JPH0781228A - 保温消臭転写紙 - Google Patents
保温消臭転写紙Info
- Publication number
- JPH0781228A JPH0781228A JP5252436A JP25243693A JPH0781228A JP H0781228 A JPH0781228 A JP H0781228A JP 5252436 A JP5252436 A JP 5252436A JP 25243693 A JP25243693 A JP 25243693A JP H0781228 A JPH0781228 A JP H0781228A
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- JP
- Japan
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- pattern
- coating layer
- transfer
- deodorant
- heat
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 冬期着用の各種ウエア、寝装具、特に多量に
発汗を伴って使用されるスポーツウエア、靴下、肌着
類、更にインテリヤ等に模様図柄を転写する際に、保温
性と同時に消臭性をも併せ持つような保温消臭転写紙を
提供すること。 【構成】 転写基材10表面に離型処理剤コート層1
1、転写表面皮膜強化樹脂コート層12及び印刷適性処
理コート層13を重層的に形成してなる基板シート14
の印刷適性処理コート層13表面に模様形状部15を形
成し、この模様形状部15が低温域で波長8ミクロンを
中心とする遠赤外線を放射する白磁性セラミックスと、
多孔性セラミックス及び金属塩からなる消臭剤10〜3
0重量%と、更に転写時に微細なる多孔を生じる発泡剤
10〜15重量%とを含有させたインキ材料にて所望の
図柄又は模様を描くことで形成され、この模様形状部1
5上に熱溶融性樹脂層16を形成したことを特徴とす
る。
発汗を伴って使用されるスポーツウエア、靴下、肌着
類、更にインテリヤ等に模様図柄を転写する際に、保温
性と同時に消臭性をも併せ持つような保温消臭転写紙を
提供すること。 【構成】 転写基材10表面に離型処理剤コート層1
1、転写表面皮膜強化樹脂コート層12及び印刷適性処
理コート層13を重層的に形成してなる基板シート14
の印刷適性処理コート層13表面に模様形状部15を形
成し、この模様形状部15が低温域で波長8ミクロンを
中心とする遠赤外線を放射する白磁性セラミックスと、
多孔性セラミックス及び金属塩からなる消臭剤10〜3
0重量%と、更に転写時に微細なる多孔を生じる発泡剤
10〜15重量%とを含有させたインキ材料にて所望の
図柄又は模様を描くことで形成され、この模様形状部1
5上に熱溶融性樹脂層16を形成したことを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は保温消臭転写紙に関し、
更に詳細には消臭性と共に保温性を有する図柄、模様を
転写し得る転写紙に関する。
更に詳細には消臭性と共に保温性を有する図柄、模様を
転写し得る転写紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、冬期着用の各種ウエア等に、特定
の電磁波を放射して保温性を高めるセラミックス材から
なる遠赤外線放射インキ層を適宜印捺し、保温効果を得
ようとする多数の試みが行われている。例えば、実開昭
63―63467号及び実開平1―141066号等の
公報に開示されたものが知られている。
の電磁波を放射して保温性を高めるセラミックス材から
なる遠赤外線放射インキ層を適宜印捺し、保温効果を得
ようとする多数の試みが行われている。例えば、実開昭
63―63467号及び実開平1―141066号等の
公報に開示されたものが知られている。
【0003】前述した公報の後者に開示されたものを図
3及び図4を参照して説明する。すなわち、図3に示さ
れるようにセラミックス系又は金属酸化物系の粉粒体を
アクリル系又はビニル系の樹脂溶液に混入したセラミッ
クス材1を離型剤2を塗布した転写紙本体3の離型剤塗
布面に散点状に配置し、これらセラミックス材の上面に
熱溶融性樹脂4を設けたことを特徴とするセラミックス
転写紙5が提案されている。
3及び図4を参照して説明する。すなわち、図3に示さ
れるようにセラミックス系又は金属酸化物系の粉粒体を
アクリル系又はビニル系の樹脂溶液に混入したセラミッ
クス材1を離型剤2を塗布した転写紙本体3の離型剤塗
布面に散点状に配置し、これらセラミックス材の上面に
熱溶融性樹脂4を設けたことを特徴とするセラミックス
転写紙5が提案されている。
【0004】通常、前述のような転写紙5は、図4に示
されるように保温性を高めようとする被転写材6に対し
て、前記熱溶融性樹脂4の面を当接し、アイロン7を当
てて加熱し、前記セラミックス材11を被転写材6側に
転写するものである。
されるように保温性を高めようとする被転写材6に対し
て、前記熱溶融性樹脂4の面を当接し、アイロン7を当
てて加熱し、前記セラミックス材11を被転写材6側に
転写するものである。
【0005】ところで、上述した保温性を高めようとす
る冬期着用のウエアに対しては、保温性だけではなく、
消臭性をも同時に併せ持つことが強く望まれた。そこで
このような消臭性を同時に併せ持つ転写紙として、本発
明者によって開発された実開平5―56461号公報に
開示された考案の保温消臭転写紙が知られている。
る冬期着用のウエアに対しては、保温性だけではなく、
消臭性をも同時に併せ持つことが強く望まれた。そこで
このような消臭性を同時に併せ持つ転写紙として、本発
明者によって開発された実開平5―56461号公報に
開示された考案の保温消臭転写紙が知られている。
【0006】この公報に開示された保温消臭転写紙は、
離型性を付与した転写基材上に、遠赤外線を放射する白
磁性セラミックスを含み、且つ多孔性セラミックス及び
金属塩からなる消臭剤を含有させたインキ材料にて所望
の図柄又は模様層を形成したものであった。
離型性を付与した転写基材上に、遠赤外線を放射する白
磁性セラミックスを含み、且つ多孔性セラミックス及び
金属塩からなる消臭剤を含有させたインキ材料にて所望
の図柄又は模様層を形成したものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の保温消臭転写紙では、フィルム等の転写基材
に単に離型性を付与するのみであって、転写物の表面保
護については何の対策も立てられていなかったため、転
写物の表面に傷がついたりして損傷し、外観等見栄えを
悪くすることがあると言う問題が生じた。
うな従来の保温消臭転写紙では、フィルム等の転写基材
に単に離型性を付与するのみであって、転写物の表面保
護については何の対策も立てられていなかったため、転
写物の表面に傷がついたりして損傷し、外観等見栄えを
悪くすることがあると言う問題が生じた。
【0008】また、従来の保温消臭転写紙では、図柄又
は模様層を形成するインキ材料が多孔性セラミックス及
び金属塩からなる消臭剤を接着樹脂と混入して形成され
たものであったため、微細な多孔層模様を形成すること
はできず、消臭剤の脱臭効果を高めることはできなかっ
た。
は模様層を形成するインキ材料が多孔性セラミックス及
び金属塩からなる消臭剤を接着樹脂と混入して形成され
たものであったため、微細な多孔層模様を形成すること
はできず、消臭剤の脱臭効果を高めることはできなかっ
た。
【0009】本発明の目的は、かかる従来の転写紙にお
ける問題点を解決するためになされたもので、転写物の
表面保護強化、耐洗濯性の向上、および消臭剤による脱
臭効果の向上を図り、極めて品質の良い保温消臭転写紙
を提供することにある。
ける問題点を解決するためになされたもので、転写物の
表面保護強化、耐洗濯性の向上、および消臭剤による脱
臭効果の向上を図り、極めて品質の良い保温消臭転写紙
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は保温消臭転写紙
であり、前述した技術的課題を解決すべく以下のように
構成されている。すなわち、本発明の保温消臭転写紙
は、転写基材表面に離型処理剤コート層、転写表面皮膜
強化樹脂コート層及び印刷適性処理コート層を重層的に
形成してなる基板シートと、この基板シートの前記印刷
適性処理コート層表面に形成された模様形状部と、この
模様形状部上に形成された熱溶融性樹脂層とから構成さ
れ、この模様形状部が低温域で波長8ミクロンを中心と
する遠赤外線を放射する白磁性セラミックスと、多孔性
セラミック及び金属塩からなる消臭剤10〜30重量%
と、更に転写時に微細な多孔を生じる発泡剤10〜15
重量%とを含有させたインキ材料にて所望の図柄又は模
様を描くことで形成されていることを特徴とする。
であり、前述した技術的課題を解決すべく以下のように
構成されている。すなわち、本発明の保温消臭転写紙
は、転写基材表面に離型処理剤コート層、転写表面皮膜
強化樹脂コート層及び印刷適性処理コート層を重層的に
形成してなる基板シートと、この基板シートの前記印刷
適性処理コート層表面に形成された模様形状部と、この
模様形状部上に形成された熱溶融性樹脂層とから構成さ
れ、この模様形状部が低温域で波長8ミクロンを中心と
する遠赤外線を放射する白磁性セラミックスと、多孔性
セラミック及び金属塩からなる消臭剤10〜30重量%
と、更に転写時に微細な多孔を生じる発泡剤10〜15
重量%とを含有させたインキ材料にて所望の図柄又は模
様を描くことで形成されていることを特徴とする。
【0011】更に、本発明の保温消臭転写紙は、転写基
材表面に離型処理剤コート層、転写表面皮膜強化樹脂コ
ート層及び印刷適性処理コート層を重層的に形成してな
る基板シートと、この基板シートの前記印刷適性処理コ
ート層表面に形成された模様形状部と、その上に全面に
形成され、透明樹脂中に多孔性セラミックス及び金属塩
からなる消臭剤10〜30重量%を含有させた消臭剤含
有透明樹脂層と、そして更にその上に形成された熱溶融
性樹脂層とから構成され、前記模様形状部が低温域で波
長8ミクロンを中心とする遠赤外線を放射する白磁性セ
ラミックスと、多孔性セラミックス及び金属塩からなる
消臭剤10〜30重量%と、更に転写時に微細な多孔を
生じる発泡剤10〜15重量%とを含有させたインキ材
料にて所望の図柄又は模様を描くことで形成されている
ことを特徴とする。
材表面に離型処理剤コート層、転写表面皮膜強化樹脂コ
ート層及び印刷適性処理コート層を重層的に形成してな
る基板シートと、この基板シートの前記印刷適性処理コ
ート層表面に形成された模様形状部と、その上に全面に
形成され、透明樹脂中に多孔性セラミックス及び金属塩
からなる消臭剤10〜30重量%を含有させた消臭剤含
有透明樹脂層と、そして更にその上に形成された熱溶融
性樹脂層とから構成され、前記模様形状部が低温域で波
長8ミクロンを中心とする遠赤外線を放射する白磁性セ
ラミックスと、多孔性セラミックス及び金属塩からなる
消臭剤10〜30重量%と、更に転写時に微細な多孔を
生じる発泡剤10〜15重量%とを含有させたインキ材
料にて所望の図柄又は模様を描くことで形成されている
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】本考案の保温消臭転写紙によると、模様層は低
温域で波長8ミクロンを中心とする遠赤外線を放射する
白磁性セラミックスと、多孔性セラミックス及び金属塩
からなる消臭剤10〜30重量%と、更に転写時に微細
な多孔を生じる発泡剤10〜15重量%とを含有させた
インキ材料にて形成され、これがスポーツウエア等に転
写されてその部分にて発熱及び消臭作用を発揮する。
温域で波長8ミクロンを中心とする遠赤外線を放射する
白磁性セラミックスと、多孔性セラミックス及び金属塩
からなる消臭剤10〜30重量%と、更に転写時に微細
な多孔を生じる発泡剤10〜15重量%とを含有させた
インキ材料にて形成され、これがスポーツウエア等に転
写されてその部分にて発熱及び消臭作用を発揮する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の保温消臭転写紙を図に示され
る実施例について更に詳細に説明する。図1には本発明
の一実施例に係る保温消臭転写紙が示されている。図1
において、10は紙又はポリエステルフィルム等からな
る転写基材であり、その一面に離型処理剤コート層11
が形成され、更にその上に転写表面皮膜強化樹脂コート
層12、そして印刷適性処理コート層13が重層的に形
成され、これにより基板シート14が形成される。
る実施例について更に詳細に説明する。図1には本発明
の一実施例に係る保温消臭転写紙が示されている。図1
において、10は紙又はポリエステルフィルム等からな
る転写基材であり、その一面に離型処理剤コート層11
が形成され、更にその上に転写表面皮膜強化樹脂コート
層12、そして印刷適性処理コート層13が重層的に形
成され、これにより基板シート14が形成される。
【0014】印刷適性処理コート層13上には後述する
インキ材料によって図柄又は模様即ち模様形状部15が
形成される。そして、この模様形状部15の上には熱溶
融ホットメルト樹脂粒16が散布付着され、これにより
保温消臭転写紙20が構成されている。
インキ材料によって図柄又は模様即ち模様形状部15が
形成される。そして、この模様形状部15の上には熱溶
融ホットメルト樹脂粒16が散布付着され、これにより
保温消臭転写紙20が構成されている。
【0015】図柄又は模様即ち模様形状部15を形成す
るインキ材料は、セラミックス遠赤外線放射インキに消
臭剤を10〜30重量%を混入したものを用いる。より
具体的には、セラミックス遠赤外線放射インキは、前述
のように主として冬期を使用時期としていることから、
低温域にて波長8ミクロンを中心とする遠赤外線を放射
する白磁性セラミックスを含むものである。
るインキ材料は、セラミックス遠赤外線放射インキに消
臭剤を10〜30重量%を混入したものを用いる。より
具体的には、セラミックス遠赤外線放射インキは、前述
のように主として冬期を使用時期としていることから、
低温域にて波長8ミクロンを中心とする遠赤外線を放射
する白磁性セラミックスを含むものである。
【0016】この波長8ミクロンを中心とする電磁波放
射は、人体を温めるために一般に最も吸収され易いもの
で最適である。実際には、商品の名称として遠赤外線放
射インキ(帝国インキ製造(株)製)などが使用し得
る。
射は、人体を温めるために一般に最も吸収され易いもの
で最適である。実際には、商品の名称として遠赤外線放
射インキ(帝国インキ製造(株)製)などが使用し得
る。
【0017】このセラミックス遠赤外線放射インキに
は、前述したように消臭剤を10〜30重量%の割合で
混入させて用いるが、実際に使用した消臭剤は、多孔性
セラミックス及び金属塩から主としてなるもので、商品
名ザオバセット(大和化学工業(株)製)であった。こ
の場合、この消臭剤の中で、一方のザオバセットの消臭
素材の空間構造に物理的に臭気が吸着され、更に他のザ
オバセットのアルデヒド基を持つ天然高分子物質による
化学的消臭と幅広い臭気に対する消臭効果を示した。
は、前述したように消臭剤を10〜30重量%の割合で
混入させて用いるが、実際に使用した消臭剤は、多孔性
セラミックス及び金属塩から主としてなるもので、商品
名ザオバセット(大和化学工業(株)製)であった。こ
の場合、この消臭剤の中で、一方のザオバセットの消臭
素材の空間構造に物理的に臭気が吸着され、更に他のザ
オバセットのアルデヒド基を持つ天然高分子物質による
化学的消臭と幅広い臭気に対する消臭効果を示した。
【0018】最も一般的な硫化水素、メルカプタンに優
れた消臭製があり、更に活性炭の弱点であるアンモニ
ア、トリメチルアミンに良好な成績を示した。更に、タ
バコの臭いにも消臭性を示し、インテリアに対する使用
目的にも適する。但し、吸着した臭気を累積すると素材
自信に悪臭が残ることがあり、交換が必要となる。
れた消臭製があり、更に活性炭の弱点であるアンモニ
ア、トリメチルアミンに良好な成績を示した。更に、タ
バコの臭いにも消臭性を示し、インテリアに対する使用
目的にも適する。但し、吸着した臭気を累積すると素材
自信に悪臭が残ることがあり、交換が必要となる。
【0019】タバコの臭気は非常に沢山の臭いの集合体
なので前記の外に活性炭等、何種類もの消臭剤の組み合
わせが良好となることがある。発泡剤は、10〜15重
量%を混入し、転写時に微細多孔層を形成するように1
15℃/30sec にて発泡するものを使用した。
なので前記の外に活性炭等、何種類もの消臭剤の組み合
わせが良好となることがある。発泡剤は、10〜15重
量%を混入し、転写時に微細多孔層を形成するように1
15℃/30sec にて発泡するものを使用した。
【0020】次に、図2に示される他の実施例について
説明する。この例においては、前記実施例と同様に転写
基材10の表面に離型処理剤コート層11、転写表面皮
膜強化樹脂コート層12、及び印刷適性処理コート層1
3を重層的に配置してなる基板シート14を含み、この
基板シート14における印刷適性処理コート層13上
に、必要に応じて着色等を施した前述の遠赤外線放射性
インキ材料により模様図柄(模様形状部22A)を形成
し、その上に全面に透明樹脂中に10〜30重量%の上
述の消臭剤を含有させた消臭剤含有透明樹脂層22B、
そして更にその表面に熱溶融ホットメルト樹脂層16を
形成したものである。
説明する。この例においては、前記実施例と同様に転写
基材10の表面に離型処理剤コート層11、転写表面皮
膜強化樹脂コート層12、及び印刷適性処理コート層1
3を重層的に配置してなる基板シート14を含み、この
基板シート14における印刷適性処理コート層13上
に、必要に応じて着色等を施した前述の遠赤外線放射性
インキ材料により模様図柄(模様形状部22A)を形成
し、その上に全面に透明樹脂中に10〜30重量%の上
述の消臭剤を含有させた消臭剤含有透明樹脂層22B、
そして更にその表面に熱溶融ホットメルト樹脂層16を
形成したものである。
【0021】以上の2つの実施例による転写紙20に関
し、通常、前述の従来例で説明したと同様に転写紙20
は、消臭性及び保温性を高めようとする被転写材に対し
て、熱溶融ホットメルト樹脂層16の面を当接し、アイ
ロン等を当てて加熱し、前述の遠赤外線放射性インキ材
料で形成された模様形状部15又は22Aを被転写材側
に転写して使用するものである。その際、離型処理剤コ
ート層11上から剥離した転写表面皮膜強化樹脂コート
層12が転写物の表面保護を強化することになる。
し、通常、前述の従来例で説明したと同様に転写紙20
は、消臭性及び保温性を高めようとする被転写材に対し
て、熱溶融ホットメルト樹脂層16の面を当接し、アイ
ロン等を当てて加熱し、前述の遠赤外線放射性インキ材
料で形成された模様形状部15又は22Aを被転写材側
に転写して使用するものである。その際、離型処理剤コ
ート層11上から剥離した転写表面皮膜強化樹脂コート
層12が転写物の表面保護を強化することになる。
【0022】また、これらの実施例の保温消臭転写紙2
0では、インキ材料を構成する材料として発泡剤を混入
してあるため、これが熱転写時に発泡して微細な多孔の
模様層を形成し、この結果脱臭効果並びに洗濯による機
能回復性を特に向上させることになる。
0では、インキ材料を構成する材料として発泡剤を混入
してあるため、これが熱転写時に発泡して微細な多孔の
模様層を形成し、この結果脱臭効果並びに洗濯による機
能回復性を特に向上させることになる。
【0023】なお、本発明に係る保温消臭転写紙の適用
対象としては、冬期着用の各種ウエア、寝装具、スポー
ツウエア、靴下、肌着類、更にインテリヤ等が含まれる
が、特に多量に発汗を伴って使用されるスポーツウエア
及び靴下等に好適である。
対象としては、冬期着用の各種ウエア、寝装具、スポー
ツウエア、靴下、肌着類、更にインテリヤ等が含まれる
が、特に多量に発汗を伴って使用されるスポーツウエア
及び靴下等に好適である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の保温消臭
転写紙によれば、基板シートの構成要素として離型処理
剤コート層上に剥離可能な転写表面皮膜強化樹脂コート
層を予め形成したことから、転写物の表面保護を強化す
ることができると共に耐洗濯性並びに洗濯による機能回
復性を向上させることができる。
転写紙によれば、基板シートの構成要素として離型処理
剤コート層上に剥離可能な転写表面皮膜強化樹脂コート
層を予め形成したことから、転写物の表面保護を強化す
ることができると共に耐洗濯性並びに洗濯による機能回
復性を向上させることができる。
【0025】また、本発明の保温消臭転写紙によれば、
模様形状部が、低温域で波長8ミクロンを中心とする遠
赤外線を放射する白磁性セラミックスと、多孔性セラミ
ックス及び金属塩からなる消臭剤と、更に微細な多孔層
を形成する発泡剤とを含有させたインキ材料にて形成さ
れ、熱転写時に発泡剤を発泡させて転写模様を形成する
ようにしたことから、微細な多孔層模様が形成され、こ
れにより従来に比べて消臭剤による脱臭効果が格段に向
上すると共に極めて迅速に機能を回復させることができ
る。
模様形状部が、低温域で波長8ミクロンを中心とする遠
赤外線を放射する白磁性セラミックスと、多孔性セラミ
ックス及び金属塩からなる消臭剤と、更に微細な多孔層
を形成する発泡剤とを含有させたインキ材料にて形成さ
れ、熱転写時に発泡剤を発泡させて転写模様を形成する
ようにしたことから、微細な多孔層模様が形成され、こ
れにより従来に比べて消臭剤による脱臭効果が格段に向
上すると共に極めて迅速に機能を回復させることができ
る。
【図1】本発明の一実施例に係る保温消臭転写紙を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る保温消臭転写紙を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】従来の転写紙を示す断面図である。
【図4】図3に示された従来の転写紙の使用状態を示す
断面図である。
断面図である。
10 転写基材 11 離型処理剤コート層 12 転写表面皮膜強化樹脂コート層 13 印刷適性処理コート層 14 基板シート 15 模様形状部 16 熱溶融ホットメルト樹脂層 22A 着色模様形状部 22B 消臭剤含有透明樹脂層
Claims (2)
- 【請求項1】 転写基材表面に離型処理剤コート層、転
写表面皮膜強化樹脂コート層及び印刷適性処理コート層
を重層的に形成してなる基板シートと、この基板シート
の前記印刷適性処理コート層表面に形成された模様形状
部と、この模様形状部上に形成された熱溶融性樹脂層と
から構成され、 この模様形状部が低温域で波長8ミクロンを中心とする
遠赤外線を放射する白磁性セラミックスと、多孔性セラ
ミックス及び金属塩からなる消臭剤10〜30重量%
と、更に転写時に微細な多孔を生じる発泡剤10〜15
重量%とを含有させたインキ材料にて所望の図柄又は模
様を描くことで形成されてなる保温消臭転写紙。 - 【請求項2】 転写基材表面に離型処理剤コート層、転
写表面皮膜強化樹脂コート層及び印刷適性処理コート層
を重層的に形成してなる基板シートと、この基板シート
の前記印刷適性処理コート層表面に形成された模様形状
部と、その上に全面に形成され、透明樹脂中に多孔性セ
ラミックス及び金属塩からなる消臭剤10〜30重量%
を含有させた消臭剤含有透明樹脂層と、そして更にその
上に形成された熱溶融性樹脂層とから構成され、 前記模様形状部が低温域で波長8ミクロンを中心とする
遠赤外線を放射する白磁性セラミックスと、多孔性セラ
ミックス及び金属塩からなる消臭剤10〜30重量%
と、更に転写時に微細な多孔を生じる発泡剤10〜15
重量%とを含有させたインキ材料にて所望の図柄又は模
様を描くことで形成されてなる保温消臭転写紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5252436A JPH0781228A (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 保温消臭転写紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5252436A JPH0781228A (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 保温消臭転写紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0781228A true JPH0781228A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=17237353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5252436A Pending JPH0781228A (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 保温消臭転写紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0781228A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100315950B1 (ko) * | 1999-12-15 | 2001-12-24 | 김규환 | 라벨용 열전사지의 제조방법 및 그 제조방법에 의하여제조된 라벨용 열전사지 |
US7383705B2 (en) | 2004-12-28 | 2008-06-10 | Shima Seiki Manufacturing Limited | Method of knitting tubular knitted fabric |
DE102015010093A1 (de) | 2014-08-08 | 2016-02-11 | SHIMA SEIKl MFG., LTD. | Verfahren zum Stricken von Fussbekleidung |
-
1993
- 1993-09-14 JP JP5252436A patent/JPH0781228A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100315950B1 (ko) * | 1999-12-15 | 2001-12-24 | 김규환 | 라벨용 열전사지의 제조방법 및 그 제조방법에 의하여제조된 라벨용 열전사지 |
US7383705B2 (en) | 2004-12-28 | 2008-06-10 | Shima Seiki Manufacturing Limited | Method of knitting tubular knitted fabric |
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