JPH0776063A - 特に版胴をはじめとする少なくとも１つの交換可能のシリンダあるいは交換可能の刷版を有する印刷機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】任意のシリンダおよびローラを簡単に交換する
とともに、版胴と刷版を迅速かつ全自動的に交換可能と
する印刷機械を提供することを目的とする。 【構成】印刷機械（２６）は、版胴（２８、２９）と交
換される同じ構造の版胴（２８’、２９’）を備えてお
り、これらの版胴は、印刷機械において周方向あるいは
横方向のレジスタを合わせるために、軸受けとの間に精
密なインターフェースを有している。また、交換ユニッ
トは、使用済みの版胴（２８、２９）を別の版胴（２
８’、２９’）と交換するためのグリッパ（３４、３
５）を有している。版胴（２８’、２９’）は、ドラム
タレット（３６）から取り出される。また、ドラムタレ
ット（３６）内部には画像転送ユニット（３７）が設置
され、古い印刷画像が消去されるとともに、新しい印刷
画像が転送される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、第１シリンダおよび第
１ローラがそれぞれの軸受けによって着脱自在に取り付
けられ、それぞれが第２シリンダおよび第２ローラと交
換可能である印刷機械に係り、特に、刷版が装着されて
いる第２版胴と別の刷版が装着されている第１版胴が印
刷機械の中の１つの軸受けに、着脱自在に取り付け可能
である印刷機械に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の平版印刷機械、特にオフセット印
刷機械においては、印刷すべき画像を変えたい場合刷版
を変える必要がある。そのためには印刷機械全体を停止
させねばならない。刷版の交換は、通常手動で行われて
いる。しかし、自動的な交換装置 (Robotik) が知られ
ている。用紙印刷機械においてもシリンダが時々手動で
交換される。また、グラビア印刷機械においてはクレー
ンによるシリンダ交換が通常の方法である。

【０００３】US 5 186 103 号明細書により、特に重
い、または硬い厚紙の紙ロールを印刷することを目的と
した、交換可能なシリンダを有する印刷機械が公知とな
っている。印刷すべきそれぞれの包装材料により印刷さ
れる画像の横および縦の寸法が異なるため、異なる直径
の版胴を使用し、交換する必要がある。この場合、版胴
のみ（じか刷り印刷の場合）、それとも版胴とブラン胴
（オフセット印刷の場合）が、印刷機械の印刷塔から着
脱自在であるとともに交換可能なカセットの中に設置さ
れている。

【０００４】また、カセットを取り出すため、レール上
を移動可能である運搬ウィンチが設置されている。これ
は、先ずカセットを上に引き上げ、次に、このカセット
と交換される異なる直径を有する版胴、あるいは版胴と
連結されているブラン胴を含む他のカセットを運搬す
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このような交換方法
は、単に１本の版胴を取り出すだけではなく、印刷機構
の側壁にあるカセットも交換する必要が生じることで、
非常に複雑なものとなっている。また、版胴、およびこ
れに装着される刷版を交換する際、機械が長時間停止す
ることになる。これにより、印刷機械の停止によって、
インキ機構および湿し機構内の水−インキ平衡が強く乱
れ、再度新しく設定する必要がある。

【０００６】例えば転送シリンダ等の他のシリンダ、あ
るいはインキローラ等の他のローラを取り外し、交換す
ることは、同程度の煩雑な作業となる。しかし、この作
業は、シリンダ表面が摩耗、あるいは汚染され、その場
での掃除ができない場合に必要不可欠なものである。

【０００７】例えば、版胴の取り外しは、印刷される材
料が変わるときに必要となる。インキローラの交換は、
印刷されるインキの特性により、例えば異なる粘度を持
つときには有効な場合がある。

【０００８】本発明の目的は、任意のシリンダおよびロ
ーラを簡単に交換できるような印刷機械を提供する事で
ある。これによって、異なるシリンダおよびローラを必
要とする異なるプリントジョブの間にそれぞれのシリン
ダおよびローラを柔軟に交換したり、あるいは簡単に掃
除ができる。この課題は、特許請求項１によって解決さ
れる。さらに、本発明の目的は、版胴と刷版が迅速かつ
全自動的に交換のできる印刷機械を提供することでもあ
る。この課題は、特許請求項２によって解決される。ま
た、さらに有効である具体例は、従属項により説明され
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】特に有効な点は、印刷済
みの版胴およびそれに取りけられた刷版が交換された後
に、印刷済みの版胴が、印刷中に新しくされることであ
る。これは例えば、版胴上に装着された従来の刷版を手
動により新しい刷版と交換することによって行なわれ
る。この場合、交換されている版胴が印刷に使われる時
間だけ、刷版の交換時間としてある。ところで、刷版の
交換はロボットによって行うこともできる。交換可能の
刷版が装着されている版胴を利用することは特に有効で
ある。もう一方の版胴により印刷中のときに、印刷済み
の刷版は消去装置により画像が消去された後、新しい画
像を与えられる。これは例えば、インキ印刷方法、ある
いは版胴をカバーするフィルムを利用する熱転写方法に
よって行われる。版胴が交換可能であることから、版胴
の表面を新しくするため充分な時間が与えられる。ま
た、版胴は、印刷機械の中ではなく、機械から取り外し
て新しい画像を与えられるため、画像転送装置のための
場所に関する問題が発生しない。

【００１０】本発明は、印刷機械の側壁に設けられた軸
受けと版胴自体との間に決められたインターフェースを
提供する。前記のシリンダを長さおよび幅方向に関して
レジスタが合うように印刷機械中に配置するため、例え
ば機械の側壁において版胴の軸方向には、版胴と版胴の
軸受けとの間に可動自在のクイル、版胴固定部、端面嵌
合機構が設置されている。

【００１１】特に、版胴を交換するためのスタッカーマ
ガジンに、交換用の１つ、あるいは複数の版胴が貯蔵さ
れるドラムタレットが設置されている。版胴を印刷機械
から取り外し、別の版胴と交換する把持、回転および昇
降装置は特に、工作機械、例えばＣＮＣ工作機械に使用
されるようなものがもとにされている。

【００１２】特許請求項７および８によって、刷版が着
脱可能なスリーブとして版胴上に装着されていることが
特に有効な点である。この場合、版胴は先ず取り出し装
置によって軸受けから取り出され、その後版胴の軸部を
引っ掛けて版胴を懸架することで、スリーブが特に垂直
下方に引き外されるから、スリーブを簡単に取り外すこ
とができる。この場合、重力によるスリーブの自重がス
リーブを簡単に取り外しできるように働いている。した
がって、スリーブの交換のために印刷機構の側壁に穴を
開けること、あるいは版胴の軸部に関して、シリンダが
軸受けに回動可能となるような機構を必要としない。

【００１３】

【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図１ないし図４は、版胴を交換するため
に複数の場所に配置された把持装置および昇降装置を備
えた交換装置を有する枚葉印刷機を示す。図５は、図１
から図４までに示されている枚葉印刷機において版胴を
交換する際の１つの段階でのインキ印刷方法のための画
像転送装置を示す。図６は、図５に示されている版胴の
交換の際と同じ段階での熱転写方法のための画像転送装
置を示す。図７は、版胴を交換するための交換装置を有
する別のウェッブ印刷機を示す。図８は、ドラムタレッ
トが設置されている交換装置を有する枚葉印刷機を示
す。図９ ドラムタレットが設置されているとともに交
換装置を備えた衛星印刷機構を有するウェッブ印刷機を
示す。図１０は、版胴およびその軸受けの断面図を示
す。図１１および１２は、交換可能なスリーブとして形
成されている刷版が装着されている版胴を有するウェッ
ブ印刷機を示す。図１３ないし図１５は、交換可能なス
リーブとして形成されている刷版が装着されている版胴
を有する枚葉印刷機を示す。図１６は、複数の印刷機構
の上にクレーンが設置されている枚葉印刷機を示す。

【００１４】枚葉印刷機１（図１）は、印刷すべきシー
トの入っているシートスタッカー２、シートを圧胴４に
供給するシートフィーダー３、ブラン胴６を介してオフ
セット印刷法に基づきその表面で印刷する版胴５とを有
してなる。印刷されたシートは、圧胴４から引取りドラ
ム７まで移送される。ドラム７は、ここでシートを図示
しない枚葉印刷機１の他の印刷機構に引き渡す。

【００１５】この枚葉印刷機１には、版胴５を交換する
ための交換装置が備えられている。この装置は、グリッ
パ８、昇降装置９および二段グリッパ１０を有してな
り、二段グリッパ１０は支持部１１に軸支されている。
二段グリッパ１０には、印刷が終了するか、あるいは他
のプリントジョブを行う必要が生じた場合に、版胴５と
交換すべき版胴５’が既に取り付けられている。二段グ
リッパ１０は、シリンダ交換装置としても作動する。

【００１６】グリッパ８は、例えば枚葉印刷機１の側壁
１１において矢印Ａの方向へ回動自在に取り付けられて
いる。グリッパ８には、腕部８２および締付部８１から
構成されるグリッパ本体８０が二つ備えられている。こ
れらの部材は、版胴５の端部にある軸部５２０の係合装
置、例えば係合溝５１（図１０）に係合される。

【００１７】したがって、版胴５を交換すべきとき、枚
葉印刷機１のインキ機構１３に関して、版胴５の旋回領
域内にあるインキローラ１３０、１３１、１３２が先ず
特に示されていない駆動装置で版胴５から離間されるよ
うに回動される（矢印Ｂ）。次に、グリッパ８のグリッ
パ本体８０に取り付けられている腕部８２および締付部
８１が、版胴５のそれぞれの端部に設けられた係合溝５
１に係合される。締付部８１は、版胴５の軸部５２０を
腕部８２に押しつけ、グリッパ８は昇降装置９の方向へ
移動する。昇降装置９は、係合溝５２（図１０）におい
て、版胴５のそれぞれの軸部５２０を支持するように設
計されている。

【００１８】昇降装置９は、枚葉印刷機１の側壁１２に
設けられた案内螺子９１、あるいはラック機構、あるい
は電動チェーン装置により矢印Ｃの方向に移動可能であ
る。グリッパ８が版胴５を昇降装置９に引き渡した後
に、二段グリッパ１０へ引き渡すため昇降装置９が版胴
５を上方向に移動させる（図２）。このとき、二段グリ
ッパ１０は、版胴５を受け取るため既に昇降装置９の位
置まで回動されている。二段グリッパ１０は、両方の腕
部を版胴５に形成されている係合溝５１に係合させ、版
胴５をレバー１００で支持する。二段グリッパ１０は、
前後に回動自在であるレバー１００、１０１を有すると
ともに、版胴５あるいは版胴５と交換すべき版胴５’を
固定するための固定部材１０２を有する。

【００１９】二段グリッパ１０（図３）が版胴５を昇降
装置９から取り込み、固定部材１０２で固定した後に、
昇降装置９が再び下降して（矢印Ｃ）、二段グリッパ１
０の回動範囲から外に出る。次に、二段グリッパ１０
（図４）は、１８０度回転する事により版胴５’を昇降
装置９の引き渡し位置まで移動させる。昇降装置９は、
版胴５’を固定する二段グリッパ１０の固定部材１０２
が、版胴５’を開放する引き渡し位置に達するまで、再
び上昇させられる。ところで、グリッパ８が、版胴５を
直接二段グリッパ１０に引き渡すような伸縮式のアーム
のような機構を有する場合、昇降装置９は不要である。
版胴５が前述したように枚葉印刷機１から取り出される
手順と同様にして、版胴５’（図５）は昇降装置９およ
びグリッパ８により印刷位置まで移動される。

【００２０】この際、インキローラ１３０、１３１、１
３２を再び降下し（矢印Ｂ）、回動させたとき、この段
階において支持部１１に位置する二段グリッパ１０にあ
る版胴５に対して新たな印刷過程が準備される。そのた
め、例えば図５に示されるような画像転送ユニット１４
が用いられる。画像転送ユニット１４は、印刷機構の側
壁１３と一体化された支持枠１４０に設置されている。
また、支持枠１４０には同様に二段グリッパ１０の支持
部１１も含まれている。画像転送ユニット１４には、消
去装置１４１が含まれている。この消去装置１４１とし
は、例えば二段グリッパ１０の回転軸と一体化されたプ
ラズマバーナーがある。版胴５は、二段グリッパ１０の
レバー１００において、図示しないモータによって回動
自在であるように軸支されている。これにより、版胴５
がレバー１００の軸受けで一回転している間に、刷版の
表面に載っている画像をプラスマバーナーで消去する事
ができる。さらに、画像転送ユニット１４には、版胴５
の表面に新しい画像を書き込むため、例えばインクジェ
ット、あるいはレーザーアブレーション(Laserablatio
n) 方式のものが考えられる。画像転送装置１４２は、
二段グリッパ１０の回転運動中、例えばモーターにより
横方向に移動できるように、固定部材１４３に矢印Ｅ方
向へ移動自在に取り付けられている。さらに、画像転送
装置１４２によって作成された画像を定着させるため
に、例えば赤外線放射器のような定着装置１４４が設置
されている。これも二段グリッパ１０の回動範囲から離
接自在となっている。

【００２１】画像転送ユニット１４の代わりに他の支持
枠１５０に取り付けられ、例えばプラズマバーナーのよ
うな消去装置１５１を含む画像転送ユニット１５（図
６）を利用することもできる。画像転送ユニット１５に
は、一体化されたヒータを有する押圧装置（加熱プレ
ス）が備えられている。これによって刷版に作成すべき
画像に応じて、フィルム１５３から材料を位置５ａにあ
る版胴５に押しつける。この型押しフィルム１５３は、
フィルムのようにカセットから巻下ろし、使い終わった
型押しフィルム１５３は再びカセット１５５に巻き戻さ
れる。この画像転送過程は、版胴５’に定着された画像
がシートに印刷されている間に行われる。刷版の印刷画
像は、定着装置１５６によって定着される。

【００２２】ここに詳しく示されているように、版胴５
を交換する代わりに、例えばブラン胴６、あるいは圧胴
４のような他のシリンダ、または、例えばインキローラ
１３０、１３１、１３２のようなローラを交換すること
が同様に可能である。この場合、当該シリンダ、あるい
はローラに対応する偏心機構を有する軸受けが必要であ
る。さらに、グリッパ８は、当該シリンダおよびローラ
をそれぞれの軸受けから取り出す必要がある。そのた
め、グリッパとして例えば長さを調節できる伸縮自在の
アームが考えられる。グリッパは、特に矢印Ｃ’の方向
（図１から図６まで）において移動可能である。

【００２３】図７は、ロール１７を１つの版胴１８、１
つのブラン胴１９および１つの圧胴２０によりオフセッ
ト印刷で印刷するためのウェッブ印刷機１６を示す。こ
のウェッブ印刷機１６は、インキ機構２１および湿し機
構２２を含む。版胴１８に接触するインキローラ２１
０、２１１および湿しローラ２２０が版胴１８の表面か
ら離れるように回動され、また版胴１８が、図示しない
移動機構によって印刷機械１６の中において矢印Ｇの方
向へブラン胴１９から離れて下方に少し移動された際
に、例えばレール２３に可動的に取り付けられている把
持および回動装置２４を有するシリンダ交換装置を用い
ることで、把持および回動装置２４をウェッブ印刷機１
６に向かって左へ（矢印Ｆ）移動させ、ウェッブ印刷機
１６から版胴１８を取り出すことができる。

【００２４】把持および回動装置２４は、例えば二段グ
リッパ１０（図１から図６まで）と同様な二段グリッパ
として形成されている。この装置は、版胴１８をアーム
２４０で持ち上げる。そして、他のアーム２４１で版胴
１８と交換する版胴１８’を支持している。ウェッブ印
刷機１６と画像転送装置２５との間において、アーム２
４０、２４１が１８０度の回転を行なうことで、版胴１
８がもと位置したところで版胴１８’をウェッブ印刷機
１６に取り付けることができる。そして、ロール１７の
印刷を続けるため、版胴１８’をブラン胴１９に接触さ
せ、インキローラ２１０、２１１および湿しローラ２２
０をもとの位置まで戻す。また、把持および回動装置２
４により版胴１８は右方向（矢印Ｆ）へ画像転送ユニッ
ト２５まで移動される。画像転送ユニット２５は、消去
装置２５０、画像転送装置２５１および定着装置２５２
から構成されている。図５および図６に示されている装
置と同様に、版胴１８の刷版の表面にある画像が先に消
去装置２５０により消去され、次に画像転送装置２５１
によって新しい画像が与えられている。さらに、新しい
画像を定着させる定着装置２５２が設置されている。

【００２５】画像転送ユニット１４、あるいは画像転送
ユニット１５に関しては、振動がない状態で設置されて
いることが必要条件となっている。印刷塔の上方に設置
された場合には、シリンダの振動を吸収する適切な緩衝
部材を設置する必要がある。このような処置が不十分の
場合には、画像転送ユニットを印刷塔の横、あるいは下
に設置する。図８は、２色刷りのための単一の印刷機構
２７を有する枚葉印刷機２６を示す。この枚葉印刷機２
６は、２つの版胴２８、２９と、それぞれのブラン胴３
０、あるいは３１とによって画像をシートに転送する。
このシートは、圧胴３２の表面に固定され、圧胴３２か
ら搬送装置３２０によって搬出される。

【００２６】図８において、簡略化のためにインキ機構
および湿し機構は図示されていない。印刷対象を変更す
る際には、同じ作業中に版胴２８、２９の交換を行なう
ことで、グリッパ３４および３５、そしてドラムタレッ
ト３６で構成されている把持および回動装置が印刷機械
内に設置されている。これはシリンダ交換装置として機
能する。グリッパ３４および３５は、版胴２８あるいは
２９を（ここで示されていない固定、またはチャック装
置で）把持して、版胴２８あるいは２９を矢印Ｇあるい
はＪの方向へ引き出し、そののち版胴２８、２９を矢印
ＩあるいはＨの方向に回動して、ドラムタレット３６の
空のドラム３６０、３６１の中に設置する。ドラムタレ
ット３６の別の２つのドラム３６２、３６３の中には、
版胴２８、２９と交換すべき新しい版胴２８’、２９’
が入っている。そして、交換のためにドラムタレット３
６が１８０度の回転を行なう。回転後の位置において
は、新しい版胴２８’、２９’が同様の方法でグリッパ
３４あるいは３５によって引き出され、印刷塔２７の正
確な位置まで移動される。そして、版胴２８’、２９’
により印刷が行われている間に、印刷済みの版胴２８、
２９が印刷塔に取り付けられている画像転送ユニット３
７によって新しい印刷画像を与えられている。このユニ
ットにも、図５から図７までに説明されているような消
去装置、画像転送装置および定着装置が備えられてい
る。

【００２７】ロール４０を４色刷りするための衛星印刷
機構３９を有するウェッブ印刷機３８（図９）におい
て、印刷塔の両側にそれぞれ１つづつのグリッパ４１、
４２、あるいは４３、４４を備えた把持および回動装置
が設置されている。グリッパ４１ないし４４は、例えば
衛星印刷機構３９の中心の圧胴４５の回転軸に取り付け
られ、衛星印刷機構３９の両側には、ドラムタレット４
６、４７が設置されている。ドラムタレット４６、４７
は、印刷済みの版胴６０ないし６３と交換するそれぞれ
２つの新しい版胴６０’、６２’あるいは６１’、６
３’を積載するドラムを有しており、シリンダ交換装置
を構成している。

【００２８】この交換手順は、両方の把持および回動装
置を利用して、枚葉印刷機２６（図８）で説明されたも
のと同様である。消去装置、画像転送装置および定着装
置を含む画像転送ユニット４８、４９が版胴６０、６２
あるいは６１、６３の表面に新しく印刷すべき画像を作
成する。ドラムタレット３６、４６、４７の代わりに、
チェーンタレットを利用することが可能である。

【００２９】このドラムタレット、あるいはチェーンタ
レット３６、４６、４７の中において、図８および図９
に示されている版胴２８’、２９’；６０ないし６３’
に隣接する位置に、あるいは別のドラムにおける別の位
置に、他のシリンダおよび／あるいはローラ４、６、１
３０、１３１、１３２、；１９、２０、２１０、２１
１、２２０、；３０、３１、３２、４５（図１から図９
まで）を設置することが可能である。これらは、印刷機
械１、１６、２６、３８に交換可能に取り付けられ、例
えば摩耗あるいは汚れによって交換が必要な場合、シリ
ンダ交換装置１０、２４、３６、４６、４７により取り
出されるように設置されている。これにより、ドラムタ
レット、あるいはチェーンタレット３６、４６、４７の
中に収納されているシリンダ／ローラと交換することが
できる。また、これらのシリンダあるいはローラが汚れ
ている場合には、ドラムタレットあるいはチェーンタレ
ット３６、４６、４７の横に配置されている清掃装置３
６５、４６５、４７５（図８、９）を用いて清掃するこ
とできる。この場合、清掃装置３６５、４６５、４７５
はドラムタレットあるいはチェーンタレット３６、４
６、４７に離接自在に配設されている。清掃の間、シリ
ンダ／ローラは自身の軸まわりに回転している。そのた
めドラムタレットあるいはチェーンタレット３６、４
６、４７にモーターが配設されている。

【００３０】版胴５’、１８、１８’、２８、２８’、
２９、２９’、または６０ないし６３および６０’ない
し６３’は、版胴５（図１０）と同じように取り付けら
れている。版胴５は、側壁１３（図１を参照）の軸受け
５０の軸受けタップ５０５に軸受けされている。また、
軸受け５０は、油圧式のチャックを備えた軸受けブシュ
５００を有している。このチャックの中には、軸受けク
イル５０１が、版胴５の軸方向と平行にｄ領域内におい
て可動的に取り付けられている。

【００３１】版胴５のための軸受けタップ５０５は、軸
方向の軸受け５０３および半径方向の軸受け５０４によ
って可動的に軸受けクイル５０１の中に組み込まれてい
る。さらに、この軸受けタップ５０５には、締付部５０
７を有する版胴固定具５０６が装備されている。締付部
５０７は、版胴５のピン５０８を覆うように配設され、
例えば空気式で加圧、あるいは減圧されるようになって
いる。さらに、版胴５および軸受けタップ５０５は、嵌
合部５０９を有している。これにより、版胴５が軸線上
にセンタリングされる。

【００３２】ここに示されている嵌合機構の代わりに他
の嵌合機構が採用可能である。特に例えば、歯が傾斜し
ているような嵌合機構を用いれば、版胴５を印刷機械に
組み込むときに、版胴５は自動的にセンタリングされ
る。版胴を取り出し、あるいは組み込む際に、正確な位
置決めを行なうため、機械的、光学的あるいは電子的な
位置調整部材を利用できる。シリンダの周囲方向におけ
るレジスタが精度よく行われるのは、版胴およびブラン
胴が、特に継ぎ目なしのゴムスリーブとして形成されて
いる場合、または、版胴に１つまたは複数の張り溝があ
って、インキローラの核に張り溝に対応する窪みや張り
溝に対応する表層に厚くなる部分が生じない場合であ
る。

【００３３】他の実施例のウェッブ印刷機１６（図１
１、１２）において、版胴９５の刷版は、交換可能であ
るとともにシリンダ表面に装着されるスリーブ９６とし
て形成されている。このような刷版の形成に関しては、
例えば DE 35 43 704 A1が知られている。本発明によ
り、版胴１８（図７を参照）がブラン胴１９から離れる
方向にウェッブ印刷機１６から取り出されるのと同様
に、版胴９５は、グリッパ９２および９３を有する取り
出し装置９０によりウェッブ印刷機１６から取り出され
る。

【００３４】グリッパ９２および９３は、軸部５２０、
５２０’の係合溝５１において、版胴９５を支持する。
次に、取り出し装置９０は、レール２３上を移動して印
刷機構から遠ざかり、そして、回転軸９００を中心とし
て版胴９５を９０度回転させる。グリッパ９３が矢印Ｋ
の方向に軸部５２０’から離れるように回動されること
で、版胴９５に下方から自由にアクセスできる。そし
て、版胴９５のスリーブ９６を、図示されていない交換
装置によってスペアースリーブと交換することできる。
次に、グリッパ９７が保持位置まで戻り、版胴９５が再
び水平な位置まで戻されると、印刷機構における印刷が
再開される。

【００３５】印刷機械１、１６、２６、３８のような印
刷機構が複数ある場合、グリッパ８、２４、３４、３
５、４１ないし４４を有する交換ユニット、およびシリ
ンダ交換装置１０、２４、３６、４６、４７、あるいは
取り出し装置９０は、それぞれ２つの印刷機構の間に配
置され、任意のシリンダあるいはローラがその中におい
て自由に交換できる。そのため、グリッパ８、２４、３
４、３５、４１ないし４４を有する交換ユニット、およ
びシリンダ交換装置１０、２４、３６、４６、４７は鉛
直軸まわりに回動自在に取り付けられている。

【００３６】図１３には、版胴９５および交換可能なス
リーブ９６を有する枚葉印刷機１が示されている。これ
らは、図１０および図１１に示されているウェッブ印刷
機１６の同じ符号で記した版胴に対応している。その
他、図１３に示されている部材および部分は、図１から
図６までに示されている部材および部分に対応してい
る。したがって、同一部材には同一符号を付し、ここで
は詳細な説明を省略する。昇降装置９は、２つのグリッ
パ９０１、９０２を有している。グリッパ９０１には、
版胴９５の軸部５２０を把持できる図示しない締付部が
設けられている。グリッパ９０１は、特にグリッパ９０
２に対して独立に可動することができる。

【００３７】グリッパ９０１が、締付部により版胴９５
の軸部５２０’を把持して、回転軸まわりに矢印Ｌの方
向９０度上に回転させる。この位置では版胴９５のスリ
ーブ９６は、垂直方向に配設されており、図示しない引
き出し装置によって版胴９５から引き出され、別のスリ
ーブと交換される。スリーブを交換した後に、版胴９５
は上述の手順を正確に逆に行うことにより、再び印刷機
械１に取り付けられる。

【００３８】図１４は再び、印刷塔の上に設置されてい
る支持部材１１’のある枚葉印刷機１を示している。こ
の支持部材１１’は、支持部材１１より大きく形成され
ている（図１３）。グリッパ９０１および昇降装置９
は、交換可能のスリーブ９６が取り付けられている版胴
９５を単独で支持できるように形成されている。図１３
に示されている本発明の実施例と異なり、版胴９５がグ
リッパ９０１から垂直に懸架されるように、グリッパ９
０１が版胴９５を９０度下方へ回転させる。そして、図
示しない取り出し装置によって、版胴９５のスリーブ９
６が下に引き出される。この際、図１４に示されている
ように、作業空間を設けるため昇降装置９のグリッパ９
０２が下方（矢印Ｃ）に移動されている。

【００３９】図１５は、枚葉印刷機１の他の実施例を示
す。この場合も、版胴９５が昇降装置９のグリッパ９０
１により把持されている。この枚葉印刷機１は支持部材
１１および１１’がないため、昇降装置９の他のグリッ
パ９０２がグリッパ９０１の回動範囲から出るように移
動した後に、グリッパ９０１に把持されている版胴９５
を印刷塔の上にある軸部５２０’を中心にして、水平面
内において矢印Ｍの方向へ回転させることができる。次
に、スリーブ９６は、これも図示しない取り出し装置に
よって版胴９５から引き出され、対応する別のスリーブ
と交換される。また、それぞれの操作を逆に行うことに
より、版胴９５は再び枚葉印刷機１の軸受け５０に取り
付けられる。

【００４０】図１６は、５つの印刷塔４０１、４０２、
４０３、４０４、４０５を有する枚葉印刷機４００を示
す。これらの印刷塔は、図１から図６まで示されている
枚葉印刷機１の印刷塔と同様の構造を有する。説明を分
かりやすくするため、それぞれのシリンダおよびローラ
の番号は省略されている。枚葉印刷機４００は、枚葉印
刷機１と同様にシートスタッカー２、シートフィーダー
３、および印刷済みのシートをスタック４０７に積載す
る運搬装置４０６とを有してなる。さらに、各印刷機構
４０１から４０５までには、例えば図１から図６までに
示されているグリッパ８と同様なグリッパ４０８ないし
４１２が配設されている。これらのグリッパは特に伸縮
自在なグリッパ（アーム）として形成されているもので
ある。これにより、前記グリッパが対応する印刷機構か
ら任意のシリンダあるいはローラを取り出し、印刷機構
４０１から４０５までの間に保持したのち、枚葉印刷機
４００上のレール４１３上を移動するクレーン４１４に
設置された伸縮アーム４１５がそれらのシリンダあるい
はローラを把持する。次に、クレーン４１４がそれらの
シリンダあるいはローラを図示しない交換装置、あるい
はシリンダあるいはローラを清掃する清掃装置４１６ま
で移送する。前記の交換装置としては、図８および図９
においてすでに説明したようなドラムタレットがあげら
れる。

【００４１】該シリンダが交換可能な刷版を有する版胴
である場合は、クレーン４１４がシリンダを消去装置４
１７まで移送する。そこで刷版の画像が消去装置によっ
て削除される。次に、刷版は、画像転送装置４１８によ
り新たな画像を与えられる。この印刷画像は、定着装置
４１９で定着させる。シリンダは伸縮アーム４１５にお
いてモーター駆動により回転可能に取り付けられてお
り、これにより消去中、画像転送中、定着中、あるいは
清掃中においては軸まわりに回転される。

【００４２】レールから懸架されているクレーン４１４
の代わりに印刷機構の横に装置を設置することが可能で
ある。これは、レール機構上に、あるいは光学的または
電気的な軸を通して誘導的に印刷機構４０１ないし４０
５の横に可動的に設置されている。この装置は、シリン
ダあるいはローラを印刷塔４０１から４０５から取り出
し、別のものと交換し、清掃し、あるいは版胴に新しい
画像を与えるため、グリッパ４０８ないし４１２と一緒
に作動する。

【００４３】本発明は、版胴５、１８、２８、２９、６
０ないし６３を有する印刷機械１、１６、２６、３８を
提供する。これらの版胴は刷版と共に、版胴５’、１
８’、２８’、２９’、６０’ないし６３’と交換可能
とされている。この場合、版胴５、５’、１８、１
８’、２８、２８’、２９、２９’、６０、６０’ない
し６３、６３’は、印刷機械における仕様が精密に定義
されており、周囲方向、または横方向に関して印刷機械
１、１６、２６、３８におけるレジスタがよく合うよう
なインターフェースを有している。交換ユニットは、仕
様済みの版胴５、１８、２８、２９、６０ないし６３を
版胴５’、１８’、２８’、２９’、６０’ないし６
３’と交換するためのグリッパ８、１０、２４、３４、
３５、４１ないし４４を有している。新しいシリンダ
は、収納マガジン、特にドラムタレット３６、４６、４
７、あるいはチェーンタレットから取り出される。そし
て、収納マガジンの内部、あるいはその近傍に画像転送
ユニット１４、１５、２５、３７、４８、４９が設置さ
れる。そこでは、古い印刷画像が消去され、次に、例え
ばインクジェット、あるいは熱転写方式によって新しい
印刷画像が転送される。

【００４４】版胴５、１８、２８、２９、６０ないし６
３までの代わりに、他のシリンダあるいはローラ４、
６、１３０、１３１、１３２；１９、２０、２１０、２
１１、２２０；３０、３１、３２；４５を交換すること
も可能である。また、版胴９５には、刷版として交換可
能であるスリーブ９６を装着できる。

【００４５】オフセット印刷法に使われる枚葉、あるい
はウェッブ印刷機械１、１６、２６、３８、４００とし
て説明されている本発明は、どの印刷方法の印刷機械、
例えばグラビア印刷機械にも利用できる。本発明による
実施例においては、枚葉、あるいはウェッブ印刷機械
１、１６、２６、３８、４００という複数の印刷機構が
あげられている。それらの間では、シリンダ、あるいは
ローラを軸受け５０から取り出し、対応するシリンダ、
あるいはローラと取り替えるため、交換ユニットをロボ
ットのように移動させる。交換ユニットは、これらのシ
リンダ、あるいはローラを固定のシリンダ装置、例えば
チェーンタレット、あるいはドラムタレットから取り出
す。この交換ユニットは、シリンダ、あるいはローラを
固定した清掃装置まで、特にシリンダが版胴である場合
には画像転送ユニットまで移動させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】版胴を交換するために複数の場所に配置された
把持装置および昇降装置を備えた交換装置を有する枚葉
印刷機を示す図である。

【図２】版胴を交換するために複数の場所に配置された
把持装置および昇降装置を備えた交換装置を有する枚葉
印刷機を示す図である。

【図３】版胴を交換するために複数の場所に配置された
把持装置および昇降装置を備えた交換装置を有する枚葉
印刷機を示す図である。

【図４】版胴を交換するために複数の場所に配置された
把持装置および昇降装置を備えた交換装置を有する枚葉
印刷機を示す図である。

【図５】図１から図４までに示されている枚葉印刷機に
おいて版胴を交換する際の１つの段階でのインキ印刷方
法のための画像転送装置を示す図である。

【図６】図５に示されている版胴の交換の際と同じ段階
での熱転写方法のための画像転送装置を示す図である。

【図７】版胴を交換するための交換装置を有する別のウ
ェッブ印刷機を示す図である。

【図８】ドラムタレットが設置されている交換装置を有
する枚葉印刷機を示す図である。

【図９】ドラムタレットが設置されているとともに交換
装置を備えた衛星印刷機構を有するウェッブ印刷機を示
す図である。

【図１０】版胴およびその軸受けの断面図である。

【図１１】交換可能なスリーブとして形成されている刷
版が装着されている版胴を有するウェッブ印刷機を示す
図である。

【図１２】交換可能なスリーブとして形成されている刷
版が装着されている版胴を有するウェッブ印刷機を示す
図である。

【図１３】交換可能なスリーブとして形成されている刷
版が装着されている版胴を有する枚葉印刷機を示す図で
ある。

【図１４】交換可能なスリーブとして形成されている刷
版が装着されている版胴を有する枚葉印刷機を示す図で
ある。

【図１５】交換可能なスリーブとして形成されている刷
版が装着されている版胴を有する枚葉印刷機を示す図で
ある。

【図１６】複数の印刷機構の上にクレーンが設置されて
いる枚葉印刷機を示す図である。

【符号の説明】

１、１６、２６、３８、４００ 印刷機械 ４、６、１９、２０、３０、３１、３２、４５ 第１シ
リンダ ５、１８、２８、２９、６０ないし６３ 版胴（第１版
胴） ５’、１８’、２８’、２９’、６０’ないし６３’
版胴（第２版胴） ８、２４、３４、３５、４１ないし４４ グリッパ ９ リフト装置 １０、２４、３６、４６、４７ シリンダ交換装置 １４、１５、２５、３７、４８、４９ 画像転送ユニッ
ト ３６、４６、４７ ドラムタレット ５０ 軸受け ８１ 締付部 ８２ 腕部 ９０ 取出装置 ９２、９３ グリッパ ９５ 版胴 ９６ スリーブ １００、１０１、２４０、２４１ レバー １３０、１３１、１３２、２１０、２１１、２２０ 第
１ローラ １４１、１５１、２５０ 消去装置 １４２、１５２、２５１ 画像転送装置 １４４、１５６、２５２ 定着装置 ４０１ないし４０５ 印刷機構 ４１３ レール ４１４ クレーン ４１６ 清掃装置 ４１７ないし４１９ 画像転送ユニット ５００ 軸受けブシュ ５０１ 軸受けクイル ５０６ シリンダ固定具 ５０８ ピン ５０９ 端面嵌合部 ９０１、９０２ グリッパ

Claims (27)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１シリンダおよび第１ローラ（４、
   ６、１３０、１３１、１３２；１９、２０、２１０、２
   １１、２２０；３０、３１、３２；４５）が印刷機械
   （１、１６、２６、３８）のそれぞれの軸受け（５０）
   に着脱自在に取り付けられ、それぞれが第２シリンダお
   よび第２ローラと交換可能である印刷機械において、 印刷機械（１、１６、２６、３８）での周方向または横
   方向のレジスタを合わせるために、軸受け（５０）が第
   １シリンダおよび第１ローラ（４、６、１３０、１３
   １、１３２；１９、２０、２１０、２１１、２２０；３
   ０、３１、３２；４５）に対して精密に定義されたイン
   ターフェースを有してなり、該印刷機械がグリッパ
   （８、２４、３４、３５、４１ないし４４）を備えた交
   換ユニットおよびシリンダ交換装置（１０、２４、３
   ６、４６、４７）を有し、第１グリッパ（８、２４、３
   ４、３５、４１ないし４４）が第１シリンダおよび第１
   ローラ（４、６、１３０、１３１、１３２；１９、２
   ０、２１０、２１１、２２０；３０、３１、３２；４
   ５）を軸受け（５０）から取り出すとともにそれらをシ
   リンダ交換装置（１０、２４、３６、４６、４７）に置
   き、該シリンダ交換装置から第２のシリンダまたはロー
   ラを取り出し、それに対応する印刷機械（１、１６、２
   ６、３８）の軸受け（５０）に取り付けることを特徴と
   する印刷機械（１、１６、２６、３８）。
2. 【請求項２】 刷版を取り付けられた少なくとも１つの
   版胴（５、１８、２８、２９、６０ないし６３）と、こ
   れと交換可能とされ、同様に刷版を取り付けられた版胴
   （５’、１８’、２８’、２９’、６０’ないし６
   ３’）とが、印刷機械（１、１６、２６、３８）のそれ
   ぞれの軸受け（５０）に着脱自在に取り付けられた印刷
   機械において、 印刷機械（１、１６、２６、３８）での周方向または横
   方向のレジスタを合わせるために、軸受け（５０）が版
   胴（５、５’、１８、１８’、２８、２８’、２９、２
   ９’、６０、６０’ないし６３、６３’）に対して精密
   に定義されたインターフェースを有してなり、該印刷機
   械が第１グリッパ（８、２４、３４、３５、４１ないし
   ４４）を備えた交換ユニットおよびシリンダ交換装置
   （１０、２４、３６、４６、４７）を有し、第１グリッ
   パ（８、２４、３４、３５、４１ないし４４）が第１版
   胴（５、１８、２８、２９、６０ないし６３）を軸受け
   （５０）から取り出すとともにそれらをシリンダ交換装
   置（１０、２４、３６、４６、４７）に置き、該シリン
   ダ交換装置から第２版胴（５’、１８’、２８’、２
   ９’、６０’ないし６３’）を取り出し、それに対応す
   る印刷機械（１、１６、２６、３８）の軸受け（５０）
   に取り付けることを特徴とする印刷機械（１、１６、２
   ６、３８）。
3. 【請求項３】 請求項１あるいは請求項２記載の印刷機
   械において、 前記交換ユニットは第１のグリッパ（８）以外に第１の
   シリンダあるいは第１のローラを受け取るリフト装置
   （９）を有してなり、特に版胴（５）を第１のグリッパ
   （８）により掴んで第２のグリッパ（１０）に引き渡
   し、また第２のシリンダあるいは第２のローラ、特に版
   胴（５’）を第２のグリッパ（１０）によって掴んで第
   １のグリッパ（８）に引き渡すことを特徴とする印刷機
   械（１）。
4. 【請求項４】 請求項３記載の印刷機械において、 第１（２４）あるいは第２のグリッパ（１０）が２つの
   レバー（１００、１０１、２４０、２４１）の中心まわ
   りに回動自在な二段グリッパ（１０、２４）として形成
   され、該グリッパは交換に際して１つのレバー（１０
   ０、２４０）により第１のシリンダあるいは第１のロー
   ラ、特に第１の版胴（５、１８）を受け取り、第２のレ
   バー（１０１、２４１）から第２のシリンダ、あるいは
   第２のローラ、特に第２の版胴（５’、１８’）を手渡
   すことを特徴とする印刷機械（１、１６）。
5. 【請求項５】 請求項３あるいは請求項４記載の印刷機
   械において、 リフト装置（９）が案内螺子（９１）、ラック機構ある
   いは電動チェーン装置によって上昇、あるいは降下され
   ることを特徴とする印刷機械（１、１６）。
6. 【請求項６】 請求項１ないし請求項５のいずれかに記
   載の印刷機械において、 グリッパ（８、２４、３４、３５、４１ないし４４）
   が、グリッパ本体（８０）に、シリンダあるいはロー
   ラ、特に版胴（５、５’、１８、１８’、２８、２
   ８’、２９、２９’、６０、６０’ないし６３、６
   ３’）を腕部（８２）に押しつける締付部（８１）を有
   してなることを特徴とする印刷機械（１、１６、２６、
   ３８）。
7. 【請求項７】 スリーブ（９６）として形成された刷版
   がその表面に装着される少なくとも１つの版胴（９５）
   を有し、スリーブが版胴（９５）の表面から抜き取ら
   れ、新しい交換用のスリーブが装着され、そして版胴
   （９５）が印刷機械（１６）の軸受け（５０）に着脱自
   在に取り付けられている印刷機械において、 印刷機械（１６）での周方向または横方向のレジスタを
   合わせるために、軸受け（５０）が版胴（９５）に対し
   て精密に定義されたインターフェースを有してなり、ま
   た印刷機械（１６）が、軸受け（５０）から版胴（９
   ５）を取り出す取出装置（９０）を有し、また一方の軸
   部（５２０’）を解放するとともに他方の軸部（５２
   ０）で版胴（９５）を支持するグリッパ（９２）を有
   し、スリーブ（９６）を版胴（９５）から抜き取り、交
   換用スリーブと交換するスリーブ交換装置を有してなる
   ことを特徴とする印刷機械（１６）。
8. 【請求項８】 請求項７記載の印刷機械において、 取出装置（９０）が、版胴（９５）を軸受け（５０）か
   ら取り出すように回動可能である２つのグリッパ（９
   ２、９３）を有してなり、それらで版胴（９５）を軸受
   け（５０）から取り外し、そののち版胴（９５）が横軸
   まわりに回動されて一方のグリッパ（９２）により垂直
   に吊るされ、版胴（９５）が自由に懸架されてスリーブ
   （９６）が下方に抜き取りできるように、他方のグリッ
   パ（９３）が版胴（９５）から離れるように回動される
   ことを特徴とする印刷機械（１６）。
9. 【請求項９】 請求項１ないし請求項８のいずれかに記
   載の印刷機械において、 シリンダ交換装置（１０、２４、３６、４６、４７）あ
   るいは取出装置（９０）が、印刷機械（１、１６、２
   ６、３８）内の対応する印刷機構の横、下あるいは上に
   設置されていることを特徴とする印刷機械（１、１６、
   ２６、３８）。
10. 【請求項１０】 請求項１ないし請求項７のいずれかに
    記載の印刷機械において、 シリンダ交換装置（１０、２４、３６、４６、４７）
    が、ドラムタレット（３６、４６、４７）あるいはチェ
    ーンタレットとして形成されている収納マガジンを有し
    てなることを特徴とする印刷機械（２６、３８）。
11. 【請求項１１】 請求項１０記載の印刷機械において、 ドラムタレット（３６、４６、４７）あるいはチェーン
    タレット内部に置かれている版胴（５、５’、１８、１
    ８’、２８、２８’、２９、２９’、６０、６０’ない
    し６３、６３’）および／あるいはローラがそれぞれ軸
    まわりに回動自在に取り付けられ、版胴（５、５’、１
    ８、１８’、２８、２８’、２９、２９’、６０、６
    ０’ないし６３、６３’）および／あるいはローラがそ
    れぞれ軸まわりに回転している間に、清掃装置によりそ
    の表面が掃除されることを特徴とする印刷機械。
12. 【請求項１２】 請求項１ないし請求項９のいずれかに
    記載の印刷機械において、 シリンダ交換装置（１０、２４、３６、４６、４７）
    が、第１版胴（５、１８、２８、２９、６０ないし６
    ３）が軸まわりに回転している間に第１版胴に新しい画
    像を転送する画像転送ユニット（１４、１５、２５、３
    ７、４８、４９）を有してなることを特徴とする印刷機
    械（１、１６、２６、３８）。
13. 【請求項１３】 請求項１２記載の印刷機械において、 画像転送ユニット（１４、１５、２５）が、第１版胴
    （５、１８、２８、２９）の印刷画像を消去するための
    消去装置（１４１、１５１、２５０）、および第１版胴
    （５、１８、２８、２９）に新しい印刷画像を作成する
    ための画像転送装置（１４２、１５２、２５１）を有し
    てなることを特徴とする印刷機械（１、１６）。
14. 【請求項１４】 請求項１３記載の印刷機械において、 画像転送ユニット（１４、１５、２５）が、さらに版胴
    （１８）に形成されている画像を定着させるための定着
    装置（１４４、１５６、２５２）を有してなることを特
    徴とする印刷機械（１、１６）。
15. 【請求項１５】 請求項１３記載の印刷機械において、 画像転送ユニット（１４、１５）が、インクジェット方
    式、あるいはレーザーアブレーション(laserablation)
    方式、あるいは熱転写方式に基づいて作動することを特
    徴とする印刷機械（１）。
16. 【請求項１６】 請求項１ないし請求項１５のいずれか
    に記載の印刷機械において、 シリンダあるいはローラ、特に第１（５）および第２の
    版胴（５’）が、第１（８）、第２グリッパ（１０）お
    よび昇降装置（９）と係合するための係合溝（５１、５
    ２）を有してなることを特徴とする印刷機械（１）。
17. 【請求項１７】 請求項１６記載の印刷機械において、 シリンダあるいはローラ、特に第１（５）および第２の
    版胴（５’）が、端面嵌合部（５０９）、特にセレーシ
    ョン(serration) を有してなることを特徴とする印刷機
    械（１）。
18. 【請求項１８】 請求項１ないし請求項１７のいずれか
    に記載の印刷機械において、 シリンダあるいはローラ、特に第１（５）および第２の
    版胴（５’）が、ピン（５０８）によりシリンダ固定具
    （５０６）に固定されていることを特徴とする印刷機械
    （１）。
19. 【請求項１９】 請求項１ないし請求項１８のいずれか
    に記載の印刷機械において、 シリンダあるいはローラ、特に第１（５）および第２の
    版胴（５’）が、固定の軸受けブシュ（５００）に対し
    て版胴（５）の軸方向に可動である軸受けクイル（５０
    １）により、印刷機械（１）の側壁（１３）にある軸受
    け（５０）から取り出されることを特徴とする印刷機械
    （１）。
20. 【請求項２０】 請求項１ないし請求項１９のいずれか
    に記載の印刷機械において、 グリッパ（８、１０、３４、４１ないし４４）が、シリ
    ンダあるいはローラ、特に版胴（５、５’、１８、１
    ８’、２８、２８’、２９、２９’、６０、６０’ない
    し６３、６３’）をそれらの係合溝（５１、５２）に係
    合して取り出すための伸縮自在の把持部を有することを
    特徴とする印刷機械（１、１６、２６、３８）。
21. 【請求項２１】 請求項１ないし請求項２０のいずれか
    に記載の印刷機械において、 シリンダ交換装置（１０、２４、３６、４６、４７）
    が、レール機構（２３）を有してなることを特徴とする
    印刷機械（１、１６、２６、３８）。
22. 【請求項２２】 請求項２ないし請求項９のいずれかに
    記載の印刷機械において、 版胴（５、５’、１８、１８’、２８、２８’、２９、
    ２９’、６０、６０’ないし６３、６３’）上の刷版
    が、シリンダ交換装置（１０、２４、３６、４６、４
    ７）を用いて手動により、あるいはロボットにより取り
    替えらることを特徴とする印刷機械（１、１６、２６、
    ３８）。
23. 【請求項２３】 請求項１ないし請求項２２のいずれか
    に記載され、１つまたは複数の印刷機構を有する印刷機
    械において、 交換ユニット（８、２４、３４、３５、４１ないし４
    ４）、およびシリンダ交換装置（１０、２４、３６、４
    ６、４７）、あるいは取り出し装置（９０）が、シリン
    ダあるいはローラ、特に版胴（５、５’、１８、１
    ８’、２８、２８’、２９、２９’、６０、６０’ない
    し６３、６３’）あるいはスリーブ（９５）を交換する
    ために２つの印刷機構の間に設置されていることを特徴
    とする印刷機械（１、１６、２６、３８）。
24. 【請求項２４】 請求項１ないし請求項２２のいずれか
    に記載され、１つまたは複数の印刷機構を有する印刷機
    械において、 交換ユニット（８、２４、３４、３５、４１ないし４
    ４）、およびシリンダ交換装置（１０、２４、３６、４
    ６、４７）、あるいは取り出し装置（９０）が、シリン
    ダあるいはローラ、特に版胴（５、５’、１８、１
    ８’、２８、２８’、２９、２９’、６０、６０’ない
    し６３、６３’）あるいはスリーブ（９６）を交換する
    ために、印刷機構の横において、レール上に設置される
    か、あるいは床下を走るケーブル機構により、または電
    気的、光学的な軸を通して誘導的に制御できるように設
    置されていることを特徴とする印刷機械（１、１６、２
    ６、３８）。
25. 【請求項２５】 請求項７ないし請求項２４のいずれか
    に記載され、２つのグリッパ（９０１、９０２）を有す
    る印刷機械において、 １つのグリッパ（９０１）が垂直あるいは水平軸まわり
    に回動自在に軸受けされており、それによってスリーブ
    （９６）が装着された版胴（９５）が水平あるいは垂直
    方向に回動可能であり、支持あるいは懸架されている版
    胴（９５）からスリーブ（９６）を水平方向横へ、ある
    いは垂直方向上または下へ抜き取ることができることを
    特徴とする印刷機械（１）。
26. 【請求項２６】 請求項１ないし請求項２５のいずれか
    に記載され、複数の印刷機構（４０１ないし４０５）を
    有する印刷機械において、 印刷機構の上のレール（４１３）上にクレーン（４１
    ４）が可動的に取り付けられ、印刷機構（４０１ないし
    ４０５）の間に取り付けられているグリッパ（４０８な
    いし４１２）からシリンダ、あるいはローラを引き受
    け、あるいはそれらに引き渡し、この際にシリンダ、あ
    るいはローラが固定の清掃装置（４１６）によって掃除
    され、シリンダが版胴である場合には同じように固定さ
    れている画像転送ユニット（４１７ないし４１９）によ
    って新しい画像が与えられることを特徴とする印刷機械
    （４００）。
27. 【請求項２７】 請求項１ないし請求項２５のいずれか
    に記載され、複数の印刷機構（４０１ないし４０５）を
    有する印刷機械において、 ロボットのように印刷機構の間を自由に移動できるシリ
    ンダあるいはローラを交換するための交換ユニットが存
    在し、該交換ユニットは、交換されるシリンダを軸受け
    （５０）から取り出し、他のシリンダあるいはローラと
    交換するためにシリンダ交換装置に置き、交換されるシ
    リンダに対応する他のシリンダあるいはローラをシリン
    ダ交換装置から取り出すとともに、交換されるシリンダ
    を清掃装置まで移動させ、あるいは交換されるシリンダ
    が版胴である場合には画像転送ユニットまで運ぶことを
    特徴とする印刷機械（１、１６、２６、３８、４０
    ０）。