JPS583431Y2 - ふとん乾燥機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ふとん間に挿入された袋状の乾燥用マット
に熱風などを供給してそのふとんを乾燥するようにした
ふとん乾燥機に関するものである。

第１図及び第２図には、従来のふとん乾燥機が示されて
いる。

即ち、６はふとん乾燥機の本体であり、ヒータ及び送風
装置から成る熱風発生装置（図示せず）が内装され、・
その前面に形成された吐出ロアがらは、スイッチの切換
操作に伴なって熱風もしくは冷風が吐出される。

８は敷きぶとん８ａ及び掛けぶとん８ｂから成るふとん
、９は前記ふとん８間に挿入された袋状の乾燥用マット
であり、比較的通気性の小さい布より構成され、敷きぶ
とん８ａと相似した長方形状をなしている。

前記乾燥用マット９はホース１０を介して前記吐出口１
に接続される吸入口９ａが形成されている。

今、乾燥用マット９を敷きぶとん８ａと掛げぶとん８ｂ
との間に挿入すると共にホース１０を介して本体６に接
続した後、熱風発生装置を作動さセルト、ホース１０及
び吸入口９ａを介して乾燥用マット９内に熱風が供給さ
れ、その供給された熱風は乾燥用マット９の外周及びふ
とん８を通って外部に流出し、その流出する熱風により
ふとん８が乾燥される。

乾燥用マット９は前述したように敷きぶとん８ａと相似
した形状をなしており、ふとん８の大きさに適した大き
さの乾燥用マット９を用意する必要がある。

＝般家庭では、シングルと称して敷きぶとん８ａの大き
さが約９０ｔ７ｎＸ１９５ｔ−ｎｌのふとん８と、ダブ
ルと称して敷きぶとん８ａの大きさが約１２５ＣｒｒＩ
Ｘ ２１０ｏｎのふとん８とが主に用いられており、こ
の他にも家庭によってはひとまわり小さい子供用ふとん
８が用いられている。

してみると、従来のふとん乾燥機においては、第２図イ
に示すようなダブル用の比較的大きい乾燥用マット９、
或いは第２図口に示すようなシングル用の比較的小さい
乾燥用マット９などと、ふとん８の大きさに適した大き
さの数種類の乾燥用マットを必要とし、従って従来のふ
とん乾燥機においては、自ずとふとん乾燥機が高価にな
らざるを得す、又数種類の乾燥用マット９の収納場所は
困まると共に常に各室にあるふとん８の大きさに適した
大きさの乾燥用マット９を持ち歩く必要があり、多種類
の乾燥用マット９をふとん８の太きさに応じて使いわけ
なげればならず、非常に使用勝手が悪かった。

勿論、第２図口に示すようなシングルサイズのふとん８
のための乾燥用マット９をダブルサイズのふとん８の乾
燥に使用できないことはないが、この場合には、敷きぶ
とん８ａの横幅（約１２５ＣｒｒＩ）に比べて乾燥用マ
ット９の横幅（約７２ｃＷｌ）が小さいので、ふとん８
０両端部分までも完全に乾燥することができない。

又、第２図イに示すようなダブルサイズのふと、ん８の
ための乾燥用マット９をシングルサイズのふとん８の乾
燥に用いた場合には、敷きぶとん８ａの横幅（約９０ｍ
）に比べて乾燥用マット９の横幅（約１００ＣＷｔ）の
方が大きいので、乾燥用マット９の外周より流出した熱
風の多くがふとん８を通らずに直接外部に流出し、従っ
て、ふとんを乾燥するための効率が非常に低下していた
ずらに時間と電気とを浪費するのみであった。

この考案は、このような従来の事情に対処してなされた
ものであり、以下に一実施例を示す第３図及び第４図を
参照してその詳細を説明する。

尚、その説明中、従来のものと同じ作用を有するものに
は同−帯号を附して説明する。

図中２０は、比較的通気性の小さい布により構成された
袋状の乾燥用マットであり、ホース１０を介して本体６
の吐出口Ｉに接続される吸入口２０ａが形成されている
。

前記乾燥用マット２０は、ダブルサイズのふとん８を乾
燥し得る大きさ、即ち、第２図イに示した乾燥用マット
９と略同じ大きさである。

２１は前記乾燥用マット２０の右側縁と間隔をおいてそ
の右側縁に沿って延びるファスナであり、その一方のフ
ァスナテープ２１ａが乾燥用マット２０の上面に縫製さ
れていると共に他方のファスナテープ２１ｂが乾燥用マ
ット２０の下面に縫製されており、両ファスナテープ２
１ａ、２１ｂの務歯列をスライダ２１ｃにより分離可能
に連結することができる。

今、第３図に示す乾燥用マット２０を敷きぶとん８ａと
掛けぶとん８ｂとの間に挿入した後、吸入口２Ｑａより
熱風を供給すると、ダブルサイズのふとん８を乾燥する
ことができる。

乾燥用マット２０のファスナ２１より右側寄りの部分を
乾燥用マット２０の他の部分内に折り畳んだ後、スライ
ダ２１ｃによって両ファスナテープ２１ａ、２１ｂの務
歯列を連結すると、乾燥用マット２０の横幅を縮少する
ことができる（第４図参′照のこと）。

この状態において、乾燥用マット２０を敷きぶとん８ａ
と掛げぶとん８ｂとの間に挿入した後、吸入口２０ａよ
り熱風を供給すると、シングルサイズのふとん８を乾燥
することができる。

このようＶここの実施例においては、１個の乾燥用マッ
ト２０により、サイズの異なる２種類のふとんを具合よ
く乾燥できるものである。

スライダ２１ｃを用いてファスナテープ２１ａ２１ｂの
務歯列の連結を解離した後、乾燥用マット２０の折り畳
んだ部分を広げると、この乾燥用マット２０を再びダブ
ルサイズのふとん乾燥に用いることができる。

第５図に示された実施例は、乾燥用マット３０に、その
右側辺及び底辺に沿って略り字状に延びるファスナ３１
を取付けたものである。

この実施例の場合、乾燥用マット３０の長さ及び横幅を
同時に縮少させることができ、この場合、シングルサイ
ズ、又はダブルサイズのふとんを乾燥するための乾燥用
マット３０を用いて子供用ふとんをも効率よく乾燥させ
ることができる。

以上詳述したようにこの考案は、ふとん乾燥機の本体に
接続される吸入口が形成された可撓性を有する袋状の乾
燥用マットを備え、乾燥用マットの吸入口を含む側縁と
少なくとも一側縁との間の上下各面に、ファスナを固定
すると共に乾燥用マットのそのファスナより外側寄りの
部分をその乾燥用マット内に折り畳んだ後に乾燥用マッ
トの上下各面に固定されたファスナ同志を分離可能に連
結し得るようにしたので、１個の乾燥用マットによりサ
イズの異なるふとんを時間及び電気を無駄にすることな
く効率よく乾燥することができる。

このために、従来のように多くの乾燥用マットを収納す
るためのスペースを必要とせず、持ち運ぶトキも１個の
乾燥用マットを運ぶだけでよいので嵩張ることがない。

又、乾燥用マットのファスナより外側寄りの部分をその
乾燥用マット内に折り畳んだ後に乾燥用マットの上下各
面に固定されたファスナ同志を分離可能に連結し得るよ
うにしたので、極めて容易に乾燥用マットの大きさを変
えることができ、その外観も非常にスッキリしており、
更には１個の乾燥用マットを使用するだけでよいので、
非常に使い勝手がよく、全体として安価に製造できるな
ど、多くの実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のふとん乾燥機を示す斜視図、第２図はそ
の乾燥用マットの斜視図、第３図はこの考案のふとん乾
燥機の乾燥用マットのみを示す斜視図、第４図はその乾
燥用マットの横幅を縮少した状態に於いて要部を断面し
て示す斜視図、第５図は他の実施例を示す図面である。 図において、２０は吸入口２０ａが形成された乾燥用マ
ット、２１はファスナである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ふとん乾燥機の本体に接続される吸入口が形成された可
   撓性を有する袋状の乾燥用マットを備え、前記乾燥用マ
   ットの吸入口を含む側縁と少なくとも一側縁との間の上
   下各面に、ファスナを固定すると共に乾燥用マットの前
   記ファスナより外側寄りの部分をその乾燥用マット内に
   折り畳んだ機に乾燥用マットの上下各面に固定されたフ
   ァスナ同志を分離可能に連結し得るようにしたことを特
   徴とするふとん乾燥機。