JPH0781308B2 - 制振装置 - Google Patents
制振装置Info
- Publication number
- JPH0781308B2 JPH0781308B2 JP63315147A JP31514788A JPH0781308B2 JP H0781308 B2 JPH0781308 B2 JP H0781308B2 JP 63315147 A JP63315147 A JP 63315147A JP 31514788 A JP31514788 A JP 31514788A JP H0781308 B2 JPH0781308 B2 JP H0781308B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rectangular frame
- lead
- building
- vibration damping
- deformation
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は建物の地震，風，交通振動等による振動を減少
せしめる制振装置に係るものである。
せしめる制振装置に係るものである。
（従来の技術） 従来この種の制振装置として油等の粘性体を使用したシ
リンダー型のダンパー、或いは摩擦を用いたシリンダー
型のダンパーを、建物の壁と梁との間に設置し、建物の
層間変形に伴なう梁と壁との間の変形差によって振動エ
ネルギーを吸収し、建物の振動を減少せしめるように構
成されている。
リンダー型のダンパー、或いは摩擦を用いたシリンダー
型のダンパーを、建物の壁と梁との間に設置し、建物の
層間変形に伴なう梁と壁との間の変形差によって振動エ
ネルギーを吸収し、建物の振動を減少せしめるように構
成されている。
（発明が解決しようとする課題） 前記従来の制振装置においては、ダンパー取付のための
精度が要求され、一般に工費が嵩むという問題点があっ
た。
精度が要求され、一般に工費が嵩むという問題点があっ
た。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案され
たもので、その目的とする処は、施工が簡単で効率のよ
い制振装置を提供する点にある。
たもので、その目的とする処は、施工が簡単で効率のよ
い制振装置を提供する点にある。
（課題を解決するための手段） 前記の目的を達成するため、本発明に係る制振装置は、
建物骨組におけるブレースの各先端を、ピンを介して方
形枠の各隅角部に取付けるとともに、同方形枠内に鉛ま
たは鉛合金部材よりなる制振部材を配設してなり、同制
振部材は前記方形枠内の中心部に配設された中心部片と
前記方形枠の各辺に夫々取付けられた取付部片と、前記
中心部片における前記各取付部片に対する対向面との間
を連結する狭窄部とにより構成されている。
建物骨組におけるブレースの各先端を、ピンを介して方
形枠の各隅角部に取付けるとともに、同方形枠内に鉛ま
たは鉛合金部材よりなる制振部材を配設してなり、同制
振部材は前記方形枠内の中心部に配設された中心部片と
前記方形枠の各辺に夫々取付けられた取付部片と、前記
中心部片における前記各取付部片に対する対向面との間
を連結する狭窄部とにより構成されている。
（作用） 本発明に係る制振装置は前記したように構成されている
ので、建物に地震等により振動が生起して襷状に交叉す
るブレースに軸方向力が作用すると、各隅角部にピンを
介して前記各ブレースに連絡された方形枠が変形し、こ
れに伴って同方形枠内に取付けられた鉛または鉛合金部
材よりなる制振部材の中心部片と前記方形枠の各辺に取
付けられた取付部片との中間に設けた狭窄部が剪断変形
することによって振動エネルギーが吸収され、建物の振
動が減少する。
ので、建物に地震等により振動が生起して襷状に交叉す
るブレースに軸方向力が作用すると、各隅角部にピンを
介して前記各ブレースに連絡された方形枠が変形し、こ
れに伴って同方形枠内に取付けられた鉛または鉛合金部
材よりなる制振部材の中心部片と前記方形枠の各辺に取
付けられた取付部片との中間に設けた狭窄部が剪断変形
することによって振動エネルギーが吸収され、建物の振
動が減少する。
（実施例） 以下本発明を図示の実施例について説明する。
（１）（１），（２）（２）は夫々柱（Ａ）と梁（Ｂ）
とによって構成された骨組に襷状に配設されたブレース
で、同各ブレース（１）（１），（２）（２）の先端が
方形枠（３）の隅角部に夫々ピン（４）を介して接続さ
れている。
とによって構成された骨組に襷状に配設されたブレース
で、同各ブレース（１）（１），（２）（２）の先端が
方形枠（３）の隅角部に夫々ピン（４）を介して接続さ
れている。
前記方形枠（３）内には鉛または鉛合金部材よりなる制
振部材（５）が配設され、前記方形枠（３）内の中心部
に配設された中心部片（5a）と、前記方形枠（３）の各
辺に接合された取付部片（5b）との間に狭窄部（5c）が
連結されている。
振部材（５）が配設され、前記方形枠（３）内の中心部
に配設された中心部片（5a）と、前記方形枠（３）の各
辺に接合された取付部片（5b）との間に狭窄部（5c）が
連結されている。
図示の実施例は前記したように構成されているので、第
２図に示すように建物に地震力Ｆが作用して架構が変形
すると、これに伴って一方のブレース（１）（１）は圧
縮され、他方のブレース（２）（２）は引張られ、方形
枠（３）は第４図に示すように菱形に変形する。
２図に示すように建物に地震力Ｆが作用して架構が変形
すると、これに伴って一方のブレース（１）（１）は圧
縮され、他方のブレース（２）（２）は引張られ、方形
枠（３）は第４図に示すように菱形に変形する。
このように方形枠（３）が変形するのに伴って、鉛また
は鉛合金部材よりなる制振部材（５）における前記狭窄
部（5c）が剪断変形することによって、振動のエネルギ
ーを吸収し、制振効果が発揮される。
は鉛合金部材よりなる制振部材（５）における前記狭窄
部（5c）が剪断変形することによって、振動のエネルギ
ーを吸収し、制振効果が発揮される。
而して鉛は第５図に示す如く、剪断変形をさせたときの
力と変形との関係が長方形に近いループとなり、従って
前記鉛または鉛合金部材よりなる制振部材（５）を取付
けた方形枠（３）は高性能のダンパーを構成し、優れた
制振効果を挙げることができる。
力と変形との関係が長方形に近いループとなり、従って
前記鉛または鉛合金部材よりなる制振部材（５）を取付
けた方形枠（３）は高性能のダンパーを構成し、優れた
制振効果を挙げることができる。
前記実施例によれば前記したように、剪断変形時におけ
る鉛の力と変形との関係が長方形に近いループとなるこ
とから、建物の剛性は第６図に示すように殆んど増大し
ない。
る鉛の力と変形との関係が長方形に近いループとなるこ
とから、建物の剛性は第６図に示すように殆んど増大し
ない。
（発明の効果） 本発明によれば前記したように、建物骨組におけるブレ
ースの各先端を、ピンを介して方形枠の各隅角部に取付
けるとともに、同方形枠内に鉛または鉛合金部材よりな
る制振部材を配設し、建物における地震，風，交通振動
による変形を、前記ブレースの軸方向力とし、この力に
よって前記方形枠を変形させるとともに、同方形枠内に
配設された前記鉛または鉛合金部材よりなる制振部材の
中心部片と、前記方形の各辺に取付けられた取付部片と
の対向面との間に設けた狭窄部に剪断変形を生起せし
め、同変形により前記鉛または鉛合金部材よりなる制振
部材の剪断変形を生起せしめることによって、振動エネ
ルギーを吸収し、建物の剛性の変形が少なく、効率のよ
い制振効果を発揮しうるものである。また本発明の制振
装置はブレースによって取付けられるので施工が簡略化
され、工費が節減されるものである。
ースの各先端を、ピンを介して方形枠の各隅角部に取付
けるとともに、同方形枠内に鉛または鉛合金部材よりな
る制振部材を配設し、建物における地震，風，交通振動
による変形を、前記ブレースの軸方向力とし、この力に
よって前記方形枠を変形させるとともに、同方形枠内に
配設された前記鉛または鉛合金部材よりなる制振部材の
中心部片と、前記方形の各辺に取付けられた取付部片と
の対向面との間に設けた狭窄部に剪断変形を生起せし
め、同変形により前記鉛または鉛合金部材よりなる制振
部材の剪断変形を生起せしめることによって、振動エネ
ルギーを吸収し、建物の剛性の変形が少なく、効率のよ
い制振効果を発揮しうるものである。また本発明の制振
装置はブレースによって取付けられるので施工が簡略化
され、工費が節減されるものである。
更にまた本発明によれば、前記鉛または鉛合金部材より
なる制振部材の中心部材と前記方形枠の各辺に設けられ
た取付部片との中間に狭窄部が設けられることによっ
て、建物骨組が振動を受けた際における前記鉛または鉛
合金部材の剪断変形が容易に生起して、確実に制振効果
が発見されるようにしたものである。
なる制振部材の中心部材と前記方形枠の各辺に設けられ
た取付部片との中間に狭窄部が設けられることによっ
て、建物骨組が振動を受けた際における前記鉛または鉛
合金部材の剪断変形が容易に生起して、確実に制振効果
が発見されるようにしたものである。
而して剪断変形時における鉛の力と変形との関係が長方
形に近いループとなることから、建物の剛性は殆んど増
大しない。
形に近いループとなることから、建物の剛性は殆んど増
大しない。
第１図は本発明に係る制振装置の実施例を示す正面図、
第２図はその作動状態を示す正面図、第３図及び第４図
は夫々第１図並に第２図の要部拡大図、第５図は鉛の剪
断変形時における変形−力曲線、第６図は本発明の制振
装置を具えた建物骨組の変形−力曲線である。 （Ａ）……柱、（Ｂ）……梁、（１）（２）……ブレー
ス、（３）……方形枠、 （４）……ピン、（５）……鉛または鉛合金部材よりな
る制振部材、 （5a）……中心部片、（5b）……取付部片、（5c）……
狭窄部。
第２図はその作動状態を示す正面図、第３図及び第４図
は夫々第１図並に第２図の要部拡大図、第５図は鉛の剪
断変形時における変形−力曲線、第６図は本発明の制振
装置を具えた建物骨組の変形−力曲線である。 （Ａ）……柱、（Ｂ）……梁、（１）（２）……ブレー
ス、（３）……方形枠、 （４）……ピン、（５）……鉛または鉛合金部材よりな
る制振部材、 （5a）……中心部片、（5b）……取付部片、（5c）……
狭窄部。
Claims (1)
- 【請求項１】建物骨組におけるブレースの各先端を、ピ
ンを介して方形枠の各隅角部に取付けるとともに、同方
形枠内に鉛または鉛合金部材よりなる制振部材を配設し
てなり、同制振部材は前記方形枠内の中心部に配設され
た中心部片と前記方形枠の各辺に夫々取付けられた取付
部片と、前記中心部片における前記各取付部片に対する
対向面との間を連結する狭窄部とより構成されたことを
特徴とする制振装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63315147A JPH0781308B2 (ja) | 1988-12-15 | 1988-12-15 | 制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63315147A JPH0781308B2 (ja) | 1988-12-15 | 1988-12-15 | 制振装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02164953A JPH02164953A (ja) | 1990-06-25 |
| JPH0781308B2 true JPH0781308B2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=18061979
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63315147A Expired - Lifetime JPH0781308B2 (ja) | 1988-12-15 | 1988-12-15 | 制振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0781308B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8136309B2 (en) * | 2009-06-15 | 2012-03-20 | Rahimian Ahmad | Energy dissipation damper system in structure subject to dynamic loading |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5231103A (en) * | 1975-09-03 | 1977-03-09 | Hiroshima Kasei Ltd | Production of wall paper for decorative finishing wall surface |
| JPS62211469A (ja) * | 1986-02-04 | 1987-09-17 | 花井 正実 | 建造物の振動制御装置 |
-
1988
- 1988-12-15 JP JP63315147A patent/JPH0781308B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02164953A (ja) | 1990-06-25 |
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