JPH083525Y2 - 木構造における部材接合装置 - Google Patents
木構造における部材接合装置Info
- Publication number
- JPH083525Y2 JPH083525Y2 JP3768193U JP3768193U JPH083525Y2 JP H083525 Y2 JPH083525 Y2 JP H083525Y2 JP 3768193 U JP3768193 U JP 3768193U JP 3768193 U JP3768193 U JP 3768193U JP H083525 Y2 JPH083525 Y2 JP H083525Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- hole
- adhesive
- beams
- members
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は木構造における柱，梁の
接合部等に適用される木構造における部材接合装置に係
るものである。
接合部等に適用される木構造における部材接合装置に係
るものである。
【０００２】
【従来の技術】本考案者は実開平１−１３８００１号公
報において、接合すべき互いに角度をなして交叉する木
線部材のうち、一方の部材の梁Ａ，Ａ′には材軸方向に
延び端部が同一方の部材の接合端に開口するボルト埋込
孔ａ，ａ′を設け、他方の部材の柱Ｂには前記一方の部
材の材軸の延長方向に延びるボルト貫通孔ｂを設け、同
ボルト貫通孔ｂ及び前記ボルト埋込孔ａ，ａ′に跨って
ボルトｃを挿入するとともに、同ボルトｃと前記各孔
ａ，ａ′及びｂの内周面との間隙に接着剤を填装した木
構造における部材接合装置を提案した。図中ｄ，ｄ′は
接着剤注入口、ｅ，ｅ′は止水シール材である。（図５
参照）
報において、接合すべき互いに角度をなして交叉する木
線部材のうち、一方の部材の梁Ａ，Ａ′には材軸方向に
延び端部が同一方の部材の接合端に開口するボルト埋込
孔ａ，ａ′を設け、他方の部材の柱Ｂには前記一方の部
材の材軸の延長方向に延びるボルト貫通孔ｂを設け、同
ボルト貫通孔ｂ及び前記ボルト埋込孔ａ，ａ′に跨って
ボルトｃを挿入するとともに、同ボルトｃと前記各孔
ａ，ａ′及びｂの内周面との間隙に接着剤を填装した木
構造における部材接合装置を提案した。図中ｄ，ｄ′は
接着剤注入口、ｅ，ｅ′は止水シール材である。（図５
参照）
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】前記従来構造において
は柱，梁の接合に際して、図６に示すように、柱Ｂを貫
通するボルトｃの突出端部に、前記一方の部材を構成す
る梁Ａ′のボルト埋込孔ａ′に嵌入するように同梁Ａ′
を矢印方向に移動接合しなければならない。従って相隣
る柱の中間に梁を接合する場合、前記柱からのボルト突
出部が邪魔になって梁を柱間の接合位置にセットするこ
とができない。
は柱，梁の接合に際して、図６に示すように、柱Ｂを貫
通するボルトｃの突出端部に、前記一方の部材を構成す
る梁Ａ′のボルト埋込孔ａ′に嵌入するように同梁Ａ′
を矢印方向に移動接合しなければならない。従って相隣
る柱の中間に梁を接合する場合、前記柱からのボルト突
出部が邪魔になって梁を柱間の接合位置にセットするこ
とができない。
【０００４】本考案は前記従来技術の有する問題点に鑑
みて、提案されたもので、その目的とする処は、互いに
平行する前記他方の部材間に、前記一方の部材を、同各
部材を移動させることなくワイヤ及び充填剤を介して同
各部材を簡単に、而も確実に接合しうる木構造における
部材接合装置を提供する点にある。
みて、提案されたもので、その目的とする処は、互いに
平行する前記他方の部材間に、前記一方の部材を、同各
部材を移動させることなくワイヤ及び充填剤を介して同
各部材を簡単に、而も確実に接合しうる木構造における
部材接合装置を提供する点にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本考案に係る木構造における部材接合装置は、接合
すべき互いに角度をなして交叉する木製部材のうち、一
方の部材には材軸方向に延び端部が同一方の部材の接合
面に開口する可撓性ケーブル埋込孔を設け、他方の部材
には前記一方の部材の材軸の延長方向に延びる可撓性ケ
ーブル貫通孔を設け、同ケーブル貫通孔及び前記ケーブ
ル埋込孔に跨って可撓性ケーブルを挿入するとともに、
同ケーブルと前記各部材の孔の内周面との間隙に接着剤
を填装して構成されている。
め、本考案に係る木構造における部材接合装置は、接合
すべき互いに角度をなして交叉する木製部材のうち、一
方の部材には材軸方向に延び端部が同一方の部材の接合
面に開口する可撓性ケーブル埋込孔を設け、他方の部材
には前記一方の部材の材軸の延長方向に延びる可撓性ケ
ーブル貫通孔を設け、同ケーブル貫通孔及び前記ケーブ
ル埋込孔に跨って可撓性ケーブルを挿入するとともに、
同ケーブルと前記各部材の孔の内周面との間隙に接着剤
を填装して構成されている。
【０００６】
【作用】本考案においては前記したように木構造におけ
る部材の接合用部材として、従来の剛性の高いボルトに
代って、可撓性を有するケーブルを使用したことによっ
て、相隣る一双の他方の部材間に、同各部材の材軸方向
の貫通孔と直交する材軸方向に延びる貫通孔を有する前
記一方の部材を介装し、前記ケーブルの可撓性を利用し
て同ワイヤを撓曲させながら同一方の部材の貫通孔と前
記他方の部材の貫通孔に亘って挿入し、同貫通孔に接着
剤を充填することによって、前記各部材を水平方向に移
動させることなくワイヤと接着材で接合しうるものであ
る。
る部材の接合用部材として、従来の剛性の高いボルトに
代って、可撓性を有するケーブルを使用したことによっ
て、相隣る一双の他方の部材間に、同各部材の材軸方向
の貫通孔と直交する材軸方向に延びる貫通孔を有する前
記一方の部材を介装し、前記ケーブルの可撓性を利用し
て同ワイヤを撓曲させながら同一方の部材の貫通孔と前
記他方の部材の貫通孔に亘って挿入し、同貫通孔に接着
剤を充填することによって、前記各部材を水平方向に移
動させることなくワイヤと接着材で接合しうるものであ
る。
【０００７】
【実施例】以下本考案を図示の実施例について説明す
る。図１において、Ｂは前記他方の部材を構成する木製
の柱、Ａ，Ａ′は同柱Ｂの両側に水平に配設された前記
一方の部材を構成する木製の梁で、同各梁Ａ，Ａ′には
材軸方向に延び、柱Ｂに対する接合面に開口するケーブ
ル埋込孔１，１′が穿設され、同各孔１，１′と梁Ａ，
Ａ′の外側面とに亘って接着剤注入口２，２′が接続さ
れている。
る。図１において、Ｂは前記他方の部材を構成する木製
の柱、Ａ，Ａ′は同柱Ｂの両側に水平に配設された前記
一方の部材を構成する木製の梁で、同各梁Ａ，Ａ′には
材軸方向に延び、柱Ｂに対する接合面に開口するケーブ
ル埋込孔１，１′が穿設され、同各孔１，１′と梁Ａ，
Ａ′の外側面とに亘って接着剤注入口２，２′が接続さ
れている。
【０００８】また前記柱Ｂには前記各梁Ａ，Ａ′のケー
ブル埋込孔１，１′と同一軸線上に延び、同柱Ｂを水平
に貫通するケーブル貫通孔３が穿設されている。而して
前記柱Ｂ、梁Ａ，Ａ′の接合に際しては、柱Ｂのケーブ
ル貫通孔３と、梁Ａ，Ａ′のケーブル埋込孔１，１′と
に亘って鋼撚線、または高強度繊維素材組紐等よりなる
可撓性ケーブル４を挿入し、柱，梁接合面の周縁に空隙
を生起しないように止水パッキング材５，５′を設置
し、またケーブル挿入孔７に対する蓋片６を設置した
後、接着剤注入口２，２′からエポキシ樹脂系接着剤等
の如き接着剤を注入し、前記ケーブル埋込孔１，１′及
びケーブル貫通孔３に亘って接着剤を充填し、同各孔
１，１′，３の内周面とケーブル４との間隙に接着剤を
填装し、同ケーブル４と柱Ｂ、梁Ａ，Ａ′とを一体化す
る。
ブル埋込孔１，１′と同一軸線上に延び、同柱Ｂを水平
に貫通するケーブル貫通孔３が穿設されている。而して
前記柱Ｂ、梁Ａ，Ａ′の接合に際しては、柱Ｂのケーブ
ル貫通孔３と、梁Ａ，Ａ′のケーブル埋込孔１，１′と
に亘って鋼撚線、または高強度繊維素材組紐等よりなる
可撓性ケーブル４を挿入し、柱，梁接合面の周縁に空隙
を生起しないように止水パッキング材５，５′を設置
し、またケーブル挿入孔７に対する蓋片６を設置した
後、接着剤注入口２，２′からエポキシ樹脂系接着剤等
の如き接着剤を注入し、前記ケーブル埋込孔１，１′及
びケーブル貫通孔３に亘って接着剤を充填し、同各孔
１，１′，３の内周面とケーブル４との間隙に接着剤を
填装し、同ケーブル４と柱Ｂ、梁Ａ，Ａ′とを一体化す
る。
【０００９】この際、前記止水パッキング材５，５′に
よって接着剤が柱，梁接合面より漏出することがない。
図中、６はケーブル埋込孔に連通した点線で示すケーブ
ル挿入孔７に対する蓋片である。なお前記実施例におい
ては柱の両側に梁が配置された場合を示したが、柱の片
側、或いは３方向に梁が配置された場合にも本考案は適
用される。
よって接着剤が柱，梁接合面より漏出することがない。
図中、６はケーブル埋込孔に連通した点線で示すケーブ
ル挿入孔７に対する蓋片である。なお前記実施例におい
ては柱の両側に梁が配置された場合を示したが、柱の片
側、或いは３方向に梁が配置された場合にも本考案は適
用される。
【００１０】図３及び図４は本考案における柱，梁の接
合工程を示し、図３に示すように相隣る互いに平行な柱
Ｂ，Ｂ間に梁Ａ，Ａ′を矢印に示す如く吊り下ろし、図
４に示す如く柱Ｂにおけるケーブル貫通孔３と梁Ｂ，
Ｂ′の各ケーブル埋込孔１，１′を一致せしめ、ケーブ
ル挿入孔７より鋼撚線または高強度繊維素材組紐等より
なる可撓性ケーブル４を彎曲せしめながら前記各孔１，
１′，３内に亘って挿入し、前記接着剤注入口２より前
記各孔１，１′，３の内周壁とケーブル４との間に接着
剤を充填，接着せしめ、前記柱Ｂ及び梁Ａ，Ａ′を一体
に結合するものである。
合工程を示し、図３に示すように相隣る互いに平行な柱
Ｂ，Ｂ間に梁Ａ，Ａ′を矢印に示す如く吊り下ろし、図
４に示す如く柱Ｂにおけるケーブル貫通孔３と梁Ｂ，
Ｂ′の各ケーブル埋込孔１，１′を一致せしめ、ケーブ
ル挿入孔７より鋼撚線または高強度繊維素材組紐等より
なる可撓性ケーブル４を彎曲せしめながら前記各孔１，
１′，３内に亘って挿入し、前記接着剤注入口２より前
記各孔１，１′，３の内周壁とケーブル４との間に接着
剤を充填，接着せしめ、前記柱Ｂ及び梁Ａ，Ａ′を一体
に結合するものである。
【００１１】
【考案の効果】本考案に係る木構造の部材接合装置は前
記したように、接合すべき互いに角度をなして交叉する
木製部材のうち、一方の部材に設けた同部材の軸方向に
延び、且つ端部が部材接合面に開口する可撓性ケーブル
埋込孔と、他方の部材における前記一方の部材の材軸の
延長方向に設けられたケーブル貫通孔とに亘ってワイヤ
を挿入するとともに、同ケーブルと前記ケーブル貫通孔
及び埋込孔の内周面との間隙に接着剤を填装することに
よって、前記両部材をその接合部にがたを生じることな
く強固に接合しうるものである。この際、前記ケーブル
は可撓性を有するために、互いに平行する他方の部材を
固定したまま同部材間に、前記一方の部材をそのまま嵌
入してケーブルを撓曲しながら前記各部材のケーブル埋
込孔，貫通孔に亘って貫挿し、同孔に接着剤を充填する
ことによって、前記部材を移動することなく、前記他方
の部材間に、前記一方の部材を容易に接合しうるもので
ある。
記したように、接合すべき互いに角度をなして交叉する
木製部材のうち、一方の部材に設けた同部材の軸方向に
延び、且つ端部が部材接合面に開口する可撓性ケーブル
埋込孔と、他方の部材における前記一方の部材の材軸の
延長方向に設けられたケーブル貫通孔とに亘ってワイヤ
を挿入するとともに、同ケーブルと前記ケーブル貫通孔
及び埋込孔の内周面との間隙に接着剤を填装することに
よって、前記両部材をその接合部にがたを生じることな
く強固に接合しうるものである。この際、前記ケーブル
は可撓性を有するために、互いに平行する他方の部材を
固定したまま同部材間に、前記一方の部材をそのまま嵌
入してケーブルを撓曲しながら前記各部材のケーブル埋
込孔，貫通孔に亘って貫挿し、同孔に接着剤を充填する
ことによって、前記部材を移動することなく、前記他方
の部材間に、前記一方の部材を容易に接合しうるもので
ある。
【図１】本考案に係る木構造における部材接合装置の一
実施例を示す縦断面図である。
実施例を示す縦断面図である。
【図２】本考案の他の実施例を示す部分縦断面図であ
る。
る。
【図３】本考案による柱，梁の接合前の工程を示す正面
図である。
図である。
【図４】前記柱，梁の接合工程を示す正面図である。
【図５】従来構造を示す縦断面図である。
【図６】従来工法による平行する柱間に梁を接合する場
合の状態を示す正面図である。
合の状態を示す正面図である。
Ａ 梁 Ａ′ 梁 Ｂ 柱 １ ケーブル埋込孔 １′ ケーブル埋込孔 ２ 接着剤注入孔 ２′ 接着剤注入孔 ３ ケーブル貫通孔 ４ ケーブル ５ 止水シール材 ５′ 止水シール材 ６ 蓋片 ７ ケーブル挿入孔
Claims (1)
- 【請求項１】 接合すべき互いに角度をなして交叉する
木製部材のうち、一方の部材には材軸方向に延び端部が
同一方の部材の接合面に開口する可撓性ケーブル埋込孔
を設け、他方の部材には前記一方の部材の材軸の延長方
向に延びる可撓性ケーブル貫通孔を設け、同ケーブル貫
通孔及び前記ケーブル埋込孔に跨って可撓性ケーブルを
挿入するとともに、同ケーブルと前記各部材の孔の内周
面との間隙に接着剤を填装してなることを特徴とする木
構造における部材接合装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3768193U JPH083525Y2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 木構造における部材接合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3768193U JPH083525Y2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 木構造における部材接合装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0710106U JPH0710106U (ja) | 1995-02-14 |
| JPH083525Y2 true JPH083525Y2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=12504355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3768193U Expired - Lifetime JPH083525Y2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 木構造における部材接合装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH083525Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-07-09 JP JP3768193U patent/JPH083525Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0710106U (ja) | 1995-02-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4056094B2 (ja) | プレハブ構造の構成要素の製造方法及びこの構成要素で作られたプレストレス構造物 | |
| KR920704169A (ko) | 케이블 조인트부품 및 이를 이용한 케이블 연결방법 | |
| JPH083525Y2 (ja) | 木構造における部材接合装置 | |
| JPH1122185A (ja) | 交差ジョイントの角度調整治具 | |
| EP0493514A1 (en) | METHOD FOR JOINING BODY MODULES. | |
| JPS58158621A (ja) | 光フアイバ心線接続部の補強用部材 | |
| JP3301288B2 (ja) | コンクリート建造物の補強工法 | |
| JP2000129798A (ja) | 木材の接続構造 | |
| JP2006233632A (ja) | 可撓止水継手およびその施工方法 | |
| JP2003193570A (ja) | 木製部材の接合構造 | |
| JPH035543A (ja) | 木構造における部材の接合方法 | |
| KR100784508B1 (ko) | 방수 구조체 및 그 시공 방법 | |
| JP2919832B1 (ja) | 継 手 | |
| JP3370937B2 (ja) | 木製部材の接合方法 | |
| JP6885621B2 (ja) | ラグスクリューボルト及びその木質材への埋設方法 | |
| JPS61216914A (ja) | 鋼管杭と斜材または梁の取付方法 | |
| JPH0734962Y2 (ja) | 木構造における部材接合装置 | |
| JP3301289B2 (ja) | コンクリート建造物の補強工法 | |
| KR102586453B1 (ko) | 파형관 연결용 커플러 | |
| JP3983902B2 (ja) | 柱の耐震補強方法 | |
| JPH0448098Y2 (ja) | ||
| JPH08260570A (ja) | 木構造における部材の接合方法 | |
| JPH0416591Y2 (ja) | ||
| JPH07269025A (ja) | 打ち継ぎ工法 | |
| JP3688590B2 (ja) | 接合金具の取付け方法と接合ピンおよび接合金具付き木材 |