JPH06173278A - 建築構造物の基礎構造 - Google Patents

建築構造物の基礎構造

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JPH06173278A
JPH06173278A JP32583592A JP32583592A JPH06173278A JP H06173278 A JPH06173278 A JP H06173278A JP 32583592 A JP32583592 A JP 32583592A JP 32583592 A JP32583592 A JP 32583592A JP H06173278 A JPH06173278 A JP H06173278A
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JP
Japan
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ground
outer peripheral
wall
piles
continuous
Prior art date
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Pending
Application number
JP32583592A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Yoshimi
吉昭 吉見
Toshiro Uno
壽郎 宇野
Koichi Nakamura
康一 中村
Tatsuro Hirato
達朗 平戸
Kazunobu Yamamoto
和伸 山本
Katsuyuki Tamaoki
克之 玉置
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 砂地盤等の軟弱地盤に超々高層建築物を建設
するに際して生じる従来の問題点を解消する建築構造物
の基礎構造を提供すること。 【構成】 地盤3内に基礎区域3aを囲むように外周連
壁4が形成されると共に、この外周連壁4の内部に、外
周連壁4に連続して該内部の地盤を複数に区画する内部
連壁5が形成され、外周連壁4および内部連壁5により
区画された地盤内に杭6a、6b、…を打設してなる構
成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、砂地盤等の軟弱地盤に
超々高層建築物を建築する際に適用して好適な建築構造
物の基礎構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超々高層(300m〜600m)の建築
物を構築する場合には、該建築物を支持する基礎構造と
して堅固な構造が要請される。従来一般に、このような
超々高層建築物を対象とした基礎構造は、基礎杭を地盤
中に打設して、これを岩盤上で支持する構成としてい
る。ところで、近年、適切な土地を充分に確保すること
が困難になるに連れて、砂地盤等の軟弱地盤にも超々高
層建築物を建設することが要求されており、このような
地盤に対する基礎構造として有効適切な構造が提供され
ていないのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、砂地盤等の
軟弱地盤に単に基礎構造を打設した場合には、以下のよ
うな問題が生じてくる。すなわち、建築物の底盤下方ま
で掘削して基礎構造を構築することで、基礎構造の直下
の地盤の剛性が低下してしまう。これによって、建築物
の沈下量および建築物と地盤との相対沈下量が大きくな
り、それに伴う基礎躯体の応力も大きくなる。また、地
震時、風荷重時等によって基礎構造の直下の地盤に繰り
返し応力集中がある場合は、地盤の液状化(地盤の軟
化)が生じる。したがって、砂地盤等に対して充分な耐
力や剛性を得ることができない。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、砂地盤等の軟弱地盤に超々高層建築物を建設する
に際して生じる上記従来の問題点を解消する建築構造物
の基礎構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の建築構造物の基
礎構造は、地盤内に基礎区域を囲むように外周連壁が形
成されると共に、この外周連壁の内部に、該外周連壁に
連続して該内部の地盤を複数に区画する内部連壁が形成
され、該外周連壁および該内部連壁により区画された地
盤内に杭を打設してなることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の建築構造物の基礎構造によれば、地盤
の基礎区域内に構築された外周連壁、内部連壁と、これ
ら連壁で区画された地盤内に打設された杭とから構成さ
れている。これによって、建築構造物の高層部から下方
へ加わる高軸力は、外周連壁および内部連壁および杭と
が分散された状態で高軸力を受け持つことになり、した
がって上記基礎構造の各構成要素の特定部分に高軸力が
集中することがない。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1および図2は本発明の実施例を示す図で
ある。図において、符号1は建築構造物の基礎構造、2
は基礎構造1上に構築された建築構造物の高層部であ
る。基礎構造1は、図に示すように地盤3内に基礎区域
3aを囲むように外周連壁4が構築され、この外周連壁
4の内方に、該外周連壁4に連続して内部連壁5が形成
され、外周連壁4および内部連壁5によって区画された
基礎区域3a内に複数の杭6a、6b、…が打設された
構成となっている。
【0008】外周連壁4は、水平断面が円形の連壁であ
り、内部連壁5は、外周連壁4に連続してその内方に略
格子状に形成されたものであって、一方向に延びる壁体
5a、5bと、これら壁体5a、5bに直交する方向に
延びる壁体5c、5dと、これら壁体5a〜5dによっ
て矩形状に形成された中央壁部5eの外方に略矩形に形
成された壁体5fと、外周連壁4と壁体5fとの間に形
成された壁体5g、5hと、外周連壁4と中央壁部5e
との間に、該中央壁部5eに直交して形成された壁体5
i、5jとからなるものである。
【0009】このような構成のもとに、外周連壁4の内
方(基礎区域3a)の地盤は、外周連壁4および内部連
壁5とによって複数に区画されており、この区画された
地盤内には夫々複数の杭6a、6b、…が所定間隔おき
に打設されている。なお、これらの杭6a、6b、…
は、超々高層建築物に対応して高い圧縮強度を有するP
HC杭(JIS A 5337記載)を使用するのが適
切である。
【0010】前記内部連壁5の上端部および杭6a、6
b、…の上端部には、これら内部連壁5および杭6a、
6b、…に支持された状態で高層部2の底盤10が構築
されている。底盤10上方における外周連壁4の上部4
aは、高層部2の地下部における側壁を構成しており、
該上部4aの内側には内巻きコンクリート層11が構築
されている。
【0011】外周連壁4の上部4a内における底盤10
の上部は、高層部2の地下利用空間となっており、この
利用空間に柱12、スラブ13、梁(図示せず)等の地
下躯体が構築されることにより地下の各階が形成されて
いる。この地下躯体の上方には、高層部2が連続して構
築されている。
【0012】次に、上記の構成からなる高層建築物の構
築方法について説明する。まず、地盤3を掘削して外周
連壁4および内部連壁5を構築し、外周連壁4の内部を
一定深さ掘削する。その後、外周連壁4および内部連壁
5で区画される地盤内に杭6a、6b、…を打設し、内
部連壁5の上端部および杭6a、6b、…の上端部に底
盤10を構築する。その後、この底盤10上に高層部2
を通常の工法によって構築する。
【0013】上記の基礎構造1においては、高層部2か
ら地盤3に作用する高軸力が、基礎区域3a直下に均等
化して伝達され、不同沈下が抑制される。また、掘削に
よる基礎区域3a直下の地盤剛性の低下を抑えることが
できる。また、地震時および風荷重時の高層部2からの
転倒モーメントが基礎区域3a直下で抵抗させるため、
基礎構造1一体剛性が確保される。また、外周連壁4お
よび内部連壁5間に杭6a、6b、…を打設することに
より、基礎区域3a直下の応力集中が緩和され、地震時
および風荷重時の高軸力下での繰り返しによる液状化
(地盤の軟化)が防止される。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の建築構造物の基礎構造によれば、連壁と杭の複合基礎
を配置することによって、地盤の掘削による基礎区域直
下の地盤の剛性低下を抑制できる。また、高層部からの
高軸力を基礎区域直下の地盤に均等化して伝達でき、か
つ不同沈下を抑制できる。更に、応力集中が緩和される
ので、地盤の液状化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示した建築構造物の基
礎構造の平断面図であって、図2のA−A線視断面図で
ある。
【図2】同構造の側断面図である。
【符号の説明】
1 基礎構造 3 地盤 3a 基礎区域 4 外周連壁 5 内部連壁 6a、6b、… 杭
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平戸 達朗 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 山本 和伸 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 玉置 克之 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤内に基礎区域を囲むように外周連壁
    が形成されると共に、この外周連壁の内部に、該外周連
    壁に連続して該内部の地盤を複数に区画する内部連壁が
    形成され、該外周連壁および該内部連壁により区画され
    た地盤内に杭を打設してなることを特徴とする建築構造
    物の基礎構造。
JP32583592A 1992-12-04 1992-12-04 建築構造物の基礎構造 Pending JPH06173278A (ja)

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JP32583592A JPH06173278A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 建築構造物の基礎構造

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JPH06173278A true JPH06173278A (ja) 1994-06-21

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ID=18181146

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103174160A (zh) * 2011-12-23 2013-06-26 上海艾能电力工程有限公司 软土区小机组火力发电厂配电间地下设施基础施工工艺
CN104947679A (zh) * 2015-05-07 2015-09-30 中国建筑第八工程局有限公司 紧邻建构筑物深大基坑的土方开挖方法
CN107489284A (zh) * 2017-08-02 2017-12-19 南京叭叭智能科技有限公司 地下室局部新增深层地下车库的施工方法

Cited By (4)

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CN103174160A (zh) * 2011-12-23 2013-06-26 上海艾能电力工程有限公司 软土区小机组火力发电厂配电间地下设施基础施工工艺
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CN107489284A (zh) * 2017-08-02 2017-12-19 南京叭叭智能科技有限公司 地下室局部新增深层地下车库的施工方法
CN107489284B (zh) * 2017-08-02 2020-05-29 南京叭叭智能科技有限公司 地下室局部新增深层地下车库的施工方法

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