JPH035543A - 木構造における部材の接合方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は同一軸線上に配設される柱、梁等の木構造にお
ける木製部材の接合方法に係るものである。

（従来の技術） 従来この種の木製部材の接合に際しては、接合部を挟ん
で接合すべき両部材に跨って両側に継手金物を添接する
とともに、間両継手金物と前記各部材とに亘ってボルト
を貫通し、緊締する方法が一般的であった。

（発明が解決しようとする課題） 前記従来の方法によれば、木製部材に穿設されたボルト
孔と、同ボルト孔に挿入されたボルトとの間に間隙が生
じるため、接合部の相対変位が大で、がたを生じ、接合
耐力が不十分であった。

本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案され
たものであって、その目的とする処は、施工が筒車で、
構造的に信転性の高い木構造における部材の接合方法を
提供する点にある。

（課題を解決するための手段） 前記の目的を達成するため、本発明に係る木構造におけ
る部材の接合方法は、接合すべき木製部材に夫々穿設さ
れた材軸方向に延び、接合端面に開口する各鋼桿埋込孔
に跨って鋼桿を挿入し、同埋込孔に接着剤を填装する木
構造における部材の接合方法において、前記両木製部材
の接合面の外周を予め密封シールしたのち、前記鋼桿埋
込孔に接着剤を圧力注入し、同埋込孔の内周面と前記ボ
ルトとの間隙に接着剤を填装するとともに、前記両木製
部材の接合面間の空隙に接着剤を充填して密着せしめる
ように構成されている。

（作用） 本発明によれば前記したように、接合すべき木製部材に
夫々軸線方向に延び、接合面に開口する鋼桿埋込孔を穿
設し、前記両部材の各鋼桿埋込孔に跨って銅環を挿入し
、同埋込孔に接着剤を填装して前記両部材を接合するの
に際して、予め同両部材の接合面の外周を密封シールす
ることにより、同両部材の接合部端面間に生起する空隙
部分が外部より液密にシールされる。

しかるのち前記木製部材の鋼桿埋込孔に接着剤を圧力注
入することによって、同接着剤は前記木製部材における
鋼棒埋込孔内周面と、同埋込孔に挿入された鋼桿との間
に充填され、同鋼桿が前記埋込孔に密着されると同時に
、同埋込孔に圧力注入された接着剤は、前記両部材の接
合面間の空隙に圧入される。

而して同空隙の外周部は密封シールされているので、同
空隙に前記接着剤が密実に充填され、前記接合面が密着
されるので、前記各木製部材の鋼桿埋込孔に挿入された
鋼桿が回礼に充填された接着剤を介して密着されている
ことと相俟って、前記木製部材は材軸に沿って確実に接
合される。

（実施例） 以下本発明を図示の実施例について説明する。

囚（印は夫々材軸方向に接合されるべき木製の梁で、夫
々材軸方向に沿って鋼桿埋込孔（ｌａ）　（ｌｂ）が穿
設され、同各埋込孔（ｌａ）　（ｌｂ）の端部は前記梁
ＡｆＢ＋の接合面に開口している。

更に同各梁Ｗ（８１には夫々前記埋込孔（ｌａ）　（ｌ
ｂ）に連通ずる接着剤注入孔（２ａ）　（２ｂ）及びエ
ヤ抜き無充填確認孔（３ａ）　（３ｂ）が穿設されてい
る。

而して一方の東回の鉄筋埋込孔（１ａ）に鋼桿として例
えば鉄筋（Ｏまたはボルトをその全長の半分の長さまで
挿入する。（第１図及び第５図参照）次いで前記各東回
（段の接合面の外周縁に沿ってカートリッジ型ガン等で
シーリング剤（４）を塗布し、（第２図参照）東回の接
合面より突出した鉄筋（０を梁（Ｂｌのボルト埋込孔（
１ｂ）に挿入せしめるとともに、前記画架（ＡＨＢ）の
各接合面を密着させる。（第２図及び第３図参照） かくしてシーリング剤（４）で接合面外周を密着させた
梁ＷｔＳ＋を所要時間経過させたのち、前記東回（Ｂの
接着剤注入孔（２ａ）　（２ｂ）よりエポキシ樹脂等よ
り構成された接着剤（５）を、カートリッジ型ガン（６
）で圧力注入すると、同接着剤（５）は前記鉄筋（Ｑと
鋼桿埋込孔（Ｉａ）　（ｌｂ）の内周面との間に密実に
充填されるとともに、前記梁（Ａｌ＋８１の接合面間に
形成され、且つシーリング剤（４）で密封シールされた
空隙に密実に充填され、この結果、前記梁ＧＱ（Ｂｌは
同一軸線上に確固と接合される。（第４図参照）なお前
記梁（２）（印の接合面には図示の実施例に示すように
シーリング剤（４）を塗布する他、前記梁（５）（Ｂｌ
の接合部外周縁に沿って、テープ状の接着剤を囲繞して
梁（Ａｌ＋８１の外側面に接着してもよい。

以上本発明を梁の接合に適した方法に適用した実施例に
ついて説明したが、本発明は柱、その他、−直線上に配
設される木製部材の接合に適用される。

（発明の効果） 本発明によれば前記したように、接合すべき木製部材に
、夫々材軸方向に延び、接合端面に開口するように穿設
された各鋼桿埋込孔に跨って鋼桿を挿入し、同埋込孔に
接着剤を填装して前記木製部材を接合するのに際して、
予め前記両木製部材の接合面外周を密封シールすること
によって、同接合面間に、前記各木製部材の鋼桿埋込孔
に連通する密封空隙を形成したので、前記木製部材の鋼
桿埋込孔に接着剤を圧力注入することによって、同接着
剤は前記埋込孔の内周面と同埋込孔に挿入された鋼桿と
の間に密実に充填されると同時に、前記両木製部材の接
合面間の空隙に密実に充填されて密着し、同各木製部材
と鋼桿との間、及び同各部材の接合面にがたを生じるこ
とがなく、前記両木製部材は同一軸線上に確実に接合さ
れるものである。

また本発明によれば従来工法のように多数のボルト孔穿
設作業、ボルト締結作業が不要となり、更に前記鋼桿埋
込孔と回礼に挿入される鋼桿との間には接着剤が充填さ
れ、両者が一体化されるので、前記埋込孔位置の加工、
及び建方の誤差が許容され、施工が著しく簡略化される
。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明に係る木構造における部材の
接合方法の一実施例の工程を示し、第１図は平面図、第
２図は斜視図、第３図は平面図、第４閏は側面図である
。第５図は第１図の部分■の拡大断面図、第６図は接合
すべき梁の平面図、第７図は第６図の矢視■−■図であ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　接合すべき木製部材に夫々穿設された材軸方向に延び
   、接合端面に開口する各鋼桿埋込孔に跨って鋼桿を挿入
   し、同埋込孔に接着剤を填装する木構造における部材の
   接合方法において、前記両木製部材の接合面の外周を予
   め密封シールしたのち、前記鋼桿埋込孔に接着剤を圧力
   注入し、同埋込孔の内周面と前記ボルトとの間隙に接着
   剤を填装するとともに、前記両木製部材の接合面間の空
   隙に接着剤を充填して密着せしめることを特徴とする木
   構造における部材の接合方法。