JPH0778533A - グロメット - Google Patents

グロメット

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Publication number
JPH0778533A
JPH0778533A JP5224435A JP22443593A JPH0778533A JP H0778533 A JPH0778533 A JP H0778533A JP 5224435 A JP5224435 A JP 5224435A JP 22443593 A JP22443593 A JP 22443593A JP H0778533 A JPH0778533 A JP H0778533A
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JP
Japan
Prior art keywords
insertion hole
wire harness
grommet
wire
diameter
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5224435A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Sato
幹生 佐藤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication of JPH0778533A publication Critical patent/JPH0778533A/ja
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水用の充填材を充填するグロメットにおい
て、別体の部品を用いることなく、かつ、組付工程の工
程数を増加させることなくワイヤハーネスを構成する電
線間への充填材の浸透性の向上を図ること。 【構成】 拡径部(21)は、壁部(2)に設けた貫通
孔(3)と係合する係合溝(21c)と、ワイヤハーネ
ス(5)を遊挿する第1挿通孔(21d)を備える。縮
径部(22)は、拡径部の第1挿通孔と連続し、ワイヤ
ハーネスを密接状態で挿通する第2挿通孔(22a)を
備える。第1挿通孔は第2挿通孔に向けて先細りとなる
円錐状である。電線分離部(23)は円錐形状であって
電線分離部の外周面と第1挿通孔の周面との間に環状の
隙間(24)が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグロメットに関し、詳し
くは、壁部に設けた貫通孔と係合する係合溝とワイヤハ
ーネスを遊挿する第1挿通孔を設けた拡径部と、上記拡
径部の第1挿通孔と連続し、ワイヤハーネスを密接状態
で挿通する第2挿通孔を設けた縮径部とを備え、上記第
1挿通孔内に防水用の充填材を充填するグロメットにお
いて、別体の部品を用いることなく、かつ、組付工程の
工程数を増加させることなくワイヤハーネスを構成する
電線間への充填材の浸透性の向上を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】図11に示す従来のグロメット1は弾性
材料からなり、壁部2に設けた貫通孔孔3と係合する係
合溝4aを外周に設けた拡径部4を備えている。この拡
径部4にはワイヤハーネス5を遊挿する第1挿通孔4b
を設けている。また、グロメット1の縮径部6には、上
記拡径部4の第1挿通孔4bと連続し、ワイヤハーネス
5を密接状態で挿通する第2挿通孔6aを設けている。
このグロメット1では、図11中点線Aで示すように、
水分がワイヤハーネス5を構成する電線7相互間の隙間
を介して壁部2の外部側Bから内部側Cに侵入するのを
防止するために、上記第1挿通孔4b内に充填材9を充
填している。
【0003】上記充填材9には、充填時は液状であるが
その後硬化する液状硬化樹脂等が使用されるが、上記電
線7相互間の隙間は狭いため、この隙間に充填材9が十
分に浸透しない場合がある。この場合、上記ワイヤハー
ネス5内を通る水分の侵入を防止することができない。
【0004】これに対して従来より、上記ワイヤハーネ
ス5内への充填材9の浸透性の向上が図られている。例
えば、実開平1−58222号公報では、図12に示す
ように、ワイヤハーネス5の第1挿通孔4b内に位置す
る部分において、電線7に曲げ加工部7aを設ける構造
が開示されている。
【0005】また、実開平2−115221号公報で
は、図13に示すように、ワイヤハーネス5の第1挿通
孔4b内に位置する部分において、電線7にホットメル
ト接着剤からなる増径部11を設けた構造が開示されて
いる。
【0006】さらに、実開昭63−194518号公報
では、図14(A),(B)に示すように、第1挿通孔
4b内に位置する部分においてワイヤハーネス5内にス
ペーサ12を挿入した構造が開示されている。
【0007】上記図12から図14に示す従来の防水構
造では、曲げ加工部7a、増径部11、スペーサ12に
より、ワイヤハーネス5を構成する電線7相互間に空間
14を設け、充填材9を確実にワイヤハーネス5内部に
浸透させることにより防水性の向上を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
12から図14に示す従来の防水構造には、下記のよう
な欠点がある。まず、上記図12に示す曲げ加工部7a
を設ける構造の場合、ワイヤハーネス5をグロメット1
に挿通する前又は挿入した後に、手作業により電線7に
曲げ加工を施す必要があり、その分工程数が増加する。
【0009】また、上記図13に示す増径部11を設け
る構造の場合、電線7を束ねてワイヤハーネス5を形成
する前に増径部11を設け、その後ワイヤハーネス5を
形成する必要があり、工程数が増加すると共に、上記増
径部11が必要となる分だけ部品点数が増加し、コスト
の増大につながる。
【0010】さらに、上記図14に示すスペーサ12を
用いる構造の場合、いったんワイヤハーネス5をグロメ
ット1に挿通した後に、ワイヤハーネス5内部にスペー
サ12を挿入する必要があり、上記図13の防水構造の
場合と同様に、工程数が増加すると共に、部品点数の増
大によりコストが増加する。
【0011】本発明は、上記のような従来のグロメット
の防水構造における問題を解決するためになされたもの
であり、部品点数や組付工程の工程数を増加させること
なく、充填材をワイヤハーネス内に確実に浸透させるこ
とを目的としてなされものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、壁部
に設けた貫通孔と係合する係合溝と、ワイヤハーネスを
遊挿する第1挿通孔を設けた拡径部と、上記拡径部の第
1挿通孔と連続し、ワイヤハーネスを密接状態で挿通す
る第2挿通孔を設けた縮径部とを備え、上記第1挿通孔
内に防水用の充填材を充填するグロメットであって、上
記第1挿通孔内に、結束状態で挿通したワイヤハーネス
の電線を互いに分離させて上記充填材が充填される空間
を生じさせる電線分離部を設けたことを特徴とするグロ
メットを提供するものである。
【0013】具体的には、上記第1挿通孔は上記第2挿
通孔に向けて先細りとなる円錐状であると共に、上記電
線分離部は拡径部の内周面から突出する円錐形状であっ
て、電線分離部の外周面と拡径部の内周面との間に形成
した環状の隙間に結束状態のワイヤハーネスを挿通し、
電線を互いに分離させて円弧状に配置させる構成として
いる。
【0014】あるいは、上記電線分離部が、拡径部の内
周面から径方向に突出する複数の板状部からなり、第1
挿通孔に結束状態で挿入したワイヤハーネスの電線を上
記板状部により仕切られた空間に互いに分離させて配置
する構成としてもよい。
【0015】また、上記電線分離部が、上記ワイヤハー
ネスを構成する電線の直径よりも広い間隔を隔てて上記
第1挿通孔内に設けた平行な一対の板状部からなり、該
板状部の間に形成した隙間に結束状態のワイヤハーネス
を挿通し、電線を互いに分離させて隙間内に一列に配置
させる構成としてもよい。
【0016】また、本発明は、壁部に設けた挿通孔と係
合する係合溝と、ワイヤハーネスを挿通する第1挿通孔
を設けた拡径部と、上記拡径部の第1挿通孔と連続し、
ワイヤハーネスを密接状態で挿通する第2挿通孔を設け
た縮径部とを備え、上記第1挿通孔内に防水用の充填材
を充填するグロメットであって、上記第1挿通孔は、結
束状態で挿通したワイヤハーネスの電線を互いに分離さ
せて一列に配置する断面形状としていることを特徴とす
るグロメットを提供とするものである。
【0017】上記第1挿通孔の断面形状は長方形状であ
って、結束状態で挿通したワイヤハーネスの電線を互い
に分離させて一直線に配置させる構成としてもよい。
【0018】あるいは、上記第1挿通孔の断面形状が十
字状であって、上記結束状態で挿通したワイヤハーネス
の電線を互いに分離させて交差する二直線に配置させる
構成としてもよい。
【0019】
【作用】上記の構成からなる本発明に係るグロメットに
よりワイヤハーネスを貫通孔に組付ける場合には、拡張
治具により第1挿通孔及び第2挿通孔を拡張して結束状
態のワイヤハーネスを挿通し、その後拡張治具を除去す
る。このときグロメットがもとの形状に弾性的に復帰す
る際に、ワイヤハーネスを構成する電線が互いに分離し
て電線相互間に空間が形成される。続いて第1挿通孔内
に充填材を充填すると、上記電線相互間の空間に樹脂が
浸透し、第1挿通孔内に隙間を生じることなく充填材が
充填される。
【0020】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づいて、本発明
について詳細に説明する。図1から図3に示す本発明の
第1実施例に係るグロメット20は、弾性材料からな
り、外形が円錐状である拡径部21と、この拡径部21
の小径側21aの先端に突出する円筒状の縮径部22と
を備えている。
【0021】上記拡径部21の大径側21bの外周に
は、自動車の車体パネル等からなる壁部2に設けた貫通
孔3に係合する係合溝21cを設けている。また、拡径
部21には縮径部22側に向けて漸次小径となる第1挿
通孔21dを貫通して設けている。この第1挿通孔21
dの径は、小径側21aでは後述する第2挿通孔22a
と等しく設定する一方、大径側21bではワイヤハーネ
ス5の外径よりも、大きく設定している。
【0022】上記第1挿通孔21d内には、電線分離部
23を設けている。第1実施例の電線分離部23は、第
1挿通孔21dの周面21eから径方向に突出すると共
に第1挿通孔21dの長さ方向に延在する板状の接続部
23aと、この接続部23aの先端に一体に接続した本
体部23bからなる。
【0023】上記本体部23bは、円錐形状であって、
外径を第1挿通孔21dよりも小さく設定している。ま
た、本体部23bは、その中心軸線X1が第1挿通孔2
1dの中心軸線X2と一致するように配置している。そ
のため、本体部23bの周面23cと第1挿通孔21d
の周面21eとの間には、円環状の隙間24が形成され
ている。第1挿通孔21d及び電線分離部23の本体部
23bの寸法は、この隙間24がワイヤハーネス5の電
線7の直径よりも大きくなるように設定している。
【0024】上記縮径部22には、上記拡径部21の第
1挿通孔21dと連続し、ワイヤハーネス5を密接状態
で挿入する小径な第2挿通孔22aを設けている。
【0025】上記グロメット20の第1挿通孔21d及
び第2挿通孔22aに挿通したワイヤハーネス5には、
上記壁部2の外部側Bの外周に粘着テープ25aを巻き
付けている。
【0026】グロメット20の第1挿通孔21d、第2
挿通孔22a内では、ワイヤハーネス5の外周には粘着
テープを巻き付けていない。第1挿通孔21d内では、
ワイヤハーネス5を構成する各電線7は、上記電線分離
部23の本体部23bの周面23cに沿って、互いに空
間26をあけて離れた状態で配置されている。上記した
ように本体部23aは、円錐形状であるから、各電線7
間の空間26は小径側21aに向けて漸次小さくなり、
第2挿通孔22a内では、各電線7は再度結束した状態
となり、ワイヤハーネス5の外周には第2挿通孔22a
が密接状態で外嵌する。
【0027】縮径部22先端部分には粘着テープ25b
をラップ巻きしている。この粘着テープ25bはワイヤ
ハーネス7の外周まで巻き付けており、この粘着テープ
25bによりグロメット20をワイヤハーネス7に固定
している。
【0028】上記第1挿通孔21d内には、充填材9を
充填している。この充填材9は充填時には液状である
が、時間の経過と共に硬化する液状硬化性充填材であ
る。上記したように第1挿通孔21d内では、ワイヤハ
ーネス7を構成する電線5相互間に空間26が形成され
ているため、上記充填材9はこの空間26の部分に浸透
しており、ワイヤハーネス7内を通って外部側Bから内
部側Cへ侵入する水分の流れは確実に防止される。
【0029】次に、第1実施例のグロメット20にワイ
ヤハーネス5を挿通し、貫通孔3に組付ける工程につい
て説明する。
【0030】まず、図4に示すように、L字状の棒部材
からなる一対の拡張治具28A,28Bの先端を、第2
挿通孔22aに挿入して、上記電線分離部23の接続部
23aの突出方向に第1挿通孔21d及び第2挿通孔2
3を弾性的に拡張する。
【0031】次に、第1挿通孔21d及び第2挿通孔2
2aを拡張し、結束状態のワイヤハーネス5を第1挿通
孔21d及び第2挿通孔22aに挿通する。このとき、
図6(A)に示すように、電線分離部23の本体部23
aの先端部分をワイヤハーネス5が通過するようにす
る。
【0032】続いて、上記拡張治具28A,28Bの先
端を第2挿通孔22aから抜き出す。これにより、それ
まで断面楕円形状であった第1挿通孔21d及び第2挿
通孔22aは断面円形の状態に弾性的に復帰しようとす
る。そのため、図6(B)に示すように、上記電線分離
部23の本体部23a上に配置したワイヤハーネス5の
電線7は、第1挿通孔21dの周面21eに弾性的に押
圧され、結束した状態から個々の電線7が互いに分離し
た状態になる。
【0033】第1挿通孔21d及び第2挿通孔22a
が、もとの断面円形の状態に復帰したときには、図6
(C)に示すように、ワイヤハーネス5の各電線7は本
体部23aの周囲を取り囲む状態で円弧状に配置され個
々の電線7間に空間26が形成される。
【0034】続いて、外部側Bのワイヤハーネス5に粘
着テープ25aをラップ巻きすると共に、縮径部22及
び内部側C側のワイヤハーネス5に粘着テープ25bを
ラップ巻する。
【0035】最後に、第1挿通孔21d内に液状の充填
材9を充填する。このとき、上記したように第1挿通孔
21d内では、ワイヤハーネス5を構成する電線7間に
空間26が形成されおり、電線7は互いに離れて位置し
ているため、充填材9は第1挿通孔21d内全体に確実
に浸透する
【0036】このように第1実施例では、弾性的に拡張
された第1挿通孔21dと第2挿通孔22aが本来の形
状に復帰する力により、ワイヤハーネス5を構成する電
線7は自動的に本体部23aの周囲に配置され、電線7
の間には空間26が形成される。そのため、第1実施例
のグロメット20を使用すれば、ワイヤハーネス5の電
線7の間に空間を形成するために前記したような電線を
曲げたり、増径部を形成したり、あるいはスペーサを挿
入したりする作業等は必要なく、また、増径部、スペー
サ等のグロメットと別体の部品も不要である。
【0037】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図7(A),(B)に示す本発明の第2実施例に係
るグロメット30では、電線分離部31は、第1挿通孔
21dの周面21eから径方向に突出すると共に第1挿
通孔21dの長さ方向に延在する板状部分32A,32
B,32C,32Dにより形成されている。この板状部
32A〜32Dは第1挿通孔21dの周方向に90°間
隔で配置されている。
【0038】この第2実施例のグロメット30では、拡
張治具により第1及び第2挿通孔21d,22aを拡張
して結束状態のワイヤハーネスを挿通し、その後拡張治
具を除去すると、グロメット30がもとの状態に弾性的
に復帰する。このとき、電線7は上記板状部32A〜3
2Dにより仕切られた空間に互いに分離した状態で配置
され、電線7相互間に空間26が形成される。よって、
この状態で第1挿通孔21dに充填材を注入すれば、充
填材は電線7の間に確実に浸透し、通る水分の侵入を確
実に防止することができる。
【0039】このように、第2実施例のグロメット30
では、別体の部品を用いることなく、かつ、組付工程の
工程数を増加させることなくワイヤハーネス5を構成す
る電線7間へ充填材の浸透性を高めることができる。
【0040】第2実施例のその他の構成及び作用は上記
した第1実施例と同様であるので同一の要素には同一の
符号を付して説明を省略する。
【0041】図8(A),(B)に示す本発明の第3実
施例のグロメット40では、電線分離部41は、第1挿
通孔21dの中心軸を挟んで対向する一対の平行板部4
2A,42Bからなる。この平行板部42A,42B間
の距離は、電線7の直径よりも大きく設定している。
【0042】この第3実施例のグロメット40をワイヤ
ハーネスに組付ける場合には、拡張治具により第1及び
第2挿通孔21d,22aを拡張した状態でワイヤハー
ネスを上記平行板部42A,42B間の隙間43及び第
2挿通孔22aに挿入する。その後拡張治具を除去する
と、グロメット40は弾性的にもとの形状に復帰する。
この際、電線7は互いに分離して隙間43に一列に配置
され、各電線7の間には空間26が形成される。よっ
て、この状態で隙間43に充填材を注入すれば、充填材
は電線7の間に確実に浸透する。
【0043】図9(A),(B)は、本発明の第4実施
例に係るグロメット50を示している。この第4実施例
では、上記第1実施例から第3実施例と異なり、第1挿
通孔21dの断面形状を非円形とすることにより、電線
7間に空間が形成されるようにしている。すなわち、第
4実施例のグロメット50における第1挿通孔21d
は、スリット状であり、その断面形状は長方形状を呈し
ている。この第1挿通孔21dの厚さは、電線7の直径
よりも大きく設定している。
【0044】この第4実施例のグロメット50では、拡
張治具により第1及び第2挿通孔21d,21aを拡張
した状態でワイヤハーネスを挿通し、その後拡張治具を
除去すると、上記第3実施例と同様に、この第1挿通孔
21d内に電線7が一列に配置され、これにより電線相
互間に空間26が形成される。
【0045】図10(A),(B)は、本発明の第5実
施例を示している。この第5実施例のグロメット60で
は、第1挿通孔21dの断面形状を十字状としている。
また、この第1挿通孔21dの断面における幅は、電線
7の直径よりも大きく設定している。この第5実施例で
は、第1及び第2挿通孔21d,22aを拡径した状態
でワイヤハーネスを挿入すると、第1挿通孔21d内で
は、電線7は互いに分離して、直交する二直線に配置さ
れ、各電線7の間に隙間26が形成される。
【0046】上記第3実施例から第5実施例のその他の
構造及び作用は上記した第1実施例と同様であるので同
一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
係るグロメットでは、第1挿通孔内に、その外周面と第
1挿通孔の周面との間に環状の隙間を形成する円錐形状
の電線分離部、第1挿通孔の周面から径方向に突出する
複数の板状部からなる電線分離部、あるいは、電線の直
径よりも広い間隔を隔てて第1挿通孔内に設けた平行な
一対の板部からなる電線分離部を設けているため、第1
挿通孔内では電線は互いに分離した状態で配置され電線
相互間に空間が形成される。そのため、本発明のグロメ
ットでは、防水用の充填材がこの空間に浸透し、第1挿
通孔内に確実に隙間なく充填材を充填することができワ
イヤハーネスを通る水分の侵入を確実に防止することが
できる。
【0048】また、本発明では、第1挿通孔の断面形状
を長方形状、十字状等の非円形状としてワイヤハーネス
を構成する電線相互間に空間が形成されるようにした場
合にも、この空間に充填材が確実に浸透しワイヤハーネ
スを通る水分の侵入を確実に防止することができる。
【0049】さらに、本発明では、上記のようにグロメ
ットの第1挿通孔内に電線分離部を設けることにより、
また、第1挿通孔の断面形状を非円形とすることにより
電線間に空間を形成するため、この空間を形成するため
にグロメットと別体の部品を必要とせず、コストの低減
を図ることができる。
【0050】さらにまた、本発明では、グロメットの第
1挿通孔及び第2挿通孔を拡張治具で拡張した状態でワ
イヤハーネスを挿入し、その後拡張治具を除去すれば、
グロメットがもとの形状に弾性的に復帰する際に、自動
的に電線相互間の空間が形成されるため、この空間を形
成するための特別な工程が不要であり、組付作業の効率
を向上することができる等の種々の利点を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のグロメットを用いてワイヤハー
ネスを貫通孔に組付けた状態を示す概略図である。
【図2】 第1実施例のグロメットを示す斜視図であ
る。
【図3】 (A)は第1実施例のグロメットを示す断面
図、(B)は(A)の左側面図である。
【図4】 第1実施例のグロメットにワイヤハーネスを
挿通する作業を示す斜視図である。
【図5】 第1実施例のグロメットにワイヤハーネスを
挿通する作業を示す斜視図である。
【図6】 (A)(B)(C)は第1実施例のグロメッ
トに挿通したワイヤハーネスの電線が互いに分離する状
態を示す概略図である。
【図7】 (A)は第2実施例のグロメットを示す斜視
図、(B)は第2実施例のグロメットを示す断面図であ
る。
【図8】 (A)は第3実施例のグロメットを示す斜視
図、(B)は第3実施例のグロメットを示す断面図であ
る。
【図9】 (A)は第4実施例のグロメットを示す斜視
図、(B)は第4実施例のグロメットを示す断面図であ
る。
【図10】 (A)は第5実施例のグロメットを示す斜
視図、(B)は第5実施例のグロメットを示す断面図で
ある。
【図11】 従来のグロメットの一例を示す概略図であ
る。
【図12】 従来のグロメットの一例を示す概略断面図
である。
【図13】 従来のグロメットの一例を示す概略断面図
である。
【図14】 (A)は従来のグロメットの一例を示す概
略断面図、(B)は(A)に示すグロメットの防水構造
に使用するスペーサを示す概略図斜視図である。
【符号の説明】
2 壁部 3 貫通孔 5 グロメット 7 電線 20,30,40,50,60 グロメット 21 拡径部 21c 係合溝 21d 第1挿通孔 22 縮径部 22a 第2挿通孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁部に設けた貫通孔と係合する係合溝
    と、ワイヤハーネスを遊挿する第1挿通孔を設けた拡径
    部と、 上記拡径部の第1挿通孔と連続し、ワイヤハーネスを密
    接状態で挿通する第2挿通孔を設けた縮径部とを備え、
    上記第1挿通孔内に防水用の充填材を充填するグロメッ
    トであって、 上記第1挿通孔内に、結束状態で挿通したワイヤハーネ
    スの電線を互いに分離させて上記充填材が充填される空
    間を生じさせる電線分離部を設けたことを特徴とするグ
    ロメット。
  2. 【請求項2】 上記第1挿通孔は上記第2挿通孔に向け
    て先細りとなる円錐状であると共に、上記電線分離部は
    拡径部の内周面から突出する円錐形状であって、電線分
    離部の外周面と拡径部の内周面との間に形成した環状の
    隙間に結束状態のワイヤハーネスを挿通し、電線を互い
    に分離させて円弧状に配置させることを特徴とする請求
    項1に記載のグロメット。
  3. 【請求項3】 上記電線分離部は、拡径部の内周面から
    径方向に突出する複数の板状部からなり、第1挿通孔に
    結束状態で挿入したワイヤハーネスの電線を上記板状部
    により仕切られた空間に互いに分離させて配置すること
    を特徴とする請求項1に記載のグロメット。
  4. 【請求項4】 上記電線分離部は、上記ワイヤハーネス
    を構成する電線の直径よりも広い間隔を隔てて上記第1
    挿通孔内に設けた平行な一対の板状部からなり、該板状
    部の間に形成した隙間に結束状態のワイヤハーネスを挿
    通し、電線を互いに分離させて隙間内に一列に配置させ
    ることを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
  5. 【請求項5】 壁部に設けた挿通孔と係合する係合溝
    と、ワイヤハーネスを挿通する第1挿通孔を設けた拡径
    部と、 上記拡径部の第1挿通孔と連続し、ワイヤハーネスを密
    接状態で挿通する第2挿通孔を設けた縮径部とを備え、
    上記第1挿通孔内に防水用の充填材を充填するグロメッ
    トであって、 上記第1挿通孔は、結束状態で挿通したワイヤハーネス
    の電線を互いに分離させて一列に配置する断面形状とし
    ていることを特徴とするグロメット。
  6. 【請求項6】 上記第1挿通孔の断面形状は長方形状で
    あって、結束状態で挿通したワイヤハーネスの電線を互
    いに分離させて一直線に配置させることを特徴とする請
    求項5に記載のグロメット。
  7. 【請求項7】 上記第1挿通孔の断面形状が十字状であ
    って、上記結束状態で挿通したワイヤハーネスの電線を
    互いに分離させて交差する二直線に配置させることを特
    徴とする請求項5に記載のグロメット。
JP5224435A 1993-09-09 1993-09-09 グロメット Withdrawn JPH0778533A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015141153A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 日立金属株式会社 磁気センサの製造方法

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