JP2005073422A - ワイヤーハーネスの止水部構造およびワイヤーハーネスの止水部形成方法 - Google Patents

ワイヤーハーネスの止水部構造およびワイヤーハーネスの止水部形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 各電線の周面間に塗布した止水剤を、止水部中心部の電線間に確実に浸透させることができ、止水部における止水剤の充填性を高めて、止水部構造の止水性能を向上させることができるワイヤーハーネスの止水部構造およびワイヤーハーネスの止水部形成方法を得る。
【解決手段】 複数の電線1が束ねられた電線束3の所定位置における各電線1の周面間に止水剤11を充填することにより形成された止水部17を有し、電線束3がグロメット21に挿通されたワイヤーハーネスWの止水部構造において、電線束3を弾性的に握着可能な円筒部(小径筒35)に、止水部17を挿通配置した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ワイヤーハーネスの止水部構造およびワイヤーハーネスの止水部形成方法に係り、例えば各電線の周面間に止水剤を塗布して形成する止水部に対し、止水剤の充填性を高めることができるワイヤーハーネスの止水部構造およびワイヤーハーネスの止水部形成方法に関する。
従来より、自動車のエンジンルームから車室内へワイヤーハーネスを配線するためにグロメットが使用されている。このグロメットは、エンジンルームと車室内とを仕切るパネルにワイヤーハーネスを通すためのもので、パネルの取付孔に嵌め込んで取付孔を密閉状態に保ちながらワイヤーハーネスを貫通させるものである。このグロメットのワイヤーハーネス貫通部は、止水処置の施されるのが普通である。
具体的には、図3(a)に示すワイヤーハーネスとなる電線1を束ねた電線束3を、車両上での配索状態に癖付け成形するための止水部形成治具5上に支持する。支持は、止水部形成治具5上に立設した音叉形状の支持部7、7を用いる。次いで、支持部7、7間の電線束3の表面に、図3(b)に示す止水剤塗布ノズル9によって、未固化状態の止水剤11を塗布する。その後、図3(c)に示すように、止水剤11を塗布した電線束3を、束ねるための止水シート13を貼付する(例えば特許文献1参照)。
次いで、電線束3を支持部7、7から外した状態にし、止水シート13を巻き締めて、電線束3を円形断面の電線束に結束する。さらに、図3(d)に示すように、止水シート13の両端にテープ15、15を巻き付けて、電線束の断面形状を、グロメットのワイヤーハーネス貫通部に挿通可能な円形に整形する。これにより、図3(e)に示す止水部17を形成する。
また、他の止水処理方法としては、図4に示すように、電線束3を、グロメット19のワイヤーハーネス貫通部19aに挿通する。そして、ワイヤーハーネス貫通部19aに止水剤11を充填することによりワイヤーハーネス貫通部19a、すなわち、ワイヤーハーネスWを貫通させるグロメット19の挿通部位を止水処置していた。
特許第3198962号公報
ところで、上記したワイヤーハーネスの止水部構造は、電線束の表面に止水剤を塗布し、シートを巻き締めて止水部を形成し、この止水部を、さらにグロメットのワイヤーハーネス貫通部に充填した止水剤中に埋入している。
しかしながら、電線束の表面に止水剤を塗布しただけでは、止水部において、電線束の隣接する一本一本の電線間に、微細な隙間の残る虞れがある。特に止水部の中心部には止水剤が浸透し難いことから、隙間の残る確率が高まる。このような隙間が生じていれば、止水機能が低下し、毛細管現象等によって外部の雨水が車室内へ侵入する虞れがあった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は各電線の周面間に塗布した止水剤を、止水部中心部の電線間に確実に浸透させることができ、止水部における止水剤の充填性を高めて、止水性能を向上させることができるワイヤーハーネスの止水部構造およびワイヤーハーネスの止水部形成方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明のワイヤーハーネスの止水部構造は、複数の電線が束ねられた電線束の所定位置における前記各電線の周面間に止水剤を充填することにより形成された止水部を有し、前記電線束がグロメットに挿通されたワイヤーハーネスの止水部構造であって、前記止水部が前記電線束を弾性的に握着可能な円筒部に挿通配置されていることを特徴としている。
ここで、電線としては、自動車のエンジンルームから室内へ配線されるワイヤーハーネスを例示できる。
また、止水剤としては、水分硬化型のシリコーンRTVを例示できる。
グロメットとしては、ワイヤーハーネスを挿通可能な第1円筒部と、この第1円筒部の外周面に設けられた略円環状の接続部を介して接続され、かつ、第1円筒部の外側に配置された第2円筒部と、第2円筒部の外周面に沿って設けられた溝部とを有するものを例示できる。
円筒部としては、上記グロメットの第1円筒部を例示できる。
このように構成されたワイヤーハーネスの止水部構造においては、各電線の周面間に塗布した止水剤が、円筒部の締め付け力によって、止水部中心部の電線間に確実に浸透することになる。
従って、このワイヤーハーネスの止水部構造においては、止水部における止水剤の充填性が高められ、止水部構造の止水性能が向上することになる。この結果、従来のような止水部中心部に微細な隙間が残り、止水機能が低下するという問題を解決できることになる。
また、本発明のワイヤーハーネスの止水部構造おいては、前記円筒部の内径寸法が前記電線束の直径寸法よりも小さいため、円筒部の締め付け力が確実に作用することになる。
そして、本発明のワイヤーハーネスの止水部形成方法は、複数の電線が束ねられた電線束の所定位置における前記各電線の周面間に止水剤を充填することにより止水部を形成し、前記電線束をグロメットに挿通させたワイヤーハーネスの止水部形成方法であって、前記電線束を弾性的に握着可能な円筒部に挿通配置させることにより前記止水部を形成することを特徴としている。
本発明によれば、止水部が電線束を弾性的に握着可能な円筒部に挿通配置されているので、各電線の周面間に塗布した止水剤を、円筒部の締め付け力によって、止水部中心部の電線間に確実に浸透させることができ、止水部における止水剤の充填性を高めることができる。この結果、止水部構造の止水性能を向上させることができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るワイヤーハーネスの止水部構造の断面図、図2は図1のA−A断面図である。なお、以下に説明する実施の形態において、既に図において説明した部材等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことにより説明を簡略化あるいは省略する。
図1に示すように、本発明に係る実施形態であるワイヤーハーネスの止水部構造は、複数の電線1が束ねられた電線束3の所定位置における各電線1の周面間に止水剤11を充填することにより形成された止水部17を有し、電線束3がグロメット21に挿通されている。
グロメット21は、ワイヤーハーネスWの電線束3を挿通可能な第1円筒部23と、この第1円筒部23の外周面23aに設けられた略円環状の接続部25を介して接続され、かつ、第1円筒部23の外側に配置された第2円筒部27と、第2円筒部27の外周面27aに沿って設けられた溝部29とを有する。グロメット21は、ゴム等の弾性材料によって一体成形される。
取付板31は、一例として自動車のエンジンルームと室内を仕切るパネルが該当するが、これに限るものではない。また、防音材33は、取付板31のエンジンルーム側に積層されてエンジンルームの騒音を室内に伝えないようにする部材である。
第1円筒部23は、小径筒35と大径筒37とが円錐筒39でつながれた部材で、ワイヤーハーネスWが大径筒37および円錐筒39に緩く挿通されるとともに小径筒35にきつく挿通される。
ここで、グロメット21は、円筒部35の内径寸法が電線束3の直径寸法よりも小さく設定されているため、円筒部35の締め付け力が確実に作用する。
小径筒35と円錐筒39との境界の外周面23aに略円環状の接続部25が形成され、接続部25に第2円筒部27が形成され、第2円筒部27の外周面27aに沿って溝部29が形成されている。
溝部29は取付板31の取付孔41の周縁43に係合されている。これにより、第2円筒部27は取付板31の取付孔41を塞ぐ。
一方、ワイヤーハーネスWには、従来と同様にして止水部17が形成されている。
すなわち、止水部17は、電線1が束ねられた電線束3の所定位置における各電線1の周面間に止水剤11を塗布し、シート13を巻き締め、さらに、シート13の両端にテープ15、15を巻き付けて形成されている。
止水剤11としては、例えば水分硬化型のシリコーンRTVが使用される。
このワイヤーハーネスWの止水部17は、円筒部であるグロメット21の小径筒35に挿通されている。但し、止水部17は、止水剤11が完全に固化する前に小径筒35に挿通される。
ここで、止水部17の外径は、小径筒35の内径より大きく設定されている。すなわち、止水部17は、小径筒35を弾性限度内で拡径させた状態で挿通される。従って、内部に止水部17を挿通した小径筒35は、止水部17を弾性的に握着する。これにより、各電線1の周面間に塗布された未固化の止水剤11は、図2に示すように、弾性復元力fによって、シート13の外周側から均等に縮径される方向に押圧され、中心方向への浸透が促進される。
前述したワイヤーハーネスの止水部構造によれば、各電線1の周面間に塗布した止水剤11を、小径筒35の締め付け力によって、止水部17の中心部へと押入れ、電線間に確実に浸透させることができ、止水部17における止水剤11の充填性を高めることができる。
この結果、握着による止水剤浸透構造を有さない従来の止水部構造に比べ、止水性能を各段に向上させることができる。
特に、グロメット21は、円筒部35の内径寸法が電線束3の直径寸法よりも小さく設定されているため、円筒部35の締め付け力が確実に作用する。
なお、本発明のワイヤーハーネスの止水部構造は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、前述した実施形態では、円筒部が、グロメット21の小径筒35である場合を例に説明したが、本発明に係るワイヤーハーネスの止水部構造は、円筒単体からなるグロメット(すなわち、この場合では、グロメットそのものが円筒部となる)の内側に挿通されて握着されるものであってもよい。
その他、前述した実施形態において例示した電線,電線束,止水剤,止水部,グロメット,円筒部(小径筒)等の部材,形状,寸法,形態,数,配置箇所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係るワイヤーハーネスの止水部構造の断面図である。 図1のA−A断面図である。 従来の止水部形成手順の説明図である。 他の従来の止水部構造の断面図である。
符号の説明
1 電線
3 電線束
11 止水剤
17 止水部
21 グロメット
35 小径筒(円筒部)
W ワイヤーハーネス

Claims (3)

  1. 複数の電線が束ねられた電線束の所定位置における前記各電線の周面間に止水剤を充填することにより形成された止水部を有し、
    前記電線束がグロメットに挿通されたワイヤーハーネスの止水部構造であって、
    前記止水部が前記電線束を弾性的に握着可能な円筒部に挿通配置されていることを特徴とするワイヤーハーネスの止水部構造。
  2. 前記円筒部の内径寸法が前記電線束の直径寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネスの止水部構造。
  3. 複数の電線が束ねられた電線束の所定位置における前記各電線の周面間に止水剤を充填することにより止水部を形成し、
    前記電線束をグロメットに挿通させたワイヤーハーネスの止水部形成方法であって、
    前記電線束を弾性的に握着可能な円筒部に挿通配置させることにより前記止水部を形成することを特徴とするワイヤーハーネスの止水部形成方法。
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