JPH0778035B2 - 光学活性な含フツ素アミノアルコ−ル誘導体 - Google Patents
光学活性な含フツ素アミノアルコ−ル誘導体Info
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- JPH0778035B2 JPH0778035B2 JP20518486A JP20518486A JPH0778035B2 JP H0778035 B2 JPH0778035 B2 JP H0778035B2 JP 20518486 A JP20518486 A JP 20518486A JP 20518486 A JP20518486 A JP 20518486A JP H0778035 B2 JPH0778035 B2 JP H0778035B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は一般式 (式中、Rは、炭素数1ないし8のアルキル基、炭素数
6ないし10のアリール基又は炭素数7ないし10のアラル
キル基を表す。) で表わされる光学活性な含フッ素アミノアルコール誘導
体に関する。
6ないし10のアリール基又は炭素数7ないし10のアラル
キル基を表す。) で表わされる光学活性な含フッ素アミノアルコール誘導
体に関する。
[産業上の利用分野] 本発明の前記一般式(I)表わされる光学活性な含フッ
素アミノアルコール誘導体は生理活性物質抗ガン剤及び
酸素阻害剤として有用なアミノ糖あるいは抗菌剤、抗ガ
ン剤として有用な天然型アルカロイドの含有フッ素に導
くことができる化合物である。
素アミノアルコール誘導体は生理活性物質抗ガン剤及び
酸素阻害剤として有用なアミノ糖あるいは抗菌剤、抗ガ
ン剤として有用な天然型アルカロイドの含有フッ素に導
くことができる化合物である。
[発明が解決した問題点] 本発明者は、工業的に有用な光学活性な含フッ素アミノ
アルコールについて鋭意研究した結果、本発明の化合物
を見出し発明を完成した。
アルコールについて鋭意研究した結果、本発明の化合物
を見出し発明を完成した。
[発明の構成] 本発明の前記一般式(I)表わされる光学活性な含フッ
素アミノアルコール誘導体は、下式に従い製造すること
ができる。
素アミノアルコール誘導体は、下式に従い製造すること
ができる。
(式中、Rは、炭素数1ないし8のアルキル基、炭素数
6ないし10のアリール基又は炭素数7ないし10のアラル
キル基を表す。Bnはベンジル基である。) [第一工程] 本工程は、前記一般式(II)で表される含フッ素ヒドロ
キシケトン誘導体をジヒドロピランと反応させ次いで塩
基の存在下、O−ベンジルオキシムを反応させることに
より、前記一般式(III)で表されるオキシムを製造す
るものである。ジヒドロピランとの反応は塩化メチレ
ン、ジエチルエーテル等の溶媒中で容易に反応が進行す
る。反応は0〜50℃が好適である。次いで行うO−ベン
ジルオキシムとの反応は、塩基の存在下に行うものであ
るが、塩基としては例えばピリジン、トリエチルアミン
等を使用することができる。反応はメタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、プロパノール等のアルコール
溶媒中で行うことが好ましい。反応温度は50〜100℃を
選択することにより円滑に進行するものである。
6ないし10のアリール基又は炭素数7ないし10のアラル
キル基を表す。Bnはベンジル基である。) [第一工程] 本工程は、前記一般式(II)で表される含フッ素ヒドロ
キシケトン誘導体をジヒドロピランと反応させ次いで塩
基の存在下、O−ベンジルオキシムを反応させることに
より、前記一般式(III)で表されるオキシムを製造す
るものである。ジヒドロピランとの反応は塩化メチレ
ン、ジエチルエーテル等の溶媒中で容易に反応が進行す
る。反応は0〜50℃が好適である。次いで行うO−ベン
ジルオキシムとの反応は、塩基の存在下に行うものであ
るが、塩基としては例えばピリジン、トリエチルアミン
等を使用することができる。反応はメタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、プロパノール等のアルコール
溶媒中で行うことが好ましい。反応温度は50〜100℃を
選択することにより円滑に進行するものである。
[第二工程] 本工程は前記第一工程で得られた前記一般式(III)で
表されるオキシムを還元することにより、前記一般式
(I)で表わされる光学活性な含フッ素アミノアルコー
ル誘導体を製造するものである。本工程の還元は、例え
ば、水素化リチウム等の還元剤を使用することができ
る。反応を行うにあたっては溶媒中で行うことが好まし
く、例えば、ジエチルエーテル、テトラハイドロフラ
ン、ジオキサン等を使用することができる。反応は−10
〜10℃を選択することにより円滑に進行する。以下実施
例により本発明を詳細に説明する。
表されるオキシムを還元することにより、前記一般式
(I)で表わされる光学活性な含フッ素アミノアルコー
ル誘導体を製造するものである。本工程の還元は、例え
ば、水素化リチウム等の還元剤を使用することができ
る。反応を行うにあたっては溶媒中で行うことが好まし
く、例えば、ジエチルエーテル、テトラハイドロフラ
ン、ジオキサン等を使用することができる。反応は−10
〜10℃を選択することにより円滑に進行する。以下実施
例により本発明を詳細に説明する。
実施例1 (R)−(+)−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロ
キシ)プロピルニフェニルニケトンの合成。
キシ)プロピルニフェニルニケトンの合成。
(a)リチウムジイソプロピルアミン(56mmol)のTHF
溶液中にゆっくりとアセトフエノン(6.0g,50mmol)のT
HF溶液(10ml)を−50℃で加え、30分間−50℃で攪拌し
た。この溶液を0℃に保ちゆっくりとCF3CHO(50mmol)
を吹き込み反応させた。2h後に飽和塩化アンモニウムで
反応を終了させ先じた油状物をジエチルエーテルで抽出
した。溶媒を留去したのち、生成物をカラムクロマトグ
ラフィーで精製した。19 F NMR(CDCl3):δppm+2.0(d)fromextCF3CO2H.1 H NMR(CDCl3):δ3.1,3,4(CHAHB,2H),4.1(OH,
S),4.63(CH,m),7.43−7.93(Ar−H) (b)不斉加水分解 リパーゼ−MY(6g,明糖産業製)をKH2PO4−Na2HPO4緩衝
溶液(pH7.3,60mml)に懸濁させ40−41℃で15分間攪拌
した。この溶液に、(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒド
ロキシ)プロピルニフェニルニケトンのアセタート体
(20mmol)を加え40−41℃で1h攪拌したのち油状物をジ
エチルエーテルで抽出した。溶媒を留去したのちヘキサ
ン−酢酸エチル(5:1)の溶媒を用いカラムクロマトグ
ラフィーにて目的物とアセタート体を分離精製した。
(加水分解率23%) 又、(S)−(−)−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒ
ドロキシ)プロピルニフエニルニケトンは加水分解率を
73%までおこなったのちアセタート体を回収し、再度加
水分解することにより合成された。
溶液中にゆっくりとアセトフエノン(6.0g,50mmol)のT
HF溶液(10ml)を−50℃で加え、30分間−50℃で攪拌し
た。この溶液を0℃に保ちゆっくりとCF3CHO(50mmol)
を吹き込み反応させた。2h後に飽和塩化アンモニウムで
反応を終了させ先じた油状物をジエチルエーテルで抽出
した。溶媒を留去したのち、生成物をカラムクロマトグ
ラフィーで精製した。19 F NMR(CDCl3):δppm+2.0(d)fromextCF3CO2H.1 H NMR(CDCl3):δ3.1,3,4(CHAHB,2H),4.1(OH,
S),4.63(CH,m),7.43−7.93(Ar−H) (b)不斉加水分解 リパーゼ−MY(6g,明糖産業製)をKH2PO4−Na2HPO4緩衝
溶液(pH7.3,60mml)に懸濁させ40−41℃で15分間攪拌
した。この溶液に、(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒド
ロキシ)プロピルニフェニルニケトンのアセタート体
(20mmol)を加え40−41℃で1h攪拌したのち油状物をジ
エチルエーテルで抽出した。溶媒を留去したのちヘキサ
ン−酢酸エチル(5:1)の溶媒を用いカラムクロマトグ
ラフィーにて目的物とアセタート体を分離精製した。
(加水分解率23%) 又、(S)−(−)−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒ
ドロキシ)プロピルニフエニルニケトンは加水分解率を
73%までおこなったのちアセタート体を回収し、再度加
水分解することにより合成された。
実施例2 実施例1と同様に反応を行った結果を以下に示した。
実施例3 (R)−(+)−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロ
キシ)プロピルニフエニルニケトン(2.2g,10mmol),
ベンゾキシアミン塩酸塩(10.5g,12mmol)およびピリジ
ン(2ml)のメタノール溶液(30ml)を4h還流したの
ち、水をく加え生じた油状物を酢酸エチルで抽出した。
溶媒を留去したのち、ヘキサン−酢酸エチル(5:1)の
溶媒を用いてカラムクロマトグラフィーにて精製した。19 F NMR(CDCl3):δppm2.1(d)fromext.CF3CO2H1 H NMR(CDCl3):δ2.76(3H),4.2(1H),4.98(2
H),7.30(Ar−H) 実施例4 同様な方法で他のオキシムも合成した。
キシ)プロピルニフエニルニケトン(2.2g,10mmol),
ベンゾキシアミン塩酸塩(10.5g,12mmol)およびピリジ
ン(2ml)のメタノール溶液(30ml)を4h還流したの
ち、水をく加え生じた油状物を酢酸エチルで抽出した。
溶媒を留去したのち、ヘキサン−酢酸エチル(5:1)の
溶媒を用いてカラムクロマトグラフィーにて精製した。19 F NMR(CDCl3):δppm2.1(d)fromext.CF3CO2H1 H NMR(CDCl3):δ2.76(3H),4.2(1H),4.98(2
H),7.30(Ar−H) 実施例4 同様な方法で他のオキシムも合成した。
全て(+)−体を用いて行った結果 実施例5 1、3−アミノアルコールの合成 (1S,3R)−および(1R,3R)−4,4,4−トリフルオロ−
3−ヒドロキシ−1−フェニルニブチルアミンの合成 水素化リチウムアルミニウム(0.6g)をジエチルエーテ
ル(30ml)に懸濁させ0℃に保ち、この溶液に(R)−
(+)−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ)プ
ロピルニフェニルニケトンのオキシム体(3.1g,10mmo
l)のジエチルエーテル溶液(10ml)を滴下した。滴下
後、4h室温でゆっくりと攪拌したのち飽和塩化アンモニ
ウム溶液で反応を終了させ、生じた油状物を酢酸エチル
で抽出した。溶媒を留去したのち(1S,3R)−対(1R,3
R)の比率を19F NMRで測定したのちヘキサン−酢酸エ
チル(5:1)の溶媒を用いて両異性体を分離精製した。
3−ヒドロキシ−1−フェニルニブチルアミンの合成 水素化リチウムアルミニウム(0.6g)をジエチルエーテ
ル(30ml)に懸濁させ0℃に保ち、この溶液に(R)−
(+)−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ)プ
ロピルニフェニルニケトンのオキシム体(3.1g,10mmo
l)のジエチルエーテル溶液(10ml)を滴下した。滴下
後、4h室温でゆっくりと攪拌したのち飽和塩化アンモニ
ウム溶液で反応を終了させ、生じた油状物を酢酸エチル
で抽出した。溶媒を留去したのち(1S,3R)−対(1R,3
R)の比率を19F NMRで測定したのちヘキサン−酢酸エ
チル(5:1)の溶媒を用いて両異性体を分離精製した。
19F NMR(CDCl3):+3.17(d)1 H NMR(CDCl3)1.76(2H),3.20(2H),3.73(1H),
4.16(1H),7.33(Ar−H) 19 NMR(CDCl3):+1.76(d)1 H NMRは左の異性体と変わらず。
4.16(1H),7.33(Ar−H) 19 NMR(CDCl3):+1.76(d)1 H NMRは左の異性体と変わらず。
*但しカッコ内の立体異性体はNMR的に区別出来ない。
19F NMR(CDCl3):syn+3.21(d),ant:+1.82(d)1 H NMR(CDCl3):1.80(4H),2.73(2H),3.0(1H),
3.23(3H),4.17(1H),7.33(Ar−H) 19F NMR(CDCl3):syn+3.16(d),anti+1.76(d)1 H NMR(CDCl3):1.0(6H),1.33(3H),1.67(3H),
3.0(1H),3.2(2H), 4.07(1H) 19F NMR(CDCl3):syn+3.17(d),anti+1.83(d)1 H NMR(CDCl3):0.93(3H),1.33(8H),1.73(2H),
3.3(3H),3.87(1H),4.03(1H)
3.23(3H),4.17(1H),7.33(Ar−H) 19F NMR(CDCl3):syn+3.16(d),anti+1.76(d)1 H NMR(CDCl3):1.0(6H),1.33(3H),1.67(3H),
3.0(1H),3.2(2H), 4.07(1H) 19F NMR(CDCl3):syn+3.17(d),anti+1.83(d)1 H NMR(CDCl3):0.93(3H),1.33(8H),1.73(2H),
3.3(3H),3.87(1H),4.03(1H)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 で表わされる光学活性含フッ素アミノアルコール誘導体 (式中、Rは、炭素数1ないし8のアルキル基、炭素数
6ないし10のアリール基又は炭素数7ないし10のアラル
キル基を表す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20518486A JPH0778035B2 (ja) | 1986-09-02 | 1986-09-02 | 光学活性な含フツ素アミノアルコ−ル誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20518486A JPH0778035B2 (ja) | 1986-09-02 | 1986-09-02 | 光学活性な含フツ素アミノアルコ−ル誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6360952A JPS6360952A (ja) | 1988-03-17 |
JPH0778035B2 true JPH0778035B2 (ja) | 1995-08-23 |
Family
ID=16502799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20518486A Expired - Fee Related JPH0778035B2 (ja) | 1986-09-02 | 1986-09-02 | 光学活性な含フツ素アミノアルコ−ル誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0778035B2 (ja) |
-
1986
- 1986-09-02 JP JP20518486A patent/JPH0778035B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6360952A (ja) | 1988-03-17 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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