JPH0774664B2 - 産業車両用変速装置 - Google Patents

産業車両用変速装置

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JPH0774664B2
JPH0774664B2 JP1140095A JP14009589A JPH0774664B2 JP H0774664 B2 JPH0774664 B2 JP H0774664B2 JP 1140095 A JP1140095 A JP 1140095A JP 14009589 A JP14009589 A JP 14009589A JP H0774664 B2 JPH0774664 B2 JP H0774664B2
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counter shaft
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clutch
counter
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利明 西岡
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Kawasaki Jukogyo KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/006Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion power being selectively transmitted by either one of the parallel flow paths

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、フォークリフト等の産業車両用の変速装
置、特に、コンパクトで、変速時の応答性に優れた産業
車両用の変速装置で、その変速装置を油圧式で動作制御
する場合、切換弁のPポートからでもRポートからでも
クラッチに圧油を供給するように構成され、且つ必ず中
立位置が保障されるよう構成された油圧回路を備えた変
速装置に関する。
(従来技術及び発明が解決しようとする課題) フォークリフト等の産業車両にも、大型のものは、作業
能率の点より多段式の変速装置を備えたものがある。ま
た、最近、大型以外の産業車両にも作業能率の向上を意
図して、多段式の変速装置を備えたものが出現しはじめ
た(実開昭60−40847号,特開昭59−110947号)。
フォークリフト等の産業車両の場合、所謂重量物を運搬
するため、あるいは、比較的狭いスペース内を頻繁に前
後進するような作業が主となるため、前進と後進間の変
速時においてギヤの切換及びクラッチの断続に時間がか
かると、走行方向転換時の応答性が低下する。また、同
様に、第1速と第2速間の変速時に駆動力が一時的に途
切れると変速前の速度を維持できず、作業効率を低下さ
せることになる。例えば、フォークリフト等の場合、前
進と後進を一日に何百回あるいは何千回というオーダー
でおこなうような形態の作業が多いが、この前進・後進
の「切換」が瞬時におこなわれないと、一日全体ではか
なりの作業効率の低下となる。即ち、一回の切換操作に
仮に1秒間のロスタイムが生じても、一日全体の作業効
率の低下は大きい。
このことは、前進と後進の切換のみならず、上記第1速
と第2速間の切換時にも同様のことが生じる。
ところで、上記産業車両のうちで小型のものは、スペー
ス的に余裕のないこと及び車両価格が低いことに起因し
て、未だ、前進1段・後進1段の変速装置を具備した形
式のものが多いのが現状である。また、変速装置の減速
比は、重量物を搬送可能なようにかなり高い減速比に設
定されている。
このように前進1段・後進1段の変速装置では、比較的
狭い建屋内等での作業にはよいが、搬送距離が比較的長
いところで使用する場合には、上述のように減速比が高
いと、著しく搬送能率が低下する。
このため、安価に提供可能で小型産業車両にも搭載可能
な、多段式の変速装置を具備した産業車両が望まれてい
た。
本発明は、このような現況に鑑みおこなわれたもので、
変速時の応答性に優れた、且つ外形をコンパクトにする
ことができて、小型産業車両にも搭載可能な構造の変速
装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 請求項1記載の発明にかかる産業車両用変速装置は、入
力軸に平行に二つのカウンタ軸に配設するとともに、こ
の二つのカウンタ軸に平行に出力軸を配設し、上記二つ
のカウンタ軸と入力軸の間に、これらの軸間の断続をお
こなうカウンタ軸選択用クラッチを介装し、 上記一方のカウンタ軸上に前進の奇数段のギヤと後進の
偶数段のギヤを回転自在に配設するとともに、他の一方
のカウンタ軸上に前進の偶数段のギヤと後進の奇数段の
ギヤを回転自在に配設し、且つ上記各カウンタ軸の二つ
のギヤの間にいずれかのギヤを選択するための歯車選択
用クラッチを介装し、 上記出力軸に上記カウンタ軸上の各ギヤと噛合するギヤ
を配設した前・後進が多段の産業車両用の変速装置にお
いて、 上記二つのカウンタ軸と入力軸の間に介装される二つの
カウンタ軸選択用クラッチを油圧式にし、この各カウン
タ軸選択用クラッチへの選択的な圧油の供給を、 二つ直列に配設されそれぞれ弁体の中立位置(中央位
置)においてABR接続された3ポジション型の切換弁
と、その切換弁のうちの油圧源側の切換弁のBポートと
カウンタ軸選択用クラッチ側の切換弁のRポート間に介
装され、該カウンタ軸選択用クラッチ側の切換弁が中立
位置にあるときに、Rポートがリザーバタンク側に連通
する3ポート2ポジション型の切換弁と、を有する切換
弁群を介して、 上記カウンタ軸選択用クラッチ側の切換弁のPポートと
Rポートのいずれかのポートから、適宜圧油をいずれか
のカウンタ軸選択用クラッチに供給するよう構成したこ
とを特徴とする。
また、請求項2記載の発明にかかる産業車両用変速装置
は、上記請求項1記載の産業車両用変速装置において、
上記油圧源側の切換弁と油圧源との間の管路から分岐し
て油圧モジュレータ用のソレノイドバルブが該油圧源側
の切換弁に並列に、且つ前記カウンタ軸選択用クラッチ
側の切換弁のスプールが左端から右端あるいは右端から
左端に移動した際所定時間ON−OFF動作を繰り返してリ
ザーバタンク側に連通させるよう、配設されていること
を特徴とする。
(作用) しかして、本請求項1記載の発明にかかる産業車両用変
速装置は、上述のように、まず、二つのカウンタ軸上
の、一方に前進第1速用のギヤと後進第2速用のギヤ
を、もう一方に後進第1速用のギヤと前進第2速用のギ
ヤを配設し、各カウンタ軸とその軸上の一つのギヤと選
択的に連結できるよう歯車選択用クラッチを配設し、ま
た、上記各カウンタ軸上の各ギヤと噛合するギヤを出力
軸上に配設し、且つ上記各カウンタ軸をカウンタ軸選択
用クラッチを介して入力軸と断続自在に構成し、変速の
際に次の歯車列をもう一方のカウンター軸上に用意する
ことができる産業車両用変速装置において、直列に配設
された油圧源側の切換弁を操作するだけで、途切れるこ
となく上記次の歯車列が用意されているカウンター軸選
択用クラッチに油圧を供給することができ、速やかに且
つ動力が途切れることなく順次次の変速段に変速するこ
とができる。
また、直列に配設されたカウンター軸選択用クラッチ側
の切換弁を操作すれば、途切れることなく次におこなお
うとしている前進側あるいは後進側のいずれかの歯車列
が用意されているカウンター軸選択用クラッチに油圧を
供給することができ、速やかに且つ動力が途切れること
なく前後進の切り換えがおこなえる。
また、上述のように油圧回路を構成することにより、直
列に配設され弁体の中立位置(中央位置)においてABR
接続された3ポジション型の切換弁のカウンタ軸選択用
クラッチ側の切換弁を中立位置(中央位置)にすると、
カウンタ軸選択用クラッチの圧油をリザーバタンク側へ
戻すことができ、従って上記カウンタ軸選択用クラッチ
側の切換弁を中立位置にしておけば、変速装置内におい
て動力伝達経路が遮断され確実に変速装置の中立状態
(変速装置のニュートラル状態)が保障されることにな
る。
請求項2に記載の発明にかかる産業車両用変速装置によ
れば、上記カウンタ軸選択用クラッチ側の切換弁が切り
換わって他方のカウンタ軸選択用クラッチへ圧油を供給
しはじめる際、つまり上記前後進の切り換えの発進時に
おいて、油圧モジュレータ用のソレノイドバルブが圧油
を断続的にリザーバタンク側に逃すため、該カウンター
軸切換用クラッチへ供給される圧油が徐々に昇圧して、
上記請求項1の構成に起因する速やかな前・後進の切り
換えと同時にスムーズな発進を行わせることができる。
(実施例) 第1図は本発明にかかるトルクコンバータ式の前進2段
後進2段の変速装置の全体の構成を示すスケルトン図、
第2図は第1図の変速装置を作動させる油圧回路の構成
を示す回路図、第4図はこの変速装置を自動変速機とし
て使用する場合の各変速の状態におけるカウンタ軸選択
用クラッチ,歯車選択用クラッチ,および油圧回路の各
バルブの励磁コイルあるいはスイッチ等の各構成要素の
作動状態を「○」印で表した表図である。第5図はこの
変速装置を手動変速機(但し、ノークラッチペダル)と
して使用する場合の各変速の状態における各構成要素の
作動状態を示す。
第1図において、1は入力軸、2は出力軸、3,4は上記
入力軸1及び出力軸2と平行に配設されたカウンタ軸で
ある。そして、本実施例においては、上記入力軸1と出
力軸2は同軸上に配設されている。
5はトルクコンバータで、上記入力軸1とクランク軸C
の間に介装されている。
そして、上記入力軸1とカウンタ軸3の間には、この二
軸間の動力の断続を行う摩擦板式のカウンタ軸選択用ク
ラッチ6が介装されている。また、同様に、上記入力軸
1とカウンタ軸4の間には、この二軸間の動力の断続を
行う摩擦板式のカウンタ軸選択用クラッチ7が介装され
ている。そして、上記入力軸1とカウンタ軸選択用クラ
ッチ6,7との間には、該入力軸1からカウンタ軸選択用
クラッチ6,7にそれぞれ動力を伝達するギヤ35,36,37が
介装されている。
上記カウンタ軸3上には、第1図において左側から、前
進第1速用(低速用)のギヤ8,歯車選択用クラッチ14,
および後進第2速用(高速用)のギヤ9が配設されてい
る。そして、上記ギヤ8,9はカウンタ軸3に対して回転
自在に配設され、上記歯車選択用クラッチ14によりいず
れかのギヤ8,9とカウンタ軸3が選択的に結合されるよ
う構成されている。
同様に、カウンタ軸4上には、第1図において左側か
ら、後進第1速用(低速用)のギヤ10,歯車選択用クラ
ッチ15,および前進第2速用(高速用)のギヤ11が配設
されている。そして、上記ギヤ10,11はカウンタ軸4に
対して回転自在に配設され、上記歯車選択用クラッチ15
によりいずれかのギヤ10,11とカウンタ軸4が選択的に
結合されるよう構成されている。
上記歯車選択用クラッチ14,15は、形式的にはシンクロ
機構付の噛合いクラッチ(ドッグクラッチ)式のもので
構成されている。
そして、上記二つのカウンタ軸3,4と平行に配設されて
いる出力軸2には、上記前進第1速用のギヤ8及び後進
第1速用のギヤ10と常時噛合するギヤ12と、上記後進第
2速用のギヤ9及び前進第2速用のギヤ11と常時噛合す
るギヤ13が該出力軸2に対して一体的に回転するよう配
設されている。
また、上記ギヤ10とギヤ12、およびギヤ9とギヤ13の各
間には、回転方向を反転させるためのアイドルギヤ38,3
9が介装されている。
ところで、上記カウンタ軸選択用クラッチ6,7は、手動
式の切換弁(単に切換弁という)および電磁式の切換弁
(単にソレノイドバルブという)で圧油の供給等が制御
される該クラッチ6,7内のピストン・シリンダ機構6a,7a
(第2図参照)により、また歯車選択用クラッチ14,15
は、ソレノイドバルブで圧油の供給等が制御される油圧
アクチュエータ29A,29B(第2図参照)によって操作さ
れるよう構成されている。
即ち、上記第1図に示す構成の変速装置は、第2図に図
示する油圧回路により作動されるよう構成され、この油
圧回路は、前後進選択レバーまたはボタン30(前進(SW
9),中立(SW8),後進(SW7))と図示しない速度選
択レバーまたはボタン(2速(SW12),1速(SW10),中
立(SW11),自動変速(SW13))の手動操作および図示
しない制御装置の制御により、操作されるよう構成され
ている。第2図においてV1〜V10はソレノイドバルブの
励磁コイルを表し、Sw1〜Sw9は電気スイッチを表す。
第2図に図示する油圧回路の構成について説明すると、
油圧ポンプ20からの圧油は調圧弁(圧力調整弁)21を具
備した管路22を介して、上述のトルクコンバータ5に供
給され、その後オイルクーラ23,フィルター24を経て、
装置各部の潤滑をおこなってリザーバタンク32に戻るよ
う構成されている。
また、上記管路22から分岐して、カウンタ軸選択用クラ
ッチ6,7の切換制御をおこなうピストン・シリンダ機構6
a,7aを具備する分岐回路Xと、歯車選択用クラッチ14,1
5の切換制御をおこなうアクチュエータ29A,29Bを具備す
る分岐回路Y,Zに接続されている。
上記カウンタ軸選択用クラッチ6,7の切換制御をおこな
う分岐回路X側は、上記管路22から分岐し、絞り弁24を
介して、ソレノイドバルブ25Aと切換弁25Bに接続されて
いる。そして、上記ソレノイドバルブ25Aと切換弁25Bの
間には、ソレノイドバルブ41が介装されている。
上記ソレノイドバルブ25Aと切換弁25Bは、弁体の中央位
置においてABR接続された3ポジション型のもので、該
ソレノイドバルブ25Aは、車速の検出により、上述のカ
ウンタ軸選択用クラッチ6,7のピストン・シリンダ機構6
a,7aに選択的に圧油を供給するよう機能する。また、上
記切換弁25Bは、前後進選択用のレバー30の手動操作に
より、上述のカウンタ軸選択用クラッチ6,7のピストン
・シリンダ機構6a,7aに選択的に圧油を供給するよう機
能する。また、上記ソレノイドバルブ41は3ポート2ポ
ジション型のもので、上記切換弁25Bが中立位置に位置
したとき(前進および後進をしないとき)に、カウンタ
軸選択用クラッチ6,7のピストン・シリンダ機構6a,7aの
圧油をリザーバタンク32側に戻すよう機能する。
上記ソレノイドバルブ25A,41および切換弁25B近傍の具
体的な管路の接続は、第2図に図示するように、ソレノ
イドバルブ25AのPポートは上記絞り弁24側に、ソレノ
イドバルブ25AのRポートはリザーバタンク32側に、ま
たソレノイドバルブ25AのAポートは切換弁25BのPポー
トに、ソレノイドバルブ25AのBポートはソレノイドバ
ルブ41のPポートに、ソレノイドバルブ41のRポートは
リザーバタンク32側に、ソレノイドバルブ41のAポート
は切換弁25BのRポートに、切換弁25BのAポートは上記
カウンタ軸選択用クラッチ7(第1図参照)のピストン
・シリンダ機構7aに、切換弁25BのBポートはカウンタ
軸選択用クラッチ6(第1図参照)のピストン・シリン
ダ機構6aにそれぞれ接続されている。
ところで、本実施例(自動変速を選択した場合:第4図
参照)では、第1速と第2速の間、および前進第1速と
後進第1速の間の変速が、速やかにおこなわれるよう、
且つ制御が簡単になるよう、前進および後進ともに、第
1速の状態にあるときには、もう一方のカウンタ軸上で
は反対方向(前進であれば後進)の第1速の歯車がその
カウンタ軸と結合するように制御されている。また、車
速が上昇して第2速の状態になったときには、もう一方
のカウンタ軸上では同じ方向(前進であれば前進)の第
1速の歯車がそのままそのカウンタ軸と結合しているよ
うに制御されている。
また、上記ソレノイドバルブ41の電磁コイルは、切換弁
25Bのレバー30の位置センサー33が、Sw8の位置を検出し
たときに、図示しない制御装置からの信号で励磁され
て、該ソレノイドバルブ41のスプールが左に移動し、第
2図に図示する状態になるよう構成されている。
さらに、上記絞り弁24とソレノイドバルブ25Aの間にお
いて、油圧管路が分岐し、該ソレノイドバルブ25Aと並
列に配設されているインチング用の弁26と、油圧モジュ
レータと呼ばれるソレノイドバルブ27に、接続されてい
る。このソレノイドバルブ27は、電気的に図示しない制
御装置と接続され、上記レバー30の位置センサー33が左
右いずれかに操作された(位置センサー33がSw9,Sw7
検出した)ときに、図示しない制御装置の制御により、
所定時間ON−OFF作動を繰り返し、発進時にピストン・
シリンダ機構6a,7aへ供給される圧油の一部をリザーブ
タンク32側に戻して(洩らして)発進時のショックをや
わらげるよう構成されている。
一方、歯車選択用クラッチ14(第1図参照)の切換制
御、即ち、前進第1速と後進第2速の切換制御をおこな
う分岐回路Yは、上記管路22から分岐し、ソレノイドバ
ルブ42A,28Aを介して、上記歯車選択用クラッチ14(第
1図参照)を作動させる油圧アクチュエータ29Aに接続
されている。
また、歯車選択用クラッチ15(第1図参照)の切換制
御、即ち、後進第1速と前進第2速の切換制御をおこな
う分岐回路Zは、上記分岐回路Yに対して並列に上記管
路22から分岐し、ソレノイドバルブ42B,28Bを介して、
上記歯車選択用クラッチ15(第1図参照)を作動させる
油圧アクチュエータ29Bに接続されている。
そして、上記各ソレノイドバルブ28A,28B,42A,42Bは、
電気的に図示しない制御装置に接続され、上記ソレノイ
ドバルブ25Aと共に、車両の前進もしくは後進時におい
て、車速により自動的に第1速と第2速の間で切り換え
られる(変速される)よう構成されている。実際には、
歯車選択用クラッチが完全に作動したことを位置確認ス
イッチ(Sw1,Sw3,Sw4,Sw6,等)で検出した後にソレノイ
ドバルブ25Aが作動しクラッチを切り換える。
また、上記油圧アクチュエータ29A,29Bは、第2図に図
示するように、3ポジション型で、段付状のシリンダ29
b内に二つの径の異なるピストン29c,29dを配設し、一方
のピストン29dにロッド29aを固着し、図に示す中立位置
と、その位置からピストン29dを右側に移動して得られ
る第2の位置と、上記中立位置からピストン29c,29dを
共に左側に移動させて得られる第3の位置とが得られる
よう構成されている。このような構成の場合には、中立
位置が両側からの油圧によって得られることにより、中
立位置が確実に得られる利点がある。
尚、上記歯車選択用クラッチ14,15(第1図参照)の作
動は、上記油圧アクチュエータに代えて、電動機を用い
て作動させるよう構成してもよく、この場合には、電気
信号のみで作動させることができるため、、油圧拝配管
等がなくなり、この点構造的に簡単になる。
また、上記歯車選択用クラッチ14,15(第1図参照)を
操作する油圧アクチュエータ29A,29Bの各ロッド29aに
は、それらの作動の各ポジションを確認するためのスイ
ッチSw1〜Sw3,Sw4〜Sw6が取着されている。
そして、上述のように図示しない制御装置等によりなさ
れる上記ソレノイドバルブ28A,28Bの制御は、上記各ス
イッチSw1〜Sw6からの電気信号でフィードバック制御さ
れるよう構成されている。
また、上述の車速は、周知のセンサーを変速装置の出力
軸の近傍に付設することにより検出され、その信号が制
御装置に送られることにより検知されるよう構成されて
いる。
しかして、本変速装置は、以下のように作用する。
即ち、変速に際し、常に、変速する次の歯車列を現在動
力を伝達しているカウンタ軸と異なるカウンタ軸上に用
意し、カウンタ軸選択用クラッチを切り換える。
例えば、いま仮に、第1速で車両が前進している状態で
は、第2図の油圧回路は、ソレノイドバルブ25Aのスプ
ールは右側、切換弁25Bのスプールは左側、ソレノイド
バルブ28Aのスプールは左側、ソレノイドバルブ28Bのス
プールは左側に移動した状態にあり、この状態において
は、第1図に図示する変速機は、カウンタ軸選択用クラ
ッチ6が作動、カウンタ軸選択用クラッチ7が非作動、
歯車選択用クラッチ14が歯車8側と連結し、歯車選択用
クラッチ15が歯車10側と連結した状態にある。
そして、この状態において、さらにアクセルペダルが踏
み込まれたとすると、図示しない制御装置がこの車速を
検知し、第2速に変速する条件を満足していると判断す
ると、ソレノイドバルブ28Bのスプールを左側から右側
に移動させ、これをセンサーSw4で検出後、ソレノイド
バルブ25Aのスプールを右側から左側に移動させる。こ
のため、第1図において、カウンタ軸4は歯車11と結合
するとともに、カウンタ軸3に連結されていた入力軸1
は、カウンタ軸4と連結され、直ちに、第1速から第2
速に変速される。
また、この第2速の状態から第1速への変速は、同様に
図示しない制御装置が車速を検知し、第1速に変速する
条件を満足していると判断すると、ソレノイドバルブ25
Aのスプールを左から右側に移動させると、第1図にお
いて、カウンタ軸4と連結されていた入力軸1は、カウ
ンタ軸3と連結して、直ちに第2速から第1速に変速さ
れる。また、第1速を検出後、ソレノイドバルブ28Bの
スプールを右から左側に移動し、カウンタ軸4は歯車10
と結合する。
また、車両が前進している状態から停止し、停止と同時
にオペレータが切換弁25Bのレバー30を操作して後進に
変速操作したとすると、既にこの状態ではソレノイドバ
ルブ25Aのスプールは右側、ソレノイドバルブ28Aのスプ
ールは左側、ソレノイドバルブ28Bのスプールは左側に
位置しているため、第1図において、入力軸1はカウン
タ軸4と連結され、該カウンタ軸4は歯車10と結合さ
れ、後進第1速が上記切換弁25Bの手動操作で直ちに形
成される。また、後進第1速から前進第1速への変速の
場合も、同様の手順でおこなわれる。
さらに、前進あるいは後進の第2速の状態から後進側あ
るいは前進側に変速される場合は、エンジンの回転数お
よび車速が低下した状態を経ておこなわれることより、
上述したと同様の前進あるいは後進の第2速から、前進
あるいは後進の第1速への変速、該前進あるいは後進の
第1速から、後進あるいは前進の第1速への変速が、順
次おこなわれることになる。
本実施例にかかる変速装置の場合には、上述のように、
変速する次の歯車列が現在動力を伝達しているカウンタ
軸と異なるカウンタ軸上に用意することができるため、
第1速と第2速との間の変速、および前進第1速と後進
第1速との間の変速全てにおいて、極めて速やかに変速
することができる。従って、前進と後進の切換(変速)
においても、殆ど動力が途切れることなく変速すること
ができる。
即ち、従来のように、クラッチをOFFにしてからギヤの
切り換えをおこない又クラッチをONにするのと比べて短
時間で切換がおこなわれるため、極めて良好な応答性能
が得られる。
さらに、上記カウンタ軸選択用クラッチ6,7を共に半ク
ラッチ状態を経て切り換えるよう油圧回路を構成すれ
ば、完全に途切れることのない変速を実現することがで
きる。
また、本実施例にかかる変速装置では、ソレノイドバル
ブ25Aと切換弁25Bとの間に、ソレノイドバルブ41を介装
して、切換弁25Bが中立位置にあるときには必ず該切換
弁25BのRポートのリザーバタンク32側と連通させるよ
う構成しているため、該切換弁25Bが中立位置にあると
きには変速装置内において動力の伝達経路が遮断される
ことになる。
さらに、本実施例にかかる変速装置においては、上述の
ように、上記前進と後進の切換時に、この切換動作を位
置センサー33で検出して、上記ソレノイドバルブ27のス
プールが第2図において所定時間左右に移動してON−OF
F状態を繰り返し、切換弁25側へ供給している圧油の圧
力を徐々に昇圧するよう作用するため、前進と後進が切
り換えられたときの発進時に、一方のカウンタ軸選択用
クラッチが瞬時に連結することなくスムーズな発進をお
こなわせることができる。
また、本実施例にかかる変速装置の場合、第2図の油圧
回路に示すように、油圧ポンプ20側の絞り弁24と切換弁
25Bとの間に、該切換弁25Bと並列になるよう、インチン
グ用の弁26を配置しているため、該インチング用の弁26
を手動で操作することにより、産業車両特有の微妙な動
作制御もおこなえうことができる。即ち、例えば、フォ
ークリフトを用いたペーパーロールの搬送(積み込み)
においては、既に載置したペーパーロール上に芯が正確
に一致するよう載置しなければならないため、mm〜cm単
位の移動が要求されるが、このような、動作をおこなう
場合には、上記インチング用の弁26を手動で操作するこ
とにより、クラッチ6または7に供給されている圧油を
該インチング用の弁26からリザーバタンク32側に逃がす
ことによって、極めて微妙な動作制御をおこなうことが
できる。
この場合にも、上記ソレノイドバルブ27による衝撃緩和
の動作のときと同じように、絞り弁24の作用により、油
圧ポンプ20と他の油圧機器との間の圧力を影響がでるほ
ど低下させることはない。
尚、各変速の状態における変速装置の各構成要素の作動
状態を「○」印で表すと、第4図の表図のようになる。
ところで、上記実施例では、トルクコンバータ式の自動
変速装置の場合について説明したが、トルクコンバータ
5(第1図参照)を、第3図に示すように、捩りダンパ
ー機能を有する動力伝達部材5′に置き代えて、第2図
の油圧回路でトルクコンバータ5を回路から除けば、簡
単に完全メカニカル式の自動変速を提供することができ
る。また、同様に手動式の変速装置(但し、ノークラッ
チペダル)も提供することができる。この場合、第1
速,第2速の切換えは制御回路を介してバルブ25Aを作
動させることによりおこなわれる。
この制御回路は、前後進を手動で切り換えた場合に、確
実に直ちに切換がおこなえるように、予め一方のカウン
タ軸が前進第1速であれば、他軸は後進第1速,一方が
前進第2速であれば、他軸は後進第2速になるように構
成する。尚、この場合、車速による制御はおこなわな
い。
上記いずれの場合においても上記トルクコンバータ式の
自動変速装置と同様の作用効果を得ることができる。
また、本発明にかかる変速装置の場合には、全てのギヤ
を外歯歯車で構成しているので、用途に合わせて、簡単
に減速比を変えた変速装置を、同じミッションケースを
用いて、提供することができる。
本発明にかかる変速装置は、歯車選択用クラッチを二つ
のカウンタ軸上に配設しているため、各歯車選択用クラ
ッチの伝達トルクが同じとなるため、一種類の歯車選択
用クラッチを共用することができるため、部品の共通化
が促進され製造原価をあまり上昇させることなく多段式
の変速装置が提供できる。
(発明の効果) 本発明にかかる産業車両用変速装置は、上述のように構
成され且つ作用を有するため、従来のように変速時に応
答性が低くあるいは駆動力が途切れて作業効率が低下す
るようなことがなく、しかも第1速と第2速の間のみな
らず、前進と後進の間においても駆動力が途切れること
がないため、作業効率が大幅に向上する。また、応答性
の低さあるいは動力切れによる動力の無駄がなくなるた
め燃費も向上する。
しかも、カウンター軸選択用クラッチ側の切換弁を中立
位置にすれば、確実に中立位置が保障される。
しかも、上述のように速やかな前・後進の切換動作とと
もに、該前・後進の切換動作時に、ショックのない動作
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるトルクコンバータ式の前進2段
後進2段の変速装置の全体の構成を示すスケルトン図、
第2図は第1図の変速装置を作動させる油圧回路の構成
を示す回路図、第3図は本発明にかかる完全メカニカル
式の変速装置の構成を示すスケルトン図、第4図は自動
変速を選んだときの第1図〜第3図に示す変速装置の各
変速の状態における各構成要素の作動状態を「○」印で
表した表図、第5図は手動変速(第1速,第2速)を選
んだときの第1図〜第3図に示す変速装置の各変速の状
態における各構成要素の作動状態を「○」印で表した表
図である。 1……入力軸、2……出力軸、3,4……カウンタ軸、6,7
……カウンタ軸選択用クラッチ、8……前進用第1速ギ
ヤ、9……前進用第2速ギヤ、10……後進用第1速ギ
ヤ、11……後進用第2速ギヤ、14,15……歯車選択用ク
ラッチ、25A……ソレノイドバルブ、25B……切換弁、41
……ソレノイドバルブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸に平行に二つのカウンタ軸を配設す
    るとともに、この二つのカウンタ軸に平行に出力軸を配
    設し、上記二つのカウンタ軸と入力軸の間に、これらの
    軸間の断続をおこなうカウンタ軸選択用クラッチを介装
    し、 上記一方のカウンタ軸上に前進の奇数段のギヤと後進の
    偶数段のギヤを回転自在に配設するとともに、他の一方
    のカウンタ軸上に前進の偶数段のギヤと後進の奇数段の
    ギヤを回転自在に配設し、且つ上記各カウンタ軸の二つ
    のギヤの間にいずれかのギヤを選択するための歯車選択
    用クラッチを介装し、 上記出力軸に上記カウンタ軸上の各ギヤと噛合するギヤ
    を配設した前・後進が多段の産業車両用の変速装置にお
    いて、 上記二つのカウンタ軸と入力軸の間に介装される二つの
    カウンタ軸選択用クラッチを油圧式にし、この各カウン
    タ軸選択用クラッチへの選択的な圧油の供給を、 二つ直列に配設されそれぞれ弁体の中立位置においてAB
    R接続された3ポジション型の切換弁と、その切換弁の
    うちの油圧源側の切換弁のBポートとカウンタ軸選択用
    クラッチ側の切換弁のRポート間に介装され、該カウン
    タ軸選択用クラッチ側の切換弁が中立位置にあるとき
    に、Rポートがリザーバタンク側に連通する3ポート2
    ポジション型の切換弁と、を有する切換弁群を介して、 上記カウンタ軸選択用クラッチ側の切換弁のPポートと
    Rポートのいずれかのポートから、適宜圧油をいずれか
    のカウンタ軸選択用クラッチに供給するよう構成したこ
    とを特徴とする産業車両用変速装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の産業車両用変速装置におい
    て、 前記油圧源側の切換弁と油圧源との間の管路から分岐し
    て油圧モジュレータ用のソレノイドバルブが該油圧源側
    の切換弁に並列に、且つ前記カウンタ軸選択用クラッチ
    側の切換弁のスプールが左端から右端あるいは右端から
    左端に移動した際所定時間ON−OFF動作を繰り返してリ
    ザーバタンク側に連通させるよう、配設されていること
    を特徴とする産業車両用変速装置。
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