JPH0776281A - 電動パワーステアリングの入力トルク検出装置 - Google Patents
電動パワーステアリングの入力トルク検出装置Info
- Publication number
- JPH0776281A JPH0776281A JP24636793A JP24636793A JPH0776281A JP H0776281 A JPH0776281 A JP H0776281A JP 24636793 A JP24636793 A JP 24636793A JP 24636793 A JP24636793 A JP 24636793A JP H0776281 A JPH0776281 A JP H0776281A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pinion shaft
- torque
- pinion
- shaft
- gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車の電動パワーステアリング装置におい
て、電動パワーが発生すべき補助トルクを決定するのに
必要な入力トルク検出装置を小型化し、この検出装置が
収納されているギヤボックスのハウジングの突出した形
状をできるだけ小さくする。 【構成】 車輪からの負荷がラックギヤ9に伝わった状
態で、ピニオンギヤ11が回転しようとすると、従来と
同様にピニオンギヤはラックギヤ上を転動し、ピニオン
シャフトが左右に微小寸法揺動する。この揺動に伴っ
て、リンクレバー53が動き、回動シャフト55が軸回
りに回動する。この回動角度をロータリーポテンショメ
ータ57が検出する。
て、電動パワーが発生すべき補助トルクを決定するのに
必要な入力トルク検出装置を小型化し、この検出装置が
収納されているギヤボックスのハウジングの突出した形
状をできるだけ小さくする。 【構成】 車輪からの負荷がラックギヤ9に伝わった状
態で、ピニオンギヤ11が回転しようとすると、従来と
同様にピニオンギヤはラックギヤ上を転動し、ピニオン
シャフトが左右に微小寸法揺動する。この揺動に伴っ
て、リンクレバー53が動き、回動シャフト55が軸回
りに回動する。この回動角度をロータリーポテンショメ
ータ57が検出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機によって補助ト
ルクを発生する電動パワーステアリングに関し、特にハ
ンドルによって入力されるトルクを検出する入力トルク
検出装置に係る。
ルクを発生する電動パワーステアリングに関し、特にハ
ンドルによって入力されるトルクを検出する入力トルク
検出装置に係る。
【0002】
【従来の技術】前記電動パワーステアリングの従来例の
全体図を図4に示す。車輪1はナックルアーム3を介し
て操舵リンク5に連結されており、この操舵リンク5に
連続するラック7に入力側のラックギヤ9が形成されて
いる。このラックギヤ9は入力側のピニオンギヤ11と
噛み合っており、ピニオンギヤ11はジョイント軸13
を介してハンドル15に連結している。前記噛み合いが
行われる入力側のギヤボックス17内にはトルクセンサ
ー19が設けられておりハンドルによって入力されるト
ルクを検出する。このトルク情報と車速センサー21か
らの情報により、コントローラー23から電気信号が電
動機25に送られ、操舵力を最適な力に低減するための
補助トルクが発生される。この補助トルクを伝える電動
機25の出力側のピニオンギヤ27は、出力側のラック
ギヤ29に噛み合っている。この出力側のラックギヤ2
9は前記入力側のラックギヤ9に直列に配置されてい
る。
全体図を図4に示す。車輪1はナックルアーム3を介し
て操舵リンク5に連結されており、この操舵リンク5に
連続するラック7に入力側のラックギヤ9が形成されて
いる。このラックギヤ9は入力側のピニオンギヤ11と
噛み合っており、ピニオンギヤ11はジョイント軸13
を介してハンドル15に連結している。前記噛み合いが
行われる入力側のギヤボックス17内にはトルクセンサ
ー19が設けられておりハンドルによって入力されるト
ルクを検出する。このトルク情報と車速センサー21か
らの情報により、コントローラー23から電気信号が電
動機25に送られ、操舵力を最適な力に低減するための
補助トルクが発生される。この補助トルクを伝える電動
機25の出力側のピニオンギヤ27は、出力側のラック
ギヤ29に噛み合っている。この出力側のラックギヤ2
9は前記入力側のラックギヤ9に直列に配置されてい
る。
【0003】図5に、前記入力側のギヤボックス17の
断面図を示す。前記ジョイント軸13の先端に位置する
入力側のピニオンシャフト31の外周には入力側のピニ
オンギヤ11が固定されており、入力側のラックギヤ9
と噛み合っている。そして、ピニオンシャフト31及び
ピニオンギヤ11の外周を回転自在に支えるベアリング
部33、35は、図6及び図7に示すように、ギヤボッ
クス17に対し微少量Cだけ半径方向左右に移動可能と
なっている。即ち、両ベアリング部33、35を収納す
るためにギヤボックス17のハウジング37に形成され
た孔は、完全な円ではなく楕円に近い長孔38となって
おり、図6中左右方向にベアリング部との間に微少な寸
法Cだけ隙間を有する。これにより、ピニオンシャフト
31は、図6中左右方向に寸法Cだけ揺動可能となり、
ピニオンギヤ11はラックギヤ9上を転動する。
断面図を示す。前記ジョイント軸13の先端に位置する
入力側のピニオンシャフト31の外周には入力側のピニ
オンギヤ11が固定されており、入力側のラックギヤ9
と噛み合っている。そして、ピニオンシャフト31及び
ピニオンギヤ11の外周を回転自在に支えるベアリング
部33、35は、図6及び図7に示すように、ギヤボッ
クス17に対し微少量Cだけ半径方向左右に移動可能と
なっている。即ち、両ベアリング部33、35を収納す
るためにギヤボックス17のハウジング37に形成され
た孔は、完全な円ではなく楕円に近い長孔38となって
おり、図6中左右方向にベアリング部との間に微少な寸
法Cだけ隙間を有する。これにより、ピニオンシャフト
31は、図6中左右方向に寸法Cだけ揺動可能となり、
ピニオンギヤ11はラックギヤ9上を転動する。
【0004】さらに、図6に示すように、ピニオンシャ
フト31の後方部分には揺動レバー39が設けられてい
る。この揺動レバー39の下端は、ギヤボックス17内
の支点部41回りに揺動可能となっており、中央はピニ
オンシャフト31を囲むリング部43を形成している。
また上端44は、ピニオンシャフト31の上方で、ピニ
オンシャフト31の軸方向と90度異なる方向に設けら
れたプランジャ45に、ガタがないように挿入されてい
る。このプランジャ45の一端には直動式のトルクセン
サー47が設けられ、他端にはバネ49により揺動レバ
ー39の先端44を中立位置に戻す中立復帰機構51が
設けられている。以上の構成において、ハンドル15に
よって入力されるトルクは、以下のようにして検出され
る。即ち、ハンドル15を回転させた時、負荷状態にあ
る車輪1、ナックルアーム3、操舵リンク5、ラック
7、及びラックギヤ9は一種の固定状態にあるので、ラ
ックギヤ9からピニオンギヤ11は反力を受ける。この
反力のため、ピニオンギヤ11及びピニオンシャフト3
1の外周を支えているベアリング部33、35は前記寸
法Cの範囲内において左右のいずれかの方向に移動す
る。この移動に伴い、図8に示すように揺動レバー39
は支点部41を中心として揺動し、先端44がプランジ
ャ45を移動させトルクセンサー47を働かせて、入力
トルクが検出される。尚、以上の技術に類する先行技術
として、特開昭62−23866号、特開昭62−29
469号、特開昭62−68176号、特開平1−13
2470号記載の技術が存在する。
フト31の後方部分には揺動レバー39が設けられてい
る。この揺動レバー39の下端は、ギヤボックス17内
の支点部41回りに揺動可能となっており、中央はピニ
オンシャフト31を囲むリング部43を形成している。
また上端44は、ピニオンシャフト31の上方で、ピニ
オンシャフト31の軸方向と90度異なる方向に設けら
れたプランジャ45に、ガタがないように挿入されてい
る。このプランジャ45の一端には直動式のトルクセン
サー47が設けられ、他端にはバネ49により揺動レバ
ー39の先端44を中立位置に戻す中立復帰機構51が
設けられている。以上の構成において、ハンドル15に
よって入力されるトルクは、以下のようにして検出され
る。即ち、ハンドル15を回転させた時、負荷状態にあ
る車輪1、ナックルアーム3、操舵リンク5、ラック
7、及びラックギヤ9は一種の固定状態にあるので、ラ
ックギヤ9からピニオンギヤ11は反力を受ける。この
反力のため、ピニオンギヤ11及びピニオンシャフト3
1の外周を支えているベアリング部33、35は前記寸
法Cの範囲内において左右のいずれかの方向に移動す
る。この移動に伴い、図8に示すように揺動レバー39
は支点部41を中心として揺動し、先端44がプランジ
ャ45を移動させトルクセンサー47を働かせて、入力
トルクが検出される。尚、以上の技術に類する先行技術
として、特開昭62−23866号、特開昭62−29
469号、特開昭62−68176号、特開平1−13
2470号記載の技術が存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
構成によれば、トルクセンサー47、中立復帰機構5
1、及びプランジャ45等を納めるため、ギヤボックス
17のハウジング37の一部37Aが突出した形状にな
らざるを得ない。即ち、入力されるトルクの大きさを揺
動レバー39の動きとして、ピニオンシャフト31の軸
から離れた位置に取り出すため、この離れた位置に前記
トルクセンサー47、中立復帰機構51、及びプランジ
ャ45等を配列しなければならない。さらに、配列の方
向は、揺動レバー39の動きから必然的に、ピニオンシ
ャフト31の軸方向と直角方向となる。したがって、こ
れらトルクセンサー47等を収納するためにギヤボック
ス17のハウジング37は一部37Aが突出した形状と
なり、エンジンルーム内における周辺機器、例えばエン
ジンやミッションケースと干渉してしまうという問題が
あった。本発明は、以上の問題点を解決するために成さ
れたもので、トルクセンサー等を収納するためにギヤボ
ックスの一部を突出した形状とする必要が少なく、した
がってエンジンルーム内における周辺機器との干渉問題
を解消できる電動パワーステアリングの入力トルク検出
装置を提供することを目的とする。
構成によれば、トルクセンサー47、中立復帰機構5
1、及びプランジャ45等を納めるため、ギヤボックス
17のハウジング37の一部37Aが突出した形状にな
らざるを得ない。即ち、入力されるトルクの大きさを揺
動レバー39の動きとして、ピニオンシャフト31の軸
から離れた位置に取り出すため、この離れた位置に前記
トルクセンサー47、中立復帰機構51、及びプランジ
ャ45等を配列しなければならない。さらに、配列の方
向は、揺動レバー39の動きから必然的に、ピニオンシ
ャフト31の軸方向と直角方向となる。したがって、こ
れらトルクセンサー47等を収納するためにギヤボック
ス17のハウジング37は一部37Aが突出した形状と
なり、エンジンルーム内における周辺機器、例えばエン
ジンやミッションケースと干渉してしまうという問題が
あった。本発明は、以上の問題点を解決するために成さ
れたもので、トルクセンサー等を収納するためにギヤボ
ックスの一部を突出した形状とする必要が少なく、した
がってエンジンルーム内における周辺機器との干渉問題
を解消できる電動パワーステアリングの入力トルク検出
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明は、ハンドルによって入力されるトルクを
検出し、このトルク情報及び他の情報により電動機が発
生すべき補助トルクを決定する電動パワーステアリング
の入力トルク検出装置において、トルクが入力されるこ
とでピニオンギヤがラックギヤ上を転動しピニオンシャ
フトが左右に微小寸法揺動可能とする揺動構造と、ピニ
オンシャフトの前記左右のいずれかの側面に接し前記揺
動に伴って動くリンクレバーと、リンクレバーに略クラ
ンク状に連続する回動シャフトを有し回動シャフトの回
動角度を検出するロータリーポテンショメータと、ピニ
オンシャフトを左右方向の中立位置に戻すためピニオン
シャフトの側面に設けられる反力付勢部材と、を備えた
ことを特徴とする電動パワーステアリングの入力トルク
検出装置。
めに、本発明は、ハンドルによって入力されるトルクを
検出し、このトルク情報及び他の情報により電動機が発
生すべき補助トルクを決定する電動パワーステアリング
の入力トルク検出装置において、トルクが入力されるこ
とでピニオンギヤがラックギヤ上を転動しピニオンシャ
フトが左右に微小寸法揺動可能とする揺動構造と、ピニ
オンシャフトの前記左右のいずれかの側面に接し前記揺
動に伴って動くリンクレバーと、リンクレバーに略クラ
ンク状に連続する回動シャフトを有し回動シャフトの回
動角度を検出するロータリーポテンショメータと、ピニ
オンシャフトを左右方向の中立位置に戻すためピニオン
シャフトの側面に設けられる反力付勢部材と、を備えた
ことを特徴とする電動パワーステアリングの入力トルク
検出装置。
【0007】
【作用】車輪からの負荷がラックギヤに伝わった状態
で、ピニオンギヤが回転しようとすると、ピニオンギヤ
はラックギヤ上を転動し、ピニオンシャフトが左右に微
小寸法を揺動する。この揺動に伴ってリンクレバーが動
き、回動シャフトが回動する。この回動をロータリーポ
テンショメータが検出する。入力されるトルクが大きく
なれば揺動が大きくなり、したがって回動角度が大きく
なる。また、入力されるトルクがなくなれば、反力付勢
部材によりピニオンシャフトは左右の中立位置に戻され
る。
で、ピニオンギヤが回転しようとすると、ピニオンギヤ
はラックギヤ上を転動し、ピニオンシャフトが左右に微
小寸法を揺動する。この揺動に伴ってリンクレバーが動
き、回動シャフトが回動する。この回動をロータリーポ
テンショメータが検出する。入力されるトルクが大きく
なれば揺動が大きくなり、したがって回動角度が大きく
なる。また、入力されるトルクがなくなれば、反力付勢
部材によりピニオンシャフトは左右の中立位置に戻され
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3におい
て説明する。なお、図1のVI−VI断面図及びVII
−VII断面図は従来例の図6及び図7と同じである。
また電動パワーステアリングの全体図も従来の図4と同
じである。そして、同一の部分ついては同一の番号を付
す。従来例と同じく図6及び図7の構造によりピニオン
シャフト31は左右方向に微小寸法揺動可能となってい
る。この揺動構造を有するピニオンシャフト31の左右
のいずれかの側面、即ち本実施例においては図2の右側
面にリンクレバー53が接して設けられ、接すること
で、ピニオンシャフト31が左右に揺動すると、ピニオ
ンシャフト31に押されて動く。このリンクレバー53
の上方は、略クランク状に回動シャフト55へ連続す
る。このクランク状の働きで、前記リンクレバー53の
動きは、回動シャフト55の回動となって表れる。回動
シャフト55はロータリーポテンショメータ57に属
し、このロータリーポテンショメータにより前記回動角
度が検出される。なお、ロータリーポテンショメータ5
7の内部には、前記回動シャフト55を回動させようと
する力がなくなった場合に、元の位置に戻す反力付勢部
材が設けられている。また、図3に示すようにピニオン
シャフト31の外周には、このピニオンシャフト31と
の摺動を容易にするブッシュ59が接し、このブッシュ
59の外周にカラー61が固定されている。カラー61
の外側には反力付勢部材63が接している。反力付勢部
材63はスチール製、ゴム製等で、通常の矩形板状のも
ののみならず皿バネ様の形状を有することもできる。こ
の反力付勢部材63は一対設けられて、それぞれハウジ
ング37に対し上下端が固定され中央部分が前記カラー
61に接している。これにより、反力付勢部材63はピ
ニオンシャフト31を常に中立位置に戻そうとする付勢
力を与える。
て説明する。なお、図1のVI−VI断面図及びVII
−VII断面図は従来例の図6及び図7と同じである。
また電動パワーステアリングの全体図も従来の図4と同
じである。そして、同一の部分ついては同一の番号を付
す。従来例と同じく図6及び図7の構造によりピニオン
シャフト31は左右方向に微小寸法揺動可能となってい
る。この揺動構造を有するピニオンシャフト31の左右
のいずれかの側面、即ち本実施例においては図2の右側
面にリンクレバー53が接して設けられ、接すること
で、ピニオンシャフト31が左右に揺動すると、ピニオ
ンシャフト31に押されて動く。このリンクレバー53
の上方は、略クランク状に回動シャフト55へ連続す
る。このクランク状の働きで、前記リンクレバー53の
動きは、回動シャフト55の回動となって表れる。回動
シャフト55はロータリーポテンショメータ57に属
し、このロータリーポテンショメータにより前記回動角
度が検出される。なお、ロータリーポテンショメータ5
7の内部には、前記回動シャフト55を回動させようと
する力がなくなった場合に、元の位置に戻す反力付勢部
材が設けられている。また、図3に示すようにピニオン
シャフト31の外周には、このピニオンシャフト31と
の摺動を容易にするブッシュ59が接し、このブッシュ
59の外周にカラー61が固定されている。カラー61
の外側には反力付勢部材63が接している。反力付勢部
材63はスチール製、ゴム製等で、通常の矩形板状のも
ののみならず皿バネ様の形状を有することもできる。こ
の反力付勢部材63は一対設けられて、それぞれハウジ
ング37に対し上下端が固定され中央部分が前記カラー
61に接している。これにより、反力付勢部材63はピ
ニオンシャフト31を常に中立位置に戻そうとする付勢
力を与える。
【0009】以下、本実施例の作用について説明する。
図4及び図1において、ハンドル15を回転しトルクを
入力すると、このトルクはジョイント軸13、ピニオン
シャフト31、及びピニオンギヤ11を経てラックギヤ
9に伝わり、ラック7、操舵リンク5、ナックルアーム
3を経て車輪1へ出力される。この時、車輪1が接地し
ていることから、車輪1、ナックルアーム3、操舵リン
ク5、ラック7、及びラックギヤ9は負荷状態にある。
よって、ピニオンギヤ11はラックギヤ9を往復運動さ
せにくく、ラックギヤ9の上で転動し、ピニオンシャフ
ト31は半径方向に微小な寸法Cの範囲で揺動する(図
6及び図7)。この揺動によりリンクレバー53が押さ
れて動く(図1〜図3)。この動きは回動シャフト55
を左右方向軸回りに回動させる。この回動角度はロータ
リーポテンショメータ57により検出される。検出され
た回動角度は電気信号によるトルク情報として、コント
ローラ23へ送られる(図4)。コントローラ23は、
このトルク情報及び車速センサ21からの情報等と共に
演算をおこない、最適な操舵力を与えるような補助トル
クを出力するように電動機25へ指令信号を送る。車輪
1等への負荷が小さくなり入力されるトルクが小さくな
ると、ピニオンシャフト31は反力付勢部材63の付勢
力により中立位置へ戻される(図3)。同時にロータリ
ーポテンショメータ57内部の反力付勢部材の働きで回
動シャフト55も中立状態へ戻り、したがってリンクレ
バー53も元の位置に戻る(図2)。
図4及び図1において、ハンドル15を回転しトルクを
入力すると、このトルクはジョイント軸13、ピニオン
シャフト31、及びピニオンギヤ11を経てラックギヤ
9に伝わり、ラック7、操舵リンク5、ナックルアーム
3を経て車輪1へ出力される。この時、車輪1が接地し
ていることから、車輪1、ナックルアーム3、操舵リン
ク5、ラック7、及びラックギヤ9は負荷状態にある。
よって、ピニオンギヤ11はラックギヤ9を往復運動さ
せにくく、ラックギヤ9の上で転動し、ピニオンシャフ
ト31は半径方向に微小な寸法Cの範囲で揺動する(図
6及び図7)。この揺動によりリンクレバー53が押さ
れて動く(図1〜図3)。この動きは回動シャフト55
を左右方向軸回りに回動させる。この回動角度はロータ
リーポテンショメータ57により検出される。検出され
た回動角度は電気信号によるトルク情報として、コント
ローラ23へ送られる(図4)。コントローラ23は、
このトルク情報及び車速センサ21からの情報等と共に
演算をおこない、最適な操舵力を与えるような補助トル
クを出力するように電動機25へ指令信号を送る。車輪
1等への負荷が小さくなり入力されるトルクが小さくな
ると、ピニオンシャフト31は反力付勢部材63の付勢
力により中立位置へ戻される(図3)。同時にロータリ
ーポテンショメータ57内部の反力付勢部材の働きで回
動シャフト55も中立状態へ戻り、したがってリンクレ
バー53も元の位置に戻る(図2)。
【0010】以上説明したように、本実施例によれば、
入力されたトルクの大きさを、ピニオンシャフト31の
左右の揺動を経て、このピニオンシャフト31の側面に
接するリンクレバー53の動きとして取り出し、リンク
レバー53はピニオンシャフト31の側方へ動くことに
なり、ロータリーポテンショメータ57をピニオンシャ
フト31からそれ程離れた位置に設ける必要はない。即
ち、従来は入力されるトルクの大きさを、ピニオンシャ
フト31の上方における揺動レバー39の左右の動きと
して取り出すため(図8)、ピニオンシャフト31の軸
から遠く離れた位置にトルクセンサ47を設けなければ
ならなかった。これに対し本実施例のリンクレバー53
はピニオンシャフト31の側面に接して設け、側方への
動きをおこなわせればすむ。そして、このリンクレバー
53に連続する回動シャフト55の図1中左右方向の長
さは、原理的には殆ど必要としない。したがってロータ
リーポテンショメータ57はピニオンシャフト31の上
方のすぐ近くに設けることが可能となる。また、従来か
なりの寸法を有していたプランジャ45をまったく廃止
してしまうことができる。
入力されたトルクの大きさを、ピニオンシャフト31の
左右の揺動を経て、このピニオンシャフト31の側面に
接するリンクレバー53の動きとして取り出し、リンク
レバー53はピニオンシャフト31の側方へ動くことに
なり、ロータリーポテンショメータ57をピニオンシャ
フト31からそれ程離れた位置に設ける必要はない。即
ち、従来は入力されるトルクの大きさを、ピニオンシャ
フト31の上方における揺動レバー39の左右の動きと
して取り出すため(図8)、ピニオンシャフト31の軸
から遠く離れた位置にトルクセンサ47を設けなければ
ならなかった。これに対し本実施例のリンクレバー53
はピニオンシャフト31の側面に接して設け、側方への
動きをおこなわせればすむ。そして、このリンクレバー
53に連続する回動シャフト55の図1中左右方向の長
さは、原理的には殆ど必要としない。したがってロータ
リーポテンショメータ57はピニオンシャフト31の上
方のすぐ近くに設けることが可能となる。また、従来か
なりの寸法を有していたプランジャ45をまったく廃止
してしまうことができる。
【0011】さらに、従来の中立復帰機構51に相当す
る反力付勢部材63は、ピニオンシャフト31とハウジ
ング37との間に従来から存在するスペースを利用し
て、ピニオンシャフト31の側面に取り付けることがで
きる。このため取付スペースを新たに設ける必要が殆ど
ない。これらのことから、ギヤボックス17のハウジン
グ37内部には、ピニオンシャフト31の近くに設ける
ことができるロータリーポテンショメータ57を収納す
るスペースがあればよく、したがって突出した形状を従
来(図8)に比べ非常に小さくでき(図1)装置の大幅
な小型化が図れる。したがってエンジンルーム内におけ
る他の周辺機器、例えばエンジンやミッションケース等
と干渉が起きにくい。また、従来のプランジャ45は外
周面がハウジング37の内周面と摺動し摩擦が大きいも
のであったが、本実施例では前記したようにプランジャ
45が廃止されたので、その分の摩擦をなくしてしまう
ことができる。同時に反力付勢部材63とピニオンシャ
フト31との間に摺動の容易なブッシュ59を有するカ
ラー61を配置し、ピニオンシャフト31が回転する際
の反力付勢部材63との回転摩擦を減少させている。こ
れらのことから、入力されたトルクがロータリーポテン
ショメータ57へ伝達される際の伝達ロス、及び本実施
例に係る入力トルク検出装置が設けられることに伴う摩
擦が、低減される。この摩擦の低減により、パワーステ
アリング特性のヒステリシスが減少できる。
る反力付勢部材63は、ピニオンシャフト31とハウジ
ング37との間に従来から存在するスペースを利用し
て、ピニオンシャフト31の側面に取り付けることがで
きる。このため取付スペースを新たに設ける必要が殆ど
ない。これらのことから、ギヤボックス17のハウジン
グ37内部には、ピニオンシャフト31の近くに設ける
ことができるロータリーポテンショメータ57を収納す
るスペースがあればよく、したがって突出した形状を従
来(図8)に比べ非常に小さくでき(図1)装置の大幅
な小型化が図れる。したがってエンジンルーム内におけ
る他の周辺機器、例えばエンジンやミッションケース等
と干渉が起きにくい。また、従来のプランジャ45は外
周面がハウジング37の内周面と摺動し摩擦が大きいも
のであったが、本実施例では前記したようにプランジャ
45が廃止されたので、その分の摩擦をなくしてしまう
ことができる。同時に反力付勢部材63とピニオンシャ
フト31との間に摺動の容易なブッシュ59を有するカ
ラー61を配置し、ピニオンシャフト31が回転する際
の反力付勢部材63との回転摩擦を減少させている。こ
れらのことから、入力されたトルクがロータリーポテン
ショメータ57へ伝達される際の伝達ロス、及び本実施
例に係る入力トルク検出装置が設けられることに伴う摩
擦が、低減される。この摩擦の低減により、パワーステ
アリング特性のヒステリシスが減少できる。
【0012】ロータリーポテンショメータ57を、ギヤ
ボックス17の一体的なハウジング37の内部に収納し
てしまうことができるので、従来のようにトルクセンサ
47等を収納するため、一部37Aが突出した2分割構
成のハウジング37(図5)を設ける必要がない。この
ように一体的とすることで、従来のように2分割とした
ハウジング37の分割部分のシール部材を設ける必要は
なく、泥水侵入防止に対する信頼性が向上する。また、
従来のプランジャ45を廃止し、ハウジング37を殆ど
一体化することにより部品点数を減少することができ
る。
ボックス17の一体的なハウジング37の内部に収納し
てしまうことができるので、従来のようにトルクセンサ
47等を収納するため、一部37Aが突出した2分割構
成のハウジング37(図5)を設ける必要がない。この
ように一体的とすることで、従来のように2分割とした
ハウジング37の分割部分のシール部材を設ける必要は
なく、泥水侵入防止に対する信頼性が向上する。また、
従来のプランジャ45を廃止し、ハウジング37を殆ど
一体化することにより部品点数を減少することができ
る。
【0013】
【効果】以上説明したように、本発明の電動パワーステ
アリングの入力トルク検出装置によれば、従来の揺動レ
バーに相当するリンクレバーは、ピニオンシャフトの側
面に接して設けられるので、このリンクレバーに連続す
る回動シャフト及びロータリーポテンショメータをピニ
オンシャフトの上方のそれ程離れた位置に配置する必要
がない。また、従来の中立復帰機構に相当する反力付勢
部材は、ピニオンシャフトの側面に設けられるので、ピ
ニオンシャフトに密接した位置に配置できる。同時に従
来のプランジャは廃止することができる。これらのこと
から、ギヤボックスのハウジングの一部が突出した形状
は従来に比べ小さくでき、エンジンルーム内における周
辺機器との干渉問題を大幅に低減できる。
アリングの入力トルク検出装置によれば、従来の揺動レ
バーに相当するリンクレバーは、ピニオンシャフトの側
面に接して設けられるので、このリンクレバーに連続す
る回動シャフト及びロータリーポテンショメータをピニ
オンシャフトの上方のそれ程離れた位置に配置する必要
がない。また、従来の中立復帰機構に相当する反力付勢
部材は、ピニオンシャフトの側面に設けられるので、ピ
ニオンシャフトに密接した位置に配置できる。同時に従
来のプランジャは廃止することができる。これらのこと
から、ギヤボックスのハウジングの一部が突出した形状
は従来に比べ小さくでき、エンジンルーム内における周
辺機器との干渉問題を大幅に低減できる。
【図1】本発明の一実施例を示す入力側のギヤボックス
の縦断面側面図である。
の縦断面側面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】従来の電動パワーステアリングの全体図であ
る。
る。
【図5】図4の入力側ギヤボックスの縦断面側面図であ
る。
る。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】図5のVII−VII断面図である。
【図8】図5のVIII−VIII断面図である。
1 車輪 3 ナックルアーム 5 操舵リンク 7 ラック 9 入力側のラックギヤ 11 入力側のピニオンギヤ 13 ジョイント軸 15 ハンドル 17 ギヤボックス 19 トルクセンサー 21 車速センサー 23 コントローラー 25 電動機 27 出力側のピニオンギヤ 29 出力側のラックギヤ 31 ピニオンシャフト 33 ベアリング部 35 ベアリング部 37 ハウジング 38 長孔 39 揺動レバー 41 支点部 43 リング部 44 上端 45 プランジャ 47 トルクセンサー 49 バネ 51 中立復帰機構 53 リンクレバー 55 回動シャフト 57 ロータリーポテンショメータ 59 ブッシュ 61 カラー 63 反力付勢部材
Claims (1)
- 【請求項1】 ハンドルによって入力されるトルクを検
出し、このトルク情報及び他の情報により電動機が発生
すべき補助トルクを決定する電動パワーステアリングの
入力トルク検出装置において、トルクが入力されること
でピニオンギヤがラックギヤ上を転動しピニオンシャフ
トが左右に微小寸法揺動可能とする揺動構造と、ピニオ
ンシャフトの前記左右のいずれかの側面に接し前記揺動
に伴って動くリンクレバーと、リンクレバーに略クラン
ク状に連続する回動シャフトを有し回動シャフトの回動
角度を検出するロータリーポテンショメータと、ピニオ
ンシャフトを左右方向の中立位置に戻すためピニオンシ
ャフトの側面に設けられる反力付勢部材と、を備えたこ
とを特徴とする電動パワーステアリングの入力トルク検
出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24636793A JPH0776281A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 電動パワーステアリングの入力トルク検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24636793A JPH0776281A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 電動パワーステアリングの入力トルク検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0776281A true JPH0776281A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=17147498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24636793A Pending JPH0776281A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 電動パワーステアリングの入力トルク検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0776281A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009078712A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Jtekt Corp | 操舵装置 |
CN109195861A (zh) * | 2016-05-25 | 2019-01-11 | Zf腓特烈斯哈芬股份公司 | 具有调整装置的转向器以及具有调整装置的转向器的应用 |
-
1993
- 1993-09-07 JP JP24636793A patent/JPH0776281A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009078712A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Jtekt Corp | 操舵装置 |
CN109195861A (zh) * | 2016-05-25 | 2019-01-11 | Zf腓特烈斯哈芬股份公司 | 具有调整装置的转向器以及具有调整装置的转向器的应用 |
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