JPH0778964A - ターンオフ形半導体素子 - Google Patents

ターンオフ形半導体素子

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JPH0778964A
JPH0778964A JP16087393A JP16087393A JPH0778964A JP H0778964 A JPH0778964 A JP H0778964A JP 16087393 A JP16087393 A JP 16087393A JP 16087393 A JP16087393 A JP 16087393A JP H0778964 A JPH0778964 A JP H0778964A
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JP
Japan
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layer
gate
groove
emitter
emitter layer
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JP16087393A
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English (en)
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Sumio Kawakami
澄夫 河上
Hideo Kobayashi
秀男 小林
Tetsuo Mizoguchi
哲郎 溝口
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブロックゲインを高め、かつ熱破壊をなくし
て、大電流を高速に遮断することができるターンオフ形
半導体素子を提供する。 【構成】第1ゲート領域の両サイドのnエミッタ層3′
をカソード電極と電気的に絶縁して、能動領域として機
能させないようにすることにより、溝の深さの異なるn
エミッタ層3′の下に設けたpゲート層6,6′間の空
乏層を広がり易くし、素子全体で一様にピンチオフさせ
る。 【効果】ブロックゲインの低下や電流集中による熱破壊
がなく、大電流を高速に遮断することができるため、信
頼性の高いターンオフ形半導体素子が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はターンオフ形半導体素子
に係り、特に高速スイッチング及び可制御電流の大電流
化に好適なターンオフ形半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータ等の電力変換装置の高周波化
及び大電力化の要求を満たすため、高速で大電流を遮断
できるターンオフ形半導体素子の開発が望まれている。
ターンオフ形半導体素子の代表的なものの一つとして、
ゲート信号によりオン,オフが可能な静電誘導(SI)
サイリスタが挙げられる。例えば、特願平2−246974 号
に記載されているリセスゲート型構造の素子がある。こ
のSIサイリスタはゲート部を切り込み型とし、nエミ
ッタを細かく分割して、溝底面にpゲート層を設け、更
に、ゲート配線抵抗を小さくするため配線電極としてメ
タルシリサイドを設けてある。また、微細に分割したn
エミッタをゲート領域と絶縁して一つのカソード電極と
してコンタクトするため、溝内に絶縁膜を埋め込んだ構
造である。この構造の特徴は、nエミッタを微細化して
あるため、ゲートインピーダンスを極限まで小さくで
き、また、ブロックゲイン(アノード電圧と阻止のため
に必要なゲート電圧の比)を十分高めることができるの
で、大電流を高速に遮断できることである。
【0003】図8はリセスゲート型SIサイリスタにお
けるカソードパターンの一部(a)及びユニットの平面
パターン(b)とその主要部分の断面構造(c)を示し
たものである。大容量のSIサイリスタは、この多数の
ユニットがリング状に、かつ多重に配置された構成から
成っている。基本構成は、(c)に示すようにpエミッ
タ層131,nベース層132,nエミッタ層133か
らなるpnn+ ダイオードを構成し、nエミッタ層13
3に対してほぼ垂直にエッチダウンしたnベース層13
2に自己整合的にpゲート層134,134′を設け、
該溝内及び第1ゲート領域両サイドのnエミッタ層13
3′の外側の側壁には絶縁膜135が設けてある。ま
た、外部との接続を取るため、オーミック接続したアル
ミニウム(Al)系金属膜のカソード電極136,ゲート
電極137,アノード電極138が設けてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記リセスゲート型S
Iサイリスタにおいて、ブロックゲインを高めて大電流
を高速に遮断するためには、オン特性を損なわない範囲
で、できるだけpゲート層間隔を狭める必要がある。こ
のためには溝をできるだけ垂直に形成し、溝底面にpゲ
ート層を設けるのが有利である。溝が垂直でない場合、
溝側壁にサイドスペーサであるシリコン酸化膜(Si
2)が形成されず、溝側壁にもp層が形成されてしま
い、ゲート,カソード間の耐圧が低下する。溝を形成す
る方法としては、ドライエッチング法あるいはウエット
エッチング法があるが、ドライエッチング法は、ウエッ
トエッチングに比べてサイドエッチングが少なく、ま
た、異方性が得られるため、微細、かつ垂直な溝を形成
するには適している。しかし、ドライエッチ法で溝を形
成した場合、次のような問題がある。素子内に溝幅の異
なる領域が存在し、これを同時にエッチングした場合、
溝幅によってエッチング量が大きく異なり、溝幅が広く
(アスペクト比小)なるほどエッチング量が多くなり、
また、溝の深さが深くなるほどこの差は大きくなる。こ
の理由は、溝幅が広くなるほどエッチングガスが溝内に
入りやすいためと考えられる。現状のドライエッチング
技術ではこの問題を解決するのは困難である。
【0005】図8のSIサイリスタにおいて、pゲート
層134及び134′を形成するための溝を前述したド
ライエッチング法で形成した場合、等間隔で設けた溝幅
の狭い第1ゲート領域の溝に比べて、溝幅の広い第2ゲ
ート領域の溝は深くなる。このことは、第1ゲート領域
両サイドのnエミッタ層133′間のpゲート層134,1
34′の距離(WG2)は、等間隔で設けたpゲート層1
34の距離(WG1)よりも長くなる。このため、隣接す
るpゲート層間でピンチオフさせてアノード電流を遮断
する際に、両サイドのnエミッタ層133′は、他の部
分よりもpゲート層間隔が広いためにピンチオフしづら
くなる。したがつて、ユニット内にpゲート層間の距離
が異なる領域が存在する場合には、ブロックゲインの低
下及び両サイドのnエミッタ層133′部に電流集中が
起こり、著しい場合には素子が熱破壊し、大電流を高速
に遮断することができないなどの問題があった。
【0006】本発明の目的は、隣接するpゲート間の空
乏層の広がりを一様にし、ブロックゲインを高め、かつ
熱破壊をなくして、大電流を高速に遮断することができ
るターンオフ形半導体素子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明ターンオフ形半導体素子の特徴は、第1ゲート領域に
設けた両サイドのnエミッタ層を能動領域として機能さ
せないようにした点にある。
【0008】
【作用】ターンオフ時において、ユニット内にpゲート
層間の距離が異なるところが存在しても、隣接するpゲ
ート層間の空乏層の広がりが一様になり、この結果ブロ
ックゲインが向上し、かつ熱破壊をなくして大電流を高
速に遮断することができる。
【0009】
【実施例】以下本発明ターンオフ形半導体素子を実施例
として示した図面を用いて詳細に説明する。
【0010】図1は本発明によるリセスゲート型SIサ
イリスタの一実施例を示す概略断面図である。基本構成
は、pエミッタ層1,nベース層2,nエミッタ層3か
らなるpnn+ ダイオードを構成し、nエミッタ層3に
対してほぼ垂直にエッチダウンしたnベース層2に高融
点金属シリサイド層、例えばチタンシリサイド(TiS
2)層4を垂直面5に対して自己整合的に設け、該シ
リサイド層4を取り囲みnベース層2に接続した第1の
ゲート領域及びこれらを外部と接続するための第2のゲ
ート領域にpゲート層6、及び6′を設け、溝内及び第
1のゲート領域の両サイドのnエミッタ層3′の外側の
側壁には第1の絶縁膜7を設け、該両サイドのnエミッ
タ層3′の表面には第2の絶縁膜8が設けてある。ま
た、外部との接続を取るため、オーミック接続したアル
ミニウム(Al)系金属膜のカソード電極9,ゲート電
極10,アノード電極11が設けてある。
【0011】次に動作原理について説明する。まず、ア
ノード電極11に正、カソード電極9に負の電圧を印加
し、ゲート電極10にバイアスを印加しないときはpn
n+ダイオードとして動作し導通状態となりアノード電
流が流れる。次に、ゲート電極10とカソード電極9の
間にゲート電極が負となる逆バイアス電圧を印加する
と、pゲート層6からnベース層2に広がる空乏層を隣
接するpゲート層間でピンチオフさせてアノード電流を
遮断する。この阻止状態において、空乏層内では電位が
負になっており、nエミッタ層3から空乏層を通ってn
ベース層2に注入される電子の障壁になる。この障壁の
高さは、逆バイアスしたゲート電圧を大きくすると増大
し、アノード,カソード間電圧を大きくすると減少する
(静電誘導効果)。本発明によれば、第1ゲート領域の
両サイドのnエミッタ層3′は表面には絶縁膜8が設け
てあるためnエミッタとして機能せず、nエミッタ層
3′から空乏層を通ってnベース層2への電子注入がな
い。従って、nエミッタ層3′間のpゲート層6,6′
にはpエミッタ層1からのホール注入もないため、ゲー
トに逆バイアスを印加した場合には容易にその領域のポ
テンシャルが低下する。すなわち、nエミッタ層3′間
のpゲート層6,6′の領域は、他の領域に比べて空乏
層が広がり易くなり、pゲート層間の間隔が広くとも容
易にピンチオフする。従って、ブロックゲインの低下や
電流集中の問題もなく、高速に大電流を遮断することが
できる。
【0012】図2は図1に示したSIサイリスタの製造
工程を示したものである。n型シリコンウエハ21の表
面にシリコン酸化膜(SiO2)を約0.5μm堆積し、
一表面のシリコン酸化膜を除去した後、例えばBNソー
スを用いてボロンをデポジションし、更に、熱処理をし
て接合深さ約30μmのpエミッタ層22を形成する。
次に、他表面のシリコン酸化膜を除去した後、リン
(P)のデポジションを行い、更に、熱処理をして接合
深さ約5μmのnエミッタ層23を形成する。その後、
CVD法あるいは熱酸化法により全面にシリコン酸化膜
24を約0.2μm堆積した後、溝を形成するためのマ
スクとしてアルミニウム25を約1μm堆積する(図2
A)。次に、ホトエッチング技術を用いて溝を形成する
領域のアルミニウム25及びシリコン酸化膜24を除去
し、異方性ドライエッチ技術を用いて、ほぼ垂直な溝2
6を形成する。この時、エッチングする溝幅によつて深
さが異なり、例えば、等間隔で設けた第1ゲート領域
の、溝幅10μmの深さが20μmになるように形成し
た場合には、第2ゲート領域となる、溝幅200μmの
深さは約30μmとなる。その後、マスク材のアルミニ
ウム25を除去し、シリコン酸化膜24をマスクとし
て、弗酸(HF)と硝酸(HNO3)の混合液でエッチン
グすることにより、ドライエッチングの際に生じた溝内
面のダメージ層を除去する(図2B)。次に、CVD法
または熱酸化法によりシリコン酸化膜を約0.5μm 堆
積し、異方性ドライエッチ技術を用いてエッチングする
ことにより、溝26の側壁にシリコン酸化膜を残しサイ
ドスペーサ27を形成する。その後、例えば、イオン打
ち込み法によりボロン(B)を注入し、熱処理して溝底
部にpゲート層28を形成する(図2C)。次に、スパ
ッタリング技術を用いて全面に厚さ約0.2μm の金属
チタン(Ti)膜を堆積した後、約600℃で熱処理し
てpゲート層28の表面に自己整合的にチタンシリサイ
ド(TiSi2)層29を形成して、未反応チタンを過酸
化水素(H22)とアンモニア水(NH4OH)の混合液
で除去する(図2D)。次に、例えば、CVD法を用い
て該溝内が完全に埋まる膜厚のシリコン酸化膜を堆積し
た後、異方性ドライエッチン技術によりエッチングする
ことで溝内と両サイドのnエミツタ層23′の外側の側
壁のみにシリコン酸化膜30を残す(図2E)。次に、
CVD法により全面にシリコン酸化膜を約1μm堆積
し、ホトエッチング技術を用いて両サイドのnエミツタ
層23′の表面のみにシリコン酸化膜31を残す。その
後、スパッタリング法により両面に約10μmのアルミ
ニウムを堆積し、ホトエッチング技術を用いて、nエミ
ッタ層23,シリコン酸化膜31をそれぞれ連結したカ
ソード電極32、及びカソード電極32を取り囲む第2
ゲート電極33、更に、アノード電極34を形成してS
Iサイリスタの製造工程が終了する(図2F)。
【0013】本実施例のSIサイリスタは、第1ゲート
領域の両サイドに設けたnエミツタ層23′の表面には
絶縁膜であるシリコン酸化膜31が形成されているた
め、能動領域として機能しない。従って、図1で述べた
理由により、ブロックゲインの低下や電流集中による破
壊がなく、大電流を高速に遮断できる素子が得られる。
図3は図1に示した実施例の変形例であり、そのユニッ
トの断面構造を示したものである。基本構成は、pエミ
ッタ層51,nベース層52,nエミッタ層53,高融
点シリサイド層54,pゲート層55,絶縁膜56,カ
ソード電極57,ゲート電極58,アノード電極59か
ら成っている。製造方法は、図2(F)において第1ゲ
ート領域両サイドのnエミッタ層23′表面にシリコン
酸化膜31及びカソード電極32を形成しないことを除
いて図2と同一工程で製造することができる。本構造に
おいても、第1ゲート領域両サイドのnエミッタ層5
3′表面にはカソード電極57が形成されていないため
能動領域として機能しない。従って、図1で述べたと同
様の効果がある。
【0014】図4は図1に示した実施例の他の変形例で
あり、そのユニットの断面構造を示したものである。基
本構成は、pエミッタ層71,nベース層72,nエミ
ッタ層73,高融点シリサイド層74,pゲート層7
5,絶縁膜76,カソード電極77,ゲート電極78,
アノード電極79から成っている。製造方法は、図2
(B)において第1ゲート領域の両サイド部にnエミッ
タ層23を形成しないこと、更に、図2(F)において
両サイド部にシリコン酸化膜31を形成しないことを除
いて図2と同一工程で製造することができる。本構造に
おいても、第1ゲート領域両サイド部にはnエミッタ層
が形成されていないため能動領域として機能しない。従
って、図1で述べたと同様の効果がある。
【0015】本実施例及びその変形例では、第1ゲート
領域両サイドのnエミッタ層を能動領域として機能させ
ない実施例についてそれぞれ説明したがこれらを組合せ
ても本発明と同様の効果があることに変りはない。
【0016】次に、第1ゲート領域の両サイドのnエミ
ッタ層を能動領域として機能させ、pゲート層間の空乏
層の広がりを一様にしてピンチオフさせた実施例につい
て説明する。
【0017】図5は一実施例におけるユニットの断面構
造を示したものである。基本構成は、pエミッタ層9
1,nベース層92,nエミッタ層93,高融点シリサ
イド層94,pゲート層95,95′,絶縁膜96,カ
ソード電極97,ゲート電極98,アノード電極99か
ら成っている。製造方法は、図2(B)おいて分割した
nエミッタ層23を設けるための溝26を形成する際
に、第1ゲート領域両サイドのnエミッタ層の横幅を他
のエミッタ層よりも狭くすること、更に、図2(F)に
おいて両サイドのnエミッタ層23′表面にシリコン酸
化膜31を形成しないことを除いて図2と同一工程で製
造することができる。本構造の特徴は、第1ゲート領域
両サイドのnエミッタ層93′の横幅を狭くして、該n
エミッタ層93′間のpゲート層95,95′の距離
(WG2)を、他の等間隔で設けたpゲート層間の距離
(WG1)と同じくしたことである。本実施例によれば、
ユニット内において、各pゲート層間の距離を同一にし
てあるため、ゲートに逆バイアスを印加してアノード電
流を遮断する際に空乏層の広がりが一様となり、素子全
体で均一にピンチオフすることができるので、大電流を
高速に遮断することができる。
【0018】図6は他の実施例におけるユニットの断面
構造を示したものである。基本構成は、pエミッタ層1
01,nベース層102,nエミッタ層103,高融点
シリサイド層104,pゲート層105,105′,絶
縁膜106,カソード電極107,ゲート電極108,
アノード電極109から成っている。製造方法は、図2
(C)においてpゲート層28を形成する際に、第2ゲ
ート領域のpゲート層の深さを他の等間隔で設けた第1
ゲート領域のpゲート層よりも深くすること、更に、図
2(F)において両サイドのnエミッタ層23′の表面
にシリコン酸化膜31を形成しないことを除いて図2と
同一の工程で製造することができる。本構造の特徴は、
第2ゲート領域のpゲート層105′の深さを深くする
ことで、横方向への広がりを大きくし、第1ゲート領域
両サイドのnエミッタ層103′間のpゲート層105,
105′の距離(WG2)を他の等間隔で設けたpゲート
層間の距離(WG1)と同じくしたことである。本実施例
によれば、ユニット内において各pゲート層間の距離を
同一にしてあるため、図5の実施例で述べたと同様の効
果がある。
【0019】図5,図6の実施例では、図1,図2,図
3,図4の実施例とは逆に第1ゲート領域両サイドに設
けたnエミッタ層を能動領域として機能させた実施例に
ついて記載したが、本発明の目的であるpゲート層間の
空乏層の広がりを一様にしてピンチオフさせ、大電流を
高速に遮断させることに変わりはない。
【0020】以上、本発明で説明した実施例のnエミッ
タパターンは図8(b)に示した分割したnエミッタを
一列に並べて一つのユニットを構成した場合について説
明したが、図7に示すユニットの平面パターン(a)及
び断面図(b)及び(c)のように、nエミッタ層11
1を2次元的に配置して、対向しない2辺が第1の溝に
隣接しているエミッタ層111′を実質機能させない手
段、あるいは、該エミッタ層111′下のpゲート層間
隔をnエミッタ層111下のpゲート層間隔と実質同等
する手段を具備しても同様の効果が得られる。
【0021】また、本実施例では、溝内に埋め込む絶縁
膜としてシリコン酸化膜を用いたが、多結晶シリコン
膜、又は、シリコン酸化膜と多結晶シリコン膜の積層
膜、更には低熱膨張ポリイミドでもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、従来とほぼ同様のプロ
セスで製造でき、かつ素子全体で一様にピンチオフがで
きるので、ターンオフ特性に優れ、信頼性の高いターン
オフ形半導体素子が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ターンオフ形半導体素子の一実施例を示
す概略断面図である。
【図2】図1に示したターンオフ形半導体素子の製造工
程図である。
【図3】図1に示すターンオフ形半導体素子の変形例を
示す概略断面図である。
【図4】図1に示すターンオフ形半導体素子の他の変形
例を示す概略断面図である。
【図5】本発明ターンオフ形半導体素子の他の実施例を
示す概略断面図である。
【図6】本発明ターンオフ形半導体素子の更に他の実施
例を示す概略断面図である。
【図7】本発明ターンオフ形半導体素子のユニットの平
面パターンを示す平面図とその断面図である。
【図8】従来のSIサイリスタのカソードパターンの一
部を示す平面図、パターン図及び断面図である。
【符号の説明】
1…pエミッタ層、2…nベース層、3、3′…nエミ
ッタ層、4…チタンシリサイド層、6,6′…pゲート
層、8…シリコン酸化膜、9…カソード電極、10…ゲ
ート電極、11…アノード電極。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型半導体基板の一方の主面に第1
    導電型のエミッタ層を設け、該エミッタ層が第1の溝に
    よって複数個に分割され、該分割されたエミッタ層が第
    1の溝より狭幅の第2の溝によって複数個に細分割さ
    れ、該第1,第2の溝の底面に第2導電型のゲート層を
    設け、該エミッタ層上にはカソード電極を設け、第1の
    溝のp層上に第1の溝によって分割された各エミッタ層
    を包囲するようにゲート電極が設けられているターンオ
    フ形半導体素子において、第2の溝で細分割されたエミ
    ッタ層のうち、第1の溝に隣接しているエミッタ層をカ
    ソード電極から電気的に分離したことを特徴とするター
    ンオフ形半導体素子。
  2. 【請求項2】請求項1において、第2の溝で細分割され
    第1の溝に隣接しているエミッタ層とカソード電極の間
    に絶縁膜が設けられていることを特徴とするターンオフ
    形半導体素子。
  3. 【請求項3】第1導電型半導体基板の一方の主面に第1
    導電型のエミッタ層を設け、該エミッタ層が第1の溝に
    よって複数個に分割され、該分割されたエミッタ層が第
    1の溝より狭幅の第2の溝によって複数個に細分割さ
    れ、該第1,第2の溝の底面に第2導電型のゲート層を
    設け、該エミッタ層上にはカソード電極を設け、第1の
    溝のp層上に第1の溝によって分割された各エミッタ層
    を包囲するようにゲート電極が設けられているターンオ
    フ形半導体素子において、第2の溝に形成されたゲート
    層間隔が第1の溝に形成されたゲート層と第2の溝に形
    成されたゲート層との間隔より狭くしたことを特徴とす
    るターンオフ形半導体素子。
  4. 【請求項4】請求項3において、第1の溝の底面に設け
    たゲート層を第2の溝の底面に設けたゲート層よりも深
    くしたことを特徴とするターンオフ形半導体素子。
JP16087393A 1993-06-30 1993-06-30 ターンオフ形半導体素子 Pending JPH0778964A (ja)

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