JPH0778671B2 - 表示板固定装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子機器の照明に利用する表示板固定装置に
関するものである。

従来の技術 第４図，第５図に従来の表示板の構成を示す。これらの
図で、１は電子機器のケース、２は表示板であり通常透
明なアクリル樹脂等が用いられる。３はプリント基板、
４はプリント基板３の一部に取付けた光源用のランプ、
５はスイッチ、６はスイッチ５の操作用のボタンで、表
示板２の穴2aを貫通して正面に突出し、使用者が正面か
ら操作するようになっている。７はボリウムでプリント
基板３に取付けられ、軸7aの先端につまみ7bがはめ込ま
れるようになっている。つまみ7bの表面7c或いはケース
１のつまみ7bの近傍7dには文字・記号が印字されている
ことが多い。表示板２の一端には凹部2bがまた他端には
軸7aを貫通させる穴2cが設けられ、さらに裏面には各ボ
タン６に対応するベタ印刷部2dに所要の文字・記号2eが
印刷されている。

次に上記従来例の動作を説明する。ケース１の表示板２
の端部に対応する個所には接着部1a,1bが設けられてい
てケース１に表示板２を接着固定し、プリント基板３に
設けたランプ４で表示板２の凹部2bを照明し、この光を
表示板をガイドとしてボタン６或いはボリウム７の軸7a
のところまで導きボタン６及びベタ印刷部2dの文字・記
号7e等を照明すると共に、穴2cによりボリウム７のつま
み7bの近辺も照明するようになっている。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記した従来の表示板によれば、これを固
定するに際して、接着等の方法で固定しなければならな
いために、組立作業が面倒であると共に、ケースの内面
に取付けのためのスペースが必要であるという欠点があ
る。

本発明は上記従来例の問題点が解消出来、薄形化が行な
え、かつワンタッチで取付けの出来る表示板固定装置を
提供することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、ケースの前面に浅
い凹部を設け、前記凹部の一端の穴から表示板を挿入
し、前記穴の位置を支点として表示板を回転させ、表示
板と凹部の側壁との間に設けた係合手段により表示板を
固定するように構成したものである。

作用 本発明は上記のように構成したので、表示板の取付けは
ワンタッチで行え、また表示板全体をケース内に入り込
むようにしなくても良いから、スペースの有効活用が計
れる効果を有する。

実施例 以下に本発明の一実施例について図面と共に説明する。

第１図、第２図において、11はプラスチック材によるケ
ース、12は透明材質例えばアクリル樹脂より成る表示
板、13はケース11の正前内側に設けたボス、14はボス13
にプリント基板３を固定するためのネジ、15はケース11
と一体に形成し、ケース11の操作面に設けられ、表示板
12に近い深さの凹部、16は黒色プラスチックのシート、
17は表示板の周辺に設けた係合用の突片、18は突片17に
対応し、ケース11の凹部15の側壁に設けた小孔、19は空
気層、12aはボタン６の貫通穴、12bは断面３角形状の凹
溝、12cは軸7aの貫通する円孔、15aは凹部15の一端に設
けた係合用の穴、12aは穴15aに対応する表示板12のくび
れた段付部、12eは固定端である。他の第４図と同様の
符号は同一の名称を表わすものとする。

次に動作を説明する。最初に表示板12の固定方法につい
て述べる。第３図に示すように表示板12をケース11の穴
15aに固定端12eを先端して挿入し（イ）、表示板12を段
付部15aを支点に押付けるように（矢印方向）回転させ
（ロ）、係合手段としての突片17を小孔18に係合させる
（ハ）。この時、凹部15の側壁はプラスチックの弾性に
より幾分たわんで外側に開き、さらに突片19、小孔20に
係合させる。この時表示板12の弾性を利用して係合を容
易にすると共にクリック感覚を与える。次に表示板の照
明については、光源４の発光が、表示板12を光ガイドと
して光を伝達し、凹部15の前面にシート16を背景とし
て、表示板12の裏面に印字された文字・記号12eを浮出
させ、ボタン６を内部より照明し、また穴2cの所から空
間に放射され、つまみ7bの周辺を照明する。

なお、突片17を凹部15側に、また小孔18を表示板12に設
けるようにしても良いが、この場合は、表示板12の端部
にくい込んで小孔18が見えるので邪魔になり、上記実施
例に記載の構成の方が実用性が高い。

発明の効果 以上実施例により説明したように本発明によれば、ケー
ス前面の操作面に浅い凹部を設け、凹部の一端の穴をガ
イドとして、表示板を挿入し、表示板と前記凹部の側壁
との間に設けた係合手段により表示板をケースにはめ込
み、ケース内部の光源から表示板を光ガイドとして光を
伝導させるように構成したので、表示板が光ガイドと係
合手段の両方の役目を果すため、組立作業が簡単にな
り、また表示板のためのスペースを減らせるという利点
がある。また、表示板の裏面から入光したランプの光
は、左右へ表示板の案内され、一方はつまみを照らし、
他方は複数のボタンを照らすので、ボタンやつまみの操
作がしやすいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における表示板の固定装置の
断面図、第２図は同正面図、第３図は動作を説明するた
めの説明図、第４図は従来の表示板の断面図、第５図は
同正面図である。 11……ケース、12……表示板、12d……段付部、12e……
先端部、15……凹部、15a……穴、17……突片、18……
小孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電子機器のケースと、前記ケースの操作面
   に設けた凹部と、前記凹部の一端に設けた穴と、前記穴
   の個所から挿入され、前記穴の位置を支点に回転して前
   記凹部に嵌合し、ケース内部の光源の発光をケースの操
   作面に導くための表示板と、前記表示板の前記穴に挿入
   される側の端部に設けられ、前記表示板を照明するラン
   プと対向する凹溝および電子部品の軸を貫通させる孔
   と、前記表示板の前記凹溝と反対側の端部と、前記凹部
   の側壁との間に設けた係合手段をを備えた表示板固定装
   置。