JP2000129798A - 木材の接続構造 - Google Patents
木材の接続構造Info
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Abstract
を木材と一体化させて、木材の接合部分の耐震性を大幅
に向上させる木材の接続構造の提供。 【解決手段】 本発明の木材接続構造は、一方の木材A
の側面に取り付けられた接合金具1の基部2から張り出
した金属板状体3を、この金属板状体3の外表面形状に
対応する形状に形成された強化繊維プラスチックシート
製型材6を介して、他方の木材Bの端部に形成したスリ
ット4に嵌合接着して二つの木材を接合する。
Description
た木材の接続構造に関し、特に、木造住宅に使用される
建築木材の高強度な接続構造に関する。
式が知られている。しかし、近年は、木材構造材の耐震
性に優れた接続構造が要求され、接合金具を利用する各
種の補強連結材や補強方法が提案・開発されている。
に柱材と横架材を連結する接合金具を使用した場合の模
式的な斜視図を示す。この接合金具11の取り付けは、
柱材Aに取り付けられた断面L字状の接合金具の基部1
2から張り出した四角形の金属板状体13に、横架材B
の端部のスリット14を上方からあてがい横架材Bの上
面を打ち込んで、金属板状体13にスリット14を嵌合
させて、柱材Aに横架材Bを連結し、横架材Bの一方の
側面からスリット14内の金属板状体13を貫通して他
方の側面に達する貫通孔18に、固定ピン17を挿通さ
せて締結固定している。
を使用して柱材Aに横架材Bを接合した場合、上記横架
材Bのスリットに挿入された金属板状体13は、横架材
Bと全面的に一体化されたものではなく、固定ピン17
によって締結一体化された、いわば部分締結であるた
め、地震等による揺れが生じた場合には、固定ピン17
による締結部分に応力が集中し、この部分に破損を生じ
ると容易に断面欠損を起こし、柱材Aから横架材Bが外
れてしまうという難点がある。
め、固定ピン17による締結に加えて、金属板状体13
の全面に接着剤を塗布して横架材Bのスリットに嵌入さ
せて、横架材Bと接合することも考えられるが、金属と
木材の接着力は弱いため、地震等による揺れによって金
属板状体と横架材は容易に剥離してしまう。そこで、上
記接着力を強固にするため試作、研究を重ねた結果、金
属と木のいずれにも接着力のある部材を介して、金属板
状体13を横架材Bのスリットに嵌合することにより、
強固な接合一体化が達成されることを見出した。したが
って、本発明の課題は、木材の連結部に使用される金属
製の接合金物を木材と一体化させて、木材の接合部分の
耐震性を大幅に向上させることにある。
は、一方の木材の側面に取り付けられた接合金具の基部
から張り出した金属板状体を、強化繊維プラスチック層
を介して、他方の木材の端部に形成されたスリットに嵌
合接着した構成である。上記強化繊維プラスチック層
は、上記接合金具の金属板状体に強化繊維プラスチック
シートを接着一体化した後、他方の木材のスリットに嵌
合接着するようにして形成しても良く、また、上記接合
金具の金属板状体の外表面形状に対応する形状に予め形
成された強化繊維プラスチック製型材を、金属板状体に
接着して一体状に取り付け、他方の木材の端部に形成し
たスリットに嵌合接着して形成しても良い。また、反対
に他方の木材の端部に形成したスリットに、強化繊維プ
ラスチック製型材を嵌入して接着固定した後、接合金具
の金属板状体を嵌合接着して形成しても良い。
ラスチック層に使用される強化繊維プラスチックは、強
化用繊維に樹脂を含浸させたシート状のものを使用す
る。このような強化用繊維としては、ガラス繊維,アル
ミナ繊維等のセラミックス繊維、金属繊維、カーボン繊
維及びアラミド繊維,ポリエチレン繊維等の有機繊維等
から選択される長尺の繊維が使用されるが、特には、ガ
ラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維等が好ましい。
えば、熱硬化性樹脂では、エポキシ樹脂,不飽和ポリエ
ステル樹脂,エポキシアクリレート樹脂,ポリウレタン
樹脂,ジアリルフタレート樹脂及びフェノール樹脂等が
挙げられる。
金物の金属板状体を被覆するように一体に取り付けら
れ、木材の接合部のスリットに嵌合させて一体化するも
ので、上記した強化繊維プラスチックシートを用いて金
属板状体の外表面形状に対応する形状を有する硬質な型
材に形成する。
の一体化に使用される接着剤としては、エポキシ系、エ
ポキシアクリレート系が挙げられ、また強化繊維プラス
チック層と木材との一体化に使用される接着剤も上記同
様のものが挙げられる。
の形態を添付図面に基づいて説明する。図1の(a)
は、本発明の木材の接続構造の一例で、柱材に横架材を
連結させた状態の模式的な部分斜視図であり、(b)
は、図1(a)の部分拡大斜視図である。図2は、図1
(a)に示す、柱材と横架材の連結前の状態を示す模式
的な分解斜視図である。
続構造を示している。柱材Aと横架材Bは、図1(b)
に示すように、柱材Aに取り付けられた接合金具1の金
属板状体3を、横架材Bのスリット4に、強化繊維プラ
スチック層5を介して嵌合させて接合一体化している。
り形成される。図2に示すように、まず、柱材Aに取り
付けられた接合金具1の基部2から張り出した金属板状
体3の両表面を、強化繊維プラスチックシート(図示せ
ず。)で被覆状に接着一体化するか、または、金属板状
体3に、金属板状体3の外表面形状に対応する形状に予
め形成された強化繊維プラスチック製の型材6を接着剤
を使用して取り付け一体化する。
しくは強化繊維プラスチック製型材6の表面に接着剤を
塗布して、横架材Bの端部に形成されたスリット4を、
接合金具1の金属板状体3に上方からあてがい、横架材
Bの上面を打ち込んで、金属板状体3にスリット4を嵌
合させることにより、金属板状体3と横架材Bはスリッ
ト4内で接着一体化される。
側面からスリット4内の金属板状体3を貫通して他方の
側面に達する貫通孔8に、挿通させて締結することによ
り、金属板状体3と横架材Bは一体状に接合され、柱材
Aと横架材Bは強固に連結される。上記本発明の接続構
造の説明では、柱材に横架材を接合金物を使用して取り
付けた場合を例示したが、これに限定されるものではな
く、柱材と土台、あるいは通し柱と土台等の接合部に使
用される接合金物にも適用できる。
付けられた接合金物の基部から張り出した金属板状体
に、強化繊維プラスチック製の型材を接着して取り付け
ることにより、上記金属板状体と型材は一体化され、さ
らに、型材で被覆された金属板状体を、木材Bの端部に
形成したスリットに嵌合接着することにより、金属板状
体は木材Bのスリット部で木材Bと一体化される。つま
り、金属板状体と木材Bは、強化繊維プラスチック層を
介して全面的に一体化される。
た状態で、木材Bの接合部の一側面から、上記スリット
内の金属板状体を通り他側面まで貫通した孔に、固定ピ
ンを挿通させて締結固定することにより、木材Aと木材
Bの接合部の強度は格段に向上する。
金具を用いて木材を締結する際、接合部のスリットに嵌
入させる金属板状体を、木材と強固に一体化させること
ができるので、接合部分の断面欠損が生じにくく、耐震
性を大幅に向上させることができる。また、金属板に対
し断面応力の劣る木材部の割裂防止の補強材としての強
化繊維プラスチックシートの使用により、複合材として
継手の強度を増大させることができる。
で、柱材に横架材を連結させた状態の模式的な部分断面
図であり、(b)は、図1(a)の部分拡大斜視図であ
る。
状態を示す模式的な分解斜視図である。
従来例の接続構造を示す斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 一方の木材の側面に取り付けられた接合
金具の基部から張り出した金属板状体を、強化繊維プラ
スチック層を介して、他方の木材の端部に形成されたス
リットに嵌合接着して二つの木材を接合することを特徴
とする木材の接続構造。 - 【請求項2】 一方の木材の側面に取り付けられた接合
金具の基部から張り出した金属板状体を、この金属板状
体の外表面形状に対応する形状に形成された強化繊維プ
ラスチックシート製型材を介して、他方の木材の端部に
形成したスリットに嵌合接着して二つの木材を接合する
ことを特徴とする木材接続構造。
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- 1998-10-29 JP JP30822098A patent/JP3958450B2/ja not_active Expired - Fee Related
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