JPS62264234A - 角鋼管コンクリ−ト柱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、角鋼管コンクリート柱に関し、さらに詳しく
は内部にコンクリートを充填した角形鋼管柱の梁との接
合構造に関するものである。

〔従来の技術〕

建造物の鉄骨柱として角形鋼管を使用すると共に、その
鋼管と梁との接合構造に係るものとして、例えば特開昭
５７−１２７３９号及び特開昭５７−２０９３５７号を
挙げることができる。

例示の特許公報に記載された技術はいずれも角形鋼管柱
と梁とを、鋼管柱を貫通する通しボルトによって緊締着
した後鋼管柱内にコンクリートを充填することにより接
合するものである。したがって、Ｗ４管柱と梁とを溶接
で接合する必要がなくなり、それに伴い接合のための補
強プレートないしスチフナが不要のため柱を１本の角形
鋼管で形成することができろと共に、柱内部にコンクリ
ートを充填しているので柱仕口部の接合強度が高くなる
などの利点があるというものである。

しかしながら、これらの従来技術はあくまでも施工現場
において柱と梁とを通しボルトによって緊締着した後コ
ンクリートを柱内部に打設するものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記のように従来技術では現場において柱の仕口部へコ
ンクリートを打設する必要がある。そのため、コンクＵ
　−１・を打設する手数及び時間がかかると共に、仕口
部にコンクリートが均一に充填しているかどうかを検査
しなければならない。

このような検査は一般に現場では厳密に行われ難く、内
部の空洞の存在を見のがしゃすい。そのため接合強度が
低下するおそれがある。しかも、かかる空洞があると通
しボルトの締め直しはきかないから、空洞の補修等には
一層厄介な手間がかかる。

本発明は、以上の問題点を解決するためになされたもの
である。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る角鋼管コンクリート柱は、あらかじめ角形
鋼管柱の内部にコンクリートが充填してあり、しかもそ
の鋼管柱の仕口部には梁のエンドプレー１・を緊締管す
るためのボルトと結合する埋込みナラ）・が埋設されて
いるものである。

さらに本発明の好ましい実施態様では、理込みナツトは
鋼管柱の外部より挿入可能なナツト部とコンクリートに
固着される係止部を設けてなるものである。また、コン
クリートとじてファイバ入りのコンクリート、例えばス
チールファイバ、カーボンファイバコンクリート等を使
用することもできる。

〔作　用〕

本発明による角鋼管コンクリート柱では、最初からコン
クリートを充填した角形鋼管柱の仕口部にポル１−と結
合し得る埋込みナツトを埋設しであるので、施工現場に
おいては単にボルトを埋込みナツトにねじ込むだけで梁
のエンドプレーＩ−を鋼管柱の側面に緊締管することが
でき、これによって両者の接合を果すことができる。ま
Ｉ：、鋼管柱内に充填されたコンクリートは外側の鋼管
柱と共同して柱としての強度を受は持つ。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により説明する。

第１図はこの実施例の横断平面図で、第２図はその縦断
側面図、第３図は埋込みナツトの取付を示す拡大縦断側
面図である。図において、１は中空角形横断面を有する
角形鋼管柱である。断面形状は一般的には中空方形であ
るが、梁の接合方向によっては各種の多角形が考えられ
る。２はｎ４官柱１の内部に全長にわたって充填された
コンクリートである。３は鋼管柱１の仕口部１１におい
て接合される梁で、一般にＨ形鋼からなり、接合端部に
はエンドプレー１・３１が固着されている。４はｍ管柱
１シ仕ロ部１１にてコンクリート２内に埋設された埋込
みナツトで、各埋込みナラｌ−４はナツト部４１と凹凸
状の係止部４２を有する。埋込みナツト４を第３図に示
すように、鋼管柱１の側面に設けられた穴１２に外部よ
り挿入し固定するために係止部４２の突起４２ａの外径
寸法はナツト部４１の外径と同等以下で穴１２の内径よ
り若干小さく形成され、そのナツト部４１の先端を穴１
２の内周に全周溶接１３で固定する。これにより埋込み
ナツト４はコンクリ−！・２の打設に耐え得ろ。また、
充填されたコンクリート２が凹凸状の係止部４２の周囲
に強固に固着し埋込みナツト４にかかる高い引張力に対
抗し得る。なお、コンクリート２としてスチールファイ
バ、カーボンファイバ入りのものを使用するとよい。５
は埋込みナツト４とねし結合するボルトで、ボルト５を
ナラ！・部４１の雌ねじ４３にねし込むことによって梁
３のエンドプレー１・３１を鋼管柱１の側面に密着させ
得る。ボルト５は一般に高力ボルトが使用されろ。６は
座金である。

このように上記実施例では、ポルｌ−５を埋込みナツト
４にねじ込み緊締管するだけで角形鋼管柱１の側面に梁
３の端面のエンドプレー１・３１を密着接合することが
できるものである。したがって、この角鋼管コンクリー
ト柱は外部の角形鋼管柱１のみならず内部に充填された
コンクリート２も柱としての強度を分担し得る。

つぎに、第４図は埋込みナツトの他の実施例を示す縦断
側面図で、第５図は第４図ｖ−■線におけろ縦断正面図
である。

この実施例の場合、埋込みナツト４ｎは鋼管柱１の外部
より挿入し、次いで９０°回転したのち引戻して固定す
るものである。すなわち、ナツト部４４及び係止部４５
は長円形状に形成されており、対応する長穴１４が鋼管
柱１の側面に設けられている。ナツト部４４の先端には
長穴１４の短径に嵌合する辺長を有する方形の案内部４
６が設けられ、案内部４６と長穴１４の嵌合縁部を点溶
接又は線溶接１３ａｌ、、この埋込みナツト４ａを固定
している。案内部４６は鋼管柱１の側面に対する埋込み
ナツト４ａの直角症を保証する。埋込みナツト４ａ９！
鋼管柱１内に挿入するにはナツト部４４にねし込まれた
ボルト等の治具（図示せず）を使用して行う。ナツト部
４４の受面４４ａは鋼管柱１の側壁の背面に密接し、ボ
ルト５による引張力に対抗し得る。

埋込みナラ）４ａの取付後、長穴１４の両側部が開くの
でコンクリート打設時にはその部分をテーピングして行
う。

つぎに、第６図は埋込みナツトのさらに他の実施例を示
す縦断側面図で、この例は埋込みナツト４ｂを鋼管柱１
の内側から装着する場合である。

この埋込みナツト４ｂは第１図の場合と同様、円筒形に
形成される。

〔発明の効果〕

本発明によれば次のような効果が得られる。

（１）　　本発明の角鋼管ヲ、ンクリート柱は全て工場
で製作され得る。したがって、コンクリートの充填も均
一に行われ、高品質のものを提供できる。

（２）　　また施工の際は、仕口部の埋込みナツトにボ
ルトをねじ込むだけで梁の接合ができろ。そのため、接
合作業が極めて簡単で短時間に行える。

（３：　　柱内部に充填されたコンクリートを柱の強度
部材として利用できるので、角形鋼管の軽量化が可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の横断平面図、第２図は同縦断
側面図、第３図は埋込みナツトの取付を示す拡大縦断側
面図、第４図は埋込みナツトの他の例を示す縦断側面図
、第５図は第４図■−■線における縦断正面図、第６図
は埋込みナツトのさらに他の例を示す縦断側面図である
。 １：角形鋼管柱、２：コンクリート１．３：梁、４．４
ａ、４ｂ：埋込みナツト、５：ボルト、１１：仕口部、
３１：エンドプレ−１・、４１，４４：’ナツト部、４
２．４５：係止部。 代理人　弁理士　　佐　藤　正　年 第１図 第３図 第４図 ロア 第５図 第６図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）内部にコンクリート（２）を充填した角形鋼管柱
   （１）と、該鋼管柱の仕口部（１１）において梁（３）
   のエンドプレート（３１）を緊締着するボルト（５）の
   ための埋込みナット（４）、（４ａ）、（４ｂ）とを備
   えてなることを特徴とする角鋼管コンクリート柱。
2. （２）埋込みナットは鋼管柱（１）の外部より挿入可能
   なナット部（４１）、（４４）とコンクリートに固着さ
   れる係止部（４２）、（４５）を備えてなる特許請求の
   範囲第１項に記載の角鋼管コンクリート柱。
3. （３）コンクリートがファイバ入りコンクリートである
   特許請求の範囲第１項に記載の角鋼管コンクリート柱。