〜3RLは目標の減衰係数に設定され
る。
【0033】コントローラ10は、車体1の上下方向の
加速度、すなわち、バネ上の加速度を検出する加速度セ
ンサ6FR〜6Rと、車体1と各車輪2FR〜2RLと
の相対変位を検出する車高センサ5FR〜5RLと、ハ
ンドルの舵角を検出する舵角センサ8と、車両の速度を
検出する速度センサ9と、ブレーキペダルのオン/オフ
を検出するブレーキセンサ11からの検出値より、スカ
イフックダンパ制御に基づいて各ショックアブソーバ3
FR〜RLの減衰係数の目標値をそれぞれ演算するとと
もに、アクチュエータ7FR〜7RLに制御信号を出力
してショックアブソーバ3FR〜3RLの減衰係数をそ
れぞれ変更するものである。
【0034】図2に示すように、車高センサ5FR〜5
RL、加速度センサ6FR〜6R、舵角センサ8、車速
センサ9、ブレーキセンサ11からの信号は入力インタ
ーフェース回路111、A/Dコンバータ112を介し
てデジタル信号に変換された後にマイクロコンピュータ
100へ入力される。
【0035】マイクロコンピュータ100では後述する
ように、スカイフックダンパ制御に基づいて各ショック
アブソーバ3FR〜RLの目標減衰係数を演算し、この
目標減衰係数から算出した各車輪の減衰係数を、D/A
コンバータ113、ドライバ回路114を介してアナロ
グ信号に変換、増幅した後にショックアブソーバ3FR
〜3RLのアクチュエータ7FR〜7RLへ制御信号と
して出力される。
【0036】以下、コントローラ10へ入力される各信
号の検出手段について詳述した後、ショックアブソーバ
3FR〜3RLの減衰力調整機構及び制御動作の順で説
明する。
【0037】[加速度センサ]バネ上の車体上下方向の
加速度を検出する加速度センサ6FR〜6Rは、図3、
図4に示すように、基端を車体1側に固設するとともに
ほぼ水平方向に配設された半導体ピエゾ素子60の自由
端にマス61を設けて構成され、マス61に加わる加速
度の大きさに応じて半導体ピエゾ素子60が歪むことか
ら、車体1の上下方向に加わる加速度の大きさを電圧に
変換するものである。
【0038】図4に示すように、0Gでは2.5Vを出
力し、図3において、図中上方への加速度が1Gの大き
さでは4.0V、同様に下方への加速度が−1Gでは
1.0Vを出力するものである。
【0039】ここで、加速度センサ6FR〜6Rは、図
5に示すように、車体1の所定の3カ所に配設されるも
ので、右前輪2FRの近傍に加速度センサ6FRが、左
前輪2FLの近傍に加速度センサ6FLが、右後輪RR
の近傍に加速度センサ6Rが配設され、かつ、加速度セ
ンサ6FR、6FLは前車軸とほぼ平行に設けられ、こ
れら加速度センサ6FR〜6Rの検出する加速度をそれ
ぞれZG1、ZG2、ZG3とする。
【0040】バネ上の加速度は、各車輪2FR〜2RL
に対応して求める必要があるが、3つの加速度センサ6
FR〜6Rの配設位置は既知であることから、車体1上
に発生した3つの加速度ZG1〜ZG3より、コントロー
ラ10は次式によって各車輪2FR〜2RLのバネ上に
発生する加速度ZGFR〜ZGRLを演算する。
【0041】 ZGFR=(a1×ZG1+b1×ZG2+c1×ZG3)/d …(1) ZGFL=(a2×ZG1+b2×ZG2+c2×ZG3)/d …(2) ZGRR=(a3×ZG1+b3×ZG2+c3×ZG3)/d …(3) ZGRL=(a4×ZG1+b4×ZG2+c4×ZG3)/d …(4) ただし、 a1=−L24−(L1+L3)L6−L121=L24+L361=L162=L25−(L1+L3)L6−L122=−L25+L362=L163=−L24−(L1+L3)L7−L123=L24−L373=−L174=L25−(L1+L3)L7−L124=−L25−L374=−L17 d=−L121;加速度センサ6FRと6FLの車幅方向の距離 L2;加速度センサ6FRと6Rの車体全長方向の距離 L3;加速度センサ6FRと6Rの車幅方向の距離 L4;右前後輪2FR、2RRを通過する軸線から加速
度センサ6FRまでの車幅方向の距離 L5;左前後輪2FL、2RLを通過する軸線から加速
度センサ6FRまでの車幅方向の距離 L6;前車軸から加速度センサ6FRまでの車体全長方
向の距離 L7;後車軸から加速度センサ6FRまでの車体全長方
向の距離 上記(1)〜(4)式によって、3つの加速度ZG1
ZG2、ZG3と加速度センサ6FR〜6Rの配設位置か
ら各車輪2FR〜2RLに対応したバネ上の加速度ZG
FR、ZGFL、ZGRR、ZGRLを求めることができるので
ある。
【0042】[車高センサ]バネ上とバネ下の相対変
位、すなわち、車体1と車輪2FR〜2RLの相対変位
を検出する車高センサ5FR〜5RLは各車輪2FR〜
2RLに対応してそれぞれ車体1の所定の位置に配設さ
れ、これらセンサの信号はマイクロコンピュータを主体
とするコントローラ10へ入力される。
【0043】これら車高センサ5FR〜5RLは、例え
ば、ポテンショメータ等で構成され、図6に示すように
車高センサ5FR〜5RLの軸にコネクティングロッド
22Bの基端が結合され、各車輪2FR〜2RLを揺動
自由に支持するアーム21の途中とコネクティングロッ
ド22Bの自由端をコネクティングロッド22Aを介し
て連結し、図7に示すように車輪2FR〜2RLと車体
1の上下方向の相対変位をアーム21の角度変化に応じ
た電圧変化として捕捉するものである。
【0044】[減衰力調整機構]図8〜図11にショッ
クアブソーバ3FR〜3RLの減衰力調整機構を示し、
ショックアブソーバ3FR〜3RLの車体1側に設けら
れたアクチュエータ7FR〜7RLが、コントロールロ
ッド30を回動させることによって減衰係数が次に述べ
るように変更されるもので、アクチュエータ7FR〜7
RLは、例えば、ステップモータなどで構成される。
【0045】ショックアブソーバ3FR〜3RLを構成
するピストン32は車輪側に結合されたシリンダ31の
内周に収装され、このピストン32の内周には筒状のス
タッド33と、さらにスタッド33の内周に円筒状のス
プール34が同軸的に収装され、スプール34はコント
ロールロッド30と結合してアクチュエータ7FR〜7
RLによって回動可能に支持される一方、スタッド33
がピストン32の内周に一体となって固設されて、コン
トロールロッド30と結合したスプール34は、ピスト
ン32及びスタッド33と相対的に回動可能となる。
【0046】ピストン32及びスタッド33にはショッ
クアブソーバの圧側ストローク時(バネ4の収縮方向)
に作動油が通過する圧側油路35、36と、ショックア
ブソーバの伸び側ストローク時(バネ4の伸長方向)に
作動油が通過する伸び側油路37、38が形成され、こ
れら油路には減衰力を発生するための圧側バルブ35
A、35Bと伸び側バルブ37A、37Bが配設され
る。さらに、スタッド33にはピストン32の上面とス
タッド33の内周を連通する通孔33Aと、ピストン3
2の下面とスタッド33の内周を連通する通孔33B、
伸び側油路38とスタッド33の内周とを連通する通孔
33Cが形成される。
【0047】ここで、スプール34は、外周の所定の位
置に凹部として形成された円形油路34Aと楕円形油路
34Bを備え、円形油路34Aは圧側油路36と対峙可
能に配設されるとともに、通孔34Dを介してスプール
34の内周34C及び油室31Aと連通する。一方、楕
円形油路34Bはスタッド33の通孔33A〜33Cと
対峙可能な位置に配設され、これら通孔33A〜33C
を相互に連通可能に構成される。
【0048】ここで、ショックアブソーバ3FR〜3R
Lの減衰係数は、図10(A)、(B)に示すように、
コントロールロッド30を介してアクチュエータ7FR
〜7RLに駆動されたスプール34の回動位置に応じて
決定され、圧側油路36の場合では、図10(B)のよ
うにスプール34を図中矢印方向へ回動させると、円形
油路34Aが34A′まで回動して圧側油路36と円形
油路34Aが重なることで連通する連通部300の面積
は拡大され、減衰係数は小さいほうに変更される。この
連通部300の面積変化に応じて減衰係数を任意の値に
変更することができ、この減衰係数の設定は、ほぼ無段
階でかつ高い応答性を備えて変更を行うことができ詳述
はしないが、楕円形油路34Bについても同様である。
【0049】このようなショックアブソーバ3FR〜3
RLの減衰係数は、図11(A)〜(C)に示すよう
に、圧側、伸び側についてそれぞれ設定可能であり、す
なわち、ショックアブソーバ3FR〜3RLの運動方向
に応じて作動油の流路が次のように切り換えられるとと
もに、減衰係数もそれぞれ設定される。
【0050】伸び側の減衰係数が大(ハード)の場合;
図11(A)のようにスプール34の回動によって楕円
形油路34Bがスタッド33の通孔33A〜33Cと対
峙しない位置へ変位させ、油室31Bから31Aへ流入
する作動油は、ピストン32と圧側バルブ35Aの間の
流入部37C、伸び側油路37、伸び側バルブ37Aを
順次通過することで小さな流路断面積によって大きな減
衰力を発生する。
【0051】伸び側の減衰係数が小(ソフト)の場合;
図11(B)のように楕円形油路34Bがスタッド33
の通孔33A〜33Cと対峙する位置へスプール34を
回動させ、油室31Bから31Aへ流入する作動油は、
上記減衰係数が大の場合に加えて、ピストン32上面の
流入部37C、通孔33A、楕円形油路34B、伸び側
油路38、伸び側バルブ37Bを順次通過することで、
流路断面積を増大させて小さな減衰力を発生する。
【0052】伸び側減衰係数は油路37に加えて油路3
8を選択的に連通させ、さらに通孔33A〜33Cと楕
円形油路34Bの重なり合う面積をアクチュエータ7F
R〜RLで調整することで、任意の減衰係数に設定する
ことができる。
【0053】圧側の減衰係数が大(ハード)の場合; 図11(C)のように、円形油路34Aがスタッド33
の油路36と対峙しない位置へスプール34を回動さ
せ、油室31Aから31Bへ流入する作動油は、ピスト
ン32の圧側油路35、圧側バルブ35Aを順次通過す
ることで小さな流路断面積によって大きな減衰力を発生
する。
【0054】圧側の減衰係数が小(ソフト)の場合;図
11(A)のように円形油路34Aがスタッド33の油
路35と対峙する位置へスプール34を回動させ、油室
31Aから31Bへ流入する作動油は、上記減衰係数が
大の場合に加えて、スプール34の内周34C、通孔3
4D、円形油路34A、圧側油路36、圧側バルブ35
Bを順次通過することで、流路断面積を増大させて小さ
な減衰力を発生する。
【0055】圧側の減衰係数は油路35に加えて油路3
6を選択的に連通させ、さらに油路36と円形油路34
Aの重なり合う面積をアクチュエータ7FR〜RLで調
整することで、任意の減衰係数に設定することができ
る。
【0056】[制御動作]コントローラ10は、上記セ
ンサが検出した車体1の上下方向の加速度と相対変位に
基づいて減衰係数の目標値を演算するとともに、目標の
減衰係数に応じてアクチュエータ7FR〜RLに制御信
号を出力してショックアブソーバ3の減衰係数を目標値
に変更するものである。
【0057】図12、図13は、コントローラ10で行
われる制御の一例を示すフローチャートで、タイマー割
り込みなどによって所定時間毎に実行されるもので、以
下、これらフローチャートを参照しながら詳述する。
【0058】まずステップS1で、加速度センサ6FR
〜6RLが検出した車体1の上下方向の加速度ZG1
ZG3を、ステップS2で、車高センサ5FR〜5FR
が検出した車体1と車輪2FR〜2RLの相対変位HFR
〜HRLを読み込む。
【0059】ステップS3では、前回の処理から今回の
処理までの間に検出された車速センサ9からのパルス信
号の立ち下がりエッジの回数をカウントし、このカウン
ト数を車速Vとして読み込む。
【0060】ステップS4では、前回の処理から今回の
処理までの間に検出された舵角センサ8からのパルス信
号の立ち下がりエッジの回数をカウントし、このカウン
ト数をステアリングホイールの舵角θとして読み込む。
【0061】次にステップS5では、上記ステップS1
で読み込んだ加速度ZG1〜ZG3より、上記(1)〜
(4)式に基づいて各車輪2FR〜2RLのバネ上に発
生する加速度ZGFR〜ZGRLを演算し、ステップS6で
は、これら加速度ZGFR〜ZGRLを積分することでバネ
上の絶対速度ZVFR〜ZVRLをそれぞれ演算する。
【0062】一方、ステップS7では、上記ステップS
2で読み込んだ相対変位HFR〜HRLを微分することによ
りバネ上とバネ下の相対速度HVFR〜HVRLを演算す
る。
【0063】こうして得られたバネ上絶対速度ZVFR
ZVRLと、バネ上とバネ下の相対速度HVFR〜HVRL
基づいて、ステップS8ではスカイフックダンパ制御に
よる理想的な目標値としての目標減衰係数CSFR〜CSRL
を次式より算出する。
【0064】CSi=−Cs×ZVi/HVi …(5) ただし、Csはスカイフックダンパ制御の係数、i=F
R、FL、RR、RLを示し、着目する車輪を表す(以
下同様)。
【0065】次にステップS9では、これら目標減衰係
数CSi大きさをショックアブソーバ3FR〜3RLで
設定可能な最大減衰係数Cmax及び最小減衰係数Cmin
比較し、この比較結果に応じてスカイフックダンパ制御
減衰係数C1FR〜C1RLを次の(6)〜(8)式のように
設定する。
【0066】 CSi≦Cmin のとき C1i=Cmin …(6) Cmin<CSi<Cmax のとき C1i=CSi …(7) CSi>Cmax のとき C1i=Cmax …(8) 一方、ステップS10は、上記ステップS8で求めたス
カイフックダンパ制御の目標減衰係数CSi及び相対速度
HViより各車輪2FR〜2RLのロール減衰補正係数
2iの演算を行うサブルーチンであり、図13に示すフ
ローチャートに基づいて演算処理を行った後、ステップ
S11へ復帰するものである。
【0067】このロール減衰補正係数C2iの演算は、ま
ず、ステップS101では、ステップS8で求めたスカ
イフックダンパ制御の目標減衰係数CSj(ただし、j=
FL、FR、RL、RR)のうち左右方向の他方につい
て、すなわち、同一車軸上の他方についてショックアブ
ソーバで設定可能な最小減衰係数Cminより小さいかを
比較する。いま、右前輪2FRに着目した場合、左前輪
2FLの目標減衰係数CSFLがCmin未満であるかを比較
するのである。
【0068】このステップS101の判定で、同一車軸
上の反対側の車輪の目標減衰係数CSjが最小減衰係数C
min以上であれば、ロール方向の減衰力を補正する必要
がないため、ステップS109でロール減衰補正係数C
2iを0に設定してサブルーンチンを終了する。
【0069】一方、同一車軸上の反対側の車輪の目標減
衰係数CSjが最小減衰係数Cmin未満であれば、ステッ
プS102で反対側の車輪2jで不足する減衰力FUj
次式より演算する。
【0070】 FUj=(Cmin−CSj)×HVj …(9) 次に、ステップS103では、着目する車輪2iのスカ
イフックダンパ制御による目標減衰係数CSiが最小減衰
係数Cminを越えているかどうかを判定し、最小減衰係
数Cminを越える場合には、ステップS104へ進んで
ロール減衰補正係数C2iを次式より算出する。
【0071】 C2i=FUj/HVi …(10) 一方、ステップS103の判定で目標減衰係数CSiが最
小減衰係数Cmin以下となる場合には、ステップS10
5へ進んで、着目する車輪2iに不足する減衰力FUi
次式により算出する。
【0072】 FUi=(Cmin−CSi)HVi …(11) ここで、ステップS106では、ステップS105で求
めた着目する車輪の不足減衰力FUiと同一車軸の反対側
の車輪の不足減衰力FUjとの比較を行い、反対側の車輪
の不足減衰力FUjの方が大きい場合にはステップS10
7へ進んでロール減衰補正係数C2iの演算を行う一方、
着目する車輪の不足減衰力FUiの方が大きい場合にはロ
ール方向の減衰力を補正する必要がないため、ステップ
S108でロール減衰補正係数C2i=0に設定する。
【0073】ステップS107では、これら不足減衰力
Ui、FUjと着目する車輪のバネ上とバネ下の相対速度
HViより、次式に基づいてロール減衰補正係数C2i
演算を行う。
【0074】 C2i=(FUj−FUi)/HVi …(12) こうして、ロール減衰補正係数C2iを求めた後、再び図
12のステップS11へ戻る。
【0075】ステップS11では、上記ステップS9で
求めたスカイフックダンパ制御減衰係数C1iと、ステッ
プS104、107で求めたロール減衰補正係数C2i
ら次式により各車輪2iの各ショックアブソーバ3iに
設定する指令値としての減衰係数Ciを算出する。
【0076】 Ci=C1i+C2i …(13) 次にステップS12では、前回の処理で求めた減衰係数
i(n−1)と今回の処理で得られた減衰係数Ciの差
ΔCiをそれぞれ算出し、ステップS13ではこの減衰
係数の差ΔCiに応じたアクチュエータ7FR〜7RL
の回転角度δCiを演算して、ステップS14ではこの
回転角度δCiに応じた指令信号を各車輪2FR〜2R
Lのアクチュエータ7FR〜7RLへ出力する。
【0077】上記ステップS1〜S14を所定時間毎に
繰り返すことにより、車両に加わるロール方向の入力を
次のように抑制することができる。
【0078】平坦な路面を走行中の車両が、いま、図1
4に示すように、左前後輪2FL、2RLが突起に乗り
上げた場合、左前後輪2FL、2RLが突起の頂点に達
するまでは左前後輪2FL、2RLのバネ上とバネ下の
相対変位HFL(=X0FL−XFL)、HRL(=X0RL
RL)がそれぞれ増大するため、相対速度HVFL、HV
RLは正の値となり、また、突起からの入力により左前後
輪2FL、2RLのバネ上には正方向(図中上方)の加
速度が発生するため、左前後輪のバネ上の絶対速度ZV
FL、ZVRLは正の値となる。なお、XFL、XRLはバネ上
の絶対変位、X0FL、X0RLはバネ下の絶対変位を示す。
【0079】一方、右前輪2FR、右後輪2RRは平坦
な路面を走行するため、路面からの入力はなく、車体1
は右前後輪2FL、2RLからの入力によって図中右回
りのロール運動が発生する。
【0080】したがって、右側の前後輪2FR、2RR
のバネ上にはこのロール運動によって負(図中下方)の
加速度が発生し、右前後輪2FR、2RRのバネ上絶対
速度ZVFR、ZVRRは負の値となる。また、右前後輪2
FR、2RRは平坦な路面を走行するため、右前後輪の
バネ上とバネ下の相対速度HVFR、HVRRは共に正の値
となる。
【0081】ここで、スカイフックダンパ制御による理
想的な目標減衰係数CSiを求めると、右前後輪の目標減
衰係数CSFR、CSRRは上記(5)式から共に正の値とな
り、一方、左前後輪の目標減衰係数CSFL、CSRLは同様
に上記(5)式から共に負の値となる。
【0082】したがって、ショックアブソーバ3FR〜
3RLが発生可能な最大減衰力が十分に大きく、かつ、
最大減衰係数Cmaxが十分に大きな値であれば、上記
(6)〜(8)式より右前後輪のスカイフックダンパ制
御減衰係数はC1FR=CSFR、C1RR=CSRRとなり、同様
に左前後輪のスカイフックダンパ制御減衰係数は、 C1FL=Cmin1RL=Cmin となる。
【0083】左前後輪のスカイフックダンパ制御による
目標減衰係数がそれぞれ、 CSFL<CminSRL<Cmin でショックアブソーバ3FL、3RLの最小減衰係数C
min未満となる一方、右前後輪のスカイフックダンパ制
御による目標減衰係数はそれぞれ、 CSFR>CminSRR>Cmin となって、上記(9)〜(11)式より左前後輪2F
L、2RLの不足減衰力FURRと右前後輪2FR、2R
R及びロール減衰補正係数C2iは、それぞれ次のように
なる。
【0084】FUFL=(Cmin−CSFL)/HVFL FURL=(Cmin−CSRL)/HVRL2FR=FUFL/HVFR2RR=FURL/HVRR 一方、左前輪2FLと左後輪2RLのロール減衰補正係
数は上記ステップS101〜109より、C2FL=0、
2RL=0となり、各車輪のショックアブソーバ3FR
〜3RLへ指令する減衰係数Ciは次のようになる。
【0085】 CFR=C1FR+C2FR=CSFR+FUFL/HVFRFL=C1FL+C2FL=Cmin+0 CRR=C1RR+C2RR=CSRR+FURL/HVRRRL=C1RL+C2RL=Cmin+0 このように、ロール減衰補正係数C2iによって指令値の
減衰係数Ciに補正を加えた各ショックアブソーバ3i
が実際に発生する減衰力について、左右前輪2FL、F
Rに着目して発生する減衰力FFL"、FFR"と前記従来例
に示した(a1)、(a2)式から得られたスカイフックダ
ンパ制御による理想的な減衰力FFL、FFRとを比較する
と次のようになる。
【0086】 FFR”=CFR×HVFR =CSFR×HVFR+C2FR×HVFR =FFR+Cmin×HVFR+Cs×ZVFL =FFR−FFL+Cmin×HVFL …(14) FFL”=CFL×HVFL =CSFL×HVFL+C2FL×HVFL =Cmin×HVFL …(15) したがって、上記(14)、(15)式より実際に発生
するロール減衰力FFL"−FFR”は、 FFL"−FFR”=−Cs×(VZFL−VZFR)=FFL−FFR …(16) となって、前記従来例の(a3)式に示した理想的な値に
等しくなってロール方向の車体の運動を確実に抑制する
ことができるのであり、左右後輪2RL、2RRについても
同様である。
【0087】こうして、スカイフックダンパ制御によっ
てロール方向の運動を抑制するのに必要な減衰係数C
SFL、CSRLが左前後輪のショックアブソーバ3FL、3
RLの最小減衰係数Cminより小さくなる場合には、同
一車軸上の反対側の車輪のショックアブソーバ3FR、
3RRのロール減衰補正係数C2FR、C2RRを減衰力の
足分の差に応じて増大し、ロール方向の運動を抑制する
減衰力を同一車軸上の反対側の車輪で補うことにより車
体1のロール方向の運動は、図16に示すように、ロー
ル方向の角速度が前記従来例に比して確実に低減される
とともに、スカイフックダンパ制御に近い特性で車体1
に加わる振動を減衰することが可能となり、さらに、車
体1のロール方向の運動が抑制されるため、ロールステ
アの変動が低減されて車両の操縦性及び安定性を向上さ
せることも可能となるのである。
【0088】また、図15に示すように、平坦な路面を
走行中に左前後輪2FL、2RRが大きい突起に、右前
後輪2FR、2RRが小さい突起にほぼ同時に乗り上げ
て、上記と同様に右回りのロール運動が発生する場合に
ついて考えると、左前後輪2FL、2RLは上記と同様
に、突起の頂点に達するまでは左前後輪2FL、2RL
のバネ上とバネ下の相対変位HFL(=X0FL−XFL)、
RL(=X0RL−XRL)がそれぞれ増大するため、相対
速度HVFL、HVRLは正の値に、突起からの入力により
左前後輪2FL、2RLのバネ上には正方向の加速度が
発生して左前後輪のバネ上の絶対速度ZVFL、ZVRL
正の値となる。
【0089】右前輪2FR、右後輪2RRも小さな突起
に乗り上げるため、突起の頂点に達するまでは右前後輪
2FR、2RRのバネ上とバネ下の相対変位HFR(=X
0FR−XFR)、HRR(=X0RR−XRR)がそれぞれ増大す
るため、相対速度HVFR、HVRRは正の値に、突起から
の入力により右前後輪2FR、2RRのバネ上には正方
向の加速度が発生して右前後輪のバネ上の絶対速度ZV
FR、ZVRRは正の値となる。
【0090】ここで、スカイフックダンパ制御による目
標減衰係数CSiを求めると、各車輪2FR〜2RLに対
応する目標減衰係数CSFR〜CSRLは上記(5)式からす
べて負の値となって、上記(6)式より各車輪2FR〜
2RLのスカイフックダンパ制御減衰係数C1FR〜C1RL
はすべてCminとなり、各車輪のスカイフックダンパ制
御による目標減衰係数CSFR〜CSRLはすべてCmin未満
となる。
【0091】ところで、左前後輪2FL、2RLが乗り
上げた突起は右前後輪2FR、RRが乗り上げた突起よ
り大きいため車体1には右回りのロールが発生してお
り、このロール運動を抑制するのに必要な減衰力が不足
してしまう。
【0092】そこで、各車輪の不足減衰力FUi、FUj
上記(9)、(11)式からFUFR<FUFL、FURR<F
URLとなり、右前後輪のロール減衰補正係数C2FR、2RR
次のようになる。
【0093】C2FR=(FUFL−FUFR)/HVFR2RR=(FURL−FURR)/HVRR 一方、左前輪2FLと左後輪2RLのロール減衰補正係
数は上記ステップS101〜109より、C2FL=0、
2RL=0となり、各車輪のショックアブソーバ3FR
〜3RLの減衰係数Ciは次のようになる。
【0094】CFR=C1FR+C2FR=CSFR+(FUFL−F
UFR)/HVFRFL=C1FL+C2FL=Cmin+0 CRR=C1RR+C2RR=CSRR+(FURL−FURR)/HV
RRRL=C1RL+C2RL=Cmin+0 こうして、全車輪が突起に乗り上げてロールが発生する
場合において、スカイフックダンパ制御によってロール
方向の運動を抑制するのに必要な目標減衰係数CSiがす
べてショックアブソーバ3iの最小減衰係数Cminとな
った場合であっても、ロールの方向に応じて同一車軸上
の反対側の車輪のショックアブソーバ3jのロール減衰
補正係数C2iをロール減衰力の不足分の差に応じて増大
し、ロール方向の運動を抑制する減衰力を同一車軸上の
反対側の車輪で補うことが可能となるのである。
【0095】図17、図18は第2の実施例を示すフロ
ーチャートで、ピッチ方向の減衰補正を行うものであ
り、前記第1実施例のステップS10、ステップS10
1〜109におけるロール減衰補正係数C2iの演算を、
ピッチ減衰補正係数C2iの演算に変更するとともに、着
目する車輪i=FR、FL、RR、RLに対して制御対
象となる車輪をj=RR、RL、FR、FLとし、着目
する車輪の車体前後方向で隣合う車輪について制御を行
うようにしたものである。
【0096】図17、図18のステップS21〜29及
びステップS31〜34は前記ステップS1〜S9及び
ステップS11〜S14と同一であり、その他の構成も
前記第1実施例と同一であり、これら同一の部分につい
ては説明を省略する。なお、C2iあるいはC2FR〜C2RL
をピッチ減衰補正係数とする。
【0097】図17において、ステップS21〜29で
上記と同様にしてスカイフックダンパ制御による目標減
衰係数CSiとスカイフックダンパ制御減衰係数C1iを各
車輪についてそれぞれ求めた後、ステップS30でピッ
チ減衰補正係数C2iを算出し、ステップS31〜S34
で減衰係数Ciを求めて、さらに減衰係数Ciの前回指令
値からの差分δFR〜δRLをアクチュエータ7FR〜7R
Lへ出力するもので、以下、図18のピッチ減衰補正係
数C2iの演算について詳述する。
【0098】このピッチ減衰補正係数C2iの演算は、ま
ず、ステップS131ではステップS8で各車輪のスカ
イフックダンパ制御の係数のうち、着目する車輪と車体
前後方向の他方の車輪の目標減衰係数CSjがショックア
ブソーバで設定可能な最小減衰係数Cminより小さいか
を判断する。いま、右前輪2FRに着目した場合、右後
輪2RRの係数CSRRがCmin未満であるかを判定するの
である。
【0099】このステップS131の判定で、車体前後
方向の他方の車輪の目標減衰係数CSjが最小減衰係数C
min以上であれば、ピッチ方向の減衰力は不足すること
はないため、補正する必要はなく、ステップS139で
ピッチ減衰補正係数C2iを0に設定してサブルーンチン
を終了する。
【0100】一方、車体前後方向の他方の車輪の目標減
衰係数CSjが最小減衰係数Cmin未満であれば、ステッ
プS132で反対側の車輪2jで不足する減衰力FUj
上記(9)式と同様にして演算する。
【0101】次に、ステップS133では、着目する車
輪2iのスカイフックダンパ制御による目標減衰係数C
Siが最小減衰係数Cminを越えているかどうかを判定
し、最小減衰係数Cminを越える場合には、ステップS
134へ進んでピッチ減衰補正係数C2iを上記(10)
式により算出する。
【0102】一方、ステップS133の判定で係数CSi
が最小減衰係数Cmin以下となる場合には、ステップS
135へ進んで、着目する車輪2iに不足する減衰力F
Uiを上記(11)式により算出する。
【0103】ここで、ステップS136では、ステップ
S135で求めた着目する車輪の不足減衰力FUiと車体
前後方向で他方の車輪の不足減衰力FUjとの比較を行
い、他方の不足減衰力FUjの方が大きい場合にはステッ
プS137へ進んでピッチ減衰補正係数C2iの演算を行
う一方、着目する車輪の不足減衰力FUiの方が大きい場
合にはピッチ方向の減衰力を補正する必要がないため、
ステップS138でピッチ減衰補正係数C2i=0に設定
する。
【0104】ステップS137では、これら不足減衰力
Ui、FUjと着目する車輪のバネ上とバネ下の相対速度
HViより、次式に基づいてピッチ減衰補正係数C2i
演算を上記(12)式により行う。
【0105】こうして、ピッチ減衰補正係数C2iを求め
た後、再び図17のステップS31へ戻り、以降は上記
したように、ステップS29で求めたスカイフックダン
パ制御減衰係数C1iと、ステップS137で求めたピッ
チ減衰補正係数C2iから各車輪2iの減衰係数Ciを算
出し、前回の処理で求めた減衰係数Ci(n−1)と今
回の処理で得られた減衰係数Ciの差ΔCiをそれぞれ算
出するとともに、この差ΔCiに応じた指令信号δCi
各アクチュエータ7FR〜7RLへそれぞれ出力する。
【0106】平坦な路面を走行中の車両が、いま、図1
9に示すように、左右後輪2RR、2RLがほぼ同時に
突起に乗り上げた場合、これら後輪2RR、2RLが突
起の頂点に達するまではバネ上とバネ下の相対変位HRR
(=X0RR−XRR)、HRL(=X0RL−XRL)がそれぞれ
増大するため、左右後輪2RR、2RLのバネ上とバネ
下の相対速度HVRR、HVRLは共に正の値となり、ま
た、突起からの入力により左右後輪2RR、2RLのバ
ネ上には正方向(図中上方)の加速度が発生するため、
左前後輪のバネ上の絶対速度ZVRR、ZVRLは正の値と
なる。
【0107】一方、左右前輪2FR、2FLは平坦な路
面を走行するため、路面からの入力はなく、車体1は左
右後輪2RR、2RLからの入力によって車体1のダイ
ブ方向へのピッチ運動が発生する。
【0108】したがって、左右前輪2FR、2FLのバ
ネ上にはこのピッチ運動によって負(図中下方)の加速
度が発生し、左右前輪2FR、2FLのバネ上絶対速度
ZVFR、ZVFLは負の値となる。また、左右前輪2F
R、2FLは平坦な路面を走行するため、左右前輪2F
R、2FLのバネ上とバネ下の相対速度HVFR、HVFL
は共に正の値となる。
【0109】ここで、スカイフックダンパ制御による目
標減衰係数CSiを求めると、左右前輪の係数CSFR、C
SFLは上記(5)式から共に正の値となり、一方、左前
後輪の係数は同様に上記(5)式から共に負の値とな
る。
【0110】したがって、ショックアブソーバ3FR〜
3RLが発生可能な最大減衰力が十分に大きく、かつ、
最大減衰係数Cmaxが十分に大きな値であれば、上記
(6)〜(8)式より左右前輪のスカイフックダンパ制
御減衰係数は C1FR=CSFR1FL=CSFL となり、同様に左右後輪のスカイフックダンパ制御減衰
係数は、 C1RR=Cmin1RL=Cmin となる。
【0111】左右後輪のスカイフックダンパ制御による
目標減衰係数がそれぞれ CSRR<CminSRL<Cmin であり、ショックアブソーバ3RR、3RLの最小減衰
係数Cmin未満となる一方、左右前輪のスカイフックダ
ンパ制御による係数はそれぞれ CSFR>CminSFL>Cmin となって、上記(9)、(10)式より左右前2FR、
2FLのピッチ減衰補正係数C2iは、次のようになる。
【0112】 C2FR=FURR/HVFRURR=(Cmin−CSRR)/HVRR2FL=FURL/HVFLURL=(Cmin−CSRL)/HVRL 一方、左右後輪のピッチ減衰補正係数は上記ステップS
131〜139より、C2RR=0、C2RL=0となり、各
ショックアブソーバ3FR〜3RLの減衰係数Ciは次
のようになる。
【0113】 CFR=C1FR+C2FR=CSFR+FUFL/HVFR CFL=C1FL+C2FL=CSFL+FURL/HVFLRR=C1RR+C2RR=CSRR+0 CRL=C1RL+C2RL=Cmin+0 こうして、スカイフックダンパ制御によってピッチ方向
の運動を抑制するのに必要な減衰係数CSRR、CSRLが左
右後輪のショックアブソーバ3RR、3RLが設定可能
な最小減衰係数Cminより小さくなる場合には、車体前
後方向で他方の車輪のショックアブソーバ3FR、3F
Lのピッチ減衰補正係数C2FR、C2FLを不足分に応じて
増大し、最小減衰係数Cminに設定された車輪の車体前
後方向の他方の車輪でピッチ方向の運動を抑制する減衰
力を補うことで、車体1のピッチ方向の運動は前記従来
例に比して確実に低減されるとともに、スカイフックダ
ンパ制御に近い特性で車体1に加わる振動を減衰するこ
とが可能となり、さらに、車体1のピッチ方向の運動が
抑制されるため、夜間走行時ではヘッドライトの光軸の
変動が低減して夜間の視認性を向上させることができ
る。
【0114】また、図20に示すように、平坦な路面を
走行中に左右後輪2RR、2RLが大きい突起に、左右
前輪2FR、2FLが小さい突起にほぼ同時に乗り上げ
て、上記と同様にダイブ方向へのピッチ運動が発生する
場合について考えると、左右後輪2RR、2RLは上記
と同様に、突起の頂点に達するまでは左右後輪2RR、
2RLのバネ上とバネ下の相対変位HRR、HRLがそれぞ
れ増大するため、相対速度HVRR、HVRLは正の値に、
突起からの入力により左右後輪2RR、2RLのバネ上
には正方向の加速度が発生して同じくバネ上の絶対速度
ZVFL、ZVRLは正の値となる。
【0115】左右前輪2FR、2FLも小さな突起に乗
り上げるため、突起の頂点に達するまでは左右前輪2F
R、2FLのバネ上とバネ下の相対変位HFR(=X0FR
−XFR)、HFL(=X0FL−XFL)がそれぞれ増大する
ため、相対速度HVFR、HVFLは正の値に、突起からの
入力により左右前輪2FR、2FLのバネ上には正方向
の加速度が発生してバネ上の絶対速度ZVFR、ZVFL
正の値となる。
【0116】ここで、スカイフックダンパ制御による目
標減衰係数CSiを求めると、各車輪2FR〜2RLに対
応する係数CSFR〜CSRLは上記(5)式からすべて負の
値となって、上記(6)式より各車輪2FR〜2RLの
スカイフックダンパ制御減衰係数C1FR〜C1RLはすべて
minとなり、各車輪のスカイフックダンパ制御による
目標減衰係数CSFR〜CSRLはすべてCmin未満となる。
【0117】ところで、左右後輪2RR、2RLが乗り
上げた突起は左右前輪2FR、FLが乗り上げた突起よ
り大きいため車体1にはダイブ方向へのピッチが発生し
ているが、左右前輪の目標となる減衰係数CSFR、CSFL
はショックアブソーバ3FR、3FLで設定可能な最小
減衰係数Cmin未満であるため、このピッチ運動を抑制
するのに必要な減衰力が不足してしまう。
【0118】そこで、各車輪の不足減衰力FUi、FUj
上記(9)、(11)式からFUFR<FURR、FUFL<F
URLとなり、左右前輪のピッチ減衰補正係数C2FR、C
2FLは次のようになる。
【0119】C2FR=(FURR−FUFR)/HVFR2FL=(FUFL−FURL)/HVFL 一方、左右後輪のピッチ減衰補正係数C2RR、C2RLは上
記ステップS131〜139より、C2RR=0、C2RL
0となり、各車輪のショックアブソーバ3FR〜3RL
の減衰係数Ciは次のようになる。
【0120】CFR=C1FR+C2FR=CSFR+(FUFL−F
UFR)/HVFRFL=C1FL+C2FL=CSFL+(FUFL−FURL)/HV
FLRR=C1RR+C2RR=CSRR+0 CRL=C1RL+C2RL=Cmin+0 こうして、全車輪が突起に乗り上げてピッチが発生する
場合において、スカイフックダンパ制御によってピッチ
方向の運動を抑制するのに必要な目標減衰係数CSiがす
べてショックアブソーバ3iの最小減衰係数Cminとな
った場合であっても、ピッチの方向に応じて車体前後方
向の他方の車輪のショックアブソーバ3jのピッチ減衰
補正係数C2iを減衰係数の不足分の差に応じて増大させ
ることで、ピッチ方向の運動を抑制する減衰力を補うこ
とが可能となるのである。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明は、左右
の車輪のショックアブソーバの目標減衰係数とショック
アブソーバで設定可能な最小減衰係数Cminとを比較し
て左右のうちの少なくとも一方の目標減衰係数がショッ
クアブソーバで設定可能な最小減衰係数Cmin未満の場
合にはこの最小減衰係数Cminを目標減衰係数として設
定するとともに、他方の車輪のショックアブソーバの減
衰係数を目標減衰係数より増大させることで、ロール方
向の減衰力の不足分を補って車体のロール運動を抑制す
ることができ、前記従来例に比して車体のロール運動が
低減されるため、ロールステアの変動を低減することで
車両の安定性及び操縦性を向上させることが可能となる
のである。
【0122】また、第2の発明は、左右の車輪のショッ
クアブソーバの目標減衰係数とショックアブソーバで設
定可能な最小減衰係数Cminとを比較して、左右の目標
減衰係数が共にショックアブソーバで設定可能な最小減
衰係数Cmin未満の場合には、最小減衰係数Cminと目標
減衰係数の差が大きい方の目標減衰係数を前記最小減衰
係数Cminに設定するとともに、このショックアブソー
バの他方の目標減衰係数を最小減衰係数Cminより増大
させることで、左右両輪が高さの異なる突起や段差に乗
り上げるような場合にもロール方向の減衰力の不足分を
補って車体のロール運動を抑制することができ、前記従
来例に比して車体のロール運動が低減されるため、ロー
ルステアの変動を低減することで車両の安定性及び操縦
性を向上させることが可能となるのである。
【0123】また、第3の発明は、ロール減衰補正手段
は、左右のショックアブソーバの目標減衰係数の差に基
づいて車体のロール方向の減衰力の不足分を演算し、こ
のロール減衰力の不足分に応じて演算したロール減衰補
正係数C2を、最小減衰係数Cminに設定したショックア
ブソーバと左右方向の他方のショックアブソーバの目標
減衰係数に加算することで、不足するロール方向の減衰
力を補って車体のロール方向の運動を抑制することがで
き、前記従来例に比して車体のロール運動が低減される
ため、ロールステアの変動を低減することで車両の安定
性及び操縦性を向上させることが可能となるのである。
【0124】また、第4の発明は、補正係数演算手段
は、目標減衰係数と前記最小減衰係数Cminの差を左右
それぞれについて演算し、さらに左右の減衰係数の差に
応じて演算したロール減衰補正係数C2を目標減衰係数
に加算するため、スカイフックダンパ制御による理想的
なロール減衰力を得て、車体のロール方向の運動を確実
に抑制することができ、前記従来例に比して車体のロー
ル運動が低減されるため、ロールステアの変動を低減す
ることで車両の安定性及び操縦性を向上させることが可
能となるのである。
【0125】また、第5の発明は、前後の車輪のショッ
クアブソーバの目標減衰係数とショックアブソーバで設
定可能な最小減衰係数Cminとを比較して前後のうちの
少なくとも一方の目標減衰係数がショックアブソーバで
設定可能な最小減衰係数Cmin未満の場合にはこの最小
減衰係数Cminを減衰係数として設定するとともに、他
方の車輪のショックアブソーバの減衰係数を目標減衰係
数より増大させることで、ピッチ方向の減衰力の不足分
を補って車体のピッチ運動を抑制することができ、前記
従来例に比して車体のピッチ運動が低減されるため、夜
間走行時などでのヘッドライトの光軸を安定させて前方
視認性を向上させることが可能となって、運転性を向上
させることができる。
【0126】また、第6の発明は、前後の車輪のショッ
クアブソーバの目標減衰係数とショックアブソーバで設
定可能な最小減衰係数Cminとを比較して、前後の目標
減衰係数が共にショックアブソーバで設定可能な最小減
衰係数Cmin未満の場合には、最小減衰係数Cminと目標
減衰係数の差が大きい方の目標減衰係数を前記最小減衰
係数Cminに設定するとともに、このショックアブソー
バの他方の減衰係数を最小減衰係数Cminより増大させ
ることで、ピッチ方向の減衰力の不足分を補って車体の
ピッチ運動を抑制することができ、前記従来例に比して
車体のピッチ運動が低減されるため、夜間走行時などで
のヘッドライトの光軸を安定させて前方視認性を向上さ
せることが可能となって、運転性を向上させることがで
きる。
【0127】また、第7の発明は、ピッチ減衰補正手段
は、前後のショックアブソーバの目標減衰係数の差に基
づいて車体のピッチ方向の減衰力の不足分を演算し、こ
のピッチ減衰力の不足分に応じて演算したピッチ減衰補
正係数C2を、最小減衰係数Cm inに設定したショックア
ブソーバと前後方向の他方のショックアブソーバの目標
減衰係数に加算することで、前後の車輪がそれぞれ異な
る高さの段差や突起に乗り上げた場合にも、不足するピ
ッチ方向の減衰力を補って車体のピッチ方向の運動を抑
制することができ、前記従来例に比して車体のピッチ運
動が低減されるため、夜間走行時などでのヘッドライト
の光軸を安定させて前方視認性を向上させることが可能
となって、運転性を向上させることができる。
【0128】また、第8の発明は、前記補正係数演算手
段は、目標減衰係数と前記最小減衰係数Cminの差を前
後それぞれについて演算し、さらに前後の減衰係数の差
に応じて演算したピッチ減衰補正係数C2を目標減衰係
数に加算するため、スカイフックダンパ制御による理想
的なピッチ減衰力を得て、車体のピッチ方向の運動を確
実に抑制することができ、前記従来例に比して車体のピ
ッチ運動が低減されるため、夜間走行時などでのヘッド
ライトの光軸を安定させて前方視認性を向上させること
が可能となって、運転性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す車両の斜視図。
【図2】同じくブロック図。
【図3】加速度センサの概略図である。
【図4】同じく加速度センサの特性図。
【図5】加速度センサの配置を示す車体の概略平面図。
【図6】車高センサの概略図。
【図7】同じく車高センサの特性図。
【図8】ショックアブソーバの断面図。
【図9】図8のA部拡大図。
【図10】スプールの位置と油路の関係を示し、(A)
はスプールの断面図を、(B)は圧側油路と円形油路と
の関係を示す説明図である。
【図11】減衰力の調整の様子を示す説明図で、(A)
は伸び側;ハード、圧側;ソフトの状態を、(B)は伸
び側、圧側共にソフト、(C)は伸び側;ソフト、圧
側;ハードに設定した状態をそれぞれ示す。
【図12】制御の一例を示すフローチャートである。
【図13】同じくロール減衰補正係数を算出するフロー
チャートである。
【図14】左前後輪が突起に乗り上げた状態を示すロー
ル方向のモデル。
【図15】左右両輪が大きさの異なる突起に乗り上げた
状態を示すロール方向のモデル。
【図16】車体に発生するロール角速度とロール減衰補
正係数C2iの関係を示すグラフである。
【図17】第2の実施例を示すフローチャートである。
【図18】同じくピッチ減衰補正係数の算出を行うフロ
ーチャートである。
【図19】後輪が突起に乗り上げた場合を示すピッチ方
向のモデル。
【図20】前後輪が異なる大きさの突起に乗り上げた場
合のピッチ方向のモデル。
【図21】第1ないし第8の発明に対応するクレーム対
応図である。
【符号の説明】
2FR〜2RL 車輪 3FR〜3RL ショックアブソーバ 5FR〜5RL 車高センサ 6FR〜6R 加速度センサ 7FR〜7FR アクチュエータ 8 舵角センサ 9 車速センサ 10 コントローラ 30 コントロールロッド 33A、33B、33C 油路 34 スプール 35 圧側油路 36 圧側油路 37 伸側油路 38 伸側油路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 17/015 B60G 17/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各車輪のバネ上とバネ下との間に介装され
    て減衰係数Cを変更する減衰係数変更手段を備えたショ
    ックアブソーバと、 各車輪のバネ上の車体上下方向の絶対速度を検出する
    ネ上絶対速度検出手段と、 各車輪のバネ下のバネ上に対する車体上下方向の相対速
    度を検出する相対速度検出手段と、 これらバネ上絶対速度検出手段と相対速度検出手段の検
    出値に基づいて前記ショックアブソーバの目標減衰係数
    を演算するとともに、この目標減衰係数にショックアブ
    ソーバの減衰係数が一致するよう前記減衰係数変更手段
    を駆動する制御手段とを有する車両のサスペンション制
    御装置において、 前記制御手段は、左右の車輪の目標減衰係数とショック
    アブソーバで設定可能な最小減衰係数Cminとを比較す
    る比較手段と、この比較結果に基づいて少なくとも一方
    の目標減衰係数がショックアブソーバで設定可能な最小
    減衰係数Cmin未満の場合にはこの最小減衰係数Cmin
    目標減衰係数として設定するとともに、他方の車輪のシ
    ョックアブソーバの減衰係数を前記目標減衰係数より増
    大させるロール減衰補正手段とを設けたことを特徴とす
    る車両のサスペンション制御装置。
  2. 【請求項2】各車輪のバネ上とバネ下との間に介装され
    て減衰係数Cを変更する減衰係数変更手段を備えたショ
    ックアブソーバと、 各車輪のバネ上の車体上下方向の絶対速度を検出する
    ネ上絶対速度検出手段と、 各車輪のバネ下のバネ上に対する車体上下方向の相対速
    度を検出する相対速度検出手段と、 これらバネ上絶対速度検出手段と相対速度検出手段の検
    出値に基づいて前記ショックアブソーバの目標減衰係数
    を演算するとともに、この目標減衰係数にショックアブ
    ソーバの減衰係数が一致するよう前記減衰係数変更手段
    を駆動する制御手段とを有する車両のサスペンション制
    御装置において、 前記制御手段は、前記目標減衰係数とショックアブソー
    バで設定可能な最小減衰係数Cminとを比較する比較手
    段と、 この比較結果に基づいて左右の目標減衰係数が共に最小
    減衰係数Cminより小さい場合には、前記最小減衰係数
    minと目標減衰係数の差が大きい方の目標減衰係数を
    前記最小減衰係数Cminに設定するとともに、他方のシ
    ョックアブソーバの目標減衰係数を最小減衰係数Cmin
    より増大させるロール減衰補正手段とを設けたことを特
    徴とする車両のサスペンション制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ロール減衰補正手段は、前記左右の
    ショックアブソーバの目標減衰係数に基づいて車体のロ
    ール方向の減衰力の不足分を演算するロール減衰力演算
    手段と、このロール減衰力の不足分に応じてロール減衰
    補正係数C2を演算する補正係数演算手段と、前記ロー
    ル減衰補正係数C2を前記目標減衰係数に加算して前記
    目標減衰係数を増大する加算手段とを設けたことを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の車両のサスペン
    ション制御装置。
  4. 【請求項4】 前記補正係数演算手段は、目標減衰係数
    と前記最小減衰係数Cminの差の左右の差に応じたロー
    ル減衰補正係数C2を演算することを特徴とする請求項
    3に記載の車両のサスペンション制御装置。
  5. 【請求項5】各車輪のバネ上とバネ下との間に介装され
    て減衰係数Cを変更する減衰係数変更手段を備えたショ
    ックアブソーバと、 各車輪のバネ上の車体上下方向の絶対速度を検出する
    ネ上絶対速度検出手段と、 各車輪のバネ下のバネ上に対する車体上下方向の相対速
    度を検出する相対速度検出手段と、 これらバネ上絶対速度検出手段と相対速度検出手段の検
    出値に基づいて前記ショックアブソーバの目標減衰係数
    を演算するとともに、この目標減衰係数にショックアブ
    ソーバの減衰係数が一致するよう前記減衰係数変更手段
    を駆動する制御手段とを有する車両のサスペンション制
    御装置において、 前記制御手段は、前後の車輪の目標減衰係数とショック
    アブソーバで設定可能な最小減衰係数Cminとを比較す
    る比較手段と、この比較結果に基づいて少なくとも一方
    の目標減衰係数がショックアブソーバで設定可能な最小
    減衰係数Cmin未満の場合にはこの最小減衰係数Cmin
    目標減衰係数として設定するとともに、他方の車輪のシ
    ョックアブソーバの目標減衰係数を前記目標減衰係数よ
    り増大させるピッチ減衰補正手段とを設けたことを特徴
    とする車両のサスペンション制御装置。
  6. 【請求項6】各車輪のバネ上とバネ下との間に介装され
    て減衰係数Cを変更する減衰係数変更手段を備えたショ
    ックアブソーバと、 各車輪のバネ上の車体上下方向の絶対速度を検出する
    ネ上絶対速度検出手段と、 各車輪のバネ下のバネ上に対する車体上下方向の相対速
    度を検出する相対速度検出手段と、 これらバネ上絶対速度検出手段と相対速度検出手段の検
    出値に基づいて前記ショックアブソーバの目標減衰係数
    を演算するとともに、この目標減衰係数にショックアブ
    ソーバの減衰係数が一致するよう前記減衰係数変更手段
    を駆動する制御手段とを有する車両のサスペンション制
    御装置において、 前記制御手段は、前記目標減衰係数とショックアブソー
    バで設定可能な最小減衰係数Cminとを比較する比較手
    段と、 この比較結果に基づいて前後の目標減衰係数が共に最小
    減衰係数Cminより小さい場合には、前記最小減衰係数
    minと目標減衰係数の差が大きい方の目標減衰係数を
    前記最小減衰係数Cminに設定するとともに、他方のシ
    ョックアブソーバの目標減衰係数を最小減衰係数Cmin
    より増大させるピッチ減衰補正手段とを設けたことを特
    徴とする車両のサスペンション制御装置。
  7. 【請求項7】 前記ピッチ減衰補正手段は、前記前後の
    ショックアブソーバの目標減衰係数に基づいて車体のピ
    ッチ方向の減衰力の不足分を演算するピッチ減衰力演算
    手段と、このピッチ減衰力の不足分に応じてピッチ減衰
    補正係数C2を演算する補正係数演算手段と、前記ピッ
    チ減衰補正係数C2を前記目標減衰係数に加算して前記
    目標減衰係数を増大する加算手段とを設けたことを特徴
    とする請求項5または請求項6に記載の車両のサスペン
    ション制御装置。
  8. 【請求項8】 前記補正係数演算手段は、目標減衰係数
    と前記最小減衰係数Cminの差の前後の差に応じたピッ
    チ減衰補正係数C2を演算することを特徴とする請求項
    7に記載の車両のサスペンション制御装置。
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