JPH077905Y2 - 布団乾燥機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は温風発生装置に連通する温風吹出口に通気性を
有するエアマットを接続し、そのエアマットを敷き布団
と掛け布団の間に挿入して布団の乾燥を行なう布団乾燥
機に関する。

〔従来技術と考案が解決しようとする問題点〕

従来、この種の布団乾燥機は、外気を導入する吸込口に
塵埃の侵入を防ぐフィルターを備え、そのフィルターを
保持するフィルターカバーを着脱自在に取り付けてお
り、フィルターに塵埃が過度に詰まると吸込空気量の低
下により送風効率が低下するので定期的にフィルターカ
バーを取り外してフィルターの掃除を行なう必要があっ
た。

ところがフィルターの掃除作業を行なった後、フィルタ
ー及びフィルターカバーの取り付けを忘れたり、あるい
はフィルターカバーが誤って外れて紛失する可能性があ
った。

本考案はこのような問題点を解決するもので、フィルタ
ーカバーの取り付け忘れあるいは紛失の防止を計った布
団乾燥機を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この問題点を解決するために本考案は、本体に温風発生
装置を内蔵し、該温風発生装置と連通する温風吹出口に
通気性を有したエアマットを接続して成る布団乾燥機に
おいて、前記温風吹出口と相対する反対側の本体後面に
外気に導入する吸込口を開口すると共に該吸込口に外気
に含まれる塵埃の侵入を防ぐフィルターを保持したフィ
ルターカバーを設け、該フィルターカバーの一端は本体
後面より突出した軸受間に回動自在に枢支され、他端は
軸受と同一高さの取手をフィルターカバーに穿設した吸
込穴の表面より突出し、該取手を本体後面に係止可能に
形成したものである。

〔作用〕

このような構成により、フィルターカバーの一端が本体
後面に回動自在に枢支され、フィルターカバーの紛失が
確実に防止されことになる。

〔実施例〕

以下、図面を基に本考案の一実施例について説明する。

１は布団乾燥機本体で、仕切板２により温風発生室３と
エアマット収納室４を区切っている。温風発生室３は送
風ファン５とその送風ファン５を駆動するモータ６とヒ
ータ７より成る温風発生装置８を内蔵し、その温風発生
装置８と連通する温風吹出口９を仕切板２よりエアマッ
ト収納室４側に延出して開口しており、その温風吹出口
９には敷き布団と掛け布団の間に挿入して両布団に温風
を供給する通気性を有した袋状のエアマット10を着脱自
在に接続している。また温風発生室３は温風吹出口９と
は相対する反対側である本体後面1aに本体１内方に向け
て段部11を凹設し、その段部11に外気を導入する吸込口
12を開口しており、その吸込口12には荒い網目状の柵13
を備えている。14は吸込口12より吸い込まれる外気に含
まれる塵埃の侵入を防ぐフィルターカバーで、吸込口12
に対向し本体後面1aと同一面上に吸込穴16を網目状に穿
設しており、その一端には両側に支点ピン17を突出しそ
の支点ピン17は本体後面1aより外方に向けて突出した軸
受18間に回動自在に枢支され、他端には軸受18と同一高
さの取手19を吸込穴16の表面より突出している。更に取
手19の垂下面19aには爪20を一体成形すると共に段部11
にはその爪20を係止する係止穴21を穿設し、フィルター
カバー14を開閉する時は取手19の垂下面19aを軸受18側
に押圧することにより係止穴21から爪20の係止状態が解
かれ、フィルターカバー14は支点ピン17を中心に回動し
本体１より離脱することがない。また、軸受18及び取手
19は本体１を立てた時の脚として、またベッドで本体１
を使用した時の吸込穴16がヘッドボードに塞がれるのを
防ぐ閉塞部材としての機能も果している。22はエアマッ
ト収納室４を開閉する扉で、開成時本体１上に起立す
る。23はフィルターカバー14と相対する反対側の本体前
面に一体成形した把手で、本体１を持ち運ぶ際に利用さ
れる。

このような構成において、布団乾燥機を使用する場合、
本体１を枕元の敷き布団上に置いて扉22を開成してから
エアマット収納室４よりエアマット10を取り出し、その
エアマット10を広げて敷き布団と掛け布団の間に挿入し
て乾燥を開始すると、温風発生装置８より発生した温風
は温風吹出口９よりエアマット10内に供給され、更にエ
アマット10より布団に噴き出され、布団より湿気を取り
去り、布団の乾燥が行なわれる。特に布団乾燥機がベッ
ド上で使用された場合、吸込穴16がヘッドボードに対向
する軸受18及び取手19が吸込口16を塞ぐことを防止する
防塞部材の機能を果たすので吸込能力の低下には至らな
い。

次に布団乾燥が終了すると、布団の間より取り出したエ
アマット10を折り畳んでエアマット収納室４に収納して
から扉22を閉成し、続いて取手23を持って運び本体１を
立てて所定の収納場所に保管する。この保管状態は、軸
受18及び取手19が本体１の脚として機能し、吸込穴16は
接地面より離間しているので保管時塵埃等の侵入が防げ
る。

このように布団乾燥機は使用されるが、布団乾燥機を使
用する度に吸込穴16より吸い込まれる外気に含まれる塵
埃がフィルター15に付着して、フィルター15が過度に目
詰まりを起こすと吸込能力が低下するので定期的にフィ
ルター15の掃除を行なう必要がある。そこでフィルター
15の掃除を行なう場合は、フィルターカバー14の取手19
を軸受18側に押圧して爪20の係止状態を解きフィルター
カバー14を支点ピン17を中心に回動してフィルターカバ
ー14裏面に保持されたフィルター15を取り外してフィル
ター15に付着した塵埃を払い落とす。清掃されたフィル
ター15は再びフィルターカバー14の裏面に保持して爪20
を係止穴21に係止させる。こうしてフィルターカバー14
は一端を軸受18に枢支されているので紛失する恐れが全
くなくなり、フィルター15の掃除作業も容易に行なえ
る。

〔考案の効果〕

本考案は以上のように構成され、本体に温風発生装置を
内蔵し、該温風発生装置と連通する温風吹出口に通気性
を有したエアマットを接続して成る布団乾燥機におい
て、前記温風吹出口と相対する反対側の本体後面に外気
を導入する吸込口を開口すると共に該吸込口に外気に含
まれる塵埃の侵入を防ぐフィルターを保持したフィルタ
ーカバーを設け、該フィルターカバーの一端は本体後面
より突出した軸受間に回動自在に枢支され、他端は軸受
と同一高さの取手をフィルターカバーに穿設した吸込穴
の表面より突出し、該取手を本体後面に係止可能に形成
したことにより、フィルターカバーは本体に対して常に
一端が回動自在に枢支されているのでフィルターカバー
の取り付け忘れあるいは紛失等の恐れがない。またフィ
ルターカバーの一端を回動自在に受ける軸受とフィルタ
ーカバーの取手は本体を立てて収納した時の脚と本体を
ベッドで使用した時のヘッドボードに吸込穴が塞がれる
のを防ぐ閉塞部材とを兼用でき簡単な構成により多大な
効果を生み出す。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案一実施例である布団乾燥機の断面図。 第２図は同布団乾燥機の本体後面図。 第３図は同布団乾燥機の本体後面断面図。 第４図は同布団乾燥機の使用状態斜視図。 １は本体、８は温風発生装置、９は温風吹出口、10はエ
アマット、12は吸込口、14はフィルターカバー、15はフ
ィルター、16が吸込穴、18は軸受、19は取手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体に温風発生装置を内蔵し、該温風発生
   装置と連通する温風吹出口に通気性を有したエアマット
   を接続して成る布団乾燥機において、前記温風吹出口と
   相対する反対側の本体後面に外気を導入する吸込口を開
   口すると共に該吸込口に外気に含まれる塵埃の侵入を防
   ぐフィルターを保持したフィルターカバーを設け、該フ
   ィルターカバーの一端は本体後面より突出した軸受間に
   回動自在に枢支され、他端は軸受と同一高さの取手をフ
   ィルターカバーに穿設した吸込穴の表面より突出し、該
   取手を本体後面に係止可能に形成したことを特徴とする
   布団乾燥機。