JPH0779414A - 時間軸誤差補正装置 - Google Patents

時間軸誤差補正装置

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JPH0779414A
JPH0779414A JP5160845A JP16084593A JPH0779414A JP H0779414 A JPH0779414 A JP H0779414A JP 5160845 A JP5160845 A JP 5160845A JP 16084593 A JP16084593 A JP 16084593A JP H0779414 A JPH0779414 A JP H0779414A
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Kazumichi Nohara
一倫 野原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 時間軸誤差を含んだビデオ信号の補正を、ア
ナログビデオ信号を位相変調する事により行なう。 【構成】 再生ビデオ信号をデジタル化し、再生ビデオ
信号から抽出した基準信号を基に書込みクロックWCK
び位相誤差信号PERを発生し、WCKによりデジタルビデ
オ信号をメモリ(11)に書込み、メモリ(11)に記憶された
デジタルビデオ信号は、基準クロック発生器(18)からの
読み出しクロックRCKによりメモリ(11)から読み出し
て、D/A変換器(12)によりアナログビデオ信号に変換
する時間軸誤差補正装置に於て、位相変調器(4)をD/
A変換器(12)の出力に接続し、該位相変調器(4)の変調
入力端子に、前記PERからベロシティエラー信号VER
発生するベロシティエラー発生器(2)の出力を接続し
て、該VERによりD/A変換器(12)からのアナログビデ
オ信号を位相変調してアナログビデオ信号の時間軸誤差
を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
やビデオディスクプレーヤ等に於て、再生信号には時間
軸誤差が含まれている。本発明は、該時間軸誤差を補正
するタイムベースコレクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、アナログ信号出力の時間軸誤
差をする装置として、民生用レーザーディスクプレーヤ
に用いられている図5に示す装置と、その改良型である
図6に示す装置が知られている(特開昭52−931
9)。入力ビデオ信号がビデオディスクプレーヤの再生
信号の場合、主に回転系に起因して再生信号に時間軸誤
差が生じるが、該時間軸誤差を先ず水平周期毎に補正
し、次に1水平周期内の開始及び終了時点間の速度差分
の誤差(ベロシティエラー)を補正する方法がとられて
いる。図5に示す、第1の従来の装置は、水平周期毎の
誤差のみ除去し、図6に示す第2の従来の装置は、更に
ベロシティエラーを補正するものである。
【0003】第1の従来の装置は、図5に示す様に、入
力ビデオ信号の各水平周期の先頭部分に含まれ、時間軸
誤差を含んだ基準信号であるバースト信号(fSC)に同
期した整数倍の周波数の書込み用クロック(WCK)を、
同期分離回路(15)、AFC(16)、バースト分離回路(13)
及びAPC(14)により発生する。同じく時間軸誤差を含
んだビデオ信号を、A/D変換器(10)によりデジタル信
号に変換して、WCKによりメモリ(11)に書込む。次に、
該メモリ(11)に書込まれたデータを、安定な基準クロッ
ク発生器(18)からの読み出しクロック(RCK)で読み出
し、D/A変換器(12)によりアナログビデオ信号に変換
することにより、各水平周期毎の時間軸誤差を除去す
る。WCKの周波数として4XSC が使用されている。
【0004】従来の第2の装置は、第1の装置と同様に
水平周期毎の時間軸誤差を除去し、更に以下の様に、ベ
ロシティエラーを補正する。ベロシティエラーの補正
は、図6に示す様に、APC(14)より出力される各水平
周期毎の位相誤差信号(PER)を受け、ベロシティエラ
ー発生器(2)は前水平周期に於ける位相差との差分をと
り、差分間を直線近似したベロシティエラー信号VER
生成し、基準クロック発生器(18)の出力に接続された位
相変調器(19)に加える。
【0005】位相変調器(19)は、内蔵された安定な発信
器である基準クロック発生器(18)の出力(CLK)を、該V
ERにより、ベロシティエラーを打消すように位相変調し
てRC Kを発生する。該位相変調されたRCKにより、メモ
リ(11)からデータを読み出す事により、ベロシティエラ
ーが補正されたデジタルのビデオ信号得る。該ベロシテ
ィエラーが補正されたデジタルのビデオ信号を、D/A
変換器(12)によりアナログ信号に変換して、ベロシティ
エラーが補正されたアナログビデオ信号を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の第1の装置は、
水平周期毎の誤差は除去するが、ベロシティエラーは補
正しない為、時間軸誤差の除去には限界が有る。
【0007】一方、従来の第2の装置は、ベロシティエ
ラーは除去するが、同一装置内に周波数が同じで位相の
異なる3種類のクロックWCK、RCK及びCLKが存在する
事になり、公知の相互干渉の問題が生じやすい(特開昭
63−234784を参照)。従って、各回路間にシー
ルドを施したり、基板の電源やグランド配線を強化し、
或いは各回路毎に電源やグランドの配線を分離する等の
措置をとらなければならない場合があり、装置の小形化
やコストの面で好ましくない。
【0008】更に、従来の第2の装置は、メモリコント
ローラ(17)へ送るクロックを変化させる為、従来の第1
の装置が、時計など該クロックを他の用途に使用してい
る場合、従来の第1の装置にベロシティエラー補正用の
回路のみ付加して、第1の装置の改良を図る事はできな
かった。本発明は、上記課題を解決した時間軸誤差補正
装置を明らかにするものである。
【0009】
【課題を解決する為の手段】時間軸誤差を含んだビデオ
信号を、A/D変換器(10)によりデジタル化し、時間軸
誤差を含んだビデオ信号から抽出した基準信号を基に書
込みクロックWCK及び位相誤差信号PERを発生し、書込
みクロックWCKによりデジタル化したビデオ信号をメモ
リ(11)に書込み、メモリ(11)に記憶されたデジタル化し
たビデオ信号は、基準クロック発生器(18)からの読み出
しクロックRCKによりメモリ(11)から読み出して、D/
A変換器(12)によりアナログビデオ信号に変換する時間
軸誤差補正装置に於て、位相変調器(4)をD/A変換器
(12)の出力に接続し、該位相変調器(4)の変調入力端子
に、前記位相誤差信号PERからベロシティエラー信号V
ERを発生するベロシティエラー発生器(2)の出力を接続
して、該VERによりD/A変換器(12)からのアナログビ
デオ信号を位相変調してアナログビデオ信号の時間軸誤
差を補正する。
【0010】
【作用】ベロシティエラー発生器(2)からのベロシティ
エラー信号VERにより、位相変調器(4)は、D/A変換
器(12)からのアナログのビデオ信号に含まれるベロシテ
ィエラーによる位相シフト量と同量で、逆位相となるよ
うにアナログのビデオ信号に位相変調をかける。従っ
て、位相変調器(4)の出力のアナログビデオ信号に含ま
れるベロシティエラーは大幅に軽減される。
【0011】
【発明の効果】本発明の時間軸誤差補正装置は、ベロシ
ティエラー補正を行なうから、従来の第1の装置の補正
の限界を解消できる。
【0012】又、本発明の時間軸誤差補正装置は、使用
する周波数が同じで位相の異なるクロックは、WCK、R
CKの2種でよく、従来の第2の装置に於ける様な相互干
渉の問題が生じにくい。
【0013】又、従来のビデオディスクプレーヤに於て
は、従来の第1の装置を採用しているものが多いが、こ
れら従来のビデオディスクプレーヤをベロシティエラー
を補正する様改造するには、ベロシティエラー発生器
(2)及び位相変調器(4)の2種の回路を付加するのみで、
何等他の問題を引起こす懸念なく容易に改造出来る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図面に沿っ
て詳述する。本発明の装置は、第2の従来の装置と同様
に、各水平周期毎の時間軸誤差の除去部とベロシティエ
ラーの補正部とに分けられる。
【0015】各水平周期毎の時間軸誤差の除去部は、図
1に於いて、A/D変換器(10)、メモリ(11)、メモリコ
ントローラ(17)、D/A変換器(12)、バースト分離回路
(13)、APC(14)、同期分離回路(15)、AFC(16)及び
基準クロック発生器(18)によって構成されている。以下
に詳述すると、先ず、同期分離回路(15)により、入力ビ
デオ信号に含まれる水平同期信号を分離し、周波数制御
回路(AFC)(16)に送る。AFC(16)は、該水平同期
信号を基準として、メモリ(11)への書込みクロックと周
波数が同一の信号を発生し、該信号を位相制御器(AP
C)(14)に送る。APC(14)は、入力のビデオ信号より
SCを分離し、前記書込みクロックの周波数の信号の位
相を、fSCの位相と同相になる様に制御して、WCKを発
生する。つまり、入力のビデオ信号に含まれるfSCに同
期したWCKを得る。該WCKは、メモリ(11)及びA/D変
換器(10)に加えられ、入力ビデオ信号をA/D変換器(1
0)によりデジタル化する。該デジタルビデオ信号は、メ
モリ(11)のデータ入力へ加えられる。
【0016】一方、AFC(16)は、入力のビデオ信号中
の水平同期信号に同期したスタート信号(WS)をメモリ
コントローラ(17)に送り、APC(14)はWCKをメモリコ
ントローラ(17)に送る。該WSとWCKを基に、メモリコ
ントローラ(17)は入力ビデオ信号に同期したメモリアド
レス(ADRS)を発生し、メモリ(11)に加えることによ
り、入力ビデオ信号を各水平周期毎にメモリ(11)に記録
する。該記録されたデータを、装置内蔵の基準クロック
発生器(18)からの安定したRCKによりメモリ(11)から読
み出し、D/A変換器(12)によりアナログ信号に戻すこ
とにより水平周期毎の時間軸誤差を除去する。この、水
平周期毎の時間軸誤差の除去は従来の第1の装置と同じ
である。
【0017】ベロシティエラーの補正部は、APC(14)
のPER出力と、位相変調器(4)の変調入力間に配置され
たベロシティエラー発生器(2)と、D/A変換器(12)の
出力と時間軸誤差補正装置の出力(72)間に配置した位相
変調器(4)によって構成される。
【0018】ベロシティエラーの補正は以下の様に行な
われる。図1及び図2に示す様に、APC(14)より出力
される各水平周期毎のPERを受け、ベロシティエラー発
生器(2)は、後述する様に、前水平周期に於ける位相差
との差分をとり、差分間を直線近似したベロシティエラ
ー信号VERを生成し、D/A変換器(88)の出力に接続さ
れた位相変調器(4)の変調入力に加える。該ベロシティ
エラー信号VERにより、位相変調器(4)は、D/A変換
器(12)からのアナログのビデオ信号に含まれるベロシテ
ィエラーによる位相シフト量と同量で、逆位相となるよ
うにアナログのビデオ信号に位相変調をかける。従っ
て、位相変調器(4)の出力のアナログビデオ信号に含ま
れるベロシティエラーは大幅に軽減される。
【0019】ベロシティエラー発生器(2)は、図3に示
す様に、各水平周期の変化点毎に、現時点のPERをサン
プルホールド回路(SH1)にホールドするのと同時に、1
水平周期の遅延器(1H遅延器)を経由した1水平周期前
のPERをサンプルホールド回路(SH2)にホールドする。S
H1及びSH2の出力は、電圧入力−定電流出力であるV−
I増幅器(24)の非反転及び反転入力に夫々加えられ、該
V−I増幅器(24)は、両入力の電圧差に比例した定電流
を出力する。つまり、1水平周期前のPERと現在のPER
との差に比例した定電流を出力する。該定電流出力IO
は、コンデンサCSに加えられる。該CSはスイッチSWに
より各水平周期の変化点毎にリセットされる。従って、
リセットされてから時間tが経過した時のCSの両端の
電圧VSは VS=IO x t / CS となり、時間に対して直線的に変化した波形となる。V
Sはバッフア(25)を経て、VERとして出力される。この
様にして本実施例のベロシティエラー発生器(2)は、図
2に於ける、鋸状のVERを発生する。
【0020】位相変調器(4)は、図4に示す様に、D/
A変換器(12)からのアナログビデオ信号を、1/2の減衰
器(41)を経て、ゲインが2倍の増幅器(42)の非反転入力
に加える。更に、アナログビデオ信号は、コンデンサC
0及びインダクタンスLの直列回路を介して、可変容量
ダイオードCVのカソードに加えられ、CVのアノード
は、抵抗Rによりグランドに落とされた増幅器(42)の反
転入力に加えられる。C0及びインダクタンスLの接続
点には、抵抗RBを介して、ベロシティエラーVERが加
えられる。上記、1/2の減衰器(41)を経るアナログビデ
オ信号は、VERにより何等位相変調は受けない。一方、
0を経由するアナログビデオ信号は、LとCVの直列回
路と抵抗Rによる分圧回路を通過する事になり、増幅器
(42)の反転入力に於けるアナログビデオ信号の位相は、
可変容量ダイオードCVの関数となる。VERは、L及び
Rを通じてCVの逆方向バイアス電圧(図示せず)を変
えてCVの容量を変化させる事により、アナログビデオ
信号の位相を変調する。増幅器(42)の出力は、反転及び
非反転入力の合成波となるが、該増幅器(42)の出力に於
て、ベロシティエラーが最小になる様に、VERによる位
相変調度が設定される。本実施例の、時間軸誤差補正装
置(1)は、以上の様にしてアナログビデオ信号を位相変
調して、アナログビデオ信号に含まれているベロシティ
エラーを補正する。
【0021】以上の説明に於て、理解を容易にするため
に、各信号間のタイミングについて触れなかったが、実
際的には、遅延器等により、各信号間のタイミングを合
せる事は言うまでもない。
【0022】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の時間軸誤差補正装置のブロック図であ
る。
【図2】図1の各点に於ける信号波形である。
【図3】ベロシティエラー発生器のブロック図である。
【図4】位相変調器のブロック図である。
【図5】従来の第1の時間軸誤差補正装置のブロック図
である。
【図6】従来の第2の時間軸誤差補正装置のブロック図
である。
【符号の説明】
(WCK)書込みクロック (RCK)読み出しクロック (PER)位相誤差信号 (VER)ベロシティエラー (2)ベロシティエラー発生器 (4)位相変調器 (10)A/D変換器 (11)メモリ (12)D/A変換器 (14)APC (18)基準クロック発生器 (72)出力

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間軸誤差を含んだビデオ信号を、A/
    D変換器(10)によりデジタル化し、時間軸誤差を含んだ
    ビデオ信号から抽出した基準信号を基に書込みクロック
    CK及び位相誤差信号PERを発生し、書込みクロックW
    CKによりデジタル化したビデオ信号をメモリ(11)に書込
    み、メモリ(11)に記憶されたデジタル化したビデオ信号
    は、基準クロック発生器(18)からの読み出しクロックR
    CKによりメモリ(11)から読み出して、D/A変換器(12)
    によりアナログビデオ信号に変換する時間軸誤差補正装
    置に於て、 位相変調器(4)をD/A変換器(12)の出力に接続し、該
    位相変調器(4)の変調入力端子に、前記位相誤差信号P
    ERからベロシティエラー信号VERを発生するベロシティ
    エラー発生器(2)の出力を接続して、該VERによりD/
    A変換器(12)からのアナログビデオ信号を位相変調して
    アナログビデオ信号の時間軸誤差を補正する時間軸誤差
    補正装置。
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