JPH0777601A - 二波長反射防止膜 - Google Patents

二波長反射防止膜

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JPH0777601A
JPH0777601A JP5246445A JP24644593A JPH0777601A JP H0777601 A JPH0777601 A JP H0777601A JP 5246445 A JP5246445 A JP 5246445A JP 24644593 A JP24644593 A JP 24644593A JP H0777601 A JPH0777601 A JP H0777601A
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実 大谷
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    • G02B1/10Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
    • G02B1/11Anti-reflection coatings
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高出力のレーザ光等に対する耐久性のすぐれ
た安価な二波長反射防止膜を実現できる。 【構成】 BK7ガラス製の基板1の表面にMgF2
第1層2a、Al23の第2層2b、SiO2 の第3
層2c、MgF2 の第4層2dからなる4層膜2を設け
る。これらの材料はすべて屈折率1.7以下であり、各
層の光学膜厚はすべて中心波長λ0 (709.3nm)
の1/4である。中心波長λ0 は、Nd:YAGレーザ
の基本波の波長λ1 (1064nm)と2倍高調波の波
長λ2 (532nm)から以下の式によって求められた
ものであり、4層膜2は両波長λ1、λ2 においてすぐ
れた反射防止特性を有する。 2/λ0 =1/λ1 +1/λ2

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種レーザの基本波と
2倍高調波のように高出力で波長の異なる2つの光の反
射を防止する二波長反射防止膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種レーザの基本波と2倍高調波
のように高出力で波長の異なる2つの光の反射を防止す
る二波長反射防止膜として、例えば、屈折率1.52の
基板上に屈折率1.82のλ/4膜、屈折率1.585
のλ/4膜、屈折率1.38のλ/4膜(λ=707n
m)の3層からなる二波長反射防止膜を設け、YAGレ
ーザの基本波(波長1064nm)と2倍高調波(波長
532nm)の2つの光の反射を防止する二波長反射防
止膜(THIN−FILM OPTICAL FILT
ERS 2nd edition;H.A.Macle
od Macmillan Publishing C
ompany NY p126参照)や、波長変換素子
KTP(KTiOPO4 結晶:屈折率可視域で1.7〜
1.85)にYAGレーザの基本波と2倍高調波の2つ
の光の反射を防止する二波長反射防止膜を設けたもの
(特開平2−247601号公報、特開平4−3338
34号公報参照)や、2つの光のうちの一方の反射防止
特性をくずさないための不関与層を用いて各光に対する
反射防止特性を有する2つの多層膜を組合わせたもの
(特開平2−127601号公報、特開平1−1677
01号公報参照)等が開発されている。これらは、3層
ないし5層のうちの一層に屈折率1.7以上のY23
やTiO2 等の高屈折率材料を用いるものであり、この
ような高屈折率材料は一般に吸収が大きいためにレーザ
光等の高出力の光に対する耐久性が低い傾向がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、いずれも前述のように、3層ないし5
層からなる多層膜の一部に吸収が大きい高屈折率材料を
用いるものであるため、高出力のレーザ光に対する耐久
性が極めて低い。また、5層膜のように層数が多く、さ
らに、各層の光学膜厚がそれぞれ異なる場合などは製造
工程が複雑化するために製造コストが上昇する。
【0004】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであり、高出力のレーザ光等の光
に対する耐久性にすぐれた安価な二波長反射防止膜を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の二波長反射防止膜は、基板の表面に設けら
れた多層膜を有し、該多層膜が、それぞれ所定の光学膜
厚またはその整数倍の光学膜厚を有する複数の薄膜から
なる二波長反射防止膜であって、各薄膜が屈折率1.7
以下の材料で作られていることを特徴とする。
【0006】薄膜の材料がAl23 とSiO2 とMg
2 、またはAl23 とMgF2であるとよい。
【0007】所定の光学膜厚が、2つの異なる波長に基
づいて算出された中心波長の1/4に等しいとよい。
【0008】
【作用】多層膜を構成する各薄膜に屈折率が1.7以下
の材料のみを用いることによって、光の吸収を低減し、
高出力のレーザ光等に対する耐久性を向上させる。薄膜
の材料をAl23 とSiO2 とMgF2 の組合わせ、
あるいはAl23 とMgF2 の組合わせにすることに
より、2つの異る所定の波長の光に対してすぐれた反射
防止特性を有する二波長反射防止膜を実現できる。各薄
膜の光学膜厚が所定の光学膜厚またはその整数倍である
ために、製造工程が複雑化するおそれもない。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を説明する。
【0010】第1実施例 図1は第1実施例の二波長反射防止膜を示し、これはB
K7ガラス製の基板1の表面にMgF2 の薄膜である第
1層2a、Al23 の薄膜である第2層2b、SiO
2 の薄膜である第3層2c、MgF2 の薄膜である第4
層2dからなる多層膜である4層膜2を設けたもので、
各層の光学膜厚はいずれも中心波長λ0(709.3n
m)の1/4、すなわち177.4nmである。中心波
長λ0 は、Nd:YAGレーザの基本波の波長λ1 (1
064nm)と2倍高調波の波長λ2 (532nm)か
ら以下の式によって求められたものである。
【0011】 2/λ0 =1/λ1 +1/λ2 (1) なお、各層の成膜はいずれも真空蒸着法により基板を2
00℃に加熱して行われた。
【0012】図2は本実施例の二波長反射防止膜の反射
率の分光特性を測定した結果を示す。この図から解るよ
うに、本実施例の二波長反射防止膜はNd:YAGレー
ザの基本波と2倍高調波のそれぞれの波長1064nm
と532nmにおいて反射率が0.2%以下であり、二
波長反射防止膜としてすぐれた反射防止特性を有する。
また、本実施例の二波長反射防止膜のレーザ耐力(レー
ザ損傷しきい値)をパルスNd:YAGレーザを用いて
測定したところ、基本波(1064nm)に対するレー
ザ耐力は10.5J/cm2 、2倍高調波(532n
m)に対するレーザ耐力は9.3J/cm2 と極めて高
いことが判明した。
【0013】本実施例の二波長反射防止膜は、特にKD
P結晶等の波長変換素子の窓や、波長変換後の二波長共
通の光学系のレンズ等に適している。
【0014】また、本実施例の二波長反射防止膜は、中
心波長λ0 (709.3nm)の1/3を中心波長とす
る2つの波長、266nmと212.7nmにおいても
反射防止特性を有する。波長266nmは前記Nd:Y
AGレーザの4倍高調波の波長であるから、本実施例の
二波長反射防止膜は前記レーザの基本波、2倍高調波お
よび4倍高調波に対してすぐれた反射防止特性を有する
三波長反射防止膜として用いることもできる。しかしな
がら4倍高調波に対する反射防止特性は極めて狭い波長
領域に限られるため、成膜時に高精度の膜厚制御を必要
とする。そこで本実施例の一変形例として本実施例と同
様の4層膜を紫外域まで透過率の高い合成石英基板上に
設けた。本変形例の二波長反射防止膜の反射率の分光特
性を測定した結果を図3に示す。この図から、本変形例
の二波長反射防止膜はNd:YAGレーザの4倍高調波
(266nm)に対しても反射率が0.6%以下であ
り、基本波と2倍高調波と4倍高調波に対してすぐれた
反射防止特性を有する三波長反射防止膜であることが解
る。
【0015】第2実施例 BK7ガラス製の基板と合成石英の基板のそれぞれの表
面にAl23 の薄膜である第1層と、SiO2 の薄膜
である第2層と、MgF2 の薄膜である第3層からなる
多層膜である3層膜を設け、BK7ガラス製の基板を用
いたものをサンプルA、合成石英の基板を用いたものを
サンプルBとした。なお、サンプルA,Bともに、3層
膜の各層の光学膜厚は第1実施例と同じ中心波長λ0
(709.3nm)の1/4、すなわち177.4nm
とした。
【0016】図4は、前記サンプルAとBの反射率の分
光特性をそれぞれ曲線a,bで示す。この図から解るよ
うに、サンプルBすなわち合成石英を基板とするものは
Nd:YAGレーザの基本波(1064nm)と2倍高
調波(532nm)に対して反射率が0.6%以下であ
るが、サンプルAすなわち、BKガラス性の基板を用い
たものは反射率が0.8%程度である。
【0017】次に、サンプルA,Bより反射防止特性の
すぐれた二波長反射防止膜として、BKガラス製の基板
と合成石英の基板のそれぞれの表面にMgF2 の薄膜で
ある第1層と、Al23 の薄膜である第2層と、Mg
2 の薄膜である第3層からなる多層膜である3層膜を
設け、BKガラス製の基板を用いたものをサンプルC、
合成石英の基板を用いたものをサンプルDとした。な
お、サンプルC,Dともに3層膜の第1層および第2層
の光学膜厚は中心波長λ0 (709.3nm)の1/
2、すなわち354.6nm、第3層の光学膜厚は中心
波長λ0 (709.3nm)の1/4、すなわち17
7.4nmとした。
【0018】図5は、前記サンプルC,Dの反射率の分
光特性をそれぞれ曲線c,dで示す。この図から解るよ
うに、サンプルCはNd:YAGレーザの基本波の波長
λ1(1064nm)と2倍高調波の波長λ2 (532
nm)において反射率が0.2%以下であり、またサン
プルDの反射率もこれらの波長において0.3%以下で
あり、極めてすぐれた二波長反射防止膜である。このよ
うに3層膜でも材料の組合わせを工夫することにより、
充分な2波長反射防止特性を得ることができる。さら
に、サンプルA〜Dのレーザ耐力をパルスNd:YAG
レーザを用いて測定したところ、表1に示すように、す
べてのサンプルのレーザ耐力が基本波で約11J/cm
2 、2倍高調波で約10J/cm2 と極めて高いことが
判明した。なお、Al23 ,SiO2 およびMgF2
は、単層膜を成膜した場合にそれぞれ極めて高いレーザ
耐力を示す材料である。
【0019】
【表1】 第3実施例 屈折率の異なる3種類の基板である基体にそれぞれ屈折
率に応じて4層または5層の二波長反射防止膜を設け
る。まず、レーザ光の波長変換素子として用いられる非
線形光学材料であるKD2 PO4 結晶(DKDP)に第
1実施例と同じくMgF2 の薄膜である第1層と、Al
23 の薄膜である第2層と、SiO2 の薄膜である第
3層と、MgF2 の薄膜である第4層からなる多層膜で
ある4層膜を設け、これをサンプルEとした。Nd:Y
AGレーザの2倍高調波に対するKD2 PO4 結晶の屈
折率は1.47であり、各層の光学膜厚は第1実施例と
同様に中心波長λ0 (709.3nm)の1/4とし
た。またβ−BaB24 結晶(BBO)にAl23
の薄膜である第1層、MgF2 の薄膜である第2層、A
23 の薄膜である第3層、SiO2 の薄膜である第
4層、MgF2 の薄膜である第5層からなる多層膜であ
る5層膜を設け、これをサンプルFとした。β−BaB
24 結晶の前記2倍高調波に対する屈折率は1.66
であり、各層の光学膜厚はサンプルEと同じく中心波長
λ0 の1/4とした。また、同じくβ−BaB24
晶にSiO2 の薄膜である第1層、MgF2 の薄膜であ
る第2層、Al23 の薄膜である第3層、SiO2
薄膜である第4層、MgF2 の薄膜である第5層からな
る多層膜である5層膜を設け、これをサンプルGとし
た。各層の光学膜厚はサンプルE,Fと同じく中心波長
λ0 の1/4とした。さらに、KTiOPO4 結晶(K
TP)にAl23 の薄膜である第1層、MgF2 の薄
膜である第2層、Al23 の薄膜である第3層、Si
2 の薄膜である第4層、MgF2 の薄膜である第5層
からなる多層膜である5層膜を設け、これをサンプルI
とした。KTiOPO4 結晶の前記2倍高調波に対する
屈折率は1.78であり、各層の光学膜厚はサンプルE
〜Gと同じく中心波長λ0 の1/4とした。サンプルE
の反射率の分光特性を図6に曲線eで示し、サンプル
F,Gの反射率の分光特性を図7に曲線f,gで示し、
サンプルIの反射率の分光特性を図8に曲線iで示す。
またNd:YAGレーザの基本波(1064nm)と2
倍高調波(532nm)に対する各サンプルの反射率は
表2に示すようにいずれも0.3%以下であり、いずれ
も極めてすぐれた二波長反射防止膜であることが判明し
た。
【0020】
【表2】 なお、各サンプルE〜Iのレーザ耐力も第1、第2実施
例の4層膜、3層膜と同様に極めて高いことが実験によ
って判明している。さらに、本実施例の基体の屈折率は
1.47〜1.78であるが、コンピュータによるシミ
ュレーションの結果、基体あるいは基板の屈折率が1.
38から1.85の範囲であれば、本実施例と同様に反
射防止特性のすぐれた二波長反射防止膜を得ることがで
きることが判明した。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0022】高出力のレーザ光等の光に対する耐久性に
すぐれた安価な二波長反射防止膜を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す模式断面図である。
【図2】第1実施例の反射率の分光特性を示すグラフで
ある。
【図3】第1実施例の一変形例の反射率の分光特性を示
すグラフである。
【図4】第2実施例のサンプルAおよびサンプルBのそ
れぞれの反射率の分光特性を示すグラフである。
【図5】第2実施例のサンプルCおよびサンプルDのそ
れぞれの反射率の分光特性を示すグラフである。
【図6】第3実施例のサンプルEの反射率の分光特性を
示すグラフである。
【図7】第3実施例のサンプルFおよびサンプルGのそ
れぞれの反射率の分光特性を示すグラフである。
【図8】第3実施例のサンプルIの反射率の分光特性を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 基板 2 4層膜 2a MgF2 の第1層 2b Al23 の第2層 2c SiO2 の第3層 2d MgF2 の第4層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、各種レーザの基本波と2倍高調波
のように高出力で波長の異なる2つの光の反射を防止す
る二波長反射防止膜として、例えば、屈折率1.52の
基板上に屈折率1.82のλ/4膜、屈折率1.585
のλ/4膜、屈折率1.38のλ/4膜(λ=707n
m)の3層からなる二波長反射防止膜を設け、YAGレ
ーザの基本波(波長1064nm)と2倍高調波(波長
532nm)の2つの光の反射を防止する二波長反射防
止膜(THIN−FILM OPTICAL FILT
ERS 2nd edition;H.A.Macle
od Macmillan Publishing C
ompany NY p126参照)や、波長変換素子
KTP(KTiOPO4 結晶:屈折率可視域で1.7〜
1.85)にYAGレーザの基本波と2倍高調波の2つ
の光の反射を防止する二波長反射防止膜を設けたもの
(特開平2−247601号公報、特開平4−3338
34号公報参照)や、2つの光のうちの一方の反射防止
特性をくずさないための不関与層を用いて各光に対する
反射防止特性を有する2つの多層膜を組合わせたもの
(特開平2−127601号公報、特開平1−1677
01号公報参照)等が開発されている。これらは、3層
ないし5層のうちの一層に屈折率1.7より大きい2
3 やTiO2 等の高屈折率材料を用いるものであり、
このような高屈折率材料は一般に吸収が大きいためにレ
ーザ光等の高出力の光に対する耐久性が低い傾向があ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 第1実施例 図1は第1実施例の二波長反射防止膜を示し、これはB
K7ガラス製(中心波長λ0 のときの屈折率1.51
2)の基板1の表面にMgF2 (中心波長λ0 のときの
屈折率1.378)の薄膜である第1層2a、Al2
3 (中心波長λ0 のときの屈折率1.615)の薄膜で
ある第2層2b、SiO2 (中心波長λ0 のときの屈折
率1.463)の薄膜である第3層2c、MgF2 (中
心波長λ0 のときの屈折率1.378)の薄膜である第
4層2dからなる多層膜である4層膜2を設けたもの
で、各層の光学膜厚(nd)はいずれも中心波長λ0
(709.3nm)の1/4、すなわち177.4nm
である。中心波長λ0 は、Nd:YAGレーザの基本波
の波長λ1 (1064nm)と2倍高調波の波長λ2
(532nm)から以下の式によって求められたもので
ある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 図2は本実施例の二波長反射防止膜の反
射率の分光特性を測定した結果を示す。この図から解る
ように、本実施例の二波長反射防止膜はNd:YAGレ
ーザの基本波と2倍高調波のそれぞれの波長1064n
mと532nmにおいて反射率が0.2%以下であり、
二波長反射防止膜としてすぐれた反射防止特性を有す
る。また、本実施例の二波長反射防止膜のレーザ耐力
(レーザ損傷しきい値)をパルス幅1nsのパルスN
d:YAGレーザを用いて測定したところ、基本波(1
064nm)に対するレーザ耐力は10.5J/cm
2 、2倍高調波(532nm)に対するレーザ耐力は
9.3J/cm2 と極めて高いことが判明した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 第2実施例 BK7ガラス製(中心波長λ0 のときの屈折率1.51
2)の基板と合成石英(中心波長λ0 のときの屈折率
1.463)の基板のそれぞれの表面にAl23 (中
心波長λ0 のときの屈折率1.615)の薄膜である第
1層と、SiO2 (中心波長λ0 のときの屈折率1.4
63)の薄膜である第2層と、MgF2 (中心波長λ0
のときの屈折率1.378)の薄膜である第3層からな
る多層膜である3層膜を設け、BK7ガラス製の基板を
用いたものをサンプルA、合成石英の基板を用いたもの
をサンプルBとした。なお、サンプルA,Bともに、3
層膜の各層の光学膜厚(nd)は第1実施例と同じ中心
波長λ0 (709.3nm)の1/4、すなわち17
7.4nmとした。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 次に、サンプルA,Bより反射防止特性
のすぐれた二波長反射防止膜として、BKガラス製(中
心波長λ0 のときの屈折率1.512)の基板と合成石
(中心波長λ0 のときの屈折率1.463)の基板の
それぞれの表面にMgF2 (中心波長λ0 のときの屈折
率1.378)の薄膜である第1層と、Al23 (中
心波長λ0 のときの屈折率1.615)の薄膜である第
2層と、MgF2 (中心波長λ0 のときの屈折率1.3
78)の薄膜である第3層からなる多層膜である3層膜
を設け、BKガラス製の基板を用いたものをサンプル
C、合成石英の基板を用いたものをサンプルDとした。
なお、サンプルC,Dともに3層膜の第1層および第2
層の光学膜厚(nd)は中心波長λ0 (709.3n
m)の1/2、すなわち354.6nm、第3層の光学
膜厚(nd)は中心波長λ0 (709.3nm)の1/
4、すなわち177.4nmとした。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 図5は、前記サンプルC,Dの反射率の
分光特性をそれぞれ曲線c,dで示す。この図から解る
ように、サンプルCはNd:YAGレーザの基本波の波
長λ1 (1064nm)と2倍高調波の波長λ2 (53
2nm)において反射率が0.2%以下であり、またサ
ンプルDの反射率もこれらの波長において0.3%以下
であり、極めてすぐれた二波長反射防止膜である。この
ように3層膜でも材料の組合わせを工夫することによ
り、充分な2波長反射防止特性を得ることができる。さ
らに、サンプルA〜Dのレーザ耐力をパルスNd:YA
Gレーザ(パルス幅1ns)を用いて測定したところ、
以下の表1に示すように、すべてのサンプルのレーザ耐
力が基本波で約11J/cm2 、2倍高調波で約10J
/cm2 と極めて高いことが判明した。なお、Al2
3 ,SiO2 およびMgF2 は、単層膜を成膜した場合
にそれぞれ極めて高いレーザ耐力を示す材料である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【表1】 第3実施例 屈折率の異なる3種類の基板である基体にそれぞれ屈折
率に応じて4層または5層の二波長反射防止膜を設け
る。まず、レーザ光の波長変換素子として用いられる非
線形光学材料であるKD2 PO4 結晶(DKDP)に第
1実施例と同じくMgF2 (中心波長λ0 のときの屈折
率1.378)の薄膜である第1層と、Al23 (中
心波長λ0 のときの屈折率1.615)の薄膜である第
2層と、SiO2 (中心波長λ0 のときの屈折率1.4
63)の薄膜である第3層と、MgF2 (中心波長λ0
のときの屈折率1.378)の薄膜である第4層からな
る多層膜である4層膜を設け、これをサンプルEとし
た。Nd:YAGレーザの2倍高調波(532nm)
対するKD2 PO4 結晶の屈折率は1.47であり、各
層の光学膜厚(nd)は第1実施例と同様に中心波長λ
0 (709.3nm)の1/4とした。またβ−BaB
24 結晶(BBO)にAl23 (中心波長λ 0 のと
きの屈折率1.615)の薄膜である第1層、MgF2
(中心波長λ0 のときの屈折率1.378)の薄膜であ
る第2層、Al23 (中心波長λ0 のときの屈折率
1.615)の薄膜である第3層、SiO2 (中心波長
λ0 のときの屈折率1.463)の薄膜である第4層、
MgF2 (中心波長λ0 のときの屈折率1.378)
薄膜である第5層からなる多層膜である5層膜を設け、
これをサンプルFとした。β−BaB24 結晶の前記
2倍高調波(532nm)に対する屈折率は1.66で
あり、各層の光学膜厚(nd)はサンプルEと同じく中
心波長λ0 (709.3nm)の1/4とした。また、
同じくβ−BaB24結晶にSiO2 (中心波長λ0
のときの屈折率1.463)の薄膜である第1層、Mg
2 (中心波長λ0 のときの屈折率1.378)の薄膜
である第2層、Al23 (中心波長λ0 のときの屈折
率1.615)の薄膜である第3層、SiO2 (中心波
長λ0 のときの屈折率1.463)の薄膜である第4
層、MgF2 (中心波長λ0 のときの屈折率1.37
8)の薄膜である第5層からなる多層膜である5層膜を
設け、これをサンプルGとした。各層の光学膜厚(n
d)はサンプルE,Fと同じく中心波長λ0 (709.
3nm)の1/4とした。さらに、KTiOPO4 結晶
(KTP)にAl23 (中心波長λ0 のときの屈折率
1.615)の薄膜である第1層、MgF2 (中心波長
λ0 のときの屈折率1.378)の薄膜である第2層、
Al23 (中心波長λ0 のときの屈折率1.615)
の薄膜である第3層、SiO2 (中心波長λ0 のときの
屈折率1.463)の薄膜である第4層、MgF2 (中
心波長λ0 のときの屈折率1.378)の薄膜である第
5層からなる多層膜である5層膜を設け、これをサンプ
ルIとした。KTiOPO4 結晶の前記2倍高調波(5
32nm)に対する屈折率は1.78であり、各層の光
学膜厚(nd)はサンプルE〜Gと同じく中心波長λ0
(709.3nm)の1/4とした。サンプルEの反射
率の分光特性を図6に曲線eで示し、サンプルF,Gの
反射率の分光特性を図7に曲線f,gで示し、サンプル
Iの反射率の分光特性を図8に曲線iで示す。またN
d:YAGレーザの基本波(1064nm)と2倍高調
波(532nm)に対する各サンプルの反射率は以下の
表2に示すようにいずれも0.3%以下であり、いずれ
も極めてすぐれた二波長反射防止膜であることが判明し
た。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【表2】 なお、各サンプルE〜Iのレーザ耐力も第1、第2実施
例の4層膜、3層膜と同様に極めて高いことが実験によ
って判明している。さらに、本実施例の基板の屈折率は
1.47〜1.78であるが、コンピュータによるシミ
ュレーションの結果、基板の屈折率が1.38から1.
85の範囲であれば、本実施例と同様に反射防止特性の
すぐれた二波長反射防止膜を得ることができることが判
明した。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に設けられた多層膜を有し、
    該多層膜が、それぞれ所定の光学膜厚またはその整数倍
    の光学膜厚を有する複数の薄膜からなる二波長反射防止
    膜であって、各薄膜が屈折率1.7以下の材料で作られ
    ていることを特徴とする二波長反射防止膜。
  2. 【請求項2】 薄膜の材料がAl23 とSiO2 とM
    gF2 、またはAl23 とMgF2 であることを特徴
    とする請求項1記載の二波長反射防止膜。
  3. 【請求項3】 所定の光学膜厚が、2つの異なる波長に
    基づいて算出された中心波長の1/4に等しいことを特
    徴とする請求項1または2記載の二波長反射防止膜。
  4. 【請求項4】 多層膜が3層膜であって、各薄膜の材料
    が、基板の表面に近い順にMgF2 、Al23 、Mg
    2 であり、各薄膜の光学膜厚が前記の順にそれぞれ中
    心波長の1/2、1/2、1/4に等しいことを特徴と
    する請求項3記載の二波長反射防止膜。
  5. 【請求項5】 多層膜が4層膜であって、各薄膜の材料
    が、基板の表面に近い順にMgF2 、Al23 、Si
    2 、MgF2 であり、各薄膜の光学膜厚が中心波長の
    1/4に等しいことを特徴とする請求項3記載の二波長
    反射防止膜。
  6. 【請求項6】 多層膜が5層膜であって、各薄膜の材料
    が、基板の表面に近い順にAl23 、MgF2 、Al
    23 、SiO2 、MgF2 であり、各薄膜の光学膜厚
    が中心波長の1/4に等しいことを特徴とする請求項3
    記載の二波長反射防止膜。
  7. 【請求項7】 多層膜が5層膜であって、各薄膜の材料
    が、基板の表面に近い順にSiO2 、MgF2 、Al2
    3 、SiO2 、MgF2 であり、各薄膜の光学膜厚が
    中心波長の1/4に等しいことを特徴とする請求項3記
    載の二波長反射防止膜。
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