JPH077376A - 有極型リ−プフロッグ・フィルタ - Google Patents

有極型リ−プフロッグ・フィルタ

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JPH077376A
JPH077376A JP3103513A JP10351391A JPH077376A JP H077376 A JPH077376 A JP H077376A JP 3103513 A JP3103513 A JP 3103513A JP 10351391 A JP10351391 A JP 10351391A JP H077376 A JPH077376 A JP H077376A
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polar
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寛 谷川
Hiroshi Kondo
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恒夫 遠山
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    • H03H11/02Multiple-port networks
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    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
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    • H03H11/0422Frequency selective two-port networks using transconductance amplifiers, e.g. gmC filters
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    • H03H11/045Leapfrog structures

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Abstract

(57)【要約】 【目的】有極フィルタを半導体集積回路化できるように
すること。 【構成】入出力端子を有する演算増幅器と、この演算増
幅器に負帰還をかける第1のコンデンサと第1の可変コ
ンダクタンス増幅器からなる第1の積分器とで構成され
た微分器と、前記第1の積分器に負帰還をかける第2の
コンデンサと第2の可変コンダクタンス増幅器からなる
第2の積分器とで構成された有極回路網を少なくとも1
つ具備している。また入力段および出力段にそれぞれ微
分器が設けられ、上記有極回路網を2つ以上具備してい
る場合には、それらの有極回路網間に微分器が設けられ
ている。この場合、これら全ての回路の合計個数が奇数
でありかつ前記フイルタの次数に等しく選定されてお
り、かつ各隣接回路がそれらの間にリ−プフロッグ型負
帰還が施されるように接続されて有極型リ−プフロッグ
・フィルタが構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクティブフィルタとし
て構成し得る有極型リ−プフロッグ・フィルタに関し、
特に奇数次ハイパスフィルタとして構成された有極型リ
−プフロッグ・フィルタに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、図4Aおよび図7Aにそれぞれ示さ
れているようなパッシブフィルタが広く用いられている
が、周辺回路の半導体集積回路化に伴い、このようなパ
ッシブフィルタに代えて、いわゆるアクティブフィルタ
が用いられるようになってきている。一般に、アクティ
ブフィルタは、各構成要素が抵抗およびコンデンサと演
算増幅器で構成されており、これらの演算増幅器を組合
せて、サレンキ−回路、バイカッド回路あるいはFDN
R(Frequency-Dependent Negative Resistance)フィル
タを構成して、アクティブフィルタを形成するか、これ
らの回路を単位として所定のフィルタを形成している。
フィルタ特性を変えたい場合には、バイカッド回路等で
は、抵抗やコンデンサの定数を変えることによって調整
しなければならない。また、FDNRフィルタは、通常
数段に接続されており、フィルタ特性を調整するには、
それに使用される素子の定数をすべて変えなければなら
ず、FDNRフィルタでは、フィルタ特性を調整するこ
とは困難である。また、他のフィルタ回路でも、フィル
タ特性を可変型とする場合には、可変抵抗器が用いられ
ているものもあり、混成集積回路として構成せざるを得
ない。あるいはまた、所定の抵抗値のチップ部品を予め
選択してプリント基板に実装しなければならないため、
形状が大きくなる欠点がある。勿論、これらのアクティ
ブフィルタは、演算増幅器、抵抗およびコンデンサで形
成されており、半導体集積回路化が図られているが、可
変抵抗器を必要とするものや、チップ部品を選択してフ
ィルタ特性を調整するのもにあっては、上述のようにプ
リント基板に実装して混成集積回路としてフィルタを構
成しなければならないので、モノリシック集積回路化を
図ることができないという難点がある。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】連立チエビシェフ型
のフィルタを形成する場合や所望のフィルタ特性を実現
し得るためには、フィルタが減衰極、所謂、有限周波数
に零点を有する有極型として構成される必要があるとと
もに、上述した従来提案されている構成でそれを実現し
ようとすると、部品点数が多く回路構成が複雑となった
り、あるいはバイカッド回路の場合のように偶数次の構
成はできても奇数次の構成が容易でないというよな問題
があった。また、プリント基板に多数の部品が実装され
た混成集積回路にあっては形状も大きく、フィルタ特性
の調整も困難なものが多い欠点がある。本発明は、リ−
プフロッグ・シミュレ−ション技法に着目し(1985年3
月25日株式会社産業報知センタ−発行「アナログフィル
タの設計」(M. E. VAN VALKENBURG著、柳沢健監訳・金
井元他訳を参照されたい)、この技法を用いて、このよ
うな問題を完全に克服した有極型のリ−プフロッグ・フ
ィルタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のよう
に、リ−プフロッグ・シミュレ−ション技法を利用する
ものであるが、さらに、その前提として、本出願人の特
願平2-333166号に開示された発明を基礎とするものであ
る。図1は上記特許出願に係る発明の1つの実施例の回
路図、図2A〜2Dは図1の有極回路網を形成する過程
について説明するためのブロック図、そして図3はこの
有極回路網の周波数特性を示す図である。これらの図に
示された事項は本発明においてその構成要素として用い
られる。従って、まずこれらの事項について図1〜3を
参照して説明する。
【0005】図1において、入力端子1は、略無限大の
利得をもつ演算増幅器A1の正相入力端子に接続され、
その出力端子を出力端子2とする。演算増幅器A1の出
力端子は可変コンダクタンス増幅器A2の正相入力端子
に接続され、その出力端子はコンデンサC1が接続され
て演算増幅器A1の逆相入力端子に接続されている。可
変コンダクタンス増幅器A2は、コンデンサC1とによっ
て積分器11を構成し、演算増幅器A1は、積分器11
によって負帰還が掛るようになされて、演算増幅器A1
は、積分器11とによって微分器13を形成している。
また、可変コンダクタンス増幅器A2の出力端子は、可
変コンダクタンス増幅器A3の正相入力端子に接続さ
れ、可変コンダクタンス増幅器A3の出力端子にコンデ
ンサC2が接続されるとともに、可変コンダクタンス増
幅器A2の逆相入力端子に接続されている。可変コンダ
クタンス増幅器A3とコンデンサC2とによって積分器1
2を形成している。可変コンダクタンス増幅器A3の逆
相入力端子は接地されている。
【0006】以上の説明から分るように、図1の回路
は、積分器12と微分器13とを組合せた負帰還回路で
あり、図3に示されているように所定の周波数に減衰極
(伝送零)を有するものである。このように、図1に示
された回路は減衰極を有する有極型の回路であるから、
本明細書では、便宜上、図1の回路を有極回路網と呼ぶ
ことにする。
【0007】図1の有極回路網は、図3に示されている
ように、積分器と微分器の夫々のフィルタ特性(イ)
(ロ)の組合せによってフィルタ特性が交差する交点に
生じる減衰極を有する。可変コンダクタンス増幅器
1、A2の夫々の相互コンダクタンスgm1、gm2を設
定するべく動作電流を調整することによって減衰極の移
動ができる。例えば、積分器12を形成する可変コンダ
クタンス増幅器A3の動作電流を調整することで、周波
数f0にあるP1をf1にあるP2に移動させることができ
る。また、積分器11、12を構成する可変コンダクタ
ンス増幅器A2、A3の動作電流を同時に同一方向に調整
することで、所定の周波数f0で減衰極を移動させるこ
となく、減衰量のみを変動させることができる。
【0008】図2Dのブロック図は図1の有極回路網に
対応するもであり、従って図2Dのブロックから図1の
有極回路網が直接変換されて形成され得るもであること
について説明しておく。上述のように図1の有極回路網
は積分器12と微分器13とを組合せた負帰還回路であ
るから、伝達関数は積分器12と微分器13の伝達関数
を加算したものとなる。即ち、微分器の伝達関数をsC1/
gm1、積分器の伝達関数をgm2/sC2とすると、図1の伝達
関数は下記の数1のように表わされる。但し、V1は入力
電圧、V2は出力電圧、gm1、gm2は夫々可変コンダクタン
ス増幅器A1、A2の相互コンダクタンスである。
【数1】
【0009】図2Aは一般的な負帰還回路のブロック図
であって、加算器3とブロック4、5から構成されてい
る。図2Bは図2Aのブロック4、5に対応するブロッ
ク7、8に、夫々所定の伝達関数を有する積分器を用い
て構成したブロック図を示している。また図2Cのブロ
ック14は図2Aのブロック4、5に対応するブロック
10、14に、夫々無限大の利得を有する演算増幅器と
所定の伝達関数を有するブロックで構成している。図2
Dは、図2Bと図2Cのブロック図から構成された上記
有極回路網のブロック図を示している。図2Dのブロッ
クから図1の有極回路網が直接変換によって得られる。
【0010】ここで、数1の伝達関数を求めておく。図
2Aの伝達関数は、基本帰還系と呼ばれる負帰還回路の
ブロックであるので、数2のように表わされる。但し、
αはブロック4の変数であり、βはブロック5の変数で
ある。
【数2】
【0011】従って、数2から図2Aのブロック図の伝
達関数は、数3で表わされる。
【数3】
【0012】図2Aのブロック図において、ブロック
4、5の変数α、βを夫々積分器の伝達関数として、数
4のように置き換える。
【数4】
【0013】すると図2Aのブロック図は、図2Bのよ
うなブロック7、8からなるブロック図となり、その伝
達関数は、数3に数4の関係を代入して求めると、数5
のように表わされる。
【数5】
【0014】また、図2Aのブロック図において、ブロ
ック4、5の変数α、βを数6のように置き換える。
【数6】
【0015】そのブロック図は図2Cに示すようなブロ
ック図となる。図2Cのブロック図の伝達関数は、数3
に数6を代入したものであり、数7のように表わされ
る。
【数7】
【0016】即ち、数7の結果から図2Cのブロック図
は、数1に示したような微分器と積分器の特性が加算さ
れた伝達関数であることを示している。
【0017】ここで、図2Cのブロック14の伝達関数
は、[ 1/(sC1/gm1 + gm2/sC2)]であるので、そのブロッ
クは、数5で示した伝達関数と同じである。
【0018】従って、図2Bと図2Cのブロック図を組
合せることによって数7の伝達関数が図2Dのブロック
図のように図示される。このようにして、図2Dのブロ
ック図が図1の回路に変換され得ることが判った。
【0019】本発明によれば、以上図1〜図3に関して
説明した事項を前提として、上記有極回路網を少なくと
も1つ具備し、入力側および出力側にそれぞれ微分器を
設けられ、前記有極回路網を2つ以上具備している場合
には、それらの有極回路網間にさらに他の微分器を設け
られ、これら全ての回路の合計個数が奇数でありかつ前
記フイルタの次数に等しく選定されており、各隣接回路
がそれら間にリ−プフロッグ型負帰還が施されるように
接続されている有極型リ−プフロッグ・フィルタが提供
される。
【0020】
【実施例】図4Aは従来から用いられている奇数次パッ
シブHPF(ハイパスフィルタ)であり、この場合には
終端抵抗は無い。なお、nは3以上の奇数である。図4
Aのパッシブフィルタを冒頭で述べたリ−プフロッグ・
シミュレ−ション技法によってアクティブフィルタに変
換して得られた本発明の1つの実施例による有極型リ−
プフロッグ・フィルタが図6に示されている。
【0021】以下において、図4Aのパッシブフィルタ
と等価な図6のアクティブフィルタをリ−プフロッグの
手法を用いて設計する過程について説明する。
【0022】まず図4Aのパッシブフィルタを構成する
抵抗、コンデンサおよびコイルをR'、C'およびL'とし、
抵抗を1に、遮断周波数ω0を1 rad/secにスケ−リング
した抵抗、コンデンサおよびコイルをR"、C"およびL"と
し、そしてコイルをコンデンサと同一視し、R"が1Ω、
遮断周波数がもとの値になるように再度、素子値および
周波数をスケ−リングする。スケ−リング後の抵抗、コ
ンデンサおよびコイルの素子値をそれぞれR'''、C'''お
よびL'''とすると、これらは数8で与えられる。
【数8】
【0023】図4Bのブロック図からアドミタンスYと
インピ−ダンスZは数9のように表される。
【数9】
【0024】図4Bにおいて、アドミタンスとインピ−
ダンスを伝達関数とみなし得るので、伝達関数は数10
のように表され得る。
【数10】
【0025】ここで、冒頭で引用した「アナログフィル
タの設計」に開示されているリ−プフロッグ・シミュレ
−ション技法に従って、図4Bは図5Aのようなシグナ
ルフロ−に展開され得る。図5Aにおいて、ブロックの
中の文字は数8の式に対応した伝達関数であり、丸い記
号は加算器を表している。
【0026】図5Aの各ブロックに数10の式を代入す
ると、図5Bとなる。ここで、上述したように図2Cを
図2Dに書換えることができることを想起して、その関
係を図5Bに入れ込むと、図5Bは図5Cのように書換
えることができる。
【0027】さらにまた、上述した図2Dのブロックか
ら図1の有極回路網が直接変換によって得られるという
事実から、その図2Dと図1との関係を図5Cに入れ込
むと、図6の回路が得られる。すなわち、ブロック2
0、22、24は微分回路であり、ブロック21、23
は有極回路網である。この回路が図4Aと等価な本発明
のこの実施例による奇数次の有極型リ−プフロッグ・フ
ィルタである。図6において、12および13で示され
ている回路は図1において12および13で示された積
分器および微分器に対応するものであり、従ってこれら
の積分器12と微分回器13よりなる回路21、23は
図1について上述した有極回路網に対応するものである
ことは容易に明らかであろう。また、図6において、G
1、Gi、Gnはそれぞれ可変コンダクタンス増幅器であ
ってそれらの端子にコンデサL1、LI、Lnが接続され
て積分回路を構成し、これらの積分回路は演算増幅器E
1、Ei、Enとともに微分器20、22、24を構成し
ている。これらの微分器は微分器13に対応した微分器
であり、入力段の微分器20のみが自己負帰還型に構成
されている。さらに、出力段の微分器24から有極回路
網23に、その有極回路網23から前段の微分器22
に、その微分器22から前段の有極回路網21に、そし
てその有極回路網21から入力段の微分器20にそれぞ
れリ−プフロッグ様式で負帰還が施されている。なお、
この場合、微分器と有極回路網の個数の和は奇数であり
かつこのフィルタの次数に等しく、点線で接続された有
極回路網21と微分器22の組合せを直列に追加するこ
とにより、高次の有極型リ−プフロッグ・フィルタを形
成することができる。
【0028】図7Aは従来から用いられている奇数次パ
ッシブHPF(ハイパスフィルタ)であり、この場合に
は終端抵抗が有る。すなわち、終端抵抗が有るという点
だけで図4Aと相異しており、その他の点では全て同一
であり、図7Aのパッシブフィルタを図4Aの場合と同
様にリ−プフロッグ・シミュレ−ション技法によってア
クティブフィルタに変換して得られた本発明の他の実施
例による有極型リ−プフロッグ・フィルタが図9に示さ
れている回路である。
【0029】図7Aに対しても図4Aの場合と同様にス
ケ−リング行った後、フロ−ティング素子をアドミタン
スY、接地された素子をインピ−ダンスZで表すと、図
7Bのようになる。この場合、アドミタンスとインピ−
ダンスは数11のように表される。
【数11】
【0030】図7Bにおいて、アドミタンスとインピ−
ダンスを伝達関数とみなし得るので、伝達関数は数12
で与えられる。
【数12】
【0031】ここでも、冒頭で引用した「アナログフィ
ルタの設計」に開示されているリ−プフロッグ・シミュ
レ−ション技法に従って、図7Bは図8Aのようなシグ
ナルフロ−に展開され得る。図8Aにおいて、ブロック
の中の文字は数12に対応した伝達関数である。丸い記
号は加算器を表している。
【0032】図8Aの各ブロックに数12の関係式を代
入すると、図8Bとなる。ここでも、上述したように図
2Cを図2Dに書換えることができることを想起して、
その関係を図8Bに入れ込むと、図8Bは図8Cのよう
に書換えることができる。図6に示された実施例の場合
と同様にして、図8Cは図9の回路に変換される。この
図9の回路が、図7Aと等価な本発明の他の実施例によ
る奇数次ハイパスフィルタとして構成された有極型リ−
プフロッグ・フィルタである。図9の実施例は、図7A
のフィルタが終端抵抗を有していたことに対応して出力
段の微分器24が自己負帰還型に構成されている点にお
いてのみ、図6の実施例と相異してるにすぎない。それ
ぞれ
【0033】図10は図6および図9の有極型リ−プフ
ロッグ・フィルタの周波数特性の傾向を示す図であり、
積分器の可変コンダクタンス増幅器のトランジスタ差動
対に流されている作動電流を可変して、その増幅器のコ
ンダクタンスgmが例えば1、0.5および2mS(ジ−メンス
またはモ−)と可変されることによって、それぞれ
(イ)、(ロ)、(ハ)のように通過周波数帯域が変動
する。
【0034】
【効果】本発明の有極型リ−プフロッグ・フィルタによ
れば、奇数次の連立チエビシェフ型アクティブ・フィル
タを極めて容易に形成できる極めて効果的なものであ
り、しかも、高次のフィルタを容易に形成し得る利点が
ある。また、このようなフィルタの構成要素が積分器に
よって負帰還を掛けられた微分器を主としており、半導
体集積回路化が極めて容易であり、従って、部品点数を
少なくすることが可能であり、かつ形状を小型化するこ
とができる。
【0035】一方、本発明の有極型リ−プフロッグ・フ
ィルタは、主に可変コンダクタンス増幅器からなる積分
器によって構成されており、フィルタ特性は、これらの
可変コンダクタンス増幅器のトランジスタ差動対に供給
される電流を調整することによって、その内部抵抗が可
変されることにより、極めて容易に通過帯域幅の調整が
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有極型リ−プフロッグ・フィルタの構
成要素として使用される有極回路網の一例を示す回路
図。
【図2A】図1を説明するためのブロック図である。
【図2B】図1を説明するためのブロック図である。
【図2C】図1を説明するためのブロック図である。
【図2D】図1を説明するためのブロック図である。
【図3】図1の有極回路網の周波数特性を示す図であ
る。
【図4A】奇数次のパッシブ・ハイパスフィルタの一例
を示す図である。
【図4B】図4Aをスケ−リングした後でアドミタンス
とインピ−ダンスで表した図である。
【図5A】図4Bをリ−プフロッグ・シミュレ−ション
技法に従って展開したシグナルフロ−を示す図である。
【図5B】図5Aを書換えた図である。
【図5C】図5Bをさらに書換えた図である。
【図6】図4Aのパッシブフィルタを変換して得られた
本発明による有極型リ−プフロッグ・フィルタの1つの
実施例を示す回路図である。
【図7A】奇数次のパッシブ・ハイパスフィルタの他の
例を示す図である。
【図7B】図7Aをスケ−リングした後でアドミタンス
とインピ−ダンスで表した図である。
【図8A】図7Bをリ−プフロッグ・シミュレ−ション
技法に従って展開したシグナルフロ−を示す図である。
【図8B】図8Aを書換えた図である。
【図8C】図8Bをさらに書換えた図である。
【図9】図7Aのパッシブフィルタを変換して得られた
本発明による有極型リ−プフロッグ・フィルタの他の実
施例を示す回路図である。
【図10】図6および図9に示された本発明の実施例の
周波数特性の傾向を示す図である。
【符号の説明】
12 積分器 13 微分器 21、23 有極回路網 20、22、24 微分器
【手続補正書】
【提出日】平成3年5月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来技術】従来、図4Aおよび図7Aにそれぞれ示さ
れているようなパッシブフィルタが広く用いられている
が、周辺回路の半導体集積回路化に伴い、このようなパ
ッシブフィルタに代えて、いわゆるアクティブフィルタ
が用いられるようになってきている。一般に、アクティ
ブフィルタは、各構成要素が抵抗およびコンデンサと演
算増幅器で構成されており、これらの演算増幅器を組合
せて、サレンキー回路、バイカッド回路あるいはFDN
R(Frequency−DependentNega
tive Resistance)フィルタを構成し
て、アクティブフィルタを形成するか、これらの回路を
単位として所定のフィルタを形成している。フィルタ特
性を変えたい場合には、バイカッド回路等では、抵抗や
コンデンサの定数を変えることによって調整しなければ
ならない。また、FDNRフィルタは、通常数段に接続
されており、フィルタ特性を調整するには、それに使用
される素子の定数をすべて変えなければならず、FDN
Rフィルタでは、フィルタ特性を調整することは困難で
ある。また、他のフィルタ回路でも、フィルタ特性を可
変型とする場合には、可変抵抗器が用いられているもの
もあり、混成集積回路として構成せざるを得ない。ある
いはまた、所定の抵抗値のチップ部品を予め選択してプ
リント基板に実装しなければならないため、形状が大き
くなる欠点がある。勿論、これらのアクティブフィルタ
は、演算増幅器、抵抗およびコンデンサで形成されてお
り、半導体集積回路化が図られているが、可変抵抗器を
必要とするものや、チップ部品を選択してフィルタ特性
を調整するものにあっては、上述のようにプリント基板
に実装して混成集積回路としてフィルタを構成しなけれ
ばならないので、モノリシック集積回路化をることがで
きないという難点がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】連立チエビシェフ型
のフィルタを形成する場合や所望のフィルタ特性を実現
し得るためには、フィルタが減衰極、所謂、有限周波数
に零点を有する有極型として構成される必要があるとと
もに、上述した従来提案されている構成でそれを実現し
ようとすると、部品点数が多く回路構成が複雑となった
り、あるいはバイカッド回路の場合のように偶数次の構
成はできても奇数次の構成が容易でないというよな問
題があった。また、プリント基板に多数の部品が実装さ
れた混成集積回路にあっては形状も大きく、フィルタ特
性の調整も困難なものが多い欠点がある。本発明は、リ
ープフロッグ・シミュレーション技法に着目し(198
5年3月25日株式会社産業報知センター発行「アナロ
グフィルタの設計」(M.E.VAN VALKENB
URG著、柳沢健監訳・金井元他訳を参照されたい)、
この技法を用いて、このような問題を完全に克服した有
極型のリープフロッグ・フィルタを提供することを目的
とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】図2Dのブロック図は図1の有極回路網に
対応するもであり、従って図2Dのブロックから図1
の有極回路網が直接変換されて形成され得るもである
ことについて説明しておく。上述のように図1の有極回
路網は積分器12と微分器13とを組合せた負帰還回路
であるから、伝達関数は積分器12と微分器13の伝達
関数を加算したものとなる。即ち、微分器の伝達関数を
sC/gm、積分器の伝達関数をgm/sC
すると、図1の伝達関数は下記の数1のように表わされ
る但し、Vは入力電圧、Vは出力電圧、gm、g
は夫々可変コンダクタンス増幅器A、Aの相互
コンダクタンスである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】さらにまた、上述した図2Dのブロックか
ら図1の有極回路網が直接変換によって得られるという
事実から、その図2Dと図1との関係を図5Cに入れ込
むと、図6の回路が得られる。すなわち、ブロック2
0、22、24は微分回路であり、ブロック21、23
は有極回路網である。この回路が図4Aと等価な本発明
のこの実施例による奇数次の有極型リープフロッグ・フ
ィルタである。図6において、12および13で示され
ている回路は図1において12および13で示された積
分器および微分器に対応するものであり、従ってこれら
の積分器12と微分回器13よりなる回路21、23は
図1について上述した有極回路網に対応するものである
ことは容易に明らかであろう。また、図6において、G
、G、Gはそれぞれ可変コンダクタンス増幅器で
あってそれらの端子にコンデサL1、LI、Lnが接
続されて積分回路を構成し、これらの積分回路は演算増
幅器E1、Ei、Enとともに微分器20、22、24
を構成している。これらの微分器は微分器13に対応し
た微分器であり、入力段の微分器20のみが自己負帰還
型に構成されている。さらに、出力段の微分器24から
有極回路網23に、その有極回路網23から前段の微分
器22に、その微分器22から前段の有極回路網21
に、そしてその有極回路網21から入力段の微分器20
にそれぞれリープフロッグ様式で負帰還が施されてい
る。なお、この場合、微分器と有極回路網の個数の和は
奇数でありかつこのフィルタの次数に等しく、点線で接
続された有極回路網21と微分器22の組合せを直列に
追加することにより、高次の有極型リープフロッグ・フ
ィルタを形成することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】図8Aの各ブロックに数12の関係式を代
入すると、図8Bとなる。ここでも、上述したように図
2Cを図2Dに書換えることができることを想起して、
その関係を図8Bに入れ込むと、図8Bは図8Cのよう
に書換えることができる。図6に示された実施例の場合
と同様にして、図8Cは図9の回路に変換される。この
図9の回路が、図7Aと等価な本発明の他の実施例によ
る奇数次ハイパスフィルタとして構成された有極型リー
プフロッグ・フィルタである。図9の実施例は、図7A
のフィルタが終端抵抗を有していたことに対応して出力
段の微分器24が自己負帰還型に構成されている点にお
いてのみ、図6の実施例と相してるにすぎない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】図10は図6および図9の有極型リープフ
ロッグ・フィルタの周波数特性の傾向を示す図であり、
積分器の可変コンダクタンス増幅器のトランジスタ差動
対に流されている作動電流を可変して、その増幅器のコ
ンダクタンスgmが例えば1、0.5および2mS(ジ
ーメンスまたはモー)と可変されることによって、それ
ぞれ(イ)、(ロ)、(ハ)のように通過周波数帯域が
変動する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深井 功 埼玉県入間郡鶴ケ島町大字五味ヶ谷18番地 東光株式会社埼玉事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入出力端子を有する演算増幅器と、この演
    算増幅器に負帰還をかける第1のコンデンサと第1の可
    変コンダクタンス増幅器からなる第1の積分器とで構成
    された微分器と、前記第1の積分器に負帰還をかける第
    2のコンデンサと第2の可変コンダクタンス増幅器から
    なる第2の積分器とで構成された有極回路網を少なくと
    も1つ具備し、入力側および出力側にそれぞれ微分器が
    設けられ、上記有極回路網を2つ以上具備している場合
    には、それらの有極回路網間に微分器が設けられ、これ
    ら全ての回路の合計個数が奇数でありかつ前記フイルタ
    の次数に等しく選定されており、各隣接回路がそれらの
    間にリ−プフロッグ型負帰還が施されるように接続され
    た有極型リ−プフロッグ・フィルタ。
  2. 【請求項2】前記入力側の微分器が自己負帰還型に構成
    されている請求項2の有極型リ−プフロッグ・フィル
    タ。
  3. 【請求項3】前記入力側および出力側の微分器が両方と
    も自己負帰還型に構成されている請求項2の有極型リ−
    プフロッグ・フィルタ。
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