JPH0776452B2 - 基礎の構築構造 - Google Patents

基礎の構築構造

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JPH0776452B2
JPH0776452B2 JP19669086A JP19669086A JPH0776452B2 JP H0776452 B2 JPH0776452 B2 JP H0776452B2 JP 19669086 A JP19669086 A JP 19669086A JP 19669086 A JP19669086 A JP 19669086A JP H0776452 B2 JPH0776452 B2 JP H0776452B2
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東海男 有居
定利 辻
和博 山本
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三井建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (a).産業上の利用分野 本発明は、軟弱地盤に構造物の基礎を構築する際に、周
囲の地盤沈下に伴うネガティブフリクションの影響を排
除すると共に、支持杭周辺の地盤沈下を防止することが
出来る基礎の構築構造に関する。
(b).従来の技術 従来、この種の技術としては、特開昭52−31505等にお
いて示された方法が知られている。この方法は、群杭の
周囲を所定深さにわたって構築された連続壁(しかし、
支持地盤には到達していない連続壁)で囲み、その外周
(または、内外周)面に潤滑材を塗布して、連続壁周囲
の地盤沈下に伴うネガティブフリクションが、連続壁内
部に設けられた群杭に作用することを防止するものであ
る。
(c).発明が解決しようとする問題点 しかし、こうした方法では、連続壁内の地盤の沈下に伴
って、杭頭部のフーチング接続部分に空隙が生じ、地震
等に際した横揺れに対して、地盤側からの反力がとれな
い突出杭となり、構造的に重大な欠陥となる危険が有
る。
本発明は、前述の欠点を解消すべく、ネガティブフリク
ションの影響を排除すると共に杭周辺の地盤沈下を効果
的に防止して、地震等に際した横揺れに対しても対処す
ることが出来る基礎の構築構造を提供することを目的と
するものである。
(d).問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、沈下緩衝帯(10)を、支持杭(3)が
設置された建物(7)の敷地(9)の周囲に、地表面
(5)から支持地盤(2)に達するまで形成すると共
に、該沈下緩衝帯(10)内の軟弱地盤(6)を沈下緩衝
帯(10)外の軟弱地盤(6)に比して高強度の改良地盤
(6A)として構成される。
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を
示す、便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の
記載に限定拘束されるものではない。以下の「(e).
作用」の欄についても同様である。
(e).作用 上記した構成により、本発明は、沈下緩衝帯(10)が支
持杭(3)の周辺の改良地盤(6A)を、周囲の軟弱地盤
(6)から完全に隔絶し、しかも該軟弱地盤(6)の沈
下に伴うネガティブフリクションを吸収するように作用
する。
(f).実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本発明による基礎の構築構造の一実施例を示す
断面図、 第2図は第1図の平面図、 第3図は沈下緩衝帯の一例を示す図、 第4図乃至第8図は沈下緩衝帯のそれぞれ別の例を示す
図である。
構造物1は、第1図に示すように、強固な支持地盤2に
先端を打ち込まれた複数の支持杭3を有しており、支持
杭3は支持地盤2上を地表面5まで覆う形で存在する軟
弱地盤6中を、図中上方に向けて設置されている。な
お、地表面5から支持地盤2までのN値を、第1図左方
に示す。また、支持杭3の図中上端には、建物7が支持
杭3を介して支持地盤2上に支持される形で構築されて
おり、更に支持杭3が設置された軟弱地盤6の周囲に
は、第2図に示すように、該建物7の周囲の敷地9を囲
む形で沈下緩衝帯10が設けられている。沈下緩衝帯10
は、第1図に示すように、地表面5から支持地盤2に達
する形で構築されており、該沈下緩衝帯10と支持地盤2
とで囲まれた、支持杭3が打ち込まれた領域の軟弱地盤
6は、薬注その他によりその強度が改良された改良地盤
6Aとなっている。
ところで、沈下緩衝帯10は、第3図に示すように、コン
クリート、ソイルセメント等で構築された連続壁11で構
成されており、連続壁11内には、所定の間隔でH形鋼12
が図中紙面と直角方向に立設されている。各H形鋼の敷
地9とは反対側のフランジ部12aには、コールタールや
アスファルト等の瀝青材からなる摩擦低減材13aが所定
の厚さに塗布されており、それ等摩擦低減材13aが塗布
された部分より図中上方の連続壁11は緩衝層13を形成し
ている。
構造物1等は以上のような構成を有するので、沈下緩衝
帯10、即ち敷地9内の改良地盤6A部分は、沈下緩衝帯10
により周囲の改良されていない軟弱地盤6に対して完全
に分離されるので、強度の高い改良地盤6A部分には地盤
沈下が生じることは無く、従って、支持杭3の頭部の建
物7との接続部分に地盤沈下による空隙が生じるような
ことも無い。また、沈下緩衝帯10の外側、即ち敷地9外
の軟弱地盤6は、時間の経過とともに、地盤沈下を起す
が、該沈下に伴って沈下緩衝帯10との間に生じるネガテ
ィブフリクションは、緩衝層13を構成する連続壁11が、
各フランジ12aの摩擦低減材13a部分を結ぶ部位(即ち、
緩衝層13と連続壁11の、第3図下方部分PATとの境界部
分)でせん断破壊されることにより大部分が吸収され、
更に地表面5から支持地盤2にまで達する連続壁11の作
用により、沈下緩衝帯10内部の改良地盤6A内に伝達され
ることは完全に防止され、改良地盤6Aが該ネガティブフ
リクションにより沈下するようなことは無い。
なお、上述の実施例は、沈下緩衝帯10を連続壁11に設け
た場合について述べたが、沈下緩衝帯10は、連続壁11に
限らず、第4図に示すように、円柱状の柱を連続的に形
成した柱列壁15に設けてもよく、更に、第5図に示すよ
うに、鋼矢板16を用いて形成することも可能である。な
お、鋼矢板16を用いた場合には、緩衝層13は、鋼矢板16
の軟弱地盤6と接する側に前述の摩擦低減材等により形
成される。
更に、第6図乃至第8図に示すように、沈下緩衝帯10を
連続壁11、柱列壁15及び鋼矢板16等とは別に、連続壁11
等とは独立して連続壁11等の外方に、敷地9を囲む形で
設けられた複数の、地表面5から支持地盤2にまで達す
る円柱状の緩衝柱17から構成することも可能である。こ
の場合、ネガティブフリクションは緩衝柱17又はそれ等
を結ぶ軟弱地盤6部分がせん断破壊されることにより吸
収される。なお、軟弱地盤6の地質に応じて、緩衝柱17
を低強度のソイルセメント又は固化泥水から形成するこ
とも当然可能である。
(g).発明の効果 以上、説明したように、本発明によれば、沈下緩衝帯10
を、支持杭3が設置された建物7の敷地9の周囲に、地
表面5から支持地盤2に達するまで形成すると共に、該
沈下緩衝帯10内の軟弱地盤6を沈下緩衝帯10外の軟弱地
盤6に比して高強度の改良地盤6Aとして構成したので、
支持杭3周囲の地盤は、敷地外の軟弱地盤6に対して完
全に隔絶され、支持杭3周囲の地盤が沈下して該支持杭
3の頭部の建物7との接続部付近に空隙が出来る危険性
が無くなり、地震等の横揺れに対しても強い基礎の構築
構造の提供が可能となる。また、敷地9外の軟弱地盤6
の沈下に伴うネガティブフリクションは沈下緩衝帯10に
より効果的に吸収されるので、改良地盤6A内に伝達され
ることが無く、ネガティブフリクションによる支持杭3
に対する悪影響を完全に排除することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による基礎の構築構造の一実施例を示す
断面図、 第2図は第1図の平面図、 第3図は沈下緩衝帯の一例を示す図、 第4図乃至第8図は沈下緩衝帯のそれぞれ別の例を示す
図である。 2……支持地盤 3……支持杭 5……地表面 6……軟弱地盤 6A……改良地盤 7……建物 9……敷地 10……沈下緩衝帯

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟弱地盤中に、先端を支持地盤に設置され
    た支持杭を設け、該支持杭上に建物を支持する基礎にお
    いて、 沈下緩衝帯を、前記支持杭が設置された前記建物の敷地
    の周囲に、地表面から支持地盤に達するまで形成すると
    共に、 該沈下緩衝帯内の軟弱地盤を沈下緩衝帯外の軟弱地盤に
    比して高強度の改良地盤として構成した基礎の構築構
    造。
JP19669086A 1986-08-22 1986-08-22 基礎の構築構造 Expired - Fee Related JPH0776452B2 (ja)

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JPH0713372B2 (ja) * 1989-02-14 1995-02-15 鹿島建設株式会社 砂質土層における構造物基礎の構築方法
JP4543268B2 (ja) * 2000-08-01 2010-09-15 独立行政法人建築研究所 液状化防止構造
JP6267885B2 (ja) * 2013-07-19 2018-01-24 株式会社フジタ コンクリート構造物の内部補強式補強方法

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