JPH02142568A - 放香物品の生成方法と、その方法に用いる放香素材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、放香する繊維生地や放香する合成樹脂物品、
或は、放香するガラス・木材物品等の放香諸物品の生成
方法と、その生成方法に使用する放香素材に関するもの
である。

「従来の技術」 最近、花や木の香りの芳香を出す芳香物品として、花や
木の香りをマイクロカプセルに包み込み。

そのマイクロカプセルを繊維生地に織り込んだ「ふとん
」　「タオルケット」　「シーツ」が、花や木の香りの
する寝装品として公開されている。

「発明が解決しようとする課題」 以上の従来の放香物品は、香りを包み込んだマイクロカ
プセルが放香源となり、シーツ等の使用時の摩擦や折り
曲げたときのストレスで、そのマイクロカプセルの皮を
破り、内蔵した香りを放散させる構造のため、個々のマ
イクロカプセルの放香が一気になされて長続きしないと
共に、使用状態によって放香が過多過少になる傾向が避
けられない等、の放香性能上の難点があり、さらに、使
用状態や洗濯によって、そのマイクロカプセルが脱落す
るので１例えば前記の寝装品は、−気放香や脱落によっ
て、洗濯４〜５回位で放香が無くなるものとされている
。

本発明は、以上の従来技術の難点を解消する放香物品の
生成方法と、その方法に用いる放香素材を提供するのが
目的である。

「課題を解決するための手段」 以上の技術課題を解決する本発明は、以下の要旨によっ
て構成されている。即ち。

「結晶間空隙を有し、かつ、所要の香料を含浸付着させ
たセラミックス粉等の結晶質物質の微粒子群を、連続気
泡発泡性樹脂に混入して密に埋め込んだ発泡性樹脂つき
微粒子群を放香素材となし、該放香素材を印刷材として
物品に任意の印刷を施し、しかるのち、該発泡性樹脂を
発泡処理して放香部となすことを主成分とする、放香物
品の生成方法」の第一発明と。

［結晶間空隙を有し、かつ、所要の香料を含浸付着した
セラミックス粉等の結晶質物質の微粒子群を、連続気泡
発泡性樹脂に混入して密に埋め込んだ発泡性樹脂つき微
粒子群からなることを特徴とし、前記第一発明の生成方
法に使用する放香素材」の第二発明からなっている。

詳しくは、前記第二発明の放香素材は、セラミックス材
料のシリカ粉アルミナ粉または活性炭粒・珊瑚粉等のよ
うに、結晶間空隙を有する結晶質物質の５ミクロン〜２
８ミクロン等のサイズの微粒子が核となっており、その
微粒子群は、例えば香料に浸漬して撹拌され（約１時間
）、所要の香料が微粒子群のそれぞれの結晶間空隙に浸
入含浸されると共に、表面に付着された香料つき微粒子
となっている。そして、その香料つき微粒子群をウレタ
ン等の連続気泡発泡性樹脂液に投入して撹拌し、該発泡
性樹脂に密に混入した液状の発泡性樹脂つき微粒子群に
よって構成されている。

そして、以上の放香素材を用いて前記第一発明の放香物
品の生成が以下のようになされる。即ち、液状の前記の
放香素材を印刷材として用い、放香加工すべき紙類や織
物類、または編物類・不織布等、或は金属類・陶磁器類
・ガラス類等からなる任意の物品の任意の場所に、任意
の模様や図形・文字を描いて通常手段によって印刷する
。しかるのち、その印刷部分を加熱して印刷された該放
香素材の微粒子群を埋め込んだ樹脂を発泡処理し。

発泡によって生じた連続気泡を通路として、微粒子群に
含浸付着している香料を、外気に緩やかに放散する物品
表面の放香部となすのが特徴である。

以上のように１本発明の放香物品の生成方法は「連続気
泡発泡性の樹脂で包み込んだ香料つき微粒子群」を印刷
材として用い、布地等の放香加工すべき物品に、任意に
印刷処理することを要旨とするので、放香加工の対象と
なる被加工物は、前記例示のとおり印刷可能物すべてが
対象である。

そして、印刷加工されるそれ等の物品形状は、布状やフ
ィルム状の他、各種各様の立体形状であっても良く、さ
らに、それ等の表面に施される印刷内容は、前記の文字
・図形を初め全面印刷等自在であり、それぞれの物品特
性に応じて全面放香や部分放香、または模様放香、文字
放香を採択したす、さらに、前記の連続気泡発泡性樹脂
を任意色に着色し１色彩印刷の放香部となすことも自在
である。

「作用」 以上の構成からなる本発明の放香素材は、セラミックス
粉等の結晶間空隙を有する結晶質物質の微粒子に、香料
が含浸付着され、さらに、その上から層をなす連続気泡
発泡性樹脂によって包み込まれた構造を有し、その放香
素材を印刷材として諸物品の表面に印刷を施し、最後に
該微粒子を包み込んだ発泡性樹脂を発泡処理して物品の
放香部となすので、それ等微粒子群の香料が外層の連続
気泡を通路として徐々に放散され、物品の表面から所要
の香りを緩やかに連続放散する特有作用がある。そして
、その放散作用が自己の構造に基づく自刃作用であり、
前記の従来技術のように使用時の摩擦力に頼る他力作用
でないので、放香が一気にされて早期に終了したり、放
香が過多過少のムラを生ずることなく、安定した放香を
永続することができる。

さらに、前記の放香素材を対象物品に印刷する手段から
なるので、使用時の摩擦や洗濯によって脱落することが
少なく、その上、樹脂発泡度の調整によって、物品特性
にマツチングした好ましい放香性能に調整できる利点が
ある。

「実施例」 以下、実施例を引用して説明する。本発明一実施例を示
す第１図を参照して１図は下着またはシーツ等に用いる
織物生地を放香生地に生成した実施例が示してあり、所
要の香料を含浸付着させたセラミックス材料粉（アルミ
ナ系）の微粒子３を連続気泡発泡性樹脂４に密に埋め込
んだ放香素材２が、生地１の上に大曲斑点状に印刷配列
され、発泡性樹脂４が発泡されて放香生地に生成されて
いる。

この実施例の放香生地を用いた下着は、着用中に芳香が
緩やかに放散されると共に、九０斑点をなす放香部が、
連続気泡の発泡層を有するので、ソフトで肌ざわり感触
が良く、従来の下着感を脱皮する斬新な着用フィーリン
グが得られると共に、放香作用も安定して永続きし、２
０回の洗濯後も芳香感が維持され、優れた放香性能を有
することが確認された。

「発明の効果」 以上の説明のとおり、本発明の放香物品の生成方法と、
それに用いる放香素材は、良好な放香を安定維持する優
れた放香性能を有し、その上、多種多様な形状材質の各
種物品に放香加工することができる優れた実用性を有し
、広く一般諸物品の価値向上や放香物品の新規開発を促
進し、物品使用者の便宜向上を図る等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図二本発明−実施例で生成した下着用の放香生地を
示し、（Ａ）はその正面図、（Ｂ）は（Ａ）の部分断面
拡大図 符号、１：生地、２：放香素材、３：微粒子、４：発泡
性樹脂

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）結晶間空隙を有し、かつ、所要の香料を含浸付着
   させたセラミックス粉等の結晶質物質の微粒子群を、連
   続気泡発泡性樹脂に混入して密に埋め込んだ発泡性樹脂
   つき微粒子群を放香素材となし、該放香素材を印刷材と
   して物品に任意の印刷を施し、しかるのち、該発泡性樹
   脂を発泡処理して放香部となすことを特徴とする放香物
   品の生成方法。
2. （２）結晶間空隙を有し、かつ、所要の香料を含浸付着
   させたセラミックス粉等の結晶質物質の微粒子群を、連
   続気泡発泡性樹脂に混入して密に埋め込んだ発泡性樹脂
   つき微粒子群を主成分とする、特許請求の範囲第（１）
   項記載の放香物品の生成方法に用いる放香素材。