JPH0781004A - 多層包装体 - Google Patents

多層包装体

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JPH0781004A
JPH0781004A JP16758394A JP16758394A JPH0781004A JP H0781004 A JPH0781004 A JP H0781004A JP 16758394 A JP16758394 A JP 16758394A JP 16758394 A JP16758394 A JP 16758394A JP H0781004 A JPH0781004 A JP H0781004A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】透湿度(40℃、90%RH下で測定した値)
が40g/m↑2・day以上の樹脂外層(1)、平均
エチレン含量20〜65モル%のエチレン−ビニルエス
テル共重合体けん化物(A)96〜51重量%、ポリア
ミド(B)および溶解度パラメーターが(B)とは異な
る別種のポリアミド(C)の合計量{(B)と(C)の
合計重量}4〜49重量%からなる組成物層(2)およ
び透湿度(40℃、90%RH下で測定した値)が20
g/m↑2・day以下の樹脂内層(3)を有する多層
包装体。 【効果】本発明の樹脂組成物は、優れた耐熱水性を有
し、さらにレトルト後の保存期間中における水の接触あ
るいは高湿度下で生じた再白化の残存がないか、または
極めて少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レトルト可能用包装材
料であって、ガスバリヤー性および保存中の高湿度下で
生じる再白化からの回復性に優れた透明な多層包装体に
関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−253442にはエチレン−
ビニルエステル共重合体けん化物(EVOH)とポリア
ミドあるいはポリエステル系樹脂をブレンドすることに
よって耐熱水(レトルト)性を向上させることができる
多層包装体について記載されている。しかし、この包装
体はレトルト殺菌後白化が生じ、しばらく放置すると透
明となるが、その後の保存期間中に、水に長期間接触し
た場合、あるいは高湿度下に長期間置かれた場合に再白
化が生じ、その後水を拭き取ったり、高湿度下より取り
出した場合でも白化が完全に回復しないで斑に残存し外
観異常を生じるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたような問題
のため、例えば、小売り店でチルドコーナーでの陳列の
際、結露による水接触で斑白化が生じ、商品価値を損な
うという問題を引き起こすことがあった。しかして本発
明の目的は、水接触あるいは高湿度下での再白化が、水
を拭き取ったり、除湿を実施することによって完全に透
明性が回復し外観異常の生じないガスバリアー性多層包
装体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決する為の手段】上記目的は、透湿度(40
℃、90%RH下で測定した値)が40g/m↑2・d
ay以上の樹脂外層(1)、平均エチレン含量20〜6
5モル%のエチレン−ビニルエステル共重合体けん化物
(A)96〜51重量%、ポリアミド(B)および溶解
度パラメーターが(B)とは異なる別種のポリアミド
(C)の合計量{(B)と(C)の合計重量}4〜49
重量%からなり、かつ下記式(I)、(II)を満足し、
さらに成分(B):成分(C)が95:5〜55:45
の重量比である組成物層(2)および透湿度(40℃、
90%RH下で測定した値)が20g/m↑2・day
以下の樹脂内層(3)を有する多層包装体、特に前記エ
チレン−ビニルエステル共重合体けん化物(A)が、エ
チレン含量20〜60モル%のエチレン−ビニルエステ
ル共重合体けん化物(A−1)、エチレン含量30〜6
5モル%の範囲でかつエチレン含量が樹脂(A−1)よ
り4モル%以上大きいエチレン−ビニルエステル共重合
体けん化物(A−2)からなり、かつ下記式(I)、
(III)を満足し、さらに成分(A−1):成分(A−
2)=98:2〜55:45の重量比である多層包装体
を提供することによって達成される。 0.05≦|Sp(B)−Sp(C)|≦2 (I) 0<|Sp(A)−Sp(B)|−|Sp(A)−Sp(C)| (II) 0<|Sp(A−1)−Sp(B)|−|Sp(A−1)−Sp(C)|(II I) ただし、Sp(A)…成分(A)の溶解度パラメーター Sp(B)…成分(B)の溶解度パラメーター Sp(C)…成分(C)の溶解度パラメーター Sp(A−1)…成分(A−1)の溶解度パラメーター
【0005】また、上記目的は、平均エチレン含量20
〜65モル%のエチレン−ビニルエステル共重合体けん
化物(A)96〜51重量%、ポリアミド(B)および
溶解度パラメーターが(B)とは異なる別種のポリアミ
ド(C)の合計量{(B)と(C)の合計重量}4〜4
9重量%からなり、かつ上記式(I)、(II)を満足
し、さらに成分(B):成分(C)が95:5〜55:
45の重量比、特に前記エチレン−ビニルエステル共重
合体けん化物(A)が、エチレン含量20〜60モル%
のエチレン−ビニルエステル共重合体けん化物(A−
1)、エチレン含量30〜65モル%の範囲でかつエチ
レン含量が樹脂(A−1)より4モル%以上大きいエチ
レン−ビニルエステル共重合体けん化物(A−2)から
なり、かつ上記式(I)、(III)を満足し、さらに成
分(A−1):成分(A−2)=98:2〜55:45
の重量比である組成物層を最外層として、透湿度(40
℃、90%RH下で測定した値)が20g/m↑2・d
ay以下の樹脂内層(3)を有する多層包装体を提供す
ることによって達成される。
【0006】以下、本発明を更に詳しく説明する。本発
明において、EVOH(A)とは、エチレン−ビニルエ
ステル共重合体をけん化したものであれば、任意のもの
を含むものであるが、本発明の目的に適合するものとし
て、特に平均エチレン単位の含有量が20〜65モル
%、好適には20〜45モル%、けん化度が90%以
上、さらには96%以上、とりわけ98モル%以上のも
のが挙げられる。平均エチレン含有量が20モル%未満
では、高湿度時のガスバリアー性が低下し、65モル%
を越えると十分なガスバリアー性が得られない。一方、
けん化度が90モル%未満では、高湿度時のガスバリア
ー性が低下するだけでなく、EVOHの熱安定性が悪化
し、得られる膜面にゲルが発生しやすい。またEVOH
(A)のメルトフローインデックス(MFI)(190
℃、2160g)の値としては、0.1〜100g/1
0分の範囲が例示される(但し、融点が190℃付近あ
るいは越えるものはそれ以上の複数の温度で測定し、片
対数グラフ上で温度を横軸,MFIを縦軸にとり190
℃に外挿した値)。
【0007】本発明中において、EVOH(A)は公知
のものであり、例えば、エチレンとビニルエステルを、
メタノールやt−ブタノールやジメチルスルホキシドな
どの溶剤中で、加圧下で過酸化ベンゾイル、アゾビスイ
ソブチロニトリルなどの重合開始剤を用い公知の方法で
重合させ、続いて酸、またはアルカリ触媒でけん化して
得られる物である。脂肪酸ビニルエステルとしては、酢
酸ビニルエステル、プロピオン酸ビニルエステル、バー
サチック酸ビニルエステル、ピバリン酸ビニルエステル
などがあげられ、芳香族カルボン酸ビニルエステルなど
も使用可能であるが、価格の点から酢酸ビニルエステル
が、またガスバリアー性の点からピバリン酸ビニルエス
テルが好ましい。
【0008】また、EVOH(A)にはさらに少量のプ
ロピレン、イソブテン、4−メチルペンテン−1、ヘキ
セン、オクテン等のα−オレフィン、イタコン酸、メタ
クリル酸、アクリル酸、無水マレイン酸等の不飽和カル
ボン酸、その塩、その部分または完全エステル、そのニ
トリル、そのアミド、その無水物、ビニルトリメトキシ
シラン等のビニルシラン系化合物、不飽和スルホン酸、
その塩、アルキルチオール類等の共重合成分を含んでい
ても差支えない。
【0009】ポリアミド(以下PA)(B)および
(C)としては、ポリカプラミド(ナイロン−6)(S
p値11.6)、ポリ−ω−アミノヘプタン酸(ナイロ
ン−7)(Sp値11.1)、ポリ−ω−アミノノナン
酸(ナイロン−9)(Sp値10.5)、ポリウンデカ
ンアミド(ナイロン−11)(Sp値10.1)、ポリ
ラウリルラクタム(ナイロン−12)(Sp値9.
9)、ポリエチレンジアミンアジパミド(ナイロン−
2,6)(Sp値13.1)、ポリテトラメチレンアジ
パミド(ナイロン−4,6)(Sp値12.2)、ポリ
ヘキサメチレンアジパミド(ナイロン6,6)(Sp値
11.6)、ポリヘキサメチレンドデカンミド(ナイロ
ン−6,12)(Sp値10.7)、ポリオクタメチレ
ンアジパミド(ナイロン−8,6)(Sp値11.
1)、ポリデカメチレンアジパミド(ナイロン−10,
6)(Sp値10.8)、ポリドデカメチレンセバミド
(ナイロン−10,8)(Sp値1056)、あるい
は、カプロラクタム/ラウリルラクタム共重合体(ナイ
ロン−6/12)(Sp値11.6〜9.9)、カプロ
ラクタム/ヘキサメチレンジアンモニウムアジペート共
重合体(ナイロン−6/6,6)(Sp値11.6)、
カプロラクタム/ω−アミノノナン酸共重合体(ナイロ
ン−6/9)(Sp値11.6〜10.5)、カプロラ
クタム/ヘキサメチレンジアンモニウムアジペート共重
合体(ナイロン−12/6,6)(Sp値11.6〜
9.9)、ヘキサメチレンジアンモニウムアジペート/
ヘキサメチレンジアンモニウムセバケート共重合体(ナ
イロン−6,6/6,10)(Sp値11.6〜10.
8)、エチレンジアンモニウムアジペート/ヘキサメチ
レンジアンモニウムアジペート共重合体(ナイロン−
2,6/6,6)(Sp値13.1〜11.6)、カプ
ロラクタム/ヘキサメチレンジアンモニウムアジペート
/ヘキサメチレンジアンモニウムセバケート共重合体
(ナイロン−6/6,6/6,10)(Sp値11.6
〜10.8)、ポリヘキサメチレンイソフタルアミド、
ポリヘキサメチレンテレフタルアミド、ヘキサメチレン
イソフタルアミド/テレフタルアミド共重合体などが挙
げられる。
【0010】これらの中で、(B)として好適なものと
しては、ポリカプラミド(ナイロン−6),カプロラク
タム/ラウリルラクタム共重合体(ナイロン−6/1
2)が挙げられる。ナイロン−6/12中のナイロン−
6成分の含有量は特に制限はないが、ナイロン−6成分
が95〜40重量%ものが、好ましい。また、その相対
粘度は2.0〜4.2、より好ましくは2.2〜3.8
の範囲である。ここで言う相対粘度とは一般にナイロン
の評価に使用される方法で測定されたもので、例えば9
0%蟻酸水溶液中で測定する。
【0011】本発明の目的を達成する上で上記式(I)
および(II)を満足することは重要である。ここで溶解
度パラメーター(Sp)値はFedorsの方法(R.
F.Fedors,Poly.Eng.and Sc
i.,14(2),147(1974)などの文献を参
照)によりポリマーの骨格より算出される。
【0012】例えばEVOHのSp(A)値はエチレン
含量により以下の式により算出される。 [{1180×(2×0.32+1×X)+6040×
X}÷{16.1×(2×0.32+1×X)−1.0
×X+13.0×X+8}]↑(1/2) 但しここでXはEVOH中のビニルアルコール含量(モ
ル%) この式によると、例えばエチレン含量27モルのEVO
HのSp(A)値は12.6、エチレン含量32モルの
EVOHのSp(A)値は12.3、エチレン含量44
モルのEVOHのSp値は11.6となる。
【0013】PAも同様に算出可能であるが、高分子骨
格が脂肪族か芳香族かあるいはその種類によって式がか
なり異なり、一般式は繁雑になるため記載を避け、数例
の計算結果を示す。ナイロン−6およびナイロン−6/
6,6共重合物のSp値は、いずれも11.6(エチレ
ン基、アミド基の割合が変化しない)、ナイロン−6/
12(90/10重量%共重合物)のSp値は11.
4、ナイロン−6/12(75/25重量%共重合物)
のSp値は11.1、ナイロン−6/12(50/50
重量%共重合物)のSp値は10.7である。
【0014】(I)および(II)の好適範囲は 0.1≦|Sp(B)−Sp(C)|≦1 (I)´ 0.05≦|Sp(A)−Sp(B)|−|Sp(A)−Sp(C)|(II)´ である。また|Sp(A)−Sp(C)|の好適な範囲
は0〜1.5であり、より好適には0〜1.3である。
また、Sp(A)は11.0〜13.5、好適には1
1.6〜13.0、Sp(B)は10.5〜11.6、
好適には10.7〜11.6、Sp(C)は11.0〜
12.0、好適には11.1〜11.8である。
【0015】これらの中で、(C)として本発明に最も
好適なものとしては、カプロラクタム/ヘキサメチレン
ジアンモニウムアジペート共重合体(ナイロン−6/
6,6)が挙げられる。ナイロン−6成分によりSp値
は変化せず、共重合組成は特に制限はないが、ナイロン
−6成分が99〜40重量%ものが、再白化改良効果が
大きく好ましい。また、その相対粘度は2.0〜4.
2、より好ましくは2.2〜3.8の範囲である。
【0016】これら(B)(C)、とりわけナイロン−
6/12、ナイロン−6/6,6のポリエーテルジアン
ミンやジカルボン酸を添加して高分子鎖中にポリエーテ
ル結合を有するPAとしてもよい。また、ヘキサメチレ
ンジアミンやラウリルアミンやラウリルアミンのような
脂肪族アミンやメタキシレンジアミンやメチルベンジル
アミンのような芳香族アミンを添加して、PA中のカル
ボキシル基の量を減少させたものも好ましい。その場
合、アミノ末端基が8×10↑−↑5等量/g以上で、
カルボキシル末端基が3×10↑−↑5等量/g以下と
すると良い。
【0017】組成物層(2)の組成物の組成比はエチレ
ン含量20〜65モル%のエチレン−ビニルエステル共
重合体けん化物(A)96〜51重量%、ポリアミド
(B)、およびポリアミド(C)の合計量が4〜49重
量%で、かつ成分(B):成分(C)が95:5〜5
5:45の重量比である。好適な組成比は、(A)が9
4〜55重量%、(B)と(C)の合計が6〜45重量
%、さらに好適には(A)が90〜60重量%、(B)
と(C)の合計量が10〜40重量%である。また成分
(B)、成分(C)の好適な組成比は90:10〜6
0:40、さらに好適には80:20〜70:30であ
る。なおここで重量%とは(A)、(B)および(C)
の合計量に対する重量%である。(B)の成分が少ない
と、耐熱水性不良のためレトルトによる白化の残存、デ
ラミネーション、しわなどの外観不良が発生する。逆に
Bが多すぎると、バリヤー性が低下するため好ましくな
い。Cの成分が少ないと再白化の回復が不十分であり、
逆にCが多いと、ブレンド物の熱安定性が大きく低下す
る。
【0018】本発明においては、多層包装体のレトルト
殺菌後における保存期間の中で、水に長期間接触した場
合や高湿度下に長期間置かれた場合に生じた白化を、そ
の後水の拭き取りや、高湿度下より取り出した場合の白
化残存をより完全にするために、さらに、EVOH
(A)として、エチレン含有量20〜60モル%、好ま
しくは20〜45モル%、より好ましくは25〜40モ
ル%、ビニルエステル成分のけん化度90モル%以上、
好ましくは95モル%以上、より好ましくは98モル%
以上のEVOH(A−1)とエチレン含有量30〜65
モル%でかつEVOH(A−1)よりエチレン含有量が
4モル%以上、好ましくは6モル%以上大きく、ビニル
エステル成分のけん化度90モル%以上、好ましくは9
3モル%以上、より好ましくは95モル%以上のEVO
H(A−2)からなり、かつ、成分(A−1):成分
(A−2)=98:2〜55:45の重量比、より好ま
しくは98:2〜60:40、さらには95:5〜6
5:35の重量比よりなる、平均エチレン含量20〜6
5モル%のEVOHがより好ましい。また、本発明の目
的を達成する上では上記式(I)、(III)式を満足す
ることが重要である。
【0019】(I)および(III)の好適範囲は 0.1≦|Sp(B)−Sp(C)|≦1 (I)´ 0.05≦|Sp(A−1)−Sp(B)| −|Sp(A−1)−Sp(C)| (III)´ である。また|Sp(A−1)−Sp(C)|の好適な
範囲は0〜1.5であり、より好適には0〜1.3であ
る。また、Sp(A−1)は11.0〜13.5、好適
には11.6〜13.0、Sp(B)は10.5〜1
1.6、好適には10.7〜11.6、Sp(C)は1
1.0〜12.0、好適には11.1〜11.8であ
る。なおポリアミドを3種以上使用する場合は、量的に
多いポリアミドを(B)および(C)とし、またエチレ
ン含有量の異なるEVOHを3種以上使用する場合は、
規定のエチレン含量を満足するEVOHの中で量的に多
いEVOHを(A−1)、(A−2)とする。
【0020】また、本発明の樹脂組成物には、本発明を
阻害しない範囲で、酸化防止剤、色剤、紫外線吸収剤、
スリップ剤、帯電防止剤、可塑剤、硼酸等の架橋剤、無
機充填剤、無機乾燥剤等の各種添加剤、高吸水性樹脂等
の各種樹脂を配合してもよい。たとえば次のようなもの
が例示される。
【0021】安定剤:ステアリン酸カルシウム、ハイド
ロタルサイト類、の金属塩等。 酸化防止剤:2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、4,4−チ
オビス(6−t−ブチルフェノール)、2,2´−メチ
レン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、オクタデシル−3−(3´,5´−ジ−t−ブチ
ル−4´−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,
4´−チオビス−(6−t−ブチルフェノール)、トリ
ス(2,4−ジ−ターシャルブチルフェニル)ホスファ
イト、ジ(2,4−ジ−ターシャルブチルフェニル)−
ペンタエリスリトール−ジホスファイト、9,10−ジ
ハイドロ−9−オキサ−10ホスファフェナントレンな
どの燐酸エステル系酸化防止剤、ジラウリル−3,3´
チオ−ジ−プロピネートなどのチオエーテル系酸化防止
剤等。
【0022】紫外線吸収剤:エチル−2−シアノ−3,
3´−ジフェニルアクリレート、2−(2´−ヒドロキ
シ−5´−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2´−ヒドロキシ−3´−t−ブチル−5´−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2´−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−オクトキシベンゾフェノン等。
【0023】可塑剤:フタル酸ジメチル、フタル酸ジエ
チル、フタル酸ジオクチル、ワックス、流動パラフィ
ン、燐酸エステル等。
【0024】帯電防止剤:ペンタエリスリットモノステ
アレート、ソルビンモノパルミテート、硫酸化オレイン
酸、ポリエチレンオキシド、カーボンワックス等。 滑剤:エチレンビスステアロイド、ブチルステアレート
等。
【0025】着色剤:カーボンブラック、フタロシアニ
ン、キナクリドン、インドリン、アゾ系顔料、酸化チタ
ン、ベンガラ等。
【0026】充填剤:グラスファイバー、アスベスト、
マイカ、セリサイト、タルク、ガラスフレーク、バラス
トナイト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、モ
ンモリロナイト、ヘクトライト、バイデライト、ノント
ロナイト、サポナイト、ソーコナイト、スチブンサイト
等。
【0027】(A)、(B)および(C)からなる組成
物を得るためのブレンド方法としてはそれぞれの樹脂を
単に混在させる方法(ドライブレンド)や、単軸あるい
は二軸スクリュー押出機(同方向あるいは異方向)、イ
ンテンシブミキサー、連続式インテンシブミキサー等に
よる溶融押出後、冷却下ペレット化する溶融ブレンド法
が用いられる。
【0028】次に本発明において重要な形態のひとつ
は、前記組成物からなる層(2)を中間層とし、外層の
透湿度が40g/m↑2・day以上の樹脂層(1)を
設け、さらに内層に透湿度20g/m↑2・day以下
の樹脂層(3)を設けることである。また他の重要な形
態は、前記組成物からなる層(2)を最外層とし、内層
に前期樹脂層(3)を設けることである。この様な層構
成をとることにより、レトルト後のガスバリヤー性の回
復が速く、回復後のガスバリヤー性は優れたものとな
り、同時にデラミネーション、しわ、部分白化、再白化
の残存といった外観異常を生じないといった特徴を有す
る多層包装体を得ることができる。
【0029】ここで内外層の透湿度は、JIS−Z−0
208に示された方法、すなわち吸湿剤を入れた金属カ
ップに内外層を構成しているフィルムをそれぞれ蓋材と
して取り付け密封し、温度40℃、相対湿度90%RH
中に放置し、重量増加を求め、その増加速度から算出す
る方法が便利である。
【0030】外層に透湿度40(g/m↑2・day)
以上の樹脂層(1)を設ける形態は、バリヤー性の回復
が早く、さらに、レトルト後の透明性の回復が十分であ
るのでより好適である。さらにまた110℃以上の高温
で処理した場合でも外層間の融着ブロッキングが無いの
で好ましい。この場合、透湿度は、100以上の値を示
す樹脂層を使用するのがより好適である。40以下の値
の外層の場合はバリヤー性の回復が遅く保存性能に劣る
だけでなく、レトルト後の透明回復性も十分でない。
【0031】外層に前記樹脂層(1)を設けない場合、
すなわち前記組成物層(2)を最外層とする形態はバリ
ヤー性、透明性の回復が早い。しかし、110℃以上の
高温では表面が僅かに軟化し、重量のあるパウチどうし
が接触した場合に表面が融着しブロッキングが発生する
場合がある。
【0032】この透湿度に影響する要因は樹脂の種類と
その厚みである。外層に好適な樹脂の種類としては、P
A(ナイロン−6、ナイロン−6/6,6、ナイロン−
6/12など)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタ
レートおよびその変性物、ポリブチレンテレフタレート
およびその変性物など)、ポリスチレン系樹脂、ポリス
チレン−ポリブタジエンブロック共重合樹脂、およびポ
リカーボネートであり、これらは単独あるいは複合して
使用できる。しかしながら、レトルトに使用する場合な
ど、用途によっては、耐熱性も考慮にいれる必要があ
る。またドライラミネートでは、無延伸品あるいは二軸
延伸品が選択できる。
【0033】具体的には、市販の二軸延伸ポリアミドフ
ィルム(15μ)や、二軸延伸ポリエステルフィルム
(12μ)は透湿度がそれぞれ、260g/m↑2・d
ay、50g/m↑2・dayであり、外層材として好
ましい。
【0034】透湿度に影響する他の要因は、厚みであ
る。例えばポリプロピレンは20μで透湿度7である
が、この値は厚みに反比例して増加し、2μでは70と
なり本発明の適応範囲となる。しかしながら、後述する
ような一般的な多層化方法のうち製造上の制限を受ける
ものもある。例えば、ドライラミネートでは、単層フィ
ルムの市販品の有無、取扱い上の強度など薄肉化限界が
あったり、製品のそりなどの問題があって、実用化され
ていない。ただし、共押出、共押出ラミネートで上記の
ような薄化が可能であり、EVOH層の外側にポリプロ
ピレン系の樹脂を薄く使用することも可能である。
【0035】内層としては透湿度20g/m↑2・da
y以下の樹脂層(3)を用いることが重要で、このよう
な透湿度を有する内層を使用することにより高度なバリ
ヤー性を有する多層包装体が得られる。これは中間層の
実質湿度が低くなるためである。また、多層包装体とし
ては透湿度が低い方が内容物の水分の減量、あるいは内
容物の吸湿も防止できる。レトルト用途では外層と内層
の透湿度差が大きいほど、レトルト中に組成物が吸湿し
ても保存中に水分が飛散し早くバリヤー性が回復するた
め好ましい。
【0036】内層の透湿度も樹脂の種類と厚みに関係し
ているが、実用的な厚みは20μ以上、さらには40μ
以上が好ましい。
【0037】内層の樹脂の種類としては、耐熱性、熱シ
ール適性から、ポリエチレン(低密度、中密度、高密
度、直鎖状低密度など)、ポリプロピレン(プロピレン
ホモポリマー、プロピレンーエチレンコポリマーなどの
プロピレンコポリマー)、ポリ酢酸ビニル系樹脂、など
が好適であるが、外層に使用した樹脂などとも複合する
ことは可能である。
【0038】本発明では、組成物層(2)の層を形成す
るフィルムを一軸延伸、逐次二軸延伸、同時二軸延伸
し、また熱処理を行なってもよい。
【0039】また多層化をする前に、アルミ、酸化珪
素、酸化アルミなどの蒸着膜を、既知の方法で形成して
おくこともできる。また、蒸着膜を形成させた別種のフ
ィルムとの組み合わせることもできこの場合は蒸着膜あ
るいは蒸着膜を形成させた別種のフィルムを本発明の樹
脂層の内側に設ける事がバリヤー性の点から好ましい。
【0040】多層化の方法は特に制限されないが、共押
出成形、共射出成形、押出ラミネート、ドライラミネー
ト、ウエットラミネートなどが挙げられる。これにより
シート、フィルム、ボトル、カップ、チューブで多層化
し、必要に応じ目的の形に付形したり、延伸(一軸、ま
たは二軸延伸)して使用される。
【0041】多層包装体を得る際、各層の接着性を向上
させるために接着性樹脂を使用することが好ましい場合
がある。ここで接着性樹脂としては、不飽和カルボン酸
またはその無水物(無水マレイン酸など)で変性(付
加、グラフトなど)したオレフィン系重合体または共重
合体{ポリエチレン(低密度ポリエチレン、直鎖状低密
度ポリエチレン)、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル}に代表
される接着性樹脂を使用することができる。ただし外層
側に使用する場合は、透湿度を考慮して厚みを制限する
必要がある。
【0042】具体的な構成としては(A)、(B)およ
び(C)からなるブレンド層(2)をE、他の樹脂を
a、b、c、d{厚みなどを工夫して、透湿度を規定の
範囲内とした場合は外層と内層の樹脂が同一である事も
可能である(例えば同じ接着性樹脂層を両側に薄く使用
する事は可能である)}、回収層をr、蒸着層をjと
し、多層構成を外層側から表記すると、E/a、E/a
/b、E/j/a、E/r/a、a/E/b、a/b/
E/c、a/E/b/c、a/b/E/b/c、a/b
/E/c/d、a/E/r/b、a/r/E/b、a/
r/E/r/b、a/E/j/b、a/E/b/j/
c、a/b/E/b/j/c、a/E/j/b/r/b
などが挙げられる。
【0043】このようにして得られた本発明の包装体
は、ガスバリアー性に優れており、合わせて、従来のE
VOHに見られなかった、卓越した耐熱水性を備えてい
る点から、通常の食品包装への使用、特にヒートシール
により密封される容器、袋、パウチ、容器の蓋や、ボイ
ル、レトルト殺菌食品の包装容器用素材として有用であ
る。また、食品以外の包装例えば、医薬品、農薬、化粧
品、洗剤、有機薬品、オーディオ部品、文具等などの非
食品類の包装用素材にも望ましい。
【0044】とくに本発明の包装体は、ボイル、レトル
ト殺菌用容器として有用であり、ここでボイル、レトル
ト殺菌は、通常の方法および条件を採用できる。レトル
ト処理は回収式、蒸気式、シャワー式、スプレー式など
の方法が採用できる。
【0045】
【実施例】
実施例1 EVOH(A−1)としてエチレン−酢酸ビニルエステ
ル共重合体をけん化して得た、エチレン含有量27モル
%、酢酸ビニルエステル成分のけん化度99.5モル
%、190℃に外挿したMFIが1.6g/10分の樹
脂{Sp(A−1)12.6}を75重量%、EVOH
(A−2)としてエチレン−酢酸ビニルエステル共重合
体をけん化して得た、エチレン含有量44モル%、酢酸
ビニルエステル成分のけん化度99.5モル%、MFI
が5.5g/10分の樹脂{Sp(A−2)11.6}
を5重量%、PA(B)としてPA−6/12共重合体
{カプロラクタムの単位とラウリルラクタムの単位の重
量比が90/10で融点が215℃、相対粘度が2.
8、Sp(B)11.4}16重量%,PA(C)とし
てPA−6/6,6{東レ(株)製ナイロン、アミラン
CM6021M、カプロラクタムとヘキサメチレンジア
ンモニウムの重量比95/5、Sp(C)11.6}4
重量%の混合物を、40φ一軸フルフライトスクリュー
を持つ(L/D=27)押出機にて220℃で溶融押出
しして、ブレンドペレットを得た。
【0046】続いて、40φ一軸フルフライトスクリュ
ー、550mmのコートハンガーダイを持つ押出製膜機
により樹脂温度230℃(吐出量4kg/hr)で溶融
後、98℃のキャストロールにキャストし、15μの厚
さの透明な無延伸フィルムを得た。また、この時、連続
運転を実施し、フィルム面100cm↑2中に150μ
以上のゲルが30個以上まで増加したのは、運転開始
後、10時間であった(ロングラン性8時間)。
【0047】次に上記フィルムを中間層とし、外層に市
販の二軸延伸ナイロン−6フィルム{ユニチカ(株)製
のエンブレム、厚み15μ、透湿度260g/m↑2・
day}、内側に市販の無延伸ポリプロピレンフィルム
{トーセロ(株)製、RXC−11,厚み50μ、透湿
度7g/m↑2・day}を選び、これにドライラミネ
ート用接着剤(二液型、ウレタン系)として武田薬品工
業(株)製のA−385/A−50を固形分として4g
/m↑2塗布し、80℃で溶剤を蒸発させた後に、前記
の組成物フィルムを貼合わせ、40℃で5日エージング
を行い、多層フィルムを得た。
【0048】このフィルムより水を満たした12×15
cmの4方シールパウチを作成した。これを、レトルト
装置{(株)日阪製作所製、高温高圧調理殺菌試験機、
RCS−40RTGN}を使用して、120℃、30分
のレトルト処理を実施した。レトルト処理後、20℃6
5%RHの室内で保存した。レトルト直後は白化してい
たが約30分で完全に透明化し、その他外観上の異常は
見られなかった。
【0049】このパウチを1日放置し、続いて20℃水
中に投入した。1日後に取り出したところ全体に再白化
がみられたが、20℃65%RHの室内で12時間後に
観察したところ再白化が消失し完全に透明化していた。
【0050】比較例1 実施例1において、実施例1記載のEVOH(A−1)
80重量%とPA(B)20重量%の2成分系で同様に
フィルムを得た。この時ロングラン性は12時間であっ
た、以下同様なテストを実施したところ、レトルト後の
白化は完全に回復したが、水中から取り出した後にパウ
チの一部に再白化の残存が見られた。
【0051】比較例2 実施例1において、実施例1記載のEVOH(A−1)
80重量%とPA(C)20重量%の2成分系で同様に
フィルムを得た。ロングラン性は3時間であった。ただ
し、このフィルムで以下同様なテストを実施したとこ
ろ、再白化の残存はなかった。
【0052】実施例2〜7 実施例1において、中間層に用いるEVOHのエチレン
含量、PAの種類、およびブレンド率を表1に示すとお
り変更して実施したが、ロングラン性は7時間以上であ
り、再白化の残存等、外観上問題のあるものはなかっ
た。
【0053】実施例8、比較例3 実施例1において、150μのフィルムを得て、東洋精
機製フィルムストレッチテスター×6H型を用い、80
℃にて縦3.3倍、横3.3倍に同時延伸し、150℃
で熱固定し、15μの透明なフィルムを得た。続いて、
以下実施例1と同様に実施したが、再白化の残存は無か
った。比較例1と同組成の二軸延伸フィルムはレトルト
後保存中の水接触による再白化が残存した(比較例
3)。
【0054】実施例9 実施例1において、外層を二軸延伸フィルムポリエステ
ルフィルム{ダイアホイルヘキスト(株)製ダイアホイ
ル、厚み12μ、透湿度55g/m↑2・day}と
し、以下実施例1と同様にレトルト後、水接触させた
が、再白化は完全に消失した。
【0055】実施例10 実施例1において、EVOH層を最外層とし、内層は同
一で以下実施例1と同様にレトルト後、水接触させた
が、再白化は完全に消失した。
【0056】実施例11および比較例4、5 実施例1において用いたEVOH組成物と、4台の押出
機とTダイを有するフィードブロック型共押出装置を使
用して4層からなる共押出多層フィルムを得た。構成
は、外側から、ポリアミド{三菱化成工業(株)製ノバ
ミッド1020、透湿度450g・20μ/m↑2・d
ay、厚み20μ}、EVOH組成物(厚み20μ)、
接着性樹脂{三井石油化学(株)製アドマーQF−50
0,厚み10μ}、ポリプロピレン{三菱油化(株)製
三菱ノーブレンPY−220,透湿度7g・50μ/m
↑2・day、厚み50μ}であり、透明なフィルムで
あった。これを実施例1と同様にレトルト、保存、水接
触したところ、再白化の残存は見られなかった。
【0057】同様に、比較例1、2で用いた2成分系の
組成物を用いて実施したが、水接触による再白化が残存
した。(それぞれ比較例4、5)。
【0058】
【発明の効果】本発明の多層包装体は、優れた耐熱水性
を有し、さらにレトルト後の保存期間中における水接触
あるいは高湿度下で生じた再白化の残存がないか、また
は極めて少ない。それゆえ、食品包装、とりわけレトル
ト食品の包装に有用である。
【0059】
【表1】
【0060】EVOH A1:エチレン27モル%,MFI(210℃)=3.
9g/10min{sp(A−1)=12.6} A2:エチレン44モル%,MFI(190℃)=5.
5g/10min PA(B) B1:ナイロン−6/12(共重合比率90/10重量
%),相対粘度=2.8{sp(B)=11.4} B2:ナイロン−6/12(共重合比率75/25重量
%),相対粘度=2.6{sp(B)=11.1} B3:ナイロン−6/12(共重合比率50/50重量
%),EMS社製CF−6S{sp(B)=10.7} PA(C) C1:ナイロン−6/66(共重合比率95/ 5重量
%),相対粘度=3.3{sp(C)=11.6} C2:ナイロン−6/66(共重合比率85/15重量
%),相対粘度=4.3{sp(C)=11.6} 再白化残存 ◎:再白化残存し。 ○:わずかに再白化残存あるが使用上は問題なし。 ×:再白化残存あり。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透湿度(40℃、90%RH下で測定し
    た値)が40g/m↑2・day以上の樹脂外層
    (1)、平均エチレン含量20〜65モル%のエチレン
    −ビニルエステル共重合体けん化物(A)96〜51重
    量%、ポリアミド(B)および溶解度パラメーターが
    (B)とは異なる別種のポリアミド(C)の合計量
    {(B)と(C)の合計重量}4〜49重量%からな
    り、かつ下記式(I)、(II)を満足し、さらに成分
    (B):成分(C)が97:3〜55:45の重量比で
    ある組成物層(2)および透湿度(40℃、90%RH
    下で測定した値)が20g/m↑2・day以下の樹脂
    内層(3)を有する多層包装体。 0.05≦|Sp(B)−Sp(C)|≦2 (I) 0<|Sp(A)−Sp(B)|−|Sp(A)−Sp(C)| (II) ただし、Sp(A)…成分(A)の溶解度パラメーター Sp(B)…成分(B)の溶解度パラメーター Sp(C)…成分(C)の溶解度パラメーター
  2. 【請求項2】 前記エチレン−ビニルエステル共重合体
    けん化物(A)が、エチレン含量20〜60モル%のエ
    チレン−ビニルエステル共重合体けん化物(A−1)、
    エチレン含量30〜65モル%の範囲でかつエチレン含
    量が樹脂(A−1)より4モル%以上大きいエチレン−
    ビニルエステル共重合体けん化物(A−2)からなり、
    かつ下記式(I)、(III)を満足し、さらに成分(A
    −1):成分(A−2)=98:2〜55:45の重量
    比である請求項1に記載の多層包装体。 0.05≦|Sp(B)−Sp(C)|≦2 (I) 0<|Sp(A−1)−Sp(B)|−|Sp(A−1)−Sp(C)|(II I) ただし、Sp(A−1)…成分(A−1)の溶解度パラ
    メーター Sp(B)…成分(B)の溶解度パラメーター Sp(C)…成分(C)の溶解度パラメーター
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の組成物
    層(2)を最外層とし、透湿度が20g/m↑2・da
    y以下の樹脂内層(3)を有する多層包装体。
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