JPH0780818B2 - 3−クロロ−4−フロロニトロベンゼンの製法 - Google Patents
3−クロロ−4−フロロニトロベンゼンの製法Info
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- JPH0780818B2 JPH0780818B2 JP62068792A JP6879287A JPH0780818B2 JP H0780818 B2 JPH0780818 B2 JP H0780818B2 JP 62068792 A JP62068792 A JP 62068792A JP 6879287 A JP6879287 A JP 6879287A JP H0780818 B2 JPH0780818 B2 JP H0780818B2
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- Japan
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- fluoronitrobenzene
- chloro
- iodine
- antimony
- compound
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、3−クロロ−4−フロロニトロベンゼンの製
法に関する。
法に関する。
従来の技術 3−クロロ−4−フロロニトロベンゼンは、医薬・農薬
用の中間体として有用な化合物である。
用の中間体として有用な化合物である。
従来、3−クロロ−4−フロロニトロベンゼンの製法と
しては、3,4−ジクロロニトロベンゼンを有機極性溶媒
中、高温下で過剰のフツ化カリウムと反応させる方法が
知られているが、この方法では収率及び純度が低い事、
高価なフツ化カリウムを多量に用いる事、使用する有機
極性溶媒の回収に多くの費用が要する事等により、3−
クロロ−4−フロロニトロベンゼンは安価に得られてい
ない。
しては、3,4−ジクロロニトロベンゼンを有機極性溶媒
中、高温下で過剰のフツ化カリウムと反応させる方法が
知られているが、この方法では収率及び純度が低い事、
高価なフツ化カリウムを多量に用いる事、使用する有機
極性溶媒の回収に多くの費用が要する事等により、3−
クロロ−4−フロロニトロベンゼンは安価に得られてい
ない。
4−フロロニトロベンゼンを塩素化すると3−クロロ−
4−フロロニトロベンゼンがえられる事は次の文献 Chemisches Zentralhatt 1914 II 1432頁 Recueil des Travaux Chimiques des Pays−Bas 51
(1932年)98〜101頁 によつて公知であり、文献及びに記載の方法では塩
化第2鉄または鉄粉の存在下に4−フロロニトロベンゼ
ンを塩素化している。しかしながらこれらの方法では目
的の3−クロロ−4−フロロニトロベンゼン以外に多量
のジクロロ−4−フロロニトロベンゼン類を副生すると
いう欠点が有り高収率で目的化合物を得たという例は同
文献中にみられない。
4−フロロニトロベンゼンがえられる事は次の文献 Chemisches Zentralhatt 1914 II 1432頁 Recueil des Travaux Chimiques des Pays−Bas 51
(1932年)98〜101頁 によつて公知であり、文献及びに記載の方法では塩
化第2鉄または鉄粉の存在下に4−フロロニトロベンゼ
ンを塩素化している。しかしながらこれらの方法では目
的の3−クロロ−4−フロロニトロベンゼン以外に多量
のジクロロ−4−フロロニトロベンゼン類を副生すると
いう欠点が有り高収率で目的化合物を得たという例は同
文献中にみられない。
発明が解決しようとする問題点 4−フロロニトロベンゼンの塩素化においてジクロロ−
4−フロロニトロベンゼン類の副生を抑え3−クロロ−
4−フロロニトロベンゼンが高収率で得られる方法の開
発が求められている。
4−フロロニトロベンゼン類の副生を抑え3−クロロ−
4−フロロニトロベンゼンが高収率で得られる方法の開
発が求められている。
問題点を解決するための手段 本発明者らは前記したような問題点を解決するために鋭
意研究を重ねた結果、特定の化合物の存在下で4−フロ
ロニトロベンゼンを塩素化する事によりジクロロ−4−
フロロニトロベンゼンの副生がほとんど起らない事を見
い出し本発明を完成させた。即ち本発明は (1) ヨードもしくはヨード化合物と鉄もしくは鉄化
合物又は (2) ヨードもしくはヨード化合物とアンチモンもし
くはアンチモン化合物 の存在下に4−フロロニトロベンゼンを塩素ガスを用い
て塩素化する事を特徴とする3−クロロ−4−フロロニ
トロベンゼンの製法を提供する。
意研究を重ねた結果、特定の化合物の存在下で4−フロ
ロニトロベンゼンを塩素化する事によりジクロロ−4−
フロロニトロベンゼンの副生がほとんど起らない事を見
い出し本発明を完成させた。即ち本発明は (1) ヨードもしくはヨード化合物と鉄もしくは鉄化
合物又は (2) ヨードもしくはヨード化合物とアンチモンもし
くはアンチモン化合物 の存在下に4−フロロニトロベンゼンを塩素ガスを用い
て塩素化する事を特徴とする3−クロロ−4−フロロニ
トロベンゼンの製法を提供する。
本発明の方法において用いられるヨード又はヨード化合
物としては、ヨード、ヨー化水素、塩化ヨード、ヨー化
カリウム、ヨー化ナトリウム、ヨー化鉄、ヨー化アンチ
モン等が用いられ、これらのうち特に好ましいものはヨ
ード、ヨー化鉄、塩化ヨード、ヨー化水素である。その
使用量は通常4−フロロニトロベンゼンに対し0.03〜3.
0%より好ましくは0.01〜1%(重量比)である。
物としては、ヨード、ヨー化水素、塩化ヨード、ヨー化
カリウム、ヨー化ナトリウム、ヨー化鉄、ヨー化アンチ
モン等が用いられ、これらのうち特に好ましいものはヨ
ード、ヨー化鉄、塩化ヨード、ヨー化水素である。その
使用量は通常4−フロロニトロベンゼンに対し0.03〜3.
0%より好ましくは0.01〜1%(重量比)である。
また鉄又は鉄化合物としては鉄、塩化第2鉄、水酸化第
2鉄、酸化第2鉄、塩化第1鉄、水酸化第1鉄、酸化第
1鉄等が用いられるがこれらのうちより好ましいものは
塩化第1鉄、塩化第2鉄である。またアンチモン又はア
ンチモン化合物としてはアンチモン、五塩化アンチモ
ン、三塩化アンチモン、酸化アンチモン、水酸化アンチ
モン等が用いられるが、これらのうちより好ましいもの
は五塩化アンチモン、三塩化アンチモンである。
2鉄、酸化第2鉄、塩化第1鉄、水酸化第1鉄、酸化第
1鉄等が用いられるがこれらのうちより好ましいものは
塩化第1鉄、塩化第2鉄である。またアンチモン又はア
ンチモン化合物としてはアンチモン、五塩化アンチモ
ン、三塩化アンチモン、酸化アンチモン、水酸化アンチ
モン等が用いられるが、これらのうちより好ましいもの
は五塩化アンチモン、三塩化アンチモンである。
これらの使用量は通常4−フロロニトロベンゼンに対し
0.1〜10%より好ましくは2〜5%(重量比)である。
0.1〜10%より好ましくは2〜5%(重量比)である。
反応温度は任意であるが、通常20〜120℃の範囲で行う
のが好ましい。反応時間は反応条件によつて異なるが0.
5〜50時間である。反応溶媒は特に必要ないがクロル化
に対して不活性な四塩化炭素、パークレン、トリクレン
等の有機溶媒を用いてもよい。
のが好ましい。反応時間は反応条件によつて異なるが0.
5〜50時間である。反応溶媒は特に必要ないがクロル化
に対して不活性な四塩化炭素、パークレン、トリクレン
等の有機溶媒を用いてもよい。
本発明の製法によつて得られた3−クロロ−4−フロロ
ニトロベンゼンは工業的に充分な純度を有しているので
そのまま医薬・農薬用の中間体として用いられるが所望
によつては晶析・蒸留等によつて精製する事も出来る。
ニトロベンゼンは工業的に充分な純度を有しているので
そのまま医薬・農薬用の中間体として用いられるが所望
によつては晶析・蒸留等によつて精製する事も出来る。
実施例 実施例によつて本発明を具体的に説明する。
実施例1 4−フロロニトロベンゼン141g、塩化第2鉄3.8g、ヨー
ド0.2gを仕込み次いで昇温し、温度60〜70℃で、反応液
のガスクロマト分析によつて原料が検出されなくなる迄
(12時間)塩素ガスを、液中に、吹き込み、反応を完結
させた。次に湯100gで3回洗浄したのち分液し、3−ク
ロロ−4−フロロニトロベンゼン174gを得た。(収率99
%) またガスクロマトグラフイーによる分析では、 4−フロロニトロベンゼン 0.4% 3−クロロ−4−フロロニトロベンゼン 98.1% ジクロロ−4−フロロニトロベンゼン 1.4% であつた。
ド0.2gを仕込み次いで昇温し、温度60〜70℃で、反応液
のガスクロマト分析によつて原料が検出されなくなる迄
(12時間)塩素ガスを、液中に、吹き込み、反応を完結
させた。次に湯100gで3回洗浄したのち分液し、3−ク
ロロ−4−フロロニトロベンゼン174gを得た。(収率99
%) またガスクロマトグラフイーによる分析では、 4−フロロニトロベンゼン 0.4% 3−クロロ−4−フロロニトロベンゼン 98.1% ジクロロ−4−フロロニトロベンゼン 1.4% であつた。
実施例2 4−フロロニトロベンゼン141g、五塩化アンチモン7g、
ヨード0.5gを仕込み、以下実施例1と同様にして、3−
クロロ−4−フロロニトロベンゼン173g(収率99%)を
得た。
ヨード0.5gを仕込み、以下実施例1と同様にして、3−
クロロ−4−フロロニトロベンゼン173g(収率99%)を
得た。
また分析値は、次の通りであつた。
4−フロロニトロベンゼン 0.6% 3−クロロ−4−フロロニトロベンゼン 97.6% ジクロロ−4−フロロニトロベンゼン 1.6% 実施例3〜5 実施例1において触媒を下記表の触媒の欄に記載された
触媒に代える他は実施例1とほぼ同様な操作を行つて表
に示される収率、純度(ガスクロ分析値)で目的とする
3−クロロ−4−フロロニトロベンゼンを得た。
触媒に代える他は実施例1とほぼ同様な操作を行つて表
に示される収率、純度(ガスクロ分析値)で目的とする
3−クロロ−4−フロロニトロベンゼンを得た。
比較例1 ヨードを用いない以外は実施例1と同様にして塩素ガス
を4時間吹き込んだ。
を4時間吹き込んだ。
反応液の分析値は 4−フロロニトロベンゼン 98.3% 3−クロロ−4−フロロニトロベンゼン トレース であつた。
比較例2 ヨードを用いないで反応温度を125〜135℃とする以外は
実施例1と同様にして反応させた。
実施例1と同様にして反応させた。
反応液の分析値は、 4−フロロニトロベンゼン 2.0% 3−クロロ−4−フロロニトロベンゼン 91.5% ジクロロ−4−フロロニトロベンゼン 5.7% であった。
発明の効果 4−フロロニトロベンゼンを特定の化合物(触媒)の存
在下に塩素化することによつて高収率で高純度の3−ク
ロロ−4−フロロニトロベンゼンが得られるようになつ
た。
在下に塩素化することによつて高収率で高純度の3−ク
ロロ−4−フロロニトロベンゼンが得られるようになつ
た。
Claims (1)
- 【請求項1】(1) ヨードもしくはヨード化合物と鉄
もしくは鉄化合物又は (2) ヨードもしくはヨード化合物とアンチモンもし
くはアンチモン化合物 の存在下に4−フロロニトロベンゼンを塩素ガスを用い
て塩素化する事を特徴とする3−クロロ−4−フロロニ
トロベンゼンの製法
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62068792A JPH0780818B2 (ja) | 1987-03-25 | 1987-03-25 | 3−クロロ−4−フロロニトロベンゼンの製法 |
DE3855937T DE3855937T2 (de) | 1987-03-25 | 1988-03-18 | Verfahren zur Herstellung von 3-Chlor-4-fluornitrobenzol |
KR1019880700728A KR940011129B1 (ko) | 1987-03-25 | 1988-03-18 | 3-클로로-4-플루오로니트로벤젠의 제법 |
US07/229,175 US4898996A (en) | 1987-03-25 | 1988-03-18 | Process for producing 3-chloro-4-fluoronitrobenzene |
EP93102299A EP0551144B1 (en) | 1987-03-25 | 1988-03-18 | Process for producing a fluoromononitrobenzene |
EP88902565A EP0307481B1 (en) | 1987-03-25 | 1988-03-18 | Process for preparing 3-chloro-4-fluoronitrobenzene |
PCT/JP1988/000283 WO1988007519A1 (en) | 1987-03-25 | 1988-03-18 | Process for preparing 3-chloro-4-fluoronitrobenzene |
DE88902565T DE3885823T2 (de) | 1987-03-25 | 1988-03-18 | Verfahren zur herstellung von 3-chlor-4-fluornitrobenzol. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62068792A JPH0780818B2 (ja) | 1987-03-25 | 1987-03-25 | 3−クロロ−4−フロロニトロベンゼンの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63238044A JPS63238044A (ja) | 1988-10-04 |
JPH0780818B2 true JPH0780818B2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=13383924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62068792A Expired - Lifetime JPH0780818B2 (ja) | 1987-03-25 | 1987-03-25 | 3−クロロ−4−フロロニトロベンゼンの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0780818B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5321667B2 (ja) * | 1973-05-17 | 1978-07-04 | ||
JPS58222040A (ja) * | 1982-06-18 | 1983-12-23 | Central Glass Co Ltd | メタ−クロロベンゾトリフルオリドの製造方法 |
-
1987
- 1987-03-25 JP JP62068792A patent/JPH0780818B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63238044A (ja) | 1988-10-04 |
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