JPH0778861B2 - 状態検出器と磁気記録再生装置 - Google Patents

状態検出器と磁気記録再生装置

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JPH0778861B2
JPH0778861B2 JP1097141A JP9714189A JPH0778861B2 JP H0778861 B2 JPH0778861 B2 JP H0778861B2 JP 1097141 A JP1097141 A JP 1097141A JP 9714189 A JP9714189 A JP 9714189A JP H0778861 B2 JPH0778861 B2 JP H0778861B2
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伸夫 細川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はビデオテープレコーダ等(以下VTRと略す)の
磁気記録再生装置と、VTR等の磁気記録再生装置のヘッ
ドの良否を検出する状態検出器に関するものである。
従来の技術 従来のVTR等の磁気記録再生装置においては、ヘッドの
良否を検出する有効な状態検出器が存在していなかった
ため、同時記録再生や自己記録再生等の記録再生が可能
であれば、記録に用いるヘッドと再生に用いるヘッドが
ともに不良ではないと判断していた。
発明が解決しようとする課題 従来のVTR等においては、記録再生兼用ヘッドを用いて
磁気記録再生を行う場合のように、記録に用いるヘッド
と再生に用いるヘッドが同一である場合が多いが、用途
によっては記録い用いるヘッドと再生に用いるヘッドが
異なる場合も多く存在する。例えばディジタルVTR等に
おいては、広帯域な信号を磁気記録再生するために、ギ
ャップ長やターン数等の仕様の異なる記録ヘッドと再生
ヘッドを搭載し、磁気記録再生時の記録に用いるヘッド
と再生に用いるヘッドが異なる機種も多く存在してい
る。また、記録再生兼用ヘッド等を搭載するVTR等にお
いても、収録や取材の時に記録された映像場面やニュー
ス素材等を確認しながら記録を行う場合や、オーディオ
編集時の多重録音を行う場合に必要な同時記録再生を行
うために、記録に用いるヘッドと異なる再生用のヘッド
をを搭載し、磁気記録再生時の記録に用いるヘッドと再
生に用いるヘッドが異なる機種が多く存在している。
以上のように記録に用いるヘッドと再生に用いるヘッド
が異なる磁気記録を行う際には、摩耗や目詰まり等のヘ
ッドの不良によって同時記録再生や自己記録再生等の記
録再生が不可能となった場合、摩耗や目詰まり等の不良
ではないヘッドが、記録に用いるヘッドであるのか再生
に用いるヘッドであるのかを明確に把握できると、非常
に有効である。
例えば業務用VTRを例にとると、収録や取材,編集,送
出等の時には、摩耗や目詰まり等のヘッドの不良によっ
て同時記録再生や自己記録再生等の記録再生が不可能と
なった場合は速やかな対応を要求されることが多い。
しかし、摩耗や目詰まり等のヘッドの不良によって同時
記録再生や自己記録再生等の記録再生が不可能となった
場合においても、記録に用いるヘッドさえ不良でないこ
とを明確に把握することができれば、例えば磁気記録再
生装置の記録機能を主に使用することの多い収録や取材
等の時には、当面の対応は現状のままで可能となる。ま
た、編集等の時には、VTRを記録専用機として用いる等
臨機応変に運用できる。
また、摩耗や目詰まり等のヘッドの不良によって同時記
録再生や自己記録再生等の記録再生が不可能となった場
合においても、再生に用いるヘッドさえ不良でないこと
を明確に把握することができれば、例えば磁気記録再生
装置の再生機能を主に使用することが多い送出機や編集
の時の再生専用機として用いる等、臨機応変に運用でき
る。
したがって、摩耗や目詰まり等のヘッドの不良に速やか
な対応を要求される場合でも、用途によって記録機能を
主に使用する場合は記録に用いるヘッドが不良でないこ
とを、また、再生機能を主に使用する場合は再生に用い
るヘッドが不良でないことを明確に把握することができ
れば、容易な対応が可能となり非常に有効である。
しかしながら上記従来の磁気記録再生装置においては、
同時記録再生や自己記録再生等の通常の記録再生時に
は、ある一つの記録に用いるヘッドで磁気テープ上に記
録した信号をある一つの再生に用いるヘッドで再生する
場合がほとんどである為、一度ヘッド不良が生じて再生
信号が得られなくなった場合、摩耗や目詰まり等の不良
ではないヘッドが記録に用いるヘッドであるのか再生に
用いるヘッドであるのかを明確に把握できないという欠
点を有していた。
したがって、摩耗や目詰まり等のヘッドの不良によって
同時記録再生や自己記録再生等の記録再生が不可能とな
った場合は、限られた環境のなかで代替品を用意する等
必要以上の対応を迫られ、非常に困難を要するという欠
点を有していた。
特に、記録機能を主に使用する収録や取材等の時は、記
録に用いるヘッドは不良でないのにもかかわらず、不良
でないヘッドが記録に用いるヘッドであるのか再生に用
いるヘッドであるのかを明確に把握できないために、必
要以上の対応を迫られることにより対応が遅れ、重要な
映像場面やニュース素材等を撮り逃す等の事態を招く欠
点を有していた。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、記録に用
いるヘッド或は再生に用いるヘッドの良否を検出する有
効な状態検出器と前記状態検出器を備えた磁気記録再生
装置を提供するものである。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の状態検出器は、磁気
テープ上に信号を記録再生する記録再生手段と、前記記
録再生手段によって前記磁気テープ上に記録されたすべ
て、或は一部の信号を少なくとも二つ以上の前記記録再
生手段によって再生するように制御する記録再生手段制
御回路と、前記記録再生手段の少なくとも二つ以上の再
生信号より前記記録再生手段で記録した部分の再生信号
を特定し有無を検出する再生信号検出回路と、前記再生
信号検出回路の出力信号により前記記録再生手段の良否
を検出する判別回路を備えるか、 磁気テープ上に信号を記録再生する記録再生手段と、少
なくとも二つ以上の前記記録再生手段によって前記磁気
テープ上に記録されたすべて或は一部の信号を前記記録
再生手段によって再生するように制御する記録再生手段
制御回路と、前記記録再生手段の再生信号より少なくと
も二つ以上の前記記録再生手段によって前記磁気テープ
上に記録された部分の再生信号を特定し有無を検出する
再生信号検出回路と、前記再生信号検出回路の出力信号
により前記記録再生手段の良否を検出する判別回路を備
えるか、 磁気テープ上に信号を記録再生する記録再生手段と、前
記記録再生手段によって前記磁気テープ上に記録された
すべて、或は一部の信号を少なくとも二つ以上の前記記
録再生手段によって再生し、かつ、少なくとも二つ以上
の前記記録再生手段によって前記磁気テープ上に記録さ
れたすべて、或は一部の信号を前記記録再生手段によっ
て再生するように制御する記録再生手段制御回路と、少
なくとも二つ以上の前記記録再生手段の再生信号より少
なくとも二つ以上の前記記録再生手段によって前記磁気
テープ上に記録された部分の再生信号を特定し有無を検
出する再生信号を特定し有無を検出する再生信号検出回
路と、前記再生信号検出回路の出力信号により前記再生
信号検出回路の出力信号により前記記録発生手段の良否
を検出する判別回路とを備えた構成を有している。
また、本発明の磁気記録再生装置は、本発明の状態検出
器に表示装置を備えた構成を有している。
作 用 この構成によって、本発明の状態検出器は、一つの記録
に用いるヘッドで磁気テープ上に記録した信号を少なく
とも二つ以上の再生に用いるヘッドで再生して得られる
再生信号、或は、少なくとも二つ以上の記録に用いるヘ
ッドで磁気テープ上に記録した信号を一つの再生に用い
るヘッドで再生して得られる再生信号よりヘッドの状態
を判断している。すなわち、記録に用いるヘッドと再生
に用いるヘッドの複数通りの組合せでもってヘッドの状
態を判断しているので、記録に用いるヘッドと再生に用
いるヘッドのどの組合わせにおいても再生信号が得られ
ないという場合は、ほとんど生ずる可能性がないことを
考慮すると、摩耗や目詰まり等のヘッドの不良によって
同時記録再生や自己記録再生等の記録再生が不可能とな
った場合、摩耗や目詰まり等の不良ではないヘッドが記
録に用いるヘッドであるのか再生に用いるヘッドである
のかを明確に把握できる。
また、この構成によって本発明の磁気記録再生装置は、
記録に用いるヘッドが不良でないことや再生に用いるヘ
ッドが不良でないことを明確に把握することができるの
で、用途によって記録機能を主に使用する場合や再生機
能を主に使用する場合は、摩耗や目詰まり等のヘッドの
不良に速やかな対応を要求される場合でも、限られた環
境のなかで代替品を用意する等必要以上の対応を迫られ
ることなく、容易な対応が可能となり非常に有効であ
る。
また、特に記録機能を主に使用する収録や取材等の時
は、記録に用いるヘッドが不良でない場合には、不良で
ないヘッドが記録に用いるヘッドであることを明確に把
握できるため、必要以上の対応を迫られることにより対
応が遅れ、重要な映像場面やニュース素材等を撮り逃す
等の事態を招くおそれがなくなり、非常に有効である。
実施例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説
明する。
第1図は本発明の第1の実施例における磁気記録再生装
置と状態検出器を示すものである。本発明の第1の実施
例においては、磁気記録再生装置として4ヘッドヘリカ
ルスキャン方式のディジタルVTRを一例にあげている。
第1図において、1は状態検出器、2は記録再生手段制
御回路、3は再生信号検出回路、4は判別回路、5は表
示装置、6はVTR等の磁気記録再性装置、101は入力端
子、102は記録再生信号処理回路、103は出力端子、104
はテープヘッド駆動手段、105はテープ、106はキャプス
タン、107はリール、108(a),(b)は再生ヘッド、
108(c),(d)は記録ヘッド、109は回転シリンダ、
110は駆動制御部である。
以上のように構成されたVTRと状態検出器について、以
下その動作について説明する。
記録時には、入力端子101より入力された映像信号は記
録再生信号処理回路102において信号処理され、回転シ
リンダ109上のヘッド108(c),(d)によりテープ10
5に磁気記録される。また再生時には、テープ105上の磁
化パターンを回転シリンダ109上のヘッド108(a),
(b)が読み取り再生信号が得られる。得られた再生信
号は記録再生信号処理回路102において信号処理され出
力端子103より出力される。
テープヘッド駆動手段104は、駆動制御部110,キャプス
タン106,リール107,回転シリンダ109,等により構成され
ており、回転シリンダ109においては同アジマスの4個
のヘッド108(a),(b),(c),(d)が90度毎
に再生ヘッド108(a),記録ヘッド108(d),再生ヘ
ッド108(b),記録ヘッド108(c)の順で配置されて
いる。
シリンダ109上には巻き付け角度180度でデープが巻き付
けられており、駆動制御部110により回転シリンダ109を
回転させながらキャプスタン106,リール107を用いてテ
ープ105を走行させることで、ヘッド108(a),
(b),(c),(d)をテープ105上で走査させ、予
め定められた記録パターンで磁気記録再生を行う。
第2図は、本実施例において予め定められた記録パター
ンを示す。本実施例においては、ヘッド108(c),108
(d)により交互に記録され、第2図に示す201の部分
はヘッド108(c)で記録した部分、202の部分はヘッド
108(b)で記録した部分である。また、通常再生時に
は、ヘッド108(a)は201の部分を、ヘッド108(b)
は202の部分をオントラック走査する。また、本実施例
においてはヘッド幅と同軸のガードバンド203を設けて
いる。
本発明の実施例における状態検出器1は、記録再生手段
制御回路2と再生信号検出回路3と判別回路4とからな
り、記録ヘッド或は再生ヘッドの良否を検出するもので
ある。
第1図に示す記録再生手段制御回路2は磁気記録再生を
行う際に、ある任意の記録ヘッドで磁気テープ上に記録
した信号を少なくとも二つ以上の再生ヘッドによって再
生できるように、或は、少なくとも二つ以上の記録ヘッ
ドで磁気テープ上に記録した信号をある任意の再生ヘッ
ドによって再生できるようにテープヘッド駆動手段104
を制御する回路である。具体例には、本実施例において
は記録再生手段として磁気記録再生用のヘッドを用いて
おり、本発明の第1の実施例における記録再生手段制御
回路2においては、磁気記録再生用のヘッド108
(a),(b),(c),(d)を備えたテープヘッド
駆動手段を制御することで前記の目的を容易に実現して
いる。
したがって、第1図に示す記録再生手段制御回路2にて
テープヘッド駆動手段104を制御することによって、一
つの記録ヘッドで磁気テープ上に記録した信号を少なく
とも二つ以上の再生ヘッドで再生して得られる再生信
号、或は、少なくとも二つ以上の記録ヘッドで記録した
磁気テープ上に記録した信号を一つの再生ヘッドで再生
して得られる再生信号を第1図に示す記録再生信号処理
回路102より得ることができる。
本実施例の第1図に示す記録再生手段制御回路2におい
ては、記録時と異なる速度で再生時に磁気テープを移送
するようにテープヘッド駆動手段を制御している。具体
的には、従来のVTRの機能であるN倍速再生等の特殊再
生機能を利用し、非常に容易に制御を実現している。す
なわち本実施例の記録再生手段制御回路2においては、
ヘッドの状態検出を行う際には、テープヘッド駆動手段
104の駆動制御部110にN倍速再生等の特殊再生機能を行
うように命令を出力する動作を行う。
第3図は、本実施例において第1図に示す記録再生手段
制御回路2によって制御されたテープヘッド駆動手段10
4により、テープ305上を走査した再生ヘッド(a),
(b)の様子を示している。301,302は記録ヘッド
(a),(b)で記録した部分を示し、303,304はテー
プ305上において再生ヘッド(a),(b)の走査した
部分を示している。本実施例の場合は図に示すように、
記録ヘッド(c)で記録した部分と記録ヘッド(d)で
記録した部分のいずれの部分もが再生ヘッド(a),
(b)によって走査されて、また同時に、再生ヘッド
(a)と(b)のいずれもが記録ヘッド(c),(d)
で記録した部分を走査している。
第4図は、第3図の部を拡大した図を示すものであ
る。第4図において401の部分は記録ヘッド(d)で記
録した部分を再生ヘッド(b)で再生した箇所を、402
の部分は記録ヘッド(d)で記録した部分を再生ヘッド
(a)で再生した箇所を、403の部分は記録ヘッド
(c)で記録した部分を再生ヘッド(a)で再生した箇
所を、404の部分は記録ヘッド(c)で記録した部分を
再生ヘッド(b)で再生した箇所を示している。
第1図に示す再生信号検出回路3は、第1図に示す記録
再生手段制御回路2によって制御されたテープヘッド駆
動手段104によって走査した結果、第1図に示す記録再
生信号処理回路102より得られた任意の複数個の再生ヘ
ッドの再生信号より、ある任意の複数個の記録ヘッドで
記録した部分の再生信号を特定し有無を検出するもので
ある。
第5図は、5倍速再生時に第1図に示す記録再生信号処
理回路102より得られた任意の複数個の再生ヘッドの再
生信号を時間軸上に示している。第5図において、501
の部分は記録ヘッド(d)で記録した部分を再生ヘッド
(b)で再生した信号、502の部分は記録ヘッド(d)
で記録した部分を再生ヘッド(a)で再生した信号、50
3の部分は記録ヘッド(c)で記録した部分を再生ヘッ
ド(a)で再生した信号、504の部分は記録ヘッド
(c)で記録した部分を再生ヘッド(b)で再生した信
号である。
第6図は、第1図に示す再生信号検出回路3が再生信号
を検出した場合にはHighの信号を、検出しなかった場合
にはLowの信号を出力することを示す論理図である。
第7図は、第1図に示す再生信号検出回路3の出力信号
を再生ヘッド(a),(b)と記録ヘッド(c),
(d)で行列表示したものである。
本実施例の第1図に示す再生信号検出回路3において
は、第5図に示されるような再生信号が得られた場合、
再生ヘッド(a)で再生した信号部分の502の部分が記
録ヘッド(d)で記録した部分であり、503の部分が記
録ヘッド(c)で記録した部分であると特定し、再生ヘ
ッド(b)で再生した信号部分の501の部分が記録ヘッ
ド(d)で記録した部分であり、504の部分が記録ヘッ
ド(c)で記録した部分であると特定を行う。また、時
間軸上における501,502,503,504の部分についての再生
信号の検出を行い、第6図に示す論理図に従って、再生
信号が検出された場合にはHighの信号を、再生信号が検
出されなかった場合にはLowの信号を出力するものであ
る。
本実施例においては、記録再生信号処理回路102より得
られた再生信号にはどの記録ヘッドで記録したのかを識
別するID等の識別信号が含まれているので、再生信号よ
りある任意の複数個の記録ヘッドで記録した部分の再生
信号を容易に特定できる。また、本実施例の第5図に示
されるような再生信号が得られた場合は、501,502,503,
504の部分のすべての部分について再生信号が検出され
るので、再生信号検出回路3の出力信号は第7図に示さ
れるようにすべてHighとなる。
第1図に示す判別回路4は、第1図に示す再生信号検出
回路3による再生信号の検出結果をもとに、記録ヘッド
或は再生ヘッドの良否を検出するものである。
第8図は、第1図に示す再生信号検出回路3から81に示
される結果が入力された場合の第1図に示す判別回路4
の判別アルゴリズムと、82に示されるヘッドの状態の検
出結果を示したもので、任意の記録ヘッドと少なくとも
2つ以上の再生ヘッドの組合せによる記録再生によって
得られる再生信号より、ヘッド良否の状態を判断した例
を示している。
すなわち、記録ヘッド(c)で記録した部分に対して再
生ヘッド(a),(b)で再生した場合の結果は、
(c)と(a)がHighで、(c)と(b)がLowである
から(a)と(c)が良でなく、(b)が不良であるこ
とがわかる。また、記録ヘッド(d)で記録した部分に
対して再生ヘッド(a),(b)で再生した場合の結果
は、(d)と(a)がHighで、(d)と(b)がLowで
あるから(a)と(d)が不良でなく、(b)が不良で
あることがわかる。
したがって、以上の判定結果をまとめると82に示される
ようなヘッドの良否状態を検出できる。
第9図は、第1図に示す再生信号検出回路3から91に示
される結果が入力された場合の第1図に示す判別回路4
の判別アルゴリズムと、92に示されるヘッドの状態の検
出結果を示したもので、少なくとも2つ以上の記録ヘッ
ドと任意の再生ヘッドの組合せによる記録再生によって
得られる再生信号より、ヘッドの良否状態を判断した例
を示している。
すなわち、再生ヘッド(a)が記録ヘッド(c),
(d)で記録した部分を再生した場合の結果は、(c)
と(a)がHighで、(d)と(a)がLowであるから
(c)と(a)が良で、(d)が不良であることがわか
る。また、再生ヘッド(b)が記録ヘッド(c),
(d)で記録した部分を再生した場合の結果は、(c)
と(b)がHighで、(d)と(b)がLowであるから
(c)と(b)が良い、(d)が不良であることがわか
る。
したがって、以上の判定結果をまとめると92に示される
ようなヘッドの良否状態を検出できる。
第10図は、第1図に示す再生信号検出回路3から101に
示される結果が入力された場合の第1図に示す判別回路
4の判別アルゴリズムと、102に示されるヘッドの良否
状態の検出結果を示したもので、任意の記録ヘッドと少
なくとも2つ以上の再生ヘッドの組合せによる記録再生
によって得られる再生信号と、少なくとも2つ以上の記
録ヘッドと任意の再生ヘッドの組合せによる記録再生に
よって得られる再生信号より、ヘッドの良否状態を判断
した例を示している。
すなわち、記録ヘッド(c)で記録した部分に対して再
生ヘッド(a),(b)で再生した場合の結果は(c)
と(a)がHighで、(c)と(b)がLowであるから
(a)と(c)が良でなく、(b)が不良であることが
わかる。また、記録ヘッド(d)で記録した部分に対し
て再生ヘッド(a),(b)で再生した場合の結果は
(d)と(a)がLowで、(d)と(b)がLowである
が、この結果からは何も情報を得ることができない。
また、再生ヘッド(a)が記録ヘッド(c),(d)で
記録した部分を再生した場合の結果は(c)と(a)が
Highで(d)と(a)がLowであるから(c)と(a)
が良で、(d)が不良であることがわかる。また、再生
ヘッド(b)が記録ヘッド(c),(d)で記録した部
分を再生した場合の結果は(c)と(b)がLowで、
(d)と(b)がLowであるが、この結果からは何も情
報を得ることができない。
したがって、以上の判定結果をまとめると102に示され
るようなヘッドの良否状態を検出できる。
以上の結果より、第10図に示す場合は、任意の記録ヘッ
ドと少なくとも2つ以上の再生ヘッドの組合せによる記
録再生によって得られる再生信号と、少なくとも2つ以
上の記録ヘッドと任意の再生ヘッドの組合せによる記録
再生によって得られる再生信号のいずれか一方の再生信
号のみではヘッドの状態を完全に把握することはできな
いが、いずれの再生信号をも用いることによりヘッドの
状態を完全に把握できる例を示している。
したがって、第8図や第9図に示した判別方法に比べ、
第10図に示した判別方法はヘッドの状態に関してより詳
細な情報がえられ、非常に有効である。
第11図は、第1図に示す再生信号検出回路3から111に
示される結果が入力された場合の第1図に示す判別回路
4の112に示されるヘッドの良否状態の検出結果を示し
たものである。
第11図に示されるように、再生信号検出回路3によって
(a),(b)と(c),(d)全ての組合せおいて再
生信号が検出されない場合は、何も情報を得ることがで
きない。しかしながら、このような状態の生ずる確率は
ほとんど有り得ないと考えられるので実際上問題はない
と考える。
以上、第8図,第9図,第10図に示した判別アルゴリズ
ムは、フリップフロップやデート等を含んだ論理回路で
非常に容易に実現できる。
なお、第1図に示す表示装置5は、第1図に示す状態検
出器の検出結果を表示するものである。
以上のように本実施例によれば、本発明の状態検出器
は、記録再生手段と記録再生手段制御回路と再生信号検
出回路と判別回路を設けることにより、一つの記録ヘッ
ドで磁気テープ上に記録した信号を少なくとも二つ以上
の再生ヘッドで再生して得られる再生信号、或は、少な
くとも二つ以上の記録ヘッドで記録した磁気テープ上に
記録した信号を一つの再生ヘッドで再生して得られる再
生信号よりヘッドの状態を判断しえいる。すなわち、一
つの記録ヘッドと複数の再生ヘッド、或は、複数の記録
ヘッドと一つの再生ヘッドの複数通りの組合せでもって
ヘッドの状態を判断している。また、詳細にヘッドの状
態が知りたい場合は、一つの記録ヘッドで磁気テープ上
に記録した信号を少なくとも二つ以上の再生ヘッドで再
生して得られる再生信号と、少なくとも二つ以上の記録
ヘッドで記録した磁気テープ上に記録した信号を一つの
再生ヘッドで再生して得られる再生信号のいずれの再生
信号も用いることによりヘッドの良否状態を判断してい
る。すなわち、複数の記録ヘッドと複数の再生ヘッドの
複数通りの組合せでもってヘッドの良否状態を判断して
いる。
したがって、記録ヘッドと再生ヘッドのどの組合わせに
おいても、再生信号が得られないという場合はほとんど
生ずる可能性がないことを考慮すると、摩耗や目詰まり
等のヘッドの良否によって同時記録再生や自己記録再生
等の記録再生が不可能となった場合、摩耗や目詰まり等
の不良ではないヘッドが記録ヘッドであるのか再生ヘッ
ドであるのかを明確に把握できる。
また、本実施例によれば、本発明の磁気記録再生装置
は、状態検出器と表示装置を設けることにより、記録ヘ
ッドが不良でないことや再生ヘッドが不良でないことを
明確に把握することができるので、用途によって記録機
能を主に使用する場合や再生機能を主に使用する場合
は、摩耗や目詰まり等のヘッドの不良に速やかな対応を
要求される場合でも、限られた環境のなかで代替品を用
意する等必要以上の対応を迫られることなく、容易な対
応が可能となり非常に有効である。
また、特に記録機能を主に使用する収録や取材等の時
は、記録に用いるヘッドが不良でない場合は、不良でな
いヘッドが記録ヘッドであることを明確に把握できるた
めに、必要以上の対応を迫られることにより対応が遅
れ、重要な映像場面やニュース素材等を撮り逃す等の事
態を招くおそれがなくなり、非常に有効である。
以下、本発明の第2の実施例において図面を参照しなが
ら説明する。
本発明の第2の実施例は、本発明の第1の実施例の第1
図に示す記録再生手段制御回路2と再生信号検出回路3
とヘッド108(a),(b)に特徴を有するものであ
る。
本発明の第2の実施例における記録再生手段制御回路2
は、第1の実施例の場合と同様に、磁気記録再生を行う
際に、ある任意の記録ヘッドで磁気テープ上に記録した
信号を少なくとも二つ以上の再生ヘッドによって再生で
きるように、或は、少なくとも二つ以上の記録ヘッドで
磁気テープ上に記録した信号をある任意の再生ヘッドに
よって再生できるようにテープヘッド駆動手段104を制
御する回路である。具体的には、本実施例においては記
録再生手段として磁気記録再生用のヘッド108(c),
(d)と電気機械変換素子に固着したヘッド108
(a),(b)を用いており、本発明の第2の実施例お
ける記録再生手段制御回路2においては、再生ヘッド10
8(a),(b)の固着した電気機械変換素子を制御す
ることで前記の目的を容易に実現している。
第12図は、圧電素子を用いた電気機械変換素子を示して
いる。同図において1201,1202は圧電素子を,1203,1204,
1205,1206は各圧電素子の両側に設けられた電極であ
る。第12図に示すように、各圧電素子は貼合わされて電
気機械変換素子を構成し、接着剤等で支持台1207に固着
されている。1208は圧電素子上に固着された磁気ヘッド
である。1209は圧電素子に印加される電圧源である。
上記の構成により、圧電素子1201,1202にはそれぞれ逆
極性の電圧が印加されるので、圧電素子1201が伸び、な
おかつ圧電素子1202が縮んだ場合には貼合わされた2枚
の圧電素子は1211方向に、圧電素子1202が伸び、なおか
つ圧電素子1201が縮んだ場合には貼合わされ2枚の圧電
素子は1210方向に湾曲する。よって、圧電素子上に磁気
ヘッドを固着し圧電素子に印加する電圧を制御すれば、
磁気ヘッドの機械的位置を任意に可変できる。
したがって本実施例においては、記録再生手段制御回路
2によって圧電素子に印加する電圧を制御することによ
り、圧電素子に固着した再生ヘッドのトラックの幅方向
の位置を制御し、一つの再生ヘッドで複数個の記録トラ
ックを走査できるようにしている。
第13図は、圧電素子に印加する電位を変化させることに
より、再生ヘッド(a),(b)のトラックの幅方向の
位置を変化させた例を、(1)の場合と(2)の場合に
ついて示している。また、第14図は第13図に示す(1)
の場合において圧電素子に印加される電位を、第15図は
第13図に示す(2)の場合において圧電素子に印加され
る電位を示している。第13図において1301,1302記録ヘ
ッド(c),(d)で記録したトラックを示し、1303,1
304はテープ上を走査している再生ヘッド(a),
(b)を示している。
第13図の(1)は、通常再生時において再生ヘッド
(a),(b)が記録ヘッド(c),(d)で記録した
トラックを走査している様子を示す。第13図に示す
(1)の場合において、圧電素子に印加される電位は第
14図に示される。
本実施例においては、第14図に示した電位を通常再生時
の電位とし、通常再生時の電位より圧電素子に印加する
電位を高めた場合にはヘッドの走査方向に対して右方向
に、低めた場合にはヘッドの走査方向に対して左方向
に、ヘッドのトラックの幅方向の位置が変化するように
設計されている。
したがって第15図に示される電位を圧電素子に印加して
やると、第13図の(2)に示される再生ヘッド(a)に
おいては第13図の(1)の場合に示される場合に対して
それぞれ右隣のトラックを、第13図の(2)に示される
再生ヘッド(b)においては第13図の(1)の場合に示
される場合に対して左隣のトラックを、走査させること
ができる。
第16図は、本発明の第2の実施例における記録再生手段
制御回路2によって制御された再生ヘッド(a),
(b)が、テープ上を走査した様子を示している。第16
図において1601,1602は記憶ヘッド(c),(d)で記
録したトラックを示し、1603,1604はテープ上を走査し
ている再生ヘッド(a),(b)を示している。
また第17図はヘッドスイッチ信号を、第18図(A)は本
実施例における記録再生手段制御回路2によって得られ
た再生ヘッド(a)を制御するための信号を、第18図
(B)は本実施例における記録再生手段制御回路2によ
って得られた再生ヘッド(b)を制御するための信号を
示す。なお、第17図,第18図(A),(B)の縦軸は電
圧軸を横軸は時間軸を示す。
本実施例においては、回転シリンダー上に180度毎に取
付けられた再生ヘッド(a),(b)において、第17図
に示すヘッドスイッチ信号がHighの時は再生ヘッド
(a)がテープ上を、またLowの時は再生ヘッド(b)
がテープ上を走査するように設計している。また、第17
図,第18図(A)に示される制御信号をそれぞれ再生ヘ
ッド(a),(b)の固着した圧電素子に加えてやるこ
とにより、第16図に示す,,,,,,,
の順で再生ヘッド(a),(b)がテープ上を走査す
るようになっている。
すなわちヘッド(a)においては、通常再生時の電位と
通常再生時の電位より高い電位を圧電素子に交互に加え
ているので、ヘッド(a)は記録ヘッド(c)で記録し
たトラックと記録ヘッド(d)で記録したトラックを交
互に走査しており、ヘッド(b)においては、通常再生
時の電位と通常再生時の電位より低い電位を圧電素子に
交互に加えているので、ヘッド(b)は記録ヘッド
(c)で記録したトラックと記録ヘッド(d)で記録し
たトラックを交互に走査している。
したがって、本発明の第2の実施例における記録再生手
段制御回路1202によって再生ヘッドの固着した圧電素子
を制御することにより、本発明の第一の実施例と同様
に、再生信号検出回路1203の入力信号として、記録ヘッ
ド(c)で記録した部分を再生ヘッド(a)で再生した
信号と、記録ヘッド(d)で記録した部分を再生ヘッド
(b)で再生した信号と、記録ヘッド(c)で記録した
部分を再生ヘッド(b)で再生した信号と、記録ヘッド
(d)で記録した部分を再生ヘッド(a)で再生した信
号を容易に得ることができる。
またさらに、記録ヘッド108(c),(d)が再生ヘッ
ド108(a),(b)に対して複数トラック分先行記録
するように各々のヘッドを回転シリンダ109上に配置す
れば、本発明の第2の実施例における記録再生手段制御
回路2によって、収録や取材の時に記録された映像場面
やニュース素材等を確認しながら記録を行う場合や、オ
ーディオ編集時の多重録音を行う場合に必要な同時記録
再生を行いながら、上述と同様な再生信号を得ることが
できる。
また、記録再生手段制御回路1202では、再生ヘッド
(a)においては第17図に示すヘッドスイッチ信号がLo
wの期間であり、再生ヘッド(b)においては第17図に
示すヘッドスイッチ信号がHighの期間である、それぞれ
のヘッドがテープ上を走査しない期間に制御信号を変化
させているので、圧電素子の応答性による問題は生じな
い。したがって、記録再生手段制御回路2は容易に実現
できる。
また従来のVTRでは特殊再生等の機能を実現するため
に、圧電素子に固着した再生ヘッドを備えたテープヘッ
ド駆動手段が広く用いられているので、本発明の第2の
実施例における記録再生手段制御回路2は容易に実現す
ることができる。
第19図は第1図に示す記録再生手段制御回路2により再
生ヘッド108(a),(b)の固着した電気機械変換素
子を制御することで、第1図に示す記録再生信号処理回
路102より得られた任意の複数個の再生ヘッドの再生信
号を時間軸上に示している。第19図において101の部分
は記録ヘッド(d)で記録した部分を再生ヘッド(b)
で再生した信号、1902の部分は記録ヘッド(d)で記録
した部分を再生に用いるヘッド(a)で再生した信号、
1903の部分は記録ヘッド(c)で記録した部分を再生に
用いるヘッド(a)で再生した信号、1904の部分は記録
ヘッド(c)で記録した部分を再生ヘッド(b)で再生
した信号である。
本実施例の第1図に示す再生信号検出回路3において
は、第19図に示されるような再生信号が得られた場合、
再生ヘッド(a)で再生した信号部分の1902の部分が記
録ヘッド(d)で記録した部分であり、1903の部分が記
録ヘッド(c)で記録した部分であると特定し、再生ヘ
ッド(b)で再生した信号部分の1901の部分が記録ヘッ
ド(d)で記録した部分であり、1904の部分が記録ヘッ
ド(c)で記録した部分であると特定を行う。本実施例
においては、第1の実施例と同様に、記録再生信号処理
回路102より得られた再生信号にはどの記録ヘッドで記
録したのかを識別するID等の識別信号が含まれているの
で、再生信号よりある任意の複数個の記録ヘッドで記録
した部分の再生信号を容易に特定できる。
また、再生信号検出回路3においては、時間軸上におけ
る1901,1902,1903,1904の部分についての再生信号の検
出を行い、第1の実施例と同様に再生信号が検出された
場合にはHighの信号を、再生信号が検出されなかった場
合にはLowの信号を出力するものである。
また、再生信号検出回路1203の出力信号をもとに、判定
回路4により本発明の第一の実施例と同様に、記録ヘッ
ド或は再生に用いるヘッドの良否を検出できる。
以上のように、本第2の実施例によれば、本発明の状態
検出器は、本発明の第1の実施例の第1図に示す記録再
生手段制御回路2と再生信号検出回路3とヘッド108
(a),(b)に上述のような特徴を持たせることによ
り第1の実施例とほぼ同様な効果が得られる。
さらに、本第2の実施例によれば、本発明の状態検出器
は、収録や取材の時に記録された映像場面やニュース素
材等を確認しながら記録を行う場合やオーディオ編集時
の多重録音を行う場合に必要な同時記録再生を行いなが
ら、記録ヘッドあるいは再生に用いるヘッドが不良でな
いことを検出することもできるので、第1の実施例に比
べ、より一層有効である。
また本第2の実施例によれば、本発明の磁気記録再生装
置は、状態検出器と第1の実施例とほぼ同様な表示装置
を設けることにより、第1の実施例とほぼ同様な効果が
得られる。
なお、第1の実施例,第2の実施例においては4ヘッド
のVTRの場合について述べたが、複数個のヘッドを搭載
したVTRに対しても本発明の状態検出器を適用できる。
また、第1の実施例,第2の実施例においてはディジタ
ルVTRの場合について述べたが、アナログVTRに対しても
本発明の状態検出器を適用できる。
また、第1の実施例,第2の実施例においては同アジマ
スヘッドで記録するトラック間にガードバンド203を設
けたVTRについて述べたが、同アジマスヘッドで記録す
るトラック間に異なるアジマスを持つヘッドで記録する
トラックを設けたVTRにも本発明の状態検出器を適用で
きる。
また、第1の実施例,第2の実施例の108(a),
(b)は再生ヘッドであるが再生に用いる記録再生用ヘ
ッドであっても良いことはいうまでもない。
また、第1の実施例,第2の実施例の再生信号検出回路
3と判別回路4においては、正論理の場合で説明してい
るが、負論理の場合でもよいことはいうまでもない。
また、第1の実施例,第2の実施例の判別回路4におい
ては、記録ヘッドに対して複数の再生ヘッド、或は、再
生ヘッドに対して複数の記録ヘッドの再生信号の検出結
果により不良でないヘッドと不良ヘッドを順次判定して
いるが、論理回路の設計の手法によっては、不良でない
ヘッドをひとまず先行して検出した後に不良のヘッドを
検出することも可能であることはいうまでもない。
発明の効果 以上のように本発明は、磁気テープ上に信号を記録再生
する記録再生手段と、前記記録再生手段によって前記磁
気テープ上に記録されたすべて、或は一部の信号を少な
くとも二つ以上の前記記録再生手段によって再生するよ
うに制御する記録再生手段制御回路と、前記記録再生手
段の少なくとも二つ以上の再生信号より前記記録再生手
段で記録した部分の再生信号を特定し有無を検出する再
生信号検出回路と、前記再生信号検出回路の出力信号に
より前記記録再生手段が不良でないことを検出する判別
回路を設けるか、或は磁気テープ上に信号を記録再生す
る記録再生手段と、少なくとも二つ以上の前記記録再生
手段によって前記磁気テープ上に記録されたすべて或は
一部の信号を前記記録再生手段によって再生するように
制御する記録再生手段制御回路と、前記記録再生手段の
再生信号より少なくとも二つ以上の前記記録再生手段に
よって前記磁気テープ上に記録された部分の再生信号を
特定し有無を検出する再生信号検出回路と、前記再生信
号検出回路の出力信号により前記記録再生手段が不良で
ないことを検出する判別回路を設けることにより、一つ
の記録に用いるヘッドで磁気テープ上に記録した信号を
少なくとも二つ以上の再生に用いるヘッドで再生して得
られる再生信号、或は少なくとも二つ以上の記録に用い
るヘッドで記録した磁気テープ上に記録した信号を一つ
の再生に用いるヘッドで再生して得られる再生信号より
ヘッドの良否状態を判断している。
すなわち本発明は、一つの記録に用いるヘッドと複数の
再生に用いるヘッド、或は、複数の記録に用いるヘッド
と一つの再生に用いるヘッドの複数通りの組合せでもっ
てヘッドの状態を判断しているので、記録に用いるヘッ
ドと再生に用いるヘッドのどの組合わせにおいても再生
信号が得られないという場合はほとんど生ずる可能性が
ないことを考慮すると、摩耗や目詰まり等のヘッドの不
良によって同時記録再生や自己記録再生等の記録再生が
不可能となった場合、摩耗や目詰まり等の不良ではない
ヘッドが記録に用いるヘッドであるのか再生に用いるヘ
ッドであるのかを明確に把握できるという優れた状態検
出器を実現できる。
また、本発明は、磁気テープ上に信号を記録再生する記
録再生手段と、前記記録再生手段によって前記磁気テー
プ上に記録されたすべて、或は一部の信号を少なくとも
二つ以上の前記記録再生手段によって再生し、かつ、少
なくとも二つ以上の前記記録再生手段によって前記磁気
テープ上に記録されたすべて或は一部の信号を前記記録
再生手段によって再生するように制御する記録再生手段
制御回路と、少なくとも二つ以上の前記記録再生手段の
再生信号より少なくとも二つ以上の前記記録再生手段に
よって前記磁気テープ上に記録された部分の再生信号を
特定し有無を検出する再生信号を特定し有無を検出する
再生信号検出回路と、前記再生信号検出回路の出力信号
により前記記録再生手段が不良でないことをけ出する判
別回路を設けることにより、一つの記録に用いるヘッド
で磁気テープ上に記録した信号を少なくとも二つ以上の
再生に用いるヘッドで再生して得られる再生信号と、少
なくとも二つ以上の記録に用いるヘッドで記録した磁気
テープ上に記録した信号を一つの再生に用いるヘッドで
再生して得られる再生信号のいずれの再生信号も用いる
ことによりヘッドの良否状態を判断している。すなわ
ち、本発明は、複数の記録に用いるヘッドと複数の再生
に用いるヘッドの複数通りの組合せでもってヘッドの状
態を判断しているので、一つの記録に用いるヘッドと複
数の再生に用いるヘッド或は複数の記録に用いるヘッド
と一つの再生に用いるヘッドの複数通りの組合せでもっ
てヘッドの状態を判断するよりも、なお詳細にヘッドの
良否状態が把握できる。したがって、本発明は、記録に
用いるヘッドと再生に用いるヘッドのどの組合わせにお
いても再生信号が得られないという場合はほとんど生ず
る可能性がないことを考慮すると、摩耗や目詰まり等の
ヘッドの不良によって同時記録再生や自己記録再生等の
記録再生が不可能となった場合、摩耗や目詰まり等の不
良ではないヘッドが記録に用いるヘッドであるのか再生
に用いるヘッドであるのかをより詳細に把握できるとい
う優れた状態検出器を実現できる。
また本発明の磁気記録再生装置は、状態検出器に表示装
置を設けることにより、記録に用いるヘッドが不良でな
いことや再生に用いるヘッドが不良でないことを明確に
把握することができるので、用途によって記録機能を主
に使用する場合や再生機能を主に使用する場合は、摩耗
や目詰まり等のヘッドの不良に速やかな対応を要求され
る場合でも、限られた環境のなかで代替品を用意する等
必要以上の対応を迫られることなく、容易な対応が可能
となり非常に有効である。
また、特に記録機能を主に使用する収録や取材等の時
は、記録に用いるヘッドが不良でない場合には、不良で
ないヘッドが記録に用いるヘッドであることを明確に把
握できるために、必要以上の対応を迫られることにより
対応が遅れ、重要な映像場面やニュース素材等を撮り逃
す等の事態を招くおそれがなくなり、非常に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1,第2の実施例における磁気記録再
生装置と状態検出器のブロック図、第2図は第1の実施
例において予め定められた記録パターンを示したパター
ン図、第3図は本実施例において第1図に示す記録再生
手段制御回路2によって制御されたテープヘッド駆動手
段104により、テープ305上を走査した再生ヘッド
(a),(b)の様子を示した走査図、第4図は第3図
の部を拡大した拡大図、第5図は第1図に示す記録再
生信号処理回路102より得られた任意の複数個の再生ヘ
ッドの再生信号の一例を時間軸上に示した出力図、第6
図は第1図に示す再生信号検出回路3が再生信号を検出
した場合にはHighの信号を、検出しなかった場合にはLo
wの信号を出力ことを示す論理図、第7図は第1図に示
す再生信号検出回路3の出力信号を再生ヘッド(a),
(b)と記録ヘッド(c),(d)で行列表示した状態
図、第8図は第1図に示す再生信号検出回路3から81に
示される結果が入力された場合の第1図に示す判別回路
4の判別アルゴリズムと、82に示されるヘッドの状態の
検出結果を示した状態図、第9図は第1図に示す再生信
号検出回路3から91に示される結果が入力された場合の
第1図に示す判別回路4の判別アルゴリズムと、92に示
されるヘッドの状態の検出結果を示した状態図、第10図
は第1図に示す再生信号検出回路3から101に示される
結果が入力された場合の第1図に示す判別回路4の判別
アルゴリズムと、102に示されるヘッドの状態の検出結
果を示した状態図、第11図は第1図に示す再生信号検出
回路3から111に示される結果が入力された場合の第1
図に示す判別回路4の111に示されるヘッドの状態の検
出結果を示した状態図、第12図は本発明の第2の実施例
において、圧電素子を用いた電気機械変換素子を示した
構造図、第13図(1),(2)は圧電素子に印加する電
位を変化させることにより、再生ヘッド(a),(b)
のトラックの幅方向の位置を変化させた例を示す走査
図、第14図は第13図に示す(1)の場合において圧電素
子に印加される電位を示す信号図、第15図は第13図に示
す(2)の場合において圧電素子に印加される電位を示
す信号図、第16図は本発明の第2の実施例における記録
再生手段制御回路2によって制御された再生ヘッド
(a),(b)が、テープ上を走査した様子を示した走
査図、第17図はヘッドスイッチ信号を示した信号図、第
18図は本実施例における記録再生手段制御回路1202によ
って得られた再生ヘッド(a),(b)を制御するため
の信号を示した信号図、第19図は第1図に示す記録再生
手段制御回路2により再生ヘッド108(a),(b)の
固着した電気機械変換素子を制御することで、第1図に
示す記録再生信号処理回路102より得られた任意の複数
個の再生ヘッドの再生信号を時間軸上に示しした図であ
る。 1……状態検出器、2……記録再生手段制御回路、3…
…再生信号検出回路、4……判別回路、5……表示装
置、6……磁気記録再生装置、101……入力端子、102…
…記録再生信号処理回路、103……出力端子、104……テ
ープヘッド駆動手段、105……テープ、106……キャプス
タン、107……リール、108(a),(b),(c),
(d)……ヘッド、109……回転シリンダ、110……駆動
制御部、201……ヘッド108(c)で記録した部分、202
……ヘッド108(d)で記録した部分、203……ヘッド幅
と同幅のガードバンド、301,302……記録ヘッド
(c),(d)で記録した部分、303,304……テープ305
上において再生ヘッド(a),(b)の走査した部分、
305……テープ、401……記録ヘッド(d)で記録した部
分を再生ヘッド(b)で再生した箇所、402……記録ヘ
ッド(d)で記録した部分を再生ヘッド(a)で再生し
た箇所、403……記録ヘッド(c)で記録した部分を再
生ヘッド(a)で再生した箇所、404……記録ヘッド
(c)で記録した部分を再生ヘッド(b)で再生した箇
所、1201,1202……圧電素子、1203,1204,1205,1206……
各圧電素子の両側に設けられた電極、1207……支持台、
1208……圧電素子上に固着された磁気ヘッド、1209……
圧電素子に印加される電圧源、1301,1302……記録ヘッ
ド(c),(d)で記録したトラック、1303,1304……
テープ上を走査している再生ヘッド(a),(b)、16
01,1602……記録ヘッド(c),(d)で記録したトラ
ック、1603,1604……テープ上を走査している再生ヘッ
ド(a),(b)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープ上に信号を記録再生する記録再
    生手段と、 前記記録再生手段によって前記磁気テープ上に記録され
    たすべて、或は一部の信号を少なくとも二つ以上の前記
    記録再生手段によって再生し、かつ、少なくとも二つ以
    上の前記記録再生手段によって前記磁気テープ上に記録
    されたすべて或は一部の信号を前記記録再生手段によっ
    て再生するように制御する記録再生手段制御回路と、 前記少なくとも二つ以上の記録再生手段の再生信号より
    前記少なくとも二つ以上の記録再生手段で記録した部分
    の再生信号を特定し有無を検出する再生信号検出回路
    と、 前記再生信号検出回路の出力信号により前記記録再生手
    段が不良でないことを検出する判別回路とを備えた状態
    検出器。
  2. 【請求項2】磁気テープ上に信号を記録再生する記録再
    生手段と、 前記記録再生手段によって前記磁気テープ上に記録され
    た、すべて或は一部の信号を少なくとも二つ以上の前記
    記録再生手段によって再生するように制御する記録再生
    手段制御回路と、 前記少なくとも二つ以上の記録再生手段の再生信号より
    前記記録再生手段で記録した部分の再生信号を特定し有
    無を検出する再生信号検出回路と、 前記再生信号検出回路の出力信号により前記記録再生手
    段が不良でないことを検出する判別回路とを備え、 前記判別回路は、記録に用いる任意の記録再生手段と少
    なくとも二つ以上の再生に用いる記録再生手段の各々の
    組合せによる記録再生によって得られる再生信号のなか
    で、少なくとも一つ以上の組合せについて再生信号が検
    出された場合には、記録に用いる前記記録再生手段と再
    生信号が検出された再生に用いる前記記録再生手段が不
    良ではないと判断すると同時に、再生信号が検出されな
    かった再生に用いる前記記録再生手段が不良であると判
    断することを特徴とする状態検出器。
  3. 【請求項3】磁気テープ上に信号を記録再生する記録再
    生手段と、 少なくとも二つ以上の前記記録再生手段によって前記磁
    気テープ上に記録されたすべて、或は一部の信号を前記
    記録再生手段によって再生するように制御する記録再生
    手段制御回路と、 前記記録再生手段の再生信号より前記少なくとも二つ以
    上の記録再生手段によって前記磁気テープ上に記録され
    た部分の再生信号を特定し有無を検出する再生信号検出
    回路と、 前記再生信号検出回路の出力信号により前記記録再生手
    段が不良でないことを検出する判別回路とを備え、 前記判別回路は、記録に用いる少なくとも二つ以上の記
    録再生手段と再生に用いる任意の記録再生手段の各々の
    組合せによる記録再生によって得られる再生信号のなか
    で、少なくとも一つ以上の組合せについて再生信号が検
    出された場合には、再生に用いる前記記録再生手段と再
    生信号が検出された記録に用いる前記記録再生手段が不
    良ではないと判断すると同時に、再生信号が検出されな
    かった記録に用いる前記記録再生手段が不良であると判
    断することを特徴とする状態検出器。
  4. 【請求項4】判別回路は、記録に用いる任意の記録再生
    手段と少なくとも二つ以上の再生に用いる記録再生手段
    の各々の組合せによる記録再生によって得られる再生信
    号のなかで、少なくとも一つ以上の組合せについて再生
    信号が検出された場合には、記録に用いる前記記録再生
    手段と再生信号が検出された再生に用いる前記記録再生
    手段が不良ではないと判断すると同時に、再生信号が検
    出されなかった再生に用いる前記記録再生手段が不良で
    あると判断するか、または、記録に用いる少なくとも二
    つ以上の記録再生手段と再生に用いる任意の記録再生手
    段の各々の組合せによる記録再生によって得られる再生
    信号のなかで、少なくとも一つ以上の組合せについて再
    生信号が検出された場合には、再生に用いる前記記録再
    生手段と再生信号が検出された記録に用いる前記記録再
    生手段が不良ではないと判断すると同時に、再生信号が
    検出されなかった記録に用いる前記記録再生手段が不良
    であると判断することを特徴とする請求項1記載の状態
    検出器。
  5. 【請求項5】記録再生手段は、磁気記録再生用のヘッド
    と、電気機械変換素子に固着した磁気ヘッドであること
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記
    載の状態検出器。
  6. 【請求項6】記録再生手段制御回路は、記録時とは異な
    る速度で再生時に磁気テープを移送するように制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項
    に記載の状態検出器。
  7. 【請求項7】請求項1から請求項6のいずれか1項に記
    載の状態検出器の出力により、記録ヘッドまたは再生ヘ
    ッドの良否を表示する表示装置を備えた磁気記録再生装
    置。
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JPH02276015A (ja) 1990-11-09

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