JPH0773634B2 - 刺繍データ処理装置 - Google Patents

刺繍データ処理装置

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JPH0773634B2
JPH0773634B2 JP2067516A JP6751690A JPH0773634B2 JP H0773634 B2 JPH0773634 B2 JP H0773634B2 JP 2067516 A JP2067516 A JP 2067516A JP 6751690 A JP6751690 A JP 6751690A JP H0773634 B2 JPH0773634 B2 JP H0773634B2
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史明 浅野
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は刺繍ミシンによる縫目で埋めるべき閉領域を複
数のブロックに分割して刺繍データを作成する刺繍デー
タ処理装置に関するものであり、特に閉領域を複数のブ
ロックに分割する技術の改善に関するものである。
発明の背景 本出願人は先に、刺繍ミシンによる縫目で埋めるべき閉
領域を複数のブロックに分割してそれら各ブロックを縫
目で埋めるのに必要な針位置関連データを作成する刺繍
データ処理装置を開発した。本出願人の出願である特開
平3−128084号公報明細書に一実施例として記載されて
いる刺繍データ処理装置がそれである。この開発装置に
おいては、閉領域の外形線を規定するために外形線上に
設定される外形線規定点に基づいて閉領域が一列に並ん
だ複数のブロックに分割され、それら各ブロックを縫目
で埋める針位置を表す針位置データまたはこの針位置デ
ータの作成に必要な針位置補助データが作成される。
外形線規定点は例えば、閉領域が多角形である場合、す
なわち、閉領域が現実に多角形であるかまたは現実には
多角形でないが多角形で近似させられる場合には、多角
形を規定する複数の頂点の各々であり、また、外形線が
スプライン曲線やベジエ曲線等の曲線で近似させられる
場合には、その曲線を規定する関数から求められる複数
の点の各々である。
針位置補助データは例えば、ブロックが例えば4つの頂
点によって規定される四角形である場合にはそれら頂点
を表すブロックデータとされる。そして、刺繍データ処
理装置が針位置データではなくブロックデータを作成す
る形式である場合には、例えば刺繍データ処理装置が接
続される刺繍ミシンにおいて、ブロックデータに基づい
てブロックを縫目で埋める針位置データが作成されるこ
とになる。すなわち、それら針位置データまたはブロッ
クデータ等の針位置補助データが針位置関連データなの
である。
発明が解決しようとする課題 上記開発装置は閉領域の複数のブロックへの分割を、閉
領域が1本の閉じた曲線または折れ線である外形線によ
って規定されることを前提にして行うように設計されて
いた。しかし、閉領域が常に1本の外形線によって規定
されるとは限らず、複数の外形線によって規定される場
合がある。そのため、開発装置においては、閉領域が複
数の外形線によって規定される場合には、閉領域を複数
のブロックに分割することができず、針位置関連データ
を作成することができないという問題があった。
請求項1の発明は、閉領域が複数の外形線によって規定
される場合でも閉領域を複数のブロックに分割すること
を可能にすることを課題として為されたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に好適な利用態様で
あって、閉領域が概して一円周全体またはそれの一部に
沿って延びる曲部を有するものである場合に好適な利用
態様を提供することを課題として為されたものである。
課題を解決するための手段 そして、請求項1の発明の要旨は、第1図に示すよう
に、刺繍データ処理装置を、(a)閉領域の外形線を規
定するために外形線上に設定される複数の外形線規定点
と、閉領域を複数のブロックに分割するために外形線か
ら外れた位置に設定される分割参照点とをそれぞれ通る
複数の直線で閉領域を複数のブロックに分割する閉領域
分割手段と、(b)それら各ブロックの前記針位置関連
データを作成する針位置関連データ作成手段とを含むも
のとしたことにある。
なお、閉領域分割手段における分割参照点の設定はオペ
レータの介入を必要としないものであっても必要とする
ものであってもよい。閉領域分割手段は分割参照点の設
定を自動的に行うものであってもオペレータの指令に従
って行うものであってもよいのである。
請求項2の発明の要旨は、請求項1の発明における閉領
域分割手段を、前記曲部の複数の外形線規定点と、曲部
に対応する分割参照点として前記円周のほぼ中心に設定
される中心点とをそれぞれ通る複数の直線で曲部を複数
のブロックに分割するものとしたことにある。
作用および発明の効果 請求項1の発明装置においては、閉領域の複数の外形線
規定点と1つまたは複数の分割参照点とをそれぞれ通る
複数の直線で閉領域が複数のブロックに分割される。そ
のため、請求項1の発明に従えば、閉領域の外形線が1
本であるか複数本であるかを問わず、閉領域の複数のブ
ロックへの分割が可能となり、ひいては針位置関連デー
タの作成が可能となるという効果が得られる。さらに、
分割参照点の数がブロックの数の割に少なくて済むか
ら、分割参照点の設定を簡単に行い得るという効果も得
られる。なお、請求項1の発明は、閉領域が例えば、第
4図に示す一例のように概して円環状を成す場合や、第
12図に示す一例のように概して凸形の正多角形状を成す
場合に特に有効である。
ところで、閉領域が、概して一円周全体またはそれの一
部(以下、単に円周という)に沿って延びる曲部を有す
る場合には、曲部を縫目で埋めた場合に曲部が縫目で埋
められていく刺繍進行方向が円周方向とほぼ一致するこ
とが望ましい。
また、前記閉領域分解手段が、閉領域を一列に並んだ複
数のブロック(各ブロックは4個の頂点によって規定さ
れる)に分割する形式である場合には、針位置関連デー
タ作成手段は例えば、各ブロックの4本の輪郭線素のう
ち各々が閉領域の外形線に属していて互に対向する2本
の主輪郭線素を交互につないで、残りの互に対向する2
本の副輪郭線素の一方から他方に向かう方向に進行する
縫目を形成するための針位置関連データを作成するもの
とされる。この場合、その針位置関連データに基づいて
ブロック内に形成される縫目の刺繍進行方向は普通、ブ
ロックの2本の副輪郭線素の各々の中点をつなぐ曲線で
あって、いずれの副輪郭線素に対しても直角に交わるも
のの方向となる。そのため、ブロック内に形成される縫
目の刺繍進行方向は2本の副輪郭線素の相対位置関係に
よって決まることになる。
以上の説明から明らかなように、曲部内に形成される縫
目の刺繍進行方向を曲部の中心線方向とほぼ一致させる
には、曲部が複数のブロックに分割された各ブロックの
2本の副輪郭線素が中心線とほぼ直角に交差することが
必要である。そして、各ブロックの副輪郭線素がその要
件を満たして設定されれば、それら副輪郭線素の延長線
が互に、中心線が近似させられる円周のほぼ中心におい
て交差することになる。
これらの事情に鑑み、請求項2の発明装置においては、
曲部の複数の外形線規定点と、曲部に対応する分割参照
点として円周のほぼ中心に設定される中心点とをそれぞ
れ通る複数の直線で曲部が複数のブロックに分割され
る。そのため、請求項2の発明に従えば、各ブロックの
形状が、そのブロックが刺繍進行方向として望ましい方
向に進行する縫目で埋められていくのに適したものとな
り、曲部内にそれの中心線に沿って進行する縫目が形成
させることとなって、刺繍品質が向上するという効果
が、請求項1の発明の効果と共に得られる。なお、請求
項2の発明は、閉領域が例えば、第4図に示す一例のよ
うに概して円環状を成す場合や、第7図に示す一例のよ
うに概して部分円環状を成す場合に特に有効である。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
本発明の実施例である刺繍データ処理装置は第2図に示
す主制御装置10を備えている。主制御装置10は、CPU12,
ROM14,ROM16,バス18等を含むコンピュータを主体とする
ものであり、バス18には入力インタフェース20と出力イ
ンタフェース22とが接続されている。入力インタフェー
ス20にはキーボード30,マウス32および外部記憶装置34
が接続され、一方、出力インタフェース22にはCRT36お
よび刺繍ミシン38が接続されている。
ROM14には通常分割プログラム,第3図にフローチャー
トで表す特殊分割プログラムを始め、各種制御プログラ
ムが記憶されている。それら通常分割プログラムおよび
特殊分割プログラムはいずれも、閉領域を一列に並んだ
複数の四角形ブロックに分割し、それら各ブロックの4
つの頂点を表すブロックデータを作成するものである
が、通常分割プログラムは前記特開平3−128084号公報
号明細書の実施例において記載されているように、刺繍
ミシン38の縫目で埋めるべき閉領域が1本の外形線によ
って規定される場合に実行されるものであり、一方、特
殊分割プログラムは、閉領域が第4図に示すように、概
して一円周全体に沿って延びる円環状を成す場合や、第
7図に示すように、概して一円周の一部に沿って延びる
部分円環状を成す場合に実行されるものである。なお、
特殊分割プログラムの詳細については後述する。
外部記憶装置34には、刺繍ミシン38の縫目で埋めるべき
複数の閉領域の各々の外形線を規定するための閉領域デ
ータが予め記憶されている。閉領域は複数の頂点によっ
て規定される多角形であるから、閉領域データはそれら
各頂点の座標データの集合である。すなわち、それら各
頂点が外形線規定点なのである。複数の閉領域の中には
1本の閉じた折れ線によって規定されるものや、2本の
閉じた折れ線によって規定されるものや、それ以上の数
の閉じた折れ線によって規定されるものが存在する。な
お、各閉領域の複数の座標データは、それら各座標デー
タにより表される頂点がそれの属する閉じた折れ線(以
下、外形線という)をそれに沿って一方向にたどった場
合に通過する順序と同じ順序で記憶され、また、各閉領
域が複数の外形線によって規定される場合には、複数の
座標データが外形線毎に記憶されている。
次に作動を説明する。
電源投入後、オペレータからキーボード30を介してブロ
ックデータ作成指令が出されれば、主制御装置10は、外
部記憶装置34から複数の閉領域データを取り込んでRAM1
6に記憶させるとともに、それら閉領域データによりそ
れぞれ表される複数の閉領域すべてをCRT36の画面上に
出力する。その後、オペレータからキーボード30を介し
て特殊分割指令が出されれば、第3図の特殊分割プログ
ラムを実行する。
本プログラムの実行時にはまず、ステップS1(以下、単
にS1で表す。他のステップについても同じ)において、
複数の閉領域のうち、オペレータがマウス32を介して特
殊分割を行いたいものであるとして選択した閉領域を特
定するデータがコンピュータに取り込まれる。以下、そ
の選択された閉領域が第4図に示すように概して円環状
を成すと仮定して説明する。
S2において、現に問題となっている閉領域(以下、単に
今回の閉領域という)に対応する閉領域データがRAM16
から読み出され、その閉領域データに基づいて閉領域を
規定する外形線が1本であるか2本であるか2本より多
いかが判定される。今回の閉領域の外形線は2本である
から、S3へ移行する。S3においては、それら2本の外形
線のうち内側のものが内側外形線、外側のものが外側外
形線に決定される。続いて、S4において、今回の閉領域
に対応する一中心点がオペレータによりマウス32を介し
て設定される。中心点は、閉領域の中心線が近似させら
れる円周のほぼ中心の点である。続いて、S5において、
その中心点の設定が適当であるか否かが判定される。中
心点が内側外形線によって規定される領域内の点である
か否かが判定されるのである。中心点の設定が適当でな
い場合にはS5に戻り、中心点の再設定が行われる。
中心点の設定が終了したならば、S6において、今回の閉
領域に属する複数の頂点の一つがRAM16から読み出さ
れ、S7において、その今回の頂点と中心点とを通る直線
が求められる。例えば今回の頂点が第4図に示す頂点Pa
である場合には第5図に示す直線laが求められることに
なる。その後、S8において、その直線と、内側外形線と
外側外形線とのうち今回の頂点が属しないものとの2つ
の交点が求められる。例えば第5図の例については、頂
点Paは内側外形線に属するから、今回は直接laと外側外
形線との2つの交点PbとPb′とが求められることにな
る。続いて、S9において、それら各交点と頂点とを結ぶ
2本の線分のうち中心点を通らないものが選択される。
例えば第5図の例については、頂点Paと交点Pbとを結ぶ
第1線分と、頂点Paと頂点Pb′とを結ぶ第2線分とが求
められ、それら線分のうち第1線分が中心点Poを通らな
い線分として選択される。その後、S10において、S9に
おいて選択された線分を今回の頂点と共同して規定する
交点が分割点とされ、その分割点を表す分割点データが
RAM16に記憶される。例えば第5図の例については、交
点Pbが分割点とされることになる。なお、図においては
丸は頂点、三角形は分割点を示している。他の図におい
ても同じである。また、分割点データは、それにより表
される分割点に対応する頂点を特定する対応頂点特定デ
ータ、および閉領域の複数の辺のうちその分割点の属す
るものを特定する帰属辺特定データと共にRAM16に記憶
されるようになっている。
続いて、S11において、閉領域の複数の頂点の中に未だS
6において読み出されていないものがあるか否かが判定
される。そうであればS6に戻り、新たな頂点がRAM16か
ら読み出され、その頂点についてS7〜S10が実行され
る。
S6〜S11の実行が閉領域に属する頂点の数と同数回繰り
返された結果、閉領域の複数の頂点すべてについて分割
点が求められたならば、S12において、前記対応頂点特
定データおよび帰属辺特定データに基づいて、複数の頂
点と複数の分割点とのうち適当な4点を頂点とする複数
のブロックが形成される。例えば、内側外形線をそれに
沿って一方向にたどって内側外形線上の複数の頂点およ
び複数の分割点のうちの一つを今回の点(頂点または分
割点)に順次決定するとともに、今回の点と、その
今回の点が頂点である場合にはその頂点に対応する分割
点、分割点である場合にはその分割点に対応する頂点
と、今回の点の直前の点と、その直前の点が頂点で
ある場合にはその頂点に対応する分割点、分割点である
場合にはその分割点に対応する頂点とを4頂点とするブ
ロックが形成されるのである。それら各ブロックの各頂
点を表すブロックデータはRAM16に記憶される。例え
ば、第4図に示す閉領域は第6図に示すように複数のブ
ロックに分割されることになる。
以上、閉領域の外形線が2本である場合について説明し
たが、1本である場合について説明する。なお、今回の
閉領域は第7図に示すように、概して部分円環状を成す
と仮定して説明する。
S2の実行が終了したならばS13およびS14が実行される。
それらステップの実行により今回の閉領域に対応する中
心点が設定される。その中心点は、閉領域が近似させら
れる部分円周が属する円周のほぼ中心の点である。その
後、S15において、閉領域に属する複数の頂点のうち部
分円周上において最も離れた2頂点が選択される。例え
ば、複数の頂点の各々と中心点とが複数の直線で、閉領
域の外形線をそれに沿って一方向にたどった場合に各頂
点が通過する順序と同じ順序で順次つながれるととも
に、今回の直線が前回の直線から中心線の回りに時計方
向に回動したのか反時計方向に回動したのかが判定さ
れ、今回の判定結果が前回とは異なる場合には今回の頂
点が上記最も離れた2頂点の一方に決定されるのであ
る。回動方向の判定は最も離れた2頂点の他方が見つか
るまで繰り返される。さらに、同ステップにおいては、
閉領域の外形線がそれら最も離れた2頂点で2つの部分
外形線に分割される。例えば、第7図に示す閉領域につ
いては、第8図に示すように、複数の頂点のうち頂点Pe
と頂点Pfとが最も離れた2頂点に決定され、閉領域の外
形線が頂点Peと頂点Pfとによって2つの部分外形線に分
割されることになる。
その後、S16において、前記S6におけると同様に、閉領
域に属する複数の頂点の一つがRAM16から読み出され、S
17において、前記S7におけると同様に、その今回の頂点
と中心点とを通る直線が求められ、S18において、その
直線と、2つの部分外形線のうち今回の頂点が属しない
ものとの交点が求められる。続いて、S19において、そ
の交点が分割点とされるとともに、その分割点を表す分
割点データがRAM16に記憶される。その後、S20におい
て、閉領域に属する複数の頂点のうち前記最も離れた2
頂点を除くものすべてがS16において読み出されたか否
かが判定され、そうでなければS16に戻る。
S16〜S20の実行が、閉領域の複数の頂点のうち上記最も
離れた2頂点以外のものの数と同数回繰り返された結
果、S20の判定結果がNOとなれば、S12において閉領域が
複数のブロックに分割される。例えば、第7図の例につ
いては、閉領域が第9図に示すように複数のブロックに
分割されることになる。
以上のようにして特殊分割プログラムの一回の実行が終
了した後、オペレータからキーボード20を介して通常分
割指令が出されたならば、複数の閉領域のうち外形線が
1本であるものであって、特殊分割が行われなかったも
のが自動的に選択されるとともに、それら選択された閉
領域の各々について前記通常分割プログラムが実行さ
れ、その結果、それら各閉領域のブロックデータが作成
されてそれがRAM16に記憶される。
その後、オペレータからキーボード20を介してブロック
データ転送指令が出されれば、RAM16に記憶されている
ブロックデータが刺繍ミシン38のコンピュータのRAMに
転送される。刺繍ミシン38においては、それに針位置デ
ータ作成指令が出されれば、ブロックデータに基づいて
針位置データが作成される。ブロックを規定する4辺
(前記4本の輪郭線素の一態様である)のうち閉領域の
外形線に属していて互に対向する2本の主辺(前記2本
の主輪郭線素の一態様である)を交互につないで、残り
の互に対向する2本の副辺(閉領域を複数のブロックに
分割する分割線と一致する2辺であり、また、前記2本
の副輪郭線素の一態様である)の一方から他方に向かっ
て進行する縫目を形成する針位置データが作成される。
その後、刺繍ミシン38に刺繍開始指令が出されれば、針
位置データに従って刺繍ミシン38の縫針が往復運動させ
られるとともに、その縫針と刺針が施されるべき被縫製
物とが縫針の運動方向と交差する方向に相対移動させら
れ、その結果、被縫製物上にオペレータの希望する図形
が形成されることになる。
なお付言すれば、前述の、本発明の完成に先立って本出
願人が開発した刺繍データ処理装置は、前記通常分割プ
ログラムを記憶させられているため、閉領域が複数の外
形線によって規定される場合には閉領域を適正な複数の
ブロックに分割し得ず、閉領域の針位置関連データを作
成し得ない。そのため、本出願人は本発明の完成に先立
って、この開発装置を用いて、第10図に示すように概し
て円環状を成していて、2本の外形線によって規定され
る閉領域の針位置関連データを作成する二つの手法を案
出した。
第1の手法は、閉領域(以下、後述の仮想閉領域との関
係におて現実閉領域という)がそれの2本の外形線によ
ってそれぞれ規定される2個の仮想閉領域が重なり合っ
たものであると考えて、それら各仮想閉領域について個
々に針位置関連データを作成するとともに、それら2つ
の仮想閉領域のうち大きい方が先に、小さい方が後に縫
目で埋められ、かつ、大きい方の仮想閉領域は例えばオ
ペレータによって指定された色の縫目で埋められ、小さ
い方の仮想閉領域は刺繍が施される被縫製物と同色の縫
目(現実閉領域の背景と同色の縫目)で埋められるよう
にする手法である。この手法を用いれば、たしかに、大
きい方の仮想閉領域内に形成される指定色の縫目のうち
現実閉領域と一致しない部分すなわち小さい方の仮想閉
領域と一致する部分が背景と同色の縫目でおおわれて、
現実閉領域のみを指定色の縫目で埋めた場合と同じ刺繍
模様が得られる。しかし、小さい方の仮想閉領域が縫目
で2回埋められるため、縫糸が余分に必要になる上、現
実閉領域の内側の空間に不適当な膨らみが生じることと
なって十分な刺繍品質が得られない。
これに対して、第2の手法は、現実閉領域と形状が実質
的に同じであり、かつ、1本の外形線によって規定され
る1個の仮想閉領域を想定し、その仮想閉領域を代用し
て現実閉領域の針位置関連データを作成する手法であっ
て、第11図に示すように、現実閉領域の2つの外形線
を、外側外形線上の一特定点と内側外形線上の一特定点
とをつなぐ線分によって互に接続し、かつ、外側外形線
上の特定点,線分,内側外形線上の特定点,内側外形線
の特定点以外の部分,内側外形線上の特定点,線分,外
側外形線上の特定点および外側外形線の特定点以外の部
分をそれらの順に互に接続して仮想閉領域の1本の外形
線を求め、仮想閉領域の針位置関連データを現実閉領域
の針位置関連データとして作成する手法である。この手
法を用いれば、たしかに、第1の手法のように現実閉領
域の内側の空間に不適当な脹らみが生ずることはない。
しかし、現実閉領域のうち仮想閉領域の始端部と終端部
とに一致する2部分について針位置関連データが互に独
立して作成されて、それら2部分が現実閉領域上におい
て互に接続されている事実が十分に勘案された針位置関
連データが得られない。そのため、現実閉領域内に形成
される縫目の方向がそれら2部分の間で整合せず、十分
な刺繍品質が得られない。
以上要するに、開発装置を用いて複数の外形線によって
規定される閉領域の針位置関連データを作成する場合に
は、特殊な手法を用いても望ましい針位置関連データを
作成することができなかったのである。
これに対して、本実施例においては、閉領域の外形線が
1本であるか2本であるかを問わず閉領域が複数のブロ
ックに、それら各ブロックの形状が、そのブロック内が
刺繍進行方向として望ましい方向に進行する縫目で埋め
られるのに適したものとなるよう分割されるから、特殊
な手法を用いなくても閉領域の形状に適した針位置関連
データが作成される。
さらに付言すれば、前記開発装置においては、閉領域の
曲部を複数のブロックに分割する複数の分割線の各々の
方向が、曲部の外形線のうちそれら各分割線近傍の部分
の方向を部分的に勘案して決定されるようになってい
た。外形線全体を総合的に勘案して決定されるようには
なっていなかったのである。そのため、曲部内に形成さ
れる縫目の、曲部の中心線の各位置における刺繍進行方
向が中心線に沿って十分滑らかに変化せず、十分な刺繍
品質が得られない場合があった。
これに対して、本実施例においては、曲部が概して円周
に沿って延びる場合、すなわち、曲部の中心線が概して
円周である場合には、曲部の分割参照点として円周の中
心点が設定される。分割参照点として円周の中心点が設
定されれば、曲部を複数のブロックに分割する各分解
線、すなわち、それら各ブロックの前記2本の副辺の各
々が円周に直角となる。各ブロックを縫目で埋めた場合
に各ブロックにおいて肉眼で認識される刺繍進行方向は
普通、ブロックの2本の副辺の各々の中点をつなぐ曲線
であって、それら副辺いずれに対しても直角に交差する
ものの方向である。したがって、本実施例においては、
曲部の各位置において刺繍進行方向と中心線方向とが互
にほとんど一致することになる。すなわち、本実施例に
おいては、各分割線の方向が外形線全体を総合的に勘案
して決定されるのであり、その結果、曲部内には常にそ
れの形状に適した刺繍進行方向の縫目が形成されること
になるのである。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
コンピュータの第3図のプログラムを実行する部分が、
キーボード20,マウス22およびCRT36と共同して閉領域分
割手段を構成し、その閉領域分割手段のうち、コンピュ
ータの同図のS12を実行する部分が、針位置関連データ
としてのブロックデータを作成する形式の針位置関連デ
ータ作成手段でもある。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、本発明はその他の態様で実施することが可能であ
る。
例えば、上記実施例においては、閉領域が曲部のみから
成るものであったが、曲部と直部とから成るものであっ
ても、曲部が複数個存在するものであってもよい。曲部
が複数個存在する場合にはそれら曲部について個々に分
割参照点が設定されることが望ましい。
また、前記実施例においては、中心点の設定がオペレー
タによって行われていたが、オペレータの介入を必要と
することなく行うことができる。例えば、閉領域の1本
または複数本の外形線のうち閉領域の曲部を規定する2
部分がそれぞれ近似させられる2つの円周を求め、それ
ら各円周の中心点を求めた後、それら中心点が互に一致
する場合にはそれら中心点の一方、一致しない場合には
それら中心点の中間点を分割参照点としての中心点に決
定するものとすることができる。また、閉領域を規定す
る複数の辺のうち互に隣接した2辺を1組として2以上
の一定数組選び出し、それら各組に属する2辺の二等分
線をそれぞれ求め、それら二等分線の交点を中心点に決
定するものとすることもできる。
また、前記実施例においては、閉領域がそれの複数の外
形線規定点と分割参照点とをそれぞれ通る複数の直線で
分割された複数のブロックすべてについて針位置関連デ
ータが作成されるようになっていたが、このようにした
場合には、第6図および第9図に示すように、不適当に
小さなブロックについても針位置関連データが作成され
ることになる。そして、このようなブロックについては
針位置関連データの作成が行われないようにすることが
必要である場合には、例えば、複数の外形線規定点と分
割分割点によって規定される複数の元ブロックのうち面
積が基準値より小さいものを検出し、その検出した元ブ
ロックとそれの前後にそれぞれ隣接した2つの元ブロッ
クとから成る3つの元ブロックを、面積が基準値より大
きい2つの変更ブロックに変更することにより、面積が
基準値より小さい元ブロックが存在しないようにするこ
とが望ましい。
これらの他にも当業者の知識に基づいて種々の変形,改
良を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1および2の各発明の構成を概念的に示
すブロック図である。第2図は請求項1および2の発明
に共通の一実施例である刺繍データ処理装置を示すブロ
ック図である。第3図は第2図におけるROMに記憶され
ている特殊分割プログラムを示すフローチャートであ
る。第4図は閉領域の一例を示す図であり、第5図およ
び第6図はそれぞれ、その閉領域が上記特殊分割プログ
ラムの実行によって複数のブロックに分割される様子を
説明するための図である。第7図は閉領域の別の一例を
示す図であり、第8図および第9図はそれぞれ、その閉
領域が上記特殊分割プログラムの実行によって複数のブ
ロックに分割される様子を説明するための図である。第
10図および第11図はそれぞれ、本発明の完成に先立って
本出願人が開発した刺繍データ処理装置を用いて、概し
て円環状を成す閉領域を縫目で埋めるのに適当な針位置
関連データを作成する様子を説明するための図である。
第12図は閉領域が概して凸形の正多角形状を成す場合の
一例を示す図である。 10:主制御装置、30:キーボード 32:マウス、36:CRT 38:刺繍ミシン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刺繍ミシンによる縫目で埋めるべき閉領域
    を複数のブロックに分割してそれら各ブロックを縫目で
    埋めるのに必要な針位置関連データを作成する刺繍デー
    タ処理装置であって、 前記閉領域の外形線を規定するために外形線上に設定さ
    れる複数の外形線規定点と、閉領域を複数のブロックに
    分割するために前記外形線から外れた位置に設定される
    分割参照点とをそれぞれ通る複数の直線で閉領域を複数
    のブロックに分割する閉領域分割手段と、 それら各ブロックの前記針位置関連データを作成する針
    位置関連データ作成手段と を含むことを特徴とする刺繍データ処理装置。
  2. 【請求項2】前記閉領域が、概して一円周全体またはそ
    れの一部に沿って延びる曲部を有するものであって、前
    記閉領域分割手段が、その曲部の前記複数の外形線規定
    点と、その曲部に対応する前記分割参照点として前記円
    周のほぼ中心に設定される中心点とをそれぞれ通る複数
    の直線で曲部を複数のブロックに分割するものである請
    求項1記載の刺繍データ処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007203111A (ja) * 2007-05-16 2007-08-16 Janome Sewing Mach Co Ltd 刺繍データ作成方法

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