JP3267829B2 - プレハブコンクリートパネルの穴抜き用スリーブおよびその脱型用治具 - Google Patents

プレハブコンクリートパネルの穴抜き用スリーブおよびその脱型用治具

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JP3267829B2
JP3267829B2 JP07671795A JP7671795A JP3267829B2 JP 3267829 B2 JP3267829 B2 JP 3267829B2 JP 07671795 A JP07671795 A JP 07671795A JP 7671795 A JP7671795 A JP 7671795A JP 3267829 B2 JP3267829 B2 JP 3267829B2
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崎 昇 山
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安藤建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレハブコンクリート
パネルの穴抜き用のスリーブおよびその脱型用治具に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に工場で建造物を構成するコンクリ
ートパネルを予め成型し(これらコンクリートパネルは
プレハブコンクリートパネルと呼ばれている)、建設現
場で組み立てる工法が知られている。
【0003】このプレハブコンクリートパネルを成型す
るときは、工場の床に設置されたベースと呼ばれる平ら
な板の上に、プレハブコンクリートパネルの形状に型枠
を立設し、その中にコンクリートを流し込む。このプレ
ハブコンクリートパネルにケーブル・パイプ貫通孔、換
気孔等を開設する場合は、型枠内部に穴抜き用のスリー
ブを配設した後にコンクリートを流し込む。
【0004】図8は、上記従来のプレハブコンクリート
パネルの穴抜き用のスリーブを示している。
【0005】従来のプレハブコンクリートパネルの穴抜
き用スリーブ60は、底板61と、本体62と、前記底
板61と本体62とを一体に固定する通しボルト63と
からなる。
【0006】底板61は、円形の板部材からなり、その
中心部分に通しボルト63を貫通させる貫通孔64が設
けられている。
【0007】一方、本体62は、一端面が開放され、他
端面が閉塞された概略円筒形の形状を有し、閉塞された
端面には、通しボルト63を貫通させる貫通孔65が設
けられている。また、本体62の開放端面の内周部に
は、底板61の外周と嵌合する溝66が設けられてい
る。
【0008】上記穴抜き用スリーブ60を使用した従来
のプレハブコンクリートパネルの成型方法を以下に説明
する。
【0009】上記プレハブコンクリートパネルの穴抜き
用スリーブ60を所定の位置に設置するには、最初に貫
通孔64とベース66に予め設けられたボルト孔67と
を整合させ、底板61を配置する。次に、本体62の溝
66を底板61に嵌着させ、本体62を配置する。この
状態で本体62の貫通孔65から通しボルト63を挿入
し、通しボルト63の先端をベース66のボルト孔67
に螺入する。通しボルト63は、本体62と底板61を
ベース66上に堅く固定するように締め付けておく。
【0010】上記準備した型枠内にコンクリートを流し
込んで硬化させ、プレハブコンクリートパネルを成型し
ていた。
【0011】次に、穴抜き用スリーブ60をプレハブコ
ンクリートパネルから取り去る(この作業を脱型とい
う)。最初に通しボルト63をはずし、次にクレーン等
によってプレハブコンクリートパネルを吊り起こし、プ
レハブコンクリートパネルを立てた状態に保持する。
【0012】このコンクリートパネルの裏面すなわちベ
ースに接していた面から、作業員がハンマー等を用いて
穴抜き用スリーブ60を叩き出していた。
【0013】穴抜き用スリーブ60を脱型した後は、プ
レハブコンクリートパネルの穴の周縁部分の損傷を手作
業で修復していた。また、脱型した穴抜き用スリーブ6
0は回収し、清掃して再度使用していた。
【0014】上記従来のプレハブコンクリートパネルの
成型方法では、プレハブコンクリートパネルの厚さが異
なる場合は、高さの異なる穴抜き用スリーブ60を使用
しなければならなかった。従来の穴抜き用スリーブ60
は、通常一品製作品であるため、異なる高さのスリーブ
はその度に新たに製造していた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のプレハブコンクリートパネルの穴抜き用スリーブの
脱型作業は、上記説明から明らかなように困難であっ
た。すなわち、作業員の安全を図るため、作業に十分な
注意を払わなければならなかった。また、パネルからス
リーブを脱型するためにクレーン等の設備を要し、作業
そのにも時間と手間がかかっていた。
【0016】また、ハンマー等で穴抜き用スリーブを叩
き出すので、穴抜き用スリーブの消耗が激しく、不経済
であった。
【0017】さらに、穴抜き用スリーブを脱型した後
は、穴の周縁部の破損を補修しなければならないので、
そのための時間と手間がかかっていた。
【0018】また、穴抜き用スリーブの再使用も容易で
はなかった。すなわち、穴抜き用スリーブ本体の開口端
部の底板と嵌合する溝に、コンクリートが付着しやす
く、ワイヤブラシ等で取り除かなければならなかった。
このコンクリートの除去は容易ではなかった。
【0019】また、従来の穴抜き用スリーブは、それを
ベースに固定するときに、穴抜き用スリーブ本体を置い
た状態では底板の貫通孔の位置が外部から確認できなか
った。このため、通しボルトをベースのボルト孔に螺合
させるのが困難であった。
【0020】さらに、上記従来のプレハブコンクリート
パネルの穴抜き用スリーブは、成型するプレハブコンク
リートパネルに応じて、その厚さと等しい高さの穴抜き
用スリーブを使用していたが、これら穴抜き用スリーブ
は一品製作品であるため、種々の厚さのプレハブコンク
リートパネルに対応するために、多数の穴抜き用スリー
ブを用意しておく必要があった。
【0021】そこで、本発明の目的は、上記従来のプレ
ハブコンクリートパネルの穴抜き用スリーブの課題を解
決し、少ない穴抜き用スリーブによって多様な厚さのプ
レハブコンクリートパネルに対応でき、かつ、設置およ
び脱型が簡単なプレハブコンクリートパネルの穴抜き用
スリーブおよびその脱型用治具を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1に係るプレハブコンクリートパネルの
穴抜き用スリーブは、プレハブコンクリートパネル成型
用ベースに固定する底板と、一端が閉じた端面を有し、
他端が前記底板と嵌合する開口端部を有する概略筒状の
本体と、前記筒状本体の閉じた端面を貫通し、先端部が
前記底板を貫通して前記ベースのボルト孔に螺入して前
記本体を前記底板上に固定する通しボルトとからなるプ
レハブコンクリートパネルの穴抜き用スリーブにおい
て、前記底板の前記通しボルト用の貫通孔は、前記通し
ボルトの先端部を前記ベースのボルト孔に案内する傾斜
面を有し、前記底板の側周面は、下方が広がる傾斜面に
形成され、前記本体の開口端部内周面は、前記底板の側
周面と嵌合する傾斜面に形成され、前記本体の閉じた端
面は、前記通しボルトを通す長溝状の長孔を有している
ことを特徴とするものである。
【0023】本願請求項2に係るプレハブコンクリート
パネルの穴抜き用スリーブは、請求項1の穴抜き用スリ
ーブにおいて、前記本体の頂部に重ねたときに前記本体
と形状が一致してその高さを増す板部材からなり、底面
に前記本体の長孔に嵌合する位置決め用の突起を有し、
前記通しボルトを貫通させる貫通孔を有している床厚さ
調整蓋を備えていることを特徴とするものである。
【0024】本願請求項3に係るプレハブコンクリート
パネルの穴抜き用スリーブの脱型用治具は、プレハブコ
ンクリートパネル中に埋没した請求項1記載の穴抜き用
スリーブの両側に配置する一対の脚部と、前記両脚部の
間に架設した水平部材と、からなるてこの支点用治具
と、長片状の板部材からなり、先端部に前記穴抜き用ス
リーブの長孔に挿入して約90゜回転させることによっ
て前記長孔と係合する膨出部を有し、本体部にてこの先
端部と係合する孔を少なくとも一つ有しているてこの係
合用治具と、からなることを特徴とするものである。
【0025】本願請求項4に係るプレハブコンクリート
パネルの穴抜き用スリーブの脱型用治具は、プレハブコ
ンクリートパネル中に埋没した請求項1記載の穴抜き用
スリーブの長孔に挿入して約90゜回転することによっ
て前記長孔と係合する突出部を有するシリンダー部材
と、前記シリンダー部材の穴抜き用スリーブへの挿入端
部に摺動可能に設けられた第一ピストン部材と、前記シ
リンダー部材の前記挿入端部の反対側の端部に摺動可能
に設けられ、シリンダー内の空気を圧縮する第二ピスト
ン部材と、からなることを特徴とするものである。
【0026】本願請求項5に係るプレハブコンクリート
パネルの穴抜き用スリーブの脱型用治具は、プレハブコ
ンクリートパネル中に埋没した請求項1記載の穴抜き用
スリーブの長孔に挿入して約90゜回転することによっ
て前記長孔と係合する突出部を有する本体部と、前記本
体部の穴抜き用スリーブへの挿入端部に、弾性部材によ
って弾発的に入り子状に設けられた突張り部材と、から
なることを特徴とするものである。
【0027】本願請求項6に係るプレハブコンクリート
パネルの穴抜き用スリーブの脱型用治具は、プレハブコ
ンクリートパネル中に埋没した請求項1記載の穴抜き用
スリーブの長孔に挿入して約90゜回転することによっ
て前記長孔と係合する係合部材と、外周面に前記係合部
材と螺合するねじを有する棒部材と、を有することを特
徴とするものである。
【0028】
【作用】本願請求項1のプレハブコンクリートパネルの
穴抜き用スリーブによれば、底板の通しボルト用の貫通
孔の傾斜面が、通しボルトをベースのボルト孔に螺入す
る際に通しボルトの先端部をベースのボルト孔に案内す
る。これにより、通しボルトの先端部をベースのボルト
孔に螺入させ易くなり、穴抜き用スリーブの設置が容易
となる。
【0029】また、穴抜き用スリーブと底板の嵌合部が
傾斜面同士の接合になっているので、この部分にコンク
リートが付着しにくい。また、コンクリートが付着した
ときも、容易に取り除くことができる。
【0030】また、穴抜き用スリーブ本体の通しボルト
用の開口が長溝状の長孔になっているので、後述する脱
型用治具を挿入して約90゜回転することにより、脱型
用治具に設けられた突出部と長孔とを係合させることが
できる。
【0031】本願請求項2のプレハブコンクリートパネ
ルの穴抜き用スリーブでは、床厚さ調整用蓋を本体の上
部に重ね、通しボルトによって固定することにより、穴
抜き用スリーブの高さを増すことができる。これによ
り、標準厚さより厚いプレハブコンクリートパネルを成
型するときは、標準高さの穴抜き用スリーブの上に床厚
さ調整用蓋を重ねることによって対応することができ
る。この床厚さ調整用蓋を、種々の厚さのものを用意し
ておくことにより、穴抜き用スリーブの点数を減らすこ
とができ、これによってプレハブコンクリートパネルの
製作の効率を向上させることができる。
【0032】本願請求項3の穴抜き用スリーブの脱型用
治具は、水平部材が穴抜き用スリーブ本体の長孔と直交
するように支点用治具を配置し、かつ、係合用治具の先
端を上記長孔に挿入して約90゜回転させてその膨出部
を長孔と係合させる。この状態でてこの先端を係合用治
具の本体の孔に挿入し、支点用治具の水平部材を支点に
して穴抜き用スリーブをプレハブコンクリートパネルか
ら抜くことができる。
【0033】本願請求項4の穴抜き用スリーブの脱型用
治具は、シリンダー部材を穴抜き用スリーブの本体の長
孔に挿入して約90゜回転させ、シリンダー部材の突出
部を上記長孔と係合させる。この状態で、第二ピストン
部材を圧入してシリンダー部材内の第一ピストン部材と
第二ピストン部材間の空気を圧縮する。この空気の圧力
により第一ピストン部材とシリンダー部材の突出部の間
に拡開する力が作用し、穴抜き用スリーブをプレハブコ
ンクリートパネルから抜くことができる。
【0034】本願請求項5の穴抜き用スリーブの脱型用
治具は、本体部の突出部を孔抜き用スリーブ本体の長孔
に整合させて突張り部材の弾性部材を圧縮する。突出部
が穴抜き用スリーブの長孔を通過したときに、本体部を
約90゜回転させることによって本体部の突出部は、穴
抜き用スリーブの長孔と係合する。この状態で弾性部材
に対する圧縮力を取り去れば、弾性部材の反発力が穴抜
き用スリーブ本体に上向きに作用し、プレハブコンクリ
ートパネルから穴抜き用スリーブを抜くことができる。
【0035】本願請求項6の穴抜き用スリーブの脱型用
治具は、係合部材を孔抜き用スリーブ本体の長孔に整合
させて穴抜き用スリーブ本体内に挿入し、約90゜回転
して係合部材を長孔と係合させる。この状態で棒部材を
回転させることにより、係合部材と棒部材の先端との間
で穴抜き用スリーブ本体を持ち上げる力が作用し、プレ
ハブコンクリートパネルから穴抜き用スリーブを抜くこ
とができる。
【0036】
【実施例】次に、本発明によるプレハブコンクリートパ
ネルの穴抜き用スリーブおよびその脱型用治具の一実施
例について以下に説明する。
【0037】図1は、本発明によるプレハブコンクリー
トパネルの穴抜き用スリーブの一実施例を示している。
このうち、図1(a) は本実施例の穴抜き用スリーブ全体
の縦断面、図1(b) は図1(a) の矢印X−X方向に視た
穴抜き用スリーブ本体の底面、図1(c) は図1(a) の矢
印Y−Y方向に視た穴抜き用スリーブの底板の上面をそ
れぞれ示している。
【0038】図1(a) に示すように、穴抜き用スリーブ
1は、プレハブコンクリートパネル成型用のベース2に
固定された円形の底板3と、一端が底板3と嵌合する開
口端部に形成され、他端が閉じた端面となっている概略
円筒状の本体4と、底板3と本体4とをベース2に固定
する通しボルト5とからなる。
【0039】本体4は、図1(b) に示すように、頂部の
閉じた端面に通しボルト5を通す長溝状の長孔6を有し
ている。一方、底板3は、図1(c) に示すように、底板
3自体をベース2に固定するための一対のボルト孔7
と、通しボルト5を貫通させる貫通孔8とを有してい
る。
【0040】上記底板3の側周面9は、図1(a) に明ら
かなように、下方に広がる傾斜面に形成されている。ま
た、ボルト孔7は固定用ボルトを挿入し易いように上部
が拡開している。さらに底板3の貫通孔8は、通しボル
ト5の先端部をベース2のボルト孔10に案内するすり
鉢状の傾斜面11に形成されている。
【0041】本体4の開口端部の内周面12は、上記底
板3の側周面9の傾斜面と整合する傾斜面に形成されて
いる。また、本体4の側周面13は脱型しやすいように
下方が狭まる傾斜面に形成されている。本体4はアルミ
材による一体成型が好ましい。
【0042】上記構成の穴抜き用スリーブ1を設置する
には、底板3をベース2上に配置し、一対のボルト14
によって固定する。ボルト孔7の傾斜面は上記ボルト1
4の挿入を容易にする。次に固定された底板3上に本体
4を載置する。このとき、本体4の開口端部の内周面1
2は、底板3の側周面9と密接して本体4の位置を決め
る。次に通しボルト5を長孔6に挿入し、先端部をベー
ス2のボルト孔10に螺入し、本体4と底板3とを一体
にベース2に固定する。このとき、ベース2のボルト孔
10の位置は外部から確認できないが、貫通孔8の傾斜
面11が通しボルト5の先端部をベース2のボルト孔1
0に案内するので、通しボルト5の螺合が容易になる。
【0043】このように、上記穴抜き用スリーブ1は、
ベースのボルト孔位置が確認できないために設置が困難
であった従来の穴抜き用スリーブに比べて、設置が容易
である。
【0044】次に、プレハブコンクリートパネルの厚さ
に応じて高さを調整する場合の穴抜き用スリーブの構成
について説明する。本発明の穴抜き用スリーブによれ
ば、図2に示すように穴抜き用スリーブ本体の上部に高
さ調整用の床厚さ調整蓋を載置して穴抜き用スリーブの
高さを調整することができる。
【0045】図2において、床厚さ調整蓋15は、本体
4の頂面と一致する外形(この場合円形)を有し、底面
に本体4の長孔6に嵌入する位置決め用突起16を有
し、ベース2のボルト孔10のほぼ鉛直上方位置に通し
ボルト5用の貫通孔17を有している。
【0046】また、ボルト5の上端部にはねじ面が刻設
されており、このねじ面にナット18を予め螺着し、調
整蓋15とナット18の間にワッシャ19を介設する。
【0047】図2に示すように、穴抜き用スリーブ1の
本体4の頂部に床厚さ調整蓋15を重ね、通しボルト5
によって床厚さ調整蓋15と穴抜き用スリーブ本体4と
を一体に固定することにより、穴抜き用スリーブ1全体
の高さが増し、より厚いプレハブコンクリートパネルを
成型することができる。
【0048】上記床厚さ調整蓋15を用いれば、標準の
高さの穴抜き用スリーブ1と、適当な厚さの複数種類の
床厚さ調整蓋15とを用意しておくことにより、種々の
厚さのプレハブコンクリートパネルを成型することがで
きる。これにより、穴抜き用スリーブ1の部品点数を減
少させられ、全体としてプレハブコンクリートパネルの
製造効率を向上させることができる。
【0049】次に、上記穴抜き用スリーブ1を成型した
プレハブコンクリートパネルから抜き出すための脱型用
治具とその使用方法について以下に説明する。
【0050】図3は、本発明による第一の穴抜き用スリ
ーブの脱型用治具の一実施例を示している。この穴抜き
用スリーブの脱型用治具20は、支点用治具21と係合
用治具22とからなる。
【0051】本実施例の支点用治具21は、取手23
と、取手23の中央部分に接続された長片状の本体部2
4とを有している。本体部24の下部は幅が狭くなって
おり、その先端部には、穴抜き用スリーブ1の長孔6に
挿入して約90゜回転させることによって長孔6と係合
する膨出部25が備えられている。本体部24の適当な
位置には、後述するてこの先端と係合する複数の係合用
孔26が設けられている。
【0052】一方、係合用治具22は、プレハブコンク
リートパネル27中に埋没した穴抜き用スリーブ1の両
側に配置する一対の脚部28と、両脚部28の間に架設
した一対の水平部材29とからなる。本実施例の水平部
材29は平行な一対の板材からなり、両水平部材29は
高さが段違いとなるように配設されている。
【0053】この穴抜き用スリーブの脱型用治具20を
使用するには、水平部材29が穴抜き用スリーブ1の長
孔6と直交するように支点用治具22を配置し、係合用
治具21の先端を長孔6に挿入して約90゜回転させ
る。これにより、支点用治具21の膨出部25は長孔6
と係合する。
【0054】次に、図4に示すように、てこ30の先端
を係合用治具21の係合用孔26に挿入し、支点用治具
22の水平部材29を支点にしててこ30の他端に下向
きの力Fをかける。このてこ30により、穴抜き用スリ
ーブ1を上方に持ち上げる大きな力が働き穴抜き用スリ
ーブ1をプレハブコンクリートパネル27から抜き出す
ことができる。
【0055】上記説明から明らかなように、本実施例の
脱型用治具20による脱型の作業は、プレハブコンクリ
ートパネル27の上面から作業することができる。した
がって、プレハブコンクリートパネル27を吊り上げる
設備と吊り上げるための手間と時間を必要としない。し
かも、プレハブコンクリートパネル27の上面から安全
に作業をすることができる。
【0056】また、ハンマー等で穴抜き用スリーブ1を
打撃することがないので、穴抜き用スリーブを変形させ
ることがなく、長期間同一の穴抜き用スリーブを繰り返
し使用することができる。また、脱型した後のプレハブ
コンクリートパネルの穴の損傷が少なく、補修する手間
を省き、かつ質の高いプレハブコンクリートパネルを得
ることができる。
【0057】さらに、穴抜き用スリーブ1は、本体4の
開口端部の内周面12が傾斜面になっているので、脱型
後にコンクリートの付着が少なく、再度の使用に備えて
清掃が容易である。
【0058】次に、他の穴抜き用スリーブの脱型用治具
について以下に説明する。
【0059】図5の穴抜き用スリーブの脱型用治具31
は、プレハブコンクリートパネル27中に埋没した穴抜
き用スリーブ1の長孔6に挿入して約90゜回転するこ
とによって長孔6と係合する突出部32を有するシリン
ダー部材33と、シリンダー部材33の下端部に摺動可
能に設けた第一ピストン部材34と、シリンダー部材の
上端部に摺動可能に設けた第二ピストン部材35とから
なる。
【0060】本実施例の穴抜き用スリーブの脱型用治具
31を使用するには、最初にシリンダー部材33の突出
部32を穴抜き用スリーブ1の長孔6と整合させ、突出
部32を穴抜き用スリーブ1内に挿入して約90゜回転
し、突出部32と長孔6とを係合させる。
【0061】次に第二ピストン部材35を押圧してシリ
ンダー部材33内の第一ピストン部材34と第二ピスト
ン部材35間の空気を圧縮する。
【0062】この空気の圧力により、第一ピストン部材
34とシリンダー部材33の突出部32の間に拡開する
力が作用し、穴抜き用スリーブ1をプレハブコンクリー
トパネル27から脱型することができる。
【0063】この穴抜き用スリーブの脱型用治具31に
よる脱型は、図3の穴抜き用スリーブの脱型用治具20
と同様にプレハブコンクリートパネル27の上面から行
うことができ、その作用・効果は、図3の穴抜き用スリ
ーブの脱型用治具20と同一であるので、ここでの重複
説明を省略する。
【0064】図6の穴抜き用スリーブの脱型用治具40
は、プレハブコンクリートパネル27中に埋没した穴抜
き用スリーブ1の長孔6に挿入して約90゜回転するこ
とによって長孔6と係合する突出部41を有する本体部
42と、本体部42の下端部にバネ43によって弾発的
に入り子状に設けた突張り部材44とからなる。バネ4
3は、ゴム、空気ばね等他の弾性部材でもよい。
【0065】上記穴抜き用スリーブの脱型用治具40を
使用するには、最初に突出部41を孔抜き用スリーブ1
の長孔6に整合させて突張り部材44を穴抜き用スリー
ブ1内に挿入し、さらにバネ43を圧縮する。突出部4
1が長孔6を通過した後に、図6(a) に示すように本体
部42を約90゜回転させ、バネ43に加えていた圧縮
力を減少させる。この結果、バネ43の復元力が穴抜き
用スリーブ1に上向きに作用する。バネ43を所定の強
さ以上のバネとすれば、上記バネ43の復元力でプレハ
ブコンクリートパネル27から穴抜き用スリーブ1を脱
型することができる。
【0066】この穴抜き用スリーブの脱型用治具40に
よれば、プレハブコンクリートパネル27の上面から脱
型でき、作業が安全・容易である点、穴抜き用スリーブ
の損傷が少ない点、脱型後のプレハブコンクリートパネ
ルの穴の損傷が少ない点は、図3の穴抜き用スリーブの
脱型用治具20と同一である。
【0067】図7の穴抜き用スリーブの脱型用治具50
は、プレハブコンクリートパネル27中に埋没した穴抜
き用スリーブ1の長孔6に挿入して約90゜回転するこ
とによって長孔6と係合する係合部材51と、外周面に
係合部材51と螺合するねじを有する棒部材52とから
なる。
【0068】なお、本実施例の棒部材52の先端には当
接用の部材と滑り軸受を設けているが、これらは棒部材
52の先端の当接と回転を容易にするが、本発明の要件
ではない。
【0069】本実施例の穴抜き用スリーブの脱型用治具
50を使用するには、最初に係合部材51を穴抜き用ス
リーブ1の長孔6と整合させ、係合部材51を穴抜き用
スリーブ1の内部に挿入し、約90゜回転させて長孔6
と係合させる。
【0070】次に、図7に示すように棒部材52の取手
部分を回転させ、その先端部を穴抜き用スリーブ1の底
板に向かって繰り出す。棒部材52の先端部が穴抜き用
スリーブ1の底板と当接した後もさらに棒部材52を回
転させれば、係合部材51と棒部材52の先端との間で
穴抜き用スリーブ1を持ち上げる力fが作用し、プレハ
ブコンクリートパネル27から穴抜き用スリーブ1を脱
型することができる。
【0071】作業が安全・容易である点、穴抜き用スリ
ーブの損傷が少ない点、脱型後のプレハブコンクリート
パネルの穴の損傷が少ない点は、図3の穴抜き用スリー
ブの脱型用治具20と同一である。
【0072】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明の
プレハブコンクリートパネルの穴抜き用スリーブおよび
その脱型用治具によれば、底板の貫通孔の傾斜面が通し
ボルトの先端をベースのボルト孔に案内するので、穴抜
き用スリーブの設置が容易となる。
【0073】また、床厚さ調整蓋を併用することによ
り、標準的な高さの穴抜き用スリーブによって種々の厚
さのプレハブコンクリートパネルを成型できるので、成
型に必要な穴抜き用スリーブの部品点数を減少させ、全
体として効率的なプレハブコンクリートパネルの成型を
行うことができる。
【0074】また、本発明の種々の脱型用治具を使用す
ることにより、横置きのプレハブコンクリートパネルの
上面から穴抜き用スリーブを脱型することができるの
で、作業が安全かつ容易であり、かつ、穴抜き用スリー
ブやプレハブコンクリートパネルを損傷させることが少
ない。
【0075】また、脱型した穴抜き用スリーブは掃除が
容易であり、上記脱型時の損傷が少ないので、長期間穴
抜き用スリーブを繰り返し使用することができる。
【0076】上記効果により、本発明のプレハブコンク
リートパネルの穴抜き用スリーブおよびその脱型用治具
によれば、少ない部品点数によって、設置および脱型が
簡単なプレハブコンクリートパネルの穴抜き用スリーブ
およびその脱型用治具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプレハブコンクリートパネルの穴
抜き用スリーブの一実施例の縦断面図、本体底面図、お
よび底板平面図。
【図2】床厚さ調整蓋を有する本発明によるプレハブコ
ンクリートパネルの穴抜き用スリーブ1の一実施例の縦
断面図。
【図3】支点用治具と係合用治具とからなる本発明の穴
抜き用スリーブの脱型用治具を示した図。
【図4】支点用治具と係合用治具とからなる本発明の穴
抜き用スリーブの脱型用治具の使用方法を示した図。
【図5】シリンダー部材とピストン部材とからなる本発
明の穴抜き用スリーブの脱型用治具とその使用方法を示
した図。
【図6】本体部と弾性部材によって弾発的に入り子状に
設けた突張り部材とからなる本発明の穴抜き用スリーブ
の脱型用治具とその使用方法を示した図。
【図7】係合部材と棒部材とからなる本発明の穴抜き用
スリーブの脱型用治具とその使用方法を示した図。
【図8】従来のプレハブコンクリートパネルの穴抜き用
スリーブを示した縦断面図。
【符号の説明】
1 穴抜き用スリーブ 2 ベース 3 底板 4 本体 5 通しボルト 6 長孔 7 ボルト孔 8 貫通孔 9 底板の側周面 10 ベースのボルト孔 11 傾斜面 12 本体の開口端部の内周面 15 床厚さ調整蓋 16 位置決め用突起 17 貫通孔 20 穴抜き用スリーブの脱型用治具 21 支点用治具 22 係合用治具 24 本体部 25 膨出部 26 係合用孔 28 脚部 29 水平部材 30 てこ 31 穴抜き用スリーブの脱型用治具 32 突出部 33 シリンダー部材 34 第一ピストン部材 35 第二ピストン部材 40 穴抜き用スリーブの脱型用治具 41 突出部 42 本体部 43 バネ 44 突張り部材 50 穴抜き用スリーブの脱型用治具 51 係合部材 52 棒部材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレハブコンクリートパネル成型用ベース
    に固定する底板と、 一端が閉じた端面を有し、他端が前記底板と嵌合する開
    口端部を有する概略筒状の本体と、 前記筒状本体の閉じた端面を貫通し、先端部が前記底板
    を貫通して前記ベースのボルト孔に螺入して前記本体を
    前記底板上に固定する通しボルトとからなるプレハブコ
    ンクリートパネルの穴抜き用スリーブにおいて、 前記底板の前記通しボルト用の貫通孔は、前記通しボル
    トの先端部を前記ベースのボルト孔に案内する傾斜面を
    有し、 前記底板の側周面は、下方が広がる傾斜面に形成され、 前記本体の開口端部内周面は、前記底板の側周面と嵌合
    する傾斜面に形成され、 前記本体の閉じた端面は、前記通しボルトを通す長溝状
    の長孔を有していることを特徴とするプレハブコンクリ
    ートパネルの穴抜き用スリーブ。
  2. 【請求項2】前記本体の頂部に重ねたときに前記本体と
    形状が一致してその高さを増す板部材からなり、底面に
    前記本体の長孔に嵌合する位置決め用の突起を有し、前
    記通しボルトを貫通させる貫通孔を有している床厚さ調
    整蓋を備えていることを特徴とする請求項1に記載のプ
    レハブコンクリートパネルの穴抜き用スリーブ。
  3. 【請求項3】プレハブコンクリートパネル中に埋没した
    請求項1記載の穴抜き用スリーブの両側に配置する一対
    の脚部と、前記両脚部の間に架設した水平部材と、から
    なるてこの支点用治具と、 長片状の板部材からなり、先端部に前記穴抜き用スリー
    ブの長孔に挿入して約90゜回転させることによって前
    記長孔と係合する膨出部を有し、本体部にてこの先端部
    と係合する孔を少なくとも一つ有しているてこの係合用
    治具と、からなることを特徴とするプレハブコンクリー
    トパネルの穴抜き用スリーブの脱型用治具。
  4. 【請求項4】プレハブコンクリートパネル中に埋没した
    請求項1記載の穴抜き用スリーブの長孔に挿入して約9
    0゜回転することによって前記長孔と係合する突出部を
    有するシリンダー部材と、 前記シリンダー部材の穴抜き用スリーブへの挿入端部に
    摺動可能に設けられた第一ピストン部材と、 前記シリンダー部材の前記挿入端部の反対側の端部に摺
    動可能に設けられ、シリンダー内の空気を圧縮する第二
    ピストン部材と、からなることを特徴とするプレハブコ
    ンクリートパネルの穴抜き用スリーブの脱型用治具。
  5. 【請求項5】プレハブコンクリートパネル中に埋没した
    請求項1記載の穴抜き用スリーブの長孔に挿入して約9
    0゜回転することによって前記長孔と係合する突出部を
    有する本体部と、 前記本体部の穴抜き用スリーブへの挿入端部に、弾性部
    材によって弾発的に入り子状に設けられた突張り部材
    と、からなることを特徴とするプレハブコンクリートパ
    ネルの穴抜き用スリーブの脱型用治具。
  6. 【請求項6】プレハブコンクリートパネル中に埋没した
    請求項1記載の穴抜き用スリーブの長孔に挿入して約9
    0゜回転することによって前記長孔と係合する係合部材
    と、 外周面に前記係合部材と螺合するねじを有する棒部材
    と、を有することを特徴とするプレハブコンクリートパ
    ネルの穴抜き用スリーブの脱型用治具。
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