JPH0780819A - コンクリートセグメントの製造装置 - Google Patents
コンクリートセグメントの製造装置Info
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- JPH0780819A JPH0780819A JP5233366A JP23336693A JPH0780819A JP H0780819 A JPH0780819 A JP H0780819A JP 5233366 A JP5233366 A JP 5233366A JP 23336693 A JP23336693 A JP 23336693A JP H0780819 A JPH0780819 A JP H0780819A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bottom plate
- core
- concrete
- concrete segment
- plate
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- Pending
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- Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】バリやバリが原因で起こる欠けやクラックのな
いコンクリートセグメントを製造する装置を提供する。 【構成】型枠の所定の位置に、抜中子1を連結金板と共
に、側枠3にボルト8aとナット8bで取り付ける。次
に、抜中子1の底面に中央に孔の開いたゴム板10と欠
け防止部材9を当てた後、底板2に設けられた孔に引き
つけ具6を入れ、コッター7を孔6aに差し込んで抜中
子1を底板2に引きつける。このように型枠に必要数の
抜中子1をセットし終えたら、型枠の内部に泥状コンク
リートを流し込む。時間をかけて充分固化させた後、ボ
ルト8aとナット8bとコッター7を外して、型枠各部
を外す。つづいて出来上がったコンクリートセグメント
の縁部近くに埋まった抜中子1をすべて抜き取ると、製
品ができあがる。
いコンクリートセグメントを製造する装置を提供する。 【構成】型枠の所定の位置に、抜中子1を連結金板と共
に、側枠3にボルト8aとナット8bで取り付ける。次
に、抜中子1の底面に中央に孔の開いたゴム板10と欠
け防止部材9を当てた後、底板2に設けられた孔に引き
つけ具6を入れ、コッター7を孔6aに差し込んで抜中
子1を底板2に引きつける。このように型枠に必要数の
抜中子1をセットし終えたら、型枠の内部に泥状コンク
リートを流し込む。時間をかけて充分固化させた後、ボ
ルト8aとナット8bとコッター7を外して、型枠各部
を外す。つづいて出来上がったコンクリートセグメント
の縁部近くに埋まった抜中子1をすべて抜き取ると、製
品ができあがる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトンネル等の内部構築に
用いるコンクリートセグメントの製造装置に関するもの
である。
用いるコンクリートセグメントの製造装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】トンネル等の内部構築に用いるアーチ型
のコンクリートセグメント100には、図8に示すよう
にその縁部に他のコンクリートセグメントと連結するた
めの連結金板101が複数個設けられている。トンネル
の内径に合わせて湾曲させたコンクリートセグメント1
00を複数個、矢印E方向に連結して筒を作り、その筒
同士をさらに矢印D方向に連結をしてトンネルを形作っ
ていく。その連結のために一側面に複数か所設けられた
連結金板101の表側同士を当接させて、ボルト・ナッ
トなどの連結具で締めつけていく。ここで、コンクリー
トセグメント100は次々に連結されていくため、連結
具を取り付ける連結金板101は正確な位置に設ける必
要がある。
のコンクリートセグメント100には、図8に示すよう
にその縁部に他のコンクリートセグメントと連結するた
めの連結金板101が複数個設けられている。トンネル
の内径に合わせて湾曲させたコンクリートセグメント1
00を複数個、矢印E方向に連結して筒を作り、その筒
同士をさらに矢印D方向に連結をしてトンネルを形作っ
ていく。その連結のために一側面に複数か所設けられた
連結金板101の表側同士を当接させて、ボルト・ナッ
トなどの連結具で締めつけていく。ここで、コンクリー
トセグメント100は次々に連結されていくため、連結
具を取り付ける連結金板101は正確な位置に設ける必
要がある。
【0003】しかし、連結金板101同士を当接させ、
それらをボルト・ナットなどの連結具によって締め付け
る時には、指や工具を入れて連結具を回転・操作するた
めの空間が必要である。そこで、このようなコンクリー
トセグメント100の成型に際しては、前記の空間を得
るために、連結金板101と共に抜中子を型枠内側の所
定の位置に固定してから、型枠内にコンクリートを流し
込み、時間が経過して充分固まったら、型枠を外して、
埋め込まれた状態になっている抜中子を取り除き、所望
の空間を得るようにする。
それらをボルト・ナットなどの連結具によって締め付け
る時には、指や工具を入れて連結具を回転・操作するた
めの空間が必要である。そこで、このようなコンクリー
トセグメント100の成型に際しては、前記の空間を得
るために、連結金板101と共に抜中子を型枠内側の所
定の位置に固定してから、型枠内にコンクリートを流し
込み、時間が経過して充分固まったら、型枠を外して、
埋め込まれた状態になっている抜中子を取り除き、所望
の空間を得るようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、抜中子は型枠
内側の表面に密着して取り付けないと、抜中子と型枠表
面との隙間に泥状コンクリートが入り込み、固化した後
バリとなって見栄えが悪くなる。また、そのようなバリ
を取り去る時に、バリと一緒にコンクリートセグメント
の角が欠けたり、角にクラックが生じたりして製品の品
質低下を招くことがあった。
内側の表面に密着して取り付けないと、抜中子と型枠表
面との隙間に泥状コンクリートが入り込み、固化した後
バリとなって見栄えが悪くなる。また、そのようなバリ
を取り去る時に、バリと一緒にコンクリートセグメント
の角が欠けたり、角にクラックが生じたりして製品の品
質低下を招くことがあった。
【0005】本発明は、上記の問題点にかんがみて提案
されたもので、バリやバリが原因で起こる欠けやクラッ
クのないコンクリートセグメントを製造する装置を提供
するためのものである。
されたもので、バリやバリが原因で起こる欠けやクラッ
クのないコンクリートセグメントを製造する装置を提供
するためのものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1のコンクリートセグメントの製造装置にお
いては、底板と、この底板の両側部に垂設した側枠と、
前記底板の両端部に垂設した端枠と、上面を閉じる蓋板
とから成るアーチ状の型枠を用いて、この型枠の底板と
側枠または底板と端枠の接する部分に、連結金板と共
に、連結具を操作する空間を形成する抜中子を取り付け
る際に、この抜中子を、側枠または端枠には締めつけ部
材で取り付けると共に、底板には引きつけ部材で取り付
けるという手段を講じた。
に、請求項1のコンクリートセグメントの製造装置にお
いては、底板と、この底板の両側部に垂設した側枠と、
前記底板の両端部に垂設した端枠と、上面を閉じる蓋板
とから成るアーチ状の型枠を用いて、この型枠の底板と
側枠または底板と端枠の接する部分に、連結金板と共
に、連結具を操作する空間を形成する抜中子を取り付け
る際に、この抜中子を、側枠または端枠には締めつけ部
材で取り付けると共に、底板には引きつけ部材で取り付
けるという手段を講じた。
【0007】また、請求項2のコンクリートセグメント
の製造装置においては、底板と、この底板の両側部に垂
設した側枠と、前記底板の両端部に垂設した端枠と、上
面を閉じる蓋板とから成るアーチ状の型枠を用いて、こ
の型枠の底板と側枠および/または底板と端枠の接する
部分に、連結金板と共に取り付けられる抜中子は、内部
にナットを収容し、ナットのボルト側の底面か抜中子の
ナットの取り付け側の内面の少なくとも一方を傾斜面に
形成し、この傾斜面はボルトを締めると抜中子が底板側
に押圧移動するように形成されている。
の製造装置においては、底板と、この底板の両側部に垂
設した側枠と、前記底板の両端部に垂設した端枠と、上
面を閉じる蓋板とから成るアーチ状の型枠を用いて、こ
の型枠の底板と側枠および/または底板と端枠の接する
部分に、連結金板と共に取り付けられる抜中子は、内部
にナットを収容し、ナットのボルト側の底面か抜中子の
ナットの取り付け側の内面の少なくとも一方を傾斜面に
形成し、この傾斜面はボルトを締めると抜中子が底板側
に押圧移動するように形成されている。
【0008】また、請求項1と請求項2のコンクリート
セグメントの製造装置の抜中子と底板との間に、シール
部材を介在させるという手段を講じた。
セグメントの製造装置の抜中子と底板との間に、シール
部材を介在させるという手段を講じた。
【0009】
【作用】請求項1のコンクリートセグメントの製造装置
においては、先ず必要数の抜中子を用意し、次に底板と
両側枠と両端枠を組んだ型枠の所定の位置に、抜中子を
セットする。次に側枠または端枠に連結金板と共に締め
つけ部材で締めつけて取り付け、つづいて底板に引きつ
け部材で引きつけ密着させて取り付ける。すべての抜中
子を取り付け終えたら、蓋板を取り付け、泥状コンクリ
ートを注入用の孔から型枠内部に流し込む。時間をかけ
て充分固化させた後、締めつけ具と引きつけ具を外して
から型枠各部を外し、つづいてコンクリートセグメント
の縁部近くに埋まった抜中子をすべて抜き取る。
においては、先ず必要数の抜中子を用意し、次に底板と
両側枠と両端枠を組んだ型枠の所定の位置に、抜中子を
セットする。次に側枠または端枠に連結金板と共に締め
つけ部材で締めつけて取り付け、つづいて底板に引きつ
け部材で引きつけ密着させて取り付ける。すべての抜中
子を取り付け終えたら、蓋板を取り付け、泥状コンクリ
ートを注入用の孔から型枠内部に流し込む。時間をかけ
て充分固化させた後、締めつけ具と引きつけ具を外して
から型枠各部を外し、つづいてコンクリートセグメント
の縁部近くに埋まった抜中子をすべて抜き取る。
【0010】請求項2のコンクリートセグメントの製造
装置においては、先ず必要数の抜中子を用意し、次に底
板と両側枠と両端枠を組んだ型枠の所定の位置に、連結
金板と共にそれらをセットする。側枠または端枠に設け
られた取り付け用の孔、連結金板の孔、抜中子の孔に順
にボルトを通して、抜中子内部のナットにねじ込む。ボ
ルトを強く締めると、抜中子は、ナットの底面か抜中子
の内面に設けられた傾斜面によって、底板側に強く押圧
させられるので型枠の底板面と抜中子の面は密着する。
すべての抜中子を取り付け終えたら、蓋板を取り付け、
泥状コンクリートを注入用の孔から型枠内部に流し込
む。抜中子と型枠の接触している面は密着しているの
で、そこに泥状コンクリートが入ることはない。時間を
かけて充分固化させた後、ボルトをゆるめナットから外
してから型枠各部を外し、つづいてコンクリートセグメ
ントの縁部近くに埋まった抜中子をすべて抜き取る。
装置においては、先ず必要数の抜中子を用意し、次に底
板と両側枠と両端枠を組んだ型枠の所定の位置に、連結
金板と共にそれらをセットする。側枠または端枠に設け
られた取り付け用の孔、連結金板の孔、抜中子の孔に順
にボルトを通して、抜中子内部のナットにねじ込む。ボ
ルトを強く締めると、抜中子は、ナットの底面か抜中子
の内面に設けられた傾斜面によって、底板側に強く押圧
させられるので型枠の底板面と抜中子の面は密着する。
すべての抜中子を取り付け終えたら、蓋板を取り付け、
泥状コンクリートを注入用の孔から型枠内部に流し込
む。抜中子と型枠の接触している面は密着しているの
で、そこに泥状コンクリートが入ることはない。時間を
かけて充分固化させた後、ボルトをゆるめナットから外
してから型枠各部を外し、つづいてコンクリートセグメ
ントの縁部近くに埋まった抜中子をすべて抜き取る。
【0011】また、請求項3のコンクリートセグメント
の製造装置においては、抜中子を底板に密着させる時
に、抜中子と底板との間にシール部材を挟んで密着性を
より高めてから、泥状コンクリートを注入用の孔から型
枠内部に流し込む。コンクリートが充分固化した後、締
めつけ具と引きつけ具を外してから型枠各部を外し、つ
づいてコンクリートセグメントの縁部近くに埋まった抜
中子をすべて抜き取る。
の製造装置においては、抜中子を底板に密着させる時
に、抜中子と底板との間にシール部材を挟んで密着性を
より高めてから、泥状コンクリートを注入用の孔から型
枠内部に流し込む。コンクリートが充分固化した後、締
めつけ具と引きつけ具を外してから型枠各部を外し、つ
づいてコンクリートセグメントの縁部近くに埋まった抜
中子をすべて抜き取る。
【0012】
【実施例】以下に本発明を、実施例を示した図面に基づ
いて、詳細に説明する。
いて、詳細に説明する。
【0013】(実施例1)図1は本発明にかかる実施例
1のコンクリートセグメントの製造装置の型枠部分の正
面図,図2は図1で使用している抜中子の斜視図,図3
は図1のBの部分を拡大した一部切り欠き正面図,図4
は図1のA−A線断面図である。
1のコンクリートセグメントの製造装置の型枠部分の正
面図,図2は図1で使用している抜中子の斜視図,図3
は図1のBの部分を拡大した一部切り欠き正面図,図4
は図1のA−A線断面図である。
【0014】図1において、2は湾曲した底板,3は底
板2の湾曲の度合いに合わせて作られた側枠,3aは後
述するコッターを入れる孔,4は底板2に垂設された端
枠,5は上面を閉じる蓋板で底板2と同じ湾曲度合いを
しており中央に泥状コンクリートを注入する孔があけら
れている。また、1は、側枠3にはボルトとナットで、
底板2には後述する引きつけ具6で取り付けられる抜中
子である。
板2の湾曲の度合いに合わせて作られた側枠,3aは後
述するコッターを入れる孔,4は底板2に垂設された端
枠,5は上面を閉じる蓋板で底板2と同じ湾曲度合いを
しており中央に泥状コンクリートを注入する孔があけら
れている。また、1は、側枠3にはボルトとナットで、
底板2には後述する引きつけ具6で取り付けられる抜中
子である。
【0015】図2において、連結具を操作する空間を作
る抜中子1は箱状で、側方にはボルト8aを挿入する孔
1aがあいていて、その内側にナット8bがあり、下方
には引きつけ具6が2つのピンでとめられている。孔1
aは、ボルト8aのネジ部の直径より2ミリメートル程
度大きい図3と図4において、12は断面がπの形をし
た連結金板で、その2枚の脚部12a・12aの間に抜
中子1を挟むように配置されている。6は抜中子1を底
板2に引きつける引きつけ具,7は引きつけ具6の孔6
aに差し込むコッター,8a・8bは抜中子1と連結金
板12と側枠3を締めつけ固定するボルト・ナット,8
cはナット8bが落ちないように取り付けられた断面が
『コ』の字型の受け具,9は縁が傾斜している鉄製の欠
け防止部材,10は『ロ』の字型のゴム板,11はロの
字型の鉄製の補強板である。欠け防止部材9,補強板1
1はプラスチックでもよい。
る抜中子1は箱状で、側方にはボルト8aを挿入する孔
1aがあいていて、その内側にナット8bがあり、下方
には引きつけ具6が2つのピンでとめられている。孔1
aは、ボルト8aのネジ部の直径より2ミリメートル程
度大きい図3と図4において、12は断面がπの形をし
た連結金板で、その2枚の脚部12a・12aの間に抜
中子1を挟むように配置されている。6は抜中子1を底
板2に引きつける引きつけ具,7は引きつけ具6の孔6
aに差し込むコッター,8a・8bは抜中子1と連結金
板12と側枠3を締めつけ固定するボルト・ナット,8
cはナット8bが落ちないように取り付けられた断面が
『コ』の字型の受け具,9は縁が傾斜している鉄製の欠
け防止部材,10は『ロ』の字型のゴム板,11はロの
字型の鉄製の補強板である。欠け防止部材9,補強板1
1はプラスチックでもよい。
【0016】ここで、ボルト8a・ナット8bは締めつ
け部材に、引きつけ具6は引きつけ部材に、ゴム板10
がシール部材に対応している。
け部材に、引きつけ具6は引きつけ部材に、ゴム板10
がシール部材に対応している。
【0017】次に、抜中子1を使ったコンクリートセグ
メントの製造装置について説明する。先ず必要数の抜中
子1を用意し、底板2と両側枠3と両端枠4をセットし
た型枠の、図1に示した所定の位置にそれらをセットす
る。抜中子1をセットする時は図4のように、底板2の
上に欠け防止部材9,ゴム板10を重ね、そこに抜中子
1を置いて引きつけ具6を底板2に設けられた孔の部分
に通す。次に、ボルト8aを側枠3・金板12・抜中子
1のそれぞれの孔に順に通し、ナット8bにねじ込ん
で、緩く固定する。この時、ナット8bは保持具8cに
よって落ちないように、かつ、上下左右2ミリメートル
程度の移動が可能なように支持されている。
メントの製造装置について説明する。先ず必要数の抜中
子1を用意し、底板2と両側枠3と両端枠4をセットし
た型枠の、図1に示した所定の位置にそれらをセットす
る。抜中子1をセットする時は図4のように、底板2の
上に欠け防止部材9,ゴム板10を重ね、そこに抜中子
1を置いて引きつけ具6を底板2に設けられた孔の部分
に通す。次に、ボルト8aを側枠3・金板12・抜中子
1のそれぞれの孔に順に通し、ナット8bにねじ込ん
で、緩く固定する。この時、ナット8bは保持具8cに
よって落ちないように、かつ、上下左右2ミリメートル
程度の移動が可能なように支持されている。
【0018】つづいて底板2の下部に補強板11を当て
て、それを落ちないように押さえる形で、側枠3の孔3
aを通して引きつけ具6の孔6aにコッター7を差し込
み、それを奥に打ち込む。そうすると、引きつけ具6が
下がり、抜中子1が底板2の方に引きつけられ、欠け防
止部材9とゴム板10が圧縮されて底板2に密着する。
最後にボルト8aとナット8bを強く締めつけるので、
抜中子1は型枠に2点で確実に取り付けられる。この
時、前記したように孔1aはボルト8aのネジ部の直径
より大きく、ナット8bも保持具8cによって若干移動
可能に保持されているので、抜中子1の下面は底板2か
ら浮き上がることはない。
て、それを落ちないように押さえる形で、側枠3の孔3
aを通して引きつけ具6の孔6aにコッター7を差し込
み、それを奥に打ち込む。そうすると、引きつけ具6が
下がり、抜中子1が底板2の方に引きつけられ、欠け防
止部材9とゴム板10が圧縮されて底板2に密着する。
最後にボルト8aとナット8bを強く締めつけるので、
抜中子1は型枠に2点で確実に取り付けられる。この
時、前記したように孔1aはボルト8aのネジ部の直径
より大きく、ナット8bも保持具8cによって若干移動
可能に保持されているので、抜中子1の下面は底板2か
ら浮き上がることはない。
【0019】すべての抜中子1を取り付け終えたら、蓋
板5を取り付け、その蓋板5の注入用の孔から泥状コン
クリートを型枠内部に流し込む。時間をかけて充分固化
させた後、コッター7の孔7aにひもやチェーン等を通
してコッター7を引き抜き、ボルト8aを外して、型枠
各部を外す。つづいて抜中子1を抜き取る。抜中子1を
抜き取るときは、引きつけ具6の孔6aにひもやチェー
ン等を通して引き抜いたり、金属棒を差し込んで、てこ
の原理を応用して抜いたりするので、従来の抜中子より
も簡単に抜くことができる。
板5を取り付け、その蓋板5の注入用の孔から泥状コン
クリートを型枠内部に流し込む。時間をかけて充分固化
させた後、コッター7の孔7aにひもやチェーン等を通
してコッター7を引き抜き、ボルト8aを外して、型枠
各部を外す。つづいて抜中子1を抜き取る。抜中子1を
抜き取るときは、引きつけ具6の孔6aにひもやチェー
ン等を通して引き抜いたり、金属棒を差し込んで、てこ
の原理を応用して抜いたりするので、従来の抜中子より
も簡単に抜くことができる。
【0020】また、縁が傾斜している欠け防止部材9を
底板2と抜中子1の間に挟んだので、抜中子1を抜いた
後の空間の縁が角張らず、欠けにくい。
底板2と抜中子1の間に挟んだので、抜中子1を抜いた
後の空間の縁が角張らず、欠けにくい。
【0021】ここで、欠け防止部材9をゴムなどの弾性
材料で作ると、ゴム板10を省略できる。また、欠け防
止部材9は底板2に初めから固定しておいてもよい。ま
た、抜中子1を端枠4に取り付ける時は端枠に垂直の方
向からはコッター7を打ち込みにくいので、引きつけ具
6の取り付けを90度回転させ、長尺のコッターを使っ
て側枠3の方から打ち込むようにして取り付けてもよ
い。
材料で作ると、ゴム板10を省略できる。また、欠け防
止部材9は底板2に初めから固定しておいてもよい。ま
た、抜中子1を端枠4に取り付ける時は端枠に垂直の方
向からはコッター7を打ち込みにくいので、引きつけ具
6の取り付けを90度回転させ、長尺のコッターを使っ
て側枠3の方から打ち込むようにして取り付けてもよ
い。
【0022】(実施例2)図5は本発明にかかる実施例
2のコンクリートセグメントの製造装置の型枠部分の正
面図,図6は抜中子の一部切り欠き正面図,図7は図5
のC−C線断面図である。
2のコンクリートセグメントの製造装置の型枠部分の正
面図,図6は抜中子の一部切り欠き正面図,図7は図5
のC−C線断面図である。
【0023】図5において、15は湾曲した底板,16
は底板15の湾曲の度合いに合わせて作られた側枠,1
7は端枠である。また、13は、側枠16または端枠1
7にボルトとナットで取り付けられる抜中子である。図
6において、14bは抜中子13の内部に設けられたナ
ット,14cはナット14bの上下移動が可能でその回
転を抑えることができるように形成された保持具,14
dはナット14bに溶接され傾斜面を形成する金具であ
る。また、図7において、13aは抜中子内部に設けた
傾斜面,14aはナット14bと共に抜中子13と連結
金板12と側枠16を締めつけるボルト,18は縁が傾
斜している硬質ゴム製の欠け防止部材である。抜中子1
3の孔はボルト14aの先端が挿入し易いようにテーパ
ーが設けられ、しかもその内径はボルト14aのネジ部
の直径より2ミリメートル程度大きい。ここで、ナット
14bと金具14dの代わりに、ナット14bのボルト
側の面を削って傾斜面を設けてもよい。
は底板15の湾曲の度合いに合わせて作られた側枠,1
7は端枠である。また、13は、側枠16または端枠1
7にボルトとナットで取り付けられる抜中子である。図
6において、14bは抜中子13の内部に設けられたナ
ット,14cはナット14bの上下移動が可能でその回
転を抑えることができるように形成された保持具,14
dはナット14bに溶接され傾斜面を形成する金具であ
る。また、図7において、13aは抜中子内部に設けた
傾斜面,14aはナット14bと共に抜中子13と連結
金板12と側枠16を締めつけるボルト,18は縁が傾
斜している硬質ゴム製の欠け防止部材である。抜中子1
3の孔はボルト14aの先端が挿入し易いようにテーパ
ーが設けられ、しかもその内径はボルト14aのネジ部
の直径より2ミリメートル程度大きい。ここで、ナット
14bと金具14dの代わりに、ナット14bのボルト
側の面を削って傾斜面を設けてもよい。
【0024】ここでは、欠け防止部材18がシール部材
に対応している。
に対応している。
【0025】次に、抜中子13を使ったコンクリートセ
グメントの製造装置について説明する。先ず必要数の抜
中子13を用意し、図5のように底板15と両側枠16
と両端枠17をセットした型枠にそれらをセットする。
抜中子13を例えば側枠16にセットする時は図7のよ
うに、底板15の上に欠け防止部材18を重ね、そこに
抜中子13を置く。次に、側枠16・連結金板12・抜
中子13のそれぞれの孔の位置を合わせ、そこにボルト
14aを側枠16から順に通してナット14bにねじ込
み、抜中子13を底板15側に押さえつける。その状態
でボルト14aを強く締めつけるとナット14bはボル
ト14a側に引き寄せられ、抜中子13と金板12と側
枠16は密着する。
グメントの製造装置について説明する。先ず必要数の抜
中子13を用意し、図5のように底板15と両側枠16
と両端枠17をセットした型枠にそれらをセットする。
抜中子13を例えば側枠16にセットする時は図7のよ
うに、底板15の上に欠け防止部材18を重ね、そこに
抜中子13を置く。次に、側枠16・連結金板12・抜
中子13のそれぞれの孔の位置を合わせ、そこにボルト
14aを側枠16から順に通してナット14bにねじ込
み、抜中子13を底板15側に押さえつける。その状態
でボルト14aを強く締めつけるとナット14bはボル
ト14a側に引き寄せられ、抜中子13と金板12と側
枠16は密着する。
【0026】さらに、ボルト14aを締めつけると、抜
中子13に当たる底面14eが傾斜しているので、金具
14dは上方に動こうとする。ところが、ボルト14a
のネジ部の直径は連結金板12と側板16の孔の内径に
等しいので、金具14dは上方に動けず、抜中子13の
内側傾斜面13aを押す。ところが傾斜面13aは傾斜
しているので、抜中子13を下方に押しつける力が働
く。このようにして、抜中子13は欠け防止部材18と
共に底板15に押しつけられる。よって、型枠と抜中子
13の接する面には、隙間ができるということがなく、
更に欠け防止部材18がシール部材としてより底板15
に密着させる。
中子13に当たる底面14eが傾斜しているので、金具
14dは上方に動こうとする。ところが、ボルト14a
のネジ部の直径は連結金板12と側板16の孔の内径に
等しいので、金具14dは上方に動けず、抜中子13の
内側傾斜面13aを押す。ところが傾斜面13aは傾斜
しているので、抜中子13を下方に押しつける力が働
く。このようにして、抜中子13は欠け防止部材18と
共に底板15に押しつけられる。よって、型枠と抜中子
13の接する面には、隙間ができるということがなく、
更に欠け防止部材18がシール部材としてより底板15
に密着させる。
【0027】このようにして、すべての抜中子13を取
り付け終えたら、蓋板を取り付け、泥状コンクリートを
型枠内部に流し込む。充分固化したら、ボルト14aを
抜き取り、型枠各部を外す。つづいて抜中子13を抜き
取る。また、縁が傾斜している欠け防止部材18を底板
15と抜中子13の間に挟んだので、抜中子13を抜い
た後の空間の縁が角張らず、欠けにくい。
り付け終えたら、蓋板を取り付け、泥状コンクリートを
型枠内部に流し込む。充分固化したら、ボルト14aを
抜き取り、型枠各部を外す。つづいて抜中子13を抜き
取る。また、縁が傾斜している欠け防止部材18を底板
15と抜中子13の間に挟んだので、抜中子13を抜い
た後の空間の縁が角張らず、欠けにくい。
【0028】
【発明の効果】請求項1のコンクリートセグメントの製
造装置においては、引きつけ部材で抜中子を底板に密着
させて取り付けるので、泥状コンクリートが抜中子と底
板の間に浸入していかずバリができない。そのため、抜
中子を抜く時や抜いた後に連結部の空間の縁が欠けたり
クラックができたりせず、品質のよいコンクリートセグ
メントを製造することができる。
造装置においては、引きつけ部材で抜中子を底板に密着
させて取り付けるので、泥状コンクリートが抜中子と底
板の間に浸入していかずバリができない。そのため、抜
中子を抜く時や抜いた後に連結部の空間の縁が欠けたり
クラックができたりせず、品質のよいコンクリートセグ
メントを製造することができる。
【0029】また、請求項2のコンクリートセグメント
の製造装置においては、1つのボルトを締めつけるだけ
で、傾斜面が抜中子を底板側に押圧移動させるので、抜
中子と底板が密着し、泥状コンクリートが抜中子と底板
の間に浸入していかずバリができない。そのため、抜中
子を抜く時や抜いた後に連結部の空間の縁が欠けたりク
ラックができたりせず、品質のよいコンクリートセグメ
ントを製造することができる。
の製造装置においては、1つのボルトを締めつけるだけ
で、傾斜面が抜中子を底板側に押圧移動させるので、抜
中子と底板が密着し、泥状コンクリートが抜中子と底板
の間に浸入していかずバリができない。そのため、抜中
子を抜く時や抜いた後に連結部の空間の縁が欠けたりク
ラックができたりせず、品質のよいコンクリートセグメ
ントを製造することができる。
【0030】また、抜中子と底板の間にシール部材を挟
んだので、抜中子や底板の表面が荒れていてもシール部
材の弾性によって2つの面の密着度が増し、泥状コンク
リートが抜中子と底板の間に浸入していかず、バリがで
きることがない。
んだので、抜中子や底板の表面が荒れていてもシール部
材の弾性によって2つの面の密着度が増し、泥状コンク
リートが抜中子と底板の間に浸入していかず、バリがで
きることがない。
【図1】本発明にかかる実施例1のコンクリートセグメ
ントの製造装置の型枠部分の正面図である。
ントの製造装置の型枠部分の正面図である。
【図2】図1で使用している抜中子の一部切り欠き斜視
図である。
図である。
【図3】図1のBの部分を拡大した一部切り欠き正面図
である。
である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】本発明にかかる実施例2のコンクリートセグメ
ントの製造装置の型枠部分の正面図である。
ントの製造装置の型枠部分の正面図である。
【図6】図5で使用している抜中子の一部切り欠き正面
図である。
図である。
【図7】図5のC−C線断面図である。
【図8】脱型後に抜中子を抜いたコンクリートセグメン
トの斜視図である。
トの斜視図である。
1,13 抜中子 2,15 底板 3,16 側枠 4,17 端枠 5 蓋板 6 引きつけ具(引きつけ部材) 7 コッター 8a ボルト(締めつけ部材) 8b ナット(締めつけ部材) 8c,14c 保持具 9 欠け防止部材 10 ゴム板(シール部材) 11 補強板 12 連結金板 13a 傾斜面 14a ボルト 14b ナット 14e 底面 18 欠け防止部材(シール部材)
Claims (3)
- 【請求項1】コンクリートセグメント成型用の底板と、
この底板の両側部に垂設した側枠と、前記底板の両端部
に垂設した端枠と、上面を閉じる蓋板とから成るアーチ
状の型枠であって、この型枠の底板と側枠および/また
は底板と端枠の接する部分に、連結金板と共にコンクリ
ートセグメント同士を連結する連結具を操作する空間を
形成する抜中子を取り付けて成型するコンクリートセグ
メントの製造装置において、 前記抜中子(1)は、側枠(3)または端枠(4)には
締めつけ部材(8a,8b)で密着して取り付けられ、
底板(2)には引きつけ部材(6)で密着して取り付け
られていることを特徴とするコンクリートセグメントの
製造装置。 - 【請求項2】コンクリートセグメント成型用の底板と、
この底板の両側部に垂設した側枠と、前記底板の両端部
に垂設した端枠と、上面を閉じる蓋板とから成るアーチ
状の型枠であって、この型枠の底板と側枠および/また
は底板と端枠の接する部分に、連結金板と共にコンクリ
ートセグメント同士を連結する連結具を操作する空間を
形成する抜中子を取り付けて成型するコンクリートセグ
メントの製造装置において、 前記抜中子(13)は内部にナット(14b)を収容
し、ナット(14b)のボルト(14a)側の底面また
は抜中子(13)のナット(14b)の取り付け側の内
面の少なくとも一方を傾斜面に形成し、この傾斜面はボ
ルト(14a)を締めると抜中子(13)を底板(1
5)側に押圧移動させるように構成されていることを特
徴とするコンクリートセグメントの製造装置。 - 【請求項3】抜中子(1,13)と底板(2,15)と
の間に、シール部材(10,18)を介在させたことを
特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリートセグメ
ントの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5233366A JPH0780819A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | コンクリートセグメントの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5233366A JPH0780819A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | コンクリートセグメントの製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0780819A true JPH0780819A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16954014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5233366A Pending JPH0780819A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | コンクリートセグメントの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0780819A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10315216A (ja) * | 1997-05-22 | 1998-12-02 | Maeda Seisakusho:Kk | コンクリート製品型枠構造 |
JP2002187121A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-02 | Sato Kogyosho:Kk | セグメント型枠用の中子 |
JP2009226789A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Ishikawajima Constr Materials Co Ltd | セグメント型枠へのボルトボックス抜き型の固定構造 |
CN108748653A (zh) * | 2018-07-26 | 2018-11-06 | 西南交通大学 | 一种可制作多形式榫头的盾构隧道管片模具 |
CN113565528A (zh) * | 2021-03-24 | 2021-10-29 | 江苏誉朔新材料科技有限公司 | 一种预埋于管片中的无损连接件及其预埋方法 |
JP2023083965A (ja) * | 2021-12-06 | 2023-06-16 | 大貫木材工業株式会社 | 木製pc型枠 |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP5233366A patent/JPH0780819A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10315216A (ja) * | 1997-05-22 | 1998-12-02 | Maeda Seisakusho:Kk | コンクリート製品型枠構造 |
JP2002187121A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-02 | Sato Kogyosho:Kk | セグメント型枠用の中子 |
JP2009226789A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Ishikawajima Constr Materials Co Ltd | セグメント型枠へのボルトボックス抜き型の固定構造 |
CN108748653A (zh) * | 2018-07-26 | 2018-11-06 | 西南交通大学 | 一种可制作多形式榫头的盾构隧道管片模具 |
CN108748653B (zh) * | 2018-07-26 | 2023-06-23 | 西南交通大学 | 一种可制作多形式榫头的盾构隧道管片模具 |
CN113565528A (zh) * | 2021-03-24 | 2021-10-29 | 江苏誉朔新材料科技有限公司 | 一种预埋于管片中的无损连接件及其预埋方法 |
JP2023083965A (ja) * | 2021-12-06 | 2023-06-16 | 大貫木材工業株式会社 | 木製pc型枠 |
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