JP2001234200A - 芳香性皮革又は芳香性皮革状物の製造方法 - Google Patents

芳香性皮革又は芳香性皮革状物の製造方法

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JP2001234200A
JP2001234200A JP2000046671A JP2000046671A JP2001234200A JP 2001234200 A JP2001234200 A JP 2001234200A JP 2000046671 A JP2000046671 A JP 2000046671A JP 2000046671 A JP2000046671 A JP 2000046671A JP 2001234200 A JP2001234200 A JP 2001234200A
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fragrance
aromatic
microcapsules
air permeability
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Tomohiro Namura
友博 名村
Hideo Kitabayashi
英雄 北林
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NURSE HOUKOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分なる芳香性が比較的長期間、確実に得ら
れる芳香性皮革又は芳香性皮革状物の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 天然皮革又は人工皮革類似物よりなる生
地1の表面に、マイクロカプセル2内に芳香剤3を収納
したものを、乾燥すると通気性を有するバインダ剤4と
を混合して、スプレー塗布することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香性を有する天
然皮革又は芳香性を有する人工の皮革類似物の製造法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、天然皮革は特有の臭いを有し、こ
の臭いは万人に好まれるものではない。そこで、従来よ
り、この天然皮革又は人工皮革類似物に芳香性を付与す
る提案がなされている。また、最近は、アロマテラピー
と称し、香料の薬理的作用(香りによって脳を刺激し
て、心理的安らぎを与えたり、人間が元来有している自
然治癒力・自己回復力を高めるとされる。)が注目さ
れ、身近な持ち物に芳香性を付与する提案が種々なされ
ている。
【0003】従来のこの種の提案の一つとしての、平成
1年特許出願公開第185256号は、芳香物質を内包
するマイクロカプセルを含有したポリウレタンエラスト
マーの有機溶剤溶液を塗布して、銀面内部或は基体内に
該マイクロカプセルを含有させるようになしたものであ
る。
【0004】しかし、上記従来の製法は、芳香性が短時
間で消失したり、逆に、芳香性は長持ちするが香りが薄
く皮革自体の臭いをマスキングできないことがあるとい
う問題点を有している。また、この従来法は塗布法を採
用しているので、皮革組織が粗であるとマイクロカプセ
ルを生地材内に含有させ易いが、硬質で組織が密な天然
皮革等には充分な量の芳香物質(芳香剤)を含有させる
ことができないという問題点を有している。ちなみに、
芳香性を強くするために上記塗布層を厚くしたところ、
強い芳香は得られず、かえって芳香性は弱まる傾向を呈
した。
【0005】次に、従来法の一つである、平成10年特
許出願公開第130700号は、上記問題点を解決すべ
く、ハーブ香料を内包した多孔質マイクロカプセルを皮
革のコラーゲン繊維の組織間に侵入分散させるようにな
している。
【0006】この方法は、理論的には優れた方法で、実
施が期待できるが、現状ではマイクロカプセルに本発明
法に使用する適した強度のものが得られず、本発明法を
追試した結果では、ランドセルの生地を構成するよう
な、比較的硬質で密な組織の天然皮革及びその類似物で
は、マイクロカプセルの多くが製品化の段階(皮革をプ
レス加工したりする際の外力の付与段階等)で破壊され
芳香性を長期間保つことができないという問題点を有し
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記問題点に鑑みなされたもので、充分なる芳香性が比較
的長期間、確実に得られる芳香性皮革又は芳香性皮革状
物の製造方法を提供することを課題としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明法は、天然皮革又は人工皮革類似物よりなる
生地1の表面に、マイクロカプセル2内に芳香剤3を収
納したものを、乾燥すると通気性を有するバインダ剤4
と混合して、スプレー塗布することを特徴とする技術的
手段を講じたものである。
【0009】それ故、本発明法は、常法で天然皮革又は
人工皮革類似物を、一応の仕上げを施した後に、マイク
ロカプセルを塗着できるので、該マイクロカプセルの破
損を最小限に抑止する作用を呈するものである。
【0010】また、本発明法は芳香剤3を内包(収納)
したマイクロカプセル2と、乾燥固化した際に通気性を
有するバインダ剤4とを混合したものを塗布しているの
で、各マイクロカプセルが破壊すると芳香剤が放散され
る作用を呈するものである。
【0011】なお、本発明はスプレー塗布手段を採用し
たので、バインダ剤4が乾燥・固化した際に通気性が確
保できる作用を呈するものである。通気性を有するバイ
ンダ剤4としては後記するが、これらも、生地と接動す
る溝付き回転ローラで塗布するロール塗装や、落下する
塗料液を横切って生地を通過させるカーテン塗装では、
通気性が得られないか、通気性が非常に小さくなること
が経験上知られている。
【0012】次に、請求項2の発明は、天然皮革又は人
工皮革類似物よりなる生地1の表面に、マイクロカプセ
ル2に芳香剤3収納したものを、乾燥すると通気性を有
するバインダ剤4と着色剤とを混合して、スプレー塗布
と乾燥とを複数回繰り返すことを特徴とする技術的手段
を講じたものである。
【0013】それ故、本発明は請求項1の作用に加え、
スプレー塗布と乾燥とを複数回繰り返すことで、塗装膜
を厚くできる作用とマイクロカプセルの総量を増加させ
ることができる作用を呈するのは無論であるが、さら
に、薄い塗布と乾燥を繰り返すことで通気性が有効に確
保できる作用を呈するものである。
【0014】また、本発明は着色剤を混入してあるの
で、着色仕上げも同時に行える作用を呈するものであ
る。
【0015】次に、請求項3の発明は、天然皮革又は人
工皮革類似物よりなる生地1の表面に、芳香剤3を内包
したマイクロカプセル2と、乾燥固化した際に該マイク
ロカプセル2の全体を埋入したり外面全面を被包しない
量のバインダ剤4とを混合したものを、上記生地1の表
面上にスプレー塗布によってごく薄く塗布した後、乾燥
して再度この吹きつけ塗布を数回繰り返すようになした
ことを特徴とする技術的手段を講じたものである。
【0016】本発明は、マイクロカプセル2と、該マイ
クロカプセル2の全体を埋入したり外面全面を被包しな
い量のバインダ剤4とを混合したものを、上記生地材1
の銀面上にスプレー塗布しているので、バインダ剤4は
マイクロカプセル2,2,2・・・の接触又は近接部の
みを図2に示すように結合し、全体として多孔質状態の
層となる作用を呈する。尤も、バインダ剤4の量を上記
のように調整しても、吹きつけ量が多い(層を厚く吹き
付けると)と、バインダ剤4の絶対量が多くなり、一部
は自重等で下方に移動しやすくなって、ある部位では、
間隙を有した(間隙を残しての)マイクロカプセル2,
2,2・・・の結合ができなくなるが、薄く何度かに分
けて、吹き付けと乾燥とを繰り返すことで、乾燥固化し
バインダ剤4が多孔質状(図では、横方向に並ぶマイク
ロカプセル2,2,2・・・の隣り合うものどうしの間
が、バインダ剤4で埋め尽くされたように表現されてい
るが、マイクロカプセル球体よりなるマイクロカプセル
2,2,2・・・の最も近接した部位のみにバインダ剤
4が付着するもので、立体的にみると各マイクロカプセ
ル2,2,2・・・の外面の多くにはバインダ剤4は付
着していないので、図2の間隙H,H,H・・・は各マ
イクロカプセル2の外面に沿って複雑に曲がった通路で
連通している。)となり、崩壊等してマイクロカプセル
2より出た芳香剤3が大気中に放散される作用を呈する
ものである。
【0017】次に、請求項4の発明法は、天然皮革又は
人工皮革類似物よりなる生地1の表面に、マイクロカプ
セル2に芳香剤3を収納したものを、乾燥すると通気性
を有するバインダ剤4と着色剤とを混合して、スプレー
塗布と乾燥とを複数回繰り返し、さらにその上面に、着
色剤を混入していて、かつ、乾燥すると通気性を有する
トップコート塗装層5をスプレー塗布するようになした
ことを特徴とする技術的手段を講じたものである。
【0018】それ故、本発明は上記「請求項2」の作用
に加えて、トップコート層を設けたので、表面の強度改
善、艶等の性状改変作用が得られ、さらに、該トップコ
ート層で芳香剤の放出量を調整できる作用を呈するもの
である。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例を、添付図面を参照して
説明する。図中1が、天然皮革又は人工皮革類似物から
なる生地である。この生地1は、従来法でなめし等を行
って製品化するもので、特に、天然皮革は、原皮を鞣し
て染色して加脂した後、仕上げ工程として、水絞り・伸
延・乾燥・味付・プレス等の複雑な工程が加えられて製
品化される。これら工程では、通常、プレス等による大
きな外力が加えられたり、高温に加熱されたり、反応力
の大きい化学物質が加えられたりすることがあるので、
本発明ではこれら常法による生地1の製造工程が終了し
たものを使用するようになしている。なお、この生地1
の着色は前もって行っても、本発明実施時に同時に行っ
てもよいものである。
【0020】そして、本発明法は、該生地1の表面に、
マイクロカプセル2内に芳香剤3を収納したものを、乾
燥すると通気性を有するバインダ剤4と混合して、スプ
レー塗布する。
【0021】上記芳香剤3としては、ヒノキオイルやハ
ーブ香料等の天然香料を使用するのが望ましく、特にラ
ベンダ香料等のハーブ香料は天然皮革の消臭に効果的で
あるとの報告例もあり好適である。しかし、ここでの芳
香剤3は、上記のような天然香料のみに限定されるもの
ではなく、人工香料でも無論差し支えなく、さらには、
本発明は皮革の臭いを消臭またはマスキングするのが主
たる目的であるので、消臭剤をも含むものである。
【0022】そして、上記芳香剤3はマイクロカプセル
2内に収納する。この芳香剤3のマイクロカプセル化
は、従来公知な方法が使用できるが(本実施例ではポリ
ウレタン・メラミンをカプセル化剤として使用し、粒子
径が1〜10ミクロン、固形分が20〜40%の乳白色
のエマルジョン状態のものを使用。)、このマイクロカ
プセル2と芳香剤3とは、相互には化学反応しずらいも
のを選定することが望ましいのは無論である。
【0023】なお、上記したマイクロカプセル2は、各
種のものがあり、大別して微小径の球状の容器状壁面を
有してその中に芳香剤を収納したものと、多孔質の球体
内に芳香剤が染みこんだものとがある。そして、この容
器状壁面を有したものは、その壁面に微少通孔を有して
芳香剤が徐々に散気されるものと、壁面が密でこの壁面
が破壊されないと中の芳香剤は密閉されたままのものと
があり、本発明のマイクロカプセル2はマイクロカプセ
ルの壁面が崩壊されて芳香剤3が散気・放散されるタイ
プのもの(最大径10ミクロン程度)を主として利用す
るが、別のタイプのものを使用しても無論よいものであ
る。
【0024】そして、上記マイクロカプセル2は、固化
すると通気性を有するバインダ剤4と混合し生地材1の
表面(銀面と称する)にスプレー塗布によって塗布す
る。本実施例では、バインダ剤4は水溶性ウレタンと水
とを等量混合したものを使用した。なお、本発明がスプ
レー塗布を選定したのは、固化すると通気性を有するバ
インダ剤4とは、必ずしもどのような条件でも通気性を
有するものは存在せず、塗布方法との関連で通気性が確
保できるものである。そこで、自動吹きつけ塗布装置を
使用すると、極微量な均一の塗布ができ、この状態では
バインダ剤4は固化した場合に通気性を有するものであ
ることが実施によって確認され、また、数回繰り返し塗
布しても通気性は損なわれないものであった。
【0025】なお、アクリル-酢酸ビニール系、スチレ
ン-ブタジエン系、ブタジエン-メタクリレート系、塩化
ビニリデン系、タンパク質系、硝化綿係のバインダを使
用してもスプレー塗布では通気性が確保できた。また、
一度に層を厚くスプレーすると通気性が低下するが、こ
の場合、発泡剤を混入して、乾燥時に減圧するか加熱し
て、細かい気泡を破裂させることで通気性の低下を補っ
てもよい。さらに、通気性のあるバインダーとしては繊
維質を含んだバインダーが適しており、W/O型硝化綿
系エマルジョンのバインダがよいとされている。
【0026】したがって、本発明法によって得られた皮
革又は皮革状の生地は、使用するとマイクロカプセル2
が崩壊して芳香剤3が放散されて芳香が得られるもので
あり、皮革特有の臭いがマスキングされるものである。
なお、芳香は婦人又は児童には心地よい心理状態を惹起
させ、この種の生地を、婦人用の被服やバックに使用し
たり、ランドセルに使用することで、広く受け入れられ
るものであると思われる。 なお、該マイクロカプセル
2aの種類を選定すれば外力が加わらなくても芳香を徐
々に放散する芳香性皮革又は芳香性皮革状物を提供でき
るものである。
【0027】次に、請求項2の発明は、天然皮革又は人
工皮革類似物よりなる生地1の表面に、マイクロカプセ
ル2に芳香剤3を収納したものを、乾燥すると通気性を
有するバインダ剤4と着色剤とを混合して、スプレー塗
布と乾燥とを複数回繰り返すことを特徴とするものであ
る。すなわち、本発明は請求項1の発明の構成に加え、
着色剤を混入したものである。通常、皮革の仕上げには
着色が行われるもので、所望の色調に着色する際にマイ
クロカプセル2を混入しておくと、本発明法の手数がそ
れだけ省略できるものである。なお、スプレー塗布によ
る着色は色ムラを防ぐため、複数回に分けて重ねて吹き
付けられるが、この吹きつけ塗布方法がバインダ剤4の
通気性を阻害しないために有効であることは前記したと
おりである。
【0028】次に、請求項3の発明は、天然皮革又は人
工皮革類似物よりなる生地1の表面に、芳香剤3を内包
したマイクロカプセル2と、乾燥固化した際に該マイク
ロカプセル2の全体を埋入したり外面全面を被包しない
量のバインダ剤4とを混合したものを、上記生地1の表
面上にスプレー塗布によってごく薄く塗布した後、乾燥
して再度この吹きつけ塗布を数回繰り返すようになした
ことを特徴とするものである。
【0029】すなわち、バインダ剤4に通気性を保持さ
せるには、それ自体が通気性を有するものを使用する方
法と、それ自体には通気性がないがバインダとして固化
した際に微細孔を有してマイクロカプセルを連結して通
気性を確保する方法とがある。このバインダの連結形状
による通気性の確保は、不織布の交点連結として知られ
る方法と近似するもので、マイクロカプセル2の近接部
のみにバインダ剤があれば、その他に空隙が生じて通気
性が確保されるものである。
【0030】そこで、本発明は、マイクロカプセル2
と、乾燥固化した際に該マイクロカプセル2の全体を埋
入したり外面全面を被包しない量の水溶性ウレタンバイ
ンダ剤4とを混合したものを使用した。すなわち、従来
のものに比べマイクロカプセルの混合量を数倍混入した
もので、水と水溶性ウレタンバインダ剤4との混合物1
00部(容量比)に対して、マイクロカプセル20部
(固形分)を混入したものを使用した。通常、このよう
な塗布剤は従来法のローラ式で塗布すると、均一に塗布
することが困難であった。
【0031】したがって、本発明は均一塗布に適した吹
きつけ塗布を採用したが、所望量の塗布をしたところで
は、芳香性を長期間永続することができなかった。そこ
で、その理由を鋭意解明したところ。全体としては、マ
イクロカプセル2と、乾燥固化した際に該マイクロカプ
セル2の全体を埋入したり外面全面を被包しない量の水
溶性ウレタンバインダ剤4とを混合してあっても、一度
に大量の吹きつけを行うと、乾燥工程で下層側により多
くの水溶性ウレタンバインダ剤4が移動して下層部では
マイクロカプセル2が固化した水溶性ウレタンバインダ
剤4内に埋入して芳香剤3が密閉されてしまうためであ
ることが判明した。そこで、薄く微量をスプレー塗布し
て乾燥後再度塗布する固定を繰り返したところ、「図
2」に模式的に示したように、層の上位下方向での均一
性が保たれ、下層にあるマイクロカプセル2の壁部も外
気に連通することができたものである。
【0032】次に、請求項4の発明は、天然皮革又は人
工皮革類似物よりなる生地1の表面に、マイクロカプセ
ル2に芳香剤3を収納したものを、乾燥すると通気性を
有するバインダ剤4と着色剤とを混合して、スプレー塗
布と乾燥とを複数回繰り返し、さらにその上面に、着色
剤を混入していて、かつ、乾燥すると通気性を有するト
ップコート塗装層5をスプレー塗布するようになしたこ
とを特徴とするものである。すなわち、本発明は、請求
項2の発明の構成に、トップコート層5を塗布する構成
を加えたものである。
【0033】トップコート層5には、実施例では前記マ
イクロカプセルは混入していないが、これを制限する理
由はなくマイクロカプセル2を混入してもよいが、通常
この種のトップコート層5は、表面保護、補色、表面の
艶等の性状確保が目的であるので、これらの目的にあわ
せて、その材質や、マイクロカプセル2の混入の有無等
を選定すればよい。
【0034】
【発明の効果】それ故、本発明法は、使用すると芳香が
放散される芳香性皮革又は芳香性皮革状物が得られるも
のである。そして、本発明法は、この芳香剤3を包含し
たマイクロカプセル2内に埋入したり、何層にも重ねて
塗布してあるので、芳香性が長期間得られる効果を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法の一実施例により得られた芳香性皮革
の拡大縦断面図である。
【図2】別の実施例により得られた芳香性皮革の拡大縦
断面図である。
【符号の説明】
1 生地材 2 マイクロカプセル 3 芳香剤 4 バインダ剤 5 トップコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F055 AA01 DA20 FA39 GA40 HA17 HA21 4F056 AA01 AA08 CC01 CC41 CC62 DD04 DD44 EE12 FF01 FF09 FF20 GG03 GG04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然皮革又は人工皮革類似物よりなる生
    地1の表面に、マイクロカプセル2内に芳香剤3を収納
    したものを、乾燥すると通気性を有するバインダ剤4と
    混合して、スプレー塗布することを特徴とする芳香性皮
    革又は芳香性皮革状物の製造方法。
  2. 【請求項2】 天然皮革又は人工皮革類似物よりなる生
    地(1)の表面に、マイクロカプセル(2)に芳香剤
    (3)を収納したものを、乾燥すると通気性を有するバ
    インダ剤(4)と着色剤とを混合して、スプレー塗布と
    乾燥とを複数回繰り返すことを特徴とする芳香性皮革又
    は芳香性皮革状物の製造方法。
  3. 【請求項3】 天然皮革又は人工皮革類似物よりなる生
    地(1)の表面に、芳香剤(3)を内包したマイクロカ
    プセル(2)と、乾燥固化した際に該マイクロカプセル
    (2)の全体を埋入したり外面全面を被包しない量のバ
    インダ剤(4)とを混合したものを、上記生地(1)の
    表面上にスプレー塗布によってごく薄く塗布した後、乾
    燥して再度この吹きつけ塗布を数回繰り返すようになし
    たことを特徴とする芳香性皮革又は芳香性皮革状物の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 天然皮革又は人工皮革類似物よりなる生
    地(1)の表面に、マイクロカプセル(2)に芳香剤3
    を収納したものを、乾燥すると通気性を有するバインダ
    剤(4)と着色剤とを混合して、スプレー塗布と乾燥と
    を複数回繰り、さらにその上面に、着色剤を混入してい
    て、かつ、乾燥すると通気性を有するトップコート塗装
    層(5)をスプレー塗布するようになしたことを特徴と
    する芳香性皮革又は芳香性皮革状物の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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